JPS62285943A - 難燃性オレフイン系樹脂組成物 - Google Patents

難燃性オレフイン系樹脂組成物

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JPS62285943A
JPS62285943A JP12906486A JP12906486A JPS62285943A JP S62285943 A JPS62285943 A JP S62285943A JP 12906486 A JP12906486 A JP 12906486A JP 12906486 A JP12906486 A JP 12906486A JP S62285943 A JPS62285943 A JP S62285943A
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flame
silane
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group
olefin resin
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JP12906486A
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Kazuo Hoshi
和雄 星
Yoshio Nakagawa
中川 凱夫
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、高温時の形状保持性に優れ、燃焼時のドリッ
プ防止、また機械物性として折り曲げ白化性、摩耗性改
善にも効果がみられるばかりでなく、火災発生による燃
焼によってもハロゲン系の有害性、腐蝕性ガスを全く発
生しない押出し成形加工性に優れたα−オレフィン系難
燃性樹脂組成物に関するものでおる。
〔従来技術〕
従来、電線、ケーブルをはじめ電器製品の絶縁材料とし
て多用されているポリオレフィン組成物に難燃性を付与
するためには、ポリオレフィンにハロゲン化合物と三酸
化アンチモンを添加することにより達成されていた。し
かるにこれらの組成物はハロゲン組成物であり燃焼時に
ハロゲン化ガスを発生するので人体に有害であり、かつ
金属が腐蝕されるので好ましくなかった。また発煙量が
多く、視界が悪いため火災時の人の避難および消化活動
は著しく制限されていた。
一方、従来の![燃性組成物にあって、難燃性の仙に併
せて耐熱成形も向上させるためには化学架橋、電子線架
橋等の大!卦すな架橋装置を必要とし、設備自体コスト
、その後の運用、保守管理費などが嵩み、延いては組成
物のコス(・上昇を1Gいていた。また特開昭60−1
01129号公報にみられるように、シラングラフト化
ポリオレフィン樹脂を用いて最終的に架橋したことを特
徴とする難燃性架橋組成物では架橋反応を促進させるた
めには触媒を添加するなどの方法が行なわれるが、混練
はシラングラフトポリマー同士のシロキサン架橋を目的
とするものである。
更に特開昭60−147463号公報にみられるように
、必らかじめシラングラフトさせたオレフィン系樹脂を
ベースにした難燃ポリオレフィン組成物を作る場合、ひ
とつには、水酸化マグネシウムを使用しているが、これ
は脱水温度が水酸化アルミニウム等の水和金属化合物よ
り高く、水架橋が進行しにくい点をあげているばかりで
なく、延いては水架橋を恐れる余り、水酸化マグネシウ
ムを非架橋のポリオレフィン樹脂に一度練り込んだ高濃
度のマスターバッチを別に用怠し、成形時に、混合して
押出成形等を行なうもので、あくまでシランクラフトマ
ー同士のシロキサン架橋を最終的に目的とするものでお
る。
即ら、これらシラングラフトマーのシロキサンM to
 Ga、シラン例えば、ヒニルアルコキシシランなどを
過酸化物等のラジカル発生剤のもとで、ポリオレフィン
樹脂にグラフ1〜化させたもので、これはオレフィン鎖
に加水分解可能なシラノール基を有する枝を多数形成し
ており、水分(温水、蒸気)と錫系触媒のもとに置き、
加水分解による、シラングラフトマーのシロキサン同士
(壬3i −0−>の強固な結合を生じさせる、いわば
水分子を媒介とするシラノール基の縮合反応である。
