JPS6235001Y2 - - Google Patents

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JPS6235001Y2
JPS6235001Y2 JP12590782U JP12590782U JPS6235001Y2 JP S6235001 Y2 JPS6235001 Y2 JP S6235001Y2 JP 12590782 U JP12590782 U JP 12590782U JP 12590782 U JP12590782 U JP 12590782U JP S6235001 Y2 JPS6235001 Y2 JP S6235001Y2
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【考案の詳細な説明】 本考案は台車式連続熱処理炉に関し、詳しくは
完全なガスタイト構造のトンネル炉内に装入され
た多数の台車を円滑に移送するための台車駆動装
置を備えた台車式連続熱処理炉に係わる。
例えば、金属ストリツプコイルを雰囲気ガス中
で熱処理する炉として、従来よりカバー型バツチ
炉が多く用いられてきたが、最近になつて生産
性、作業性、品質等の面から連続炉を使用する気
運が高まつている。コイルの連続炉としては既に
種々の形式が提案されているが、その主流をなす
のは、台車上にコイルを積載し、その外側にカバ
ーを被せ連続的にトンネル炉内を搬送しながら熱
処理する方式と、完全にガスタイト構造にしたト
ンネル炉内に材料を積載した台車を連続的に搬送
しながら熱処理する方式である。いずれの方式に
しろ、多数の台車を如何に搬送するかが炉の操業
上大きな問題となつているが、この点について具
体的に工業化可能な提案がなされたことは今だか
つてない。特に後者のガスタイト方式の連続炉に
あつては、台車の駆動装置を取付けることに種々
の難題が生じる。
現在までの提案のなかで一番多い駆動装置とし
ては、プツシヤ等の押し具を一ケ所に取付け、互
いに連らなつた台車を1ピツチづつ押して搬送す
る形式のものである。この形式では、炉が長く、
装入台車数が非常に多い場合、あるいは台車に積
載されるコイル重量が大きな場合は、全台車を移
送するのに大きな推力を必要とするため駆動装置
が重構造となる。このような重構造の駆動装置を
ガスタイトな構造の炉に組込むことは非常な困難
を伴い、各種トラブル発生の原因ともなる。
一方、台車について考えてみても、一ケ所の駆
動装置で全台車を搬送しようとすれば、駆動装置
近辺の台車はその反力として大きなスラストを受
けることになり、台車の変形、蛇行、浮上り、脱
線等の問題を生じることになる。
本考案は、このような種々の欠点のない、円滑
移送の可能な台車駆動装置を備えた台車式連続熱
処理炉を提案することを目的とする。すなわち、
本考案では、ガスタイト構造のトンネル型台車式
熱処理炉において、台車に引掛部を、炉内の台車
下方に台車駆動装置を複数基分散設置し、この駆
動装置に前記引掛部と係合する係合部を設けて、
各台車を炉内に設けたレール上を移動させるよう
にしたものである。このため、本考案により、各
台車駆動装置に要求される推力は小さくて済み、
また台車に掛る反力も分散されるため台車数が多
い場合、あるいは積載重量が大きい場合でも安定
した移送が行えるようになつた。また、完全なガ
スタイトを必要とする炉殻内に駆動装置をコンパ
クトに組込むことができ、しかも台車との位置関
係を利用して炉内が比較的高温になる場合でも支
障なく駆動装置を組込めるようになつた。さらに
後述するように、炉内に炉床まで降下できる中間
扉を設け、炉内雰囲気の交流を遮断する構造の炉
をも製作できるようになつた。
次に図を用いて本考案を詳しく説明する。
第1図において、1はガスタイト構造のトンネ
ル型熱処理炉、2は装入側ベステイブル、3は抽
出側ベステイブルである。熱処理炉1内には材料
Wを積載した数台の台車4が装入され、レール5
上を走行する車輪6により1ピツチづつ炉入口7
から炉出口8へと搬送され、その間に材料は所定
の熱処理を受ける。
熱処理炉1および各ベステイブル2,3には、
