JPS6236386A - セフアロスポリン誘導体、その製造方法及び該誘導体を含有する医薬 - Google Patents

セフアロスポリン誘導体、その製造方法及び該誘導体を含有する医薬

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JPS6236386A
JPS6236386A JP17600685A JP17600685A JPS6236386A JP S6236386 A JPS6236386 A JP S6236386A JP 17600685 A JP17600685 A JP 17600685A JP 17600685 A JP17600685 A JP 17600685A JP S6236386 A JPS6236386 A JP S6236386A
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thiomethyl
methyl
thiadiazolyl
thiazolyl
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JP17600685A
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English (en)
Inventor
Shigeaki Muto
武藤 成明
Takao Ando
安藤 隆雄
Takami Fujii
藤井 孝美
Akihiko Sugano
菅野 昭彦
Yoko Onishi
陽子 大西
Isamu Motokawa
元川 勇
Takao Furusho
古荘 孝雄
Chikao Yoshikumi
吉汲 親雄
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Kureha Corp
Original Assignee
Kureha Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はセファロスポリン誘導体、その製造方法及び該
誘導体を含有する抗菌剤に関する。
近年、老齢人口の増加や癌をはじめとする疾患の増加と
抗生物質、抗癌剤等の化学療法剤、副腎皮質ホルモン剤
、a射線療法等の治療によって、常在性の弱毒のグラム
陰性桿菌による細菌感染症が問題化してきた。長寿国で
ある我が国においては、免疫機能が低下した老人に対す
るこれら弱毒菌による1]和児感染症が、また慢性疾患
、癌等で免疫機能が低下した患者においてもこの種の疾
患が重視されている。
現在グラム陰性桿菌に幅広い抗菌力を示ず各種の抗生剤
が多用されているが、抗生物質の連続投与による常在腸
内細菌叢の撹乱による菌交代現象(有益菌として知られ
ている乳酸桿菌、ビフィダス菌等の減少にともなう有害
菌の増rA)が問題となっできた。
正常な腸内常在菌叢が乱されると、生体の防衛機能に基
づく健康維持が失われ、有害菌による細菌感染症が誘起
されるばかりでなく、その他の副作用例えば下痢、内因
性の細菌感染1便秘、ビタミンに不足による出血傾向、
更には偽膜性大腸炎等の原因ともなる。
そこで、細菌に対する選択毒性を有するβ−ラクタム抗
生剤で、とくにグラム陰性桿菌に抗菌力与する必要があ
る。
そのためには、抗生物質自体の消化器官系統における安
定性はもとより、吸収前は細菌活性を極度におさえて腸
管内組菌叢を乱さず、生体内に吸収された後は直らに活
性型に変化する構造、およびll11汁排泄の非常に少
ないほとんどが尿中に排泄される化合物を求めることに
最大の努力を払う必要がある。勿論、生体内における安
定性を改善して高い血中濃度を長時間保持することも用
型である。そのために従来の開発はセファ1コスボリン
骨格の3位置換構造を主眼として進められている。
現在3位に1−メチル−テトラゾリル−5−チオメチル
基を導入した抗生剤が数多く上市されているが、腸内菌
叢に対する影W等の副作用が指摘されている。
又3位に 1−メチル−テトラゾリル−5−チオメチル
基を導入したセフェム抗生剤の共通した副作用として、
アンタブース効果(d i Su + f i ral
l様作用)が報告されている。このアセトアルデヒド脱
水素酵素の阻害作用に起因する血中のアルデヒド値上臂
は、顔面紅潮、眩景、嘔吐、頻脈の副作用を発現する。
これは生体内代謝によって遊離した1−メヂルーテトラ
ゾリル基に起因すると言われている。
2−メチル−1,3,4−チアジアゾリル−5−チオメ
チル基を3位に導入した抗生物質が同じ目的で合成され
ているが、胆汁排泄による消化器障害による副作用(偽
膜性大腸炎)が報告されている。
これは腸内菌叢を乱すことによって誘起されるものであ
る。
このように従来の抗生剤に使用されている3位置換の1
−メチル−テトラゾリル−5−チオメチル基および2−
メチル−1,3,4−チアジアゾリル−5−チオメチル
基はいずれも腸内菌叢の撹乱をはじめ数々の副作用が問
題となっている。即ちこれらの置換基を使用する場合に
