JPS62293155A - スポツト溶接部の検査装置 - Google Patents

スポツト溶接部の検査装置

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JPS62293155A
JPS62293155A JP61137600A JP13760086A JPS62293155A JP S62293155 A JPS62293155 A JP S62293155A JP 61137600 A JP61137600 A JP 61137600A JP 13760086 A JP13760086 A JP 13760086A JP S62293155 A JPS62293155 A JP S62293155A
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JP
Japan
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wave
ultrasonic probe
comparator
time difference
nugget
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Pending
Application number
JP61137600A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Watanabe
正雄 渡辺
Shoichiro Nitta
新田 彰一郎
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPS62293155A publication Critical patent/JPS62293155A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車や家電製品に多用されているスポット
溶接の溶接部検査方法に係り、特に製品を破壊すること
なく短期間でスポット溶接部の異常を片面側から検査す
ることのできるスポット溶接部検査方法に関する。
〔従来の技術〕
一般にスポット溶接における溶接部の溶接精度は、その
ナゲツトが、所定の大きさに形成されているかどうかに
よるところが大きい、溶接が健全な場合にはナゲツトは
溶接時に使用される電極チップの径よりもやや大きいか
、または、それに近い大きさに形成される。しかし、溶
接が充分でないと電極チップの径よりもはるかに小さく
形成されて未溶着の部分を生ずる。この未溶着を検出す
るためナゲツトが必要とされる大きさに形成されている
かどうかを検査する装置として第10図に示す如く超音
波を用いたスポット溶接検査装置が用いられている(例
えば特公昭50−15677号)。すなわち、検査に当
っては、上板5と下板6の被検査体において溶接により
生じた凹所の表面に超音波探触子1を固定したウェーブ
ガイド2の接触面を微少量のマシン油を介在させて接触
せしめ、超音波探触子1より超音波を発射せしめ、該波
をウェーブガイド2を経て被検査体に入射させ、被検査
体からの反射波を該ウェーブガイド2を経て超音波探触
1により受信し、オシロスコープ7に波形を表示させる
。このように、被検査体の溶接部が上記ウェーブガイド
2の溶接面の外径と同じかそれより大きい径を有するナ
ゲツト4を形成しているときには前記超音波はウェーブ
ガイド2の環状の接触面より被検査体の上板5内に前記
表面より該接触面と同じ形状の環状に入射し、入射波は
ナゲツト4を通過して下板6の溶接部凹所表面にて反射
し、該反射波の多くは前記入射波と同じ経路を経て超音
波探触子1にて受信され、また前記反射波の一部は上板
5の前記表面にて再び反射して該表面と下板6の前記表
面との間で多重反射を起し、その反射波も同様にウェー
ブガイド2を経て超音波探触子1に受信される。この検
査において受信された反射波はオシロスコープ上に受信
波形8を表示する。
