JP3266462B2 - 光ファイバテープ心線の挿入治具 - Google Patents

光ファイバテープ心線の挿入治具

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JP3266462B2
JP3266462B2 JP16485995A JP16485995A JP3266462B2 JP 3266462 B2 JP3266462 B2 JP 3266462B2 JP 16485995 A JP16485995 A JP 16485995A JP 16485995 A JP16485995 A JP 16485995A JP 3266462 B2 JP3266462 B2 JP 3266462B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバ素線を複数
本並べて形成される光ファイバテープ心線をスペーサの
製造誤差等による収納溝の変動に十分追従してスムーズ
にかつ確実にスペーサの収納溝内底部に誘導する光ファ
イバテープ心線の挿入治具に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバは、従来の銅導体と比べ物理
的な或いは機械的な特性に著しい違いがあるため、1次
被覆、2次被覆等を施し、光ファイバ心線として機械的
な特性、取扱い易さの向上を図っている。しかし、ケー
ブル化する場合には、光ファイバ心線に側圧等の大きな
外力が加わると、光ファイバに微小な曲り(マイクロベ
ンディング)を生じ、伝送損失が増加するので、ケーブ
ル構造及び製造に配慮する必要がある。この点を考慮し
て光ファイバケーブルの構造としては、スペーサ形があ
る。このスペーサ形光ファイバケーブルは、ケーブルの
機械特性の向上、特に側圧に対する高信頼性をねらった
構造となっている。また、光ファイバ素線は、光ファイ
バ線引装置において、電気炉から引き出され紡糸される
が、このままの状態では表面に傷が付きやすく、機械的
強度も弱いので紡糸と同時に、UV硬化型の樹脂等で被
覆され、光ファイバ素線が形成される。この光ファイバ
素線をアクリル酸塩、アクリル酸エステル、アクリル酸
樹脂などのアクリレート樹脂で被覆して心線を形成して
いる。あるいは、この光ファイバ素線を複数本(例え
ば、8本)並べ、アクリル酸塩、アクリル酸エステル、
アクリル酸樹脂などのアクリレート樹脂で被覆して複数
心備えたテープ心線(例えば、8心テープ心線)を形成
している。このような単心又はテープ状の心線を光ファ
イバ心線と称している。本明細書においては、便宜上テ
ープ状の心線である光ファイバテープ心線を例にとって
説明する。
【0003】このように構成される光ファイバテープ心
線を溝付スペーサの螺旋状の収納溝に収納する方法とし
て、近年、特公昭58−30562号公報に示す如き方
法が提案されている。この特公昭58−30562号公
報に示すされる方法は、図17に示す如く、溝付スペー
サ1を直線状に走らせ、そのまわりに光ファイバテープ
心線2を集合機の回転ケージ3より供給し、ダイス4で
絞り、このダイス4の位置で螺旋状の収納溝5内に収容
する。この光ファイバテープ心線2を収納溝5内に収容
するに当り、溝付スペーサ1の収納溝5のピッチと光フ
ァイバテープ心線2の撚りピッチがズレてきた場合に、
ダイス4を図17に図示の矢印Aに示す如くケーブル軸
に沿っていずれかの適正方向に適正量だけ移動して両ピ
ッチの位相を一致させて収容する。光ファイバテープ心
線2の収容が完了したケーブルコア6は図17に図示の
矢印Bに示す方向に引き取られ巻き取られる。また、特
開平2−230207号に示す如き従来技術によれば、
光ファイバテープ心線は目板部を通過した後、スペーサ
溝内へ向かってほぼ直線で挿入され、光ファイバテープ
心線に摩擦、側圧等の負荷を与えることはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような特公昭58
