JPS6236678B2 - - Google Patents
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- JPS6236678B2 JPS6236678B2 JP16218280A JP16218280A JPS6236678B2 JP S6236678 B2 JPS6236678 B2 JP S6236678B2 JP 16218280 A JP16218280 A JP 16218280A JP 16218280 A JP16218280 A JP 16218280A JP S6236678 B2 JPS6236678 B2 JP S6236678B2
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Landscapes
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
この発明は、発酵法によるL−グルタミン酸の
製造法に関し、詳しくはエタノールを原料として
使用する発酵法によるL−グルタミン酸の製造法
に関する。 エタノールを原料とする発酵法によるL−グル
タミン酸の製造法については、ブレビバクテリウ
ム属、コリネバクテリウム属等の細菌がエタノー
ルよりL−グルタミン酸を高い収率で生産するこ
とが報告されている(例えば、特公昭47−1834号
公報)。 本発明者らは、従来のエタノールを原料とする
発酵法によるL−グルタミン酸の製造法を改良し
て、より高い効率でL−グルタミン酸を製造すべ
く研究したところ、L−グルタミン酸生産能を有
する細菌を、対数増殖期がほぼ終了する迄の間
は、培地中エタノール濃度が0.05から1.5g/dl
になるようにし、それ以後は、エタノール濃度が
2.5g/dlから5.0g/dlになるようして培養す
れば、より高い効率でL−グルタミン酸を生産で
きることを知った。 本発明の方法においては、培養の前半即ち、培
養当初より、使用するL−グルタミン酸生産能を
有する細菌の対数増殖が終了する時の菌量の8割
の菌量に達した時から対数増殖が終了する時迄の
間の任意の時点以前は、培地中のエタノール濃度
が0.05g/dl以上であつて1.5g/dl以下の濃度
になるようにエタノールが培地に添加され、培養
の後半即ち、上記任意の時点以後は、培地中のエ
タノール濃度が2.5g/dl以上であつて5.0g/dl
以下の濃度になるように、エタノールが培地に添
加される。 L−グルタミン酸生産能を有する細菌の対数増
殖が終了する時の菌量は、使用する培地、培養条
件によつて異なり、従つて、対数増殖が終了する
時の菌量の8割の菌量を求めるには、予め対数増
殖が終了する時の菌量を求めておかなければなら
ないが、通常10g/dlから20g/dlであり、これ
に達する時間は、通常8時間から20時間である。 発酵が回分法でなしに、二槽連続法で行なわれ
る場合には、第一槽において、グルタミン生産菌
の最大比増殖速度以下の希釈率で培地を供給し、
かつ、エタノール濃度が0.05g/dlから1.5g/
dlになるように調節される。第二槽においては、
エタノール濃度が2.5g/dlから5.0g/dlになる
ようにエタノールが培地に添加される。 エタノールを培地に添加する方法は、所定の濃
度になるように、少量を連続的に流し込んでもよ
いし、断続的に流し込んでもよい。 L−グルタミン酸生産能を有する細菌として
は、ブレビバクテリウム属およびコリネバクテリ
ウム属において、所謂コリネホルムL−グルタミ
ン酸生産菌として、多数知られている。具体的に
示せば、以下のものがある。 ブレビバクテリウム・デイバリカタム ATCC
14020 ブレビバクテリウム・フラバム ATCC 14067 ブレビバクテリウム・イムマリオフイラム
ATCC 14068 ブレビバクテリウム・ラクトフアーメンタム
