JPH0798509B2 - オイルキャリアあるいは油・鉱石運搬船を用いた浮体構造物を建造する方法 - Google Patents

オイルキャリアあるいは油・鉱石運搬船を用いた浮体構造物を建造する方法

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JPH0798509B2
JPH0798509B2 JP61136246A JP13624686A JPH0798509B2 JP H0798509 B2 JPH0798509 B2 JP H0798509B2 JP 61136246 A JP61136246 A JP 61136246A JP 13624686 A JP13624686 A JP 13624686A JP H0798509 B2 JPH0798509 B2 JP H0798509B2
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oil
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亨 長瀬
昭三 土山
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はオイルキャリアあるいは油・鉱石運搬船を用い
た浮体構造物を建造する方法に関するものである。
[従来の技術] 近年にあっては海洋構造物の建設が推進されており、例
えばセミサブマージブル型の石油掘削リグ、パイプを敷
設したり埋設するバージ、デリックバージ、油貯蔵タン
ク、海上居住基地、海上作業台船、海上空港、浮棧橋、
浮魚釣場等様々な海洋構造物が建造されている。殊に、
これら海洋構造物はその耐久性や必要強度等の観点か
ら、基本材料として鋼板や鋼材が採用されており、これ
ら構造物の新造に際しては、極めて大量の鋼板等が使用
されている。
[発明が解決しようとする問題点] ところで他方、近年においては余剰な船舶が相当あり、
このような余剰な船舶や既に不用となった船舶の処分が
問題となっている。ここにこれら船舶も多くは、殊に大
型船舶にあっては、上記海洋構造物の基本材料である鋼
板、鋼材で建造されていることから、これら余剰又は不
用となった船舶を利用すれば、海洋構造物の建造におけ
る材料費を大幅に節減でき、また余剰船舶等の大量処分
を促進できる。
しかしながら、船舶も海洋構造物も共に海上に浮上する
構造でありながら、船体を解体して鋼材等と成し、これ
ら鋼材等を新たに接合して海洋構造物を建造すること
は、船体の解体から海洋構造物の新造までに莫大な労力
と工期を要し、極めて非能率的なものである。
そこで、既存の船舶から効率良く海洋構造物に改修でき
る方法の案出が望まれている。
[問題点を解決するための手段] 本発明に係る方法は、船体両側部に船側外板と縦通隔壁
とによって区画形成された一対のウイングタンクを有す
るオイルキャリアあるいは油・鉱石運搬船を用いて浮体
構造物を建造する方法において、上記オイルキャリアあ
るいは油・鉱石運搬船の船体を幅方向に切断すると共に
上甲板を切除して両側部のウイングタンクを開放した切
断ブロックを形成し、上記切除した上甲板のうちその甲
板強力桁材を有する上甲板部分を、両縦通隔壁に船底外
板から上方に離間させて掛け渡し、かつ切断ブロックの
切断面及び上記上甲板部分の切断面に、切断ブロックの
両側部に開放されたウイングタンク及び船底外板と上甲
板部分によって囲まれた空間を閉じるべく閉塞壁を取り
付けて浮きタンクを形成し、この浮きタンクの頂部にデ
ッキを形成して浮体構造物を建造するようにしたもので
ある。
[作用] 切断ブロックは、両縦通隔壁に船底外板から上方に離間
させて掛け渡された甲板強力桁材を有する上甲板部分に
よりボックス的に補強される。そして切断ブロックの切
断面及び上記上甲板部分の切断面に、切断ブロックの両
側部に開放されたウイングタンク及び船底外板と上甲板
部分によって囲まれた空間を閉じるべく閉塞壁が取り付
けられることにより、必要な浮力を有する浮きタンクと
なる。よって浮きタンクにデッキを形成した浮体構造物
