JPS6236665B2 - - Google Patents

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JPS6236665B2
JPS6236665B2 JP19811783A JP19811783A JPS6236665B2 JP S6236665 B2 JPS6236665 B2 JP S6236665B2 JP 19811783 A JP19811783 A JP 19811783A JP 19811783 A JP19811783 A JP 19811783A JP S6236665 B2 JPS6236665 B2 JP S6236665B2
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JP
Japan
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fermentation
fermented
fermented beverage
liquid
ethyl alcohol
Prior art date
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Expired
Application number
JP19811783A
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English (en)
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JPS6091970A (ja
Inventor
Tetsuya Yokota
Hideki Sakamoto
Toshibumi Arimura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kagome Co Ltd
Original Assignee
Kagome Co Ltd
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Publication date
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  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は発酵飲料及びその製造方法、更に詳し
くは野菜及び/又は果実処理物を原料とし、これ
に含まれる各種のミネラルやビタミン等を活用し
つつ、その特定酵母を用いたアルコール発酵によ
る二次的香味を複合化して飲用に優れた味香を有
する、低アルコール含量の発酵飲料及びその製造
方法に関する。
近年、例えばビールによつて代表されるよう
な、各種のアルコール飲料が多量に飲用されてい
る。しかし、この種のアルコール飲料は通常、食
品用に汎用されているサツカロマイセス属の如き
酵母を使用して、エチルアルコールの生成を一義
的目的にアルコール発酵させたもので、いずれも
数%以上のエチルアルコールを含有し、独特の香
味を有する。したがつてこれらは、児童も含めて
一般的に、ある種の健康飲料として、手軽に飲用
するには誠に不向である。
本発明者らは、叙上の実情に鑑み、原料特性を
活用した低アルコール含量の新規発酵飲料を得る
べく鋭意研究した結果、野菜及び/又は果実処理
物を原料とし、これを特定酵母でアルコール発酵
すると、所期の目的に適う飲用に優れた複合的香
味を有する発酵飲料の得られることを見出し、本
発明を完成した。
すなわち本発明は、野菜及び/又は果実処理物
に、クレベロマイセス・ラクチス
(Kluyveromyces lactis)を加えて、エチルアル
コール含量が1%(W/V)未満となるようにア
ルコール発酵させることを骨子とする発酵飲料及
びその製造方法に係る。
本発明において、野菜はトマト、ニンジン等、
また果実はリンゴ、ブドウ糖、ともに所望する全
てのものが対象となり、これらは、洗浄・選別し
た後、必要に応じて適宜剥皮・除芯し、例えばパ
ルパーやフイニツシヤー等で網過した搾汁液を
使用すればよく、網過の前後に加熱処理をして
もよい。
本発明では、以上説明したような野菜及び/又
は果実処理物をアルコール発酵する。発酵対象
は、例えば野菜や果実それぞれの搾汁液の単独系
でもよいし、またそれらの混合系でもよく、更に
は該搾汁液の濃縮系でもよいし、希釈系でもよ
い。比較的高濃度の処理物をアルコール発酵して
も、発酵阻害は少なく、得られる発酵液がそれだ
け高濃度になるため、発酵液の保存等取扱いやそ
の展開利用が容易になつて便利である。アルコー
ル発酵に使用する酵母はクレベロマイセス・ラク
チスである。該酵母は単品で使用してもよいし、