上述の反応は、難燃組成物の混練加工時に生じると、最
終製品の成形加工時、著しく加工が悪化し、外観も悪く
、場合によっては押出成形不可の状態が起こる場合が必
るため、特に水分を含む添加削からなる、難燃組成物の
場合は、脱水開始温度の高い水和物を用いたり、難燃組
成物をシラングラフトマーを含む系、水和物を含む系と
の二つに分け、R綿成形加工時に、マスターバッチの形
でブレンド成形するなど極力シラングラフトマーと水和
物との接触を避ける方法がとられてきた。
これに対し本発明は特公昭57−24373 @公報、
特公昭57−26620号公報に示されるようにシラノ
ール基を分子鎖内に無数に有するシラングラフトマーの
シラノール基(三5i−OH)が、水和金属化合物およ
び無機質充填剤等の表面の僅かな水分により、混練加工
時の摩隙熱によって加水分解し、無機質表面のヒドロキ
シル基と縮合反応し、強固なシロキサン結合を生じるも
ので、その反応機構は、前記特許で示されるような触媒
を促進剤として温水又は蒸気で樹脂間のシラングラフ1
〜マーを水架橋せしめる樹脂組成物とは全く異なるもの
でおる。
一方、従来の難燃性組成物にあっては、難燃性は水和金
属化合物でノンハロゲン化を達成できるものの、ベース
になる樹脂については、特公昭57−10898号公報
にみられるように結晶状オレフィン重合体樹脂の他にポ
リスチレン、ABS、ナイロン等の熱可塑性樹脂をあげ
ているが、これら樹脂の燃焼した場合のスチレン系、ア
ミド系が発生するガスはノンハロゲンではあるが、相当
量の有害ガスが発生するものでめった。
また更に上記特公昭57−10898号公報にみられる
ように熱可塑性樹脂、水酸化マグネシウムおよび炭素粉
末の三者による難燃向上を主体とした自消性樹脂組成物
は、用途によっては、特に通信線の絶縁線およびジャケ
ットなどは、多色、例えば8色などのカラー表示が限定
されており、炭素粉末による難燃性向上を目的とした組
成物は、全く実際にそぐわない組成物であった。
また特公昭59−38260号公報は、ポリオレフィン
は極性がなく、充填剤との親和性がないことから、充填
剤にカップリング剤等を表面処理する変わりに、樹脂自
身にシラングラフト化することによって極性をもたせ、
充填、剤との親和性改善を施し、充填剤による補強効果
を更に向上させ、材料の機械的な特性および表面硬度の
向上を目的としているにすぎず、難燃性に関する言及が
全くみられず、本発明の難燃樹脂組成物とは全く異なる
ものである。また単に、極性による充填剤との親和性改
善というだけで、その詳細な密着機構については何ら触
れられてあらず、極性ということに終止している。
また、特公昭57−24373号公報の思想は本発明と
同じものの、ハロゲン系の難燃剤を含むこと、シラング
ラフトマーのシラノール基の枝が無機質充填剤をとらえ
る、強力な捕捉効果を上げているが、その詳細な密着機
構については、推論の域を脱しておらず、金属水和物を
用いることによるシロキサン架橋構造とその結果である
ゲル分率の残査については具体的に明記されていない。
また上記特許のなかで無機質充填剤の使用範囲が10重
量部〜150重量部と狭いことは、本発明の水和金属化
合物の高充填による高度の難燃化と物性バランスとは、
異なる領域の難燃組成物である。
〔発明の目的〕
本発明は、前記の事情を考慮してなされたもので、その
目的とするところは、火災発生時の人体□への安全性を
高く周囲の金属等を腐蝕させることもない、無公害化を
達成したものである。架橋設備を備えることなく、低コ
ストで高温時の形状保持性、燃焼時のドリップ防止低発
煙性を確実にして、機械物性として、抗張力、易傷性、
折り曲げ白化性、摩耗性、低温特性および耐薬品性等の
改善など物性バランスのとれた加工性の良好な組成物を
提供するにある。
〔発明の構成〕
本発明の難燃性樹脂組成物は、いずれもハロゲン元素を
一切含まず、燃焼しても有害なガスを全く発生せず、シ
ラングラフトマーを含む樹脂と水和金属化合物との強固
な結合を生じさせる反応は溝を対象とし、土台とするも
のである。
即ち本発明は、シラングラフトマーを含めたオレフィン
系樹脂の密度が0.890〜0.915 ’j/cri
に限定することにより、低結晶性でしかもエラストマー
