JPS62291722A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPS62291722A
JPS62291722A JP13430486A JP13430486A JPS62291722A JP S62291722 A JPS62291722 A JP S62291722A JP 13430486 A JP13430486 A JP 13430486A JP 13430486 A JP13430486 A JP 13430486A JP S62291722 A JPS62291722 A JP S62291722A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は、脂肪族イソシアネートと芳香族イソシアネー
ト、ならびに脂肪酸および炭化水素系潤滑剤を含む磁性
層が形成された磁気記録媒体に関する。
〔発明の背景〕
一般に、磁気記録媒体は、磁性粉とバインダー樹脂等を
含む磁性塗料を支持体上に塗布、乾燥することによって
製造される。
こうした磁気記録媒体の磁性層に含有されるtit性粉
は、一般に、強磁性粉が使用されており、大きな磁気モ
ーメントを有しているため、粒子間に相互作用を生じ易
く、粒子凝集を起してバインダー樹脂中に均一に分散で
きない。その結果、得られた磁気記録媒体は、角型比等
の磁気特性において著しく劣ったものとなるばかりでな
く、表面性、走行性、耐摩耗性などの性質でも劣り、粉
落ち、ドロップアウト等が起り、再生出力の低下、スチ
ル特性の低下を招く。
一方、磁性粉としては、酸化鉄磁性粉とメタル磁性粉と
が知られているが、角型比、飽和磁化、抗磁力等の点で
、メタル磁性粉の方が酸化鉄磁性粉より優れ、その結果
、高密度記録用としては、メタル磁性粉が使用されてい
る。
ところで、磁性層は、磁性粉とバインダーとが良好に結
石していることが特性上、必須である。
しかるに、電子スチルやビデオテープ用の高密度記録の
場合、前述のように、メタル磁性粉の使用が要求される
けれども、メタル磁性粉は粒径がきわめて小さく、かつ
活性であるため、酸化鉄磁性粉よりバインダーと良好に
結着し難い。
また、磁性層を形成する場合、硬化剤(硬膜剤)として
インシアネートを使用することが知られている。
従来から磁性層に用いられる硬化剤としては、芳香族イ
ソシアネート、例えばトルイレンジイソ4.4′−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート芳香族イソシアネートと
活性水素化合物(例えばトリメチロールプロパン等)と
の付加体等が多く使用されている。また、脂肪族イソシ
アネーtの使用も知られていた。
しかし、いずれにしても、イソシアネートを使用する場
合、たとえば、脂肪族イソシアネートのみの使用である
と、磁性塗液の停滞安全性が悪いなどの欠点がある。
磁気記録用媒体に要求される耐久性は、使用条件が常温
のみでないため、低温および高温高湿下での耐久性も要
求される。そこで、イソシアネートの使用に際して、一
種のみであると、特に常温外での耐久性、特に高温高湿
下での耐久性に問題があった。
また、従来、磁性層中に潤滑剤を混入することが知られ
ているが、それらの多くは常温時を考慮したものであっ
て、常温外の使用条件をあまり考慮していなかった。
そこで、本発明の主たる目的は、高温高湿下あるいは低
温下であっても優れた耐久性を示すとともに、磁気特性
および磁性塗料の安定性にも優れた磁気記録媒体を提供
することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、メタル磁性粉およびバインダーを含む磁性
層を形成してなる磁気記録媒体において;前記磁性層は
芳香族イソシアネートおよび脂肪族イソシアネートを含
み、それらの合計量が前記バインダー100重量部に対
して30〜100重量部で、かつ芳香族イソシアネート
100重量部に対して脂肪族イソシアネートが20重量
部を超え150重景部以下であり、さらに磁性層中に前
記メタル磁性粉100重量部に対して脂肪酸および炭化
水素系潤滑剤を2.0〜8.0部含有させることによっ
て達成される。
〔発明の具体的構成〕
以下本発明をさらに詳説する。
本発明では、磁性層の硬化剤として、一種のイソシアネ
