JPH0641940B2 - 渦電流検査方法 - Google Patents

渦電流検査方法

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JPH0641940B2
JPH0641940B2 JP60176496A JP17649685A JPH0641940B2 JP H0641940 B2 JPH0641940 B2 JP H0641940B2 JP 60176496 A JP60176496 A JP 60176496A JP 17649685 A JP17649685 A JP 17649685A JP H0641940 B2 JPH0641940 B2 JP H0641940B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、渦電流検査方法に関するものである。
〔発明の背景〕
渦電流検査方法は、各種金属材料に存在する欠陥の非破
壊検査法として使用されている。例えば、非破壊検査、
Vol.33,NO.11,pp842〜850(1984)には、表
面上に発生した表面割れの高さを測定する方法について
開示されている。
一方、欠陥の検出及び欠陥サイズの測定を必要とする場
合は、表面欠陥の場合には限られず、裏面欠陥の場合も
あり、かつ裏面側に検出器を設置することが不可能な場
合があり、このような裏面欠陥を表面側から検出し、欠
陥サイズの測定が必要な場合がある。
しかし、開示されている方法は表面割れの高さの測定を
対象とし、探傷信号の振幅の大きさから割れの高さを測
定するものであるため、斜めに傾いた欠陥が存在する場
合に、欠陥の傾きの検出、欠陥のサイズ及び位置の測定
を行うことはできず、また裏面欠陥を裏面側から測定す
る場合には用いることはできなかつた。
〔発明の目的〕
本発明は、従来の問題を除去し、金属材料中に斜めに傾
いた欠陥が存在した場合に、欠陥の傾きの検出、欠陥の
サイズ及び位置の測定を可能とし、裏面欠陥の表面側か
らの測定を可能とする渦電流検査方法を提供することを
目的とするものである。
〔発明の概要〕
本発明は、コイルを用いて導電性を有する被検体に時間
的に変化する磁場を与え、生じた電磁現象を探傷信号と
して検出する探傷プローブを前記被検体表面上を走査し
て欠陥検査を行う渦電流検査方法において、前記探傷プ
ローブを走査して受信した探傷信号の前記探傷プローブ
の走査方向の変化率を求める工程と、該変化率の最大値
および最小値の大きさを求める工程と、該工程で求めら
れた前記変化率の最大値および最小値の大きさと予め求
めておいたしきい値とを比較してその大小関係から前記
被検体表面に垂直な欠陥と傾いた欠陥とを区別する工程
とを有することを第1の特徴とし、前記探傷プローブの
走査方向の変化率が最大値および最小値となる前記探傷
プローブの位置と、前記探傷信号の振幅が最大となる前
記探傷プローブとの位置との距離を求める工程と、該工
程で求めた距離を予め求めておいた較正値と比較して欠
陥の傾きを求める工程とを有することを第2の特徴と
し、前記探傷プローブの走査方向の変化率最大値および
最小値の大きさを求める工程と、該工程で求められた前
記変化率の最大値および最小値の大きさと予め求めてお
いたしきい値とを比較してその大小関係から前記被検体
表面に垂直な欠陥と傾いた欠陥とを区別する工程と、前
記被検体中の渦電流の浸透深さを変え探傷信号の得られ
る前記探傷プロープの位置を求める工程と、浸透深さの
異なる場合の該探傷プローブの位置の変化から前記欠陥
のサイズ(深さ,幅,長さ)と位置を測定する工程とを
有することを第3の特徴とするものである。
以下、本発明の渦電流検査方法の原理を第1図,第2図
及び第3図を用いて説明する。
