JPS623488Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は建造物構築の途中における床構造構築
前の適時において下半部を地中に、上半部を床下
空間に、天井部分に開口した出入口を建造物の床
に開口させてなる半地下式床下収納庫に関し、特
に、規格化した複数サイズのFRP製の床版、側
部壁版、端部壁版、棚版、棚受用角パイプを組立
結合して形成する半地下式床下収納庫に関する。

以下、本考案の一実施例について図面を参照し
つつ説明する。

第１図ないし第３図は本考案半地下式床下収納
庫の実施例を組立状態で示し、第１図は第２図
−線視水平断面図、第２図は第１図−線視
縦断面図、第３図は第２図−線視縦断面図で
示してある。本実施例の半地下式床下収納庫Ａは
それぞれFRP製とした床版１、側部壁版２、断
面が倒立Ｌ字形の端部壁版３、棚受用角パイプ５
で支承する棚版４を組み合せて一体とし、側部壁
版２と端部壁版３，３とで形成した出入口７を建
物の床板８に設けた開口９に合致させてある。棚
受用角パイプ５は側部壁版２、端部壁版３，３に
外側からビス１１によつて固定し、土圧に抵抗し
て側部壁版２及び端部壁版３の変形を防ぐリブと
しての機能を兼ねる。

本考案の半地下式床下収納庫は下半部を地表
GL下に埋込み、上半部を床下空間１０に露出
し、室内からのみ出入口７を通じて内部に入るこ
とができる。本実施例においては、出入に際し掛
け梯子（図示省略）を使用するものとするが、大
形の場合には階段を設ける。

第４図ないし第６図に示す床版１は、第４図に
第５図−線視断面図で、また第５図に平面図
で、第６図に第４図−線視断面図で示してあ
る。

第７図ないし第９図に示す床版１′は床版１よ
りも幅を大きくした規格中の一サイズを示し、第
７図に第８図−線視断面図で、また、第８図
に平面図で、さらに第９図に第７図−線視断
面図で示してある。床版１，１′はともに三方の
側面に上段フランジ１Ａ，１′Ａ及び下段フラン
ジ１Ｂ，１′Ｂを突設してあり、下段フランジ１
Ｂ，１′Ｂは側部壁版２及び端部壁版３の下端を
支承する。残りの一方の側面には下向きにリブ１
Ｃ，１′Ｃが設けてある。リブ１Ｃ，１′Ｃは第２
図に示すリブ１ＣのようにFRP製の溝部材１２
を嵌め合せて左右の床版１，１を結合するために
使用する。

第１０図ないし第１３図は側部壁版２を示し、
第１０図は第１図の如く組立てられた側部壁版２
を外側から視た側面図、第１１図は第１０図のXI
−XI線視断面図、第１２図は第１０図のXII−XII線
視断面図であり、第１３図は第１０図の側部壁版
２を反対側（室内側）から視た側面図である。側
部壁版２は下端のみを除く上と左右の三方の側縁
にフランジ２Ａが突設してあり、組立時にはフラ
ンジのない下端面２ａを床版１または１′の下段
フランジ１Ｂまたは１′Ｂ上に当接する。

第１４図ないし第１６図には端部壁版３を示
し、第１４図は縦断側面図、第１５図は第１４図
矢視図で、第１６図は第１５図矢視図で
示す。第１７図ないし第１９図は端部壁版３の天
井部となる部分３Ａの長さよりも天井部となる部
分３′Ａの長さを大寸にした端部壁版３′を示し、
第１７図は縦断側面図、第１８図は第１７図
矢視図、第１９図は第１８図矢視図で示す。
端部壁版３，３′はいぽれも天井部となる部分３
Ａ，３′Ａと壁部となる部分３Ｂ，３′Ｂを有し、
下端面３ａ，３′ａを除く他の縁部に一連のフラ
ンジ３Ｃ，３′Ｃを設けてある。下端面３ａ，
３′ａは使用時に床版１または１′の下段フランジ
１Ｂまたは１′Ｂ上に当接する。

第２０図ないし第２２図には床版１，１または
１′，１′を連結する溝部材１２を示し、第２０図
は平面図、第２１図は側面図、第２２図は第２１
図XII矢視図であり、溝幅をリブ１Ｃまたは１′
Ｃの厚みの２倍としてある。

