JP2009039758A - 抵抗スポット溶接のナゲット径測定機 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来、抵抗スポット溶接の強度を正確に知るためのナゲット径の計測は、破壊検査でしか行えず、非破壊検査ではできなかった。そのため、抵抗スポット部の全数には行えず全数の強度を保証することはできなかった。
【解決手段】超音波によってコロナボンド径を計測可能なコロナボンド径計測装置1と、コロナボンド径計測装置1に接続するナゲット径演算装置2とを有し、ナゲット径演算装置2は、コロナボンド径計測装置1からの計測信号に基づいてナゲット径NDを演算可能な演算プログラム20を有する抵抗スポット溶接のナゲット径測定機による。
【選択図】 図1
【解決手段】超音波によってコロナボンド径を計測可能なコロナボンド径計測装置1と、コロナボンド径計測装置1に接続するナゲット径演算装置2とを有し、ナゲット径演算装置2は、コロナボンド径計測装置1からの計測信号に基づいてナゲット径NDを演算可能な演算プログラム20を有する抵抗スポット溶接のナゲット径測定機による。
【選択図】 図1
Description
この発明は、ろう材等を使わずに被溶接材(ワーク)間の抵抗発熱を利用して金属の接合を行なう抵抗スポット溶接において、ナゲット径を測定する抵抗スポット溶接のナゲット測定機に関する。
図3に示すようにナゲットNは、被溶接材(ワーク)WW間の接合部に生じる最大溶融部分を意味し、一般的に接合部を中心面とする碁石状の形状を示す。ナゲット径NDは、この接合界面での大きさであり、スポット溶接1点当りの強度は、基本的にナゲット径NDに依存しているとされる。例えば、ワークが薄板中心の自動車関連の溶接では、通常4√tのナゲット径NDを確保する条件を溶接条件の基準に選定している(t=板圧:単位mm)。
従来、溶接ナゲット径NDを計測するためには、抵抗スポット部(圧接部)を破壊して行なう破壊検査によって行なわれていた。
また、ナゲット周囲に生じるワークの圧接された部分をコロナボンドCといい、その大きさをコロナボンド径CDという。
現在、ナゲット径NDを破壊検査によって計測する代わりに抵抗スポット溶接の強度に関係のあるコロナボンド径CDを計測する装置は知られており、超音波によって非破壊の検査が行なわれ、コロナボンド径CDは計測されている。
例えば、特公昭62−55624号(従来技術1)には、「溶接部の超音波検査装置」の開示がある。
特公昭62−55624号(従来技術1)
例えば、特公昭62−55624号(従来技術1)には、「溶接部の超音波検査装置」の開示がある。
超音波UWは、図4に示すように進路の途中に気体層があると大きな反射や減衰が発生し、逆に圧接部のように金属が密着している場合は超音波UWは透過する特性がある。したがって、この特性を利用した非破壊検査では、溶融した部分であるナゲットNと、ワーク間(板間)が圧接した部分であるコロナボンドCの違いを判別できない。従来技術1の開示された溶接部の超音波検査装置によっても、コロナボンド径CDが計測できるのみであり、ナゲット径NDの計測はできなかった。
そのため、抵抗スポット溶接の強度を正確に知るためのナゲット径NDの計測を行なう必要があるが、破壊検査でしか行えないため、選択的にしか行えず、抵抗スポット部の全てについてナゲット径の計測ができないため、全数の強度を保証することはできない課題があった。
上記課題を解決するために、抵抗スポット溶接におけるナゲット径の測定機であり、超音波によってコロナボンド径を計測可能なコロナボンド径計測装置と、コロナボンド径計測装置に接続するナゲット径演算装置とを有し、
ナゲット径演算装置は、コロナボンド径計測装置からの計測信号に基づいてナゲット径を演算可能なプログラムを有することを特徴とする抵抗スポット溶接のナゲット径測定機を提案する。
ナゲット径演算装置は、コロナボンド径計測装置からの計測信号に基づいてナゲット径を演算可能なプログラムを有することを特徴とする抵抗スポット溶接のナゲット径測定機を提案する。
また、抵抗スポット溶接におけるナゲット径の測定機であり、超音波によってコロナボンド径を計測可能なコロナボンド径計測装置と、コロナボンド径計測装置に接続するナゲット径演算装置とを有し、