第1図は被検体の内部に存在する欠陥の傾きを検出する
方法の説明図で、1は被検体、2は欠陥、3は探傷プロ
ーブ、4は渦電流の浸透領域を(以下浸透領域と称
す。)を示し、同図中の線図は横軸にプローブ位置x、
縦軸には振幅V又は振幅変化率V′がとつてある。探傷
プローブ3にAC電流を流すと被検体1には電磁誘導に
よつて渦電流が流れる。探傷プローブ3はインピーダン
スブリツジ回路(以下、ブリツジ回路と称する)に接続
し、被検体1の欠陥が存在しない位置でブリツジ回路の
出力信号が零となるように、インピーダンスを調整して
ブリツジをバランスさせる。この状態で探傷プローブ3
を被検体1の表面上で走査すると、浸透領域4が欠陥2
に接するプローブ位置xsからバランスが崩れて、探傷
信号(振幅V)がブリツジ回路の出力として得られ
る。振幅Vの増加に伴つて、振幅変化率 は大きくなる。探傷プローブ3をさらに走査すると、浸
透領域4が欠陥2の先端(欠陥の一番深い位置)Pに接
するプローブ位置xdmaxで振幅変化率V′は最大とな
り、探傷プローブ3が欠陥2の先端の真上となるプロー
ブ位置xmaxで振幅Vは最大となる。そして、浸透領域
4が欠陥2の影響を受けなくなるプローブ位置xでも
とのバランス状態にもどる。振幅変化率V′の最大値
V′maxおよびプローブ位置xとxmaxの距離xmax
は被検体表面と欠陥との距離dと傾き(被検体表面
の法線方向とのなす角)θ、および周波数に依存す
る。
第2図は被検体表面と欠陥との距離と振幅変化率の関係
を示す線図で、(a)は周波数50kHzで距離d(mm)に
対する振幅変化率の最大値V′max(V/mm)の変化を
示しており、θ=0°、1mm幅スリツト;θ=22.5
°,θ=30°,θ=45°,Vみぞの場合の値がしき
い曲線とともに示してあり、(b)は同様に周波数50
kHzで距離d(mm)に対するxmax−x(mm)の変化の測
定結果を示しており、θ=22.5°,θ=30°,θ
=45°,Vみぞの場合が示してある。同図(a)から
明らかなように、しきい曲線を設定することにより、振
幅変化率の最大値V′maxの大きさから傾いた欠陥と垂
直な欠陥を区別することができる。また同図(b)から
さらに傾きθ、距離dに対するxmax−xの校正値を
予め求めておけば、測定値との比較によつて欠陥の傾き
θを求めることができる。
次に、第3図を用いて、欠陥のサイズと位置の測定法に
ついて説明する。第1図と同一部分には同一符号が付し
てあり、同図中の線図は横軸,縦軸にそれぞれプローブ
位置x、振幅Vがとつてある。探傷プローブ3を被検体
1の表面で走査すると、探傷信号の振幅Vは浸透領域4
が欠陥2に接するプローブ位置xから変化を開始し、
位置xでもとのバランス状態にもどる。この場合、探
傷信号が得られる移動距離S(=x−−x)は
(1)式で表せる。
=A(,d)+w……(1) ここで、 A:浸透領域4が欠陥に接する点PsとPeとの距離
(以下検出幅と称する) :周波数 d:被検体表面と欠陥との距離 w:欠陥の幅 周波数を2通り(i=1,2)変えることにより、
渦電流の浸透深さδ(i=1,2)を変えて探傷プロ
ーブ3を走査した場合、移動距離S(i=1,2)は
(2)式で示すようになる。
(2)式から移動距離差ΔS=|S−S|は(3)
式で示すようになる。
ΔS=|A(,d)−A(,d)|…(3) 従つて、移動距離ΔSと距離dとの関係を予め、実験的
または解析的に求めておけば、走査距離差ΔSを測定す
ることによつて、距離dを算定できる。被検体1の肉厚
tがわかつていれば、距離dを用いて欠陥の深さDは、
D=t−dから求めることができる。
欠陥の幅wは、検出幅Aと距離dとの関係を予め求めて
おけば、(3)式の関係から算定した距離dを用いて、
(4)式から求めることができる。
