JPS62298604A - 蒸気タ−ビン動翼 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、各タービン回転中に設けた孔に、タイワイヤ
を通ずことにより各タービン動翼を連結する、ルーズワ
イヤタイプの蒸気タービン動翼に関する。

（従来の技術） この種のルーズワイヤタイプの蒸気タービン動翼は、第
１図に示すように、各タービン動翼１の貫通するワイＡ
７孔２を設け、弧状または環状のタイワイヤ３を、これ
らタービン動翼１に設けたワイＡ７孔２に通すことで、
複数枚あるいは全周のタービン動翼１を互いに連結する
ことで構成されている。

上記ルーズワイヤタイプの蒸気タービン動翼は、ワイＡ
７孔２の口径をタイワイヤ３の直径より相当大きく設定
し、タービン回転中ではタイワイＡア３とワイヤ孔２の
内面４とを摺接させ、両者間に生じる摩擦作用により振
動減衰効采を上げるようにしている。

すなわちルーズワイヤタイプの蒸気タービン動翼は、タ
ービン静止時や低速回転時では、タイワイヤ３と動翼１
との相対運動が妨げられず、またタービン高速回転時で
は、タイワイヤ３に遠心力が作用し、タイワイヤ３がワ
イヤ孔２の内面４に押圧され、両者間に生じる接触面圧
により振動減衰効果ワイヤ孔２の加工軸８は、基準線、
６．７に対して直角の方向に位置している。

（発明が解決しようとする問題点） 上記した如くワイヤ孔は基準線のうちのどちらかに対し
直角なタービン円周方向に加工されるため、タイワイヤ
とワイヤ孔の接触点が動翼有効部表面応力への影響を最
小にする位置に設定することができず、接触点が動翼の
腹側あるいは背側に偏ってしまい、ｖＪ岡有効部表面応
力が高くなり、ワイヤ孔近傍の応力が局部的に高くなる
ため、タイワイヤが片当りし、過大応力が発生し、タイ
ワイヤの折損を生ぜしめる囚となる。

そこで本発明は以上の難点を解が得られることになる。

一方タイワイヤ３が、タービン外周方向に移動し、ワイ
ヤ孔の内面４に押し付けられることは、タイワイヤの接
触部の断面形状が円弧であるのに対してワイヤ孔の接触
部の断面が直線状であることにより、第　図に示すよう
に、接触は点接触となり、接触点５に集中荷重が加えら
れることになる。

また蒸気タービン円周方向、特に低圧段落用長翼の加工
は、翼断面重心を結ぶ重心＄２６、あるいは動翼加工時
に設定しやすいタービンロータ中心を通るラジアル線、
たとえば初買植込部厚さ中心を通るラジアル線７を基準
にして行なわれる。どちらの線を基準にしても、消する
ためのもので、タイワイヤとワイヤ孔の接触位置を特定
することで、動翼表面の応力に対するタイワイヤの遠心
力の影響を最小にし、タイワイヤの折損事故の発生を防
ぐようにした蒸気タービン仙貌を提供することを目的と
する。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本発明の蒸気タービン動翼では、各タービン動翼に設け
た孔に通されるタイワイヤの孔の内面との接触位置を、
タービン動翼の翼形断面の植込幅方向中心線上でかつ有
限要素法による応力解析により動翼有効部表面応力に対
するタイワイヤに発生する遠心力の影響の最小となる位
置に設定することにより構成される。

（作　用） 本発明の蒸気タービン動翼において、各タービン動翼に
設けた孔に通されるタイワイヤと、タービン動翼の孔の
内面との接触位置を、動翼有効部表面応力に対するタイ
ワイヤに発生する遠心力の影響の最小の位置に設定した
ので、タイワイヤによる動翼表面への遠心力による影響
を最小にし、かつタイワイヤのワイヤ孔端縁部へのハ当
りを防止できる。

（実施例） 以下本発明の実施例を図面につき説明する。

なお第１図において第５図と同一部材については同一符
号を付す。

第１図において符号２０は、タイワイヤ３とワイヤ孔２
の内面４との接触点であり、この接触点２０は、第２図
に示すように、タイワイヤ３の中心線２１上に位置して
いる。またこのタイワイヤ３の中心線２１は、タービン
動翼の竪形前面の植込幅方向中心線２２と一致している
。

しかして接触点２０は、植込幅方向中心線２２上に位置
するので、有限要素法による応力解析を、接触点位とを
植込幅方向中心線上で変化させ、最低で５ケース実施ず
れは、動翼有効部表面応力に対するタイワイヤ遠心応力
の影響が最も少ない接触点位置が一義的に決定されるこ
とになる。

上記決定した接触点２０を通るラジアル線２３を、第１
図に示′ｔｊＪ：うに設定し、このラジアル線２３に直
交するようにワイヤ孔２を形成すれば、接触点２０は、
タービン高速回転時にお【プるタイワイヤ３とワイヤ孔
２の接触位置になる。

なお第１図申付号２４はワイヤ孔加工軸線である。また
第２図申付号２５は植込仮想線である。

しかして上記形式の蒸気タービン動翼をロータに組み込
んだ場合には、タイワイへ７とワイヤ孔の接触点が動翼
有効部表面応力に対するタイワイヤに発生する遠心力の
影響が最ら少ない位置にあるから、タイワイＡアのワイ
ヤ孔端縁部への片当りを防ぐことができる。

第３図は本発明の他の実施例を示すものであり、この実
施例ではＸ形断面上でタイワイヤ３とワイヤ孔２の接触
点を規定できる線を求め、この線上の接触点について有
限要素法による応力解析を行なうことで、動翼有効部表
面応力に対するタイワイヤの遠心力の影響が最小になる
接触点を一義的に決定している。

（発明の効果）　　； 以十述べたように本発明によれば、従来のものでは考慮
されていなかったタイワイヤとワイＡ７孔の接触位置を
特定することによりｖＪ翼表面の応力に対するタイワイ
ヤの遠心力の影響を最小にすることができ、またタイワ
イヤのワイヤ孔端縁部への片当りを防止でき、タイワイ
ヤの折損事故をなくすことができるという効果を秦する
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による蒸気タービン動翼のタイワイヤと
ワイヤ孔の接触部をタービン軸方向から視た図、第２図
は同接触部をｆＪ＋翼先端より視た図、第３図は本発明
の他の実施例を示す図、第４図はルーズワイヤタイプ蒸
気タービン動Ｗの斜視図、第５図はタイワイへ７とワイ
ヤ孔の接触部をタービン軸方向から視た図である。 １・・・タービン＃ＪＦ！、２・・・ワイヤ孔、３・・
・タイワイヤ、４・・・ワイψ孔の内面、６．７・・・
基準線、２０・・・接触点、２１・・・タイワイヤの中
心線、２２・・・植込幅方向中心線、２３・・・ラジア
ル線。 出願人代理人　　佐　　藤　　−雄 １′″ ア 第５図 第２図　　　　　第３図 莞４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 各タービン動翼に設けた孔にタイワイヤを通して、各タ
   ービン動翼を互いに連結したルーズワイヤタイプの蒸気
   タービン動翼において、タイワイヤのタービン動翼に設
   けた孔の内面との接触位置を、翼形断面上の植込幅方向
   中心線上でかつ有限要素法による応力解析により動翼有
   効部表面応力に対するタイワイヤに発生する遠心力の影
   響の最小となる位置に設定したことを特徴とする蒸気タ
   ービン動翼。