JP3063024B2 - ダンパ機構 - Google Patents

ダンパ機構

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JP3063024B2
JP3063024B2 JP7211013A JP21101395A JP3063024B2 JP 3063024 B2 JP3063024 B2 JP 3063024B2 JP 7211013 A JP7211013 A JP 7211013A JP 21101395 A JP21101395 A JP 21101395A JP 3063024 B2 JP3063024 B2 JP 3063024B2
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pressure chamber
peripheral surface
gate
hole
damper mechanism
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一吉 大嶋
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Sugatsune Kogyo Co Ltd
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Sugatsune Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ドアクローザ等
に用いるのに好適なダンパ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のダンパ機構としては、例
えば特開平4ー27090号公報、特開平6ー1472
49号公報に記載のものがある。これらの公報に記載の
ダンパ機構は、内部に収納孔を有するケーシングと、こ
のケーシングの収納孔に回動自在に設けられた軸体とを
備えており、収納孔の内周面と軸体の外周面との間には
粘性流体が充填された密閉空間が形成されている。この
密閉空間は、収納孔の内周面に形成された隔壁部によっ
て高圧室と低圧室とに区分されている。そして、軸体が
ケーシングに体して相対回転するときに、高圧室に高圧
を発生させることにより、軸体を低速回転させるように
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成のダンパ機構
においては、隔壁部の内周面と軸体の外周面とを液密に
接触させる必要がある。仮に、それらの間の液密性が低
いと、高圧室内の流体が隔壁部と軸体との間を通って低
圧室に流出し、ダンパ効果が低下してしまうからであ
る。ところが、隔壁部の内周面と軸体の外周面とを密に
接触させるには、それらを高精度に加工する必要があ
り、このため製造費が高騰するという問題があった。特
に、隔壁部の内周面を高精度に加工することは非常に困
難であり、それによる製造費の高騰が大きな問題であっ
た。
【0004】この発明は、上記問題を解決するためにな
されたもので、高圧室内の流体が隔壁部と軸体との間か
ら低圧室側へ流出するのを防止することができ、しかも
安価に製造することができるダンパ機構を提供すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係る発明は、内部に収納孔を有するケ
ーシングと、このケーシングの収納孔に相対回転自在に
設けられたロータとを備え、上記収納孔の内周面と上記
ロータの外周面との間に流体が充填される密閉空間が形
成され、上記ケーシングの内周面と上記ロータの外周面
との少なくとも一方には、他方側に突出して上記密閉空
間を高圧室と低圧室とに区画する隔壁部が設けられたダ
ンパ機構において、上記隔壁部の上記高圧室に面する側
面に略半円状をなす凹部を形成することにより、当該
面の先端部に周方向に突出し、径方向に弾性変形可能な
突出部を形成したことを特徴としている。この場合、隔
壁部は、収納孔の内周面に形成してもよく、ロータの外
周面に形成してもよい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、この発明の望ましい実施の
