JPS62299809A - 光フアイバケ−ブルの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 〔技術分野〕 本発明は、その外周に複数のらせん状の溝を有し、該ら
せん状の溝内に光ファイバ及び抗張力体を収納してなる
溝付スペーサ型の光ファイバケーブルの製造方法に関す
るものである。

〔従来技術〕

多数の光ファイバを狭い空間に効率よく収納し、かつ外
圧に対する保護効果にも優れた光ファイバケーブルの一
つに第３図に示すような溝付スペーサ型の光ファイバケ
ーブル（実開昭５９−９５３０５号）がある。

これは中心に金属線等の抗張力体１を有し、外周に複数
のらせん溝２．２−−−一−を有するプラスチックスペ
ーサ３と、該プラスチックスペーサ３の前記複数の溝２
のうちの少なくとも一つの溝２内に収納せしめた金属等
からなる抗張力体４と、残りの溝２内に収納されてなる
１本または複数本の光ファイバ５と、さらにこれら光フ
ァイバ５、抗張力体４とをその溝２内に収納してなるプ
ラスチックスペーサ３の外周に設けられてなる外被６と
を有するものである。

ところで前記第３図に示すような光ファイバケーブルに
おいては、中心に抗張力体１を有することからプラスチ
ックスペーサ３の断面積に対する溝２の断面積を充分に
確保できないため収納できる光ファイバ５の本数が少な
くなってしまうこと、さらに溝２内の抗張力体４が溝２
内で移動可能なためケーブルに張力が負荷された場合、
この張力を受けるのは中心に配された抗張力体１のみで
抗張力体４はこの張力に充分関与せず、あえて溝２内に
抗張力体４を収納せしめた意味がない、等の問題がある
。

さらにこの種のケーブルを製造する場合、予め外周に複
数のらせん溝２．２　−一一一一を有するプラスチック
スペーサ３を用意し、これを走行させながら前記らせん
溝内に光ファイバ５を挿入する方法が一般的であるが、
このようなプラスチックスペーサ３は通常回転口金を装
備した押出成形機により押出成形するため製造速度を一
ヒげることができず、製造コストが高くなるという問題
がある。

〔発明の目的〕

前記問題に鑑み本発明の目的は、溝付スベー勺型の光フ
ァイバケーブルにおいて、溝内に収納する光ファイバの
密度を高くでき、かつ耐張力効果にも優れた光ファイバ
ケーブルを効率、しく製造するための方法を提供するこ
とにある。

〔発明の構成〕

前記目的を達成すべく本発明は、外周に複数の直線状溝
を有するプラスチックスペーサを所定ピッチで捩じりつ
つ、前記複数の溝のうちの少なくとも１つの溝には抗張
力体を、他の溝には光ファイバを挿入することを特徴と
するものである。

〔発明の実施例〕

以下に本発明の実施例を図を参照して詳細に説明する。

第１図は本発明の方法の一実施例を示す概略図、第２図
は第１図に示す方法により得られる光ファイバケーブル
の一実施例を示す横断面図である。

本発明の方法は、まず第１図に示すように外周に複数の
直線状の溝２を有するプラスチックスペーサ３をプラス
チックスペーササプライドラム８からキャタピラ送出機
９により一定速度で連続的に引き出し、これを一方（例
えば矢印Ａ方向）方向に所定の回転速度にて回転する巻
取機１０で巻き取ることにより、前記スペーサ３に前記
キャタピラ送出機９を支点にして所定ピッチの捩じりを
付与せしめ、結果的に前記直線状の溝２を所定ピッチを
有するらせん状の溝にせしめる。このようにして溝２を
らせん状にせしめたら、前記プラスチックスペーサ３の
まわりを該スペーサ３の溝２のらせんピッチに同期しな
がら回転する挿入機１１により、前記溝２の少なくとも
１つに、例えば金属線やＦＲＰ線等からなる抗張力体４
を、そして残りの溝２に光ファイバ５を挿入する。ここ
で抗張力体４については溝２内での移動を抑制すべくす
なわちプラスチックスペーサ３と一体的にすべく、溝２
に挿入する直前にその表面に接着剤塗布装置１５により
接着剤７を塗布せしめ、第２図に示すごとくスペーサ３
の溝２内に接着固定する。

尚、符号１２は光フアイバサプライボビン、符号１３は
抗張力体サプライボビンを示す。このようにして捩じり
を付与して直線状の溝をらせん状にせしめ、これに抗張
力体４、光ファイバ５を挿入したら、該スペーサ３上に
プラスチックテープ等の押え巻を押え巻機１６で施し、
前述した巻取機１０で巻き取る。尚、第２図のごとく外
被６を設ける場合は、この後押出被覆工程にて前記外被
６を押出被覆する。

