JPS62285939A - フロロカ−ボン重合体組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 零′発明は帯電特性の改善されたフロロカーボン重合体
組成物に関する。

〔従来の技術〕

電子部品材料分野においては種にの高度な機能が要求さ
れる。

一般には帯電を嫌うため、導電性の有機化合物（例えば
テトラシアノジメタン塩）や無機フィラー（例えばカー
ボンブランク、グラファイト等）を帯電しやすい絶縁性
樹脂に配合した材料が用いられている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、良好な絶縁性を有しながら弱い帯電性をも保持
することによって′Ｒ１量電荷の調製が行なえるため、
この矛盾する両性質を同時に満足する材料が要求されて
きた。

このため、金属面に適当な樹脂を被覆する方法が提案さ
れているが、満足なものとなっていない。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、かかる両性質を併有する重合体材料を簡便に
得ることを目的にして、フロロカーボン重合体に特定充
填剤を所定量配合することにより該目的が達成されるこ
とを見い出して為された。

即ち、本発明は、「フロロカーボン重合体６０〜９５重
量％および平均粒径が５μ以下の正帯電性無機フィラー
４０〜５重量％からなることを特徴とするフロロカーボ
ン重合体組成物」である。

〔発明の効果〕

本発明組成物により、絶縁性を有しながら微弱な帯電性
を有する材料が出来、電子部品分野での応用が広くなっ
た。また、本発明組成物は、剛性や成形性が良好なこと
は勿論のこと、他の接触物質をはじく性質や浸み込ませ
ない性質が高温においても良好であるため高温において
も液体と接する用途に用いられて性質が変化しないとい
った、良好な耐熱表面特性をも有する。

〔作　用〕

本発明で用いるフロロカーボン重合体としては、例えば
、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリクロ
ロトリフルオロエチレン、エチレン−テトラフルオロエ
チレン共重合体、エチレン−クロロトリフルオロエチレ
ン共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロ
プロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−プロピ
レン共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロ
アルキルビニルエーテル共重合体、フッ化ビニリデン−
へキサフルオロプロピレン共重合体、フン化ビニリデン
−へキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン
共重合体等市販のものが適宜使用されるが、耐熱性およ
び帯電性の観点からテトラフルオロエチレン、ヘキサフ
ルオロプロピレンのようなフッ素原子を多量に含むもの
、例えば、フン化ビニリデン−へキサフルオロプロピレ
ン共重合体、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合
体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビ
ニルエーテル共重合体が好ましい。また成型の容易さか
ら熱可塑性のものが好ましい。

また、本発明で用いる無機フィラーは、均一混和性、成
形品外観、液体の浸み込み憎さ等の点から平均粒径が５
μ以下、好ましくは３μ以下のものである。該無機フィ
ラーは、正帯電性のものでもあ°る。ここで、正帯電性
とは粉体での帯電量測定法であるブローオフ法（小口は
かの著書、「電子写真Ｊ　１６．　５２．１９７７参照
）による測定値がマイナス値または零マイクロクーロン
／グラム（μＣ／ｇ）以外のものを指す。好ましいもの
は５μＣ／ｇ以上の無機フィラーである。

このような無機フィラーの具体例としては、酸化マグネ
シウム、酸化亜鉛、酸化鉛、酸化アルミニウム、酸化コ
バルト、雲母、アスベスト、タルク、炭酸カルシウム、
硫酸バリウムなどが使用される。特に酸化亜鉛、酸化マ
グネシウムが好ましい。これらの無機フィラーは、高温
でフロロカーボン重合体と接触するので、フッ素樹脂に
対して安定なものである必要がある。

上記のフロロカーボン重合体と無機フィラーとの配合割
合は、前者が６０〜９５重景％、リフしくは６５〜９２
重景％おリフ後者が４０〜５重世％、好ましくは３５〜
８重量％である。無機フィラーが５重量％未満では帯電
特性への効果がなく、一方、４０重量％超過ではフロロ
カーボン重合体中への均一な分散が困難となり、成形体
表面外観の悪化等も生じて好ましくない。