は、信頼性の高い浮力浮体構造物となる。
[実施例] 以下に本発明の好適一実施例を添付図面に従って詳述す
る。
改修に当たっては先ず第1図に示すように、船体1をド
ック2内に入渠させる。
次いで、船体1を幅方向に切断すると共に上甲板3を切
除して、切断ブロック4を形成する。本実施例にあって
は長大な大型船舶が示されており、船体1はその長手方
向に沿って適宜間隔を隔てた位置において幅方向にガス
切断されて、複数の切断ブロック4が形成されている。
また上甲板3は相当のキャンバを有するため、海洋構造
物の機能に応じたデッキに取り替えるべく切除される。
この上甲板3の切除作業の時期は、デッキ5の搭載前で
あれば、幅方向への切断作業に並行して行なっても、ま
たその後に行なっても良い。
第2図及び第3図には、オイルキャリア6または油・鉱
石運搬船7の場合における切断ブロック4の正面図が示
されている。オイルキャリア6は単底構造で成り、縦通
隔壁8間の船体中央部にはセンタタンク9が、また船側
外板10と縦通隔壁8との間の船体側部には一対のウィン
グタンク11が夫々形成されている。またウィングタンク
11内にはリングプレート12が内設されると共に、センタ
タンク9内には上甲板3下及び船底外板13上に夫々甲板
強力桁材14、船底強力横肋板15が接合されて強力構造が
構成されている。また油・鉱石運搬船7はオイルキャリ
ア6と略同様な構成でなり、ウィングタンク部分が油槽
16として機能すると共に、センタタンク部分が鉱石倉17
として機能する。特に鉱石倉17は、二重底構造18を有す
ると共に、上甲板3に倉口19が形成されている。
ここに本実施例にあっては、必要浮力の点から主にウィ
ングタンク11又は油槽16を浮タンク20として機能させる
場合(図中、一点鎖線で囲んだ部分)について、オイル
キャリア6を例示して説明する。
次いで第4図に示すように、切断ブロック4相互間に相
当のスペース21を形成するために、ドック2の長手方向
に沿って切断ブロック4を移動する。このスペース21
は、作業を行ない易くするための作業空間として、また
1つのデッキ5に複数の切断ブロック4を接合する場合
の間隔として確保されるものであり、必要に応じて切断
ブロック4を移動させて確保されるものである。またこ
の移動作業に際しては、ドック2に設備されている門型
クレーン等が利用される。また第5図に示すように、一
対の切断面22の船底部分夫々に、船側外板10間に掛け渡
して切断ブロック4を浮上させ得る相当の深さを有する
一対の水密板23を設け、その後ドック2内に注水して切
断ブロック4を浮上させ、この浮上した切断ブロック4
をクレーン等で牽引して移動させるようにしても良い。
このようにすれば、比較的楽に切断ブロック4を移動さ
せることができる。
次いで第6図に示すように、ドック2内に配設した盤木
24上に切断ブロック4を載置する。次いで、切断ブロッ
ク4の船底外板13上に起立させて支持ピラ25を配設する
と共に、上述した切除される上甲板3の部分で甲板強力
桁材14が取り付けられた甲板片部分3aを、縦通隔壁8間
に掛け渡してこれらを支持ピラ25上に固定する。これは
主に、浮タンク20として機能するウィングタンク11相互
が相当の間隔を隔てることになるため、これら間を補強
するための構成である。またこの甲板片部分3aと船底外
板13とのスペース26も浮タンク20として機能することに
なる。
またこの作業の際に、艤装品の搭載工事等が施される。
次いで第7図及び第8図に示すように、切断ブロック4
の切断面22(第4図参照)にこれを閉じるべく船長方向
両側から一対の閉塞壁27を取り付けて浮タンク20を形成
すると共に、切断ブロック4の頂部4aにデッキ5が設け
られる。ここに本実施例にあっては、浮タンク20部分と
して一対のウィングタンク11並びに甲板片部分3aと船底
外板13との間のスペース26が利用されるため、閉塞壁27
はこれら凹状の部分11,11,26を覆うように配設される。
またデッキ5は上甲板が切除された切断ブロック4の頂
部に、海洋構造物の機能に応じたものが搭載される。
このようにして浮体構造物28が形成されることになる。
