JPS5838147Y2 - サッシ用額縁材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、まぐさ・窓台・柱からなる内装材へ進退自在
に取付ける止着補助部材と、一端を止着部へ、他端をサ
ツシの屋内側側片へ係止する額縁部材とより構成され、
内装材の断面寸法に差異を生じても止着調整して、サツ
シの屋内側へ容易に併設出来る作業性良好なサツシ用額
縁材に係るもので、以下その一実施例を図面に付き説明
すれば下記の通りである。

図中１は建物の屋内側に張設する内壁材、２は建物に於
ける窓部等の開口部を構成する内装材で、まぐさイ・窓
合口・左右の柱ハハからなり、方形に形成される。

３は内装材２へ取付ける止着補助部材で、屋内側に化粧
額縁部４と、上記内壁材１の端部を嵌着する嵌合凹部５
を、更に屋外側に、該嵌合四部５に対し直角方向へ突設
して内装材２へ当接する板状の止着部６を設けである。

７は止着補助部材３に形威した取付は用螺子８の長溝で
、屋内・屋外側方向に向って形成され、社内装材２の断
面寸法差異により摺動調整し得る長さとしである。

９は止着補助部材３の表面屋内側に設けた後記する額縁
部材の係止用の凹凸部で、鋸歯状に形威しである。

１０は額縁部材で、屋内側に、上記止着補助部材３の凹
凸部９へ係止する向きに突設された鋸歯形の鉤部１１を
、屋外側に、上下両枠材１２．１３と左右一対の型枠材
１４．１５からなるサツシＡの屋内側側片１６へ保合す
る係止鉤部１７を、更に屋内側面に所望凹凸化粧部１８
を設けである。

１９及び２０はサツシＡ内へ建込んだ引戸で、上下両種
２１．２２の左右両端に一対の竪框２３，２４を当てて
方形の戸框を形成し、之れにガラス２５を張設しである
。

２６は建物に於ける外壁材、２７は水切り縁である。

本考案に係るサツシ用額縁材は上記の様に構成されてい
るから、この額縁材を取付ける場合は、先ず建物の開口
部を形成する内装材２の屋内側に止着補助部材３を当て
て、之れの長溝７へ取付は用螺子８を差し通し、内装材
２へ止着補助部材３を取付けてから、内装材２により形
成された開口部へ、予め枠組みしたサツシＡを嵌込んで
之れを固定させた後、サツシＡの屋内側に額縁部材１０
を当てて、額縁部材１０の一方鉤部１１を、止着補助部
材３の凹凸部９へ引掛け、更に他方の係止鉤部１７をサ
ツシＡの屋内側側片１６へ保合させて額縁部材１０を装
着してから、止着補助部材３の嵌合凹部５へ内壁材１の
端部を嵌込んで、そのまま内壁材１を釘止め等により張
設して仕上げるもので、このとき内装材２の断面寸法に
差異を生じたときは、止着補助部材３を屋内側又は屋外
側方向へ摺動させて寸法調整してから、之れの止着部６
を螺子８止めし、更に上記と同様にサツシＡ及び額縁部
材１０を装着するものである。

従来のサツシ用額縁材は、屋外側に、サツシの屋内側側
片へ係止する鉤部を、屋内側に、まぐさ・窓台等の内装
材と、サツシとの間隙部を閉塞する化粧額縁部と、該化
粧額縁部より内装材側へ屈曲させた止着部とよりなるも
のであるから、之れを取付ける場合、まぐさとか窓台・
柱からなる建物側の内装材の断面寸法に差異（通常内装
材は左右の柱が基準となり、この柱の断面寸法、特に屋
内・屋外側方向の巾寸法の差異）を生じたときは、その
差異に応じて寸法調整することが出来なかった為、施工
上不便を来し、各内装材の寸法に適合した額縁材を数種
類製作する必要もあって、極めて不経済であると共に、
管理上に於ても不便であり、又装飾性も極めて乏しいも
のであった。

然るに本考案に係るサツシ用額縁材は、屋内側に内壁材
の嵌合凹部を、屋外側に、嵌合凹部・に対し直角方向へ
突出する止着部を、該止着部に、まぐさ・窓台・柱から
なる内装材の断面寸法差異により摺動調整し得る長さの
取付は用螺子の長溝と、表面屋内側に鋸歯状の凹凸部と
を設けた止着補助部材と、屋内側に上記止着補助部材の
助凸部へ係止する向きに鉤部を、屋外側にサツシの屋内
側側片へ保合する係止鉤部を設けた額縁部材とよりなる
ものであるから、之れを取付ける場合、先ず止着補助部
材を内装材へ当てて、止着補助部材の止着部に設けた長
溝へ取付は用螺子を差し通し、止着部を仮止めした後、
止着補助部材を内装材の断面寸法に合わせて位置調整し
てから、内装材へサツシを嵌着し、又止着補助部材と、
サツシとへ額縁部材を係合して額縁材を取付けるので、
例え建物の開口部を構成する内装材の断面寸法に差異を
生じても、その差異に応じた額縁材を用いることはなく
、容易に装着出来るものであり、又額縁部材の取付けも
一方端部に形成した鉤部を調整固定させた止着補助部材
の鋸歯状の凹凸部へ、又他方端部の係止鉤部をサツシの
屋内側側片へ係合させるのみで、極めて簡単に装着出来
るから、施工上に於ても便利である。

更に、止着補助部材には、内壁材の嵌合凹部を形成しで
あるので、内壁材の張設時、内壁材に於ける開口部側の
端部の納まりを良好とすることも出来るもので゛ある。

加うるに本考案に於ける止着補助部材の凹凸部は、一部
屋内側へ露出して装飾部の作用もするし、又止着補助部
材の屋内側部分と、額縁部材とが相俟って、極めて体裁
良好な装飾額縁部材を構成するので、装飾性の昂揚と、
作業性並びに経済性の向上とを計った施工上便利なサツ
シ用額縁材として大きな実用的効果を発揮するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るサツシ用額縁材の一実施例を示すも
ので、第１図は使用状態の説明図、第２図は同上正面図
、第３図は同上一部切欠縦断側面図、第４図は同上一部
切欠横断平面図である。 尚図中 １は内壁材、２は内装材、イはまぐさ、口は窓
台、ハ、ハは左右の柱、３は止着補助部材、５は嵌合凹
部、６は止着部、７は長溝、８は取付は用螺子、９は凹
凸部、１０は額縁部材、１１は鉤部、Ａはサツシ、１６
は屋内側側片、１７は係止鉤部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 屋内側に内壁材の嵌合凹部を、屋外側に、嵌合凹部に対
   し直角方向へ突出する止着部を、該止着部に、まぐさ・
   窓台・柱からなる内装材の断面寸法差異により摺動調整
   し得る長さの取付は用螺子の長溝と、表面屋内側に鋸歯
   状の凹凸部とを設けた止着補助部材と、屋内側に上記止
   着補助部材の凹凸部へ係止する向きに鉤部を、屋外側に
   サツシの屋内側側片へ係合する係止鉤部を設けた額縁部
   材とよりなるサツシ用額縁材。