−30562号公報に示す如き従来の光ファイバテープ
心線の収納溝収容方法にあっては、光ファイバテープ心
線2はダイス4によって溝付スペーサ1の収納溝5内へ
挿入する際に、光ファイバテープ心線2が確実に溝付ス
ペーサ1の収納溝5内へ挿入されるとは限らず、溝付ス
ペーサ1の収納溝5の外へ脱落する可能性もある。特
に、光ファイバテープ心線2の数の増加や溝付スペーサ
1の収納溝5の形状によっては、その可能性は、一層高
くなる。例えば、溝付スペーサの溝方向がSZのように
一定間隔で溝方向が反転するような場合、収納溝5の反
転部において光ファイバテープ心線2が収納溝5の側壁
に寄るため、溝付スペーサ1外周に近い光ファイバテー
プ心線2が脱落することが懸念される。
【0005】また、特開平2−230207号に示す如
き従来技術によれば、スペーサの溝ピッチに変動がある
と、適正な集合位置と集合ダイス位置が異なり、光ファ
イバを正確にスペーサの溝中に挿入することが困難とな
り、スペーサ引取り速度を制御することで、集合用ダイ
スとの位置を調整することが可能であるが、スペーサの
溝ピッチの変動に十分追従する制御が困難なため、集合
用ダイスとスペーサの間で引っ張り、曲げなどの応力が
作用することがある。
【0006】本発明の目的は、光ファイバテープ心線挿
入治具によって曲げ、側圧、摩擦等による光ファイバテ
ープ心線の歪みを発生させることなく、光ファイバテー
プ心線を積層崩れを起こさずにスペーサの収納溝に確実
に挿入できるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、収納溝を複数条外周面に螺旋状に形成してなり一定
の速度で走行するスペーサの収納溝の走行によって変化
する溝形成方向に追従して動き、収納溝内に光ファイバ
テープ心線を誘導する誘導部材と、前記誘導部材を回転
自在に支持する目板とによって構成してなり, 前記誘導
部材を、光ファイバテープ心線を収納する収納溝を外周
面に螺旋状に複数条形成してなるスペーサを走行通過さ
せる挿通孔を形成した筒体からなり、この筒体の一端か
ら中心軸に向かって水平垂直方向に所定角度で他端に貫
通するガイド挿着部を設け、管状に形成されるパイプ部
と該パイプ部の末端を球状に形成したヘッド部とによっ
て構成するガイドパイプを前記ガイド挿着部に所定角度
回動可能に挿着し、ガイドパイプのパイプ部先端をスペ
ーサの収納溝内に挿入して該収納溝の溝形成方向に追従
してパイプ部先端が動くように構成したものである。
【0008】請求項2に記載の発明は、収納溝を複数条
外周面に螺旋状に形成してなり一定の速度で走行するス
ペーサの収納溝の走行によって変化する溝形成方向に追
従して動き、収納溝内に光ファイバテープ心線を誘導す
る誘導部材と、前記誘導部材を回転自在に支持する目板
とによって構成してなり, 前記誘導部材を、光ファイバ
テープ心線を収納する収納溝を外周面に螺旋状に複数条
形成してなるスペーサを走行通過させる挿通孔を形成し
た筒体からなり、この筒体の一端から中心軸に向かって
水平垂直方向に所定角度で他端に貫通するガイド挿着部
を設け、管状に形成されるパイプ部と該パイプ部の末端
を球状に形成したヘッド部とによって構成するガイドパ
イプを前記ガイド挿着部に所定角度回動可能に挿着し、
該ガイドパイプのパイプ部先端をスペーサの収納溝内に
挿入して該収納溝の溝形成方向に追従してパイプ部先端
が動くように構成すると共に、前記挿通孔内面に中心軸
に向かって突出しスペーサの収納溝に嵌合し、該収納溝
の形成方向に追従して筒体を誘導する溝検出部を設けて
構成したものである。
【0009】請求項3に記載の発明は、筒体のガイド挿
着部のスペーサの中心軸と水平方向の角度を、スペーサ
溝角度と同等の角度にしたものである。
【0010】
【0011】
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明によると、収納溝を複数