ナゲット径演算装置は、コロナボンド径計測装置からの計測信号に基づいてナゲット径を演算可能な演算プログラムと、プログラムの演算結果を表示する表示部とを有することを特徴とする抵抗スポット溶接のナゲット径測定機を提案する。
ナゲット径演算装置は、コロナボンド径計測装置からの計測信号に基づいてナゲット径を演算可能な演算プログラムと、プログラムの演算結果を表示する表示部とを有することを特徴とする抵抗スポット溶接のナゲット径測定機を提案する。
この発明によれば、抵抗スポット溶接1点当りの強度の基準となるナゲット径NDの計測を、非破壊検査により容易に行なうことができる。したがってナゲット径の計測のための抵抗スポット部の破壊検査の必要が無くなるため、製造効率が向上する。
更に、抵抗スポット部の全てのナゲット径を計測することが可能になるため、溶接部分の強度を全数保証することができ精度、品質が向上する。
この発明の実施形態である抵抗スポット溶接のナゲット径測定機の説明図である図1、抵抗スポット溶接のナゲット径測定機の作動のフローチャートである図2に基づいて説明する。
この発明の実施形態である抵抗スポット溶接のナゲット径測定機は、超音波によってコロナボンド径を計測可能なコロナボンド径計測装置1と、コロナボンド径計測装置1に接続するナゲット径演算装置2とを有する。
コロナボンド径計測装置1は、超音波発信部10と、超音波受信部11と、コロナボンド径演算部12と、コロナボンド径発信部13とを有しており、超音波発信部10と超音波受信部11とにより上述した超音波UWの反射と透過の特性によって得た数値からコロナボンド径演算部12によってコロナボンド径CDを測定する。測定されたコロナボンド径CDは、コロナボンド径発信部13によってナゲット径演算装置2に計測信号を送信する。Wはワークである薄板である。
ナゲット径演算装置2は、コロナボンド径計測装置1からの計測信号に基づいてナゲット径NDを演算可能な演算プログラム20を有する。請求項2に係る発明では、コロナボンド径計測装置1からの計測信号に基づいてナゲット径を演算可能な演算プログラム20と、演算プログラム20の演算結果を表示する表示部(出力部)21とを有する。
ナゲット径演算装置2の演算プログラム20は以下のような関係式を有している。
ナゲット径NDをdn、コロナボンド径CDをdcとした関係式は、dn=f(dc)であり、この実施例によればdn=f(dc)=1.73dc−5.40である。
この実施例に基づく関係式は、以下の素材、条件によって求められた。
(1)2枚のワークW、Wとして軟鋼板(メッキ無し)板厚0.7mmと、軟鋼板(メッキ無し)板厚1.4mmの二枚合わせの板組による。
(2)溶接条件を6段階に変化(電流値)させ、TP(テストピース)を作製する。55%、70%、85%、100%、115%、130%(加圧力と時間は電流値より決定)。
(3)超音波測定装置でコロナボンド径CDを測定し、測定後その抵抗スポット部分を破壊してナゲット径NDを測定する。これを多数、今回の実施例では35回繰り返し計測した。
(4)測定したコロナボンド径CDと、測定したナゲット径NDの数値結果をプログラムに入力しグラフ化して計算式を求める。
(5)図5に示すグラフは、測定されたコロナボンド径をX軸に示し、測定されたナゲット径をY軸に示すもので、多数測定の数値結果からコロナボンド径とナゲット径の相関関係を示したのもである。このグラフから計算される関係式が下記の式である。
図5のグラフは、y=1.73x−5.40。この実施例では、図5に示すように抵抗スポット溶接の強度を示すy軸のナゲット径の基準となる4√t、すなわち4√0.7も対応するコロナボンド径CDは、5.1mmとなり、5.1mm以上のコロナボンド径CDが計測されれば溶接基準を満たすことになる。
次に、この発明の実施形態である抵抗スポット溶接のナゲット径測定機の作動についてフローチャートである図2に基づいて説明する。