一形態として、この発明に係るダンパ機構が用いられた
ドアクローザを図1〜図20に基づいて説明する。図3
〜図5に示すように、この実施例は、この発明に係るダ
ンパ機構を門扉Bのドアクローザ1に適用したものであ
り、ドアクローザ1は、門柱Aに固定される固定部2
と、門扉Bに固定される回動部3とを有している。固定
部2は、シリンダ部2aを有しており、このシリンダ部
2aに回動部3の軸体44(後述する)が回動自在に挿
入されることにより、回動部3が固定部2に回動自在に
支持され、ひいては門扉Bが門柱Aに回動自在に支持さ
れている。なお、符号Cは、門柱Aと門扉Bとの間に設
けられたヒンジであり、門扉Bを回動自在に支持してい
る。
【0007】上記ドアクローザ1は、後述するクラッチ
機構4とこの発明に係るダンパ機構5とを備えており、
これらの機能により門扉Bは次のように回動するように
なっている。すなわち、図6に示すように、門扉Bは、
符号イで示す閉位置と符号ハで示す全開位置との間を回
動可能であり、閉位置イとそこから所定の回動角度だけ
離れた半開位置ロとの間の範囲(以下、この範囲を規制
範囲Xという。)においては、クラッチ機構4の復帰用
ばね45によって閉方向(矢印B方向)へ付勢されてい
る。また、この規制範囲Xにおいては、門扉Bを開方向
(矢印A方向)へ回動させる際には、門扉Bにダンパ機
構5によるダンパ力が作用することはないが、閉方向へ
回動させる際には、門扉Bの急速回動を阻止するダンパ
力が作用する。一方、半開位置ロと全開位置ハとの間の
範囲(以下、この範囲を自由範囲Yという。)において
は、門扉Bに付勢力およびダンパ力が作用することがな
く、門扉Bは自由に回転、停止することができるように
なっている。
【0008】次に、ドアクローザ1の構造、特に回動部
3の構造を詳細に説明すると、図8に示すように、回動
部3は、回動部本体31を有している。この回動部本体
31は、図9に示すように、円筒状をなす支持筒部32
と、この支持筒部32の外周面の一側部から径方向に突
出する取付板部33とを有しており、取付板部33が門
扉Bに固定されることにより、回動部3が門扉Bに固定
されている。また、支持筒32の内周面には、その上端
から下端まで延びるキー溝34が形成されている。
【0009】図8に示すように、上記回動部本体31の
支持筒部32の内部には、下部側にクラッチ機構4が設
けられ、上部側にこの発明に係るダンパ機構5が設けら
れている。
【0010】クラッチ機構4は、規制範囲Xにおいては
門扉Bに閉方向へのばね力を作用させ、自由範囲Yにお
いてはばね力が作用しないようにするためのものであ
り、本体側固定円筒41、中間円筒42、門扉側固定円
筒43、軸体(ロータ)44および復帰ばね45を主な
構成要素としている。
【0011】本体側固定円筒41は、図10および図1
1に示すように、下端側の大径円筒部41aと、これと
同芯である上端側の小径円筒部41bとから構成されて
いる。大径円筒部41aは、そのキー部41cを支持筒
部32のキー溝34に嵌め込むことにより、支持筒部3
2に回動不能に嵌合されている。大径筒部41aの周壁
部には、一対の係止窓孔41d,41dが周方向に18
0°離れて配置形成されている。また、大径筒部41a
の上底部には、周方向に延びる挿通孔41eが形成され
ている。
【0012】上記中間円筒42は、円筒状をなすもので
あり、固定円筒41の大径円筒部41aの内周面に回動
自在に嵌合されている。図10および図12に示すよう
に、中間円筒42の上端部外周面には、一対の係止溝4
2aが周方向に180°離れて配置形成されている。一
対の係止溝42aの一方には、復帰ばね45の下端部に
形成された係止爪45aが本体側固定円筒41の挿通孔
41eを通って嵌まり込んでいる。復帰ばね45の上端
部は、筒体11を介して回動部本体31の支持筒部32
に支持されている(図8参照)。そして、復帰ばね45
により、中間円筒42が開方向へ付勢される一方、回動
部本体31が閉方向へ付勢されている。なお、回動部本
体31の支持筒部32には固定円筒41が回動不能に連
結されているので、固定円筒41も復帰ばね45によっ
て閉方向へ付勢されている。
【0013】また、中間円筒42は、その内部に上端側
