JPS6238490A - 放射型定着装置 - Google Patents

放射型定着装置

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JPS6238490A
JPS6238490A JP60176919A JP17691985A JPS6238490A JP S6238490 A JPS6238490 A JP S6238490A JP 60176919 A JP60176919 A JP 60176919A JP 17691985 A JP17691985 A JP 17691985A JP S6238490 A JPS6238490 A JP S6238490A
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JP
Japan
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recording paper
shutter
heater
reflector
paper
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JP60176919A
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English (en)
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Motohiro Takada
高田 元弘
Takuo Nogami
野上 卓生
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、複写機等の画像形成装五において用いる記
録紙の発火を防止するためのシャッター機構を備えた放
射型定着装置に関するものである。
〔従来技術〕
第10図は、従来の放射型定着装置を用いた複写機の一
構成例を示す概略線図である。図において、101は原
稿台上に載置された原稿で、該原稿101の原稿像はレ
ンズ102を介して感光体ドラム103上に照射され、
該ドラム103上に静電潜像を形成する。該ドラム10
3上の静電潜像は、現像装置104により現像されてト
ナー像となり、次いで給紙カセットより供給され、レジ
ストローラ105により同期をとって送出された記録紙
106に対して、転写器107により前記トナー像は転
写される。そしてトナー像が転写された記録紙106は
、放射型定着装置10日において定着されて、コピート
レイに排出されるように構成されている。
しかして放射型定着装置108は、赤外線ランプのよう
な熱線を放射する熱源109からの熱線を、未定着トナ
ー像を担持している記録紙106に照射してトナーを溶
融し、該トナーを記録紙106上に定着するものである
。そしてかかる定着装置108においては、熱線放射の
効率を上げるために反射鏡110を用いることも知られ
ている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、このような構成の放射型定着装置における大
きな問題点の一つは、記録紙搬送経路内における紙詰ま
り(以下ジャムという)等の異常によって、記録紙が定
着装置内に停止した場合には、熱源109への通電は即
時に遮断されるが、尚かつ熱源109が有する余熱によ
って記録紙が焦げたり、最悪の場合には発火したりする
危険があることである。
そこで、従来からこの発火防止対策として種々の方法が
提案されている0例えば実公昭59−34912号公報
や、特開昭57−66461号公報には、ジャム信号が
発せられると熱源を記録紙搬送路から退避させる方法が
開示されている。また、他の方法として特開昭53〜5
4034号公叩には、熱源と記録紙との間を遮断するた
めに、第11図囚、田)に示すように反射鏡を回転させ
る方法が開示されているやなお、第11図^は通常動作
時の状態、第11図中)は、反射鏡を回転させた状態を
それぞれ示している。両図において、121は赤外線ヒ
ーター、122は反射鏡であり、該反射鏡122は赤外
線ヒーター121の軸とほぼ同軸上に回転可能に支持さ
れている。反射鏡122の支持部にはギヤ123が固設
されている。一方、装置本体のフレーム等の支持体には
ギヤ123と噛み合うラック124が摺動可能に設けら
れており、装置の正常動作時には、第11図へに示すよ
うに、反射鏡122を赤外線ヒーター121の上方に位
置させるように、その一端に取り付けられたスプリング
125により引っ張られ所定位置に保持されている。ジ
ャム信号が発生すると、第11回出)に示すように電磁