このような従来のスポット溶接検査装置にあっては、ウ
ェーブガイドの接触面の内径がナゲツト寸法の合否判定
の基準径に等しくできており、この基準径が被検体の板
厚と溶接等級から決められているため、被検体の板厚ま
たは、溶接等級が異なる溶接部の検査の場合には適応す
るウェーブガイドに交換しなければならず、多種類の形
状を設けなければならない。例えば0.6mm〜3.0
mlまでの範囲で、10種類の板厚の部材を用い、3つ
の溶接等級で構成される自動車のボデーを検査する場合
には、ウェーブガイドは30種類が必要となる。
また、従来のスポット溶接検査装置にあっては、スポッ
ト溶接部表面にウェーブガイドの溶接面が密着せず、超
音波が受信できないことが多いという欠点を有している
。これは、溶接電極のくぼみや散りにより溶接部表面に
凹凸ができることによっている。さらに、ウェーブガイ
ドの先端の外径が、検査判定基準の径よりもしばしば大
きくなり、溶接部の凹凸と干渉し易いためである。例え
ば厚板1.0IでA級溶接の場合、JIS規格では、ナ
ゲツト4の基準径は5.0+nmであり、ウェーブガイ
ドの吸着板3の径は5.0瞳となり、ウェーブガイドの
先端の外径は約7.0am必要となり通常のR型電極の
先端径の7.○濁と等しくなり、くぼみの稜線と干渉し
易く、隙間が生じ、超音波が被検体へ伝播せずに検査が
できない。
そこで発明者らは先に特願昭60−260659号にお
いて被検体への接触部が円錐状の焦束形接触子を用い該
接触子を被検体のスポット溶接部のくぼみ部の外領域か
ら該くぼみ部中心を通り反対の外領域へ走査し、上記発
振波から第1反射波の入力までの時間の大小によってナ
ゲツトの有無を判定し、ナゲツト有信号の走査量増分の
積分値によってナゲツト径の大きさを求め、予め記憶さ
れている正常ナゲツト径と比較して正常ナゲツト径より
測定ナゲツト径が小さいときにスポット溶接異常を検出
するスポット溶接部検査方法を提案した。
このような特願昭60−260659号に示される如き
、表面波と第1底面波との時間差を用いて板厚を求める
板厚計の場合、第12図に示す如く、表面波の位置を見
つけるしきい値Aの電圧比較器と第1底面波を見つける
しきい値Bの電圧比較器で検出される時間差しにより板
厚Tを決定している。
T=tx(、’/2 但)Cv′:被検体中の音速 このような板厚計にあっては、特定の一点を計る板厚を
計る場合正確に板厚が計り得るように超音波探触子を被
検体に垂直に当接するので問題は生じない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このような集束形振触子を用いて走査させてナゲツト径
を演算する方法にあっては、超音波探触子が正常な姿勢
のときは第12図(A)に示す如く表面波S、第1底面
波B i t  第2底面波B□。
・・・が正常に出力されるため、比較電圧E ref(
#1.$2.#3)との比較(第1.第2.第3の各比
較器)が正常に行える。
しかしながら、このような板厚計にあっては超音波探触
子が倒れ、すなわち第13図に示す如く表面5oに対し
である傾斜が生じた場合がある。
第13図は、超音波探触子1の先端部IAの端面IBと
被検体5の表面50とが傾きθで当接し接触媒液21に
よって空隙を充している状態を示している。超音波発信
液42は端面IBで反射させられた反射液43と端面I
Bを通過し、被検体5の表面50で反射させられた反射
波44とが共に帰還して来ることになる。この傾きθが
大きくなるほど2つの反射波43,44は干渉し合い表
面波の波高の低下と、波形の変化だけでなく底面波も小
さく波形は第12図(A)から第12図(B)→(C)
→(D)→(E)とくずれる、第12図(A)に示され
る第2のしきい値#2を単独に利用する例の第11図に
おいて波形が小さくなるまで表面波の位置を求めようと
しきい値Aの絶対値を小さくしたしきい値A′を考える
と、これまでの検出点Pは1つ前の山の検出点P′を誤
検出する恐れがある。また、表面波は第13図に示す如