おのおの炉入口扉9、炉出口扉10、装入ベステ
イブル扉11、抽出ベステイブル扉12が設けて
ある。また、台車4を搬送するために、後述する
ような台車駆動装置13をガスタイトな構造の各
ベステイブルおよび熱処理炉内の台車下方に数個
所分散配置してある。
ここで、第1図のような状態からの操業例につ
いて説明すると下記のようになる。
(イ) 抽出ベステイブル扉12を開ける。
(ロ) 台車駆動装置13dを作動し、材料W10の
台車4を抽出ベステイブル3外に移動させる。
(ハ) 抽出ベステイブル扉12を閉じ、抽出ベステ
イブル3を雰囲気ガスでパージする。
(ニ) 炉出口扉10を開ける。
(ホ) 台車駆動装置13dを作動し、材料W9の台
車4を熱処理炉1から抽出ベステイブル3へ移
動させる。
(ヘ) 炉出口扉10を閉じる。
(ト) 炉入口扉9を開ける。
(チ) 台車駆動装置13aを作動し、装入ベステイ
ブル内の材料W1の台車4を前進させ、材料W
1と材料W2の台車4が接触すると駆動装置1
3a,13b,13cを同調作動し、熱処理炉
1内の材料W2〜W8を前進移動させると共
に、材料W1の台車4を装入ベステイブル2か
ら熱処理炉1内に移動させる。
(リ) 炉入口扉9を閉じる。
(ヌ) 装入ベステイブル扉11を開く。
(ル) 装入ベステイブル2へ新たな材料を装入
する。
(ヲ) 装入ベステイブル扉11を閉じ、装入ベ
ステイブル2を雰囲気ガスでパージする。
(ワ) (イ)と同じ動作をする。
なお、本操業例において、(ニ)と(ト)を同時に行
い、引続き(ホ)と(チ)を同時に駆動し、さらに(ヘ)と(
リ)
を行うようなことも当然考えられる。
次に本考案で用いられる台車駆動装置の一実施
例について、第2図および第3図を用いて説明す
る。台車駆動装置13は、台車4の下部に設置さ
れ、電動機等の動力源21で軸22を介し、駆動
するスプロケツト23、該スプロケツトに掛けら
れたチエーン24、該チエーン24に固定具25
を介して取付けられた移動体26、該移動体26
の任意箇所に取付けた係止部である揺動部材27
および車輪28から構成されている。そして、揺
動部材27は軸27aを中心に左右に一定距離回
動するようになつており、常態は錘または重量の
関係で進行方向の端部面fが上がり、台車4の引
掛部である突起片29と係合するようになつてい
る。また、車輪28は炉内に固定した案内溝30
内を移動体26とともに前後に移動するようにな
つている。軸22が炉殻を貫通する部分は完全な
ガスシール31が施されており、炉殻内に内蔵さ
れた駆動装置の必要なガスタイトは確保されてい
る。
この種のガスタイト構造の炉の場合、ガスタイ
トな炉殻は図示するように固定側基礎32上をそ
の熱膨張に応じてスライドできるようにしてあ
る。したがつて、台車駆動装置は基礎32側とは
反対側に部分的なピツト33を設けて設置される
ことになる。本例の変形として、駆動源がガスタ
イトな炉殻内に内蔵される場合も当然考えられ
る。台車駆動装置はいずれにしても炉殻に直接取
付けられているので、炉殻が熱膨張しても駆動装
置そのもの及びそのシールに何ら支障をきたすこ
とはない。
第2図のような状態でチエーン24を右回りに
作動すると、揺動部材27が突起片29aを右方
向に押し、台車4aは右方向に前進する。逆にチ
エーン24を左回りに作動すると、揺動部材27
は左方向に移動し台車4bの突起片29b′で若干
右側に傾斜し突起片29b′の下を滑つて突起片2
9b′の左側まで移動する。この状態でチエーン2
4を右回りに作動すると、揺動部材27が突起片
29b′を右方向に押し、台車4bは右方向に移動
する。なお、揺動部材は27の1箇とは限らず、
駆動装置の取付け場所によつては複数個設けるこ
ともできる。また、台車駆動装置そのものも第
2,3図に示したような前後動式台車駆動装置を
用いることが望ましいが、図例のものに限らず、
どのような構造のものでも使用できる。
例えば、前記実施例においては、台車4に突起
片29を設けて引掛部とする一方、台車駆動装置
13における移動体26に設けた、常態で起立す
る揺動部材27にて係合部を形成したものを示し