この発明の実施形態である抵抗スポット溶接のナゲット径測定機の作動スイッチを押してON状態にする。コロナボンド径計測装置1の超音波発信部10から溶接スポット部へ発信し超音波受信部11によってその結果を受信する。受信具合が悪い場合(NG)は、再計測となり、再び超音波発信部10から溶接スポット部へ発信し超音波受信部11によって受信を繰り返す。
超音波受信部11の受信がOKとなり、その受信結果からコロナボンド径CDの大きさを計測できた場合(OK)に初めて、ナゲット径演算装置2へ計測信号が発信される。超音波受信部11の受信はOKとなるが、その受信結果からコロナボンド径CDの大きさを計測できない場合(NG)、信号は超音波発信部10に再計測の信号を送り、再び超音波発信部10から溶接スポット部へ発信し超音波受信部11によってその結果を受信することを繰り返す。
ナゲット径演算装置2は、コロナボンド径の計測信号を受信すると、演算プログラム20によって演算し、その結果を表示部(出力部)21によって表示される。
この発明は、薄板同士を抵抗スポット溶接によって接合する工程がある自動車製造工場や電機メーカー等において、利用可能性が高い。
1 コロナボンド径計測装置
10 超音波発信部
11 超音波受信部
12 コロナボンド径演算部
13 コロナボンド径発信部
2 ナゲット径演算装置
20 演算プログラム
21 表示部(出力部)
W ワーク(薄板)
N ナゲット
ND ナゲット径
C コロナボンド
CD コロナボンド径
UW 超音波
10 超音波発信部
11 超音波受信部
12 コロナボンド径演算部
13 コロナボンド径発信部
2 ナゲット径演算装置
20 演算プログラム
21 表示部(出力部)
W ワーク(薄板)
N ナゲット
ND ナゲット径
C コロナボンド
CD コロナボンド径
UW 超音波
Claims (2)
- 抵抗スポット溶接におけるナゲット径の測定機であり、超音波によってコロナボンド径を計測可能なコロナボンド径計測装置と、コロナボンド径計測装置に接続するナゲット径演算装置とを有し、
ナゲット径演算装置は、コロナボンド径計測装置からの計測信号に基づいてナゲット径を演算可能なプログラムを有することを特徴とする抵抗スポット溶接のナゲット径測定機。 - 抵抗スポット溶接におけるナゲット径の測定機であり、超音波によってコロナボンド径を計測可能なコロナボンド径計測装置と、コロナボンド径計測装置に接続するナゲット径演算装置とを有し、
ナゲット径演算装置は、コロナボンド径計測装置からの計測信号に基づいてナゲット径を演算可能な演算プログラムと、プログラムの演算結果を表示する表示部とを有することを特徴とする抵抗スポット溶接のナゲット径測定機。
Priority Applications (1)
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JP2007208410A JP2009039758A (ja) | 2007-08-09 | 2007-08-09 | 抵抗スポット溶接のナゲット径測定機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007208410A JP2009039758A (ja) | 2007-08-09 | 2007-08-09 | 抵抗スポット溶接のナゲット径測定機 |
Publications (1)
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JP2009039758A true JP2009039758A (ja) | 2009-02-26 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007208410A Pending JP2009039758A (ja) | 2007-08-09 | 2007-08-09 | 抵抗スポット溶接のナゲット径測定機 |
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-
2007
- 2007-08-09 JP JP2007208410A patent/JP2009039758A/ja active Pending
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