JPH062728A - 回転ダンパー - Google Patents
回転ダンパーInfo
- Publication number
- JPH062728A JPH062728A JP18158892A JP18158892A JPH062728A JP H062728 A JPH062728 A JP H062728A JP 18158892 A JP18158892 A JP 18158892A JP 18158892 A JP18158892 A JP 18158892A JP H062728 A JPH062728 A JP H062728A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor shaft
- blade
- rotor
- groove
- filling portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Toilet Supplies (AREA)
- Electrophotography Configuration And Component (AREA)
- Washing And Drying Of Tableware (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
- Refrigerator Housings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型でも制動力が大きく、かつ、一方向に対
してのみ制動力が働く回転ダンパーを提供する。 【構成】 キャップ3により閉塞される粘性流体の充填
部1aを有するハウジング1と、該ハウジングの充填部
から回転可能に起立するロータ3とを備えた回転ダンパ
ーにおいて、前記ロータを前記充填部の偏心した位置で
回転自在に支持されるロータ軸21と、該ロータ軸に対
して進退可能であると共に相互に関連して進入退出し、
かつ、外周縁には連続した溝22a2 が形成されると共
に、その一側面と前記充填部の内壁面と対向する溝とを
連通する第1連通孔22a3 、並びに前記オリフィスと
羽根部の他側面とを連通する第2連通孔22a4 が形成
された少なくとも一対の羽根部22と、該羽根部の前記
溝に嵌合されたOリング23とより構成し、前記ロータ
軸の回転によって前記Oリングが前記第1連通孔の溝側
開口部を塞ぐようにしたものである。
してのみ制動力が働く回転ダンパーを提供する。 【構成】 キャップ3により閉塞される粘性流体の充填
部1aを有するハウジング1と、該ハウジングの充填部
から回転可能に起立するロータ3とを備えた回転ダンパ
ーにおいて、前記ロータを前記充填部の偏心した位置で
回転自在に支持されるロータ軸21と、該ロータ軸に対
して進退可能であると共に相互に関連して進入退出し、
かつ、外周縁には連続した溝22a2 が形成されると共
に、その一側面と前記充填部の内壁面と対向する溝とを
連通する第1連通孔22a3 、並びに前記オリフィスと
羽根部の他側面とを連通する第2連通孔22a4 が形成
された少なくとも一対の羽根部22と、該羽根部の前記
溝に嵌合されたOリング23とより構成し、前記ロータ
軸の回転によって前記Oリングが前記第1連通孔の溝側
開口部を塞ぐようにしたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機の扉、開閉便座、
食器乾燥機や冷蔵庫の扉における開閉動作を、所定の制
動力の下に、静粛に、かつ、緩やかに行わせるための回
転ダンパーに関する。
食器乾燥機や冷蔵庫の扉における開閉動作を、所定の制
動力の下に、静粛に、かつ、緩やかに行わせるための回
転ダンパーに関する。
【0002】
【従来の技術】前記したような装置に使用される回転ダ
ンパーとしては、キャップにより閉塞されるハウジング
の充填部内に粘性流体を充填すると共に、該充填部の中
心位置に粘性流体を剪断するロータを設け、かつ、この
ロータの先端を前記キャップより突出させ、この突出し
た先端に前記扉や便座を直接、あるいはギヤを介して取
付け、開閉の際に制動力を与えるものである。
ンパーとしては、キャップにより閉塞されるハウジング
の充填部内に粘性流体を充填すると共に、該充填部の中
