JPS6235970B2 - - Google Patents

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JPS6235970B2
JPS6235970B2 JP54141989A JP14198979A JPS6235970B2 JP S6235970 B2 JPS6235970 B2 JP S6235970B2 JP 54141989 A JP54141989 A JP 54141989A JP 14198979 A JP14198979 A JP 14198979A JP S6235970 B2 JPS6235970 B2 JP S6235970B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxide
firing
zinc oxide
zinc
water
Prior art date
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Expired
Application number
JP54141989A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5669266A (en
Inventor
Hideo Matsunaga
Masaharu Kaneko
Minoru Tanaka
Akira Hamaoka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Kagaku Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Nihon Kagaku Sangyo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Kagaku Sangyo Co Ltd filed Critical Nihon Kagaku Sangyo Co Ltd
Priority to JP14198979A priority Critical patent/JPS5669266A/ja
Publication of JPS5669266A publication Critical patent/JPS5669266A/ja
Publication of JPS6235970B2 publication Critical patent/JPS6235970B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は湿式生成法によつて得られた共沈物を
窒素雰囲気中で焼成することからなる微粉末状の
導電性酸化亜鉛の製造法に関するもので、さらに
詳しくは、フアクシミリにおいて、いわゆる静電
記録紙、あるいは通電感熱紙などの低抵抗処理材
料として好適な導電性を有し、また微粉末状で、
かつ比表面積の小さい等の優れた特性を有する導
電性酸化亜鉛の製造法に関するものである。 一般にフアクシミリ用の導電材としては、紙に
自然紙感をもたせるため無色または白色に近いこ
と、微粉末状ないしは微粉砕が容易であり、体積
固有抵抗が低いことが要求されるが、高温で亜鉛
蒸気を空気によつて酸化し生成させるフランス法
またはアメリカ法で製造された通常の酸化亜鉛は
体積固有抵抗が107〜1012Ω・cmの程度であつて
導電材としては適さない。 従来導電性を付与した酸化亜鉛は、通常の酸化
亜鉛粉末と亜鉛より高い原子価の金属元素の酸化
物あるいは焼成後においてそれらの酸化物に変化
しうるものとを混合して、還元性雰囲気中あるい
は1000℃以上の高温で焼成して製造していた。し
かし、1000℃以上の高温で焼成すると、焼成物の
凝集あるいは焼結が起こり、塊状となつて微粉末
状にすることが困難であり、また還元性雰囲気を
使用する場合は爆発の危険があるため、装置が複
雑化し、いずれの場合も技術的、経済的に満足す
べきものではなかつた。 本発明者らは、前記した従来技術の欠点を解消
するために種々研究を行つた結果、湿式生成法で
共沈させて均一に混合なさしめた沈殿物を窒素雰
囲気中で600〜1000℃の範囲内の比較的低温で焼
成することにより、従来の製造法で得られたもの
より体積固有抵抗が低く、微粉末状で、かつ比表
面積の小さい等の性能の優れた導電性酸化亜鉛が
得られるという事実を見い出し、本発明を完全す
るに至つた。 すなわち、本発明は一種またはそれ以上の水溶
性亜鉛塩と焼成後における理論含有率で酸化亜鉛
に対してモル比0.01〜5.0モル%となる酸化アル
ミニウム、酸化ガリウム、或いは酸化インジウム
に変化しうる一種またはそれ以上の水溶性金属塩
とを含む水溶液をアルカリあるいは炭酸アルカリ
で中和することにより、均一に混合なさしめた沈
殿物として共沈させる。得られた共沈物を傾瀉法
などの適当な方法で十分洗浄して含有イオンを除
去した後、濾別して80〜150℃の範囲内で加熱し
て水分を除去し、400〜600℃で予備焼成した後、
必要あれば紛砕し、ついで窒素雰囲気中で600〜
1000℃の範囲内の比較的低温で焼成することを特
徴とする微紛末状の導電性酸化亜鉛の製造法に関
するものである。 以下、本発明を更に詳細に説明する。 本発明において、水溶性亜鉛塩は塩化亜鉛、硝
酸亜鉛、硫酸亜鉛または酢酸亜鉛あるいはその混
合物を含むものが使用される。 又、焼成後に於いて酸化アルミニウム、酸化ガ
リウム或いは酸化インジウムに変化し得る水溶性
金属塩としては、これ等の酸化物の金属元素、即
ちアルミニウム、ガリウム或いはインジウムの塩
化物、硝酸塩、硫酸塩または酢酸塩或いはその混
合物とを含むものが使用される。これ等の塩類
は、焼成後に於いて酸化亜鉛に対してAl2O3
Ga2O3或いはIn2O3の形で換算して、モル比0.01〜
5.0モル%の範囲になる割合で使用する。この範
囲よりも少なくても、多くても性能を十分発揮し
ない。特に、モル比0.3〜3.0モル%の範囲が好ま
しい。 又、水溶液中で均一に混合なさしめた沈殿物を
共沈させるための中和剤であるアルカリあるいは
炭酸アルカリとしては、次のものが使用される。 例えばアルカリとしては、NaOH、KOH、
NH4OH等が使用される。又、炭酸アルカリとし
ては、Na2CO3、NaHOO3、(NH42CO3・H2O等
が使用される。 これらの中和剤は固体で使用しても差しつかえ
ないが、水溶液として使用するのが好ましい。 本発明において、アルカリあるいは炭酸アルカ
リの添加は前述したごとき割合の金属塩水溶液を
撹拌しながら中和して共沈物が実質的にもはや生
