JPS6233812Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は集排水装置の浸透口部に関する。

従来から、側溝の雨水等を集水し、これを下水
に送水するとともに、この一部を土壌中に浸透さ
せるために、第１図に示すような構造の集排水装
置が使用されている。

この集排水装置は、上部にスリツト１を有する
覆い蓋２により蓋をされた集水口３を有する第１
の集水マス４と、第１の集水マス４に近接して設
置され、側壁上部にオーバーフロー口５、側壁下
部および底部に浸透口６，６および７を有する第
２の集水マス８と、これら第１および第２の集水
マス４，８を側壁上部で接続する排水導管９とか
ら構成されている。

図中符号１０は第１の集水マス４の集水口下方
向に吊設された落葉、紙屑、木片等の大型ごみを
濾過するための網篭、１１はオーバーフロー口５
に接続された下水管である。

しかしながらこの集排水装置の第２の集水マス
８は不純物が多いので浸透口６のフイルタは目詰
りを起すので適宜に交換を行なう必要がある。

この場合、集排水装置の第２の集水マス８の内
部は狭いことから、フイルタの着脱交換を容易に
行なうことが困難であつた。

従来のものは、金網のフイルタと、これを保持
する硬質のポリ塩化ビニル製で製造されたフイル
タ受け具で形成されていた。このフイルタ受け具
は硬質の素材で形成されているため柔軟性に欠け
かつフランジ部に係合溝がないためにフイルタと
の密着性が悪く着脱し難いという難点がある。

本考案はかかる従来の難点を解消すべくなされ
たもので、狭い集水マス内でのフイルタの脱着交
換を容易にすると共にフイルタとフイルタ受け具
との密着性をよくした集排水装置の浸透口部を提
供するものである。

すなわち本考案の集排水装置の浸透口部は、網
目状のスクリーンを備えたフイルタと、このフイ
ルタが装着される短円筒状のフイルタ受け具から
なり、前記フイルタ受け具には一端にフランジが
形成され、このフランジの端面に前記フイルタの
周縁部を係合する係合部を設けたことを特徴とす
る。

以下本考案の詳細をその一実施例を示す図面に
よつて説明する。

第２図は本考案の浸透口部のフイルタ受け具の
一実施例を示す斜視図、第３図は第２図のフイル
タ受け具の正面図、第４図はフイルタの正面図で
ある。

本考案の集排水装置の浸透口部は短円筒状のフ
イルタ受け具１２と、周縁部１３が設けられてい
るフイルタ１４で構成されている。

図においてフイルタ受け具１２は導管（図示せ
ず）と係合するスカート部１５を有し、このスカ
ート部１５にフランジ１６が設けられている。こ
のフランジ１６の開口部周辺に、フイルタ１４の
周縁部１３を係合するための係合部１７，１７が
形成されている。この係合部１７，１７の内側に
溝部１８，１８が形成されている。この溝部１
８，１８はフイルタ１４の周縁部１３が嵌着され
るように形成されている。

フランジ１６の開口部周縁に沿つて設けられた
係合部１７，１７は第３図に示すように両側下縁
部に設けられているのでフイルタ１４の周縁部１
３を包むように係合する。この係合部１７，１７
の内側に形成される溝部１８，１８はＬ字形の係
合溝を形成している。

さらにこの係合部１７，１７の先端は、フラン
ジ１６の中心水平線よりやや上まで、例えばθ＝
５〜10゜の角度で形成されている。このように形
成したのはフランジ１６の端面に設けられた係合
部１７，１７に、フイルタ１４の周縁部１３が完
全に装着することができるように締台としたもの
である。また、スカート部１５には導管へ挿入す
る部分に１゜〜８゜程度の傾斜角度を与えること
により内径の異なる数種類の導管に容易に取付け
ることができる。

フイルタ１４は金網等から構成されスクリーン
が周縁部１３において固定されている。図中符号
２０はフイルタ１４の下部に設けられた引掛け部
で、フランジ１６に係止するさいにフイルタ１４
の抜けを防止する。また符号２１はフイルタ１４
の着脱時に使用する、フイルタの周縁部と一体に
形成されている把手である。

本考案の使用方法は集排水口の浸透口６，６に
フイルタ受け具１２のスカート部１５を装着して
固定する。しかる後にフイルタ１４をその周縁部
１３が、フイルタ受け具１２の係合部１７，１７
に嵌合するように装着する。この場合フイルタ受
け具１２の下端部に突起２２を設けておくと、フ
イルタ下部の引掛け部２０と係合し、フランジ１
６に完全に装着することができる。

本考案に使用するフイルタ受け具の材質として
は、ゴム、軟質プラスチツク、硬質プラスチツク
等が使用することができるが、ゴム、軟質プラス
チツクが弾性があるので好ましい。なお本考案の
実施例では丸形用について説明したが、四角管、
卵形管についても同様である。

以上のように本考案は係合部にフランジの開口
部に沿つて設けることにより、フイルタの脱着を
容易にすると同時にフイルタ受け具の係合部の構
造も簡単にしたものである。従つてフイルタ受け
の成型に際しても金型が容易に簡素化できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は集排水装置の一例を示す断面説明図、
第２図は本考案のフイルタ受け具の一例を示す斜
視図、第３図は第２図のフイルタ受け具の正面
図、第４図はフイルタの正面図である。 １２……フイルタ受け具、１３……周縁部、１
４……フイルタ、１５……スカート部、１７……
係止部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 網目状のスクリーンを備えたフイルタと、こ
   のフイルタが装着されるフイルタ受け具からな
   り、前記フイルタ受け具には一端にフランジが
   形成され、このフランジの端面に前記フイルタ
   の周縁部を係合する係合部を設けたことを特徴
   とする集排水装置の浸透口部。 (2) フイルタ受け具が、短円筒状である実用新案
   登録請求の範囲第１項記載の集排水装置の浸透
   口部。 (3) 係合部が、フランジの開口部周縁に沿つて溝
   部を形成したものである実用新案登録請求の範
   囲第１項記載の集排水装置の浸透口部。