w=S−A(,d)……(4) 欠陥の長さlは、第3図で探傷プローブ1の走査方向を
y方向にすれば、幅wと同様に求めることができる。
(3)式から距離dを算定する場合、表面開口欠陥に対
してはd=0となる。この特徴を利用して、d>0なら
ば、内面欠陥と判断し、d=0ならば表面開口欠陥と判
断して、表面開口欠陥に対しては次のように正しい欠陥
の深さDを算定する。
表面開口欠陥の場合、振幅VのVmaxは欠陥の体積(深
さD×幅w×長さl)に比例する。従つて、前述のよう
にして求めた欠陥の幅wと長さlを用いて、(5)式か
ら欠陥の深さDを求める。
D=a・Vmax/(w・l)……(5) ここで、a:校正係数 校正係数aは、標準欠陥などを用いて実験的に求める
か、解析的に求める。
〔発明の実施例〕
以下に本発明の渦電流検査方法の一実施例について説明
する。
第4図はこの実施例を実施するための手順を表わす概略
フローチヤートの一例で、変数GRは傾いた欠陥と垂直
な欠陥を区別する指標で、GR=1は傾いた欠陥、GR
=0は垂直な欠陥を表わす。
このフローチヤートを手順て追つて説明する。初期値G
R=0(第4図4a参照、以下単に符号のみで示す)に
おいて、2種類の周波数(i=1,2)で探傷し、
振幅V(i=1,2)を測定する(4b)。振幅V(i
=1,2)を用いて走査位置方向の振幅変化率V′=
dV/d(i=1,2)を計算する(4c)。振幅
の得られるプローブ位置から、被検体表面と欠陥との距
離dを算定する処理(以下、距離d算定処理と称する)
(4d)を行う、変数GR=0の場合(4e)、傾いた
欠陥と垂直な欠陥を区別する処理(以下、傾き判定処理
と称する)(4f)を行い、GR=1の場合(4e)、
傾いた欠陥と判断して、欠陥の傾きを算定する処理(以
下、傾き算定処理と称する)(4g)を行う。算定した
距離dを用いて、欠陥の幅w(又は長さl)を算定する
処理(4h)を行う。算定した距離d=0の場合(4
i)、表面開口欠陥と判断して、表面開口欠陥処理(4
j)を行い、d≠0の場合(4i)、内面欠陥と判断す
る。
次に、距離d算定処理、傾き判定処理、傾き算定処理、
欠陥の幅w(又は長さl)算定処理および表面開口欠陥
処理について順次説明する。
第5図は距離d算定処理(4d)の詳細フローチヤート
の一例を示す。振幅V(i=1,2)の得られるプロ
ーブ位置から移動距離S=xie−xis(i=1,2)
を計算する(5a)。2つの移動距離S(i=1,
2)から移動距離差ΔS′=|S−S|を計算する
(5b)。距離dを算定するための校正値ΔS(d,
)を取込む(5c)。サブルーチンdME(Δ
S,ΔS′,d)により、距離dを算定する(5d)。
第6図は第5図の(5d)のサブルーチンdME(Δ
S,ΔS′,d)の処理内容を示し、このサブルーチン
は、測定した移動距離差ΔS′と校正値ΔSを引数にし
て、距離dを答えとして求める。
第7図は傾き判定処理(4f)の詳細フローチヤートの
一例を示す。傾いた欠陥と垂直な欠陥を区別するため
に、距離d算定処理4dで求めたdに対応するしきい値
TO(d,)(i=1,2)を取込む(7a)。次
に振幅変化率V′(i=1,2)から、最大値V
maxおよび最小値Vmin(i=1,2)を計算する
(7b)。最大値Vmax、最小値の絶対値|V
min|(i=1,2)としきい値TO(d,)(i
=1,2)を比較して(7c,7e)、傾いた欠陥と垂
直な欠陥を区別する。VmaxTO(d,
(i=1,2)の場合、欠陥は位置x<ximax(i=
1,2)の範囲で傾いていると判断する(7c)。ここ
でximax(i=1,2)は振幅V(i=1,2)が最
大となるプローブ位置である。この場合、距離dを算定
するのに用いる位置をxis=xidmax(i=1,2)
に、また、欠陥の傾きθを算定するのに用いる距離をx
