JPH04551B2 - - Google Patents

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JPH04551B2
JPH04551B2 JP27432785A JP27432785A JPH04551B2 JP H04551 B2 JPH04551 B2 JP H04551B2 JP 27432785 A JP27432785 A JP 27432785A JP 27432785 A JP27432785 A JP 27432785A JP H04551 B2 JPH04551 B2 JP H04551B2
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Takeo Kamimura
Yasuo Araki
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、渦電流探傷法を用いて例えばガスタ
ンク、大口径配管等の金属表面に生じた亀裂の深
さを無侵襲で測定可能とした渦電流探傷法による
亀裂深さ測定装置に関する。
〔従来の技術〕
先づ、通常の渦電流探傷法及び探傷器について
説明する。即ち、金属物体の近くに置かれたコイ
ルに交番電流を通電すると、コイルから交番磁界
が発生し、金属物体中に渦電流が生じる。この金
属物体中に流れる渦電流によつても交番磁界が発
生し、この交番磁界はコイルと鎖交する。
金属物体中の渦電流の流れは、金属物体中の欠
陥等異常の存在によつて乱され、渦電流により生
じる磁界も変化し、渦電流による磁界がコイルと
鎖交する量も変化するため、コイルのインピーダ
ンスに変化が発生する。
このコイルのインピーダンス変化を検知するこ
とにより、金属物体中の欠陥等の異常を検出する
方法を渦電流探傷法と称し、コイルインピーダン
スの変化を観察、記録の容易な直流の電圧(また
は電流)に変換する信号処理装置を探傷器と称し
ている。
第6図は上記探傷法の実施状況を示しており、
1が探傷子つまり検出端であるコイル、2が被検
体金属、3は被検体金属2中に存在する欠陥、4
はコイル1の走査方向を示す矢印、5はコイル1
と後述する探傷器6とを接続するケーブル、6は
渦電流探傷器、7はコイル1のインピーダンス変
化を渦電流探傷器6の内部回路で変換した電圧を
表示するCRT画面、8は欠陥3によつて生じる
欠陥信号である。尚、16は探傷器6の出力を外
部に導出する出力端子、17は探傷器6の感度設
定用ツマミである。
被検体金属2中に欠陥等の異常が存在しない場
合、CRT画面7に現われる表示は、ほとんど点
状のスポツトだけである。
これに対し、被検体金属2中に欠陥3が存在す
る場合、コイル1を矢印4の方向への走査で、コ
イル1が欠陥3を通過するときに、被検体金属2
の電磁気的特性、および欠陥の性状、および欠陥
3の形状等によつて決まる方向および振幅で欠陥
信号8が生じる。
この欠陥信号8の発生の有無を観察することに
よつて、被検体金属2に欠陥等の異常が存在する
か否かを判定する。つまり、欠陥信号8が発生し
た場合、その欠陥位置は、欠陥信号8が発生する
ときのコイル1の位置によつて把握できる。
この種、渦電流探傷法では、コイルの走査速度
を比較的速くでき、金属表面と密着する必要もな
く、また、コイルの形状、探傷周波数(コイルの
励磁周波数)等を適切に選定することにより、比
較的微小な欠陥を検出できる。
したがつて、渦電流探傷法は、各種の非破壊検
査法の内でも、能率の高い、しかも精度の高い探
傷法であると言える。
しかし乍ら、実際の検査では、被検体金属構造
物の余寿命の推定、および保修磁器の計画等のた
めに、欠陥の寸法、特に欠陥深さについての情報
を要求されるのが一般的であり、この種の渦電流
探傷法では、第6図に示すような平板状の微細な
欠陥の深さを、その信号から測定することはでき
なかつた。しかも、各種の金属構造物で問題とな
る欠陥の性状は、微細な幅を有する亀裂であり、
この亀裂深さについての情報を要求される例が非
常に多い。
この微細幅の亀裂による信号は、非検体金属の
電磁気的特性によつて信号の方向、大きさともに
変動し、信号から亀裂の深さを推定することは非
常に困難であつた。
例えば、全く同一の形状の亀裂が、電磁気的特
性の全く異なる2種の金属に存在する場合、この