き超音波探触子1の先端部IAの端面からの反射波43
と被検体5の表面50からの反射波44とに分離するよ
うな場合、第12図(C)に示されるように第1底面波
がノイズのなかに埋もれてしまう。
本発明の目的は、製品を破壊することなく、スポット溶
接部を片面側から簡単に溶接強度を的確に把握すること
のできるスポット溶接部検査装置を提供することにある
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、被検体へ接触させる円錐状の集束形先端を持
った超音波探触子と該超音波探触子の走査量を検知する
変位計とを有し、前記超音波探触子から繰返し超音波パ
ルスを発信しながら該超音波探触子を被検体のスポット
溶接部のくぼみ部の外領域から該くぼみ部の中心を通り
反対側の外領域へ走査し被検体の表面及び底面からの反
射波を取り込み表面からの反射と底面からの反射との時
間差を求めその時間差の大小によってナゲツトの有無を
判定し該ナゲツト有信号の走査量増分の積分値からナゲ
ツト径を求めるものにおいて、表面波の存在する位置を
推定する第1の手段と、該第1の手段で推定された領域
内における反射波の波高が一定値を超えたことを検出す
る第1比較器と、該第1比較器が検出後最初のゼロクロ
ス点を検出し表面波の基準点を決定する第2比較器と、
該第2比較器動作後波形が逆側の一定値を超えた点を検
出する第3比較器と、前記第2比較器と前記第3比較器
の動作時間差が一定値以上となると超音波探触子の倒れ
を検出する第2の手段と、上記底面から反射される底面
波列から第1底面波を検出する第3の手段と、表面波と
前記第3の手段によって検出された第1底面波との時間
差から板厚を決定する第4の手段とからなる板厚計を用
いることを特徴とするものである。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について説明する。
第1@には本発明の一実施例が示されている。
図においてクリシ操作スイッチ17、走査OKクランプ
8、溶接等級ボタン19が設けられている超音波探触子
1の先端は、円錐状で焦束型の接触子20が設けられて
いる。この接触子20は、上板5の表面上を走査するよ
うに構成されている。
また、超音波探触子、1はフレキシブルジヨイント22
を介して差動変圧変位計23に取り付けられている。こ
の差動変圧変位計23には走査量演算部27が接続され
ている。この走査量演算部27には1品質水準演算部2
8と、板厚演算記憶部26が接続されている。この板厚
演算記憶部26にはピーク波高値を板厚の変化、超音波
探触子1の倒れ、あるいは超音波探触子1の接触圧に拘
らずできるだけ正確に表面波及び第1底面波の間隔を捕
え、その間隔をカウントするパルス間隔計数部25を介
して超音波パルス送受信部24が接続されている。この
超音波パルス送受信部24には、走査OKクランプ8が
接続されている。また、品質水準演算部28には、品質
表示部29が接続されている。なお、図中4はナゲツト
、6は下板、21は接触媒質である。
このように構成されるものであるから、被検体の上板5
の上面50に、光端が細くなった円錐状で集束型の超音
波探触子1を押しあて、超音波送受信部24から発信す
る超音波パルスを接触媒質21を介して被検体に入射し
ながらスポット溶接部のくぼみの外からくぼみの中心線
上を通り、再びくぼみの外まで走査する。このように超
音波探触子1をスポット溶接点のくぼみの外域に当接し
、板厚演算記憶部26で上板Sの板厚T1を測定記憶し
、次に、超音波探触子1をスポット溶接点のくぼみの内
域に移動してナゲツト部の板厚、すなわち、上板5と下
板6の合計の板厚T工+2を測定記憶する。
いま、超音波探触子1を第2図に示す如く走査させると
、各走査区域I、n、III、及び遷移域※においては
、第3図に示す如き受信波形が得られる。すなわち、超
音波探触子1の先端に取付けられた接触子20中を進行
してきた超音波40は、まず、被検体表面51からの反
