JPS62295787A - オイルキャリアあるいは油・鉱石運搬船を用いた浮体構造物を建造する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 ［産業上の利用分野］ 本発明は浮体構造物の形成方法に係り、特に船体を利用
してこれを改修することにより形成するようにした浮体
構造物の形成方法に関する。

し従来の技術］ 近年にあっては海洋構造物の建設が推進されており、例
えばセミサブマージプル型の石油好削りグ、パイプを散
設したり埋設するパージ、デリックバージ、油貯蔵タン
ク、海上居住林地、海上作業台船、海上空港、浮桟橋、
浮魚釣場等様々な海洋構造物が建造されている。殊に、
これら海洋構造物はその耐久性や必要強度等の観点から
、基本材料として鋼板や！ｌｉＩ材が採用されてＪ３す
、これら構造物の新造に際しては、極めて大間の鋼板等
が使用心れている。

［発明が解決しようとする問題点］ ところで他方、近年においては余剰な船舶が相当あり、
このような余剰な船舶や既に不用となった船舶の処分が
問題となっている。ここにこれら船舶も多くは、殊に大
型船舶にあっては、上記海洋構造物の基本材料である鋼
板、鋼材でｌｌ造されていることから、これら余剰又は
不用となった船舶を利用すれば、海洋ｖ４造物の建造に
おける祠料費を大幅に節減でき、また余剰船舶等の大量
処分を促進でさる。

しかしながら、船舶も海洋構造物も共に海上に浮上する
構造でありながら、船体を解体して鋼材等と成し、これ
ら鋼材等を新たに接合して？ｈｊ洋溝造物を建造するこ
とは、船体の解体から海洋＋ｇＪ物の新造までに莫大な
労力と工期を要し、極めて非能率的なものである。

そこで、既存の船舶から効率良く海洋構造物に改修でき
る方法の案出が望まれている。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、船体を幅方向に切断すると共に上甲板を切除
して切断ブロックを形成し、切断ブロックの切断面にこ
れを閉じるべく閉塞壁を取り付けて浮タンクを形成する
と共に、切断ブロックの頂部にデツキを設けるようにし
たものである。

［作　用］ 本発明の作用について述べると、浮力を生じさせる船体
部分を切断して形成した切断ブロックに閉塞壁を取り付
けるだけで、船体を有効に利用して浮タンクを形成する
と共に、この切断ブロックの頂部に、船体の上甲板に替
えて海洋８Ｉ造物の機能に応じたデツキを設けて形成す
るようにし、改修工事の容易化と工期の短縮化等を図っ
たものである。

［実施例］ 以下に本発明の好適一実施例を添付図面に従って詳）ホ
する。

改修に当たっては先ず第１図に示ずように、船体１をド
ック２内に入渠させる。

次いで、船体１を幅方向に切断すると共に上甲板３を切
除して、切断ブロック４を形成する。本実施例にあって
は長大な大型船舶が示されており、船体１はその長手方
向に沿って適宜間隔を隔てた位置において幅方向にガス
切断されて、複数の切断ブロック４が形成されている。

また上甲板３は相当のキャンバを有するため、海洋構造
物の機能に応じたデツキに取り替えるべく切除される。

この上甲板３の切除作業の時期は、デツキ５の搭載性で
あれば、幅方向への切断作業に並行して行なっても、ま
たその後に行なっても良い。

第２図及び第３図には、オイルキャリア６または油・鉱
石運搬船７の場合にお（）る切断ブロック４の正面図が
示されている。オイルキャリア６は単底構造で成り、縦
通隔壁８間の船体中央部にはセンタタンク９が、また船
側外板１０と縦通隔壁８との間の船体側部には一対のウ
ィングタンク１１が夫々形成されている。またウィング
タンク１１内にはリングプレート１２が内設されると共
に、センタタンク９内には−Ｅ甲板３下及び船底外板１
３上に夫々甲板強力桁材１４、船底強力横肋仮１５が接
合されて強力構造が構成されている。

また油・鉱石運搬船７はオイルキャリアロと略同様な構
成でなり、ウィングタンク品分が油槽１６として機能す
ると共に、センタタンク部分が鉱石倉１７として機能す
る。特に鉱石０１７は、二重底構造１８を有すると共に
、上甲板３に倉口１９が形成されている。

ここに本実施例にあっては、必要浮力の点から主にウィ
ングタンク１１又は油槽１６を浮タンク２０として機能
させる場合（図中、一点鎖線で囲んだ部分）について、
オイルキャリア６を例示して説明する。