前記第１図では溝２内での抗張力体４の移動を抑制する
ため、挿入直前の抗張力体４表面に接着剤７を塗布した
が、挿入直前に溝２の内面に接着剤７を塗布してもよい
。さらにまた抗張力体サプライボビン１３により抗張力
体４に大きなバックテンションを付与せしめて、該バッ
クテンションにより抗張力体４を溝２の底に固定する方
法も効果的である。加えて抗張力体サプライボビン１３
をプラスチックスペーサ３の捩じり方向とは逆方向に回
転することにより、すなわち撚り返しをかけることによ
り、結果的に溝２内に収納された抗張力体４にねじり力
が付与されないようにしてやれば、挿入された抗張力体
４が回転移動することがなく、もって溝２の底に固定さ
れ易いので好ましい。

さらに光ファイバ５については溝２内で動ける方が、ケ
ーブルに張力が負荷した際光ファイバ５に引張力が直接
負荷しないので好ましいが、このようにするには、挿入
機１０と押え巻機１６との間に挿入機とキャタピラ送出
機とを各々もう１台づつ設け、すなわち、キャタピラ送
出機９、挿入機１１、キャタピラ送出Ｒ９、挿入機、押
え巻機１６という配列にし、挿入機１１でまず抗張力体
４のみを溝２内に挿入したらこれをキャタピラ送出機９
と挿入機１１の後に設けたキャタピラ送出機とでプラス
チックスペーサ３に引張歪を生じせしめ、このようにプ
ラスチックスペーサ３に引張歪を付与した状態で、該プ
ラスチックスペーサ３の残りの溝２に押え巻機１６の前
に配置せしめた挿入機により光ファイバ５のみを挿入す
ればよい。

このようにして光ファイバ５を挿入後、前記引張歪を解
放してやれば、プラスチックスペーサ３及び抗張力体４
は縮み、結果的に光ファイバ５は溝２内に引張力をなん
ら受けない状態、すなわち自由に動ける状態で収納され
る。

また前記第１図においては、プラスチックスペーサ３を
一定方向にのみ捩じったが、本発明は溝が適宜間隔で反
転する反転溝のものにも適用できる。その場合は、巻取
機１０の回転方向を適宜間隔で反転させればよい。

また第２図においては単心型の光ファイバ５を１本また
は複数本使用した場合についてのみ述べているが、前記
らせん状の溝の方向が一定方向の場合は、例えば５本の
光ファイバを平面−１−に並行に並べ、これに一括被覆
を施したテープ型の光ファイバを１本または複数本積層
して収納した場合も本発明の方法を適用できる。

以上に述べたごとく本発明によれば、従来のようにプラ
スチックスペーサの中心に抗張力体がないことによりス
ベーザの断面積に対する溝の断面積の比率を大きくでき
、もって溝に収納できる光フアイバ本数を多くできる。

さらに溝内での抗張力体の移動を抑制したことにより溝
内の抗張力体に抗張力体としての役目を充分に背負わす
ことができ、もって耐張力効果にも優れた光ファイバケ
ーブルを得ることができる。加えて予め用意するプラス
チックスペーサとしては直線状の溝を有するものでよい
ため製造コストを低減できるという効果がある。

〔発明の効果〕

前述のように本発明の製造方法によれば、光フアイバ収
納密度が高く、かつ耐張力効果もきわめて優れている光
ファイバケーブルを低価格で製造できる′という利点が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の方法の一実施例を示す概略図、第２図
は前記第１図に示す方法で製造できる光ファイバケーブ
ルの一実施例を示す横断面図、第３図は従来の光ファイ
バケーブルを示す横断面図である。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）外周に複数の直線状溝を有するプラスチックスペ
   ーサを所定ピッチで捩じりつつ、前記複数の溝のうちの
   少なくとも１つの溝には抗張力体を、他の溝には光ファ
   イバを挿入することを特徴とする光ファイバケーブルの
   製造方法。
2. （２）前記抗張力体を溝に挿入後、該抗張力体を収納し
   てなる前記プラスチックスペーサに引張張力を付与しな
   がら他の溝に光ファイバを挿入することを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載の光ファイバケーブルの製造方
   法。
3. （３）前記抗張力体を前記プラスチックスペーサの捩じ
   り方向と逆方向に捩じりながら溝に挿入することを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載の光ファイバケーブル
   の製造方法。
4. （４）前記溝に挿入する直前に前記抗張力体表面に接着
   剤を塗布することを特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載の光ファイバケーブルの製造方法。
5. （５）前記抗張力体を挿入する溝の内面には予め接着剤
   を塗布せしめておくことを特徴とする特許請求の範囲第
   １項記載の光ファイバケーブルの製造方法。