は如何にして腸内菌叢を乱さない抗生剤にするかが構造
上から見たときの研究目標となり、この問題点を解決す
ることがm要である。
現在第3世代の経口剤において、7位のアミノ基に置換
したアセチル基の2位の(2−アミノ−4−チアゾリル
)基はそのままにして、同じ位置ニ置換シ;/;l: 
2−イミ/ ”! ’E: =N  OCHz CQ 
0日、す、これらの問題点を解決しようとする努力が進
められているが、腸内mE1、抗菌スペクトラム、血中
濃度、生体内安定性、排泄率等の点において必ずしもこ
れらを同時に満足する結果は得られていない。
そこでIll管吸収の効率を改善する目的で、第3世代
の2−(2−アミノ−4−チアゾリル)−2−イミノア
セトアミド基を7位に有するセフェム系抗生剤において
、(2−アミノ−4−チアゾリル)基と2−イミノ基、
3位の置換基及び4位のカルボン酸の置換基を検討した
結果、従来公知の抗生剤は抗菌活性と腸管吸収性とは負
の相関関係にあることを知った。
一般に(2−アミノ−4−デアゾリル)基の2−アミノ
基を保護した場合の保護基構造と抗菌活性の相関を示す
報告(日本化学会誌、5号、p。
785〜804.1981)によると、アミノ基を有す
る抗生剤と保護したアミノ基を右する抗生剤のダラム陰
性菌に対する抗菌活性は、後者は前者の約178乃至1
/200Gに低下している。即ち、アミノ基の2つの水
素が抗菌活性に大きく影響すること、この水素を置換す
ると抗菌活性が著しく低下することを示している。
ところが意外なことに、上記2−アミノ基に本発明のジ
クロロアレブーIル基を導入した式(II)の化合物は
、上記一般的知見に反して抗菌活性をそのまま維持しな
がら、更に腸管吸収性をたかめる特性を右していること
を児い出した。この化合物は体内に+3いてし安定であ
るという特性をも′4−1シている。
式(+1で示される化合物は11夕内菌叢を乱さず、腸
艙・吸収能が抜群にすぐれている。しかも体内に吸収さ
れると速かに抗菌活性を示寸式(II)の化合物に変化
づる。その結果、面中淵瓜が第3…代の経[]抗菌剤よ
りも数18以上にもなり、■つ前1本のごとく生体にお
【ブる安定性も驚異的にすぐれてい本発明の弐1の化合
物は、抗菌スペクトラムの広いことは言うに及ばず、忠
性毒性、亜急性毒性!5性毒性、変異原性、抗原性等の
毒性試験に+3いても、安全性の高い抗生剤である。特
に1年間の経口投与に+3いても腸内菌叢を乱さないの
で極めて安全性のすぐれた他に類のない抗生剤といえる
。即ち、式(1)の化合物は抗菌スペクトラム、血中濃
度、生体内、安定性、す1泄率、安全性等の点で総合的
にバランスのとれたすぐれた抗菌剤である。
以下、本発明を更に訂細に説明する。
本発明の特徴は、式(I): で示される化合物ピバロイルオキシメチル7β−[2−
(2−ジクロロアセ1〜アミド−4−デアゾリル)−(
Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−(2−
メチル−1,3,4−チアジアゾリル−5−チオメヂル
)−3−セフェム−4−カルボキシレート及びその製造
方法にある。また、本発明の特徴は上記式(1)で示さ
れるセファロスポリン誘導体を有効成分とする抗菌剤に
ある(上記の2−メト−1−ジイミノ置換基はシン異性
体である)。
式(1)で示される化合物(以下、本物質と称す)はレ
フ70スポリン系抗生物質に化学修飾をほどこすことに
よって得た第3世代経口抗生剤であるが、薬剤投与時に
生体内常在菌叢に影響を与えずに吸収され、血中に入っ
て始めて抗菌活性を有するようになる新しいタイプの抗
生物質である。
本物質は、生体内に吸収されると次式(II)で示され
る化合物、すなわら式mの4位のニスデル部分が加水分
解された逅頭のカルボン酸化合物に転換されることが高
速液体クロマトグラフィーによりW1認された。
本物質は以下の方法によって得られる。
式Hrt)  :  ’ で示される7β−[2−(2−アミノ−4−デアゾリル
)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
(2−メチル−1,3,4−チアジアゾリル−5−チオ
メチル)−3−セフェム−4−力ルボン酸を有機溶剤例
えばアセトン、アセ]−二トリル、テトラヒドロフラン
、ジオキサン等に溶解させる。この場合、活性化剤とし
てトリエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、ピリジ
ン等のアジン類を加えることが好ましい。
この系にジクロロアセブールハライド C1−IC12COX (XはA口’7”ン) を加え
T−30〜50℃で0.5乃至10時間反応させる。反
応後、目的物を溶媒洗浄、溶媒抽出、カラムクロマトグ
ラフィー、再結晶等の手段により式(II)の化合物を
得る。
更に、式(II)で示される1β−[2−(2−ジクロ
ロアセトアミド−4−チアゾリル)−(Z)−2−メト
キシイミノアセトアミド]−3−(2−メヂルー 1.