に匹敵するほどの柔軟性を有し水和金属化合物を高充填
化できる。しかも伸び、低温脆化酸素指数等の機械強度
および難燃特性が著しく向上するものである。
更にシラングラフトマーと水和金属化合物について言え
ば、シラングラフ1〜マーは周知のように水架橋樹脂と
言われ、架橋促進剤である触媒を含むシラングラフトマ
ーが周囲の水分と熱のある一定以上の環境条件におかれ
ることにより、シラングラフトマー同士が、シロキサン
結合を形成し、最終的にはシラン架橋ポリエチレンが形
成される。
この場合ジブチル錫ジラウレートを代表とする有償金属
化合物の触媒が必ず促進剤として必要となる。
しかしここで離燃剤としての水和金属化合物をシラング
ラフトマーと同時に混練した場合、架橋促進の触媒の助
けを全く必要とぜず、水和金属化合物の表面のヒドロキ
シル基(OHM)とシラングラフトマーのシラノール基
(ヨ5i−OH)が、水和金属化合物表面の僅かな水分
と有償金属化合物の触媒に類した金属化合物との影響で
、混練時に発生する摩擦熱の環境下で7J11水分解に
よる縮合反応が生じ強固なシロキサン結合(−3i −
0−Mmon:M金属)を形成する。この時触媒等を全
く必要としないのである。
このため燃焼時、発生する熱が、水和金属化合物が分解
して脱水した水の気化熱によって吸収される冷却効果と
、本発明の特徴であるシラングラフトマーと水和金属化
合物間の強固な結合によって燃焼による分解を抑制する
働きにより、燃焼時タレ防止効果を発揮し、かつ固い燃
え殻を形成するため延焼防止効果を同時に発揮するもの
である。
更に強固な結合は発煙量を著しく抑制する効果も発揮す
ることを発見した。
従って炭素粉末による燃焼抑制効果とは全く異なるもの
である。しかし本願は用途に応じて顔料としてのカーボ
ンブラックをはじめとする種々の着色剤を添加してもそ
の燃焼防止効果が発揮されるため自由自在に着色でき広
範囲の用途に適用でき啜れた発明である。また要求され
る難燃レベルに応じて、水和金属化合物およびシラング
ラフトマーの最をコントロールすることにより変成でき
る。
更に水和金属化合物に表面処理剤を使用することによっ
て柔軟性、成形加工性等を改善できるばかりでなく、水
和金属化合物をより高充填できるものである。
(1)本発明において用いられるエチレンとα−オレフ
ィンの共重合体とは、α−オレフィンがプロピレン、ブ
テン−1,4−メチルペンテン−1、ヘキセン、オクテ
ンであり、これらとエチレンの共重合体およびこれらの
混合物である。特にα−オレフィンとしてブテン−1,
4−メチルペンテン−1を使用したエチレンとの共重合
体でリニヤ−低密度ポリエチレン(LLDPE)、l’
;よび超低密度ポリエチレン(VLDPE)の低結晶性
ポリエチレンが特に有効である。
周知の通りポリエチレンの密度は、結晶化の度合によっ
て決まり、結晶の形成はポリエチレン分子に含まれる側
鎖分岐の程度に支配される。
ポリエチレンは一般に密度によって分けられ、■高圧ラ
ジカル重合法による低密度ポリエチレン(LDPE)0
.915〜0.930 ’j / crn■中低圧金屈
触媒法による中密度ポリエチレン(M D P E )
 0.930〜0.9409/ ci■低圧金属触媒法
による高密度ポリエチレン(トIDPE>0.940 
 ’j/cni〜に分類されるが1980年頃より低圧
法で金属触媒を用いた、エチレンとα−オレフィンの共
重合体で、HDPEと似た長鎖分岐の少ない直鎖状の分
子構造をもち且つ密度がしDPEよりも低いレジンが開
発された。これはト+DPEと同様の直鎖状の分子構造
をもち且つ密度がLDPEよりも低いことからリニヤ−
低密度ポリエチレン(Linear −L DPE :
 L−LDPE)と呼ばれる。
更に1085年頃よりエチレンとα−オレフィンの共重
合体でα−オレフィンをブテン−1,4−メチルペンテ
ン−1等で置きかえる他にその比率をかえて密度調整を
行なった超低密度ポリエチレン(very−LDPE 
: V−LDPE)が市場に出始めEVA、エラストマ
ー市場に参入した。即ち、従来のような高圧下でのラジ
カル重合法で製造された長鎖分岐が多い、低結晶性の低
密度ポリエチレン(LDPE)とは、その製造方法を全