射波41すなわち表面波Sと被検体中に入射した超音波
42に分離される。この被検体に入射した超音波42は
超音波探触子1がナゲツト4の領域外Iおよび■に位置
する場合には被検体の上板5の底面53から反射波43
が多重に受信され、底面波列Bニー、。
Bニー、、B、、・・・・が表される0次に超音波探触
子1がナゲツト4の内部すなわち■区域に位置する場合
には、被検体中に入射した超音波44によって被検体の
上板5の底面S3が存在せず領域■、■のような底面5
3からの反射波43は発生せず、被検体の下板6の底面
63からの反射波45が発生する。
また、走査区域1.n、IIIの各区域の切替り点区域
である走査遷移区汁では、上板5の底面53からの反射
波43と下板6の底面63がらの反射波45とが混在す
るため1区域1.IIIと区域■との中間的な底面波列
B、に−8,Bお一2yB%−3+・・・が発生する。
このように上板5の底面53と下板6の底面63との雨
反射波43.45が混在するときには反射波43どうし
が、相互に干渉し合うから反射波全エネルギーが小さく
なる。また、この走査遷移区域 るようにスポット電極により形成された凹部の傾斜面に
接触子が当接するので被検体に入射する超音波42が傾
いて進むためその反射波44と進み、反射波43の受信
率が低下する。このため第2図図示走査遷移区域Xの表
面波、第1底面波B待−8の波高は第3図に示す如く第
3図走査区域1.II。
■より低下するので従来のような比較電圧固定形式の板
厚計では表面波の位置が検出されないため、時間差t工
9時間差t2を計時することができない。また、不完全
ナゲツトでは第1底面波がまだ存在するのに波高が全体
的に低下すると波高の窩い第2底面波を計時し時間差t
2を求めてしまう誤りをする。
また、区域1.IIIでは上板部板厚T1に相当する時
間差t1が測定されナゲツト部■ではナゲツト部厚さ、
すなわち、上下板厚T工+2に相等する時間差t2が測
定される。また、各走査区域の接点区域である走査遷移
区域Xは底面波列のピーク値B waxと関係づけた比
較電圧 Eref=a・βflIax   (0,2< a (
0,5)を導入することにより走査区域■、■と走査区
域■とに割り振ることができる。このように比較電圧E
 refを被測定波高に合せて動かし時間差し、あるい
はt2を求めることにより判断不可能走査距離(ナゲツ
ト径積算値)Dngを小さくできる。
第4図には波形処理回路のブロック図が示されている。
図において101は高圧パルス放電回路であって5oo
〜2500回/秒の100〜300Vのパルス放電を行
ない第5図(B)に示す如きパワーPを超音波探触子1
02に供給し、第5図(A)に示す如きタイミング信号
S1を表面波位置推定回路104へ送出する。この超音
波探触子102に送り込まれた第5図(B)に示される
パワーPは電気圧力変換素子から超音波(10〜30M
H2)に変換されて超音波探触子102から被検体に発
信される。この発信された超音波の反射波が超音波探触
子102によって受信され、電圧に逆変換され第5図C
B)に示す如き原波形Y1を得る。この原波形Y8は初
段増幅回路103に送出される。この初段増幅回路10
3は超音波探触子102から出力される第5図(B)に
示される反射波エネルギー電圧Y工を30〜200倍に
増幅し第5図(C)に示す如き1吹出力Y、(FTPo
、 5V以上)を出力する。
また、高圧パルス放電回路101から出力される第5図
(A)に示す如きタイミング信号S2を入力する表面波
位置推定回路104では超音波探触子102の先端に介
在させたデレー材中の遅延時間を演算し、第5@ (D
)に示す如き表面波受入れ信号S2を表面波増幅検出回
路105に送り出す、このように第5図(C)に示す如
き1吹出力Y2と第5図(D)に示す如き表面波受入れ
信号S2 とを入力する表面波増幅検出回路105は、
正波形検出回路(第1比較回路)105A、ゼロクロス
検出回路(第2比較回路)L05B、負波形検出回路(