3.4−チアジアゾリル−5−チオメチル)−3−セフ
ェム−4−カルボン酸又はその塩を有機溶媒例えばDM
F、DMSO,DMA、ピリジン等に溶解、させる。こ
の場合、活性化剤としてトリエチルアミン、ジシクロヘ
キシルアミン等のアミン類又は水酸化ナトリウム、炭酸
水素ツートリウム水溶液等の塩基類を加えることが好ま
しい。
この系に式(IV) XCH20CG(CH3)  3          
(IVI(×はハロゲンを示す) で示される化合物を加えて一30〜50℃で0.5乃至
48時間反応させる。反応後、目的物を再結晶化、溶媒
洗浄、溶媒抽出、カラムクロマ1へグラフィー等の精製
方法により精製して式(+)で示される化合物を得る。
また、式(+)で示される化合物を得るには、式(II
I)で示される化合物に式([V)で示される化合物を
反応し、該反応物にジクロロアセチルハライドを反応さ
せて式(1)の化合物を得てもよい。
本物質の薬理学的効果は次に示す通りである。
(a)急性毒性 rcR−JCL系マウスを用いて腹腔内及び強制経口投
与による急性毒性を調べた。本物質は腹腔内及び経口投
与とも生理食塩水に分散し、これを注射筒または胃ゾン
デを用いて所定の儀に調整して与えた。
投与後中毒症状の観察を続け、7日[1までの経時的死
亡率からLD5o値を求めた。生存例、死亡例とも解剖
して所見を得た。L D so値はリッチフィールド・
ウイルコクソン(Litchficld−Wilcox
on)図計算法により求めた。結果はいずれも腹腔内、
経口を問わずL D so値は10g/Kg以上であっ
た。
尚10’J/に9は物理的に投与し得る最大量である。
(b)亜急性毒性 慢 毒性 tcR−JCL系マウスを用いて本物質を最高5%含有
する飼料にて3ケ月、12ケ月及びSD系ラットを用い
て同様に3ケ月、6ケ月投与した亜急性毒性試験、慢性
重性試験を実施した結果、体重、臓器重量、血液像、血
清生化学的検査、尿検査、病理鑑定等において何ら異常
は認められず、本物質は極めて安全性の高い薬剤である
ことが確認された。 例示として、亜急性毒性の試験結
果(体重変化)を第1図(♂)、第2図(♀)に承り。
(c)腸内菌叢に対する影響 本物質をICRIIマウス(6週令)5匹を1BYとす
るものに100IIt9//(y・日を連日3650間
経ロ投与した。
投与前ならびに投与後各マウスの糞便を採取して、10
0倍吊0嫌気性希釈液(リン酸緩衝液)で希釈し磨砕し
、その0.1−を下記表に示す各被測定菌の培地に塗布
し37℃あるいは25℃で1〜5日間好気あるいは嫌気
培養(11N気性グローブボツクス法)を行なって大腸
菌、緑膿菌、ブドウ球菌、レンサ球菌、乳酸菌、ビフイ
ダス菌、バクテロイデス菌、酵母及び糸状菌の各菌数を
測定した。
第  1  表 測定菌の使用培地及び培養条件 菌  名       培  地        培養
条件穴 腸 菌   DIIL agar    37
℃好気1日録 關 菌   NACa(Jar    
37℃好気1日ブドウ球菌   83 agar   
 37℃好気2日レンリ球菌   TATACagar
   37℃好気1日乳  酸  菌     LBS
  aoar      37℃嫌気5日ごフイダス菌
  BS aaar    37℃嫌気5日バクテロイ
デス NBGT agar   37℃嫌気5日M  
 母   PD agar    25℃好気5日結果
を第2表に示ず。
第2表より明らかなように、本物質投与群では各細菌と
も投与前と比較して菌数の変動は見られず、本物質は1
年間投与においても腸内菌叢に影響を及ぼさない極めて
安全な抗生剤である。
(・d)抗菌活性 抗菌活性を日本化学療法学会標準法に準拠して、寒天平
板希釈法により測定した。
供試菌 −[5herichia coli NIIIJ−JC
−2・5taphy+ococcus aurcus 
FDA 209 PJC−1−5treptococc
us pyogcnes Cook−5erratta
 marcescens IAH−1223−Prot
eus vulgaris 0X−19−Proteu
s vulgaris HX−19−Proteus 
m1rabilis IFO−3849−Proteu
s morganii IFO−3848−Prote
us retLgcri Ire−3850・に1eb
siella  pneumoniae  Pct−6
02−Entarobacter  aerogene