ソレノイド126が作動して、ラック124の他端に取
り付けたワイヤー127を介して該ラック124を矢印
方向へ変位させ、ギヤ123を180@回転させて、そ
れに伴って反射鏡122を180°回転して赤外線ヒー
ター121の下方に変位させ記録紙上への熱線を遮断し
、記録紙の発火を防止するように構成しているものであ
る。
しかしながら、上記反射鏡を回転させる発火防止方法に
は次のような欠点がある。すなわち、(1)  反射鏡
自体が回転するので、回転時の衝撃によって反射鏡が変
形して反射する熱線にムラが生じるようになうたり、最
悪の場合には反射鏡が破損してしまう可能性がある。
(2)  定着装置内で記録紙が停止した位置や、例え
ば記録紙が千切れるなどの状態によっては、回転する反
射鏡が記録紙の端部を引っ掛けて、赤外線ヒーターと反
射鏡との間に引き込んでしまい、かえって発火の危険性
を増大させる可能性がある。
(3)更には、反射鏡自体が回動する形式のものにおい
ては、赤外線ヒーター、反射鏡、記録紙搬送路間の相互
の位置関係によって反射鏡の形状に制限を生じ、熱線の
反射効率をより大きくする好適な形状を取り得ない場合
がある。
上記(3)の問題点について更に説明する。第12図^
に示すように、熱源121 と記録紙106との距離が
近い程熱効率がよいのは当然であるが、更に熱源121
の記録紙106と対向していない上側面や側面からの熱
線を効率よ(記録紙106へ向けて反射させるためには
、熱源121と反射鏡122とはある一定の距離だけ離
間している必要がある。また、反射効率を最大にするた
めには、第12図旧)に示すように、楕円形の反射鏡1
22aの一方の焦点F+に熱源121を置き、他方の焦
点F2を記録紙106が通過するように構成すれば、楕
円形反射鏡122aで反射された熱線はすべて記録紙1
06の通過点の焦点Ftに集中するので、極めて高い効
率が得られる。
しかしながら、上記の如く反射鏡自体を回動させるため
には、回動した反射鏡が記録紙の搬送路と干渉しないよ
うにする必要があり、第12図旧)で示したような好適
な反射鏡の形状を取り得ない場合が生ずる。
本発明は、従来の放射型定着装置における上記欠点を解
消するためになされたもので、反射鏡の変形や破損のお
それがなく、反射効率のよい形状の反射鏡を任意に用い
ることができ、また、動作時に記録紙を巻き込む危険の
ないようにした放射型定着装置を提供するものである。
〔問題点を解決するための手段及び作用〕本発明は上記
問題点を解決するため次の如き手段を用いるものである
。すなわち、第1図は、本発明の基本構成を示す概念図
で、上側ユニット1と下側ユニット2とを備え、該両ユ
ニット間に上紙ガイド13と下紙ガイド14とにより定
着すべき記録紙Pの搬送路3を形成し、上側ユニット1
には記録紙Pに対して熱線を放射する赤外線ランプの如
きヒーター4と、該ヒーター4からの熱線を記録紙Pに
向けて反射する反射鏡5とを備えている点は、従来のも
のと同様であるが、本発明は、更に段送路3とヒーター
4間に進退自在に介入されるシャッター6を設ける点に
特徴を有するものである。このシャッター6は、回転軸
7に固設されている保持体8の一端に支持されている遮
蔽板9で構成されている。そして回転軸7は前記反射鏡
5の背面上方において支軸10の周りに回転可能に支承
させている。
そして、このように構成されているシャッター6は、記
録紙Pが送込ローラー11と排出ローラー12によって
、矢印A方向に正常に搬送されている場合には、実線で
示す位置に保持せしめておき、記録紙Pが搬送路3内で
ジャムを発生したり、あるいは他の異常が原因で搬送路
3内で停止したりする場合には、図示しないソレノイド
等によりシャッター6を点線で示す位置に変位させ、遮
蔽板9をヒーター4と記録紙Pとの間に進入させるよう
に構成するものである。
このような構成のシャッター機構を放射型定着装置に配
置することにより、異常時にはヒーター4と記録紙Pと
の間に遮蔽板9を挿入し、ヒーター4から記録紙Pへの
熱線放射を遮断し、記録紙Pの変色や発火を防止するこ
とができる。この際、反射鏡5は何ら駆動されるもので
はないから、反射効率のよい任意の形状のものを用いる
ことができ、また反射鏡の変形や破損の防止も計ること
ができる。
〔実施例〕
次に本発明の実施例について説明する。第2図は、第1
図に示した本発明に係る放射型定着装置の基本構成にお
けるシャッターの作動機構の具体的構成例を示す斜視図
であり、このシャッター機構を第1図に示した基本構成
に適用したものを第1実施例として説明する。なお第2
図において、第1図に示した符号と同じ符号を付した部
