JPS6237444Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、靴の中敷に係り、特に吸湿性の吸取
板に指圧用の突起を形成した指圧板を着脱自在に
組み合わせ、吸取板を使い捨てできるようにし、
足の汗の吸収と足の指圧とを同時に行うことがで
きるようにした靴の中敷に関する。

従来、油性の人や発汗の多い人が靴をはくと、
多量の汗が足から出て靴の中が不快となり、また
悪臭を放つことにもなり、水虫の増殖を促し、健
康上も甚だ不都合であつた。

本考案は、上記した従来技術の欠点を除くため
になされたものであつて、その目的とするところ
は、足の汗を吸い取りながら同時に足裏を指圧す
ることができる使い捨て式の靴の中敷を提供する
ことであり、またこれによつて油性の人や発汗の
多い人の靴の中を常に乾いた状態に保ちながらそ
の人の足裏を指圧することによつて、悪臭の発散
及び水虫の増殖の防止を図り、また健康の増進が
図れるようにすることである。また他の目的は、
指圧板を繰返し使用可能とし、吸取板を使い捨て
とすることによつて汗の吸収効果と指圧効果を兼
ね備えた靴の中敷を安価に提供することである。

要するに本考案は、少なくとも足の前半分の形
に形成され複数の貫通穴が設けられ吸湿性の素材
からなる吸取板と、該吸取板の前記複数の貫通穴
に嵌入され該吸取板の表面より突出するような複
数の突起を形成した指圧板とを備え、該指圧板を
前記吸取板に着脱自在に組み合わせてなり、足の
汗の吸取機能と指圧機能とを兼ね備えたことを特
徴とするものである。

以下本考案を図面に示す実施例に基いて説明す
る。第１図に示すように、本考案に係る靴の中敷
１は、少なくとも足２（第３図、第５図）の前半
分２ａの形に形成され複数の貫通穴３ａが設けら
れ吸湿性の素材Ｍからなる吸取板３と、該吸取板
の表面３ｂより突出するような複数の突起１１を
形成した指圧板１０とを備えており、該指圧板を
吸取板３に着脱自在に組み合わせてなるもので、
足２の汗の吸取機能と指圧機能とを兼ね備えたも
のである。吸取板３は、単なる１枚の厚手の吸取
紙であつてもよいが、望ましくは、第２図に示す
ように、上層３ｃ、中間層３ｄ及び下層３ｅに分
けて、上層３ｃを水分を単に透過させるが吸湿性
のない素材M₁で、中間層３ｄを吸湿性の大きい
材質例えばパルプ製の吸取紙M₂で、下層３ｅを
上層３ｃと同じ吸湿性のない素材M₁で構成す
る。そして吸取板３は第４図に示すように、紙製
等の軽便な容器４に多数積み重ねて収容して、ち
ようどテイツシユペーパーのようにして販売でき
るようにするものである。

指圧板１０は塩化ビニール、ポリエチレン等の
樹脂、ゴム等の弾性材で形成されており、該指圧
板の上面には突起１１、実施例では６個の突起１
１ａ，１１ｂ，１１ｃ，１１ｄ，１１ｅ，１１ｆ
が突出して形成されている。該突起は吸取板３に
形成された６個の取付け穴３ａに弾性的に嵌入さ
れ吸取板の表面３ｂから突出するように設定され
ている。また突起１１の高さは、最前列の突起１
１ａの高さが一番高く、最後列の突起１１ｅ，１
１ｆの高さが一番低く設定されている。

そして指圧板１０を吸取板３の裏面に取り付け
ることによつて、第３図及び第５図示すように、
靴５の使用時に足２の裏部２ｂ、特に指圧をする
時の主要なつぼである湧泉２ｃ付近のつぼ６個所
を突起１１で押圧するように構成されている。そ
して販売に当つては、第４図に示す容器４に吸取
板３といつしよに左右の足２用の一対の指圧板１
０を収容して１販売単位とするものである。

本考案は、上記のように構成されており、以下
その作用について説明する。靴の中敷１の使用に
当つては、まず第１図に矢印Ａで示すように、指
圧板１０の突起１１を吸取板３の貫通穴３ａに嵌
入して、吸取板３に指圧板１０を組み合せ、これ
を左右の足２用に一組作り、靴５の中に敷き込
む。そして靴５を覆くと、直ちに指圧板１０の突
起１１が足５の湧泉２ｃ付近を押圧し、ちようど
指圧していると同じ状態になり、足２及び内臓の
疲れが癒される。特に足２の湧泉２ｃは最高の突
起１１ａによつて押圧されるので、指圧効果が大
きい。

そして靴５の使用時間がある程度に達すると、
足２の裏２ｂに汗が出て来るが、これは吸取板３
により吸い取られてしまうので、吸取板３が相当
量の汗を吸い取るでは快適な状態に維持される。
特に第２図に示すような３層構造にした場合に
は、足２に接する上層３ｃと、靴５に接する下層
３ｅには湿気は残らないから常にさらつとした乾
燥状態に維持されるので、足２も快適でかつ靴５
も湿気を帯びない。しかし許容量まで吸取板３が
汗を吸い取つたらそれ以上使用することはできな
いので、指圧板１０を外して吸取板３を捨てる。
そして容器４内の新しい吸取板３に指圧板１０を
組み合わせて再び使用することができる。

本考案は、上記のように構成され、作用するも
のであるから、足の汗を吸い取りながら同時に足
裏を指圧することができる使い捨て式の靴の中敷
を提供することができ、この結果油性の人や発汗
の多い人の靴の中を常に乾いた状態に保ちながら
その人の足裏を指圧することができるので、悪臭
の発散及び水虫の増殖の防止を図ることができ、
また健康の増進が図れるという効果が得られる。
また指圧板は繰返し使用可能であるから、吸取板
を使い捨てとすることによつて汗の吸収効果と指
圧効果を兼ね備えた靴の中敷を安価に提供し得る
もので、実用的価値の極めて高い考案である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例に係り、第１図は靴の中
敷の分解斜視図、第２図は第１図の−矢視部
分拡大縦断面図、第３図は足裏に対する指圧板の
配置状態を示す底面図、第４図は多数の吸取板を
積み重ねて容器に収容した状態を示す斜視図、第
５図は靴の中に入れて使用している状態を示す側
面図である。 １は靴の中敷、２は足、２ａは前半分、２ｂは
裏、２ｃは湧泉、３は吸取板、３ａは貫通穴、３
ｂは表面、１０は指圧板、１１，１１ａ，１１
ｂ，１１ｃ，１１ｄ，１１ｅ，１１ｆは突起、Ｍ
は吸湿性の素材である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 少なくとも足の前半分の形に形成され複数の
   貫通穴が設けられ吸湿性の素材からなる吸取板
   と、該吸取板の前記複数の貫通穴に嵌入され該
   吸取板の表面より突出するような複数の突起を
   形成した指圧板とを備え、該指圧板を前記吸取
   板に着脱自在に組み合わせてなり、足の汗の吸
   取機能と指圧機能とを兼ね備えたことを特徴と
   する靴の中敷。 ２ 前記吸取板の素材は吸取紙であることを特徴
   とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の靴
   の中敷。 ３ 前記指圧板の突起は、足裏の湧泉付近を指圧
   する突起を含むことを特徴とする実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の靴の中敷。