欠陥による信号の方向、および大きさは、2種の
金属間で大きく異なり、このため信号から亀裂の
深さを求めることができなかつた。
亀裂の深さが不明である場合、構造物の余寿命
の推定、および補修時期の計画の計画のために
は、実用上、大きな不具合点であつた。
そこで本発明は、金属表面に生じた亀裂の深さ
を無侵襲で定量的に測定可能とした渦電流探傷法
による亀裂深さ測定装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上記問題点を解決し目的を達成するた
めに次ぎのような手段を講じたことを特徴として
いる。即ち、非検体金属に近接した探傷子として
のコイルに交番電流を通電することにより上記被
検体金属に渦電流を生じせしめ、この渦電流によ
り変化する上記探傷子のインピーダンスを検知す
ることにより上記被検体金属中の欠陥等の異常を
探傷する渦電流探傷器を用い、電磁気特性信号振
幅算出部により予め上記被検体金属の実効的な電
磁気特性による探傷信号を初期値として記憶し、
該初期値に上記被検体金属の各位置での電磁気特
性のばらつきによる探傷信号を加えた後その振幅
を算出して上記探傷子の走査中の上記被検体金属
の全ての点での電磁気的特性に対応する信号振幅
を得、亀裂信号振幅算出部により亀裂により信号
成分を探傷信号から抽出してその振幅を算出して
亀裂信号を得、亀裂深さ信号算出部により上記亀
裂信号振幅を上記被検体金属の電磁気特性に対応
する信号振幅によつて除算するようにしたことを
特徴としている。
〔作用〕
このような手段を講じたことにより、金属表面
に生じた疲労割れ等の微細幅の亀裂による渦電流
の信号振幅は亀裂の深さに比例し、また同一の形
状の亀裂による信号振幅は金属の実効的な電磁気
特性による信号振幅に比例することから、上記除
算結果は、被検体金属の電磁気特性による影響を
受けない亀裂深さに比例する信号を示すものとな
り、これは探傷と同時に検出することができるも
のである。
〔実施例〕
実施例の説明に先立ち、本発明の原理について
第3図乃至第5図を参照して説明する。
第3図は実験的に求めた亀裂深さと信号振幅と
の関係を示す特性図であり、3種類の電磁気的特
性の異なる被検体金属A、B、Cに存在する微細
幅の亀裂の深さと、信号振幅の関係を示してい
る。
第3図に示すように、電磁気的な特性が異なる
3種類の被検体金属A、B、Cについて、亀裂深
さと信号振幅との関係は、ほぼ直線になる。ただ
し、第3図では、探傷器を任意の感度設定にして
得られたデータである。上記によれば、亀裂深さ
と信号振幅との関係が、電磁気特性が異つても、
いずれの場合でも、ほぼ直線の関係が得られ、こ
のデータから探傷器の感度設定によつては、亀裂
深さと信号振幅との関係が1個の特性にて表わす
ことができると予想される。
第4図は、電磁気的特性の異なる金属に、亀裂
に類似した欠陥を設け、これによる信号と、被検
体金属の電磁気特性に対応する信号を整理して示
した図である。第4図によれば、被検体金属の電
磁気的特性に対応する信号は、検出コイルを空気
中に置いた状態から、欠陥を検出する状態(被検
体表面に接触させた状態)まで移動させたときの
出力電圧の軌跡であり、第4図の左下部に示すよ
うに被検体金属の電磁気特性の差によつて方向、
大きさ(振幅)ともに異なる。ここで、被検体金
属に設けた、亀裂に類似した欠陥の形状は、各金
属とも同一である。
この欠陥による信号振幅と、被検体金属の電磁
気的特性に対応する信号との振幅の比を、第4図
の右の欄に整理して示したが、この比は被検体金
属が異つてもほぼ同一である。
この結果から、被検体金属の材質(電磁気特
性)が異つても、同一形状の欠陥が存在する場
合、電磁気的特性に対応する信号振幅と、欠陥に
よる信号の振幅の比は一定になる。
他方、第3図に示したように亀裂の深さと信号
振幅の関係は、ほぼ直線で近似できる。
上記第3図及び第4図から、亀裂深さは被検体
金属の電磁気的特性に対応する信号の振幅と、亀
裂による信号の振幅との比を算出することによつ
て、被検体金属の電磁気的な特性が異つても、亀
裂深さに対応するデータが得られる。
次に実験データの理論的な説明を第5図を参照
して説明する。
第5図a,bにおいて1は亀裂を検出するコイ
ル、2は被検体金属、3は被検体金属2に存在す
る亀裂、および12は被検体金属2中の溶接部で