条外周面に螺旋状に形成してなり一定の速度で走行する
スペーサの収納溝の走行によって変化する溝形成方向に
追従して動き、収納溝内に光ファイバテープ心線を誘導
する誘導部材と、前記誘導部材を回転自在に支持する目
板とによって構成してなり,前記誘導部材を、光ファイ
バテープ心線を収納する収納溝を外周面に螺旋状に複数
条形成してなるスペーサを走行通過させる挿通孔を形成
した筒体からなり、この筒体の一端から中心軸に向かっ
て水平垂直方向に所定角度で他端に貫通するガイド挿着
部を設け、管状に形成されるパイプ部と該パイプ部の末
端を球状に形成したヘッド部とによって構成するガイド
パイプを前記ガイド挿着部に所定角度回動可能に挿着
し、ガイドパイプのパイプ部先端をスペーサの収納溝内
に挿入して該収納溝の溝形成方向に追従してパイプ部先
端が動くように構成しているため、治具構成を簡単にで
き、治具のセッティング等の作業性を良くし、光ファイ
バテープ心線挿入治具による曲げ、側圧、摩擦等によっ
て光ファイバテープ心線に歪みを発生させるようなこと
がなく、光ファイバテープ心線の積層崩れを起こさず
に、光ファイバテープ心線をスペーサの収納溝に確実に
挿入できる。
【0013】請求項2に記載の発明によると、収納溝を
複数条外周面に螺旋状に形成してなり一定の速度で走行
するスペーサの収納溝の走行によって変化する溝形成方
向に追従して動き、収納溝内に光ファイバテープ心線を
誘導する誘導部材と、前記誘導部材を回転自在に支持す
る目板とによって構成してなり,前記誘導部材を、光フ
ァイバテープ心線を収納する収納溝を外周面に螺旋状に
複数条形成してなるスペーサを走行通過させる挿通孔を
形成した筒体からなり、この筒体の一端から中心軸に向
かって水平垂直方向に所定角度で他端に貫通するガイド
挿着部を設け、管状に形成されるパイプ部と該パイプ部
の末端を球状に形成したヘッド部とによって構成するガ
イドパイプを前記ガイド挿着部に所定角度回動可能に挿
着し、該ガイドパイプのパイプ部先端をスペーサの収納
溝内に挿入して該収納溝の溝形成方向に追従してパイプ
部先端が動くように構成すると共に、前記挿通孔内面に
中心軸に向かって突出しスペーサの収納溝に嵌合し、該
収納溝の形成方向に追従して筒体を誘導する溝検出部を
設けて構成してあるため、溝検出部を設けただけでは取
り切れないスペーサの製造誤差を取り除いて、光ファイ
バテープ心線挿入治具によって曲げ、側圧、摩擦等によ
る光ファイバテープ心線の歪みを発生させるようなこと
がなく、光ファイバテープ心線の積層崩れを起こさず
に、光ファイバテープ心線をスペーサの収納溝に確実に
挿入できる。
【0014】請求項3に記載の発明によると、筒体のガ
イド挿着部のスペーサの中心軸と水平方向の角度を、ス
ペーサ溝角度と同等の角度にしてあるため、光ファイバ
テープ心線を無理なくスペーサの収納溝内に誘導でき
る。
【0015】
【0016】
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1〜図8には、本発明に係る光ファイバテープ心線の挿
入方法、及び光ファイバテープ心線の挿入治具の一実施
例が示されている。図1は光ファイバテープ心線の挿入
治具の誘導部材を示す全体斜視図、図2は図1の一部断
面斜視図、図3は図1の正面図、図4は図1の背面図、
図5は図4のA−A断面図、図6は図4のB−B断面
図、図7は光ファイバテープ心線の挿入治具の全体斜視
図、図8は光ファイバテープ心線の挿入治具の使用状態
を示す図である。
【0018】10は誘導部材で、一定の速度で走行する
スペーサ1の収納溝5の走行によって変化する溝形成方
向に追従して動き収納溝5内に光ファイバテープ心線2
を誘導するもので、筒状に形成される筒体11の端部に
フランジ部12を形成して構成されている。13は誘導
部材10の軸心に形成されるスペーサ通過用の挿通孔
で、スペーサ1の走行方向全体に渡って同一の径に形成
されている。この挿通孔13の大きさは、所定回転速度