igs=ximax−xidmax(i=1,2)に変える。ここ
で、xidmax(i=1,2)は振幅変化率V′(i=
1,2)が最大となるプローブ位置である(7d)。V
minTO(d,)(i=1,2)の場合、欠
陥は位置x>ximax(i=1,2)の範囲で傾いている
と判断する(7e)。この場合、距離dを算定するのに
用いる位置をxie=xidmin(i=1,2)に、また、
欠陥の傾きθを算定するのに用いる距離をxige=x
idmin−ximax(i=1,2)に変える。ここで、x
idmin(i=1,2)は振幅変化率V′(i=1,
2)が最小となるプローブ位置である(7f)。最後
に、傾きの指標である変数GR=0であれば、垂直欠陥
と判断して欠陥の幅w(又は長さl)算定処理に移り、
GR=1であれば、本処理で変更した変数を用いて再び
距離d算定処理にもどる(7e)。
第8図は傾き算定処理(4g)の詳細フローチヤートを
示す。欠陥の傾きθを算定するために距離d算定処理で
求めたdに対応した校正値GRA(θ,d,)(i
=1,2)を取込む(8a)。サブルーチンθME(G
RA,Xigs,Xige,θis,θie)(i=1,2)によ
り、位置x<ximax(i=1,2)の範囲における欠陥
の傾きθis(i=1,2)、および位置x>ximax(i
=1,2)の範囲における欠陥の傾きθie(i=1,
2)を算定する(8e)。サブルーチンθMEで求めた
傾きθis(i=1,2)の平均値として、(6)式に示
す傾きθsおよびθeを求める(8c)。
第9図にサブルーチンθMEの処理内容を示す。このサ
ブルーチンは、校正値GRAと傾き判定処理で求めた距
離xigsおよびxigeを引数にして、傾きθisおよびθie
を答えとして求める。
第10図は欠陥の幅w(又は長さl)算定処理(4h)
の詳細フローチヤートを示す。幅w(又は長さl)を算
定すために、距離d算定処理で求めたdに対応した関数
A(d,)(i=1,2)を取込む(10a)。
(4)式に従つて、幅w(又は長さl)(i=1,
2)を算定する(10b)。w(又は長さl)(i
=1,2)の平均値として、(7)式に示す幅w(又は
長さl)を求める(10c)。
第11図は表面開口欠陥処理(4j)の詳細フローチヤ
ートを示す。欠陥の深さを算定するために、校正係数a
(i=1,2)を取込む(11a)。振幅V(i=
1,2)から最大値V1max(i=1,2)を求める(1
1b)。校正係数aと振幅の最大値V1max(i=1,
2)を用いて、(5)式に従つて欠陥の深さD(i=
1,2)を算定する(11c)。D(i=1,2)の
平均値として、欠陥の深さD=0.5*(D+D
を求める(11d)。
第12図は実施例を実施する回路構成の一例を示すもの
で、第3図と同一部分には同一符号が付してあり、この
図で、5,6はそれぞれ周波数のAC電源、
7はミキサー、8はDC電源、9はスキヤナ用電源10
で作動するスキヤナ、11は探傷プローブ3の出力の入
力するブリツジ回路、12,13はバンドパスフイル
タ、14,15は差分回路、16はAC電源5,6の周
波数、差分回路14,15の出力電圧V
、スキヤナ9の出力xを入力とする欠陥測定回路、
17はデイスプレイを示している。
この回路では、AC電源5および6により、発生させた
周波数の異なる電流をミキサー7により2つの周波数成
分(および)を有する電流として探傷プローブ
3に流す。被検体4が強磁性体の場合には、DC電源8
から探傷プローブ3の磁化コイルにDC電流を流し、被
検体1を磁気飽和させる。探傷プローブ3に流れるAC
電源によつて被検体1には渦電流が誘導される。被検体
1の欠陥が存在しないプローブ位置(以下、正常位置と
称する)において、ブリツジ回路11の出力が最小とな