ある。
第5図aにおいて、コイル1を被検体金属2に
接触させた状態から空気中に移動させた場合、コ
イル1のインピーダンスは大きく変化する。
このインピーダンス変化をAnとし、また、コ
イル1を被検体金属2に接触させた状態で、亀裂
3に接近させることにより、インピーダンス変化
Afが生じる。このインピーダンス変化を渦電流
探傷器にて電圧に変換する。渦電流風傷器は、イ
ンピーダンス変化に比例した電圧を出力する。
第5図aに示したインピーダンス変化An、お
よびAfは渦電流探傷器の出力電圧として直読で
き、Afに対応する電圧を読み取り、また、An
対応する電圧を読み取り、Af/Anに相当する演
算を実施することにより、亀裂深さに対応したデ
ータが得られる。
第5図bは第5図aを1個の被検体金属に、電
磁気的特性の大きく異なる場合へ拡張した例であ
る。即ち、第5図bでは、被検体金属2に溶接部
12が含まれており、金属の組成によつては、溶
接部12の電磁気的な特性が母材部と大きく異な
り、溶接部12に亀裂は存在する場合、溶接部1
2の電磁気的特性を考慮しなければならない。
この場合のコイル1のインピーダンス変化を第
5図bの左に示したが、このインピーダンス変化
の図において、Anは第5図aで示したと同様の
被検体金属2の母材部の電磁気的特性変化に対応
するインピーダンス変化であり、Avは、溶接部
12が母材部と電磁気的特性で異なるために生じ
るインピーダンス変化であり、Afは亀裂3によ
るインピーダンス変化である。第5図bの場合、
亀裂3の存在する部分は溶接部であり、亀裂深さ
の算出については当然、溶接部12での電磁気的
特性の変化を考慮しなければならない。
第5図bの場合、溶接部での電磁気的特性に対
応するインピーダンス変化は、AnとAvのベクト
ル和になり、図のBnがこれに相当する。
したがつて、溶接部12での亀裂深さの算出
は、Af/Bnに相当する演算にて亀裂深さが算出
できる。
実際の探傷では、コイルが溶接部にあるか、母
材部にあるかは不明であるが、探傷前に母材部の
電磁気的特性に対応する信号出力を記憶し、この
母材部と各探傷位置の間の電磁気的特性の差によ
り生じる信号出力を常にベクトル加算することに
より、各探傷位置での電磁気的特性に対応する信
号出力が得られ、亀裂深さの算出は可能である。
また、各探傷位置における被検体金属の電磁気
的特性のバラツキは、常に信号出力として観察で
きる。亀裂も、一種の実効的な電磁気的特性の変
化と考えることができ、この実効的な電磁気的特
性の変化を検出している。
被検体金属の電磁気的特性のバラツキによる信
号か、亀裂による信号かの弁別は、電磁気的特性
のバラツキによる信号は、なめらかであり、亀裂
による信号は、急峻に発生することから実施でき
る。
つまり、コイルの走査速度が一定の場合、電磁
気的特性のバラツキによる信号は低周波で発生
し、亀裂による信号は高周波で発生し、この周波
数の差によつて弁別が可能になる。
次に上記原理に基づく本発明装置の一実施例の
構成を第1図を参照して説明する。
第1図において、51は装置の表面パネルに設
けたスイツチ、52,53はアナログ電圧を記憶
の容易なデイジタルD電圧に変換するA/D変換
回路、54はメモリー、55,56はデイジタル
D電圧をアナログ電圧に変換するD/A変換回
路、57,58は加算回路、59,60は低周波
成分を遮断するフイルター、61,62,65,
66は入力電圧を2乗する2乗回路、63,67
は57,58と同一機能を有する加算回路、6
4,68は入力の平方根を出力する開平回路、6
9は割り算回路、70,71は入力端子、72は
出力端子である。
上記において、A/D変換回路52,53、メ
モリー54、D/A変換回路55,56、加算回
路57,58、2乗回路61,62、加算回路6
3、及び開平回路64は電磁気特性信号振幅算出
部を構成し、予め被検体金属2の実効的な電磁気
特性による探傷信号を初期値として記憶し、該初
期値に被検体金属2の各位置での電磁気特性のば
らつきによる探傷信号を加えた後その振幅を算出
するものであつて探傷子であるコイル1の走査中
の被検体金属2の全ての点での電磁気的特性に対
応する信号振幅を得るものである。
上記において、フイルター59,60、2乗回
路65,66、加算回路67、及び開平回路68
