JPS6236727A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】

本発明は、基体上に形成した磁性薄膜上にスピンコート
法によって塗布された表面保護被膜を有する磁気記録媒
体に関する。

【従来技術とその問題点】

コンタクト・スタート・ストップ方式の磁気ディスク装
置においては、磁気記録媒体の回転開始および停止時に
磁気ヘッドと磁気記録媒体とが接触し、互いの摩擦摩耗
を生じる。媒体表面の摩耗を防止するため、媒体表面に
保護被膜を形成することが行われる０例えば、磁性薄膜
上にけい酸型合物（３１０ｍ）を被覆すること　（特開
昭５７−９４９３１号公報）あるいはけい酸型合物被膜
を形成し、さらに潤滑剤被覆すること　（特開昭５２−
５５６０３号公報）などである、これらのＳＩＯ□被膜
はテトラヒドロキシシラン溶液を媒体磁性ｆｌ膜上にス
ピンコート法により塗布し、加熱して形成される。 スピンコート法により、磁気記録媒体磁性ｙｌ股上にミ
クロン以下の厚みの表面保護被膜を形成する場合、ぬり
むらが生じて被膜膜厚が均一でないことがある。 第２図は、中心にくりぬき孔のある磁気記録媒体表面に
保護被膜を形成するスピンコータを示し、回転軸１１に
取り付けられた真空吸引孔１２を有する支持台１３の中
心部に形成された凸部１４を媒体基板１５のくりぬき孔
にはめこみ、凸部１４の面上にノズル１６から塗布液１
７を滴下したのち、支持台１３を回転して塗布する。し
かし、塗布液が揮発性溶媒にとみ、その粘度が小でかつ
ぬれ性が良い場合、支持台凸部１４面上に滴下した塗布
液１７は、滴下後ただちに媒体基板面の最内周部にまで
不均一に拡がる。このため、塗布液を滴下後ただちに媒
体を回転し塗布したとしても、ぬりむらが生しやすく被
膜膜厚をミクロン以下の厚みで均一に塗布することは容
易ではない。 以上のように、磁気記録媒体の表面保護被膜の形成を、
１発溶媒にとみ、粘度が小でかつぬれ性がよい塗布液を
用いてスピンコート法により行なう場合、滴下後の塗布
液の不均一な拡がりのため、ぬりむらを生しやすい欠点
がある。ぬりむらによる表面保護被膜の膜厚の不均一さ
は、磁気記録媒体の回転開始および停止時の磁気ヘッド
の円滑な浮上を困難とする。

【発明の目的】

本発明は、表面像ｉ！被膜をスピンコート法により形成
した場合に、保護被膜の膜厚が均一でコンタクト・スタ
ート・ストップ方式の磁気ディスク装置において磁気ヘ
ッドが円滑に浮上する磁気記録媒体を提供することにあ
る。

【発明の要点】

本発明は、磁気記録媒体の表面保護被膜が母材中に二酸
化けい素微粉末を含有することにより、塗布液を増粘化
し、滴下直後の塗布液の拡がりを抑え、媒体基板の回転
の際に均一に広がってぬりむらが生しないようにするこ
とによって上記の目的を達成する。

【発明の実施例】

以下図を引用して本発明の実施例について説明する。 実施例１： 第１図において、アルマイト処理を施したアルミニウム
合金基板１上にｒ−Ｆｅｚｅｓからなる磁性薄膜２を厚
さ０．２７−に形成し、この磁性薄膜上にテトラヒドロ
キシシラン２％および微粉末二酸化けい素である日本ア
エロジル社製商品名アエロジル２％を含むイソプロピル
アルコール溶液を第２図に示すようなスピンコータを用
いて塗布したのち、３００℃で１時間加熱して保護液ｗ
１４３を形成した。 保護被膜３中の二酸化けい素微粉末４の粒径は１００〜
２００人、保護被膜の厚さは５００〜１０００人である
。さらにパーフロロアルキルポリエーテルの０．１％溶
液を塗布して潤滑性被膜５を形成し、磁気記録媒体とし
た。 実施例２： アルマイト処理をしたアルミニウム合金基板上にｒ−Ｆ
ｏｇ０３からなる磁性薄膜２を形成し、この磁性Ｗｊ　
ｔ１１２の上にエポキシ樹脂５％およびアエロジル１９
／６を含む塗布液をスピンコート法により塗布したのち
、２００℃で１時間加熱して保ｒ！ｉ被膜３を形成した
。さらに実施例１と同様にパーフロロアルキルポリエー
テルの０．１％溶液を塗布して磁気記録媒体を得た。 比較例： テトラヒドロキシシラン２％を含むイソプロピルアルコ
ール溶液を用いて実施例１と同様な方法で保護被膜を得
た。磁気へンドアームにアコースティックエミッシッン
　（以下ＡＥと略す）センサをとりつけた磁気ディスク
装置を用い、実施例１゜２および比較例で得られた磁気
記録媒体の保ａ１被膜の表面状態を試験した。すなわら
、ＡＥセンサを用いて、回転走行する媒体と磁気ヘッド
との接触により発生するＡＥ出力特性を測定した。第３
図に実施例の磁気記録媒体の周速（ａ／３）によるＡＥ
比出力二乗平均の平方＠　（ＲＭＳ）の変化を示す、実
施例１および２の媒体では、磁気ヘッドが媒体表面上を
接触摺動している範囲　（周速２鳳ハ以下）においてＡ
Ｅ比出力認められるが、より周速が大であって、磁気ヘ
ッドが安定浮上する範囲では、ＡＥ比出力ノイズレベル
を示した。第４図に示した比較例の媒体では、周速５１
ＩハにおいてもＡＥ比出力認められ、実施例の媒体と比
較して磁気ヘッドの浮上性が不良であることを示した。 実施例１および２では塗布液を支持台凸部上に滴下した
際、媒体表面上にただちに塗布液が拡がることがなく媒
体の回転によりはじめて一斉に拡がるため、ぬりむらが
発生せず磁気ヘッドの浮上性が良好であった。これに対
し、比較例の媒体では塗布液は滴下後ただちに拡がり、
ぬりむらが生じたため膜厚が不均一となり、磁気ヘッド
の浮上性が不良であった。 次に実施例１．２および比較例ご得られた磁気記録媒体
を磁気ディスク装置にとりつけ、二１ンタクト・スター
ト・ストップ（ＣＳＳ）方式による記録再生動作試験（
耐ＣＳＳ試験）を２０００回実施した。実施例１および
２の磁気記録媒体の記録再生出力は、ＣＳ　３２０００
回実施後において試験開始前の値よりの低下率が１０％
以内であり、耐ＣＳＳ試験結果が良好であった。比較例
の媒体では、ぬりむら部分の被膜が剥燗し、記録再生出
力の低下率が１０％以上となり、耐Ｃ８Ｓ試験結果が不
良であった。