るように、ブリツジ回路11のインピーダンスを調整す
る。バンド・パス・フイルタ12および13は、周波数
およびの信号のみを通過させるように調整す
る。バンド・パス・フイルタ12および13はの出力信
号は振幅検出回路121および131によつて、振幅に
変換する。正常位置における振幅検出回路121および
131の出力V10およびV20をメモリ122および13
2に記憶させる。スキヤナ用電源10によりスキヤナ9
を駆動し、探傷プローブ3をx方向に走査する。被検体
1に欠陥が存在すると、渦電流の流れが変化し、ブリツ
ジ回路11の出力が変わる。このとき、差分回路14お
よび15は、振幅検出回路121および131の出力V
11およびV21とメモリ122および132の出力V10
よびV20との差として、探傷信号の振幅VおよびV
を出力する((8)式参照)。
欠陥測定回路16は、差分回路14および15から振幅
およびVを、AC電源5および6から周波数
およびを、スキヤナ9から探傷プローブ3の位置信
号xを取込み、欠陥の傾き,深さ,幅,長さなどをデイ
スプレイ17に出力し、表示する。
第13図は、欠陥測定回路16の詳細を示す。この図
で、18および19は移動距離検出回路、20および2
1は傾き判定回路、22および23は傾き測定回路、2
4は差分回路、25は距離d測定回路、26および27
は幅(又は長さ)測定回路、28および29は深さ測定
回路、30は欠陥位置検出回路、31,32及び33は
平均化回路を示している。
この回路は、振幅V,Vに対して同じ処理を行うの
で、説明は振幅Vの処理について行い、振幅Vの処
理で対応する回路番号をカツコ内に示す。移動距離検出
回路18(19)は、振幅V(V)とプローブ位置
信号xを取込み、移動距離S(S)を求めて出力す
る。差分回路24は、移動距離検出回路18および19
から出力される移動距離SおよびSの差ΔS=|S
−S|を出力する。距離d測定回路25は、校正値
ΔS(d,)をメモリに有し、差分回路24
から周波数およびを取込み、第5図に示したア
ルゴリズムに従つて距離dを求め出力する。傾き判定回
路20(21)は、距離d測定回路25からスイツチ2
51(252)を介して距離dを取込み、他に、振幅V
(V)、周波数)、およびプローブ位置
xを取込み、傾いた欠陥と垂直な欠陥を区別する。傾い
た欠陥の場合、傾きを測定するためのプローブ位置x
1gs(x2gs)およびx1se(x2se)を出力する。また、
距離dを取込んだ時点で、スイツチ251(252)を
OFFにするトリガパルス(以下、トリガと略)を出力
し、傾き判定処理が終了した時点で、スイツチ253を
ONにするトリガを出力する。傾き測定回路22(2
3)は、校正値GRA(θ,d,)をメモリに有し、
プローブ位置x1gs(x2gs),x1se(x2se)、周波数
)、および距離dを取込んで、欠陥の傾きθ
1se(θ2se),θ1e(θ2e)を出力する。平均化回路3
3は、欠陥の傾きθ1sとθ2s、およびθ1eとθ2eの平均
値として(6)式のように、傾きθおよびθを求め
出力する。幅(又は長さ)測定回路26(27)は、検
出幅A(,d)とメモリに有し、移動距離S
(S)、周波数)、および距離dを取込
み(4)式に従つて欠陥の幅w(w)(又は長さl
(l)を求め出力する。平均化回路31は幅幅w
とw(又は長さl(l)の平均値として(7)式
によつて、欠陥の幅w(又は長さl)を求め出力する。
欠陥位置検出回路30は、距離d>0の場合、内面欠陥
と判断して被検体表面と欠陥の距離dを出力し、d=0
の場合、表面開口欠陥と判断して深さ測定回路28(2
9)に処理開始用トリガを出力する。深さ測定回路28
(29)は、校正係数aをメモリに有し、振幅V(V
)の最大値V1max(V2max)を検出し、幅w
