JPH03172808A - 光ファイバケーブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、光ファイバケーブルの構造に関するもので
、ケーブル製作時の作業性の向上を図るとともに断面円
形の外観の良好なケーブルを提供する。

（従来の技術） 一般に、光ファイバケーブルにおいては、その断面形状
を円形にするために光ファイバユニットの撚合せ間隙に
ポリエチレン製やナイロン製の紐を介在させて空隙を埋
めることが行われている。

ここに前記光ファイバユニットの構造としては、光フア
イバ心線を複数個撚合せた構造のものや、プラスチック
スペーサの外周に設けたスロット内に光フアイバ心線や
テープ心線を収容するいわゆるスペーサ型構造のもの等
がある。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、通常その製造に際しては光ファイバユニ
ットとプラスチック製の紐とを同時に集合して、光ファ
イバユニットの撚合せ間隙にプラスチック製の紐を埋め
込むようにするのであるが紐がしかるべき位置に収まら
ず光ファイバユニットの間から内側に落込んでしまうこ
とがあって、その制御が難しく作業性の低下を招いてい
た。また、紐が押え巻テープの巻き張力で押付けられて
も弾性変形しないためケーブルの断面構造を円形にする
のが困難で外観不良を起こすということもあった。

（課題を解決するための手段） この発明は、以上の観点から作業性に優れ、かつ外観が
良好なケーブル構造を提供するもので、その特徴とする
第１の請求項の発明は、互いに撚合せられた光ファイバ
ユニットとその撚合せ間隙に位置された介在と、これら
光ファイバユニットと介在の周りに巻回された押え巻テ
ープと、この押え巻テープ上に設けられたシースとを具
備する光ファイバケーブルにおいて、前記介在が弾性変
形する線条体からなり、かつその上に巻回される押え巻
テープの巻き張力で弾性変形せしめられてなることにあ
る。

また、第２の請求項の発明は、介在が弾性変形するパイ
プ状の線条体であることにある。

なお、ここで弾性変形する線条体とは、天然ゴム、合成
ゴム、ポリ塩化ビニルなどがあげられ、具体的には押え
巻テープの巻き張力が通常１〜５Ｋｇｆ程度であるとこ
ろから、それによって弾性変形する弾性率を有すること
が要求されるが、あまりにも変形しやすいものでは集合
時の張力で伸びてしまうおそれがあり、弾性率としては
１０′〜１０２ｋｇｆ／閣２程度が好ましい。

また、弾性変形する線条体の構造としてはパイプ型を採
用すれば、その径や肉厚を適当に選択することにより任
意の形状に変形させ得るため光ファイバユニットの撚合
せ間隙を埋めるのに都合が良い。なお、パイプ型の線条
体を用いる場合であって、さらにケーブルとして防水が
求められるときには、パイプ内に吸水紐を入れるように
すればパイプの長さ方向への走水を阻止できケーブルの
防水特性を向上できる。

（作　用） 光ファイバの撚合せ間隙を埋める介在として押え巻テー
プの巻き張力で弾性変形する線条体を用いるので、比較
的に大きなサイズとすることができ光ファイバユニット
と同時に集合してもその間から陥没して内側のテンショ
ンメンバと光ファイバユニットとの間の間隙に落込むこ
とがなく作業性が向上される。また、押え巻テープの巻
き張力で弾性変形するのでケーブルの断面形状を円形に
することができケーブルの外観を良好にできる。