分は同一構成部材を示している。
シャッター6を構成する遮蔽板9は、保持板8の先端に
一体的に形成されており、その材質はステンレススチー
ル、アルミニウム、その他の耐熱性があり且つ成形しや
すい材料であれば、任意のものでよい。保持板8の端部
はビス15によって回転軸7に固設されており、該回転
軸7の一端部近傍にはフック16の一端が固設されてい
て、該フック16の他端にはつめ16aが形成ぎれてい
る。回転軸7は定着装置の上側ユニット1の図示しない
ハウジングに回転可能に支承されており、そしてねじり
ばね17を、その一端をフック16に、他端を図示しな
いハウジングにそれぞれ係止して、回転軸7及びフック
16の結合体を矢印B方向へ回転させるように付勢して
いる。
また、図示しないハウジングにはフランパー型ソレノイ
ド18が固設されており、該ソレノイド18のフラッパ
ー19の一端には、前記フック16のつめ16aと係合
するつめ19aが固設されており、また、その他端には
ソレノイドばね20が張設されており、前記フランパー
19を離間方向に付勢している。そしてソレノイド1B
の非作動時には、フランパー19をソレノイドばね20
によって離間状態に保持して、ねじりばね17の付勢力
に抗して矢印B方向とは反対方向に強制的に変位させた
フック16のつめ16aを、フランパー19のつめ19
aに係合した状態を維持するように構成されている。
このように構成されたシャンター機構において、記録紙
ジャム信号等の異常信号が発生すると、ヒ−ター電源が
遮断されると同時にソレノイド18が付勢され、フラン
パー19かばね20に抗して吸着される。このフラッパ
ー19の動作により、つめ19aとフラン16のつめ1
6aとの係合が外れるため、ねじりばね17の付勢力に
よって、シャ、ター6は矢印B方向へ変位し、その遮蔽
板9が、第1図の点線で示すように、ヒーター4を覆う
ように駆動され、ヒーター4の余熱を瞬時に遮断し、記
録紙の変色や発火を防止する。
以上のように、異常発生時には、反射鏡5を全く動かさ
ずに、ヒーター4の余熱の遮断動作がなされるので、反
射鏡5が変形したりあるいは破損したりする危険は生じ
ない。また、記録紙の千切れた紙片が存在する場合にも
、該紙片は遮蔽板9によって押し出されるので、ヒータ
ー4の周囲に巻き込まれる危険性は殆どなくなる。更に
反射鏡5とシャッター6とは別体であり、反射鏡5の形
状に応じてシャッター6の形状を設定すればよいので、
反射鏡5を熱効率の最もよい形状にすることができる。
この実施例において、シャッター6を正常状態に復帰さ
せ、定着装置を動作状態とするには、フック1Gを矢印
Bとは反封方向に変位させて、つめ16aをつめ19a
に係合させればよく、この操作は、手動あるいは図示し
ない他のソレノイドでフック16を変位させるように構
成することもできる。なお、上記実施例では、遮蔽板9
と保持板8とは一体的に形成したものを示したが、これ
を別体にして、例えば保持板を剛性を有する線材で構成
し、これで遮蔽板を保持させるように構成することも勿
論可能である。
第3図及び第4図は、本発明の他の実施例を示す一部省
略概念図及び斜視図である。本実施例は、第3図に示す
ように、ヒーター4及び反射鏡5の上方に配置した支軸
21に、はぼ左右対称的にノ十ツタ−A22と、シャッ
ター823とをそれぞれ別体に回転自在に支承させたも
のである。そして異常状態発生時には、第3図において
点線で示すように、両方のシャッターA、Bをヒーター
4の下方に変位させ、ヒーター4の余熱を遮断するよう
にするものである。なお、シャ、ターA22とシャフタ
−B23とは、その回動動作時には、互いに干渉するこ
となくヒーター4の下方に変位できるように、それぞれ
の形状が考慮されている。
第4図は、シャッターA22とシャッターB23を互い
に干渉することなく作動させるための構成例を示す斜視
図である。ヒーター4及び反射鏡5のほぼ垂直上方には
、ヒーター4と平行な支軸21が、図示しない定着装置
のハウジングに架は渡されている。支軸21にはシャン
ク−A22の回転軸24a。
24bと、シャッターB23の回転軸25a、25bが
互いに干渉しないように同軸的に支承されている。
そして回転軸24a、24bには保持体26a、26b
を介して遮蔽板27が固着されており、また回転軸25
a、25bには保持板28a、28bを介して遮蔽板2
9が固着されている。また、回転軸24a、25bの一
端には、フック30.31がそれぞれ固設されており、
更に第2図に示した実施例と同様に、該フック30゜3
1のつめ部を係止するフラッパーをそれぞれ備えたソレ
ノイド32.33が配設されている。なおフック30.
