JPS6236941Y2 - - Google Patents

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JPS6236941Y2
JPS6236941Y2 JP13557781U JP13557781U JPS6236941Y2 JP S6236941 Y2 JPS6236941 Y2 JP S6236941Y2 JP 13557781 U JP13557781 U JP 13557781U JP 13557781 U JP13557781 U JP 13557781U JP S6236941 Y2 JPS6236941 Y2 JP S6236941Y2
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JP
Japan
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door
rotating body
fixed cylinder
fixed
casing
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JP13557781U
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JPS5841882U (ja
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  • Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ドアを自動的に閉扉するドアチエ
ツクに関し、更に詳しくは、相互に回転する円筒
間のすき間に封入された粘性流体の粘性せん断抵
抗力を利用することにより、機構が簡単で小型化
でき、閉扉速度を簡単に調整しうるとともに、更
に、ドアの回転につれ変化する円筒間のすき間の
粘性せん断抵抗力の増減を利用して、ドアの開閉
速度を簡単に制御しうるドアチエツクを提供する
ことを目的とするものである。
相互に回転する円筒間に封入された粘性体の粘
性せん断抵抗力を利用したドアチエツクとしては
特公昭48−22425号公報においてみられるが、こ
れら従来のものにあつては、閉扉速度の制御がな
く、閉扉開始時の速度も開扉完了直前時の速度も
ともに緩急の制御がなく、閉扉操作に不具合が生
じる。また、温度の変化により、粘性体の粘性抵
抗が変わるため、調整機構が施こされていない場
合には、高温時にはドアが速く閉まりすぎ、低温
時にはドアの閉扉に時間がかかるといつた、種々
の欠点があつた。
本考案は上記欠点を解消すべくなされたもので
あつて、前述した目的のドアチエツクを提供する
ものである。本考案はこのため、次の構成を要件
とするものである。ケーシングと、該ケーシン
グ内に移動調整可能に固定される有底の固定筒
と、該固定筒に対峙して該固定筒内に同心状にし
て回転可能に挿通される回転体とからなるドアチ
エツクである。該固定筒の内側面はテーパー面
に形成されるとともに、同内側面には軸方向に少
くとも1以上の凹部を有する。該回転体は回転
本体と上下軸部とからなり、該回転本体の外側面
は該固定筒のテーパー面に対向するテーパー面を
有するとともに、同外側面には軸方向に該固定筒
の凹部に対向する少くとも1以上の溝を有する。
該固定筒と回転体との間隙に粘性流体を封入せ
しめる。
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて説
明する。
第1図に本考案の一実施例として、取付け板A
及びBを有する蝶番型式のドアチエツクを示す。
1は中空直円筒状のケーシングであつて、取付
け板Aを介して柱又は壁に固定されている。ケー
シング1の上部内周及び下部内周には雌ねじ部1
a、1bが刻設されている。
2はケーシング1内に移動可能に固定される有
底の固定筒であつて、外側は直円筒でケーシング
1の内径と実質的に等しく、内側は軸方向下方に
至るにつれ径が縮小する(換言すれば下方の肉厚
が厚くなる)テーパー面2aに形成されている。
そして、固定筒2には軸方向に相対して2つの
(すなわち180゜間隔)長細状の凹部21,22が
穿設される。また、固定筒2の下方外周には雄ね
じ2bが刻設され、ケーシング1の雌ねじ1bに
螺合する。23は固定筒2の底部であつて、該底
部23の中心には中心孔23aが穿設されるとと
もに、下方に突出してつまみ部23bが設けられ
る。
3は回転体であつて、回転本体30と上軸部3
1及び下軸部32とからなる。上軸部31と下軸
部32とはそれぞれ取付け板Bにしまりばめ、キ
ー、あるいは固定ボルト等の固着手段により固定
され、取付け板B(ひいてはドア)の回転運動を
そのまま伝達する。回転本体30は、前記固定筒