ATCC 13869 ブレビバクテリウム・ロゼウム ATCC 13825 ブレビバクテリウム・サツカロリテイカム
ATCC 14066 ブレビバクテリウム・チオゲニタリス ATCC
19240 コリネバクテリウム・アセトアシドフイラム
ATCC 13870 コリネバクテリウム・アセトグルタミカム
ATCC 15806 コリネバクテリウム・カルナエ ATCC 15991 コリネバクテリウム・グルタミクム ATCC
13032 コリネバクテリウム・リリウム ATCC 15990 ミクロバクテリウム・アンモニアフイラム
ATCC 15354 これらの微生物を培養する培地は、上記のよう
にしてエタノールが炭素源として使用される以外
は、通常の従来L−グルタミン酸発酵に使用され
ていたものが、使用できる。培養方法においても
従来のL−グルタミン酸発酵と特にかわる点はな
い。 培養液中に生成蓄積されたL−グルタミン酸を
採取する方法も又、従来使用されている方法がそ
のまま使用できる。 実施例 1 肉エキス1g/dl、ペプトン1g/dlおよび
NaCl0.5g/dlからなる前培養培地を500ml肩付
フラスコへ50ml入れ、殺菌した。これにブレビバ
クテリウム・デイバリカタムATCC14020を接種
し、28℃にて24時間振とう培養を行つた。一方、
エタノール0.5g/dl、尿素0.25g/dl、
KH2PO40.3g/dl、K2HPO40.3g/dl、
(NH4)2SO40.1g/dl、MgSO4・7H2O0.01g/
dl、FeSO4・7H2O1.0mg/dl、MnSO4・4H2O1.0
mg/dl、ビオチン0.5μg/dl、サイアミン塩酸
塩10.0μg/dlおよび大豆蛋白塩酸塩分解液
(「味液」)2ml/dlを含む培地5lを101容小型
ジヤーフアーメンターに仕込み殺菌した。これに
上記種培養液を250ml接種し、30℃にて通気量5
l/min、攪拌数500rpmで培養した。pHはアン
モニアガスにてpH7.5ないし7.8に維持するように
調節した。エタノール濃度は0.5g/dlに維持す
るように、培地に少量ずつエタノールを添加し
た。培養開始18時間後に菌体濃度が1.3g/dlに
なり、この時点よりエタノール濃度を3.0g/dl
に変更し、この濃度が維持されるようにエタノー
ルを添加しつつ培養を続けた。80時間培養後に、
培養液中のL−グルタミン酸蓄積量は7.1g/dl
に達しており、その時の菌体濃度は1.6/dlであ
つた。 一方培養途中でエタノール濃度を変更すること
なく、培養を続けた場合には80時間培養後には
4.2g/dlのL−グルタミン酸が蓄積したのみで
あり、又、培養当初よりエタノール濃度を3.0
g/dlに維持しつつ培養した場合、菌の増殖が極
めて遅く、80時間培養を続けても培養液中にはわ
ずか0.32g/dlのL−グルタミン酸が蓄積したの
みであつた。 実施例 2 KH2PO40.1g/dl、尿素0.25g/dl、MgSO4・
7H2O0.05g/dl、大豆蛋白酸分解液「味液」1.5
g/dl、ビオチン0.2μg/dl、サイアミン塩酸
塩10.0μg/dl、MnSO4・4H2O1.0mg/dlおよび
FeSO4・7H2O1.0mg/dl、からなる培地(pH7.5)
を20mlずつ500ml肩付フラスコに入れ、殺菌し
た。これにエタノールを第1表に示す濃度になる
ように添加し、ついでブレビバクテリウム・フラ
バムATCC14067を接種し、28℃にて振とう培養
を行つた。培養液中のエタノール濃度を適時測定
し、それぞれ初発の濃度になるように、エタノー
ルを追加添加し培養を続けたところ、培養開始20
時間後に対数増殖が終了した。対数増殖終了後、
各フラスコのエタノール濃度を3.0g/dlまで高
め、ひき続き培養を続けた。100時間培養後の培
養液中のL−グルタミン酸蓄積量はそれぞれ第1
表に示すとおりであつた。
製造法に関し、詳しくはエタノールを原料として
使用する発酵法によるL−グルタミン酸の製造法
に関する。 エタノールを原料とする発酵法によるL−グル