の小径孔部42bと下端側の大径孔部42cとを有して
いる。小径孔部42bの内周面には、一対のキー溝42
dが周方向に180°離れて配置形成されている。一
方、大径孔部42cを区画する下端側の周壁部には、こ
れを貫通する一対の保持切欠き部42eが周方向に18
0°離れて形成されている。保持切欠き部42eは、軸
線方向においては上記本体側固定円筒41の係止窓孔4
1dと同一位置に配置されている。
【0014】保持切欠き部42eには、円柱状をなすク
ラッチ軸46がその軸線を上下方向に向けて挿入されて
いる。このクラッチ軸46の外径Dは保持切欠き部42
eの幅(周方向における幅)とほぼ同一になっている。
したがって、クラッチ軸46は、中間円筒42の周方向
へは移動不能であるが、径方向へは移動可能になってい
る。
【0015】また、クラッチ軸46の外径をD、保持切
欠き部42eが形成された中間円筒42の周壁部の厚さ
をTとすると、 D>T の関係を有している。したがって、クラッチ軸46は、
その外側または内側の一部が保持切欠き部42eから突
出することになり、保持切欠き部42eと固定円筒41
の係止窓孔41dとを対向させると、保持切欠き部42
eから突出したクラッチ軸46の外側の一部が係止窓孔
41dに入り込むことが可能である。クラッチ軸46の
一部が係止窓孔41dに入り込んだ状態においては、中
間円筒42と固定円筒41とがクラッチ軸46を介して
回動不能に連結される。
【0016】また、クラッチ軸46の外径Dは、D/2
<Tの関係を有している。しかも、保持切欠き部42e
からのクラッチ軸46の突出量をP(=D−T)とする
と、突出量Pは大径円筒部41aの周壁部の厚さとほぼ
同一になっている。したがって、クラッチ軸46が係止
窓孔41dに入り込むのは、クラッチ軸46全体の半分
より小さい部分だけである。よって、クラッチ軸46の
一部が係止窓孔41dに入り込んだ状態において固定円
筒41と中間円筒42とを相対回動させようとすると、
係止窓孔41dの内周側の両側縁のうちの一方によって
クラッチ軸46が内側へ押される。
【0017】上記門扉側固定円筒43は、図8、図10
および図13に示すように、互いに同芯である上端側の
小径部43aと下端側の大径部43bとを有している。
小径部43aは、中間円筒42の大径孔部42cに回動
自在に嵌合されている。一方、大径部43bの下端面に
は略正方形状の突出部43cが形成されている。この突
出部43cには、連結金具12の一端部が回動不能に嵌
合されており、連結金具12の他端部には2つの係合片
12a,12bが形成されている。そして、図4に示す
ように、係合片12a,12bの間に上記固定部2が挿
入されることによって連結金具12が固定部2に回動不
能に連結され、ひいては門扉側固定円筒43が固定部2
に回動不能に連結されている。
【0018】固定円筒43の小径部43aの外周面に
は、一対の係止溝43d,43dが周方向に180°離
れて形成されている。この係止溝43dは、軸線方向に
おいては上記中間円筒42の保持切欠き部41eと同一
位置に配置されている。しかも、係止溝43dは、クラ
ッチ軸46と同一の曲率半径を有し、かつ上記突出量P
とほぼ同一の深さを有している。したがって、係止溝4
3dを保持切欠き部41eと対向させると、クラッチ軸
46の内側の一部が係止溝43dに入り込むことができ
る。そして、クラッチ軸46の一部が入り込んだ状態に
おいては、固定円筒43と中間円筒42とがクラッチ軸
46を介して回動不能に連結される。また、その状態で
固定円筒43と中間円筒42とを相対回動させようとす
ると、係止溝43dの両側縁の一方によってクラッチ軸
46が外側へ押される。
【0019】次に、上記構成のクラッチ機構4の作用を
説明する。なお、これによって上記係止窓孔41d、保
持切欠き部42eおよび係止溝43dの位置関係が明ら
かになるであろう。いま、門扉Bが閉位置イに位置して
いるものとする。このときには、図14(A)に示すよ
うに、クラッチ軸46の内側の一部が係止溝43dに入
り込んでおり、中間円筒42と固定円筒43とが回動不
能に連結されている。また、固定円筒41は、係止窓孔
41dが中間部材42の保持切欠き部42eから閉方向
(矢印B方向)へ離れるように位置しており、復帰ばね