（実施例） 第１図は、この発明のスペーサ型光ケーブルの概略図で
ある。図において１．１は、鋼撚線ＩＩ４心に１条、そ
の周囲に６条撚合せ、その上にポリエチレン１ｂを押出
被覆したテンションメンバ、２はこのテンションメンバ
１の周囲に５本撚合せられたスペーサ型ユニットで、簡
略化を図って１個だけ詳細に示しており、その具体的構
造については後述する。３４はスペーサ型ユニット２の
撚合せ間隙に位置された、弾性率的１　ｋｇ　ｆ　／ｍ
ｍ”のゴム製のパイプで、後述する押え巻テープの巻き
張力で弾性変形させられている。４ａはこのパイプ３ａ
内に嵌挿された吸水紐で、パイプの長さ方向の走水を防
止するためのもの、３ｂはテンションメンバ１とスペー
サ型ユニット２との間に必要に応じて位置される同様の
ゴム製パイプで、内部には同様に吸水紐４ｂが嵌挿され
る。５はポリエチレンテレフタレートなどからなる押え
巻テープで、張力２　ｋｇｆで巻回されたゴム製パイプ
３ａを弾性変形させてケーブルコアを円形に保つ。６は
ポリエチレンなどのプラスチックシースまたはラミネー
トシースである。次に前述したスペーサ型ユニット２の
構造について説明する。１０は鋼線からなる中心テンシ
ョンメンバで、その周りにプラスチックスペーサ１２が
押出被覆されている。１４はこのスペーサ１２の外周に
等間隔で５個形成された螺旋状スロットで、このスロッ
ト１４内には光フアイバテープ心線１６が５枚重ねられ
ている。この光フアイバテープ心線の心線数は何ら限定
されるものでは無く２心、４心、５心、８心などがある
。そして、このスロット１４内には必要に応じて吸水材
やシェリーなどが充填される。１８はスペーサ１２の外
周に巻回されたポリエチレンテレフタレートなどからな
る押え巻テープである。

このケーブルの製造に際しては、第２図に示すように走
行するテンションメンバ１の周りに光ファイバユニット
２と介在となる線条体３ａとを同時に撚合せるが、線条
体３ａのサイズを十分に大きくとることにより光ファイ
バユニット２の撚合せ間隙に正確に位置させることがで
き、引続いてその周りに押え巻テープ５を巻回すると、
その巻き張力で線条体３は第３図に示すように弾性変形
して間隙を埋め断面円形のケーブルコアとなる。

なお、中心のテンションメンバ１に接する介在となる線
条体３らを設ける場合も設定の位置に配置して撚合せる
ことができる。

かくして得られた光ファイバケーブルにおいては、介在
となる線条体が光ファイバユニット間の撚合せの所定の
位置に整然と位置されており、またケーブルの断面は真
円度が平均９５％であって、従来のものが平均９０％で
あるのに比較して優れたものであった。なお、ここでい
うケーブルの真円度とは、ケーブルの最大直径に対する
任意の直径の比率の平均値をいう。

さらに、このケーブルのパイプ内の防水特性を測定する
ために、パイプに水道水を送込んだところ走水長１０ｍ
以下であった。

（発明の効果） この発明によると、光ファイバユニットの撚合せ間隙に
、その外側に位置される押え巻テープの巻き張力よりも
小さな力で弾性変形する線条体を位置させるようにした
ので、線条体のサイズを比較的大きなものとすることが
でき、もって製造時に線条体を光ファイバユニット間の
所定位置に容易に挿入でき作業性の向上を図ることがで
きる。

また、線条体が弾性変形するためケーブル断面を容易に
円形に保つことができ、外観の良好なケーブルを得るこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の光ファイバケーブルの概略図、第
２．第３図は、その製造時の状態を示す説明図である。 図において、２・・・スペーサ型ユニット、３〜・・パ
イプ状のゴム線条体、５・・・押え巻テープ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）互いに撚合せられた光ファイバユニットとその撚
   合せ間隙に位置された介在と、これら光ファイバユニッ
   トと介在の周りに巻回された押え巻テープと、この押え
   巻テープ上に設けられたシースとを具備する光ファイバ
   ケーブルにおいて、前記介在が弾性変形する線条体から
   なり、かつその上に巻回される押え巻テープの巻き張力
   で弾性変形せしめられてなることを特徴とする光ファイ
   バケーブル。
2. （２）介在が弾性変形するパイプ状の線条体である請求
   項１記載の光ファイバケーブル。