JPS62345Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、システム天井における天井枠体の
パネル固定装置に関するものである。

天井枠体はその下面に所定幅の溝開口を有し、
この溝開口に蛍光灯器具等の器具を装着するほか
は、器具を装着しない溝開口を閉塞するため溝開
口にパネルが設けられる。

しかしながら、溝開口の内側にパネルを載せた
だけではパネルの浮上りを生じ、またパネルを確
実に固定する場合には取付けが容易でなくなりし
かもパネルの着脱が困難でなるという欠点があつ
た。

したがつて、この考案の目的は、溝開口におけ
るパネルの固定が簡単にできしかもパネルの着脱
が容易な天井枠体のパネル固定装置を提供するこ
とである。

この考案の一実施例を第１図ないし第５図に示
す。すなわち、この天井枠体のパネル固定装置
は、天井枠体１と、パネル２と、パネル押え金具
３からなる。天井枠体１は一対の側板４，５を相
対向して逆Ｕ字形の連結金具６を介在し、ビス７
等で一体にしてあり、側板４，５の下端部は内方
に折返して折返部８，９を形成して、この折返部
８，９間に溝開口２４を形成し、また上端部には
内方に折返すとともに先端を内方へ水平に張出し
て支持片１０，１１としている。この枠体１は支
持片１０，１１間に吊り金具１２を掛けて天井の
吊りボルト１３にナツト１４で締めて天井に懸架
され、第１図のように天井空間に格子状に配設さ
れる。そして天井枠体１のうち所定の溝開口２４
に蛍光灯器具１５が装置され、また他の溝開口２
４を閉塞するためにパネル２が装置される。

パネル２は、単なるパネル２ａとダクトパネル
２ｂがあり、後者のものは中央部に配線ダクト１
６が装着され、両側片１７，１８が下向きに折曲
されている。このダクトパネル２ｂないしパネル
２ａを天井枠体１の内空間に落込み、両側片１
７，１８を前記折返部８，９間に架載する。パネ
ル押え金具３は帯状板をＶ字に折曲するととも
に、底部に平板部１９を形成した略Ｖ字形であ
り、さらに両端部に段部２０，２１を形成してい
る。このパネル押え金具３を天井枠体１の上部開
口より挿入すると、寸法関係により、テーパ側片
２２，２３が天井枠体１の支持片１０，１１にガ
イドされて狭閉動作し、さらに挿入すると復元作
用により支持片１０，１１に段部２０，２１が係
合して平板部１９によりパネル２ｂを押える。な
お、パネル２を外すときは、前記段部２０，２１
を内方へ縮めることにより、支持片１０，１１と
の係合が外れるので、簡単に外すことができる。

以上のように、この考案の天井枠体のパネル固
定装置は、下端部に折返部が内向きに形成され上
端部に支持片が内方に張出した一対の側板を一定
間隔をおいて相対向するとともに前記一対の側板
を連結金具により一体に連結することにより前記
折返部間に溝開口を形成した天井枠体と、この天
井枠体の前記折返部間に架載されて前記溝開口を
閉塞するパネルと、略Ｖ字形に折曲されて両端部
に段部を形成したものであつて底部で前記パネル
の上面を押えるとともに前記段部を前記天井枠体
の前記支持片の下面に係合させたパネル押え金具
とを備えたため、つぎの効果がある。

すなわち、パネル押え金具によりパネルの浮上
りを防止することができ、しかもパネル押え金具
によりパネルの装着および着脱が簡単にできる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の斜視図、第２図
は部分拡大斜視図、第３図はその断面図、第４図
および第５図はパネル押え金具の動作状態の断面
図である。 １……天井枠体、２……パネル、３……パネル
押え金具、４，５……側板、６……連結金具、
８，９……折返部、１０，１１……支持片、１９
……平板部、２０，２１……段部、２４……溝開
口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下端部に折返部が内向きに形成され上端部に支
   持片が内方に張出した一対の側板を一定間隔をお
   いて相対向するとともに前記一対の側板を連結金
   具により一体に連結することにより前記折返部間
   に溝開口を形成した天井枠体と、この天井枠体の
   前記折返部間に架載されて前記溝開口を閉塞する
   パネルと、略Ｖ字形に折曲されて両端部に段部を
   形成したものであつて底部で前記パネルの上面を
   押えるとともに前記段部を前記天井枠体の前記支
   持片の下面に係合させたパネル押え金具とを備え
   た天井枠体のパネル固定装置。