45によって閉方向へ付勢されている。したがって、門
扉Bも閉方向へ付勢されている。
【0020】門扉Bを復帰ばね45の付勢力に抗して開
方向へ回動させると、それと共に固定円筒41が同方向
へ回動する。そして、門扉Bを半開位置ロまで回動させ
ると、図14(B)に示すように、係止窓孔41dが保
持切欠き部42eと対向する。その後、さらに固定円筒
41を同方向へ回動させると、図14(C)に示すよう
に、中間円筒42が復帰ばね45によって開方向へ付勢
されているため、クラッチ軸46が係止溝43dの側縁
によって外側へ押され、クラッチ軸46の内側の一部が
係止溝43dから抜け出るとともに、外側の一部が係止
窓孔41dに入り込む。これにより、中間円筒42と門
扉側固定円筒43との連結が解除される一方、固定円筒
43と中間円筒42とが一体に連結される。この結果、
固定円筒41と中間円筒42との間に作用する復帰ばね
45の付勢力はクラッチ軸46によって受け止められ、
門扉Bを閉じる力として作用しなくなる。したがって、
門扉Bは自由に回動し、かつ任意の位置で停止すること
ができる。そして、図14(D)に示すように、門扉B
が全開位置ハまで回動すると、それ以上開回動すること
ができなくなる。この点については後述する。
【0021】逆に、全閉位置ハ側から閉位置イ側へ向か
って閉回動する場合には、門扉Bを半開位置ロまで回動
させると、固定円筒41が同方向へ回動して保持切欠き
部42eが係止溝43dと対向する。その後、固定円筒
41を若干量だけさらに閉方向へ回動させると、係止窓
孔41dの開回動方向に位置する側縁によって内側へ押
される。これにより、クラッチ軸46が内側へ移動し、
係止窓孔41dから抜け出る一方、内側の一部が係止溝
43dに入り込む。この結果、固定円筒41と中間円筒
4との連結が解除されるとともに、中間円筒42と固定
円筒43とが回動不能に連結される。したがって、固定
円筒41には、復帰ばね45による閉方向への付勢力が
作用するようになり、復帰ばね45によって門扉Bが閉
位置イまで閉回動させられる。
【0022】ところで、自由範囲Yにおいては、門扉B
を自由に回動させることができるので、閉方向へ急速に
回動させることができる。ところが、門扉Bを自由範囲
Yから規制範囲Xへ急速に回動させると、半開位置ロに
おいてクラッチ軸46が係止溝43dに入り込むことな
く、係止窓孔41dに入り込んだまま係止溝43dを通
過してしまうおそれがある。このような不具合を防止す
るとともに、門扉Bを全開位置ハにおいて確実に停止さ
せるため、この実施例のドアクローザ1においては、次
の構成が採用されている。
【0023】すなわち、図8に示すように、本体側固定
円筒41の小径部41bの内径、中間円筒42の小径孔
部42bの内径および門扉側固定円筒43の内径は、互
いに同一の大きさ設定されており、それらの内部には軸
体44が挿通されている。この軸体44の外周面には、
一対のキー溝44a,44aが周方向に180°離れて
配置形成されており、各キー溝44aにはキー47の内
側の略半分が嵌め込まれている。このキー47の外側の
半分のうちの上側の半分は、上記中間円筒42のキー溝
42dに嵌め込まれている。これによって、軸体44と
中間円筒42とが一体に回動するように連結されてい
る。
【0024】上記門扉側固定円筒43の内周面の上部に
は、図13および図14に示すように、一対の回動規制
溝43e,43eが形成されている。各回動規制溝43
eは、半開位置イと全開位置ハとの間の角度とほぼ同一
角度だけ周方向に延びており、上記キー47の下側の半
分が周方向へ移動可能に嵌まり込んでいる。しかも、各
回動規制溝43eは、門扉Bが全開位置ハ側から閉回動
して半開位置ロに達すると、キー47が回動規制溝43
eの閉方向側の端部43fに突き当たり、半開位置ロ側
から開回動して全開位置ハに達すると、他方の端部43
に突き当たるように配置されている。
【0025】したがって、中間円筒42および軸体44
は、全開位置ハ側から矢印B方向へ回動して保持切欠き
部42eが固定円筒43の係止溝43dに対向すると、
キー47が端部43fに突き当たるため、それ以上同方
向へ回動することができなくなって停止する。よって、