く異にするもので1、これら直鎖状の分子構造をもつ低
密度ポリエチレンの密度(は、 ■L−LDPE   0.910〜0.9359/cr
ti■V−LDPE   O,890〜0.910 ’
ii/criである。またこれらポリエチレンは、直鎖
状の分子構造をもつため固体物性溶融体特性も従来のも
のと異なり、成形加工性も全く異なってくる、エチレン
とα−オレフィンによる新しい共重合体である。
本発明は、上記L−LDPE又はV−LDPEの非常に
柔軟で金属水和物を多量に充填しても機械強度、伸びを
始めとする諸物性が低下しない点に着目し、これらを主
体としたエチレン系重合体をベースとするものである。
更にエチレンとα−オレフィンの共重合体を主体とする
エチレン系重合体とそれらの少なくとも1種以上のあら
かじめシラングラフトさせたシラングラフトポリマーと
は、afJちシラングラフトマーが一般式RR′5iY
2 (Rは1価のオレフィン不飽和炭化水素基又はヒド
ロカルボキシ基、Yは加水分解しうる有機基、Roは脂
肪族不飽和炭化水素以外の1価の炭化水素基おるいは、
Yと同じもの〉で表わされる有機シランを遊離ラジカル
生成化合物のもとで反応させて得られたシランクラフト
変成樹脂であり、これは、前記特公昭57−24373
号公報および特公昭48−1711@公報、特開昭50
−24342号公報等に示されている公知の方法を用い
るもので、具体的に例えばポリオレフィン系樹脂をベー
スにビニルトリメトキシシランなどをDCP (ジクミ
ルパーオキサイド)等の重合開始剤作用の強い有機過酸
化物を併用することによって得られる。
また、シランクラフトによる密度変化は0.001i 
/ crrt未満で必り、シラングラフトによる密度変
化はないと考えてよい。
本発明はエチレンとα−オレフィンの共重合体を主体と
するエチレン系重合体とそれらの少なくとも1種以上の
あらかじめシランクラフトさせたシラングラフトマーを
混合させたエチレン系重合体の樹脂平均密度が0.89
0〜0.915 ’J/criである樹脂混合物であり
、具体的には、エチレンとα〜オレフィンの共重合体で
あるL−LDPE又はV−LDPEを主体とするもので
あり、これにその他のエチレン系重合体として、もちろ
ん従来からある高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体(EVA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(
EEA)、エチレン−無水マレインマーアクリル酸エチ
ル、等を機械物性改良、表面接着性改良等の改質の目的
で、樹脂平均密度が0.890〜0.915 g/ci
に入る範囲内で適宜、使用してもよい。またエチレンと
α−オレフィンの共重合体としてL−LDPE又はV−
LDPEの他にエチレン−プロピレン共重合体、エチレ
ン−ヘキセン共重合体、エチレン−オクテン共重合体を
使用してももちろんよい。
本発明は、エチレンとα−オレフィンの共重合体を主体
とするエチレン共重合体とそれらの少なくとも1種以上
のあらかじめシランクラフトさせたシラングラフトマー
を混合させたエチレン系重合体の樹脂平均密度が0.8
90−0.915 g/crtrである樹脂混合物をベ
ースにするものである。また、0.890〜0.915
 ’it/criであれば、各種物性および加工性のバ
ランスのとれた材料となるが、ひとたびその範囲から逸
脱すると、バランスがくずれ始め、例えば0.890以
下では低結晶性になり過ぎて、耐熱オーブンテストや加
熱変形にみられるように熱的特性が著しく悪化し、0.
915以上では、高結晶性になり、水和金属化合物が多
量に充填できず、また添加したものは箸しく硬くなる。
この密度範囲の樹脂としては、特にエチレンとα−オレ
フィンの共重合体であるLLDPEおよび■[DPEが
特に有効である。
シランクラフトマーの量として2重量%以下では高温時
の形状保持性、燃焼時のタレ防止に効果がないため、2
重量%以上が好ましい。またシラングラフトマーの架橋
度としてキシレン不溶残留分としてゲル分率という尺度
で言えば、ゲル分率20重量%〜80重量%が好ましい
。ゲル分率20重量%以下では、高温時の形状保持性、