ートを使用するのではなく、芳香族イソシアネートと脂
肪族イソシアネートとを併用している。
本発明に従って、芳香族イソシアネートと脂肪族イソシ
アネートとを併用し、特に前者が100重量部に対して
、後者を20重量部を超え150重量部以下の量とする
と、硬化に際して適切な速度を維持し、また磁性塗液の
停滞安定性に優れ、さらに得られる磁性層は、適度な硬
度を有し、粘着性のない、表面性の良いものとなる。し
かも、バインダーとして結着性の悪いメタル磁性粉を使
用するとしても、前記両種のイソシアネートが良好な相
溶性を示し、バインダーと好適に反応するため、その際
、メタル磁性粉をバインダーに良好結着させることがで
きる。
ところで、芳香族イソシアネート100重量部に対して
、脂肪族イソシアネートが20重量部以下では、脂肪族
イソシアネートに基く、膜強度向上効果が小さく、また
芳香族イソシアネートの含有率が高いため、硬化速度が
速いことによって不均−な硬化となりがちである。また
、脂肪族イソシアネートの割合が150重量部を超える
と、膜強度向上を図ることができても、主として磁性塗
液の停滞安定性が悪くなる欠点がある。
一般に、高温高湿下では、バインダーが軟化し、かつブ
レを示すようになる。こうなると、磁気ヘッドとの関係
で、磁性層の耐久性が悪くなる。これに対して、芳香族
および脂肪族イソシアネートを併用し、かつ上記配合割
合にすると、バインダーが適切に硬化し、しかも脂肪族
イソシアネートの配合割合が高いため、高い膜強度を示
すようになるため、高温高湿下でも優れた耐久性を示す
本発明によれば、上記両種のイソシアネートの合計量が
、バインダー100重量部に対して、30〜100重量
部の範囲で配合される。
30重量部未満では、磁性層の硬化が不充分となり、所
望の膜強度が得られず、100重量部を超えると、「べ
とつき」を生じ易く、膜強度が劣る結果となる。
本発明においては、潤滑剤を選択するのが重要である。
すなわち、既述のように、本発明に係る磁気記録媒体は
、常温以外の低温や高温高湿下においても使用されるこ
とがある。低温下では磁性層が硬くなり、高温高湿下で
(イヨ性層があまりにも軟くなり、また粘着性を生じた
りして、望ましい性能が得られない。
そこで、潤滑剤としては、脂肪酸および炭化水素系潤滑
剤の混合物を選定するのが望まれる。とりわけ、脂肪酸
、および融点0℃以下の炭化水素系潤滑剤、たとえばス
クワランが好適に使用できる。
本発明において用いられる融点Q ’C以下の炭化水素
系潤滑剤としては、具体的にn−ドデカン、n−1−リ
ゾカン、2,4,5.7−テトラメチルオクタン、2,
4,8.9−テトラメチルデカン、2.4−ジメチルデ
カン、2.9−ジメチルデカン及びスクワランが挙げら
れるが、好ましくは、スクワランが用いられる。
この種の脂肪酸および炭化水素系潤滑剤は、低温で磁性
層を軟くする、あるいは適当な摩擦計数を与えるととも
に、高温高湿下については、磁性層の軟化を引き締める
効果がある。また、特に高温高湿下でも優れた耐久性、
特にシーク耐久性を増すために使用する脂肪族イソシア
ネートの添加量を増そうとするとき、これと相互に効果
的に作用して、磁性層の硬度を適度に保つ効果が認めら
れる。
上記潤滑剤の配合量は、メタル磁性粉100重量部に対
して、2.0〜8.0重量部が望ましく、2.0重量部
未満では上記効果が少く、またあまり多いと、磁性層が
軟化し、ヘッドに対する走行耐久性などが悪くなる。
さらに、脂肪酸と炭化水素系潤滑剤との混合比は、脂肪
酸100重量部に対して炭化水素系潤滑剤50〜300
重量部が好ましい。
ところで、本発明に使用される芳香族イソシアネートは
、例えばトリレンジイソシアネート(TOり、4.4′
−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、キシ
リレンジイソシアネート(MDI) 、メタキシリレン
ジイソシアネート(MXDr)、及びこれらイソシアネ
ートと活性水素化合物との付加体などがあり、平均分子
量としては100〜3.000の範囲のものが好適であ
る。具体的には、住友バイエルウレタン■社製の商品名
スミジュールT80、同44S1同PF、同L1デスモ
ジュールT65、同15、同R2同RF、同IL、同S