タミン酸の製造法については、ブレビバクテリウ
ム属、コリネバクテリウム属等の細菌がエタノー
ルよりL−グルタミン酸を高い収率で生産するこ
とが報告されている(例えば、特公昭47−1834号
公報)。 本発明者らは、従来のエタノールを原料とする
発酵法によるL−グルタミン酸の製造法を改良し
て、より高い効率でL−グルタミン酸を製造すべ
く研究したところ、L−グルタミン酸生産能を有
する細菌を、対数増殖期がほぼ終了する迄の間
は、培地中エタノール濃度が0.05から1.5g/dl
になるようにし、それ以後は、エタノール濃度が
2.5g/dlから5.0g/dlになるようして培養す
れば、より高い効率でL−グルタミン酸を生産で
きることを知った。 本発明の方法においては、培養の前半即ち、培
養当初より、使用するL−グルタミン酸生産能を
有する細菌の対数増殖が終了する時の菌量の8割
の菌量に達した時から対数増殖が終了する時迄の
間の任意の時点以前は、培地中のエタノール濃度
が0.05g/dl以上であつて1.5g/dl以下の濃度
になるようにエタノールが培地に添加され、培養
の後半即ち、上記任意の時点以後は、培地中のエ
タノール濃度が2.5g/dl以上であつて5.0g/dl
以下の濃度になるように、エタノールが培地に添
加される。 L−グルタミン酸生産能を有する細菌の対数増
殖が終了する時の菌量は、使用する培地、培養条
件によつて異なり、従つて、対数増殖が終了する
時の菌量の8割の菌量を求めるには、予め対数増
殖が終了する時の菌量を求めておかなければなら
ないが、通常10g/dlから20g/dlであり、これ
に達する時間は、通常8時間から20時間である。 発酵が回分法でなしに、二槽連続法で行なわれ
る場合には、第一槽において、グルタミン生産菌
の最大比増殖速度以下の希釈率で培地を供給し、
かつ、エタノール濃度が0.05g/dlから1.5g/
dlになるように調節される。第二槽においては、
エタノール濃度が2.5g/dlから5.0g/dlになる
ようにエタノールが培地に添加される。 エタノールを培地に添加する方法は、所定の濃
度になるように、少量を連続的に流し込んでもよ
いし、断続的に流し込んでもよい。 L−グルタミン酸生産能を有する細菌として
は、ブレビバクテリウム属およびコリネバクテリ
ウム属において、所謂コリネホルムL−グルタミ
ン酸生産菌として、多数知られている。具体的に
示せば、以下のものがある。 ブレビバクテリウム・デイバリカタム ATCC
14020 ブレビバクテリウム・フラバム ATCC 14067 ブレビバクテリウム・イムマリオフイラム
ATCC 14068 ブレビバクテリウム・ラクトフアーメンタム
ATCC 13869 ブレビバクテリウム・ロゼウム ATCC 13825 ブレビバクテリウム・サツカロリテイカム
ATCC 14066 ブレビバクテリウム・チオゲニタリス ATCC
19240 コリネバクテリウム・アセトアシドフイラム
ATCC 13870 コリネバクテリウム・アセトグルタミカム
ATCC 15806 コリネバクテリウム・カルナエ ATCC 15991 コリネバクテリウム・グルタミクム ATCC
13032 コリネバクテリウム・リリウム ATCC 15990 ミクロバクテリウム・アンモニアフイラム
ATCC 15354 これらの微生物を培養する培地は、上記のよう
にしてエタノールが炭素源として使用される以外
は、通常の従来L−グルタミン酸発酵に使用され
ていたものが、使用できる。培養方法においても
従来のL−グルタミン酸発酵と特にかわる点はな
い。 培養液中に生成蓄積されたL−グルタミン酸を
採取する方法も又、従来使用されている方法がそ
のまま使用できる。 実施例 1 肉エキス1g/dl、ペプトン1g/dlおよび
NaCl0.5g/dlからなる前培養培地を500ml肩付
フラスコへ50ml入れ、殺菌した。これにブレビバ
クテリウム・デイバリカタムATCC14020を接種