燃焼時のタレ防止効果がうすく、ゲル分率80重量%以
上では成形加工性が悪くなる。エチレン系重合体および
そのシラングラフトマーの組み合わせは、樹脂混合物の
表面高度、耐寒性、耐ストレスクラッキング、接着性向
上などの諸々の要求により組み合わせが可能であり、い
ずれの組み合わせも容易に混練溶融される。
(2)本発明において使用される水和金属化合物として
は、水和金属化合物が、分解開始温度が150〜450
°Cの範囲に’?>ッて一般式MmOn −x+20(
ここにMは金属、m、nは金属の原子価によって定まる
1以上の整数、Xは含有結合水を示す数)で表わされる
化合物又は該化合物を含む複塩であり具体的には、例え
ば水酸化アルミニウム(AJ2203・3H20;又は
A1(OH)3 )、水酸化マグネシウム(Ma O・
町O:又はM(](OH)  )、水酸化カルシウム(
CaO−820又はCa  (OH)2 >、水酸化バ
リウム(Ba0−町O又はBa O−9H20) 、I
II化ジルコニウム水和物(ZrO−nH2O)、酸化
錫水和物(Sn O・町O)、塩基性炭酸マグネシウム
(3fVIICO3・MCl(OH)2・3H20)、
ハイドロタルサイト(6MgO・Aj2203 ・1−
(20>、ドウツナイト(Na co3@Af2203
 m、 nH2o> 、硼砂(’Na 20’8205
 ”5H20)ホウ酸亜鉛(Zn B’407 ・2Z
n o>等である。
上記水和金属化合物を50重量部から300重口部配合
した場合、水和金属化合物の表面の僅かな水分により、
混練加工時の摩擦熱によってシラングラフトマーのシラ
ノール基(−E−3i−OH>が、加水分解し無機質表
面のヒドロキシル基と縮合反応し強固なシロキサン結合
を生じ、高温時の形状保持性、燃焼時のドリップ防止を
達成し、機械物性として抗張力、信性、折り曲げ白化性
、摩耗性、薬品性、低温特性等の改善゛と物性バランス
のとれた加工性の良好な組成物を形成するものである。
50重量部以下では、所望の難燃効果は得にくく、また
300重量部以上では抗張力等の機械物性が低下し、ま
た押出し加工性が悪くなる。
(3)本発明において使用される水和金属化合物は、表
面処理なしのものも、もちろん良いが、特に水和金属化
合物が1種以上のシランカップリング剤、シリコーン誘
導体又は脂肪酸、脂肪酸金属塩で表面処理されたものは
、機械特性および加工性が向上する。
(i)シランカップリング剤としては一般式RR’5I
Y2で表わされ、Rは有機官能基、Yは加水分解しうる
有機基、R゛は脂肪族不飽和炭化水素以外の一価の炭化
水素基あるいはYと同じものであること、具体的には分
子内の一方の末端に無機質と反応する反応基(メトキシ
基、メトキシ基、カルボキシル基、セロソルブ基など)
でおり、これは一般的に三官能基を有する場合が多いが
、三官能、−官能を有する場合でも、もらろんよい。
またもう一方の末端には、有機材料である樹脂側と化学
結合する反応基(ビニル基、エポキシ基、メタクリル基
、アミノ基、メルカプト基など)を有するもので主鎖が
アルコキシオリゴマーを骨格とするものである。
(ii)シリコーン誘導体としては、シリコーン誘導体
がジメチルポリシロキサンの一部を官能基、加水分解基
等と置換してなるオリガノポリシロキリン変性物である
、ジメチルポリシロキサンのメチル基の一部を各種の有
機基で置換したタイプで、各種の変性有機基としては、
α−メチルスチレン基、α−オレフィン基、ポリエーテ
ル、アルコール基、フルオロアルキル基なとの相溶性、
親水性、潤滑成形、湿水性などを改良することを目的と
する変性基、アミン基、メルカプト基、エポキシ基、カ
ルボキシル基などの反応性、吸着性を目的とした変性基
、高級脂肪酸、カルバナ、アミドを置換した離型、つや
出しを目的とした変性基、メタアクリロキシプロピル基
を有する反応性に冨ん(iii)脂肪酸としては、脂肪
酸がカルボキシ基(COOH)を1個もつカルボン酸R
COOHのRがC3〜C40の飽和および不飽和の鎖式
構造をもつもので具体的には、ステアリン酸などの飽和
脂肪酸、オレイン酸などの不飽和脂肪酸等の汎用脂肪酸
で充分効果が認められる。脂肪酸は、疎水性なので、例
えば水酸化マグネシウムのようにスラリー状での生成と