s  ATCC−13048−Enterobacte
r  cloacae  IFO−13535−C1t
robacter  freundii  [FO−1
2681−Pseudomonas  aerugin
osa  NCTC−10490−Pseudomon
as  aaruginosa  Pへ〇−1−Bac
teroides  fragilis ATCC−2
5285上記菌株をHueller−11inton培
地あるいはGAM培地に接゛種し、37℃で18時間培
養した後、106個/−に調整したものを供試菌液とし
た。
各所定濃度の検体液を薬剤感受性測定用培地としテHu
el Ier−旧nton培地あるいはGAM培地にそ
れぞれ1/9聞加え、寒天平板を作製した。
上記供試菌液を各平板に白金耳にて約2CIA画線塗抹
した後、37℃、18時間〜24時間培養を行い、完全
に9菌の発育が阻止された濃度をもって最小発育阻止I
III(M I C値)とした。結果を第3表に示す。
本物質はそのままではほとんど抗菌活性を示さないが、
体内におt」るその活性化化合物である式(Iりの化合
物は低いMIClifiであり、抗菌活性のすぐれてい
ることを示している。更にCHCl2C〇−置換体(式
(II)の化合物)が他の置換体に比較して特にすぐれ
ていることがわかった。
(y・ス千#自ン ((3)体内でaされることを証明するモデル実験とし
て、次の方法を採用した。
代謝活性化酵素として、ラット肝ホモジネート(S−9
、オリエンタル酵母社製)を以下の組成(以下S−9m
ixと呼ぶ)にて用いた。
[11d中の組成1 3−g             o、smIK C1
3,3μrnoR MOCI     ・ 6 ト12 0       
      8  μ 1ojjGlucose −6
−phosphate    5 μmolNADH4
μmoj! NADPE           4μrtrolO0
2Mリン酸緩衝液(PH7,4)   0.5 m検体
液0.1dとS−9a+ix O,9tdl、あるいは
対照として0.1Mリン酸緩衝液0.9d!を混和し、
37℃にて20分振どう培養し、感受性試験を行った。
5taph  Iococcus  aureus  
JAM  1011をHu13+18r  −+1in
tOn培地に接種し37℃で18時間培養した後、10
8個/Idに調整し50倍吊のHueller−11i
nton寒天培地を混和し平板とした。その上にペニシ
リンカップ(径8 m )を置き、その中に上記反応液
0.1mを加え4℃で2時間放置後、37℃18時間培
養し、増11t1111止円の径を測定した。結果を第
4表に示す。
第4表 値を基準にして次のような分類で示される。
−〇 % ±              0〜 1 %+   
           1〜33 %++      
      33〜66 %+ + +       
    67〜100 %十+ + +      1
00〜150%更に生体内でのUを証明するモデル実験
として、検体液0.1teと3−91ix0.9d、あ
るいは対照として0.1Mリン酸緩衝液0.9 dとを
混和し、37℃にて20分振どう培養し、感受性試験を
行った。
5taph  1ococcus  aureus  
IへH1011をHueller  −11inton
培地に接種し37℃、18時間培養した後、108m]
/dに調整し50 @Flr Hucl far−il
inton寒天培地を混和し、平板とした。その上にペ
ニシリンカップ(径8 m )を置き、その中に上記反
応液を0.1d加え4℃、2時間放置後37℃、18時
間培養し、増殖用正円の径を測定した。増殖閉止内の径
と薬剤濃度との検量線を予め求めておいて、該検量線よ
り薬剤濃度を求めた。
で抗菌活性保持率を求めた。式(II)の化合物の活性
保持率は90%であった。又、式(II)の化合物のC
HCl  Co基をC1−1□0ICO基で置換しま た化合物の活性保持率は18%であった。
これから式(II)の化合物の抗菌活性保持率の高いこ
とが示された。
(f)血中濁度 (1)  ラット SD系プラット5匹本物質5OIR9/に9を1回強制
経口投与し、経時的に尾静脈より採血した。血清分離後
、E、 coli IFO12734に対する抗菌力を
指標とするBioassay法により式(II)の化合
物の血中濃度を測定した。その結果を第3図に示す。最
高血中a度は3時間後にみられ、23.0μg/dと極