し、28℃にて24時間振とう培養を行つた。一方、
エタノール0.5g/dl、尿素0.25g/dl、
KH2PO40.3g/dl、K2HPO40.3g/dl、
(NH4)2SO40.1g/dl、MgSO4・7H2O0.01g/
dl、FeSO4・7H2O1.0mg/dl、MnSO4・4H2O1.0
mg/dl、ビオチン0.5μg/dl、サイアミン塩酸
塩10.0μg/dlおよび大豆蛋白塩酸塩分解液
(「味液」)2ml/dlを含む培地5lを101容小型
ジヤーフアーメンターに仕込み殺菌した。これに
上記種培養液を250ml接種し、30℃にて通気量5
l/min、攪拌数500rpmで培養した。pHはアン
モニアガスにてpH7.5ないし7.8に維持するように
調節した。エタノール濃度は0.5g/dlに維持す
るように、培地に少量ずつエタノールを添加し
た。培養開始18時間後に菌体濃度が1.3g/dlに
なり、この時点よりエタノール濃度を3.0g/dl
に変更し、この濃度が維持されるようにエタノー
ルを添加しつつ培養を続けた。80時間培養後に、
培養液中のL−グルタミン酸蓄積量は7.1g/dl
に達しており、その時の菌体濃度は1.6/dlであ
つた。 一方培養途中でエタノール濃度を変更すること
なく、培養を続けた場合には80時間培養後には
4.2g/dlのL−グルタミン酸が蓄積したのみで
あり、又、培養当初よりエタノール濃度を3.0
g/dlに維持しつつ培養した場合、菌の増殖が極
めて遅く、80時間培養を続けても培養液中にはわ
ずか0.32g/dlのL−グルタミン酸が蓄積したの
みであつた。 実施例 2 KH2PO40.1g/dl、尿素0.25g/dl、MgSO4・
7H2O0.05g/dl、大豆蛋白酸分解液「味液」1.5
g/dl、ビオチン0.2μg/dl、サイアミン塩酸
塩10.0μg/dl、MnSO4・4H2O1.0mg/dlおよび
FeSO4・7H2O1.0mg/dl、からなる培地(pH7.5)
を20mlずつ500ml肩付フラスコに入れ、殺菌し
た。これにエタノールを第1表に示す濃度になる
ように添加し、ついでブレビバクテリウム・フラ
バムATCC14067を接種し、28℃にて振とう培養
を行つた。培養液中のエタノール濃度を適時測定
し、それぞれ初発の濃度になるように、エタノー
ルを追加添加し培養を続けたところ、培養開始20
時間後に対数増殖が終了した。対数増殖終了後、
各フラスコのエタノール濃度を3.0g/dlまで高
め、ひき続き培養を続けた。100時間培養後の培
養液中のL−グルタミン酸蓄積量はそれぞれ第1
表に示すとおりであつた。
【表】
実施例 3
実施例2に示す方法において、ブレビバクテリ
ウム・フラバムATCC14067の対数増殖が終了す
るまでの間のエタノールを0.5g/dlの濃度にな
るように、又、対数増殖終了後のエタノール濃度
を第2表に示す各濃度になるようにエタノールを
培地に添加しつつ、培養を行つた。100時間培養
後の培養液中のL−グルタミン酸蓄積量は、それ
ぞれ第2表に示すとおりであつた。
ウム・フラバムATCC14067の対数増殖が終了す
るまでの間のエタノールを0.5g/dlの濃度にな
るように、又、対数増殖終了後のエタノール濃度
を第2表に示す各濃度になるようにエタノールを
培地に添加しつつ、培養を行つた。100時間培養
後の培養液中のL−グルタミン酸蓄積量は、それ
ぞれ第2表に示すとおりであつた。
【表】
実施例 4
KH2PO40.1g/dl、尿素0.25g/dl、MgSO4・
7H2O0.05g/dl、「味液」1.5g/dl、ビオチン
0.5μg/dl、サイアミン塩酸塩1.0μg/dl、
FeSO4・7H2O1.0mg/dlおよびMnSO4・4H2O1.0
mg/dlからなる前培養培地20mlを500ml容肩付フ
ラスコに入れ、殺菌後エタノールを0.5g/dlと
なるように添加した。これにコリネバクテリウ
ム・ハーキユリスATCC13868を接種し、28℃で