たが、前記台車の引掛部と台車駆動装置の係合部
とをそれぞれ、ラツク・ピニオン形式にしても良
く、さらには前記移動体26をチエーン駆動によ
り移動させる必要もなく、種々の移動手段が考え
られる。
さて、金属ストリツプコイル連続熱処理炉は、
処理材料の熱処理条件によつて、様々の構造が要
求される。例えば、温度や雰囲気ガス条件により
帯域を完全に分離したい場合、炉を数基設置する
か炉内を数セクシヨンに分割する必要が生じてく
る。このような場合は搬送装置が特に問題になつ
てくるが、本考案により種々の構造の炉が製作可
能となつた。次に、このような構造の炉の一例と
して第4図を用いて説明する。図において、41
は予熱炉、42は加熱炉、43は装入ベステイブ
ル、44は中間ベステイブル、45は抽出ベステ
イブル、46は材料Wを積載した台車である。こ
こで、加熱炉42には炉を天井部から炉底まで2
分割できる中間仕切扉47を設け、炉前後部の雰
囲気ガス混合を極力避けている。また、各炉およ
びベステイブルの台車46下部に前述したような
台車駆動装置48を複数個ガスタイトな構造で分
散内蔵させてある。材料Wは台車48ごと装入ベ
ステイブル43から抽出ベステイブル45へと搬
送される間に、熱処理される。なお、49は装入
ベステイブル扉、50は予熱炉入口扉、51は予
熱炉出口扉、52は加熱炉入口扉、53は加熱炉
出口扉、54は抽出ベステイブル扉である。
ここで、第4図のような状態からの操業例につ
いて説明すると、下記のようになる。
(イ) 抽出ベステイブル扉54を開ける。
(ロ) 台車駆動装置48fを作動し、材料W16の
台車46を抽出ベステイブル45外に移動させ
る。
(ハ) 抽出ベステイブル扉54を閉じ、抽出ベステ
イブル45を加熱炉と同じ雰囲気ガスでパージ
する。
(ニ) 加熱炉出口扉53を開ける。
(ホ) 台車駆動装置48fを作動し、材料W15の
台車46を加熱炉42から抽出ベステイブル4
5へ移動させる。
(ヘ) 加熱炉出口扉53を閉じる。
(ト) 加熱炉入口扉52および中間扉47を開け
る。
(チ) 台車駆動装置48cを作動して材料W7の台
車46を加熱炉42へと移動させ、材料W7と
材料W8の台車46が接触すると駆動装置48
cと48dを同調駆動して材料W7〜W12の
台車46を前進方向に移動させ、材料W12と
材料13の台車46が接触すると駆動装置48
c,48d,48eを同調駆動して材料W7〜
W14の台車46を進行方向に移動させ、材料
W7の台車46を中間ベステイブル44から加
熱炉42内に装入する。
(リ) 加熱炉入口扉9を閉じ、中間ベステイブル4
4を予熱炉と同じ雰囲気ガスでパージする。
(ヌ) 台車駆動装置48eを作動して材料W12〜
W14の台車46を中間扉47に対応する距離
だけ進行方向に移動させる。
(ル) 中間扉47を閉じる。
(ヲ) 予熱炉出口扉51を開く。
(ワ) 台車駆動装置48cを作動し、材料W6
を予熱炉41から中間ベステイブル44へ移動
させる。
(カ) 予熱炉出口扉51を閉じ、中間ベステイブル
44を加熱炉雰囲気ガスでパージする。
(ヨ) 予熱炉入口扉50を開く。
(タ) 台車駆動装置48aを駆動して材料W1
の台車46を進行方向に移動させ、材料W1と
材料W2の台車46が接触すると駆動装置48
aと48bを同調駆動して材料W1〜W5の台
車46を進行方向に移動させ、材料W1の台車
46を装入ベステイブル43から予熱炉41内
に装入する。
(レ) 予熱炉入口扉50を閉じる。
(ソ) 装入ベステイブル扉49を開く。
(ツ) 装入ベステイブル43へ新たな材料を装
入する。
(ネ) 装入ベステイブル扉49を閉じ、装入ベ
ステイブル43を予熱炉と同じ雰囲気ガスでパ
ージする。
(ナ) (イ)と同じ動作をする。
この操業の場合も第1図と同様に種々の作動サ
イクル例が考えられる。
このように本考案により多様の熱処理が行え
る。
以上で述べたように、本考案はガスタイト構造
のトンネル型熱処理炉において、台車駆動装置を
複数個、炉内の台車下方に分散設置し、各駆動装
置のある部分は同調駆動し、台車を円滑移送でき