また、本発明組成物には、発明の効果を著しく損わない
範囲で他の付加的成分を加えることができる。特に、組
成物の帯電特定、重合体と無機フィラーとの相溶性、成
形加工性（流動性）等をさらに改善すべく耐熱性のオリ
ゴマー、例えば、プラス帯電性のシリコンオイルやマイ
ナス帯電性のフロロカーボン系オリゴマーを５重量％以
下、好ましくは０．０１〜３重世％添加することができ
る。

本発明組成物は、上記成分を通常の混合ないし混練方法
、例えば、ロール、ブラベンダープラストグラフ、押出
機等にて製造される。

得られた組成物の帯電特性である帯電圧は、−５００Ｖ
　〜＋５００Ｖ、中でも一２００Ｖ〜＋２００Ｖ、特に
−１００〜＋１００が好ましい。

帯電圧は、摩擦帯電特性であり、組成物をペレット（粒
径１〜７１１程度）にし、その適量を外側が絶縁状態の
金属容器（数百〇Ｃ〜１β程度）に入れて５〜１０分間
はげしく振とうしてベレットを摩擦帯電させたのち、帯
電気が逃げないようにしてベレットを素焼き皿に乗せ、
回転セクタ型静電気測定器により測定することができる
。

〔実施例〕

実施例１ フッ化ビニリデン−へキサフルオロプロピレン共重合体
くペンウォルト社製［カイナー２８００４　）９０重量
％と正帯電性である酸化マグネシウム（平均粒径約１μ
）１０重重篤を、ポリエチレン袋に仕込んでトライブレ
ンドを実施したところ、分級はみられなかった。このも
のを３０藁日径ベント付２軸押出機にて２５０℃で混練
してペレット化した。フィードの際、サージングは全く
みられなかった。

この組成物１５ｇを恒温室（室温２３℃、湿度６０％）
にてステンレス容器（３００ｃｃ）中で５分間激しく振
とうして摩擦帯電させた後、ゆっくりと素焼き皿に広げ
て回転セクタ型静電気測定器により極性および帯電圧を
測定したところ、はぼ０■であった。「カイナー２８０
０　ｊを同様に測定したところ一１１５０Ｖであった。

比較例１ 実施例１において、酸化マグネシウムを負帯電性である
酸化チタン（平均粒径約１μ）に代えて同様に実施した
ところ、混練の際は分級が激しく、また、生成物の帯電
圧は−１２００Ｖであった。

比較例２ 実施例１において、酸化マグネシウムの量を３重量％に
して実施したところ、生成物の帯電圧は一１ｉｏｏ　ｖ
であった。

比較例３ 実施例１において、酸化マグネシウムの代わりに酸化ア
ルミニウム（平均粒径約６μ）を正帯電性フィラーとし
て使用したところ、ペレット化において分級がみられ、
サージングも起きた。帯電圧を測定したところ、−３０
０Ｖ〜＋２００■と安定しなかった。

実施例２ エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体ペレット（
旭硝子社製「アフロンＣＯＰ　Ｊ　）６５重量％と酸化
亜鉛（平均粒径０．５μ）３５重リフの合計１００重量
部にシリコンオイル（東しシリコン社製ｒｓＨ２００Ｊ
）１重量部を配合し、ベント付２軸押出機により２８０
“Ｃ″’？：：？Ｒ練してペレット化した。フィードの
際、分級は全くみられず、サージングも全くなかった。

得られた組成物の帯電圧を測定したところ、＋２０■で
あった。［アフロンＣＯＰ　’Ｊを同様に測定したとこ
ろ一２７００Ｖであった。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. フロロカーボン重合体６０〜９５重量％および平均粒径
   が５μ以下の正帯電性無機フィラー４０〜５重量％から
   なることを特徴とするフロロカーボン重合体組成物。