第２３図、第２４図は棚受用パイプを示し、第
２３図は一部を欠除した正面図、第２４図は側面
図である。棚受用角パイプ５は、第１図に示すよ
うに、端部壁版３とその両側の２枚の側部壁版２
にわたつてコ字形を呈しており、ビス１１によつ
て端部壁版３及び側部壁版２に取り付けられる。
本実施例では正方形断面の角パイプ５を示した
が、矩形断面でもよいことはもちろんである。

本考案の効果は次のとおりである。

規格化された各サイズのFRP製の床版、側
部壁版、端部壁版、棚版、棚受用角パイプを選
択的に組合せることにより各種サイズの半地下
式床下収納庫を簡単に組立てることができる。
また各部品はすべてFRP製であるから強靭で
ある。

床版１，１′は三方の側面に下段フランジ１
Ｂ，１′Ｂを設け、残りの一方の側面に下向き
にリブ１Ｃ，１′Ｃを設けてあり、同一形状の
２枚の床版１，１′のリブ１Ｃ，１′Ｃ同士を結
合して床を形成することとしたので、小さい型
で済み経済的である。

軽量な棚受用角パイプ５をコ字状に成形し、
ビス１１で端部壁版及び側部壁版に取り付ける
こととしたので組立てが簡単である。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本考案半地下式床下収納
庫の実施例を示し、第１図は第２図−線視水
平断面図、第２図は第１図−線視縦断面図、
第３図は第２図−線視縦断面図、第４図ない
し第６図は床版の一実施例を示し、第４図は第５
図−線視断面図、第５図は平面図、第６図は
第４図−線視断面図、第７図ないし第９図は
床版の他の実施例を示し、第７図は第８図−
線視断面図、第８図は平面図、第９図は第７図
−線視断面図、第１０図ないし第１３図は側部
壁版の一実施例を示し、第１０図は背面図、第１
１図は第１０図XI−XI線視断面図、第１２図は同
じくXII−XII線視断面図、第１３図は正面図、第１
４図ないし第１６図は天井一体の端部壁版の一実
施例を示し、第１４図は縦断側面図、第１５図は
第１４図矢視図、第１６図は第１５図矢
視図、第１７図ないし第１９図は天井一体の端部
壁版の他の実施例を示し、第１７図は縦断側面
図、第１８図は第１７図矢視図、第１９図は
第１８図矢視図、第２０図ないし第２２図は
溝部材を示し、第２０図は平面図、第２１図は側
面図、第２２図は第２１図XII矢視図、第２３
図、第２４図は棚受用角パイプを示し、第２３図
は一部欠除した正面図、第２４図は側面図であ
る。 １，１′……床版、１Ｂ，１′Ｂ……下段フラン
ジ、１Ｃ，１′Ｃ……リブ、２……側部壁版、
３，３′……端部壁版、４……棚受、５……棚受
用角パイプ、１１……ビス、１２……溝部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 方形の床版１，１′の三方の側面に下段フラン
   ジ１Ｂ，１′Ｂを設け、残りの一方の側面に下向
   きにリブ１Ｃ，１′Ｃを設け、２枚の床版１，
   １′を溝部材１２により結合し、下段フランジ１
   Ｂ，１′Ｂ上に下端が載置され床版１，１′上に立
   上がつた状態で対向して取付けられる２枚の側部
   壁版２と、天井部となる部分３Ａ，３′Ａと壁部
   となる部分３Ｂ，３′Ｂとを有して下端が下段フ
   ランジ１Ｂ，１′Ｂ上に載置され２枚の側部壁版
   ２の間でそれら側部壁版２とそれぞれ連結されて
   立上がつた状態で対向して取付けられる２枚の端
   部壁版３，３′と、端部壁版３，３′とその両側の
   ２枚の側部壁版２にわたつてビス１１によつて取
   付けられたコ字形の棚受用角パイプ５と、その棚
   受用角パイプ５上に載置される棚版４とよりな
   り、以上の各部材がFRP製であることを特徴と
   する半地下式床下収納庫。