2のテーパー面2aに対応して、側面が下方に至
るにつれ径が縮少するテーパー面30aをなす截
頭円錘形状をしている。また、回転体30の側面
には軸方向に相対する二つの溝301,302が
固定筒2の凹部21,22に対向して形成されて
いる。なお、回転体3は一体成形として製作され
るか、もしくは軸部に回転本体30を嵌装して固
定して組み立てられるものである。
しかして、固定外筒2の凹部21,22と回転
本体30の溝301,302とは、第4図に示す
閉扉状態においては、互いに対峙する位置にあ
る、換言すれば径方向に重なつて並ぶ。
4は固定筒2及び回転体3の回転本体30のそ
れぞれのテーパー面2a,30a間の粘性せん断
抵抗をひき起こす空間すなわち間隙部である。該
間隙部4は微小間隙に保持されるとともに、回転
体3の回転移動に伴つてその空間容積(換言すれ
ばテーパー面2aと30aとの対向する二面の面
積)を変化するものである。そして、この間隙部
4及び凹部21,22、溝301,302には粘
性流体5が充填されている。ここに使用される粘
性流体はポリイソブチレン、ポレオレフインなど
の高分子粘性体、ポリブデンあるいは高粘度のジ
メチルポリシロキサン等の擬塑性流体が好適であ
り、その他通常の粘性流体であつてもよい。
6はうず巻ばねであつて、一端は回転体の上軸
部31に固着され、他端はケーシング1の上部内
周に設けた溝ICに係合している。
7は上蓋で、下方外周に雄ねじ7aを有しケー
シング1の雌ねじ1aに螺合するとともに、その
中心孔7bに回転体3の上軸部31が挿通され
る。
また、8は上蓋7の上部に設置されたスラスト
軸受であり、9,9′は粘性流体5をシールする
Oリングであり、10は固定筒2の回動をロツク
するロツクリングである。
ケーシング1と回転体3とのドア及び柱又は壁
への取付けは、叙上の蝶番型式の実施例では、取
付け板A及びBを介して、取付け板Aを柱又は壁
へ、取付け板Bをドアへ固定されてなるが、第3
図に示すように、ケーシング1は取付け板Cを介
してドアに、回転体3はレバーヒンジDを介して
柱又は壁に取り付けても本考案のドアチエツクの
内部機構に変更はない。
本考案のドアチエツクは叙上の構成よりなるも
のであるが、以下、その機能についてドアの開閉
時の挙動に基づいて説明する。
(1) 第4図は閉扉時におけるドアチエツクの状態
を示す。この状態において、固定筒2及び回転
本体30のそれぞれのテーパー面2a,30a
が形成する間隙部4は該間隙部4を介して互い
に対向する二面の面積(以下「対向面積」とい
う)が最大状態となつているので、粘性せん断
抵抗力は最大となつている。
(2) 今、この状態(第4図)からドアを矢印方向
へ開けると、取付け板Bを介して、回転体3を
矢印方向へ回転せしめる。開扉初期において(1)
で述べたように粘性せん断抵抗力は最大である
が、うず巻ばねは付勢されていないので若干の
負荷(粘性せん断抵抗力)を伴つてドアを開け
られる。
(3) 次第にドアを開けてゆくと、第5図に示すよ
うに間隙部4の対向面積は減少し、この結果、
粘性せん断抵抗力は次第に減少してゆくのでド
アは円滑に開けられてゆく。これと同時にうず
巻ばねは次第に付勢される。
(4) 第6図にドアを90゜全開した状態を示す。こ
のとき間隙部4の対向面積は最小となり、従つ
て粘性せん断抵抗力は最小となる。これに対
し、うず巻ばねは最大に付勢され、ドアを押し
戻そうとする力は最大となつている。
(5) この状態(第6図)からドアから手を離す
と、ドアチエツク内のうず巻ばねに付勢された
力によりドアは押し戻され、第5図の状態に至
るが、間隙4に生ずる粘性せん断抵抗力が次第
に増し、ドアの閉扉速度は次第に減速されてく
る。
(6) そして、ドアが閉扉するにつれ次第に増大す
る粘性せん断抵抗力を受けるので、ドアの閉扉
直前においてはドアを静かに閉じることができ
る。
以上の挙動において注目されることは、ドアに
加わる力は粘性せん断抵抗力とばねの付勢とが互
いに相反する力であり、総和としては緩和された
大きさとなり、ドアを円滑に開閉することができ
ることである。また、ドアの開閉速度(すなわち
回転体3の回転速度)を調整する必要があると
き、固定筒2の下部のつまみ部23bを把持して
固定筒2を回転(但し、本実施例では180゜ご
と)させて、固定筒2をケーシング1内で軸方向
に移動させることにより、間隙部4に広狭が生
じ、ドアチエツクの粘性せん断抵抗力を調整する
ことができる。
本考案は上述の実施例の構成にのみ限定される
ものではなく、本考案の基本的技術思想の範囲内
で種々設計変更が可能である。すなわち、本考案
の蝶番型のドアチエツクにおいて、別途、内部に
ねじりコイルばねを備えその復元力により閉扉作
用を行わしめる蝶番を用いるとき(例えば実公昭
