JPS6237574Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は洗濯槽と脱水槽に選択的に給水する洗
濯機に関する。

(ロ) 従来技術 第１図〜第４図で示すように、コントロールボ
ツクス１内に給水入口管２を垂設し、この入口管
２の下端に給水管３を回動可能に連結し、この給
水管３の下端の給水口４を折曲し、給水管３の回
動時に給水口４を洗濯槽５への給水方向或いは遠
心脱水槽６への給水方向に向けるもがある。夫々
の給水方向には各々給水樋７，８を設けている。
一方、給水管３の外周には筒状体９を設け、この
筒状体９の上端縁に突起群１０を設けている。そ
して、突起群１０には左右に摺動する板状のカム
１１のくし歯１２…を歯合させる。このカム１１
はコントロールボツクス１の前面のプレート１３
に臨ませたツマミ１４によつて作動する。従つて
プレート１３には水平方向に長い取付孔１５が設
けられている。

プレート１３は一般的に傾斜しており、ここに
取付孔１５を横長に設けると、ツマミ１４が位置
していない部分は完全に開口しているから、洗濯
中に洗濯水を浸入させ、ボツクス１内の電装部品
（図示せず）に対して悪影響を与えるのであつ
た。

(ハ) 考案の目的 本考案は斯る水の浸入を抑制することを目的と
する。

(ニ) 考案の構成 本考案は取付孔に摺動孔を有する操作パネルを
取付け、この摺動孔の下縁を全域に亘つて上向き
に傾斜しつつ延設し、この傾斜面の上部をカムの
ツマミ装着部に対向させたものである。従つて、
ツマミは傾斜面に沿つて上向き状態でカムに連結
されている。そして、洗濯中の水は摺動孔から入
つても傾斜面によつてそれ以上の浸入（上昇）を
抑制され、ボツクス内までは仲々侵入できないの
である。

(ホ) 実施例 第５図及び第６図に基づいて、また従来例と同
一要素には同一番号を付して説明すると、まず１
６は取付孔１５の下部面に段落ち形成した平坦な
止着面、１７は取付孔１５内の上部中央に上向き
に形成した１個の係合孔、１８…は止着面１６に
後向きに形成した３個の係合孔である。

１９は横長の摺動孔２０を中央に形成した四角
枠状の操作パネルで、取付孔１５内に配設されて
おり、上端中央に上向きに形成した爪２１を係合
孔１７内に挿入した後に下端に後向きに形成した
３個の爪２２…を係合孔１８…内に押込み且つ係
合させて止着してある。そして下部枠を止着面１
６に重合して固定されている。

２３は摺動孔２０の下縁全域を斜め上方に延設
して成る傾斜面で、換言すれば摺動孔２０の出口
２０′を斜め上方に延長しているものである。

２４はプレート１３内の取付孔上部位置に横長
に形成された摺動溝で、カム２５の摺動片２６を
水平方向に摺動可能に配設している。２７は溝内
に突設した突起、２８は摺動片に形成した突起
で、夫々摺動片及び溝に点接触し、カム２５の摺
動抵抗を減少している。

ここで、上記カム２５は、斜め上向きに開口し
た摺動孔２０の出口２０′に上方から対向するツ
マミ装着孔２９と、突起群１０に歯合するくし歯
１２…を有する板状体３０を有している。

３１は摺動孔２０の入口から挿入され、傾斜面
２３に沿つて出口２０′から斜め上方に突出し、
そこでツマミ装着孔２９内に挿着されるツマミ
で、その操作部をプレート１３上に臨ませ、且つ
幾分上向きにしている。

かくして、ツマミ３１を摺動孔２０に沿つて水
平方向に操作すると、カム２５が摺動溝２４に沿
つて水平移動する。従つて、突起群１０に歯合し
ているくし歯１２…は筒状体９及び給水管３を回
動させ、給水口４を給水樋７或いは８に対向せし
める。即ち、洗濯槽５或いは遠心脱水槽６に給水
するのである。

尚、３２は給水入口管２に接続される外部の水
道ホース、３３は遠心脱水槽６内に在つて給水中
には所謂給水脱水してすすぎ作用を行ない、非給
水時には通常の遠心脱水作用を行なう脱水かごで
ある。

洗濯中にプレート１３に向けて飛散し、その飛
散水が摺動孔２０の入口から浸入せんとした場
合、その水は出口２０′に行くまでに傾斜面２３
によつて上昇を妨げられ、結局流下して入口から
出てしまう。即ち、傾斜面２３は飛散水のボツク
ス１内への侵入を抑制する。また、カム２５を摺
動孔２０の出口２０′より上方に配設したので、
カム２５は摺動孔２０を介して見ることができ
ず、仮に摺動孔２０から浸入した水がカム２５に
付着して汚れを発生させても、外観を悪化させな
い。

尚、傾斜面２３上に隆起部３４を設けて、ここ
にツマミ３１を乗せ、或いは傾斜面２３上にその
まま乗せ、ツマミ３１の操作力を受けてカム２５
への操作力を緩和させても良い。

(ヘ) 考案の効果 本考案はコントロールボツクスに対してツマミ
の摺動孔から浸入せんとする水を傾斜面で抑制し
たので、ボツクス内の電装品を保護でき、また内
部のカムが汚れても外観を悪化させないものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の二槽式洗濯機の斜視図、第２
図は同じく要部の側断面図、第３図及び第４図は
同じく要部の一部切欠せる斜視図、第５図は本考
案による要部の側断面図、第６図イ，ロ，ハは同
じく要素の斜視図である。 １……コントロールボツクス、３……給水管、
５……洗濯槽、６……遠心脱水槽、１３……プレ
ート、１５……取付孔、１９……操作パネル、２
０……摺動孔、２０′……出口、２３……傾斜
面、２５……カム、２９……ツマミ装着孔、３１
……ツマミ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コントロールボツクス内に、洗濯槽への給水方
   向と遠心脱水槽への給水方向に選択的に切替えら
   れる給水管と、この給水管を切替作動するカムと
   を設け、上記コントロールボツクスのプレートに
   取付孔を設けると共に、この取付孔には操作パネ
   ルを取付け、この操作パネルに上記カムを操作す
   るツマミの摺動孔を形成すると共に、この摺動孔
   の下縁を斜め上方に延設して傾斜面を形成し、こ
   の摺動孔の出口にカムのツマミ装着部を上方から
   対向したことを特徴とする洗濯機の給水切替装
   置。