で回転しながら走行してくるスペーサ1がスムーズに、
かつガタつき等がなく通過するに十分な径を有してい
る。14は誘導部材10のフランジ部12に設けられた
誘導部材10取付用の穴で、複数個(本実施例では、4
個)設けられている。
【0019】15は心線挿通穴で、筒体11の端部から
挿通孔13の内面に開口する貫通孔で、複数個(本実施
例においては、2個)設けられており、心線挿通穴15
の出口は図2に示す如く挿通孔13内に開口している。
この心線挿通穴15は、光ファイバテープ心線2を収納
溝5の中に挿入するように導くためのもので、光ファイ
バテープ心線2を挿通するに適した形状を有している。
また、この心線挿通穴15のスペーサ1の軸方向に対す
る角度は、図5に示す如く収納溝5のスペーサ1の軸方
向に対する角度(α)と同じ角度αになっている。16
は溝検出ピンで、誘導部材10の軸心に向かって突出し
ており、スペーサ1の収納溝5に嵌合し、収納溝5をト
レースして所定回転速度で回転しながら走行してくるス
ペーサ1の溝形成方向に追従して検出するもので、心線
挿通穴15の出口を収納溝5に合わせるように誘導する
ためのものである。したがって、心線挿通穴15の先端
は、常にスペーサ1の収納溝5と対向した位置にあるこ
とになり、スペーサ1の収納溝5の溝ピッチの誤差、光
ファイバテープ心線2の挿入角度のずれがあっても光フ
ァイバテープ心線2を確実に収納溝5に挿入できる。こ
のように構成される誘導部材10は、フランジ部12に
形成されている誘導部材10取付用の穴14によって撚
り機のライン上に設置されている目板17に回転自在に
取り付けられており、この誘導部材10と目板17とに
よって光ファイバテープ心線の挿入治具18が構成され
ている。19は集合盤で、図示されていない複数の供給
ボビンからそれぞれ供給される光ファイバテープ心線2
を図8に示す如く一定の幅間隔に揃えるもので、光ファ
イバテープ心線の挿入治具18の前段に設けられてい
る。
【0020】次に、本発明の作用について説明する。図
8に示す如く集合盤19を通過した光ファイバテープ心
線2を図7に示す如くスペーサ1の螺旋状の収納溝5へ
挿入する作業において、スペーサ1が図8に図示の矢印
Bに示す方向へ回転しながら進むとき、光ファイバテー
プ心線2は、誘導部材10の心線挿通穴15の中を収納
溝5に向かって進む。このとき、光ファイバテープ心線
2は、誘導部材10の心線挿通穴15に誘導されて走行
し、収納溝5直前まで保持され、誘導部材10の出口近
傍で、心線挿通穴15のスペーサ1の軸方向に対する角
度が収納溝5への光ファイバテープ心線2の挿入角度と
同じ角度αに形成されているため、心線挿通穴15から
スペーサ1の収納溝5へスムーズに誘導挿入される。こ
のため、光ファイバテープ心線2は確実に収納溝5に挿
入され、収納溝5から飛び出すことがない。また、誘導
部材10は、スペーサ1に形成される螺旋状の収納溝5
の螺旋方向と同一方向に回転しながらスペーサ1が走行
するため大きく回転することがないが、スペーサ1の製
造誤差等によって収納溝5の位置が一定していないこと
があり、溝検出ピン16によって収納溝5をトレースし
てスペーサ1の収納溝5の多少の製造誤差等に対し、追
従して回転する。誘導部材10の心線挿通穴15とスペ
ーサ1の螺旋状の収納溝5とが常に同一角度であり、し
かも心線挿通穴15の出口と収納溝5とが対向した位置
にあるため、光ファイバテープ心線2の誘導部材10の
心線挿通穴15の出口において心線挿通穴15からスペ
ーサ1の収納溝5への受け渡しがスムーズに行き、光フ
ァイバテープ心線2が収納溝5から飛び出すことがな
く、確実に収納される。また、光ファイバテープ心線2
が複数枚積層されている場合であっても、層状となった
光ファイバテープ心線2全体が心線挿通穴15の出口か
ら収納溝5に挿通孔13内で誘導されるため、積層され
た各光ファイバテープ心線2相互が誘導部材10の挿通