20時間振とう培養を行つた。この前培養液をエタ
ノール0.5g/dl、尿素0.25g/dl、KH2PO40.1
g/dl、「味液」1.5g/dl、MgSO4・7H2O0.01
g/dl、ビオチン1.0μg/dl、サイアシン塩酸
塩10.0μg/dlおよびコーンステイープリカー
0.2ml/dlからなる培地20mlを入れた500容肩付フ
ラスコに1ml接種し、28℃で振とう培養を行つ
た。培養中10%のアンモニア水を添加して、pHを
7.0ないし8.0に維持し、又エタノール濃度を、予
め試験して得た対数増殖が終了する時の予想菌量
(1.3g/dl)の8割に達する(培養開始後18時
間)までは0.5g/dlが維持されるように、又、そ
れ以後80時間までは3.0g/dlが維持されるよう
にエタノールを追加添加した。この結果、80時間
培養後の培養液中のL−グルタミン酸蓄積量は
4.5g/dlであつた。一方、18時間培養の時点で
エタノールの濃度を変更せず、そのまま0.5g/
dlで培養を80時間続けた場合のL−グルタミン酸
蓄積量は2.1g/dlであつた。 実施例 5 10小型ジヤーフアーメンター(5仕込み)
2基よりなる2槽連続培養装置を用い、実施例1
と同様の方法で前培養した培養液をやはり実施例
1と同様の培地を仕込んだ第1槽に10%接種し、
30℃、通気量5/min、攪拌数500rpm、pH7.5
〜7.8にアンモニアガスでコントロールしつつ培
養液中の菌体濃度が10g/dlに達するまで回分培
養を続けた。その後、尿素0.5g/dl、
KH2PO40.6g/dl、K2HPO40.6g/dl、
(NH4)2SO40.2g/dl、MgSO4・7H2O0.02g/
dl、FeSO4・7H2O1.0mg/dl、MnSO4・4H2O1.0
mg/dlビオチン1.0μg/dl、サイアミン塩酸
塩20.0μg/dlおよび大豆蛋白塩酸加水分解液
(「味液」)4ml/dlを含む培地を1/時間の速
度で供給することにより連続培養を開始した。第
2槽は第1槽と同じ条件で運転し、さらに第1お
よび第2槽のそれぞれの槽のエタノール濃度が第
3表に示す値に維持されるようにエタノールを添
加した。第1槽および第2槽の菌体濃度およびL
−グルタミン酸濃度が定常状態となるまで連続培
養を続けた。 その結果、各槽のエタノール濃度とその際の第
2槽のL−グルタミン酸濃度は第3表に示す様に
なつた。
7H2O0.05g/dl、「味液」1.5g/dl、ビオチン
0.5μg/dl、サイアミン塩酸塩1.0μg/dl、
FeSO4・7H2O1.0mg/dlおよびMnSO4・4H2O1.0
mg/dlからなる前培養培地20mlを500ml容肩付フ
ラスコに入れ、殺菌後エタノールを0.5g/dlと
なるように添加した。これにコリネバクテリウ
ム・ハーキユリスATCC13868を接種し、28℃で
20時間振とう培養を行つた。この前培養液をエタ
ノール0.5g/dl、尿素0.25g/dl、KH2PO40.1
g/dl、「味液」1.5g/dl、MgSO4・7H2O0.01
g/dl、ビオチン1.0μg/dl、サイアシン塩酸
塩10.0μg/dlおよびコーンステイープリカー
0.2ml/dlからなる培地20mlを入れた500容肩付フ
ラスコに1ml接種し、28℃で振とう培養を行つ
た。培養中10%のアンモニア水を添加して、pHを
7.0ないし8.0に維持し、又エタノール濃度を、予
め試験して得た対数増殖が終了する時の予想菌量
(1.3g/dl)の8割に達する(培養開始後18時
間)までは0.5g/dlが維持されるように、又、そ
れ以後80時間までは3.0g/dlが維持されるよう
にエタノールを追加添加した。この結果、80時間
培養後の培養液中のL−グルタミン酸蓄積量は
4.5g/dlであつた。一方、18時間培養の時点で
エタノールの濃度を変更せず、そのまま0.5g/
dlで培養を80時間続けた場合のL−グルタミン酸