は亀裂信号振幅算出部を構成し、亀裂3により信
号成分を探傷信号から抽出してその振幅を算出す
るものである。
上記において、割り算回路69は亀裂深さ信号
算出部を構成し、亀裂信号振幅を被検体金属の電
磁気特性に対応する信号振幅によつて除算するも
のである。
上記構成において、入力端子70,71は第2
図に示す探傷器6の2個の出力端子16に接続さ
れる。ここで探傷器6は第6図に示すものと同一
のものであり、第1図に示す装置は第2図で符号
18にて示される。
第2図においては、第6図と同一部分には同一
符号を符しているものであり、探傷器6のCRT
画面7はX−Y表示になつており、このX、およ
びYに対応する電圧が出力されている。このX、
Yの信号電圧が入力端子70,71に加えられ
る。また、出力端子72は、縦軸にきず深さ、横
軸に走査方向を設定した記録計19に接続されて
いる。
次に上記構成の動作について説明する。即ち、
最初に検出コイルを、亀裂の検出状態つまり被検
体金属2に接触させた状態にして、探傷器6の零
点を設定するつまり探傷器6の出力電圧をO〔V〕
にする。その後、コイル1を空気中に置き、この
時の出力電圧をスイツチ51を操作することによ
りA/D変換回路52,53でA/D変換して、
メモリー54に記憶する。メモリー54は要素を
2個有しており、X、Y、各々の電圧値を別個に
記憶する。
このメモリー54に記憶したX、Yの電圧値
が、被検体金属2の電磁気的特性に対応する値で
あり、これはD/A変換回路55,56によつ
て、常にD/A変換して、加算回路57,58に
入力される。
被検体金属2の電磁気的特性に対応する電圧値
を記憶した後、コイル1を再び被検体金属2に接
触させ、走査を開始する。走査中の信号電圧は、
加算回路57,58によつて初期電圧と加算さ
れ、加算回路57,58の出力電圧は被検体金属
2中の各探傷点での電磁気的特性のバラツキを含
んだ電圧になる。加算回路57,58の出力は、
2乗回路61,62によつて各々2乗された後、
加算回路63で加算し、この電圧の平方根を開平
回路64で出力する。
したがつて、開平回路64の出力電圧は、各探
傷点での被検体金属2の電磁気的特性に対応する
信号振幅に比例した値になる。
一方、コイル1を走査させながら、探傷器6の
各々の出力はフイルター59,60によつて亀裂
による信号が弁別される。フイルター59,60
は、周波数成分の高い亀裂による信号電圧だけを
出力する。この亀裂による信号電圧は、2乗回路
65,66によつて各々2乗し、加算回路67に
て加算され、開平回路68で平方根値が求められ
る。
したがつて、開平回路68の出力つまり亀裂信
号振幅算出部の出力は亀裂による信号の振幅に比
例する値になる。
開平回路64、および開平回路68の出力は亀
裂深さ信号算出部を構成する割算回路69に入力
され、開平回路68の出力つまり亀裂信号振幅算
出部の出力を開平回路64の出力つまり電磁気特
性信号振幅算出部の出力で割算した電圧値を出力
し、この電圧値を出力端子72に与える。
出力端子72の電圧値は、コイル1の各瞬時の
位置での被検体金属2の電磁気的特性で補正し
た、亀裂深さに比例する電圧値が得られることに
なる。なお出力端子72に記録計19を接続する
ことによつて亀裂の深さを目視することも可能で
ある。
したがつて、被検体金属2の電磁気的特性が溶
接部等の部分的に変化した個所に存在する亀裂の
深さに比例した電圧が、その各個所でリアルタイ
ムに得られる。
また、この測定法では被検体金属2の電磁気特
性がどのようなものであつても、亀裂検出用のコ
イル1で被検体金属2の電磁気的な特性に対応す
る電圧値を得るため、まつたく同様に亀裂深さに
比例した出力が得られる。
なお、第1図の各構成回路は、市販のアナログ
マルチプライヤーA/D変換、D/A変換、およ
びメモリー等の素子によつて容易に実現できる。
また、この測定法は、すべての値を電子計算機
に取り込むことによつても容易に実現できるもの
である。
〔発明の効果〕
以上詳述したように本発明は、被検体金属に近
接した探傷子としてのコイルに交番電流を通電す
ることにより上記被検体金属に渦電流を生じせし
め、この渦電流により変化する上記探傷子のイン
ピーダンスを検知することにより上記被検体金属
中の欠陥等の異常を探傷する渦電流探傷器を用
い、電磁気特性信号振幅算出部により予め上記被
