JPS6229590B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6229590B2
JPS6229590B2 JP56170082A JP17008281A JPS6229590B2 JP S6229590 B2 JPS6229590 B2 JP S6229590B2 JP 56170082 A JP56170082 A JP 56170082A JP 17008281 A JP17008281 A JP 17008281A JP S6229590 B2 JPS6229590 B2 JP S6229590B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
version
beams
columns
brace
distance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56170082A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5873666A (ja
Inventor
Kazuo Saito
Hitoshi Ide
Masaaki Takahashi
Yoshihiro Takahama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP17008281A priority Critical patent/JPS5873666A/ja
Publication of JPS5873666A publication Critical patent/JPS5873666A/ja
Publication of JPS6229590B2 publication Critical patent/JPS6229590B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高層建築物等に用いる耐震壁の構造に
関するものである。
本出願人は、既に耐震壁の構造として、特開昭
56−12474号公報記載のものを提案した。この構
造は、耐震壁をV字状のブレースを内蔵したPC
版で構成し、ブレースの頂部を上梁に支持し、ブ
レースの両開脚部の端部を下梁に接続し、PC版
を梁に3点支持したものである。この種の耐震壁
を高層建築物等に有効に適用するのに必要な課題
は、地震時に建築物に必要な可撓性を損わないよ
うにすることであり、そして軸力が耐震壁から下
方の梁に、さらにその下方の耐震壁へ伝わつて、
軸力が上階位から下階へ累加されて、下方では非
常に大きな応力となることである。
本発明は上記の課題をよりよく解決するため
に、従来例の改善を図つたものである。
本発明の目的は建築物に大きな可撓性を与える
ことであり、他の目的は建築物下部の耐震壁に大
きな負担がかからないようにすることである。
本発明の特徴は、V字状(逆V字状を含む。)
のブレースを内蔵し、かつブレースの頂部及び開
脚端部が端面から露出しているPC版が柱と梁の
架構内に配置してあつて、このPC版は上梁又は
下梁のいずれか一方に頂部による1点で支持さ
れ、他方の梁に開脚端部による2点で支持され上
記3点支持以外のPC版外周は柱及び梁には直接
的には接続せず、柱及び梁とは所定の間隔を置い
て離れており、かつ上記2点支持点は各柱から梁
の変形を可能にするに十分な距離をもつて位置し
ており、上記PC版の1点支持側の端面とこれに
対向している梁との間隔は、2点支持側の端面と
これに対向している梁との間隔より広くしたとこ
ろにある。
以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図において、柱1および2には上下に梁3
および4が架設してある。柱1,2と梁3,4の
架構内には、鉄筋コンクリート版であるPC版5
が配設してあり、このPC版は梁3,4に3点支
持してあつて、外周部はこの支持点を除いて柱
1,2及び梁3,4とは直接的に接していない。
すなわち第1〜3図に示すように、PC版5内
中央部にはV字状のブレース6が内蔵してあり、
ブレースの開脚部6a,6bの上端部は取付けプ
レート7で結合してあり、この取付けプレートが
ブレースの頂部を構成している。取付けプレート
7は上梁3に支持してあるが、その支持方法はこ
のプレートを上梁のフランジに取り付けてあるガ
セツトプレート8に突き合わせて、両プレート両
面にスプライスプレート9,9を添わせて、ボル
ト10………で締めて固定してある。また各開脚
部6a,6bの下端部は下梁4のフランジに直に
溶接することにより支持してある。この開脚部6
a,6bの下端部の支持点から各柱1,2に至る
距離L,L1は所定の長さである。この距離L,
L1は、水平力が梁4にかかつた場合、この梁が
変形できるに十分な長さである。換言すると、こ
の距離L,L1は梁4が曲げばね作用できるに十
分な距離である。したがつてこの距離を変えるこ
とによつて、任意にバネ定数を変えることができ
る。なお、各開脚部6a,6bの下端部には補強
用カバープレート11,11および吊込みプレー
ト12,12が溶着してあり、各吊込みプレート
には吊込み用孔12a,12a………が穿設して
ある。
またPC版5の外周部と柱1,2および梁3,
4との間には間隔13があけてある。間隔13に
おいて、PC版5の上端面と上梁3との間隔13
aは、下端面と下梁4との間隔13bより広くと
つてある。これは、上梁3の変形量が下梁4のそ
れより大きいことを考慮したためである。そして
間隔13aにはロツクウール等の弾性材料14が
充填してある。勿論、仕上げ、その他の都合によ
り間隔13aをあけたままにしておいてもよい。
建築物が、第4図矢印方向からの水平力を受け
た場合、ブレース6の左側の開脚部6aは引張力
を、右側の開脚部6bは圧縮力を受けて、PC版
5がせん断変形するが、PC版の外周部と柱1,
2および梁3,4との間に間隔13をあけてある
ので、柱、梁の変形に追従できる。そして上梁3
側の間隔13aが下梁4の間隔13bより広いの
で、上梁が容易に変形できる。さらに、梁4に対
する支持点が柱1,2から一定距離L,L1だけ
離れて位置しているので、下梁4が容易に変形で
きる。このように地震時における水平力に対し
て、PC版は、そのせん断ばね作用と梁3,4の
曲げばね作用との複合ばね作用により、建築物に
大きな可撓性を与える。またブレース6の軸力は
梁3,4の曲げを通して柱1,2に曲げモーメン
トとしての力が伝達され、直接下方のPC版5に
伝わらないから、耐震壁の下方に大きな応力がか