31には、それぞれシャッター22.23を動作位置に
付勢するためのばね34.35が掛は止めされている。
このように構成されたシャッター機構において、装置の
異常信号が発生されると、ソレノイド32及び33が同
時に通電付勢される。それによりフック30及び31が
それぞれ係止を解除され、ばね34及び35の付勢力に
よって、シャッターA22及びシャッター823は、そ
れぞれ第3図の点線で示す位置まで駆動され、ヒーター
4と図示してない記録紙との間を遮断する。
この実施例においては、第2図に示した実施例において
得られる効果の他に、シャッターを2組用いているので
、万一、一方のシャッターが例えばソレノイド故障など
で作動不良となった場合でも、他方のシャッターが作動
するので、発火等を確実に防止することができるという
、本実施例特有の効果が得られる。
次に本実施例においてシャッターが作動したのち、ジャ
ム紙処理などのためにシャッターを原状に復帰させる方
法を、第5図へ〜(C1を参照しながら説明する。第5
図(8)に示す例は、保持体26b128bにそれぞれ
レバー41及びレバー42を固設しておき、これを手動
で、矢印方向に変位させれば、第2図に示したものと同
様に、ソレノイドのフラツパーに設けたつめとフックの
つめ部とが係合して、シャッターA22及びシャック−
823をそれぞれ開放状態に保持できるようにするもの
である。
第5図田)に示した例は、保持体26b、28bが交叉
している下方空間において、レバー43を支軸21に対
して揺動自在に吊架し、これを手動で左右に揺動させて
シャンターを原状に復帰させることができるようにした
ものである。第5図(C)に示した例は、軸44に固設
した平板状の開放板45を、保持体26b及び28bの
交叉下方空間において、回転自在に支持させ、これを軸
44の一端に設けたハンドル46で回転させるようにし
たものである。この構成においては、開放板45を回転
駆動することにより、開放板45の先端が保持板26b
及び28bをそれぞれ押し上げ、シャッターを原状に復
帰させることができる。
第6図は、第3図及び第4図に示した実施例の変形例を
示す斜視図である。第3図及び第4図に示した実施例に
おいては、遮蔽板をそれぞれ2本の保持板で支持するよ
うにしたものを示したが、この変形例は、各保持板47
.48を第2図に示した実施例と同様に、板状体で形成
してそれぞれ各遮蔽板27.29と一体に構成し、更に
該保持体47及び48に多数のスリンl−47a及び4
8aをそれぞれ形成したものを用いるものである。この
ようにスリット47a、48aを設けた保持体47.4
8を用いることにより、反射鏡5を冷却するファン49
を配置する場合、該ファン49からの冷却風をスリット
47a。
48aを通過させて反射鏡5に効率よく供給することが
可能となる。なお、この変形例は、第2図に示した実施
例に対しても勿論適用することが可能である。
第7図へ〜(C+は、シャッターに発火防止機能と共に
更に消火機能をも持たせた本発明の更に他の実施例の動
作t!E、様を示す図である。一般にいかなる防止装置
といえども完全に防止動作をさせるということは困難で
あり、本発明のような発火防止のための機構においても
、ジャムの発生位置、タイミング、ジャム紙の形状等に
よって、例えば、第7図^に示す如く記録紙Pの一部(
引き裂き片も含む)が、ヒーター4の極めて近傍にある
状態で停止したような場合には、記録紙が発火する可能
性は皆無とはいえない。
この場合、第7図田)に示すように、シャッター51が
作動しても、下側紙ガイド53とシャッターの遮蔽板5
2との間には間隙があるため、記録紙Pがなお燃え続け
ることもあり得る。この実施例は、第7図田)に示すよ
うにシャッター51が作動したのち、第7図(C1に示
すようにシャッター51の遮蔽板52を変形させて、遮
蔽板52と下側紙ガイド53との間において記録紙Pを
挟圧することによって、消火機能を持たせるようにした
ものである。シャッター51にこのような変形を起こさ
せるには、シャッター51の少なくとも遮蔽板52を形
状記憶合金で形成することにより実現できる。
形状記憶合金としては、例えばNi −Ti合金、 C
u−Al −Ni合金、 Cu  AI  Zn合金な
どが知られている。この形状記憶合金を用いて遮蔽板を
形成するには、これらの合金を薄板状にして、これを第