孔13の形成された面によって密着し、光ファイバテー
プ心線2の積層状態を保つことができる。したがって、
本実施例によれば、治具の構成を簡単にすることがで
き、治具のセッティング等の作業性を良くし、光ファイ
バテープ心線挿入治具による曲げ、側圧、摩擦等によっ
て光ファイバテープ心線に歪みを発生させることがな
く、光ファイバテープ心線の積層崩れを起こさずにスペ
ーサの収納溝に確実に挿入することができる。
【0021】図9〜図16には、本発明に係る光ファイ
バテープ心線の挿入方法、及び光ファイバテープ心線の
挿入治具の他の実施例が示されている。図9は光ファイ
バテープ心線の挿入治具の誘導部材を示す全体斜視図、
図10は図9の一部断面斜視図、図11はガイドパイプ
の正面図、図12はガイドパイプの一部断面側面図、図
13は図9の背面図、図14は図13のC−C断面図、
図15は図9の正面図、図16は図9に図示の誘導部材
の使用状態を示す図である。
【0022】20は誘導部材で、一定の速度で走行する
スペーサ1の収納溝5の走行によって変化する溝形成方
向に追従して動き収納溝5内に光ファイバテープ心線2
を誘導するもので筒状に形成される筒体21の一端部に
フランジ部22を形成して構成されている。23は誘導
部材20の軸心に形成されるスペーサ通過用の挿通孔
で、スペーサ1の走行方向全体に渡って同一の径に形成
されている。この挿通孔23の形成された筒体21の内
壁面には、誘導部材10の軸心に向かって突出する溝検
出ピン16が設けられている。この溝検出ピン16は、
スペーサ1の収納溝5に嵌合し、収納溝5をトレースし
て所定回転速度で回転しながら走行してくるスペーサ1
の溝形成方向に追従して検出するものである。この挿通
孔23の大きさは、所定回転速度で回転しながら走行し
てくるスペーサ1がスムーズに、かつガタつき等がなく
通過するに十分な径を有している。24は誘導部材20
のフランジ部22に設けられた誘導部材20取付用の穴
で、複数個(本実施例では、4個)設けられている。
【0023】25はガイドパイプ26を貫入挿着するガ
イド挿着部で、筒体21の他端部からフランジ形成端部
に貫通して形成され、広径の挿入口部27と小径の出口
部28とによって構成されている。ガイド挿着部25に
挿着されるガイドパイプ26は、図11、図12に示す
ように光ファイバテープ心線2を挿入するダイス部26
Aは球形に形成されており、このダイス部26Aに筒部
26Bが鑞付けされている。したがって、ダイス部26
Aの挿着される広径の挿入口部27は、ダイス部26A
の形状に合った丸状になっており、底部はダイス部との
接触抵抗を少なくするため円錐形状に形成されている。
出口部28は図16に示す如く、筒部26Bが左右に動
けるが上下にはあまり動けないように長方形状の角穴に
なっており、筒部26Bがスペーサ溝より飛び出さない
ように上下の動きの制限を設けている。ガイドパイプ2
6の筒部26Bの先端は、図16に示す如く、スペーサ
1の収納溝5に嵌合しており、ガイドパイプ26の筒部
26Bが収納溝5をトレースして所定回転速度で回転し
ながら走行してくるスペーサ1の溝形成方向に追従して
溝位置を検出することになる。しかも、溝検出ピン16
がスペーサ1の収納溝5に嵌合し、収納溝5をトレース
してスペーサ1の溝形成方向に追従してするため、スペ
ーサ1の製造誤差に伴う収納溝5の溝ピッチの誤差、光
ファイバテープ心線2の挿入角度のずれがあっても、ガ
イドパイプ26の筒部26Bの先端は、常にスペーサ1
の収納溝5内に嵌合された状態にあることになり、スペ
ーサ1の収納溝5の溝ピッチの誤差、光ファイバテープ
心線2の挿入角度のずれがあっても光ファイバテープ心
線2を確実に収納溝5に挿入することができる。このよ
うに構成される誘導部材20は、フランジ部22に形成
されている誘導部材20取付用の穴24によって撚り機
のライン上に設置されている目板に回転自在に取り付け
られており、この誘導部材20と目板とによって光ファ