クラッチ軸46は係止溝43dを通過することなくそこ
に確実に入り込むことができる。また、門扉Bが開方向
へ回動して全開位置ハに達すると、キー47が規制溝4
3eの端部43fに突き当たるため、中間円筒42およ
び軸体44が同方向へそれ以上回動することができなく
なって停止する。この結果、門扉側固定円筒43、本体
部31が停止し、ひいては門扉Bが全開位置ハで確実に
停止する。
【0026】次に、この発明に係るダンパ機構5につい
て説明すると、図8に示すように、ダンパ機構5は、圧
力発生部6と圧力制御部7とから構成されており、圧力
発生部6にこの発明の特徴部分がある。
【0027】まず、圧力発生部6について説明すると、
圧力発生部6はケーシング61と上記軸体44とを主な
構成要素としている。ケーシング61は、図8、図15
および図16に示すように、その内部に収納孔61aを
有することによって円筒状をなしており、上記本体31
の支持筒部32の内周に嵌合されるとともに、キー部6
1bを支持筒部32のキー溝34に嵌め込むことによっ
て支持筒部32に回動不能に支持されている。したがっ
て、ケーシング61は、門扉Bと一体に回動する。この
ケーシング61の収納孔61aの中央部には、上記軸体
44が挿通されている。この軸体44には、図8、図1
5および図17に示すように、ケーシング61と対向す
る箇所に大径部44bが形成されており、この大径部4
4bの外周面とケーシング61の内周面との間には、上
下の端部がシール部材62,62によって封止された環
状の密閉空間が形成されている。この密閉空間には流体
が封入されている。この場合、流体としては、粘性流体
を用いるのが望ましい。
【0028】上記収納孔61aの内周面には、二つの隔
壁部61cが周方向に180°離れて配置形成されてい
る。各隔壁部61cの先端面(内周側の面)は、軸体4
4の外周面に相対回動自在に、かつ液密に接触し、これ
によって密閉空間を二つの空間S,Sに区画している。
一方、軸体44の大径部44bの外周面には、二つの支
持突条44cが周方向に180°離れて配置形成されて
いる。各支持突条44cの先端面(外周側の面)には、
略半円状をなす支持凹部44dが形成されている。各支
持凹部44dには、開閉弁体63がそれぞれ回動自在に
支持されている。
【0029】開閉弁体63は、上記隔壁部61cと協働
して、上記空間Sを開回動方向(図16において矢印A
方向)側の高圧室SHと、閉回動方向(矢印B方向)側
の低圧室SLとに区画するためのものであり、断面略円
形状をなす軸部63aを有している。そして、この軸部
63aが支持凹部44dに回動自在に嵌合されることに
より、軸体44に回動自在に支持されている。軸部63
aの外周面の矢印A方向側の一側部には、その全長にわ
たって延びる弁部63bが形成されている。また、開閉
弁体63の外周側の面には、弁部63bの先端から若干
矢印B方向側へ寄った箇所から軸部63aまで延びる連
通溝63cが形成されている。
【0030】上記弁部63bと連通溝63cとにより、
門扉Bの回動方向に応じて上記高圧室SHと低圧室SL
が連通、遮断されるようになっている。すなわち、図1
6(A)は門扉Bが閉じているときの状態を示すもので
あり、門扉Bが閉位置イから開回動し、それに応じてケ
ーシング61が矢A方向へ回動すると(このとき、前述
したように、軸体44は停止している。)、低圧室SL
内の流体によって弁体63が時計方向に回動させられ、
弁部63bが収納孔61aの内周面から離れる。この結
果、高圧室SHと低圧室SLとが連通溝63cを介して連
通する。したがって、高圧室SHおよび低圧室SL内に高
圧が発生することはない。
【0031】一方、図16(B)は門扉Bが半開位置ロ
に位置しているときの状態を示すものであり、その状態
から門扉Bが閉回動し、それに応じてケーシング61が
矢印B方向へ回動すると、高圧室SH内の流体によって
弁体63が反時計方向へ回動させられ、弁部63bがケ
ーシング61の内周面に接触する。この結果、高圧室S
Hと低圧室SLとが遮断され、高圧室SH内に高圧が発生
する。高圧室SHが高圧になると、その圧力によってケ
ーシング61が隔壁部61cを介して開方向へ押圧され
る。したがって、門扉Bが低速で閉回動する。なお、高