めて高く、また投与後8時間においても50鱈/dとな
り持続性も良好であった。
■ イヌ ピーグル大(平均体重14に9.5匹)に本物質10m
97に9を1回強制経口投与し、経時的に静脈より採血
し、ラットの場合と同様の方法にて血中濃度を測定した
その結果を第4図に示ず。式(II)の化合物の最高血
中温度は投i:5後1.5時間後にみられ、9.6μg
/−に達した。また投与量8時間後でも3.4μ9/m
Aの濃度を示し、持続性も良好であった。
((+)尿中排泄率(イヌ) ピーグル大(平均体t(215Kg、5匹)に本物質1
0IIIg/Kgを1回強制経口投与し、4,8.24
時間後に尿を採取した。尿中11a IUはc、 co
li IFO12734を用いたBioassay法で
求めた。その結果、投与後24時間までに投与量の95
%(式(II)の化合物換筒)が尿中に排泄され、本物
質の腸吸収性が極めて優れていること、かつその活性状
態である式(II)の化合物が生体内で極めて安定であ
ることが確認された。結果を第5表に示す。尚参考例を
も第5表に示す。
(J・ス下余り (h) Antabuse効果 アルデヒド脱水素酵素の活性阻害であるアンタブース効
果を調べた。
反応溶液は第6表の組成で検体の最終濃度が100II
9/ll11になるようにしてNADHによる340n
lIlの紫外線吸収の経時変化を求め、その勾配を求め
た。これから抑制率を常法にしたがって各種化合物につ
いて求めた。その結果を第7表に示ず。
第  6  表 第  7  表 アンタブース効果 本  CIl□0CC(CII3 )3mマウス実験的
感染症に対する効果 1)Esherichia coli ddY系5PFvウス各市20匹にFshcrichi
acoli IFO127341,4x108個をそれ
ぞれ腹腔的接種して感染させ、感染1時15]後本物’
l!J 5 IIg/ Ky経口投与し、7日間感染死
の有無を観察したところ、無処置対照群では、感染20
目に全綱死亡したが、本物質投与群では感染7日目でも
なお100%の生存がみられた。
文武(II)の物質を同条件下0.SIIkg/に9静
注投与し、7日間感染死の有無を観察したところ、10
0%の生存が認められた。
2)に1cbsiella acrogenesddY
系SPF?ウス各群20匹にに1ebsiel Iaa
erooencs 110−8752 x 108個を
それぞれ腹腔的接種して感染させ、感染1時間復木物t
’i1.25mg/に9経口投与し、7日間感染死の有
無を観察したところ、無処置対照群では感染2日目に全
綱死亡したが、本物質投与群では感染7日目でもなお1
00%の生存がみられた。
文武(II)の物質を同条件下0.3■/に9静注投与
し、7日間感染死の有無を観察したところ、100%の
生存が認められた。
3)serratia 5arcesccnsddY系
5PFvウス各群20匹ニ5erratiasarce
scens I^H12231X 108mヲソレぞれ
腹腔的接種して感染させ、感染1時間後本物質2.5H
I/に9経口投与し、7日間感染死の有無を観察したと
ころ、無処置対照群では感染2日目に全綱死亡したが、
本物質投与群では感染7日目でもなお100%の生存が
みられた。
文武(目)の物質を同条件下0,6η/に9静注投与し
、7日間感染死の有無を観察したところ、100%の生
存が認められた。
4)sta  h  1ococcus  aurcu
sddY系SPFマウス各群20匹にsta hylo
coccusaureussmith  5x107個
ヲソt’L−Fh腹腔内接種して感染させ、感染1時間
後本物質10Rg/Kg経口投与し、7日間感染死の有
無を観察したところ、無処置対照群では感染2日目に全
綱死亡したが、本物質投与群では感染7日目でもなお1
00%の生存がみられた。
文武(II)の物質を同条件下1.25119/に9静
注投与し、7日間感染死の有無を観察したところ、10
0%の生存が認められた。
本物質は上記した如く優れた薬理学的効果を示し且つ低
毒性であるので、薬剤として使用可能である。
本物質は式(1)で示されるセファロスポリン誘導体と
医薬として許容されうる担体、希釈剤、又は助剤を含有
する医薬組成物として、更に単位投与形態として用い得
る。これらは経口、吸入、粘膜、外用、注射または直腸
投与による方法で投与し得る。経口投与が好ましい。経
口投与は錠剤、カプセル、粉末、顆粒、散剤、荒削、ア