心位置に粘性流体を剪断するロータを設け、かつ、この
ロータの先端を前記キャップより突出させ、この突出し
た先端に前記扉や便座を直接、あるいはギヤを介して取
付け、開閉の際に制動力を与えるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した回
転ダンパーにおいて制動力を高めるためには、粘性の高
い粘性流体を使用するか、ロータとハウジングの間に形
成する隙間を極端に小さく設定するか、あるいは充填部
の容量を大きくするかが一般的である。
転ダンパーにおいて制動力を高めるためには、粘性の高
い粘性流体を使用するか、ロータとハウジングの間に形
成する隙間を極端に小さく設定するか、あるいは充填部
の容量を大きくするかが一般的である。
【0004】しかし、前記した粘性の高い粘性流体を使
用する方法および隙間を極端に小さくする方法の何れに
あっても、限界があって希望する大きな制動力を得るこ
とは困難である。また、充填部の容量を大きくする方法
にあっては、ハウジングが大きくなるために回転ダンパ
ーとして大型となり、小型化の要請に応えられないとい
う問題がある。
用する方法および隙間を極端に小さくする方法の何れに
あっても、限界があって希望する大きな制動力を得るこ
とは困難である。また、充填部の容量を大きくする方法
にあっては、ハウジングが大きくなるために回転ダンパ
ーとして大型となり、小型化の要請に応えられないとい
う問題がある。
【0005】本発明は前記した問題点を解決しようとす
るもので、充填部内に収納するロータを偏心位置におい
て回転させ、ロータによって仕切られる粘性流体の充填
空間がロータの回転によって変化するようにして、小型
でも制動力の大きく、かつ、一方向に対しては前記制動
力が働くが逆方向に対しては制動力が殆ど働くことがな
い回転ダンパーを提供することを目的とする。
るもので、充填部内に収納するロータを偏心位置におい
て回転させ、ロータによって仕切られる粘性流体の充填
空間がロータの回転によって変化するようにして、小型
でも制動力の大きく、かつ、一方向に対しては前記制動
力が働くが逆方向に対しては制動力が殆ど働くことがな
い回転ダンパーを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明における回転ダン
パーは前記した目的を達成するもので、キャップにより
閉塞される粘性流体の充填部を有するハウジングと、該
ハウジングの充填部から回転可能に起立するロータとを
備えた回転ダンパーにおいて、前記充填部の偏心した位
置で回転自在に支持されるロータ軸と、上記ロータ軸に
対して進退可能であると共に相互に関連して進入退出
し、かつ、外周縁には連続した溝が形成された少なくと
も一対の羽根部と、上記羽根部に形成され、当該羽根部
の側面と前記充填部の内壁面と対向する溝とを連通する
第1連通孔、並びに上記第1連通孔と羽根部の他の側面
とを連通する第2連通孔と、上記羽根部の前記溝に嵌合
されたOリングとを備え、前記ロータ軸の回転によって
前記Oリングが前記第1連通孔の溝側の開口を塞ぐよう
にしたことを特徴とする。
パーは前記した目的を達成するもので、キャップにより
閉塞される粘性流体の充填部を有するハウジングと、該
ハウジングの充填部から回転可能に起立するロータとを
備えた回転ダンパーにおいて、前記充填部の偏心した位
置で回転自在に支持されるロータ軸と、上記ロータ軸に
対して進退可能であると共に相互に関連して進入退出
し、かつ、外周縁には連続した溝が形成された少なくと
も一対の羽根部と、上記羽根部に形成され、当該羽根部
の側面と前記充填部の内壁面と対向する溝とを連通する
第1連通孔、並びに上記第1連通孔と羽根部の他の側面
とを連通する第2連通孔と、上記羽根部の前記溝に嵌合
されたOリングとを備え、前記ロータ軸の回転によって
前記Oリングが前記第1連通孔の溝側の開口を塞ぐよう
にしたことを特徴とする。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係る回転ダンパーの実施例を
図1〜図4と共に説明する。1はグリス、オイル等の粘
性流体を充填する変形した穴である充填部1aが平面か
ら見て偏心した位置に形成されたハウジングである。す