次いで第４図に示すように、切断ブロック４相狂間に相
当のスペース２１を形成するために、ドック２の長手方
向に治って切断ブロック４を移動する。このスペース２
１は、作業を行ない易くするための作業空間として、ま
た１つのデツキ５に複数の切断ブロック４を接合する場
合の間隔として確保されるものであり、必要に応じて切
断ブロック４を移動させて確保されるものである。また
この移動作業に際しては、ドック２に設備されている円
型クレーン等が利用される。また第５図に示すように、
一対の切断面２２の船底部分夫々に、船側外板１０間に
掛は渡して切断ブロック４を浮上させ得る相当の深さを
有する一対の水密板２３を設け、その俊ドック２内に注
水して切断ブロック４を浮上させ、この浮、トシた切断
ブロック４をクレーン等で牽引して移動させるようにし
ても良い。このようにすれば、比較的楽に切断ブロック
４を移動させることができる。

次いで第６図に示すように、ドック２内に配設した盤木
２４上に切断ブロック４を載置する。次いで、切断ブロ
ック４の船底外板１３上に起立させて支持ピラ２５を配
設すると共に、上述した切除される上甲板３の部分で甲
板強力桁材１４が取り付けられた甲板片部分３ａを、縦
通隔壁８聞に掛は渡してこれら支持ビラ２５上に固定す
る。これは主に、浮タンク２０として機能するウィング
タンク１１相互が相当の間隔を隔てることになるため、
これら間を補強するための構成である。またこの甲板片
部分３ａと船底外板１３とのスペース２６も浮タンク２
０として機能することになる。

またこの作業の際に、繕装品の搭載工事等が施される。

次いで第７図及び第８図に示すように、切断ブロック４
の切断面２２（第４図参照）にこれを閉じるべく船長方
向両側から一対の閉塞壁２７を取り付けて浮タンク２０
を形成すると共に、切断ブロック４の頂部４ａにデツキ
５が設けられる。ここに本実施例にあっては、浮タンク
２０部分として一対のウィングタンク１１並びに甲板片
部分３ａと船底外板１３との間のスペース２６が利用さ
れるため、閉塞壁２７はこれら凹状の部分１１゜１１．
２６を覆うように配設される。またデツキ５は上甲板が
切除された切断ブロック４の頂部に、海洋構造物の機能
に応じたものが搭載される。

このようにして浮体構造物２８が形成されることになる
。そしてこの浮体構造物２８はそのまま単体で使用され
たり、また第９図に示すように、これらを海洋構造物２
つの構造単位として採用し、これらを複数接合して大型
の尚洋構造物２９を建造するようにしても良い。この場
合、浮体構造物２８の接合作業は、ドック２内で行なっ
ても、また一旦出渠させて海上で行なっても良い。第１
０図には大型の構造物の建造例として海上空港３゜が示
されており、シングルボイントムアリング３１で係留さ
れている。この場合、デツキ５の上面は滑走路３２とし
ての機能が具備されている。

尚、切断ブロック４に対するデツキ５の配置は、１つの
切断ブロック４に１つのデツキ５をＨ２＋ノるだけでな
く、必要に応じて第１１図に示づように、複数の切断ブ
ロック４上に掛は渡して１つのデック５を設けても良い
。また切断ブロック４相互の配置もｎいに平行に設ける
のみならず縦横に配ｄしても良い。

また殊に本実施例では、浮体構造物２８の中央部を中空
とするような凹状の浮タンク２０を構成したが、梧本的
には第１２図に示すように単に、船体１の切断面２２に
、これを全体的に覆うように閉塞壁２７を接合して、横
断面全体を浮タンク用のエリアとして利用しても良く、
船型、船種を問わず実施できる。

更に本実施例にあっては、既存の造船所設備を有効に利
用でき、効率良く浮体構造物２８を建造できる。

［発明の効果］ 以上要するに本発明によれば、次のような優れた効果を
発揮する。

船体を幅方向に切断して形成した１、ＩＪ断ブロックを
利用して浮体構造物を形成するようにしたので、船体の
利用効率が高いと共に改修１１が容易であり、労力の軽
減、工期の短縮を達成できる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第８図は本発明の好適一実施例を示す工程図、
第９図は浮体構造物を接合した状態を示す斜視図、第１
０図は海洋構造物の建造例を示づ斜視図、第１１図は複
数の切断ブロックに単一のデツキを設けた場合を示す側
面図、第１２図は船体の切断面全体を浮タンクとして利
用する場合を示す正面図である。 図中、１は船体、３は上甲板、４は切断ブロック、４ａ
はその頂部、５はデツキ、２０は浮タンク、２２は切断
面、２７は閉塞壁である。 特許出願人　　石川島播磨重工業株式会社代理人弁理士
　　絹　　谷　　信　　雄第５図 第６図 第７図 第８図　　　第１１図 第９図 第１２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 船体を幅方向に切断すると共に上甲板を切除して切断ブ
   ロックを形成し、該切断ブロックの切断面にこれを閉じ
   るべく閉塞壁を取り付けて浮タンクを形成すると共に、
   上記切断ブロックの頂部にデッキを設けるようにしたこ
   とを特徴とする浮体構造物の形成方法。