ンプル剤、液剤等の形態であり得る。
これらは充填剤、伸展剤、結合剤、湿潤剤、崩壊剤、溶
解遅効剤、再吸収促進剤、吸着単体、潤滑剤等を包含し
得る。具体的には殿粉、マンニトール、ケイ酸、セルロ
ース誘導体、ゼラチン、アルギン酸塩、グリセリン、寒
天、炭酸カルシウム、I IAMナトリウム、パラフィ
ン、第四アンモニウム化合物、グリセリンしノステアレ
−1−、カオリン、ペン1〜ナイト、タルク、ステアリ
ン酸カリウム、ステアリン酎マグネシウム、ポリエチレ
ングリコールなどがあげられる。
又医薬として許容されるエマルジョン、溶液、懸濁液等
であってもよい。
生薬はポリエチレングリコール及び脂肪酸又はそのエス
テルを含み得る。
シラツブ、エリキシールは、水またはパラフィンのよう
な不活性希釈剤を含有し、経口投与に適当な液体組成物
として使用し得る。これらは湿潤剤、甘味剤、風味剤の
ような助剤を含有してもよい。
注射投与に用いる組成物は無菌で、水性または非水性の
溶液、懸濁液またはエマルジョンであってもよく、例え
ばプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オ
リーブ油等を含むことができる。
本物質は組成物として用いる場合活性成分として0.0
1乃至99.5%通常0.1乃至90%含有し得る。
本物質はセファロスポリン系抗生物質と同様の用途に用
いられ細菌由来の感染の治療に11用である。薬剤は感
染の度合、患者の状態によってその投与量は異なるが、
一般的に成人患者1人に1日経口で0.01〜5gを数
回に分けて投与する。
以下実流例によって説明する。
7β−[2−(2−アミノ−4−チアゾリル)−(Z)
−2−メトキシイミノアセトアミドl−3−(2−メチ
ル−1,3,4−チアジアゾリル−5−チオメチル)−
3−セフェム−4−カルボン酸(式(Ill)の化合物
)2.6gおよびジシクロヘキシルアミン1.0 dを
乾燥アセトン100 dに溶がし、−10℃に冷却した
。その溶液にジシクロロアセチルクロリド0.829の
アセトン溶液(1oldl)を滴下したのちそれぞれ−
10”Cで1時間、室温で1時間撹拌した。不溶物を除
去したのち、P液をエバボレートし、残留物に酢酸エチ
ル50dおよび水25M1を加えた。有機層を2%塩酸
水溶液および飽和食塩水で2回ずつ洗ったのち、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を除去後、残留物をカ
ラムクロマトグラフィー(アルミナ、3%酢酸ナトリウ
ム水溶液)で精製して、2.4 g(収率15%)の結
晶を得た。
この結晶は式(II)で示される7β−[2−(2−ジ
クロロアセトアミド−4−デアゾリル)−(Z)−2−
メトキシイミノアセトアミド]−3−(2−メチル−1
,3,4−チアジアゾリル−5−チオメチル)−3−セ
フ:I/、−4−カルボン酸からなり、その同定データ
は次のとおりである。
融点:157〜160℃ 赤外吸収スペクトルニジmax(に8r法)(第5図参
照) 3250、3020.17’12.1705.1555
゜1042α−1 紫外吸収スペクトル:λl1ax  (He’ll )
239 、266 nm 元素分析値二C19H1□06N7S4C12C(%)
   II(%)    N(%)計n1直    3
5.74     2.66     Is。36実測
(ffJ   35.70  2.58  15.4O
NMRスペクトル(100HIIZ、 DH3O中)7
、55ppm(s、 111.5−11)3.911)
l)m(S、31+、OCI+3)このようにして得た
前記結晶(式(II)化合物)を2.3g採り、これを
ジシクロヘキシルアミン0.67−とともにN、N−ジ
メチルホルムアミド26dに溶かし、その溶液にブロモ
メチルtert−ブヂレー1〜1.1gを加え、室温で
4時間撹拌した。
不溶物を除去したのち、e液をn−ヘキサン−エーテル
混合?Ff媒(2: 1 ) 200成で2回デカンテ
ーションし、残留物に水257および酢酸エチル50d
を加えた。有機層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液およ
び飽和食塩水で2回ずつ洗ったのら、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。溶媒を留去後、残留物をカラムクロマト
グラフィー(シリカゲル、I’llエチル−クロロホル