なわち、この充填部1aの形状は図2に示すように半楕
円部aと、この半楕円aの中心点bを通る半楕円aの長
径長さと同じ長さである軌跡を、半楕円aの両端から延
長して形成した変形部cとから形成したものであり、前
記中心点bを通る直径は全て同じ長さになる。
図1〜図4と共に説明する。1はグリス、オイル等の粘
性流体を充填する変形した穴である充填部1aが平面か
ら見て偏心した位置に形成されたハウジングである。す
なわち、この充填部1aの形状は図2に示すように半楕
円部aと、この半楕円aの中心点bを通る半楕円aの長
径長さと同じ長さである軌跡を、半楕円aの両端から延
長して形成した変形部cとから形成したものであり、前
記中心点bを通る直径は全て同じ長さになる。
【0008】そして、この充填部1aの底面における前
記中心点bには後述するロータ軸21の下端を軸受けす
る穴1bが形成され、また、ハウジング1の開口部には
ロータ軸21の円板部21の一部が嵌挿される段部1c
が形成されている。
記中心点bには後述するロータ軸21の下端を軸受けす
る穴1bが形成され、また、ハウジング1の開口部には
ロータ軸21の円板部21の一部が嵌挿される段部1c
が形成されている。
【0009】2はロータ軸21と羽根部22およびOリ
ング23よりなるロータであり、該ロータ軸21には段
付の円板部21aと、この円板部21aの一面から突出
した非円形状の出力軸21bが、また、他面からは円柱
状の羽根取付軸21cが形成されている。また、この羽
根取付軸21cには直交して貫通する2つの長穴の羽根
支持孔21c1 が形成されている。
ング23よりなるロータであり、該ロータ軸21には段
付の円板部21aと、この円板部21aの一面から突出
した非円形状の出力軸21bが、また、他面からは円柱
状の羽根取付軸21cが形成されている。また、この羽
根取付軸21cには直交して貫通する2つの長穴の羽根
支持孔21c1 が形成されている。
【0010】本実施例における羽根部22は4個の羽根
22aから構成され、それぞれの羽根22aは、2個の
羽根22aを互いに対向して連続した長さが前記充填部
1aの直径と略同じ長さに形成されると共に、高さは前
記ロータ軸21の羽根支持孔21c1 の長さと同じ長さ
に形成されている。そして、それぞれの羽根22aには
高さが1/2の段部22a1 が形成されている。
22aから構成され、それぞれの羽根22aは、2個の
羽根22aを互いに対向して連続した長さが前記充填部
1aの直径と略同じ長さに形成されると共に、高さは前
記ロータ軸21の羽根支持孔21c1 の長さと同じ長さ
に形成されている。そして、それぞれの羽根22aには
高さが1/2の段部22a1 が形成されている。
【0011】また、それぞれの羽根22aの外周縁には
溝22a2 が形成され、該羽根の一側面には前記段部2
2a1 の部分に形成された溝22a2 に連通する屈折状
の第1連通孔22a3 が形成されている。さらに、それ
ぞれの羽根22aにおける他側面には前記第1連通孔2
2a3 のコーナー部分に連通し、且つ、当該第1連通孔
よりも小径な第2連通孔22a4 が形成されている。
溝22a2 が形成され、該羽根の一側面には前記段部2
2a1 の部分に形成された溝22a2 に連通する屈折状
の第1連通孔22a3 が形成されている。さらに、それ
ぞれの羽根22aにおける他側面には前記第1連通孔2
2a3 のコーナー部分に連通し、且つ、当該第1連通孔
よりも小径な第2連通孔22a4 が形成されている。
【0012】Oリング23は前記羽根22aの外周縁に
形成された溝22a2 の幅より僅かに小さく、かつ、前
記第1連通孔22a3 の開口より大きな太さに形成され
ており、これが前記溝22a2 に移動可能に装着されて
いる。
形成された溝22a2 の幅より僅かに小さく、かつ、前
記第1連通孔22a3 の開口より大きな太さに形成され
ており、これが前記溝22a2 に移動可能に装着されて
いる。
【0013】3は前記ハウジング1の開口部にネジ4に
よって取付けられるキャップであり、中心より偏心した
位置に前記ロータ軸21の円板部21aの段部を軸受け
する軸受3aが形成されている。なお、5はキャップ3
とロータ軸21の円板部21aとの間に配置されたOリ
ングである。