(w)、長さl(l)を取込んで、(5)式に
よつて欠陥の深さD(D)を求め出力する。平均化
回路32は、深さD(D)の平均値として欠陥の深
さDを求め出力する。なお、長さlを測定するには、第
12図でプローブの走査方向をy方向にすればよい。
第14図は、移動距離検出回路18と傾き判定回路20
の一構成例を示し、34は位置検出回路、35は差分回
路、36は微分回路、37はピーク検出回路、38はT
O発生回路、39は遅延回路、40はピーク検出回路、
41及び42は位置検出回路、43及び44はコンパレ
ータ、45は位置検出回路、46,47は差分回路を示
している。位置検出回路34は、振幅Vとプローブ位置
xを取込み、振幅Vが得られる位置xとxを出力す
る。差分回路35は、スイツチ341及び342を介し
て、プローブ位置xおよびxを取込み、移動距離S
=x−xを求め出力する。微分回路36は振幅Vと
プローブ位置xを取込み、x方向の振幅変化率V′=d
V/dxを求め出力する。ピーク検出回路37は、振幅
変化率V′の最大値V′maxとV′minを求め出力する。
位置検出回路41および42は、プローブ位置xと振幅
変化率の最小値V′minおよび最大値V′maxを取込み、
V′minおよびV′maxを得る位置xdminおよびxdmax
検出し出力する。TO発生回路38は、しきい値TO
(d,)をメモリに有し、周波数と距離dを取込ん
でしきい値TOを出力する。出力TOは、スイツチ25
1をOFFにするトリガに用いる。また、遅延回路39
により、傾き判定処理に要する時間と同程度の時間遅れ
でスイツチ253をONにするトリガを出力する。コン
パレータ43および44は、しきい値TOと振幅変化率
の最小値V′minおよび最大値V′maxを比較し、|V′
min|<TO,V′max<TOの場合、傾いた欠陥と判断
し、スイツチ341,342を切換えるためのトリガ
を、また、差分回路47,46を動作させるトリガを出
力する。ピーク検出回路40は、振幅Vの最大値Vmax
を求めて出力する。位置検出回路45は、振幅が最大と
なるプローブ位置xmaxを求めて出力する。差分回路4
6および47は、傾いた欠陥と判断した場合に、振幅が
最大となる位置xmaxと振幅変化率が最大となる位置x
dmaxおよび最小となる位置xdminから、傾きを求めるの
に用いる距離xgs=xmax−xdmaxおよびxge=xdmin
−xmaxを求めて出力する。
以上の如く、この実施例によれば、金属材料中に傾いた
欠陥が存在する場合でも欠陥の傾きを検出して、そのサ
イズと位置を測定できるので、種種の分野の材料、構造
物などの検査に適用して、検査の信頼性を向上させる効
果がある。また、裏面欠陥を表面側から測定することを
可能とするため、広い範囲に適用することができる。
〔発明の効果〕
本発明の渦電流検査方法は、金属材料中に斜めに傾いた
欠陥が存在した場合に、欠陥の傾きの検出,欠陥のサイ
ズ及び位置の測定を可能とし、裏面欠陥の表面側からの
測定を可能とするもので、産業上の効果の大なるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の渦電流検査方法における被検体の内部
に存在する欠陥を検出する方法の説明図、第2図は同じ
く被検体表面と欠陥との距離の振幅変化率の関係を示す
線図、第3図は同じく欠陥サイズの測定法の説明図、第
4図は同じく一実施例の概略フローチヤート、第5図は
第4図の距離d算定処理の詳細フローチヤート、第6図
は第5図の距離d算定のサブルーチンのフローチヤー
ト、第7図は第4図の傾き判定処理の詳細フローチヤー
ト、第8図は第4図の傾き算定処理の詳細フローチヤー
ト、第9図は第8図の傾き算定のサブルーチンのフロー