L:武田薬品工業社製商品タケネート300S、同SO
O:三井E1曹つレタン社製商品rNDI J、rTO
Dll  :日本ポリウレタン社製商品デスモジュール
T100、ミリオネートMR1同MT、コロネートし:
化成ア・7プジヨン社製商品PAPI −135、TD
I65、同80、同100、イソシアネート125M、
同143L。
三菱化成工業社製商品名マイチックAD−30などを挙
げることができる。
好ましい芳香族イソシアネートを以下に例示する。
NCO 一方、脂肪族イソシアネートとしては、ヘキサメチレン
ジイソシアネート(IIMDI)、リジンイソシアネー
ト、トリメチルへキサメチレンジイソシアネート(TM
DI)及びこれらイソシアネートと活性水素化合物の付
加体等を挙げることができる。これらの脂肪族イソシア
ネート及びこれらイソシアネートと活性水素化合物の付
加体等の中でも、好ましいのは分子量が100〜3,0
00の範囲のものである。脂肪族イソシアネートのなか
でも非脂環式のイソシアネート及びこれら化合物と活性
水素化合物との付加体が好ましい。具体的には、例えば
住友バイエルウレタン社製商品スミジュールN、デスモ
ジュール24273、旭化成社製商品デュラネート50
M、同24A−100、同24A−90CX、日本ポリ
ウレタン社製商品コロネートHL、ヒュルス社製商品T
MDI等がある。
また脂肪族イソシアネートのなかの脂環式イソシアネー
トとしては、例えば、メチルシクロヘキサン−2,4−
ジイソシアネート 4.4′−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネー
ト) イソホロンジイソアネート及びその活性水素化合物の付
加体等を挙げることができる。具体的には、ヒュルス化
学社製商品rlPDIj 、IPDI−71890、同
−H2921、同−B 1065等がある。
好ましい脂肪族イソシアネートは次のものである。
(1)  OCN  (CHz) a   NC0(C
H2)6   NCO シc。
具体的には、日本ポリウレタン社製商品名コロネートE
H等がある。
本発明の磁気記録媒体は、例えばメタル磁性粉とバイン
ダー樹脂と各種添加剤を有a溶媒と混合分散して磁性塗
料を調整し、前記の芳香族イソシアネートと脂肪族イン
シアネートを添加した後にこれを支持体(例えばポリエ
ステルフィルム)上に塗布、必要に応じて乾燥し、作製
する。
本発明に係るメタル磁性粉としては、Fe −Co −
Ni合金、Fe−^1合金、Mn−B1合金、Fe−A
l−P合金、Fe−Co−Ni−Cr合金、Fe−Ni
−Zn合金、Fe−Co−N1−P合金、Fe  Ni
合金、Co−N1−P合金、Co−Ni合金、Co−P
合金、Fe −Mn −Zn合金、Fe −Ni−Mn
合金、Fe−N1−CrP合金、Fe−Ni−Co−Z
n合金等、Fes N1% CO,、Crを主成分とす
るメタル強磁性粉Jあるいはそれらの混合物を使用でき
る。
また、磁性層のバインダーとしては、熱可塑性樹脂、熱
硬化性樹脂、反応型樹脂または電子線照射硬化型樹脂や
、これらの混合物を使用できる。
好適には、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニ
ルー塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニリデン−アクリ
ロニトリル共重合体、アクリル酸ブチル−アクリロニト
リル共重合体、セルロース系樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、フェノキシ樹脂等を使用できる。
上記のポリウレタンは、耐摩耗性、耐久性および接着性
を高める点で好適である。これはポリオールとポリイソ
シアネートとの反応によって合成できる。使用可能なポ
リオールとしては、フクル酸、アジピン酸、二量化すル
イン酸、マレイン酸などの有機二塩基酸と、エチレング
リコール、プロピレングリコール、ブチレンゲリコール
、ジエチレングリコールなどのグリコール類もしくはト
リメチロールプロパン、ヘキサントリオール、グリセリ
ン、ヘキサントリオール、トリメチロールエタン、ペン
タエリスリトールなどの多価アルコール類もしくはこれ
らのグリコール類および多価アルコール類の中から選ば