例えばクレベロマイセス・フラギリスと併用して
もよい。野菜及び/又は果実処理物を該酵母でア
ルコール発酵すると、エチルアルコールの生成は
比較的緩慢であり、同時に各種の有機酸も生成さ
れ、飲用に優れた複合的香味の発酵液が得られ
る。従従来のように、サツカロマイセス・カール
スベルゲンシス(Saccharomyces
carlsbergensis)やサツカロマイセス・セレビジ
エ(Saccharomyces cereviseae)等の食品用に
汎用されている、エチルアルコールの生成が一義
的な一般酵母を使用すると、本発明の目的とする
発酵液すなわちエチルアルコール含量1%未満の
発酵段階において香味関連の発酵バランスが程よ
く、広く飲用に優れた複合的香味を有する発酵液
を得ることができない。
具体的にアルコール発酵は、前述した野菜及
び/又は果実処理物を、90℃達温程度に加熱殺菌
した後、冷却したものに、予備培養した前記の酵
母を加えて行なう。酵母の添加量は、それぞれの
性質、活性度、所望する発酵液の品質等にもよる
が、大略、基質1ml当り1×105〜5×106cellsと
する。発酵中は外部からの雑菌汚染を厳重防止
し、発酵温度は20〜45℃の範囲でよいが、25〜40
℃に維持するのが好ましい。発酵温度が低すぎる
と、アルコール発酵に長時間を要し、逆に発酵温
度が高すぎると、得られる発酵液の香味が悪い。
第1図はブドウ処理物(洗浄・選別したブドウ
を破砕して、0.5mmφ孔径の濾過金網を装着した
フイニツシヤーで搾汁したもの)を90℃達温で加
熱殺菌して30℃に冷却した後、予備培養したクレ
ベロマイセス・ラクチスを加えて、30℃で静置発
酵したときのアルコール発酵状況を例示するグラ
フである。各図中、11=生成酸曲線(mg%、生
成分の滴定酸度を乳酸換算したもの、以下同
じ)、21=エチルアルコール曲線(%、液体ク
ロマトグラフイーで分析、以下同じ)、31=pH
曲線、41=酵母生菌数(logN/1ml、以下同
じ)をそれぞれ示しているが、第1図で例示する
ように、比較的緩慢に生成するエチルアルコール
や同時に生成する有機酸等、発酵によつて生成す
るこれらの各成分と原料特性とが複合化して、得
られる発酵液の香味バランスを程よく調整してい
るのであり、特にエチルアルコール含量1%
(W/V)未満の段階では一段と優れた複合的香
味の発酵飲料が得られるのである。
かくして得られる発酵液は、ここに含まれる菌
体それ自身も有用であるため、菌体を含有したま
まで、又は菌体を過や遠心分離で除去した後
に、そのまま製品(例えばチルド製品、又は殺菌
後に通常の瓶や缶詰製品)化することもでき、更
に必要に応じて、該発酵液を濃縮、乾燥及び/又
は調整して製品化する。濃縮は例えば逆浸透圧法
や真空法で、また乾燥は例えば噴霧乾燥法や凍結
乾燥法等でよい。これらの製品化最終段階におい
て、糖類や香料等を加えることもできる。勿論、
野菜処理物等を高濃度で発酵した場合、発酵液を
濃縮や乾燥した場合等には、製品化の際に又は飲
用の際に適宜希釈する。また、発酵液をそのまま
飲用し得る濃度溶液で製品化する場合には、カー
ボネーシヨンすると、さわやかな発酵飲料が得ら
れる。この場合のカーボネーシヨンは、製品中の
炭酸ガスボリユームが2.0〜2.5程度となるように
するのがよい。
各製品はいずれも、原料である野菜及び/又は
果実処理物中に含まれる、各種のミネラルやビタ
ミン等が活用されており、飲用に優れた複合的香
味を有する。実際、これらの製品と、他の諸条件
を同一にしつつ単に酵母としてサツカロマイセス
属を用いたことだけが異なる発酵飲料とを官能評
価しても、1%の危険率で、本発明に係る発酵飲
料について好結果が有意検定されるのである(検
査員20名×3回繰り返し×2点又は3点嗜好順位
法)。
実施例 1 トマト処理物〔洗浄・選別したトマト(品種は
カゴメ81)を破砕し、0.5mmφ孔径の過金網を
装着したフイニツシヤーで搾汁して、更に遠心分
離した分離液を1/2に濃縮したもの〕を90℃達温
で加熱殺菌して35℃に冷却した後、各別に予備培
養したクレベロマイセス・ラクチスとクレベロマ
イセス・フラギリスとをそれぞれ基質1ml当り5
×105cellsとなるように加え、外部からの菌的汚
染を防止しつつ、35℃で40時間静置発酵した。得
られた発酵液のエチルアルコール0.8%(W/
V)、pH4.2であつた。この発酵液を遠心分離して
発酵母液を得た。
そして、発酵母液を2倍水希釈し、希釈液99
+砂糖200g+香料(レモン系)0.5gの割合で調
整した後、95℃達温で加熱殺菌して10℃に冷却
し、発酵飲料(実施例)を製造した。
他の諸条件を同一にしつつ並行して、酵母にサ
ツカロマイセス・セレビジエを用いたことだけが
異なる発酵飲料(比較例)を製造したが、実施例