圧室SHの圧力は後述する圧力制御部7によって適宜に
調節される。
【0032】ここで、この発明のダンパ機構5において
は、ダンパ効果をより確実に得るために、隔壁部61c
には突出部61dが形成されている。すなわち、図1お
よび図16に示すように、高圧室SHに面する隔壁部6
1cの側面には、略半円状をなす凹部61eが形成され
ており、この凹部61eが形成されることにより、当該
側面の内周側端部には、周方向に突出する突出部61d
が形成されている。この突出部61dは、高圧SH内の
圧力により少なくとも先端部が内周側へ変位して軸体4
4の大径部44bに押圧接触することができるよう、弾
性変形可能に形成されている。なお、突出部61dが高
圧室SHの上端から下端まで延びているのは勿論であ
る。
【0033】上記のような突出部61dを形成した場合
には、突出部61dが高圧室SH内の圧力によって押圧
されて内周側へ向かうように弾性変形する。これによ
り、突出部61dが軸体44の大径部44bに強く押し
付けられる。したがって、隔壁部61cと大径部44b
との間の液密性を向上させることができ、高圧室SH
の流体がそれらの間を通って低圧室SLに流出するのを
防止することができる。よって、ダンパ効果をより確実
に発揮させることができる。しかも、突出部61dを弾
性変形させることによって大径部44bに押圧接触させ
るものであるから、隔壁部61cの内周面を高精度に加
工する必要がない。したがって、製造費を安価に抑える
ことができる。
【0034】また、軸部63aの上下の両端部には、弁
部63bと逆方向に突出する弾性突出片63dが形成さ
れている。この弾性突出片63dは、図16(A)およ
び図18(D)に示すように、ケーシング61の矢印A
方向への回動により、弁体63が時計方向へ回動させら
れて連通溝63cが開いた状態においては、その先端部
が収納孔61aの内周面に押圧接触して弾性変形し、弁
体63を反時計方向へ回動するように付勢している。し
たがって、矢印A方向へ回転しているケーシング61を
停止させると、弾性突出片63dは弁体63を反時計へ
回動させ、弁部63bを収納孔61aの内周面に接近さ
せる。よって、ケーシング61を矢印B方向へ回動させ
た場合には、弁部63が収納孔61aの内周面に即座に
接触するようになり、高圧室SHに直ちに高圧を発生さ
せることができる。
【0035】なお、門扉Bが半開位置ロと全開位置ハと
の間の自由領域Xに位置しているときには、ケーシング
61と軸体44とが一体に回動する。したがって、高圧
室SHに高圧が発生することはない。
【0036】次に、圧力制御部7について説明すると、
図19および図20に示すように、上記軸体44の上端
面には、下方に延びる縦孔44eが形成されている。ま
た、大径部44bには上横孔44eと下横孔44fとが
それぞれ形成されている。上横孔44eは、一端が低圧
室SLに開口し、他端が縦孔44e開口している。一
方、下横孔44gは、一端が高圧室SHに開口し、他端
が縦孔44eに開口している。
【0037】上記縦孔44eには圧力調整弁8が設けら
れている。この圧力調整弁8は、縦孔44eに螺合され
た弁本体81を有している。この弁本体81の下端は、
上記下横孔44gより若干上側に位置しており、下端面
中央部には、上方へ向かって延びる収納孔81aが形成
されている。また、弁本体81には、その外周面から収
納孔81aまで延びる窓孔81b,81bが形成されて
いる。各窓孔81bは、弁本体81の回動位置に拘わら
ず上記上横孔44fと連通するように配置形成されてい
る。
【0038】上記収納孔81aには、弁体82が摺動自
在に設けられている。この弁体82の下端部には、弁部
82aが形成されている。この弁部82aは、高圧室S
Hが所定の圧力に達するまでは弁体82を下方へ付勢す
るばね83によって縦孔44eの底面に押し当てられて
おり、収納孔81aから下方に突出している。なお、弁
体82を下方へ付勢するばね83の付勢力の大きさは、
調節ねじ84によって調節することができる。また、弁
部82aに続く弁体82の外周面には、上下に延びる複
数の連通溝82bが形成されている。この連通溝82b
は、弁部82aが縦孔44eの底面に突き当たった状態