れた任意の2種以上のポリオールとの反応によって合成
されたポリエステルポリオール;または、S−カプロラ
クタム、α−メチル−1−力プロラクタム、S−メチル
−3−カプロラクタム、T−ブチロラクタム等のラクタ
ム類から合成されるラクトン系ポリエステルポリオール
;またはエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
ブチレンオキサイドなどから合成されるポリエーテルポ
リオール等が挙げられる。
これらのポリオールは、トリレンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、メチレンジイソシアネ
ート、メタキシリレンジイソシアネート等のイソシアネ
ート化合物と反応せしめ、これによってウレタン化した
ポリエステルポリウレタン、ポリエーテルポリウレタン
が合成される。
これらのポリウレタンは通常は主として、ポリイソシア
ネートとポリオールとの反応で製造され、そして遊離イ
ソシアネート基及び/又はヒドロキシル基を含有するウ
レタン樹脂またはウレタンプレポリマーの形でも、ある
いはこれらの反応性末端基を含有しないもの(例えばウ
レタンエラストマーの形)であってもよい。
また、次のポリカーボネート系ポリウレタンを使用して
もよい。このポリウレタンは、例えば次式に基づいてポ
リカーボネートポリオール〔■→0−R−0−C−0→
−R−OH〕と上述した如き多価イソシアネート (例
えばOCN −R’ −NCO)とのウレタン化反応に
よって合成される。
II n−R−0−C−0シー−R−OH+0CN−R
’  −NGO1! (但、R,R’は脂肪族若しくは芳香族炭化水素基であ
る。lはTgの低下及びべた付き防止のために50以下
がよ(,1〜30が望ましい。mは膜形成能を保持しか
つ溶媒溶解性を良くするために5〜500がよく−21
0−300が望ましい。lとmは、このポリカーボネー
トポリオールポリウレクンの平均分子量が望ましくは5
万〜20万となるように選定する。) ここで使用可能なポリカーボネートポリオールは、ポリ
オールをカーボネート結合で連鎖せしめてなるものであ
って、例えば従来公知の多価アルコールとホスゲン、ク
ロルギ酸エステル、ジアルキルカーボネート又はジアリ
ルカーボネート等との縮合によって得られる。上記多価
アルコールとしては、1.10−デカンジオール、1.
6−ヘキサンジオール、1.4−ブタンジオール、1.
3−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、■、5
−ベンタンジオール等が挙げられる。
こうしたポリカーボネート系ポリウレタンは、カーボネ
ート成分の存在により耐熱性(Tg)が向上し、摩擦係
数の減少による走行安定性が得られ、かつ溶媒への溶解
性が良好となってウレタン?震度を高くして膜強度を大
きくできる。この場合、上記の如くポリウレタンの分子
中にエステル結合が存在しないことが望ましいが、これ
は高温多湿条件下での長時間使用によってもエステル結
合の加水分解による経時変化が生じないから、層に=1
−ズが付いたり膜剥れが生じることはなく、スムーズな
走行性を保持できる。但、エステル成分の含有 ゛によ
って耐熱性は充分に向上する。ここで、上記「エステル
結合」の意味するところは、特に、通常のカルボン酸と
アルコールとの反応によって生成する結合のことであり
、カルボニル結合を形成している炭素原子に(通常の場
合は)隣接炭素原子が直接結合しているものを指す。
−N)IcOO−(ウレタン結合)や−〇−C−O−<
カーボネート結合)はここでいうエステル結合には含ま
れないものとする。
また、上記ポリカーボネート系ポリウレタンは、膜強度
や磁性粉等の分散性を高めるために併用することができ
る他のポリマー(たとえば塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体、フェノキシ樹脂)との相溶性が良いので、膜物性
が変動し難<、得られた媒体の走行性が良くなる。また
、イソシアネートの添加量の調整、ポリカーボネートポ
リオール(後述)以外のポリオールの添加によって、媒
体のカールを矯正して再生画面に乱れ(スキュー)を防
ぎ、あるいはスチル特性を良くすることができる。
零発叫では、バインダー樹脂として上記のポリウレタン