第3比較回路)105C,表面波状態判定回路105D
によって構成されている。1吹出力Y2と表面波受入信
号S2とを受信した表面波増幅検出回路105では正波
形検出回路105Aにおいて表面波中の正の振幅が十分
であることを確認し第6図(B)に示す如き階段波S3
1を出力する。この正波形検出回路105Aには、正波
形の直後のゼロクロス点を表面波の基準点として立ち上
がる第6図(C)に示す如き階段波信号S1を発生する
ゼロクロス検出回路105Bが接続されている。また、
初段増幅回路103から出力される1吹出力Y2は負波
形検出回路105Cに入力され、パレス列に加工されて
時間差異常検出回路105Dに出力する。この時間差異
常検出回路105Dは基準点の第5図(E)に示される
階段波信号S、の立ち上りにより第6図に示す如く正常
範囲、異常範囲とパル2列との論理関係より表面波の正
常異常を判定し、第5図(L)に示される表面波状態信
号S、を発生する。
このゼロクロス検出回路105Bから出力される第5図
(E)に示す如き階段波信号S、は、底面波増幅検出回
路106Aと、底面波ピークホールド回路106Bと、
時間差演算回路109に入力される。
この底面波増幅検出回路106では第S図(E)に示す
如き階段波 S、が入力されると、この階段波S、の立
ち上りから被検体の測定対象板厚0.6〜6noに相当
する0、2〜Qusec間にアナログスイッチSWを閉
じる第5図(F)に示す如き信号S、′ を作り、この
信号3 、 I  によって目的とする第5図(C)に
示される底面波列を選択的に取り込み第7図に示す如き
2吹出力Y、を出力する。
また、底面波増幅検出回路106Aから出力される第5
図(H)に示す如き2吹出力Y、を入力し、第5図(E
)に示される信号S、の入力待以後の2吹出力Y3のピ
ークホールドを行う底面波ピークホールド回路106B
ではまず前回のピークホールド電圧Bmaxを第5図(
E)に示す如き階段波S、の立ち上りによって出力され
る矩形波信号によって放電スイッチSWをONさせ、今
回の底面波出力Y、のピーク値受入れに対応させる。
そこで新たなピーク値Bmaxをメモリする。このメモ
リされたピーク値B waxは第5e(H)に示す如き
出力Y4として出力される。
この底面波ピークホールド回路106Bから出力される
ピーク値信号Y4は、第1底面波検出回路106Gと、
底面波波高充足度比較回路110に入力される。この第
1底面波検出回路106Cは第5図(H)に示す如き出
力Y4を可変抵抗で分割比αに電圧分割し比較電圧E 
rafを作り出し、この比較電圧E refと底面波列
選択増幅回路106Aから出力される第5図(H)に示
される如き2吹出力Y3とを比較し、底面波列選択増幅
回路106Aから出力される2次呂力Y、が比較電圧E
 refより大となったときに立ち上がる第5図(1)
に示す如き階段波S4を時間差演算回路109に出力す
る。
すなわち、 Eref=a ・Y、  (Y4:前回のピーク値)Y
3> Eref 妙 54=1 の関係である。
また、階段波S4を入力する時間差演算回路109では
表面波増幅検出回路105のゼロクロス検出回路105
Bから出力される第5図(E)に示す如き階段波S3 
と第1底面波検出回路106Cから出力される第5図(
I)に示される階段波S4とから、階段波S1の立上り
によって立上り、階段波S4の立上りによって立ち下が
る第5図(J)に示す如き矩形波S、を作成し、この矩
形波S、の出力されている時間をバイナリカウンタによ
って計時する。このバイナリカウンタによって計時され
た値はバイナリ出力S、として板厚に比例した値を有し
、マイクロコンピュータ(μmc o n) 111へ
送りだされる。このμ−conlllはバイナリ出力S
、と、底面波ピークホールド回路106Bから出力され
るピークホールド電圧Y4が充分な波高を持っていたか
どうかを判定する底面波波高充足度判定回路106Dか
ら出力される判定信号S7及び表面波増幅検出回路10