においては、下端部が縦孔44eから下方に露出し、上
端部が窓孔81bと対向している。したがって、この状
態では、高圧室SHと低圧室SLとが弁部82aの上端縁
と弁本体81の下端縁との間の隙間C、連通溝82b、
窓孔81bおよび上下の横孔44f,44gを介して連
通する。その一方、弁部82aがばね83の付勢力に抗
して上方へ移動し、収納孔81aに嵌合すると、高圧室
Hと低圧室SLとが弁体82によって遮断される。
【0039】上記構成の圧力制御部7は、次のようにし
て高圧室SHの圧力を調節し、門扉Bの閉回動速度を制
御する。すなわち、門扉Bが復帰ばね45の付勢力によ
り規制範囲Xにおいて閉回動し始めると、高圧室SH
の流体が下横孔44g、隙間C、連通溝82b、窓孔8
1bおよび上横孔82bを介して低圧室SLに流入す
る。門扉Bの回動速度が遅い閉回動当初は、隙間Cによ
る流体に対する流通抵抗は小さいが門扉Bの閉回動速度
が速くなると、隙間Cの流通抵抗が増大するため、門扉
Bは所定の回動速度より高速で閉回動することがない。
なお、隙間Cによる流通抵抗は、弁本体81の位置を上
下方向に変えることによって調節可能である。
【0040】門扉Bの閉回動途中において、風または人
手によって閉方向へ押された場合には、門扉Bが所定の
速度以上で閉回動しようとするが、高圧室SH内の圧力
によって弁体82がばね83の付勢力に抗して上方へ移
動し、弁部82aが収納孔81aに嵌合する。これによ
り、高圧室SHと低圧室SLとの間が遮断される。したが
って、門扉Bは停止する。実際には、高圧室SHと低圧
室SLとの間を遮断する各部材間の微小の隙間、例えば
軸体44の大径部44bとケーシング61の隔壁部61
bとの間の微小の隙間を通って流体が流れるため、門扉
Bは極めて低速で閉回動する。門扉Bに閉方向への押圧
力が作用しなくなると、高圧室SHの圧力が低下するた
め、弁体82がばね83によって下方へ移動させられ
る。これによって、高圧室SHと低圧室SLとが再び連通
し、門扉Bが再び所定の回動速度で閉回動する。
【0041】なお、図8に示すように、上記のクラッチ
機構4およびダンパ機構5は、上下の蓋体13,14に
よって支持円筒部32に脱出不能に取り付けられてい
る。また、符号15は化粧蓋である。
【0042】この発明のダンパ機構は、上記の実施例に
限定されるものでなく適宜設計変更可能である。例え
ば、この実施例は発明に係るダンパ機構をドアクローザ
に適用したものであるが、このダンパ機構は例えば便器
の蓋を回動自在に支持する支持装置に適用することも可
能である。
【0043】また、上記の実施例においては、収納孔6
1aの内周面に隔壁部61cを形成しているが、図2に
示すように、軸体44の大径部44bの外周面に隔壁部
44hを形成してもよい。この場合には、高圧室SH
面する隔壁部44の外周側端部に突出部44iを形成す
ればよい。この実施例では、高圧室SHに面する隔壁部
44の側面に凹部が形成されていないが、凹部を形成す
ることによって突出部44iを形成するようにしてもよ
い。逆に、上記の実施例においては、凹部61eを形成
せずに、突出部44iと同様の突出部を形成するように
してもよい。なお、軸体44に隔壁部44hを形成した
場合には、上記実施例における開閉弁体63を収納孔6
1aの内周面に回動可能にかつ、位置固定して設けるよ
うにする。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、隔壁部と軸体との間から高圧室内の流体が
低圧室に流出するのを防止することができ、これによっ
てより確実にダンパ効果を発揮することができ、しかも
隔壁部の内周面の加工精度を向上させる必要がないの
で、製造費を安価に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るダンパ機構の要部を示す拡大断
面図である。
【図2】この発明に係る他のダンパ機構の要部を示す拡
大断面図である。
【図3】図1に示すダンパ機構を有するドアクローザが
取り付けられた門柱と門扉とを示す正面図である。
【図4】同ドアクローザと門柱および門扉との取り付け
状況を示す斜視図である。
【図5】同平面図である。
【図6】門扉の回動範囲を示す平面図である。