よって取付けられるキャップであり、中心より偏心した
位置に前記ロータ軸21の円板部21aの段部を軸受け
する軸受3aが形成されている。なお、5はキャップ3
とロータ軸21の円板部21aとの間に配置されたOリ
ングである。
【0014】次いで、前記した部品の組み立てについて
説明すると、4個の羽根22aのうち相対向する一対の
羽根22aは段部22a1 を下側にしてロータ軸21の
羽根支持孔21c1 内に挿入し、また、残りの一対の羽
根22aの段部22a1 を上側にしてロータ軸21cの
他の羽根支持孔21c1 内に挿入する。これにより、4
個の羽根22aはロータ軸21の羽根取付軸21cに対
して十文字状に配置され、且つ、各一対の羽根22aは
相互に進入、退出が可能な状態になる。なお、羽根22
aは、第1連通孔22a3 が回転方向の一方向に向くよ
う同じ向きで配置する。
説明すると、4個の羽根22aのうち相対向する一対の
羽根22aは段部22a1 を下側にしてロータ軸21の
羽根支持孔21c1 内に挿入し、また、残りの一対の羽
根22aの段部22a1 を上側にしてロータ軸21cの
他の羽根支持孔21c1 内に挿入する。これにより、4
個の羽根22aはロータ軸21の羽根取付軸21cに対
して十文字状に配置され、且つ、各一対の羽根22aは
相互に進入、退出が可能な状態になる。なお、羽根22
aは、第1連通孔22a3 が回転方向の一方向に向くよ
う同じ向きで配置する。
【0015】次いで、充填部1a内に粘性流体を充填し
た後、ロータ軸21の円板部21aにおける段部を軸受
3aに挿入した状態でキャップ3をハウジング1の開口
部に被せ、ネジ4によって固定する。この時、Oリング
5をキャップ3とロータ軸21の円板部21aとの間に
介在させる。
た後、ロータ軸21の円板部21aにおける段部を軸受
3aに挿入した状態でキャップ3をハウジング1の開口
部に被せ、ネジ4によって固定する。この時、Oリング
5をキャップ3とロータ軸21の円板部21aとの間に
介在させる。
【0016】さて、このように組み込んだ本発明の回転
ダンパーの動作について説明すると、ロータ2が図4の
矢印の方向に回転すると、各一対の羽根22aは相対的
に進入,退出しつつロータ軸21を中心に回転し、その
外周端のOリング23は充填部1aの内壁に摺接しなが
ら移動する。この時、Oリング23は充填部1aとの摩
擦抵抗によって溝22a2 内を移動して、第1連通孔2
2a3 における溝22a2 側の開口部を塞ぐ状態とな
る。
ダンパーの動作について説明すると、ロータ2が図4の
矢印の方向に回転すると、各一対の羽根22aは相対的
に進入,退出しつつロータ軸21を中心に回転し、その
外周端のOリング23は充填部1aの内壁に摺接しなが
ら移動する。この時、Oリング23は充填部1aとの摩
擦抵抗によって溝22a2 内を移動して、第1連通孔2
2a3 における溝22a2 側の開口部を塞ぐ状態とな
る。
【0017】その一方、ロータ軸21は充填部1aに対
して偏心位置にあるので、充填部1aの各空間の容積に
ついては徐々に変化する必要が生じ、そのため、充填部
1a内に充填されている粘性流体は羽根部22の第1連
通孔22a3 から第2連通孔22a4 のみを介して徐々
に隣の空間に移動する。
して偏心位置にあるので、充填部1aの各空間の容積に
ついては徐々に変化する必要が生じ、そのため、充填部
1a内に充填されている粘性流体は羽根部22の第1連
通孔22a3 から第2連通孔22a4 のみを介して徐々
に隣の空間に移動する。
【0018】そして、このような粘性流体の移動時にお
いて、大きい空間から小さい空間を粘性流体が通過する
時に粘性抵抗が大きくなり、この粘性抵抗が大きな制動
力を生み出す。
いて、大きい空間から小さい空間を粘性流体が通過する
時に粘性抵抗が大きくなり、この粘性抵抗が大きな制動
力を生み出す。
【0019】一方、ロータ軸21が図5の矢印の方向に
回転すると、前記したのと同様に羽根部22はロータ軸
21によって回転し、Oリング23が充填部1aの内壁
に摺接しながら移動するが、この場合、Oリング23は
充填部1aとの摩擦抵抗によって前記した動作とは反対
方向に溝22a2 内を移動して、第1連通孔22a3に
おける溝側の開口部を開放する。
回転すると、前記したのと同様に羽根部22はロータ軸