からない。
PC版5の取付けについて説明すると、まずク
レーン等でPC版を吊り上げて、柱1,2および
梁3,4の架構内に設置して、取付けプレート7
とガセツトプレート8とをプレート9を介してハ
イテンシヨンボルト10………で連結固定する。
そしてブレースの開脚部6a,6bの下端部を下
梁4のフランジに溶着する。その後、必要に応じ
て間隔13aに弾性材料14を充填する。
なお、上記溶接部およびハイテンシヨンボルト
による接合部は、場合に応じてそれぞれハイテン
シヨンボルト接合、溶接接合に換えることができ
る。
PC版の両側は上例では柱1,2に近接してい
るが、第5図に示すように柱の間隔を考慮して、
PC版5の幅を短く設定して、PC版の両側に廊下
などの通路がとれるに十分な開口部15,15を
開けるようにしてもよい。
さらに、柱と梁の架構内に配設するPC版は必
ずしも1枚に限られず、例えば第6図に示すよう
に2枚のPC版5b,5cを並設してもよい。そ
して第7図に示すように2枚のPC版5d,5e
の間に開口部16を開けるようにしてもよい。
またPC版の取付け方法としては、第8図に示
すようにブレース6の頂部を下梁4に、開脚部6
a,6bの端部を上梁3にそれぞれ支持するよう
にしてもよい。
PC版をクレーン等で吊り上げる際、フツクを
PC版の取付けプレート7ボルト孔に掛止めて吊
り上げても、又は、吊込みプレート12の吊込み
用孔12aに掛止めてもよく、特に高さに比して
横幅の大きいPC版を吊り上げるときは、後者の
方法を利用すればPC版を安定して吊り上げるこ
とができる。
以上説明したように本発明によれば、PC版は
V字状のブレースを内蔵し、柱、梁とは3点支持
以外は接続しておらず、2点支持点が柱から所定
距離離れて位置し、1点支持側の梁との間隔が2
点支持側の間隔より広くしてあるので、柱、梁に
可撓性を与えることができ、可撓性を与えるため
に必要以上に間隔を拡げる必要がないので防火上
好ましく、そして建築物下部の耐震壁に大きな負
担がかからない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す耐震壁の正面
図、第2図は第1図−線断面図、第3図は第
1図−線断図であつて、柱を省略している
図、第4図は水平力を受けた耐震壁の作用説明
図、第5図は他の実施例を示す説明図、第6図は
さらに他の実施例を示す説明図、第7図は第6図
の実施例のさらに他の実施例を示す説明図、第8
図は耐震壁の他の使用例を示す説明図である 1,2……柱、3,4……梁、5,5a〜5e
……PC版、6……ブレース、6a,6b……ブ
レースの開脚部、13,13a,13b……間
隔、L,L1……柱より各支持点に至る距離。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 柱、梁の架構内にV字状のブレースを内蔵し
    たPC版が配置してあり、 このPC版はその外周全周が柱及び梁とは間隔
    を置いて離れており、 上記PC版は上下の梁のいずれか一方にブレー
    スの頂部により1点で支持され、他方の梁に各開
    脚端部により2点で支持されており、 両開脚端部の支持点は各柱から梁の変形を可能
    にするに十分な距離をもつて位置しており、 上記PC版の頂部側の端面とこれに対向してい
    る一方の梁との間隔は、開脚端部側の端面とこれ
    に対向している他方の梁との間隔より広いことを
    特徴とする耐震壁の構造。
JP17008281A 1981-10-26 1981-10-26 耐震壁の構造 Granted JPS5873666A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17008281A JPS5873666A (ja) 1981-10-26 1981-10-26 耐震壁の構造

Applications Claiming Priority (1)

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JP17008281A JPS5873666A (ja) 1981-10-26 1981-10-26 耐震壁の構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5873666A JPS5873666A (ja) 1983-05-02
JPS6229590B2 true JPS6229590B2 (ja) 1987-06-26

Family

ID=15898302

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17008281A Granted JPS5873666A (ja) 1981-10-26 1981-10-26 耐震壁の構造

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Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6114343A (ja) * 1984-06-29 1986-01-22 旭化成株式会社 建築架構
JPH0234658U (ja) * 1988-08-26 1990-03-06
JP4648203B2 (ja) * 2006-01-17 2011-03-09 株式会社神戸製鋼所 耐力フレーム
JP7145590B2 (ja) * 2017-07-04 2022-10-03 清水建設株式会社 耐火被覆構造

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5612474A (en) * 1979-07-11 1981-02-06 Shimizu Construction Co Ltd Earthquakeeproof pc board wall

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JPS5612474A (en) * 1979-07-11 1981-02-06 Shimizu Construction Co Ltd Earthquakeeproof pc board wall

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JPS5873666A (ja) 1983-05-02

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