イバテープ心線の挿入治具が構成されている。
【0024】次に、本発明の作用について説明する。図
16に示す如く集合盤を通過した光ファイバテープ心線
2をスペーサ1の螺旋状の収納溝5へ挿入する作業にお
いて、スペーサ1が回転しながら進むとき、光ファイバ
テープ心線2は、誘導部材20のガイド挿着部25に挿
着されたガイドパイプ26の中を収納溝5に向かって進
む。このとき、光ファイバテープ心線2は、誘導部材2
0のガイド挿着部25に挿着されたガイドパイプ26に
誘導されて走行し、収納溝5直前まで保持され、ガイド
パイプ26のスペーサ1の軸方向に対する角度が収納溝
5への光ファイバテープ心線2の挿入角度と同じ角度α
に形成されているため、光ファイバテープ心線2に無理
な圧力を加えることなく、ガイドパイプ26の筒部26
Bの先端からスペーサ1の収納溝5の底面に押し付ける
ようにスムーズに誘導挿入される。このため、光ファイ
バテープ心線2は確実に収納溝5に挿入され、収納溝5
から飛び出すことがない。また、誘導部材20は、スペ
ーサ1に形成される螺旋状の収納溝5の螺旋方向と同一
方向に回転しながらスペーサ1が走行するため大きく回
転することがないが、スペーサ1の製造誤差等によって
収納溝5の位置が一定していないことがあり、ガイドパ
イプ26のガイド部26Aが球形状に形成されているた
め、ガイドパイプ26の筒部26Bの先端によって収納
溝5をトレースしてスペーサ1の収納溝5の多少の変化
に十分追従することができる。このように誘導部材20
のガイド挿着部25に挿着されたガイドパイプ26とス
ペーサ1の螺旋状の収納溝5とが常に同一角度であり、
しかもガイドパイプ26の筒部26Bの先端が収納溝5
に嵌合された状態となっているため、光ファイバテープ
心線2の誘導部材20のガイド挿着部25に挿着された
ガイドパイプ26の筒部26Bの先端からスペーサ1の
収納溝5への受け渡しがスムーズに行き、光ファイバテ
ープ心線2が収納溝5から飛び出すことがなく、確実に
収納される。
【0025】また、光ファイバテープ心線2が複数枚積
層されている場合であっても、層状となった光ファイバ
テープ心線2全体がガイド挿着部25に挿着されたガイ
ドパイプ26の筒部26Bの先端から収納溝5の底面に
押し付けるように誘導されるため、積層された各光ファ
イバテープ心線2相互が密着し、光ファイバテープ心線
2の積層状態を保つことができる。したがって、本実施
例によれば、治具の構成を簡単にすることができ、治具
のセッティング等の作業性を良くし、光ファイバテープ
心線挿入治具による曲げ、側圧、摩擦等によって光ファ
イバテープ心線に歪みを発生させることがなく、光ファ
イバテープ心線の積層崩れを起こさずにスペーサの収納
溝に確実に挿入することができる。
【0026】誘導部材20にガイドパイプ26が取り付
けられ、ガイドパイプ26の筒部26Bの先端がスペー
サ1に挿入されている。この状態でスペーサ1を引き取
るとガイドパイプ26の筒部26Bの中を通って光ファ
イバテープ心線2がスペーサ1の収納溝5内に挿入され
る。スペーサ1の収納溝5の溝ピッチに変動がある場
合、スペーサ1の収納溝5の溝角度が変動する。収納溝
5の溝ピッチが小さくなると、溝角度は急になり、収納
溝5の溝ピッチが大きくなると溝角度はなだらかにな
る。このとき、収納溝5の溝ピッチの補正が十分でない
と、この角度の変動のために集合用ダイスとスペーサ1
の間で、光ファイバテープ心線2に不要な引張り、曲げ
などの力が作用する。しかし、誘導部材20を用いる
と、スペーサ1の収納溝5の溝ピッチの変動による溝角
度の変動に合わせて、誘導部材20のガイド挿着部25
に挿着されたガイドパイプ26の筒部26Bの先端が可
動し、ガイドパイプ26とスペーサ1の間に不要な力が
作用することを防止する。また、不要な力が作用した場
合でも、その力は、ガイドパイプ26の筒部26Bに作
用し、光ファイバテープ心線2に作用することはない。
しかも、ガイドパイプ26の先端が可動することによ