21によって回転し、Oリング23が充填部1aの内壁
に摺接しながら移動するが、この場合、Oリング23は
充填部1aとの摩擦抵抗によって前記した動作とは反対
方向に溝22a2 内を移動して、第1連通孔22a3に
おける溝側の開口部を開放する。
【0020】従って、羽根部22の回転によって粘性流
体は第2連通孔23a4 及び溝22a2 側の開口端から
第1連通孔22a3 を介して隣室に移動するため、粘性
流体による粘性抵抗は小さくなって殆ど制動力が働か
ず、ロータ軸21はスムースに回転することとなる。
体は第2連通孔23a4 及び溝22a2 側の開口端から
第1連通孔22a3 を介して隣室に移動するため、粘性
流体による粘性抵抗は小さくなって殆ど制動力が働か
ず、ロータ軸21はスムースに回転することとなる。
【0021】なお、前記した実施例にあっては、充填部
1aの形状を変形円としたが、この形状を真円としても
よい。但し、この場合は相対向する羽根22aの長さが
変化しないと回転不能な状態となるので、例えば各一対
の羽根22aの間にバネ手段を形成して羽根22aの全
長を可変にする。あるいは、Oリング23の弾性を利用
して長さ変化分を吸収することも可能である。
1aの形状を変形円としたが、この形状を真円としても
よい。但し、この場合は相対向する羽根22aの長さが
変化しないと回転不能な状態となるので、例えば各一対
の羽根22aの間にバネ手段を形成して羽根22aの全
長を可変にする。あるいは、Oリング23の弾性を利用
して長さ変化分を吸収することも可能である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ハウジングに形成した充填部の偏心位置にロータ軸を回
転自在に軸支し、かつ、このロータ軸に対して進退可能
で、かつ、相互に関連して進退する少なくとも一対の羽
根を取付け、ロータ軸の回転に伴って羽根がロータ軸に
対して移動して羽根の外周に配置したOリングが第1連
通孔の開口部を塞いだ状態で充填部の内壁を摺接するこ
とになる。したがって、ロータの回転に伴い、連通孔を
利用して充填部内を移動する粘性流体における粘性抵抗
が増大して制動力が大きくなり、したがって、小型であ
っても大きな制動力の回転ダンパーを得ることができ
る。
ハウジングに形成した充填部の偏心位置にロータ軸を回
転自在に軸支し、かつ、このロータ軸に対して進退可能
で、かつ、相互に関連して進退する少なくとも一対の羽
根を取付け、ロータ軸の回転に伴って羽根がロータ軸に
対して移動して羽根の外周に配置したOリングが第1連
通孔の開口部を塞いだ状態で充填部の内壁を摺接するこ
とになる。したがって、ロータの回転に伴い、連通孔を
利用して充填部内を移動する粘性流体における粘性抵抗
が増大して制動力が大きくなり、したがって、小型であ
っても大きな制動力の回転ダンパーを得ることができ
る。
【0023】また、ロータ軸が前記した方向とは反対の
方向に回転すると、前記Oリングが前記第1連通孔を完
全に開放した状態で充填部の内壁と摺接するので、粘性
流体はこの第1連通孔を通って移動することとなって制
動力が殆どなくなり、ロータ軸の回転がスムースに行わ
れる。したがって、回転方向によって制動力に極端な差
がある一方向回転ダンパーを提供することが可能にな
る。
方向に回転すると、前記Oリングが前記第1連通孔を完
全に開放した状態で充填部の内壁と摺接するので、粘性
流体はこの第1連通孔を通って移動することとなって制
動力が殆どなくなり、ロータ軸の回転がスムースに行わ
れる。したがって、回転方向によって制動力に極端な差
がある一方向回転ダンパーを提供することが可能にな
る。
【図1】本発明に係る回転ダンパーの実施例を示す分解
斜視図である。
斜視図である。
【図2】同上の充填部の平面説明図である。
【図3】図1を組み立てた状態の縦断面図である。
【図4】同上のA−A線断面図である。
【図5】図4とはロータが反対方向に回転した場合のA
−A線断面図である。
−A線断面図である。
【符号の説明】 1 ハウジング 1b 充填部 2 ロータ 21 ロータ軸 22 羽根部 22a 羽根 22a2 溝 22a3 第1連通孔 22a4 第2連通孔 3 キャップ
Claims (1)