同時に表面処理を施こしたい場合、脂肪酸を乳化させる
界面活性剤を同時に併用して、エマルジョン化させて水
中の水酸化マグネシウムを表面処理して後に乾燥しても
よい。その界面活性剤は物性に影響を及ぼさない範囲で
併用してもかまわない。
(1■)脂肪酸金属塩としては、前記の脂肪酸とアルカ
リ金属との塩である(RCOOM;Mはアルカリ金属原
子)もので、具体例としては、ステアリン酸ソーダ、ス
テアリン酸カリ、オレイン酸ソーダ、オレイン酸カリな
どかあげられる。もちろん脂肪酸としては直鎖飽和型、
不飽和型を問わず側鎖部分が金属と結合したものも、も
らろん有効で必る。
(4)その他の添加物 本発明の難燃性組成物は所望により、通常使用される添
加物例えば酸化防止剤、中和剤、紫外線吸収剤、帯電防
止剤、顔料、分散剤、滑剤、増粘剤、発泡剤、金属劣化
防止剤、流動調整剤など、またリンおよびボスフィン誘
導体の難燃剤、その他の無機質充填剤、架橋剤、架橋助
剤等を含有させることもできる。又は電子線照射架橋ざ
ぜることも可能である。
更に所望により強度向上、衝撃強度向上、成形加工性改
良として密度が0.890以下又は0.915   −
’J / ci以上のα−オレフィン単独重合体又は共
重合体およびα−オレフィンを主体とした酢酸ビニル、
無水マレイン酸、アクリル酸等の極性上ツマ−との共重
合体(グラフト共重合体含む)およびこれらの混合物を
本発明の難燃性オレフィン系樹脂組成物に更に添加して
も何ら差しつかえない。
添加量としては、基本的には、トータルの樹脂分として
の平均密度が0.890〜O,’l15 ’;l/ci
の範囲内で任意に添加できる。
(5)水和金属化合物の表面処理方法 処理方法は、ヘンシェルミキサー、ブレンダー等の攪拌
機械で充分であり、数種によっては、処理の攪拌時間の
長短の差はあるものの、特別の装置を必要としない。
添加の方法は、滴下式、一括投入方式など、処理剤の使
用方法について使い分ける必要がある。
また処理剤の性質については、水又はアルコール、溶剤
などで、希釈しても良いし、界面活性剤等でエマルジョ
ン化したものを用いてもよい。例えば水酸化マグネシウ
ムの生産ライン工程での処理もできる。これは生産ライ
ン工程で水酸化マグネシウムはスラリー状で上がり、こ
のとぎ表面処理剤を一括投入し充分に攪拌連理を行ない
、乾燥工程を行なうこともできる。また乾燥工程終了後
、上記のもので表面処理してももちろんよい。
(6)混合、混練方法 これらの各成分はそれぞれ計量混合され、従来のゴムプ
ラスチックのための装置と方法が利用でき特別の装置を
必要としない。すなわちリボンブレンダー、ヘンシェル
ミキサー等の混合攪拌機を用いて各成分を充分混合分散
させたのち、パンバリロール、押出機等の溶融混練機で
混練し目的物を得る。
(7)押出成形 押出成形は(6)で得たペレットをチューブ状、テープ
状など任意の形状のダイスを用いて押出せる。この場合
、シラングラフト物をitせしめるために錫系などの架
橋促進触媒を用いる必要もなく、また成形後、温水処理
や蒸気加圧を施して、架橋促進をうながす必要は全くな
い。
その理由については特公昭57−26620号公報にも
触れているがシラングラフトマーのシラノール基と親和
性の良好な充填剤とが強固に結合するためで、クラフト
マー同士の架橋反応は必要はないためである。
従って、材料としてのシラングラフトマーは、吸水によ
る早期架橋を防ぐためにシラングラフトマーをアルミ内
装の袋へ保管することを強いられたが、(6)の方法等
で一度混練されたものは、吸水性の心配はなく、大気中
に3日間放置した場合でも、又乾燥容器内に密封した場
合3ケ月を経過しても押出加工性に支障のないことを確
認している。
〔発明の効果〕
本発明は、 (1)火災発生による燃焼によってもハロゲン系の有害
ガスおよび腐蝕性ガスを一斉発生しない、無公害化を達
成した難燃性樹脂組成物である。
(2)従来使用した架橋設備を利用せずに済むだけでな
く、架橋設備自体のコスト、稼動、保守管理などが不要
となり材料の低コスト化を図ることか可能であり経済性
にも優れる。
(3)以上の特長は樹脂配合組成物上、充填剤の中でも
水和金属化合物に限定し、シラングラフトマーとのシラ
ノール基(ESi−OH)が水和金属化合物の表面のヒ