検体金属の実効的な電磁気特性による探傷信号を
初期値として記憶し、該初期値に上記被検体金属
の各位置での電磁気特性のばらつきによる探傷信
号を加えた後その振幅を算出して上記探傷子の走
査中の上記被検体金属の全ての点での電磁気的特
性に対応する信号振幅を得、亀裂信号振幅算出部
により亀裂により信号成分を探傷信号から抽出し
てその振幅を算出して亀裂信号を得、亀裂深さ信
号算出部により上記亀裂信号振幅を上記被検体金
属の電磁気特性に対応する信号振幅によつて除算
するようにしたものである。
従つて本発明によれば、金属表面に生じた疲労
割れ等の微細幅の亀裂による渦電流の信号振幅は
亀裂の深さに比例し、また同一の形状の亀裂によ
る信号振幅は金属の実効的な電磁気特性による信
号振幅に比例することから、上記除算結果は、被
検体金属の電磁気特性による影響を受けない亀裂
深さに比例する信号を示すものとなり、これは探
傷と同時に検出することができるものであり、金
属表面に生じた亀裂の深さを無侵襲で定量的に測
定可能とした渦電流探傷法による亀裂深さ測定装
置が提供できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置の一実施例の要部構成を示
すブロツク図、第2図は同実施例の全体構成を示
す図、第3図乃至第5図は夫々本発明の原理を説
明するもので第3図は亀裂深さと信号振幅との関
係を示す特性図、第4図は電磁気特性の異なる金
属に依存する欠陥信号の種別を説明するための
図、第5図は亀裂深さの定量測定の原理を説明す
る図、第6図は従来例として渦電流探傷器を説明
する図である。 1……コイル(探傷子)、2……被検体金属、
3……亀裂、5……ケーブル、6……探傷器、7
……CRT画面、8……欠陥信号、16……出力
端子、17……感度設定用ツマミ、18……第1
図に示す回路装置、19……記録計、51……ス
イツチ、52,53……A/D変換回路、54…
…メモリー、55,56……D/A変換回路、5
7,58……加算回路、59,60……フイルタ
ー、61,62……2乗回路、63……加算回
路、64……開平回路、65,66……2乗回
路、67……加算回路、68……開平回路、69
……割り算回路、70,71……入力端子、72
……出力端子。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 被検体金属に近接した探傷子としてのコイル
    に交番電流を通電することにより上記被検体金属
    に渦電流を生じぜしめ、この渦電流により変化す
    る上記探傷子のインピーダンスを検知することに
    より上記被検体金属中の欠陥等の異常を探傷する
    渦電流探傷器を用い、予め上記被検体金属の実効
    的な電磁気特性による探傷信号を初期値として記
    憶し、該初期値に上記被検体金属の各位置での電
    磁気特性のばらつきによる探傷信号を加えた後そ
    の振幅を算出するものであつて上記探傷子の走査
    中の上記被検体金属の全ての点での電磁気的特性
    に対応する信号振幅を得る電磁気特性信号振幅算
    出部と、亀裂により信号成分を探傷信号から抽出
    してその振幅を算出する亀裂信号振幅算出部と、
    金属表面に生じた疲労割れ等の微細幅の亀裂によ
    る渦電流の信号振幅は亀裂の深さに比例し、また
    同一の形状の亀裂による信号振幅は金属の実効的
    な電磁気特性による信号振幅に比例することを利
    用し、上記亀裂信号振幅を上記被検体金属の電磁
    気特性に対応する信号振幅によつて除算する亀裂
    深さ信号算出部とを備え、被検体金属の電磁気特
    性による影響を受けずに亀裂深さに比例する信号
    を探傷と同時に検出するようにした渦電流探傷法
    による亀裂深さ測定装置。
JP27432785A 1985-12-07 1985-12-07 渦電流探傷法による亀裂深さ測定装置 Granted JPS62134552A (ja)

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JPS62134552A (ja) 1987-06-17

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