JPH0116854B2 - - Google Patents

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JPH0116854B2
JPH0116854B2 JP60019541A JP1954185A JPH0116854B2 JP H0116854 B2 JPH0116854 B2 JP H0116854B2 JP 60019541 A JP60019541 A JP 60019541A JP 1954185 A JP1954185 A JP 1954185A JP H0116854 B2 JPH0116854 B2 JP H0116854B2
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JP
Japan
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powder
inorganic compound
conductive
white inorganic
compound powder
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JP60019541A
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JPS61203154A (ja
Inventor
Koji Nakamura
Toshiaki Sasaki
Nobuyoshi Kawamoto
Tatsuo Yazaki
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は帯電防止性フツ素樹脂組成物に関す
る。 従来の技術 フツ素樹脂材料は高い熱的、化学的安定性を有
するとともに、汎用の合成樹脂材料に比し一般に
極めて低い摩擦係数、非粘着性等の特異な性質を
有しているため、最近その利用分野がますます拡
大されてきており、その一つに電子機器の分野が
ある。 最近の電子機器の発達に伴いLSI等の部品の生
産が増大しているが、かかる電子部品は静電気の
影響を受け易いため静電気による障害を防止する
必要があり、またかかる精密な部品を作る作業環
境自体の静電気発生を防止することが望まれてい
る。しかるにこれらに使用されるフツ素樹脂材料
からの成形品は一般に絶縁性(通常体積固有抵抗
率1010Ωcm以上)であり、帯電し易い欠点を有し
ている。このため合成樹脂材料およびそれから作
られた物品を導電性にして帯電防止にすることが
広く検討されている。 合成樹脂材料を帯電防止性例えば体積固有抵抗
率108Ωcm以下、好ましくは104〜107Ωcmにする
手段として、合成樹脂材料に亜鉛溶射または導電
性塗料塗布等による合成樹脂材料の表面処理方法
がある。かかる表面処理は合成樹脂材料に良好な
帯電防止性を与えるが、亜鉛溶射の場合には形成
される亜鉛層と合成樹脂材料との密着性に問題が
あり、剥離し易い欠点を有する。 しかも亜鉛溶射作業は騒音、ガスの発生により
労働環境が悪い欠点を有している。また導電性塗
料を塗布する方法では、形成される塗膜の厚さの
影響が大きく、この場合にも長期間使用すると亀
裂もしくは剥離発生などがあり、耐久性に欠点を
有している。 別の手段としてフツ素樹脂材料に導電性材料、
例えば金属粉末、カーボンブラツク等の導電性無
機化合物等を混合して帯電防止性組成物とし、こ
れらを用いて成形することにより帯電防止性成形
品を作ることが行なわれている。 発明が解決しようとする問題点 フツ素樹脂材料に上述した如き金属材料を混入
し、分散充填した組成物の場合、それから作られ
た成形品中で金属材料が相互にリンクを形成し、
これによつて金属材料自体の直接電気接触によつ
て、帯電防止性が得られるのであるが、金属粉末
の場合にはその容積混入率、即ち金属粉末の占め
る容積百分率を30〜40%とする必要があるといわ
れている。このためフツ素樹脂材料本来の特性を
損うことが多い。 充填材としてカーボンブラツクを使用する場合
は、その添加量を適宜制御することにより合成樹
脂成形品の帯電防止性を比較的幅広く設定できる
有利性を有するが、カーボンブラツクが黒色であ
るため、これを混入した成形品の任意着色が不可
能である欠点を有している。 従つて本発明の目的は、導電性白色無機化合物
粉末を使用することにより、着色自由性を有し、
しかもその容積百分率を従来の金属粉末の30〜40
%に比し少なくし、フツ素樹脂材料の本来の性質