るようにした金属ストリツプコイル連続熱処理炉
に関するものであり、多くの特長、利点を持つ。
すなわち、各台車駆動装置に要求される推力は
小さくて済み、台車に掛る反力も分散されるため
台車数が多い場合あるいは積載重量が大きい場合
でも台車を脱線、蛇行なく安定して移送できるよ
うになつた。また、完全なガスタイトを必要とす
る炉に駆動装置をコンパクトに組込むことがで
き、しかも台車との位置関係を利用して炉内が比
較的高温になる場合にもガスタイトを要求される
炉殻内に支障なく駆動装置を組込めるようになつ
た。また、台車駆動装置は炉殻自体に取付けられ
ており炉殻が熱膨張しても台車駆動に支障をきた
すことはなくなつた。さらに、炉内に中間扉を設
け、炉内雰囲気の交流を遮断するなど多様な構造
の炉を製作できるようになつた。
なお、本考案では、実施例以外の種々の台車駆
動装置を用いることができ、炉の構造も様々に変
形できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の台車式金属ストリツプコイル
連続熱処理炉の断面図、第2図は本考案で使用さ
れる台車駆動装置の一実施例を示す側面図、第3
図は第2図の正面図、第4図は本考案の実施例を
示す熱処理炉の断面図である。 W……材料、1……トンネル型熱処理炉、4,
46……台車、13,48……台車駆動装置、2
7……揺動部材(係合部)、29……突起片(引
掛部)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 台車式連続熱処理炉において、ガスタイト構造
    の炉殻内に台車走行レールを配置するとともに、
    走行台車の引掛部と係合する係合部を有する台車
    駆動装置を炉内の所定位置に複数基分散配置し、
    前記台車駆動装置の係合部と係合する走行台車の
    走行により他の走行台車を走行させることを特徴
    とする台車式連続熱処理炉。
JP12590782U 1982-08-19 1982-08-19 台車式連続熱処理炉 Granted JPS58110053U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12590782U JPS58110053U (ja) 1982-08-19 1982-08-19 台車式連続熱処理炉

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JP12590782U JPS58110053U (ja) 1982-08-19 1982-08-19 台車式連続熱処理炉

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Publication Number Publication Date
JPS58110053U JPS58110053U (ja) 1983-07-27
JPS6235001Y2 true JPS6235001Y2 (ja) 1987-09-05

Family

ID=30101377

Family Applications (1)

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JP12590782U Granted JPS58110053U (ja) 1982-08-19 1982-08-19 台車式連続熱処理炉

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60174835A (ja) * 1984-02-21 1985-09-09 Kurosaki Rokougiyou Kk 台車型ストリツプコイル連続雰囲気焼鈍炉
JPH038948Y2 (ja) * 1987-05-29 1991-03-06

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JPS58110053U (ja) 1983-07-27

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