と比較例とを官能評価すると、実施例に好結果が
有意検定された(検査員20名×2回繰り返し×2
点嗜好×危険率1%)。
実施例 2 実施例1と同様にして発酵母液を得た。
そして、発酵母液を2倍水希釈し、希釈液99
+砂糖200g+香料(柑橘系)0.5gの割合で調整
し、そのままチルド(5℃)の発酵飲料を製造し
た。
官能評価は実施例1の場合と同様であつた。
実施例 3 実施例1と同様にして発酵母液を得た。
そして、発酵母液を2倍水希釈し、以下実施例
1と同様に調整、加熱殺菌、冷却(但し5℃)及
び遠心分離した後、炭酸ガスボリユーム2.3を目
標にカーボネーシヨンとして発酵飲料(実施例)
を製造した。
官能評価は実施例1の場合と同様であつた。
実施例 4 実施例1と同様にして発酵母液を得た。
そして、発酵母液を減圧下に濃縮し(80℃)、
更に凍結乾燥した。得られた乾燥物30g+砂糖6
g+香料(レモン系)0.001gの割合で調整し、
これを300mlに加水分解して発酵飲料(実施例)
を製造した。
実施例 5 リンゴ処理物(洗浄・選別したリンゴを剥皮・
除芯し、0.5mmφ孔径の過金網を装着したフイ
ニツシヤーで搾汁したもの)を90℃達温で加熱殺
菌して30℃に冷却した後、予備培養したクレベロ
マイセス・ラクチスを基質1ml当り3×106cells
となるように加え、外部からの菌的汚染を防止し
つつ、30℃×30時間静置発酵した。得られた発酵
液のエチルアルコール0.9%弱(W/V)、pH3.7
であつた。
そして、この発酵液の遠心分離液90+砂糖
200gの割合で調整した後、95℃達温で加熱殺菌
して10℃に冷却し、発酵飲料(実施例)を製造し
た。
官能評価は実施例1の場合と同様であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明における発酵状況を各別に例示
するグラフである。 11……生成酸曲線、21……エチルアルコー
ル曲線、31……pH曲線、41……酵母生菌数曲
線。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 野菜及び/又は果実処理物のクレベロマイセ
    ス・ラクチス(Kluyveromyces lactis)による
    エチルアルコール含量が1%(W/V)未満の発
    酵液、該発酵液の濃縮物又は該発酵液の乾燥物を
    主成分とする発酵飲料。 2 野菜及び/又は果実処理物のクレベロマイセ
    ス・ラクチス(Kluyveromyces lactis)による
    エチルアルコール含量が1%(W/V)未満の発
    酵液、該発酵液の濃縮物又は該発酵液の乾燥物を
    主成分とし、菌体を含有する発酵飲料。 3 野菜及び/又は果実の搾汁液を殺菌して冷却
    した後、予備培養した酵母であるクレベロマイセ
    ス・ラクチス(Kluyveromyces lactis)を加え
    て所謂アルコール発酵を行ない、該発酵をエチル
    アルコール含量1%(W/V)未満の段階で終了
    させ、次いで菌体を分離して発酵液を得、これを
    必要に応じて濃縮及び/又は乾燥し、調整する発
    酵飲料の製造方法。 4 発酵したものをカーボネーシヨンする特許請
    求の範囲第3項記載の発酵飲料の製造方法。 5 温度を25〜40℃で発酵する特許請求の範囲第
    3項又は第4項記載の発酵飲料の製造方法。
JP58198117A 1983-10-21 1983-10-21 発酵飲料及びその製造方法 Granted JPS6091970A (ja)

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JPS6091970A JPS6091970A (ja) 1985-05-23
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH084454B2 (ja) * 1988-01-07 1996-01-24 カゴメ株式会社 乳酸発酵飲料の製造方法
JP3425404B2 (ja) * 2000-03-09 2003-07-14 岩手県 リンゴジュースの製造方法
JP7317368B2 (ja) 2016-10-26 2023-07-31 イッサム リサーチ デベロップメント カンパニー オブ ザ ヘブリュー ユニバーシティー オブ エルサレム リミテッド 高繊維含量の低糖食品

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JPS6091970A (ja) 1985-05-23

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