7図(C1に示すような、消火機能を発揮させるのに必
要な形状に変形させたまま、高温、例えば500℃に、
保持して形状を記憶させる。次にこれをほぼ常温に戻し
た後、第7図へに示すようなヒーター4と下側紙ガイド
53との間に進入できる遮蔽板としての形状に成形し、
保持体と共にシャッターとして組み立て配置する。
形状記憶合金は、数10℃〜100℃前後で記憶した形
状に復元するので、シャッター機構が作動して第7図f
Blに示すように遮蔽板52がヒーター4と下側紙ガイ
ド53との間に進入すると、該遮蔽板52はヒーター4
の余熱あるいは記録紙の燃焼温度等によって、第7図(
C1に示すように変形して、燃焼中の記録紙Pを挟圧し
て消火する。
次に上記シャッターが消火機能を発揮した後、ジャム紙
処理などを行うため、あるいは該処理を行ってから、再
び遮蔽板を不作動状態の形状に戻す方法について述べる
・ 一部の形状記憶合金、例えば銅合金は可逆形状記憶効果
を有しているので、加熱により第7図(C1に示すよう
な状態になった後に、自然冷却あるいは冷却ファンなど
で強制冷却を行うことによって、第7図旧)に示す形状
に戻す(以後、復形という)ことができる、もし、上記
のような冷却のみでは復形が不可能又は不充分な場合に
は、第8図に示すような補助手段を併用することにより
、復形が可能となる。
すなわち、第8図において、55.56は反射鏡5の近
傍に設けられた2本のしごき軸で、該しごき軸55.5
6は遮蔽板52を挟むように、且つ遮蔽板52が平常時
の保持位置から異常時にヒーター4の下方に変位する際
に、該遮蔽板52の変位動作に干渉しない位置に配置さ
れている。したがって遮蔽板52が作動して熱を受け、
記憶した形状に変形した後に、遮蔽板52の保持体57
に設けたレバー58を手で掴んで矢印方向に引き上げる
と、変形した遮蔽板52′はしごき軸55.56に接触
し、これによってしごかれ、元の作動前の弯曲した形状
に復形させられる。
また他の復形方法としては、熱特性の異なる2種の形状
記憶合金の薄板を組み合わせて用いることによって、バ
イメタルと同様に可逆的に変形・復形をさせることが可
能である。
上記各実施例では、水平な紙搬送路の上方にヒーターを
設けている放射型定着装置に本発明を適用したものを示
したが、本発明は、ヒーターを下方に配置している場合
や、紙搬送路が垂直あるいは傾斜していて、これにヒー
ターを平行に設置している場合にも適用することができ
る。
なお、本発明に係る放射型定着装置は、圧力定着したト
ナー像の光沢を消すための、いわゆるツヤ消し手段とし
ても使用可能なものであり、かかる手段として適用した
場合も、発火防止や消火機能をもたせることができる。
次に本考案に係るシャッター機構と併せて使用すること
により、熱効率あるいは発火防止に対して、より一層有
効な効果をもたらす放射型定着装置の構成例について説
明する。前記第1図において、ヒーター4の下方にあっ
て記録紙Pが通過する搬送路3は、上紙ガイド13と下
紙ガイド14とによって形成されているが、上紙ガイド
13は、記録紙がカールしていたり、折れている時、あ
るいはジャムによりしわの生じた記録紙が、直接ヒータ
ー4や反射[5に接触したり、あるいはそれらの近傍に
入り込むのを防止することを主目的として設けられてい
るものである。
かかる上紙ガイドとして、従来は、透明ガラス板のよう
な板状体や、ステンレス線、ガラス繊維製の紐などの線
状体等が用いられていた。しかし、ガラス板で形成して
いる場合は、紙の搬送については安全であるが、熱効率
が悪く、破損しやすい等の欠点がある。またステンレス
線を用いた場合には、強度的にある程度の太さが必要と
なり、それによりステンレス線自体が吸熱して高温にな
るため、かかるガイド用のステンレス線に接触する記録
紙が黄変したり、あるいはトナーが溶けて付着してオフ
セットを生ずる等の不具合が発生し、更にはステンレス
線が高温に加熱されて焼鈍されてしまい、張力を失って
ガイド線としての機能を低下させる等の不具合が生じて
いた。またガラス繊維の紐を用いた場合、該紐は切れ易
く、そのため太くした場合にはヒーター4からの熱線を
遮って、熱むらを発生させる欠点があった。
これらの欠点を解消するために上紙ガイドとして、タン
グステン線を使用した構成例を第9図に示す0図におい
て、71.72は定着装置における記録紙搬送路の入口