5の表面波状態判定回路105Dから出力される第5図
(L)に示す如き信号S、と超音波探触子102の現在
位置Xを取り込み各位置毎の板厚を演算しナゲツト径D
nmesを積算する。
このように構成されるものであるから高圧パルス放電回
路101は毎秒1000〜2500回のパルス放電を行
い、常に1サイクル前の底面波列のピーク値B rma
xが底面波ピークホールド回路107によ゛って保持さ
れ出力信号Y4として出力されている。また、パルス放
電により超音波探触子102から発信された超音波は被
検体5の表面51や底面53から反射され、反射波列と
なって超音波探触子102より受信され、原波形Y工と
なって初段増幅回路103に取込まれる。この初段増幅
回路103は第5図(B)に示される原波形Y工を適当
な出力電圧に増幅して第1次出力Y2を表面波増幅検出
回路105の正波形検出回路105A、ゼロクロス検出
回路105B、負波形検出回路105Cにそれぞれ出力
する。正波形検出回路105Aでは、この初段増幅回路
103から出力される第1次出力Y2と、表面波位置推
定回路104から出力される第5図(D)に示す如き表
面波位置推定回路S2を受けて表面波S中の正方向に山
を見つけ出す。また、ゼロクロス検出回路105Bでは
正波形検出回路105Aの正方向の山を検出した信号を
受けて第5図(C)に示される第1次出力Y2の表面波
Sの右下りのゼロクロス付近を検出し表面波Sの基準点
となる第5図(E)に示される階段波(ゼロクロス検出
階段波)信号S、を出力する。
また、表面波Sが正常か異常かの判定は第6図に示す如
く行われる。すなわち、第6図(A)に示す如き第1次
出力Y2 が得られると、第4図図示正波形検出回路1
05Aにおいて表面波Sの正波形としきい値電圧との比
較によって第6図(B)に示す如き正波形検出階段波S
3Xを得、この正波形検出階段波Satの信号有によっ
て第4図図示ゼロクロス検出回路105Bにおいてこの
表面波Sのゼロクロスが検出され、第6図(C)に示す
如きゼロクロス検出S、が得られる。また、第1次出力
Y2が負方向である水準を超えたことを表面波増幅検出
回路105の負波形検出回路105Cが判定し、第6図
(D)に示す如き負波形検出パルスS32を発生する。
第6図(C)に示されるゼロクロス検出階段波S3によ
って第6図(E)に示す如き所定時間パルス幅の正常波
検出ゲートS3、と、この正常波検出ゲートS 33の
立ち下りから一定時間後に所定時間幅のパルス信号であ
る第6図(F)に示す如き異常検出ゲートS0を得る。
この第6図(E)に示される正常波検出ゲートS1.と
第6図(D)に示される負波形検出パルスS、2との論
理積(1)によって立ち上り、この第6図(F)に示さ
れる異常波検出ゲートS34と第6図(D)に示される
負波形検品パルスS32との論理積(1)によって立ち
下る第6図(G)に示す如き表面波状態信号S、  (
第5図(L)に示される信号S、に同じ)を得る。この
第6図(G)に示される表面波状態信号S、は表面波が
正常波である場合には第5図(L)実線に示す如く(1
)状態が維持される。
いま、第6図(A)に示す如き第1次出力Y2を得た場
合には、第6図(D)に示される如く負波形検出パルス
が2回出力されるため表面波状態信号S、は第6図(G
)に示す如く立ち上げられ。
次に立ち下げられ、第5図(L)の破線に示す如くなる
。このようにして表面波状態判定回路105Dは、出力
信号S、を出力している。第14図(C)(D)(E)
の場合ではμmconlllに信号を送りだすときには
第14図(A)(B)以外は正常信号を送り出さない。
次に底面波の処理動作について説明する。第1次出力Y
2の中から表面波中央部の右下リゼロクロス点を表面波
増幅検出回路105によって検出し、このゼロクロス点
を立ち上りとする階段波S、を発生する。この階段波S
、の立ち上りによって底面波増幅検出回路106Aは底
面波列を選択的に取込む。
この底面波増幅検出回路106Aは特定期間(板厚0.