そしてこの浮体構造物28はそのまま単体で使用された
り、また第9図に示すように、これらを海洋構造物29の
構造単位として採用し、これらを複数接合して大型の海
洋構造物29を建造するようにしても良い。この場合、浮
体構造物28の接合作業は、ドック2内で行なっても、ま
た一旦出渠させて海上で行なっても良い。第10図には大
型の構造物の建造例として海上空港30が示されており、
シングルポイントムアリング31で係留されている。この
場合、デッキ5の上面は滑走路32としての機能が具備さ
れている。
尚、切断ブロック4に対するデッキ5の配置は、1つの
切断ブロック4に1つのデッキ5を設けるだけでなく、
必要に応じて第11図に示すように、複数の切断ブロック
4上に掛け渡して1つのデック5を設けても良い。また
切断ブロック4相互の配置も互いに平行に設けるのみな
らず縦横に配置しても良い。
また第12図に示すように、船体1の切断面22に、これを
全体的に覆うように閉塞壁27を接合して、横断面全体を
浮きタンク用のエリアとして利用してもよい。
更に本実施例にあっては、既存の造船所設備を有効に利
用でき、効率良く浮体構造物28を建造できる。
[発明の効果] 以上要するに本発明によれば、次のような優れた効果を
発揮する。
(1)船体両側部に船側外板と縦通隔壁とによって区画
形成された一対のウイングタンクを有するオイルキャリ
アあるいは油・鉱石運搬船を有効に活用して、強度、浮
力がともに充分な浮体構造物を建造することができる。
(2)浮体構造物の建造が少ない労力と少ない期間で可
能になるため、浮体構造物を安価に提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第8図は本発明の好適一実施例を示す工程図、
第9図は浮体構造物を接合した状態を示す斜視図、第10
図は海洋構造物の建造例を示す斜視図、第11図は複数の
切断ブロックに単一のデッキを設けた場合を示す側面
図、第12図は船体の切断面全体を浮タンクとして利用す
る場合を示す正面図である。 図中、1は船体、3は上甲板、4は切断ブロック、4aは
その頂部、5はデッキ、20は浮タンク、22は切断面、27
は閉塞壁である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】船体両側部に船側外板と縦通隔壁とによっ
    て区画形成された一対のウイングタンクを有するオイル
    キャリアあるいは油・鉱石運搬船を用いて浮体構造物を
    建造する方法において、上記オイルキャリアあるいは油
    ・鉱石運搬船の船体を幅方向に切断すると共に上甲板を
    切除して両側部のウイングタンクを開放した切断ブロッ
    クを形成し、上記切除した上甲板のうちその甲板強力桁
    材を有する上甲板部分を、両縦通隔壁に船底外板から上
    方に離間させて掛け渡し、かつ切断ブロックの切断面及
    び上記上甲板部分の切断面に、切断ブロックの両側部に
    開放されたウイングタンク及び船底外板と上甲板部分に
    よって囲まれた空間を閉じるべく閉塞壁を取り付けて浮
    きタンクを形成し、該浮きタンクの頂部にデッキを形成
    して浮体構造物を建造するようにしたことを特徴とする
    オイルキャリアあるいは油・鉱石運搬船を用いた浮体構
    造物を建造する方法。
JP61136246A 1986-06-13 1986-06-13 オイルキャリアあるいは油・鉱石運搬船を用いた浮体構造物を建造する方法 Expired - Lifetime JPH0798509B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160113161A (ko) * 2014-01-23 2016-09-28 벡텔 하이드로카본 테크놀로지 솔루션즈, 인코포레이티드 부양식 액화 천연 가스 시설로서의 사용을 위한 선박의 전환을 위한 방법

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