ドロキシル基(OH基)と水和金属化合物表面の僅かな
水分と有機金属化合物の触媒に類した金属化合物との影
響で、混練時に発生する摩隙熱の環境下で加水分解によ
る縮合反応が生じ強固なシロキザン結合(−3i−0−
MmOn:M金属)を形成する。この時、触媒温水架橋
処理等を全く必要としない。
(4)このため燃焼時、発生する熱が水和金属化合物が
分解して脱水した水の気化熱によって吸収される冷却効
果と、本発明の特徴であるシラングラフトマーと水和金
属化合物間の強固な結合によって燃焼による分解を抑制
する働きにより、燃焼時タレ防止効果を発揮し、かつ固
い燃え殻を形成するため延焼防止効果を同時に発揮する
ものである。
更に強固な結合は発煙量を著しく抑制する効果も発揮す
る。
(5)シランクラフトマーを含めたオレフィン系樹脂の
密度が0.890〜0.915 ’j/cIIiに限定
することにより、低結晶性でしかもエラストマーに匹敵
するほどの柔軟性を有し水和金属化合物を高充填化でき
る。しかも伸び、低温脆化、酸素指数、機械強度および
難燃特性が著しく向上する。叩ら、密度が0.890〜
0.915 glcrtr内では難燃性、および機械物
性のバランスのとれた組成物配合が可能となる。
(6)表面処理剤を使用することによって更に柔軟性、
成形加工性等を改善できる。
(7)また従来技術と比べ、前記の炭素粉末による燃焼
抑制効果とは全く別の燃焼抑制効果であり、目的に応じ
て識別を容易にするため、看邑剤として、カーボンブラ
ックを始めとする種々の顔料の添加にかかわらずその燃
焼抑制効果がおるため用途に応じて自由自在にカラーリ
ングが可能である。
〔実施例〕
以下実施例をあげて説明する。
実施例工 先ず、最初にエチレンとα−オレフィンとの共重合体で
ある低結晶性ポリエチレン三種類(IO2)(3)を第
−表に示す配合で以下の手順に従って調整した。
ビニルメトキシシランにジグミルパーオキザイド(DC
P>を溶解させ、低結晶性ポリエチレン三種類(1)(
2)(3)を用い、表1の通り混合撹拌し、これを単軸
の50mmφ押出機を用いて押出温度150〜200’
Cで押出し、ベレット状のシラングラフトマー樹脂A、
B、C1及びDを得た。樹脂A、B、C,Dは各々アル
ミラミネート袋内に密閉封入し、外部の水分を遮断した
状態で保存し必要に応じて小出して使用した。
密度0.8809 / ctrt  エチレン−αオレ
フィン共重合体 次に表2に示すように各種成分を容器内に一括混合し、
パンバリロールで混練し、造粒した。
得られた組成物を再度ロールプレスし各種の測定用試験
片を作製した。シラングラフトマーと水和金属化合物の
結合度としてはキシレン溶液残留分としてゲル分率を目
安とし、機械特性として抗張力、伸び、脆化温度、表面
特性として傷のつきにくさ、折り曲げ白化性、摩耗性、
熱特性として加熱変形率、耐熱性、その他の評価として
耐薬品性、酸素指数、発煙最、燃性特性としてドリップ
性、燃え殻の硬さ程度、延焼防止効果をそれぞれ判定し
た−また最終的に使用される場合の加工性チェックを5
0順φ押出はで確認した。更に材料としての総合判定を
行ない、表3に示した。
シラングラフトマーを組成物に含む難燃性組成物(実施
例1〜10)は全ての評価物性を満足し、組成物の色は
、原色でも、黒でも燃焼特性は良好で必る。また実施例
10にみられるように密度が0、933の樹脂を樹脂組
成物に加えても組成物の平均密度が0.915以下であ
れば、機械特性は問題ないが、比較例3にみられるよう
に0.915以上になると著しく伸びが低下し、脆化温
度、押出加工性が低下する。また比較例1.4にみられ
るように密度が0.915以下でもカーボンを入れるこ
とによって燃焼特性が向上するが、表面特性の傷つきや
すさ、折り曲げ白化性が著しく劣り実使用上問題が必る
更に比較例3.5にみられるように、シラングラフ1〜
マーを添加した場合でも、樹脂平均密度0.92297
 cmでは伸びが50%と著しく低下し、脆化温度も急
激に悪くなる、0.855 ’j/ cmでは加熱変形
率および200℃耐熱特性が著しく劣る結果となった。
樹脂、シラングラフトマー樹脂、水和金属化合物はそれ
ぞれ1種以上の併用が可能でおることか実施例6.7.