り、光ファイバテープ心線2はスペーサ1に常に理想的
な挿入角度で挿入される。このように、誘導部材20の
ガイド挿着部25に挿着されたガイドパイプ26を用い
ると、光ファイバテープ心線2をスペーサ1にスムーズ
にかつ確実に挿入することができる。このように光ファ
イバテープ心線2をスペーサ1の螺旋状の収納溝5に挿
入する際、光ファイバテープ心線2をガイドパイプ26
で案内して挿入しているため、光ファイバテープ心線2
に歪を生じさせることがない。
【0027】また、光ファイバテープ心線2が複数枚積
層されている場合であっても、層状となった光ファイバ
テープ心線2全体がガイドパイプ26に案内されてスペ
ーサ1の螺旋状の収納溝5の底面に押し付けられるよう
に供給されるため、積層された各光ファイバテープ心線
2が密着し、光ファイバテープ心線2の積層状態を保ち
ながらスペーサ1の螺旋状の収納溝5に収納される。し
たがって、本実施例によれば、スペーサ型光ファイバケ
ーブルの製造過程において、光ファイバテープ心線に加
えられる歪は、著しく減少し、光伝送損失のより小さい
スペーサ型光ファイバケーブルの製造を可能にすること
ができる。また、本実施例によれば、治具の構成を簡単
にすることができ、治具のセッティング等の作業性を良
くし、光ファイバテープ心線挿入治具による曲げ、側
圧、摩擦等によって光ファイバテープ心線に歪みを発生
させることがなく、光ファイバテープ心線の積層崩れを
起こさずにスペーサの収納溝に確実に挿入することがで
きる。
【0028】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、治具構
成を簡単にでき、治具のセッティング等の作業性を良く
し、光ファイバテープ心線挿入治具による曲げ、側圧、
摩擦等によって光ファイバテープ心線に歪みを発生させ
ることがなく、光ファイバテープ心線の積層崩れを起こ
さずにスペーサの収納溝に確実に挿入することができ
る。
【0029】請求項2に記載の発明によれば、溝検出部
を設けただけでは取り切れないスペーサの製造誤差を取
り除いて、光ファイバテープ心線挿入治具によって曲
げ、側圧、摩擦等による光ファイバテープ心線の歪みを
発生させるようなことがなく、光ファイバテープ心線
積層崩れを起こさずに、光ファイバテープ心線をスペー
サの収納溝に確実に挿入できる。
【0030】請求項3に記載の発明によれば、光ファイ
バテープ心線を無理なくスペーサの収納溝内に誘導する
ことができる。
【0031】
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】光ファイバテープ心線の挿入治具の誘導部材を
示す全体斜視図である。
【図2】図1に図示の撚り合わせ治具の正面図である。
【図3】図1に図示の正面図である。
【図4】図1に図示の背面図である。
【図5】図4に図示のA−A断面図である。
【図6】図4に図示のB−B断面図である。
【図7】光ファイバテープ心線の挿入治具の全体斜視図
である。
【図8】光ファイバテープ心線の挿入治具の使用状態を
示す図である。
【図9】光ファイバテープ心線の挿入治具の誘導部材を
示す全体斜視図である。
【図10】図9に図示の誘導部材の一部断面斜視図であ
る。
【図11】図10に図示のガイドパイプの正面図であ
る。
【図12】図10に図示のガイドパイプの一部断面側面
図である。
【図13】図9に図示の誘導部材の背面図図である。
【図14】図13に図示の誘導部材のC−C断面図であ
る。
【図15】図13に図示の誘導部材の正面図である。
【図16】図9に図示の光ファイバテープ心線の挿入治
具の使用状態を示す図である。
【図17】従来の光ファイバ挿入部材の断面図である。
【符号の説明】
1……………………………………………スペーサ 2……………………………………………光ファイバテー