52−31576号公報に開示の技術を参照)は、本考
案のドアチエツク内に組み込まれたうず巻ばねは
不要である。また、レバーヒンジ式のドアチエツ
クについても、何らかの復元力を有する閉扉作用
を行わしめる閉扉手段を使用するときは、同様に
してうず巻ばねを不要にすることができる。更
に、対向する固定筒2の凹部及び回転体の溝は、
叙上の実施例では固定筒及び回転体にそれぞれ2
つ設けられているが、必要に応じて1つでもよい
し、また、3つ以上であつてもよく、ドアチエツ
クに必要とされる粘性抵抗力に応じて決定され
る。
本考案のドアチエツクは叙上の構成と機能を有
するので、以下の優れた効果を有する。
簡単な機構で、閉扉時次第に抵抗力を増加さ
せる円滑なドアチエツク機能を有することがで
きる。
抵抗力は粘性流体の粘性せん断抵抗によるの
で内部に圧力が発生せず、流体の漏れなどによ
る作動不良が少ない。
固定筒を摺動することにより間隙部のすき間
を調整することができ、閉扉速度を容易に調整
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のドアチエツク一実施例を示す
縦断面図、第2図は本考案の要部の分解斜視図、
第3図は本考案のドアチエツクをドアに取り付け
た場合の他の一例を示した図、第4図ないし第6
図は本考案の開扉時及び閉扉時の作用を説明する
図面である。 1……ケーシング、2……固定筒、2a……テ
ーパー面、21,22……凹部、3……回転体、
30……回転本体、301,302……溝、30
a……テーパー面、31……上軸部、32……下
軸部、5……粘性流体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 ケーシング1と、該ケーシング1内に移動調
    整可能に固定される有底の固定筒2と、該固定
    筒2に対峙して該固定筒2内に同心状にかつ回
    転可能に挿通される、回転本体30と上下軸部
    31,32とからなる回転体3とからなり、 前記固定筒2の内側面はテーパー面2aに形
    成されるとともに、同内側面には軸方向に少く
    とも1以上の凹部21,22を有し、 前記回転体3の回転本体30の外側面は前記
    固定筒のテーパー面2aに対向するテーパー面
    30aを有するとともに、同外側面には軸方向
    に前記固定筒の凹部21,22に対向する少く
    とも1以上の溝301,302を有し、 前記固定筒2と回転体3との間隙に粘性流体
    5を封入せしめた、 ことを特徴とする粘性せん断抵抗を利用した
    ドアチエツク。 2 ケーシング1の内面と回転体3の上軸部31
    との間に閉扉時の回転体3に回転復元力を与え
    るばね6を設けた、 実用新案登録請求の範囲第1項に記載の粘性
    せん断抵抗を利用したドアチエツク。 3 ケーシング1は取付け板Aへ、回転体3の上
    下軸部31,32は取付け板Bへ固定し、蝶番
    型とした、 実用新案登録請求の範囲第1項または第2項
    のいずれかに記載の粘性せん断抵抗を利用した
    ドアチエツク。
JP13557781U 1981-09-14 1981-09-14 粘性せん断抵抗を利用したドアチェック Granted JPS5841882U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13557781U JPS5841882U (ja) 1981-09-14 1981-09-14 粘性せん断抵抗を利用したドアチェック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13557781U JPS5841882U (ja) 1981-09-14 1981-09-14 粘性せん断抵抗を利用したドアチェック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5841882U JPS5841882U (ja) 1983-03-19
JPS6236941Y2 true JPS6236941Y2 (ja) 1987-09-19

Family

ID=29928936

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JP13557781U Granted JPS5841882U (ja) 1981-09-14 1981-09-14 粘性せん断抵抗を利用したドアチェック

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JPS5841882U (ja) 1983-03-19

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