ム混合溶媒)で精製して、本物質0.7 g(収率27
5%)の結晶を得た。本物質の間室データを次に示づ。
融点:114〜116℃ 赤外吸収スペクトルニジmax  (KBr法)(第6
図参照) 3450、3010.1796.1765.154)5
゜1118、1045ca+−1 紫外吸収スペクトル:λwax  (HeOH)240
 、268 nm 元素分析値二02.1」2708N784CI2C(%
)   +1(%)    N(X)計算値  39.
89  3.59  13.03実測値  39.80
  3.58  13.12NMRスペクトル(100
HIlz、 DHF中)7、70ppm(s、 111
.5−1f)3.98ppm(s、311,0CII3
)11監−2 (1)錠 剤 本物質             175FF乳   
糖                    16II
tg殿   粉                  
   淘ハイドOキシプロピルセルロース 3.Oqス
テアリン酸マグネシウム    1.0ajl(200
η/錠)
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は夫々本物質を雄又は雌のラットに
投与した場合の経時的体重変化を示す。 第3図および第4図は夫々本物質をラット又はイヌに投
与した場合の経時的血中濃度変化を示す。 第5図および第6図は夫々実施例1で得られた式(mの
化合物又は本物質の赤外線吸収スペクトルを示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) で示されるピバロイルオキシメチル7β−[2−(2−
    ジクロロアセトアミド−4−チアゾリル)−(Z)−2
    −メトキシイミノアセトアミド]−3−(2−メチル−
    1,3,4−チアジアゾリル−5−チオメチル)−3−
    セフェム−4−カルボキシレート。
  2. (2)式(III) ▲数式、化学式、表等があります▼(III) で示される7β−[2−(2−アミノ−4−チアゾリル
    )−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
    (2−メチル−1,3,4−チアジアゾリル−5−チオ
    メチル)−3−セフェム−4−カルボン酸にジクロロア
    セチルハライド CHCl_2COX(Xはハロゲン)を反応させ、式(
    II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) で示される7β−[2−(2−ジクロロアセトアミド−
    4−チアゾリル)−(Z)−2−メトキシイミノアセト
    アミド]−3−(2−メチル−1,3,4−チアジアゾ
    リル−5−チオメチル)−3−セフェム−4−カルボン
    酸を得、該カルボン酸又はその塩にピバロイルオキシメ
    チルハライド XCH_2OCOC(CH_3)_3(Xはハロゲン)
    を反応させ、式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) で示されるピバロイルオキシメチル7β−[2−(2−
    ジクロロアセトアミド−4−チアゾリル)−(Z)−2
    −メトキシイミノアセトアミド]−3−(2−メチル−
    1,3,4−チアジアゾリル−5−チオメチル)−3−
    セフェム−4−カルボキシレートの製造方法。
  3. (3)式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) で示されるピバロイルオキシメチル7β−[2−(2−
    ジクロロアセトアミド−4−チアゾリル)−(Z)−2
    −メトキシイミノアセトアミド]−3−(2−メチル−
    1,3,4−チアジアゾリル−5−チオメチル)−3−
    セフェム−4−カルボキシレートを主成分とする抗菌剤
  4. (4)経口剤であることを特徴とする特許請求の範囲第
    3項に記載の抗菌剤。
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CN102633815A (zh) * 2012-03-30 2012-08-15 李莎 头孢西丁酯化前体药物化合物及其口服制剂

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