8.9.10から得られた。
実施例■ 実施例■と同じ方法で表4、表5に示す実施例を評価し
た。
実施例12〜20でみられるように水酸化マグネシウム
の表面処理は無処理に比べ伸びが良くなり、チューブ押
出加工性も良好であった。
また水酸化マグネシウムの添加範囲としては、比較例5
.6にみられるように、30重量部では、燃焼性は悪く
、330重量部では、伸び、脆化温度及び押出加工性が
著しく低下した。またシラングラフトマーを含むものは
、実施例17〜20にみられるように、組成物の色によ
る差はほとんど見られなかった。更に実施例14.15
.16にみられるように密Ifカソレソno、950.
0.933.0.950 (7)樹脂を使用しても、平
均樹脂密度が0.915以下でおれば何ら特性上、物性
をそがいするものはないが、比較例8にみられるように
樹脂平均密度が0.915以上になると、伸びが著しく
低下し、また樹脂平均密度が0.890以下になると、
熱特性が著しく劣ることか比較例5かられかった。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)エチレンとα−オレフィンとの共重合体を主体と
    するエチレン系重合体とそれらの少なくとも1種以上の
    あらかじめシラングラフトさせたシラングラフトマーを
    混合させたエチレン系重合体の樹脂平均密度が0.89
    0〜0.915g/cm^3である樹脂100重量部に
    対して水和金属化合物50〜300重量部を添加してな
    る難燃性オレフィン系樹脂組成物。
  2. (2)α−オレフィンがプロピレン、ブテン−1、4−
    メチルペンテン−1、ヘキセン又はオクテンである特許
    請求の範囲第1項記載の難燃性オレフィン系樹脂組成物
  3. (3)エチレンとα−オレフィンとの共重合体がリニヤ
    ー低密度ポリエチレン又は超低密度ポリエチレンである
    特許請求の範囲第2項記載の難燃性オレフィン系樹脂組
    成物。
  4. (4)シラングラフトマーが一般式RR′SiY_2(
    Rは1価のオレフィン不飽和炭化水素基又はヒドロカル
    ボキシ基、Yは加水分解しうる有機基、R′は脂肪族不
    飽和炭化水素以外の1価の炭化水素基あるいは、Yと同
    じもの)で表わされる有機シランを遊離ラジカル生成化
    合物のもとで反応させて得られたシラングラフト変性樹
    脂である特許請求の範囲第1項、第2項又は3項記載の
    難燃性オレフィン系樹脂組成物。
  5. (5)水和金属化合物が、分解開始温度が150〜45
    0℃の範囲にあって一般式MmOn・XH_2O(ここ
    にMは金属、m、nは金属の原子価によって定まる1以
    上の整数、Xは含有結合水素を示す数)で表わされる化
    合物又は該化合物を含む複塩である特許請求の範囲第1
    項、第2項、第3項又は第4項記載の難燃性オレフィン
    系樹脂組成物。
  6. (6)水和金属化合物が1種以上のシランカップリング
    剤、シリコーン誘導体又は脂肪酸、脂肪酸金属塩で表面
    処理された特許請求の範囲第5項記載の難燃性オレフィ
    ン系樹脂組成物。
  7. (7)シランカップリング剤が、一般式RR′SiY_
    2で表わされ、Rは有機官能基、Yは加水分解しうる有
    機基、R′は脂肪族不飽和炭化水素以外の一価の炭化水
    素基あるいはYと同じものである特許請求の範囲の第6
    項記載の難燃性オレフィン系樹脂組成物。
  8. (8)シリコーン誘導体がジメチルポリシロキサンの一
    部を官能基、加水分解基等と置換してなるオリガノポリ
    シロキサン変性物である特許請求の範囲第6項記載の難
    燃性オレフィン系樹脂組成物。
  9. (9)脂肪酸がカルボキシル基(COOH)を1個もつ
    カルホン酸RCOOHのRがC3〜C40の飽和および
    不飽和の鎖式構造をもつものである特許請求の範囲の第
    6項記載の難燃性オレフィン系樹脂組成物。
  10. (10)脂肪酸金属塩がカルボキシル基(COOH)を
    1個もつカルホン酸RCOOHのRがC_3〜C_4_
    0の飽和および不飽和の鎖式構造をもつ脂肪酸とアルカ
    リ金属との塩である(RCOOM:Mはアルカリ金属原
    子)特許請求の範囲の第6項記載の難燃性オレフィン系
    樹脂組成物。
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