- 【請求項1】 キャップにより閉塞される粘性流体の充
填部を有するハウジングと、該ハウジングの充填部から
回転可能に起立するロータとを備えた回転ダンパーにお
いて、 前記充填部の偏心した位置で回転自在に支持されるロー
タ軸と、 上記ロータ軸に対して進退可能であると共に相互に関連
して進入退出し、かつ、外周縁には連続した溝が形成さ
れた少なくとも一対の羽根部と、 上記羽根部に形成され、当該羽根部の側面と前記充填部
の内壁面と対向する溝とを連通する第1連通孔、並びに
上記第1連通孔と羽根部の他の側面とを連通する第2連
通孔と、 上記羽根部の前記溝に嵌合されたOリングとを備え、 前記ロータ軸の回転によって前記Oリングが前記第1連
通孔の溝側の開口を塞ぐようにしたことを特徴とする回
転ダンパー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18158892A JPH062728A (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | 回転ダンパー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18158892A JPH062728A (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | 回転ダンパー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH062728A true JPH062728A (ja) | 1994-01-11 |
Family
ID=16103438
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18158892A Pending JPH062728A (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | 回転ダンパー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH062728A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002372085A (ja) * | 2001-06-14 | 2002-12-26 | Fuji Seiki Co Ltd | ロータリーダンパ |
US20100258395A1 (en) * | 2007-12-11 | 2010-10-14 | Tecnost S.N.C. Di Busi Giuseppe & C. | Braking device, in particular for rolling curtains, shutters, mosquito nets and the like |
CN102829123A (zh) * | 2011-06-15 | 2012-12-19 | 株式会社利富高 | 旋转阻尼器 |
CN106166037A (zh) * | 2016-06-28 | 2016-11-30 | 周海能 | 一种马桶盖及具有该马桶盖的马桶 |
CN106438816A (zh) * | 2016-12-14 | 2017-02-22 | 中国科学院合肥物质科学研究院 | 一种单向旋转阻尼托架 |
-
1992
- 1992-06-17 JP JP18158892A patent/JPH062728A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002372085A (ja) * | 2001-06-14 | 2002-12-26 | Fuji Seiki Co Ltd | ロータリーダンパ |
US20100258395A1 (en) * | 2007-12-11 | 2010-10-14 | Tecnost S.N.C. Di Busi Giuseppe & C. | Braking device, in particular for rolling curtains, shutters, mosquito nets and the like |
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