と共に、フェノキシ樹脂及び/又は塩化ビニル系共重合
体も含有せしめれば、磁性層に適用する場合に磁性粉の
分散性が向上し、その機械的強度が増大する。但、フェ
ノキシ樹脂及び/又は塩化ビニル系共重合体のみでは層
が硬くなりすぎるがこれはポリウレタンの含有によって
防止でき、支持体又は下地層との接着性が良好となる。
使用可能なフェノキシ樹脂には、ビスフェノールAとエ
ピクロルヒドリンの重合より得られる重合体であり、下
記一般式で表わされる。
(但、n  82〜13) 上記磁性層を形成するのに使用される塗液には必要に応
じて分散剤、潤滑剤、研摩剤、帯電防止剤等の添加剤を
含有させてもよい。
使用されてもよい分散剤としては、レシチン、カプリル
酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノ
ール酸、リルン酸等の炭素原子数8〜18個の脂肪酸(
R−COOI+で表わされたRは炭素原子数7〜17個
の飽和または不飽和のアルキル基);前記の脂肪酸のア
ルカリ金属(Li、 Na、  K等)またはアルカリ
土類金属(4g。
Ca、 Ba等)から成る金属石鹸等があげられる。こ
の他に炭素原子数12以上の高級アルコールおよびこれ
らの他に硫酸エステル等も使用可能である。
また市販の一般の界面活性剤を使用することもできる。
これら分散剤は1種類のみで用いても、あるいは2種類
以上を併用してもよく、磁性粉100部に対し20部以
下添加するのがよい。
潤滑剤としては、他の潤滑剤、たとえばシリコーンオイ
ル、グラファイト、二硫化モリブデン、脂肪酸エステル
、二硫化タングスン等を併用してもよい。
他方で、使用してもよい研磨剤としては、−mに使用さ
れる材料で溶融アルミナ、炭化ケイ粗、酸化クロム、コ
ランダム、人造コランダム、ダイヤモンド、人造ダイヤ
モンド、ザクロ石、エメリー(主成分;コランダムと磁
鉄1i、)等が使用される。これらの研磨材は平均粒子
径0.05〜5μの大きさのものが使用され、特に好ま
しくは、0.1〜2μである。これらの研磨材は磁性粉
100部に対して1〜20部の範囲で添加されるのがよ
い。
使用してもよい帯電防止剤としては、カーボンブラック
のほか、グラファイト、酸化スズ−酸化アンチモン径化
合物、酸化チタン−酸化スズ−酸化アンチモン系化合物
などの導電性粉末;サニボンなどの天然界面活性剤;ア
ルキレンオキサイド系、グリセリン系、グリシドール系
などのノニオン界面活性剤;高級アルキルアミン類、第
4級アンモニウム塩類、ピリジン、その他の複素環類、
ホスホニウムまたはスルホニウム類などのカチオン界面
活性剤;カルボン酸、スルホン酸、HFjZ、硫酸エス
テル基、燐酸エステル基等の酸性基を含むアニオン界面
活性剤;アミノMB、アミノスルホン酸類、アミノアル
コールの硫酸または燐酸エステル類等の両性活性剤など
があげられる。
磁性塗料の溶媒または磁性塗料塗布の際に使用する溶媒
としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;メタノ
ール、エタノール、プロパツール、ブタノール等のアル
コール頚;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブタル、乳酸
エチル、エチレングリコールモノアセテート等のエステ
ル類;エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノエチルエーテル、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素;メチレンクロライド、エチ
レンクロライド、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロル
ベンゼン等のハロゲン化炭化水素等のものが使用できる
支持体上へ前記磁性塗料を塗布し磁性層を形成するため
の塗布方法としては、エアードクターコート、ブレード
コート、エアーナイフコート、スクイズコート、含浸コ
ート、リバースロールコート、トランスファーロールコ
ート、グラビアコート、キスコート、キャストコート8
、スプレィコート等が利用でき、その他の方法も可能で
ある。
このような方法により支持体上に塗布されたCJl性層