6〜6m)の波形を取込みpull downとロアク
ランプを行ない片振幅波形出力Y、を作り出す。また底
面波ピークホールド回路106Bから出力される前サイ
クルのピークホールド値Y、を電圧分割して得られる比
較電圧E refと。
この出力Y、とを第1底面波検出回路106Cにおいて
比較し、出力Y1が大きくなった点を求め、階段波S4
を得る。この2つの階段波S1.S、の時間差を時間差
演算回路109において演算して板厚を求める。他方、
底面波ピークホールド回路106Bでは新しい片振幅波
形出力Y、のピーク値Y4に更新される。
第8図には、板厚計測が正常か否かを判定する場合のフ
ローチャートが示されている。すなわち、ステップ30
1において表面波Sの正の波高が十分か否かを判定し、
十分でないときはステップ309へ移り、十分であると
判定するとステップ302において、表面波のゼロクロ
ス点があったか否かを判定する。このステップ302に
おいてゼロクロス点を検出すると、ステップ303にお
いて表面波の負の波高値が十分でかつ、この負の波高が
ゼロクロス直後に存在しているか否かを判定する。No
であればステップ309に移り、YESであればステッ
プ304において表面波の負の波高値が十分大きくてゼ
ロクロスから離れて存在するかを判定し、YESの場合
はステップ309に移り、NOであればステップ305
に移る。このステップ305においては、前サイクルの
ピーク値をホールドした値の1/n(例えばn=2、n
=3)の比較水準を底面波が超えたか否かを判定する。
このステップ305において比較水準を底面波が超えた
と判定すると、ステップ306において今サイクルのピ
ーク値をホールドし、ステップ307において今サイク
ルのピーク値の波高は十分か否かを判定する。このステ
ップ307において十分であると判定するとステップ−
308において、ゼロクロス点より底面波検出点までの
時間差を用い板厚を演算出力する。
また、ステップ307において今サイクルのピーク値の
波高が十分でないと判定するとステップ309において
板厚Oとして出力する。
第9図には、スポット溶接部検査のフローチャートが示
されている。すなわち、ステップ201において、読取
り釦を押しながら下板厚(T工)。
下板厚(T、)、ナゲツト部厚さくT工+2)を取り込
む。
次にステップ202において被検体の走査開始点に超音
波探触子を当接し開定開始釦を押し、ステップ203に
おいて初期値の設定を行う。すなわち、規準板厚Tst
d  (下板厚(r z ) 、下板厚(T2)の小さ
い方)、規準ナゲツト径D s t d (= Fコη
) r現在位置X、現在板厚T、出発位買X、 (=X
) 。
計数済の位置X工(=O)、ナゲツト径の積算値Dme
s (=O) 2判断不可の走査量Dng(=O)の各
値を設定する。次にステップ204において、測定可能
条件、すなわち、ナゲツト部厚さく T1+2)は上板
部(T工)、上板部 (T□)のどちらよりも大きい、
現在の板厚Tが上板厚T工に上板部とみなす上積値・ε
、を加えた値よりも小さい(T<Tよ+ε、)、出発位
置X0 が5より小さい(X、 <5)が成立している
か否かを判定する。
このステップ204において測定可能条件であると判定
すると、ステップ205において、現在位置又と現在板
厚Tとを取り込む。次にステップ206において現在位
置又と計数済の位置X工との差が計数ピッチDxより大
きいかを判定する。
大きくないと判定するとステップ205に戻り、大きい
と判定すると、ステップ207において、表面波Sが正
常か、底面波の波高は十分かを判定し、Noの場合はス
テップ211へ移り、YESの場合は、ステップ208
において現在の板厚Tが上板厚T工に上板部とみなす上
積値を加算した値よりも小さいか(T<  T1+i、
)を判定する。
このステップ208において、現在の板厚Tが小さいと
判定するとステップ209において現在の板厚Tがナゲ
ツト部厚さT工+2にナゲツト部とみなす上積値E2を
加えた値よりも小さいかを判定する。このステップ20
9において現在の板厚Tが小さいと判定するとステップ
210においてナゲツト径の積算値D11esをナゲツ
ト径の積算値Dmesに計数ピッチDxを加えた値に書
きかえてステップ213に移る。また、ステップ209
において現在の板厚Tが小さくないと判定するとステッ
プ211において、判断不可の走査量Dngを判断不可
の走査量Dngに計数ピッチを加えた数に書き換えてス
テップ205に戻る。
また、ステップ208において現在の板厚Tが小さくな
いと判定するとステップ212において現在位置Xから
出発位置X0 を差し引いた値が15より大きいか(X
−X、>15)否かを判定し、NOであればステップ2
13に移り、YESであればステップ214に移る。ス
テップ214においては、判断不可の走査量Dngが所
定走査量D ngmより大きいか否かを判定し、大きい
と判定するとステップ215においてD ngmをDn
gに書き換えてステップ216に移り、また、ステップ
214において大きくないと判定するとステップ216