チヤート、第10図は欠陥の幅(又は長さ)算定処理の
詳細フローチヤート、第11図は第4図の表面開口欠陥
処理の詳細フローチヤート、第12図は同じく一実施例
を実施する回路構成例のブロツク図、第13図は第12
図の欠陥測定回路の詳細のブロツク図、第14図は第1
2図の移動距離検出回路および傾き判定回路の詳細のブ
ロツク図である。 1…被検体、2…探傷プローブ、3…欠陥、4…浸透領
域、5,6…AC電源、7…ミキサー、8…DC電源、
9…スキヤナ、11…ブリツジ回路、12,13…バン
ドパスフイルタ、14,15…差分回路、16…欠陥測
定回路、17…デイスプレイ、18,19…移動距離検
出回路、20,21…傾き判定回路、22,23…傾き
測定回路、25…距離d測定回路、26,27…幅(又
は長さ)測定回路、28,29…深さ測定回路、30…
欠陥位置検出回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−134687(JP,A) 特開 昭60−27852(JP,A) 特開 昭60−17351(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイルを用いて導電性を有する被検体に時
    間的に変化する磁場を与え、生じた電磁現象を探傷信号
    として検出する探傷プローブを前記被検体表面上を走査
    して欠陥検査を行う渦電流検査方法において、前記探傷
    プローブを走査して受信した探傷信号の前記探傷プロー
    ブの走査方向の変化率を求める工程と、該変化率の最大
    値および最小値の大きさを求める工程と、該工程で求め
    られた前記変化率の最大値および最小値の大きさと予め
    求めておいたしきい値とを比較してその大小関係から前
    記被検体表面に垂直な欠陥と傾いた欠陥とを区別する工
    程とを有することを特徴とする渦電流検査方法。
  2. 【請求項2】コイルを用いて導電性を有する被検体に時
    間的に変化する磁場を与え、生じた電磁現象を探傷信号
    として検出する探傷プローブを前記被検体表面上を走査
    して欠陥検査を行う渦電流検査方法において、前記探傷
    プローブを走査して受信した探傷信号の前記探傷プロー
    ブの走査方向の変化率を求める工程と、該変化率が最大
    または最小となる前記探傷プローブの位置と前記探傷信
    号の振幅が最大となる前記探傷プローブとの位置との距
    離を求める工程と、該工程で求めた距離を予め求めてお
    いた較正値と比較して欠陥の傾きを求める工程とを有す
    ることを特徴とする渦電流検査方法。
  3. 【請求項3】コイルを用いて導電性を有する被検体に時
    間的に変化する磁場を与え、生じた電磁現象を探傷信号
    として検出する探傷プローブを前記被検体表面上を走査
    して欠陥検査を行う渦電流検査方法において、前記探傷
    プローブを走査して受信した探傷信号の前記探傷プロー
    ブの走査方向の変化率を求める工程と、該変化率の最大
    値および最小値の大きさを求める工程と、該工程で求め
    られた前記変化率の最大値および最小値の大きさと予め
    求めておいたしきい値とを比較してその大小関係から前
    記被検体表面に垂直な欠陥と傾いた欠陥とを区別する工
    程と、前記被検体中の渦電流の浸透深さを変え探傷信号
    の得られる前記探傷プローブの位置を求める工程と、浸
    透深さの異なる場合の該探傷プローブの位置の変化から
    前記欠陥のサイズと位置を測定する工程とを有すること
    を特徴とする渦電流検査方法。
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