は必要により層中の磁性粉末を配向させる処理を施した
のち、形成した磁性層を乾燥する。また必要により表面
平滑化加工を施したり所望の形状に裁断したりして、本
発明の磁気記録媒体が製造される。
一方、本発明に係る支持体としては、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等の
ポリエステル類、ポリプロピレン等のポリオレフィン類
、セルローストリアセテート、セルロースダイアセテー
ト等のセルロース誘専体、ポリカーボネートなとのプラ
スチック、八e、Znなどの金属、ガラス、BLSiカ
ーバイド、磁器、陶器等のセラミックなどが使用される
〔実施例〕
以下、本発明を具体的な実施例にもとづき説明する。
第1表に示す成分を、サンドミルにて分散させた後、こ
の磁性塗料を1μmフィルターで濾過後、第1表の多官
能イソシアネートを添加し、32μmの支持体上に5μ
m厚みに両面塗布して、スーパーカレンダーをかけ、直
径47龍に打抜き、ビデオフロッピーを作製した。ただ
し、第1表の第2欄以後の数字は重量部を表わす。
第    、1     表 「 [ [ ト し [ 注(1)および注(2)  日本ポリウレタン社製NG
O *傘「コロネートEHJ  (商品名)(CHz)hN
CO 0CN−(CI+2)hII    (CH2)6− 
NCO次いで、上記の各ビデオフロッピーについて次の
測定をおこない、耐久性および電気特性の評価、ならび
に磁性塗料の安定性を調査した。
(11オントラック耐久性 50トラツクにヘッドを固定し、静止画像が2dB低下
するまでの時間を時間単位で示す。この値が大きい程、
磁気記録媒体の耐久性、耐摩耗性が高い。
測定温湿度: 低 温 =5℃ 常温常温:23℃、50% 高温高温:40℃、80% (2)  スタートアンドストップ耐久性50トラツク
にヘッドを固定し、静止画像を1分間再生、30秒停止
を繰返し、静止画像が2dB低下するまでの、回数で示
す。回数の多い程、磁気記録媒体の耐久性、耐摩耗性が
高い。
測定温湿度; 低 温 :5℃ ′  常温常温:23℃、50% 高温高温:40℃、80% (3)  シーク耐久性 1トラツクから50トラツクまで静止画像を記録し、連
続シークを繰返した。静止画像が2dB低下するトラッ
クが発生するまでの日数で示す、この値が大きい程、磁
気記録媒体の耐久性、耐摩耗性が高い。
測定条件; 常温常温:23℃、50%高温高温:40
℃、80% (4)ルミナンスS/N (dB) カラービデオノイズター・ター、芝測機01社製rsh
ibasoku 925 D/ I Jにより、25ト
ラツクのルミS/Nを測定した。リファレンスディスク
に対する相対値を値で示す。
(5)  クロミナンスS/N (dB)上記(4)と
同じ (6)磁性塗料の安定性 硬化剤添加直後の粘度、および硬化剤添加後、5時間経
過後の粘度を、B型粘度計にて測定し、粘度上昇をポア
ズで示した。この値が大きい程、磁性塗料が不安定であ
ることを示す。
結果を第2表に示す。
比較例6は、磁性塗料が不安定で、サンプルが作製でき
なかった。
〔発明の効果〕
以上のごとく、本発明の構成による磁気記録媒体は耐久
性、特に高温高湿下での耐久性が向上するとともに、画
質特性および磁性塗料の安定性も充分に実用に適するも
のであることが判る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)メタル磁性粉およびバインダーを含む磁性層を形
    成してなる磁気記録媒体において; 前記磁性層は芳香族イソシアネートおよび脂肪族イソシ
    アネートを含み、それらの合計量が前記バインダー10
    0重量部に対して30〜100重量部で、かつ芳香族イ
    ソシアネート100重量部に対して脂肪族イソシアネー
    トが20重量部を超え150重量部以下であり; さらに前記磁性層は脂肪酸および融点0℃以下の炭化水
    素系潤滑剤を含み、その合計含有量が前記メタル磁性粉
    100重量部に対して2.0〜8.0重量部である、 ことを特徴とする磁気記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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