に移る。このステップ216においては、ナゲツト径の
積算値D n+esに判断不可走査量Dngに8倍した
値(β・Dng)を加算した値に書き換え、ステップ2
17において溶接等級指数RATiOを RATiO=Dmes /Dstd で求める。次にステップ218,219,220で各等
級を判定しステップ221において各等級を表示する。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、被検体に対し、
超音波探触子が倒れたり、浮き上がると表面波の波高が
小さくなるだけでなく、波形がくずれ、上下各1山が各
2山に分離しても第3の比較器を設けることにより誤っ
た板厚を検出することがない。
また1本発明によれば第1の比較レベル及び第3の比較
レベルを下げ、全体としてパターン認識を導入したので
従来では板厚測定不可能であった超音波探触子の倒れも
ナゲツト中か否かという粗い精度には利用しうる利用可
能範囲を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す構成図、第2図は走査領
域を示す図、第3図は各走査区域における受信波を示す
図、第4図は波形処理回路のブロック図、第5図は第5
図の主要波形図、第6図は超音波探触子が倒れたときの
正常異常を検出する波形図、第7図は底面波増幅回路の
波形図、第8図は板厚計測が正常か否かを判定する場合
のフローチャート、第9図はスポット溶接部検査のフロ
ーチャート、第10図は従来の装置を示す図、第11図
は正常に超音波探触子を当接したときの受信波形を示す
図、第12図は各種受信波形を示す図、第13図は超音
波探触子が倒れた場合の発信波と受信波の関係を示す図
である。 1.102・・・超音波探触子。 4・・・ナゲツト、   5・・・上板、6・・・下板
、 103・・・初段増幅回路、 104・・・表面波位置推定回路。 105・・・表面波増幅回路、 105A・・・正波形検出回路、 105B・・・ゼロクロス検出回路、 105C・・・負波形検出回路、 105D・・・時間差異常検出回路、 106C・・・第1底面波検出回路、 109・・・時間差演算回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)被検体へ接触させる円錐状の集束形先端を持った
    超音波探触子と該超音波探触子の走査量を検知する変位
    計とを有し、前記超音波探触子から繰返し超音波パルス
    を発信しながら該超音波探触子を被検体のスポット溶接
    部のくぼみ部の外領域から該くぼみ部の中心を通り反対
    側の外領域へ走査し被検体の表面及び底面からの反射波
    を取り込み表面からの反射と底面からの反射との時間差
    を求めその時間差の大小によってナゲットの有無を判定
    し該ナゲット有信号の走査量増分の積分値からナゲット
    径を求めるものにおいて、表面波の存在する位置を推定
    する第1の手段と、該第1の手段で推定された領域内に
    おける反射波の波高が一定値を超えたことを検出する第
    1比較器と、該第1比較器が検出後最初のゼロクロス点
    を検出し表面波の基準点を決定する第2比較器と、該第
    2比較器動作後波形が逆側の一定値を超えた点を検出す
    る第3比較器と、前記第2比較器と前記第3比較器の動
    作時間差が一定値以上となると超音波探触子の倒れを検
    出する第2の手段と、上記底面から反射される底面波列
    から第1底面波を検出する第3の手段と、表面波と前記
    第3の手段によって検出された第1底面波との時間差を
    求めその時間差から板厚を決定する第4の手段とからな
    る板厚計を用いることを特徴とするスポット溶接部検査
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0249156A (ja) * 1988-08-11 1990-02-19 Showa Aircraft Ind Co Ltd 超音波断層検出方法および装置
JP2008070325A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Sumitomo Metal Ind Ltd 超音波探傷方法、超音波探傷装置および鋼材
JP2009039758A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Kanto Auto Works Ltd 抵抗スポット溶接のナゲット径測定機

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JP2008070325A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Sumitomo Metal Ind Ltd 超音波探傷方法、超音波探傷装置および鋼材
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