プ心線 5……………………………………………収納溝 10,20…………………………………誘導部材 11,21…………………………………筒体 12,22…………………………………フランジ部 13,23…………………………………挿通孔 14,24…………………………………穴 15…………………………………………心線挿通穴 16…………………………………………溝検出ピン 17…………………………………………目板 18…………………………………………挿入治具 19…………………………………………集合盤 25…………………………………………ガイド挿着部 26…………………………………………ガイドパイプ 26A………………………………………ダイス部 26B………………………………………筒部 27…………………………………………挿入口部 28…………………………………………出口部
フロントページの続き (72)発明者 大島 宗明 静岡県沼津市大岡2771 矢崎電線株式会 社内 (56)参考文献 特開 昭60−262117(JP,A) 実開 平4−107212(JP,U) 実開 平2−45505(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/44

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収納溝を複数条外周面に螺旋状に形成し
    てなり一定の速度で走行するスペーサの収納溝の走行に
    よって変化する溝形成方向に追従して動き、収納溝内に
    光ファイバテープ心線を誘導する誘導部材と、前記誘導
    部材を回転自在に支持する目板とによって構成してな
    り, 前記誘導部材を、光ファイバテープ心線を収納する収納
    溝を外周面に螺旋状に複数条形成してなるスペーサを走
    行通過させる挿通孔を形成した筒体からなり、この筒体
    の一端から中心軸に向かって水平垂直方向に所定角度で
    他端に貫通するガイド挿着部を設け、管状に形成される
    パイプ部と該パイプ部の末端を球状に形成したヘッド部
    とによって構成するガイドパイプを前記ガイド挿着部に
    所定角度回動可能に挿着し、ガイドパイプのパイプ部先
    端をスペーサの収納溝内に挿入して該収納溝の溝形成方
    向に追従してパイプ部先端が動くように構成したことを
    特徴とする 光ファイバテープ心線の挿入治具。
  2. 【請求項2】 収納溝を複数条外周面に螺旋状に形成し
    てなり一定の速度で走行するスペーサの収納溝の走行に
    よって変化する溝形成方向に追従して動き、収納溝内に
    光ファイバテープ心線を誘導する誘導部材と、前記誘導
    部材を回転自在に支持する目板とによって構成してな
    り, 前記誘導部材を、光ファイバテープ心線を収納する収納
    溝を外周面に螺旋状に複数条形成してなるスペーサを走
    行通過させる挿通孔を形成した筒体からなり、この筒体
    の一端から中心軸に向かって水平垂直方向に所定角度で
    他端に貫通するガイド挿着部を設け、管状に形成される
    パイプ部と該パイプ部の末端を球状に形成したヘッド部
    とによって構成するガイドパイプを前記ガイド挿着部に
    所定角度回動可能に挿着し、該ガイドパイプのパイプ部
    先端をスペーサの収納溝内に挿入して該収納溝の溝形成
    方向に追従してパイプ部先端が動くように構成すると共
    に、前記挿通孔内面に中心軸に向かって突出しスペーサ
    の収納溝に嵌合し、該収納溝の形成方向に追従して筒体
    を誘導する溝検出部を設けて構成したことを特徴とする
    光ファイバテープ心線の挿入治具。
  3. 【請求項3】 上記筒体のガイド挿着部のスペーサの中
    心軸と水平方向の角度は、スペーサ溝角度と同等の角度
    である請求項1又は2に記載の光ファイバテープ心線の
    挿入治具。
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