蓄積量は2.1g/dlであつた。 実施例 5 10小型ジヤーフアーメンター(5仕込み)
2基よりなる2槽連続培養装置を用い、実施例1
と同様の方法で前培養した培養液をやはり実施例
1と同様の培地を仕込んだ第1槽に10%接種し、
30℃、通気量5/min、攪拌数500rpm、pH7.5
〜7.8にアンモニアガスでコントロールしつつ培
養液中の菌体濃度が10g/dlに達するまで回分培
養を続けた。その後、尿素0.5g/dl、
KH2PO40.6g/dl、K2HPO40.6g/dl、
(NH4)2SO40.2g/dl、MgSO4・7H2O0.02g/
dl、FeSO4・7H2O1.0mg/dl、MnSO4・4H2O1.0
mg/dlビオチン1.0μg/dl、サイアミン塩酸
塩20.0μg/dlおよび大豆蛋白塩酸加水分解液
(「味液」)4ml/dlを含む培地を1/時間の速
度で供給することにより連続培養を開始した。第
2槽は第1槽と同じ条件で運転し、さらに第1お
よび第2槽のそれぞれの槽のエタノール濃度が第
3表に示す値に維持されるようにエタノールを添
加した。第1槽および第2槽の菌体濃度およびL
−グルタミン酸濃度が定常状態となるまで連続培
養を続けた。 その結果、各槽のエタノール濃度とその際の第
2槽のL−グルタミン酸濃度は第3表に示す様に
なつた。
Claims (1)
- 1 L−グルタミン酸生産能を有する細菌を、該
細菌の対数増殖が終了する時の菌量の8割の菌量
に達した時から対数増殖が終了する時迄の間の任
意の時点以前は、培地中のエタノール濃度が0.05
g/dl以上であって1.5g/dl以下の濃度になる
ように、上記任意の時点以後は、エタノール濃度
が2.5g/dl以上であつて5.0g/dl以下の濃度に
なるように、エタノールを培地に添加しつつ、培
養することを特徴とする発酵法によるL−グルタ
ミン酸の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16218280A JPS5786295A (en) | 1980-11-18 | 1980-11-18 | Preparation of l-glutamic acid by fermentation method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16218280A JPS5786295A (en) | 1980-11-18 | 1980-11-18 | Preparation of l-glutamic acid by fermentation method |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5786295A JPS5786295A (en) | 1982-05-29 |
JPS6236678B2 true JPS6236678B2 (ja) | 1987-08-07 |
Family
ID=15749566
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16218280A Granted JPS5786295A (en) | 1980-11-18 | 1980-11-18 | Preparation of l-glutamic acid by fermentation method |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5786295A (ja) |
-
1980
- 1980-11-18 JP JP16218280A patent/JPS5786295A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5786295A (en) | 1982-05-29 |
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