【図7】同ドアクローザの回動部を示す斜視図である。
【図8】同回動部の縦断面図である。
【図9】同回動部の回動部本体を示す図であって、図9
(A)はその正面図、図9(B)はその平面図、図9
(C)は図9(B)のC−C断面図である。
【図10】同ドアクローザのクラッチ機構を示す分解斜
視図である。
【図11】同クラッチ機構の本体側固定円筒を示す図で
あって、図11(A)はその平面図、図11(B)はそ
の正面図、図11(C)は図11(A)のC−C断面図
である。
【図12】同クラッチ機構の中間円筒を示す図であっ
て、図12(A)はその平面図、図12(B)はその正
面図、図12(C)はその下面図、図12(D)は図1
2(A)のD−D断面図である。
【図13】同クラッチ機構の門扉側固定円筒を示す図で
あって、図13(A)はその平面図、図13(B)はそ
の正面図、図13(C)はその下面図、図13(D)は
図13(A)のD−D断面図である。
【図14】図8のX−X拡大断面図であって、図14
(A)は門扉が閉位置に位置しているときの状態を示
し、図14(B)は門扉が半開位置に位置しているとき
の状態を示し、図14(C)は門扉が半開位置から全開
位置側へ若干回動したときの状態を示し、図14(D)
は門扉が全開位置に位置しているときの状態を示してい
る。
【図15】同ドアクローザのダンパ機構の圧力発生部を
示す分解斜視図である。
【図16】同圧力発生部を示す図8のY−Y拡大断面図
であって、図16(A)は門扉が閉位置に位置している
ときの状態を示し、図16(B)は門扉が半開位置に位
置しているときの状態を示している。
【図17】同ドアクローザの軸体を示す図であって、図
17(A)はその一部省略正面図、図17(B)はその
一部省略側面図、図17(C)は図17(B)のC−C
断面図、図17(D)はその平面図、図17(E)、
(F)はそれぞれ図17(A)のE−E、F−F断面図
である。
【図18】同ドアクローザのダンパ機構の圧力発生部の
開閉弁体を示す図であって、図18(A)はその平面
図、図18(B)は図18(A)のB−B拡大断面図、
図18(C)は図18(B)のC矢視図、図18(D)
はケーシングの内周面と開閉弁体との関係を示す拡大断
面図である。
【図19】同ダンパ機構の圧力制御部を示す図8のZ−
Z拡大断面図である。
【図20】同圧力制御部を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
H 高圧室 SL 低圧室 1 ドアクローザ 5 ダンパ機構 6 圧力発生部 44 軸体(ロータ) 44h 隔壁部 44i 突出部 61 ケーシング 61a 収納孔 61c 隔壁部 61d 突出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 9/14 E05F 3/14 E05F 3/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に収納孔を有するケーシングと、こ
    のケーシングの収納孔に相対回転自在に設けられたロー
    タとを備え、上記収納孔の内周面と上記ロータの外周面
    との間に流体が充填される密閉空間が形成され、上記ケ
    ーシングの内周面と上記ロータの外周面との少なくとも
    一方には、他方側に突出して上記密閉空間を高圧室と低
    圧室とに区画する隔壁部が設けられたダンパ機構におい
    て、上記隔壁部の上記高圧室に面する側面に略半円状を
    なす凹部を形成することにより、当該側面の先端部に周
    方向に突出し、径方向に弾性変形可能な突出部を形成し
    たことを特徴とするダンパ機構。
  2. 【請求項2】 上記隔壁部が上記収納孔の内周面に形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載のダンパ機
    構。
  3. 【請求項3】 上記隔壁部が上記ロータの外周面に形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載のダンパ機
    構。
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