【発明の効果】

本発明では、５ｔｏｔ微粉末シリカをテトロヒドロキシ
シラン溶液あるいはエポキシ樹脂などの高分子樹脂希釈
溶液に含有させて塗布液とし、スピンコート法により磁
気記録媒体位１’ｌ薄膜上に表面保護被膜を形成する＊
　ＳｉＯ！微粉末は液体を増粘化するとともにチクソト
ロピー性を付与する効果をもつ、したがって、５ｌＯｚ
ａ粉末の含をにより、塗布液は増粘化するため、滴下さ
れた一定量の塗布液滴下粒はそのまま形態を保持し、た
だちに拡がることがない０滴下された塗布液は、増粘化
されているがそのチクソトロピー性のため、媒体の回転
による遠心力の付与によって容易に媒体表面全域に塗布
されうる。 以上のように、滴下された塗布液はその形態を保持し、
遠心力の付与によってはじめて媒体の外周方向−斉に拡
がるため、ぬりむらを生じることがない、ぬりむらのな
い被膜は膜厚が均一であり、媒体回転開始および停止時
の磁気ヘッドの安定な浮上を可能にするため、耐Ｃ３Ｓ
試験において良好な結果を得ることができる。 なお、本発明はｒ−Ｆｅ、Ｏ，からなる磁性薄膜を存す
る磁気記録媒体に限らず、金属磁性薄膜を有する磁気記
録媒体にも有効に通用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の部分断面図、第２図は本発
明の実施例に用いられるスピンコータの断面図、第３図
、第４図は本発明の実施例および比較例による磁気記録
媒体の周速によるＡＥ比出力変化曲線図である。 １：Ａ７合金基板、２：磁性薄膜、３：保護被膜、４　
：　Ｓｉｎ、微粉末、１３：支持台、　１６：媒体基板
、１７：塗布液。 ′夷□）！、’、ｊｒｊ９上　山　　口　　　冥、＋イ
第２図 第４図 手続補正書（自発） 昭和６０年１１月１９日 特許庁　長　官　　　−１シｒ！道一部□殿　　　回１
、事件の表示　　特頼昭ｚＯ−／ン−３−（ど／３、補
正をする者 °１［件との関係　　　　　　　１３願人住所　　　　
　　川崎市川崎区田辺新田１番１号名　称　　（５２３
１富士電機株式会社（ほか　　　名） ４、代　理　人 住　　所　　川崎市川崎区田辺新田１番１号６、補正番
こより増加する発明の数 補正の内容 １、明細書第３頁第１１行目に「揮発溶媒」とあるを「
揮発性溶媒」と訂正する。 （２）明細書第４頁第１７行目にｒＯ，２７Ｊとあるを
［０、１７Ｊと訂正する。 ３、明細書第７頁第８行目にｒ２０００Ｊとあるを［２
００００Ｊと訂正する。 ４、明細書第９ｊｊ第７行目に「１６」とあるを「１５
」と訂正する。 ５、図面第１図を添付図面と差し換える。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）基体上に形成された磁性薄膜がスピンコート法に
   よって塗布された表面保護被膜を有するものにおいて、
   保護被膜が母材中に二酸化けい素微粉末を含有すること
   を特徴とする磁気記録媒体。
2. （２）特許請求の範囲第１項記載の媒体において、保護
   被膜の母材が二酸化けい素からなることを特徴とする磁
   気記録媒体。
3. （３）特許請求の範囲第１項記載の媒体において、保護
   被膜の母材が高分子樹脂からなることを特徴とする磁気
   記録媒体。