及び出口部分に配置した短い上側前ガイド板と上側後ガ
イド板であり、雨上側ガイド板71.72間に複数本の
タングステンyA73を張架して、上紙ガイドを構成し
ている。タングステン線の太さとしては、50〜300
μのものが好適である。
このように上紙ガイドを細いタングステン線で構成して
いるため、タングステン線自身の吸熱による昇温も比較
的小さく、したがって記録紙が接触しても黄変すること
がなく、また熱線を遮る面積も極めて僅かなので、熱む
らも発生しない。またタングステンの軟化点は極めて高
いので、祇ガイドを構成するタングステン線が焼き鈍し
効果を受けて、紙ガイド機能を低下させることがない等
の効果が得られる。
なお、下紙ガイド75はステンレス板などの金属板を使
用すると好適である。このように下紙ガイド75を金属
板で構成することにより、記録紙Pの搬送がスムーズに
行われると共に、下紙ガイド75自身がヒーター4から
の熱を吸熱して昇温するので、これに接触する記録紙を
加温し、定着装置の熱効率を向上させることができる。
〔発明の効果〕
以上実施例に基づいて説明したように、本発明によれば
、ジャム等の異常発生時に放射熱源と紙搬送路間を遮断
するシャッター部材を設けて、記録紙の発火を防止する
ように構成したので、反射鏡は異常時においても固定さ
れたままであり、したがって従来の如く反射鏡が変形し
たり破損したりするおそれがなく、またジャム紙はシャ
ッター部材により押し出されるので、熱源と反射鏡との
間に巻き込まれる危険性は殆どなくなる。また、反射鏡
は熱効率を考虜した最適な形状にすることができる等の
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の基本構成を示す概念図、第2図は、
本発明の実施例のシャッター機構を示す斜視図、第3図
は、本発明の他の実施例のシャッター機構の概略図、第
4図は、その具体的構成例の斜視図、第5図へ、 (B
l、 (C)は、それぞれ第4図に示したシャッター機
構の復帰動作手段を示す斜視図、第6図は、第4図に示
したシャッター機構の変形例を示す斜視図、第7図^、
 +B1. C1は、本発明の他の実施例のシャッター
機構の動作態様を示す説明図、第8図は、第7図へ〜(
C)に示したシャッターW構の復形補助手段を示す概略
図、第9図は、シャッター機構と併せ用いるのに好適な
放射型定着装置の構成例を示す斜視図、第10図は、従
来の放射型定着装置を用いた複写機の一構成例を示す概
略線図、第11図へ、(B)は、従来の放射型定着装置
の発火防止手段の動作態様を示す概略図、第12図^、
(B)は、反射鏡の反射効率を説明するための説明図で
ある。 図において、3は紙搬送路、4はヒーター、5は反射鏡
、6はシャッター、9は遮蔽板を示す。 特許出願人 オリンパス光学工業株式会社東2図 ソ           ZU 第3図 第5 図 (A)       (B)      (C)フ1 東6図 箒7図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)紙搬送路に対向して配置した放射熱源と、該放射
    熱源の熱線を紙搬送路に向けて反射させるための反射鏡
    と、回転可能に支持され、ジャム等の異常発生時に、前
    記放射熱源と紙搬送路間を遮断する位置に回動するよう
    に構成されたシャッター部材とを備えていることを特徴
    とする放射型定着装置。
  2. (2)前記シャッター部材は、複数個配置され、前記放
    射熱源に対して重複して作用するように構成されている
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の放射型定
    着装置。
  3. (3)前記シャッター部材は、少なくともその一部が形
    状記憶合金で形成されており、遮断作動時に更に前記紙
    搬送路に向けて変形するように構成されていることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の放射型定着装置。
JP60176919A 1985-08-13 1985-08-13 放射型定着装置 Pending JPS6238490A (ja)

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