じなくなるまで行い、その量は溶液のPHを調節し
て7〜10の範囲にする量が使用される。この場
合、溶液の温度は室温〜95℃の範囲で行う。 本発明において、共沈物を濾別し、ついで80℃
〜150℃の範囲内の温度で乾燥して共沈物の水分
を除去した後、紛砕するか否かはいずれでも差し
つかえないが、紛砕するのが好ましい。 又、予備焼成は焼成温度よりも低い温度の400
℃〜700℃の範囲内の温度で空気中で30分以上行
う。 又、焼成は窒素雰囲気中で600℃〜1000℃の範
囲内の温度で30分〜60分間行い、焼成物は窒素雰
囲気中で室温まで放冷する。得られた焼成物は微
粉末状で粉砕を必要としない。焼成温度が1000℃
以上の高温では焼成物が凝集または焼結を起こ
し、微粉末状のものが得られない。又焼成温度が
600℃以下では所望の体積固有抵抗の低いものが
得られない。 本発明で得られた導電性酸化亜鉛の体積固有抵
抗は101〜103Ω・cmであり、平均粒径(D50)は約
1μmと微粒子状で、比表面積が小さいため大気
中に放置した場合および水中に分散させた場合の
体積固有抵抗の経時変化が小さい等のフアクシミ
リ用低抵抗処理材として優れた性能を有してい
る。 以下本発明の実施例について述べるが、本発明
はこれら特定の例の記載によつて限定されるもの
ではない。各実施例において示した体積固有抵抗
値は室温において直径20mm、厚さ3mmの円板形に
100Kg/cm2の圧力で成型した圧紛体試料について
の測定値であり、粒径は沈降法による測定値であ
り、また比表面積の測定は簡易BET法による測
定値である。 実施例 1 塩化亜鉛170g、塩化アルミニウム13.5g(酸
化亜鉛に対するAl2O3のモル比1.0モル%)を脱イ
オン水1に溶解させ、室温で撹拌しながら14%
アンモニア水を徐々に滴下して反応系の溶液PHを
8.2にした、滴下終了後数分間撹拌した後、共沈
物を傾瀉法にて脱イオン水で十分洗浄して含有イ
オンを除去した後濾別し、100℃で15時間(一
夜)乾燥した。得られた共沈物を空気中で450℃
で1時間予備焼成し、粉砕機で微粉砕した後、窒
素雰囲気中800℃で60分間焼成した。生成物を窒
素雰囲気中で室温まで放冷して導電性酸化亜鉛94
gを得た。この紛体の体積固有抵抗は6.7×10
Ω・cm、平均粒径(D50)は1.1μm、比表面積は
1.68m2/gであつた。 実施例 2 酸化亜鉛200g、金属アルミニウム1.5g(酸化
亜鉛に対するAl2O3のモル比0.5モル%)を62%硝
酸540gに溶解させ、脱イオン水460gを加えて80
℃で撹拌しながら20%炭酸ソーダ溶液1600gを
徐々に滴下して反応系のPHを9.4にした。滴下終
了後30分間撹拌した後、共沈物を傾瀉法にて脱イ
オン水を用い十分洗浄して含有イオンを除去した
後、濾別し80℃で20時間乾燥した。得られた共沈
物を空気中で600℃で2時間予備焼成した後、窒
素雰囲気中1000℃で30分間焼成した。 生成物を窒素雰囲気中で室温まで放冷し、導電
性亜鉛192gを得た。この紛体の体積固有抵抗は
9.2×10Ω・cm、平均粒径1.3μm、比表面積は
1.56m2/gであつた。 実施例 3〜16 下記の条件で実施例1と同様にして、微粉末状
の導電性亜鉛を得た。
【表】 比較例 17〜23 比較例として、乾式混合した試料の窒素雰囲気
中での焼成および湿式生成法により均一混合なさ
しめた共沈物の空気雰囲気中での焼成の場合を上
記に上げる。
【表】
【表】 本実施例で得られた導電性酸化亜鉛の体積固有
抵抗は比較例との比較で分かる如く1桁乃至6桁
低く、良好な導電性を有している。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 一種またはそれ以上の水溶性亜鉛塩と焼成後
    に於ける理論含有率で酸化亜鉛に対してモル比
    0.01〜5.0モル%となる酸化アルミニウム、酸化
    ガリウム、または酸化インジウムに変化し得る一
    種またはそれ以上の水溶性金属塩とを含む水溶液
    をアルカリ或いは炭酸アルカリで中和することに
    より、均一に混合なさしめた沈殿物として共沈さ
    せて予備焼成した後、窒素雰囲気中で600〜1000
    ℃で焼成することを特徴とする微粉末状導電性酸
    化亜鉛の製造法。
JP14198979A 1979-11-05 1979-11-05 Manufacture of finely particulate electroconductive zinc oxide Granted JPS5669266A (en)

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JP14198979A JPS5669266A (en) 1979-11-05 1979-11-05 Manufacture of finely particulate electroconductive zinc oxide

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JPS5669266A JPS5669266A (en) 1981-06-10
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JPS63177286U (ja) * 1987-05-02 1988-11-16
WO2010123142A1 (ja) 2009-04-22 2010-10-28 協和化学工業株式会社 柱状酸化亜鉛粒子およびその製造方法

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JPS58161923A (ja) * 1982-03-17 1983-09-26 Hakusui Kagaku Kogyo Kk 導電性酸化亜鉛の製造方法
JPS623016A (ja) * 1985-06-26 1987-01-09 Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd 導電性球形微粉末の製造方法
JP3242469B2 (ja) * 1992-11-09 2001-12-25 三井金属鉱業株式会社 導電性酸化亜鉛の製造方法
DE4327620A1 (de) * 1993-08-17 1995-02-23 Merck Patent Gmbh Stabilisiertes, leitfähiges Pigment

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