を損うこと少ない体積固有抵抗率が105〜1010Ω
cmの帯電防止性フツ素樹脂成物を提供することに
ある。 問題点を解決するための手段 本発明は、酸化亜鉛粉末または酸化第二錫粉末
に異種金属をドーピングした導電性白色無機化合
物粉末を、粒径0.2〜50μmを有するテトラフルオ
ロエチレン単独重合体または共重合体樹脂粉末
と、導電性白色無機化合物粉末が全組成物中で20
〜65重量%となるように均一に混合したことを特
徴とする帯電防止性フツ素樹脂組成物である。 また本発明は上記帯電防止性フツ素樹脂組成物
から圧縮成形により成形した成形品にある。 本発明で使用しうる導電性白色無機化合物粉末
としては酸化亜鉛、酸化第二錫があり、これらは
通常異種金属例えば酸化亜鉛にあつては酸化アル
ミニウム、酸化第二錫粉末にあつては酸化アンチ
モンをドーピングした状態で使用される。これら
の粉末は一般に市場で入手でき導電性酸化亜鉛は
例えば白水化学社より、導電性酸化錫は白水化学
社および三菱金属社より市販されている。またこ
れらは周知の方法で製造することができる。これ
らの粉末は0.01〜10μm、とくに0.2〜5.0μmの粒
径を有する粉末を使用することが好ましい。また
本発明で使用する導電性白色無機化合物粉末は一
般に圧力100Kg/cm2の下で体積抵抗率300Ωcm以下
のものを使用するとよい。 本発明で使用しうるフツ素樹脂材料としてはテ
トラフルオロエチレンの単独または共重合体、例
えばポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオ
ロエチレン―ヘキサフルオロプロピレン共重合
体、テトラフルオロエチレン―パーフルオロビニ
ルエーテル共重合体、クロロトリフルオロエチレ
ン重合体およびフツ化ビニリデン重合体等を挙げ
ることができる。本発明においてはこれらの樹脂
は粒径0.1〜5000μm、好ましくは0.1〜500μm、さ
らに好しくは0.2〜50μmを有する粉末もしくは微
粒子の形で使用する。 本発明のフツ素樹脂組成物には上述の導電性白
色無機化合物粉末のほかに、目的に応じてガラス
繊維粉末、シリカ、グラフアイトのような無機物
質粉末や、ポリアミド、ポリイミド、ポリアリレ
ンサルフアイドのような耐熱性合成樹脂等の従来
フツ素樹脂に混合して用いられる充填剤物質を添
加することができる。 本発明による上述した導電性白色無機化合物粉
末とフツ素樹脂粉末等を混合するに当つては通常
の撹拌型混合機又は粉砕型混合機を使用し、でき
るならば少し温度を上昇させることによつて導電
性白色無機化合物粉末をフツ素樹脂粉末表面に均
質に付着させるようにすればよい。 上述した如くして作られた本発明による帯電防
止性フツ素樹脂組成物から成形品を製造するに当
つては通常の圧縮成形法を使用するのが好まし
い。 本発明の帯電防止性フツ素樹脂組成物において
使用する導電性白色無機化合物粉末の粒径0.01〜
10μmが好ましいのは、それの占める組成物中で
の重量百分率即ち20〜65%との関係においてかく
することによつて、これら組成物から圧縮成形に
より作られた成形品に105〜1010Ωcmの範囲内で
の体積固有抵抗が得られることが判つたからであ
る。これらの範囲を逸脱すると成形品に所望の体
積抵抗率が得られないことがあるので好ましくな
い。 以下に参考例および実施例を挙げて本発明を説
明する。なお、各参考例で製造し、かつ各実施例
において使用した導電性白色無機化合物粉末の体
積抵抗率(Ωcm)は各試料5gを内径25mmのフツ
素樹脂加工した円筒中に入れ、100Kg/cm2の圧力
で圧縮し、これを横河電機製3223型テスターで測
定した。 また圧縮成形した成形体の体積固有抵抗率は横
河ヒユーレツト・パツカード社製高抵抗測定機
4329Aを用いて測定し、このとき106Ωcm以下の
体積固有抵抗率のものは上記横河電機3223型テス
ターで測定した。また成形体の表面抵抗はタケダ
リケン工業(株)社のテスターTR6824を用いて測定
した。 参考例 1 酸化亜鉛を主成分とする導電性粉末の製造試薬
一級炭酸アンモニウム30gを水500c.c.に溶解した。 別に50c.c.の水に硫酸アルミニウム〔Al2
(SO43,18H2O〕5gを溶解し、この溶液に上
記炭酸アンモニウム水溶液を注入した。この溶液
に、別にフランス法亜鉛華100gを200c.c.の水に分
散した液を加え、60℃に加温し、充分に撹拌した
後、別し、水洗し、乾燥した後粉砕し、得られ
た粉末をそれぞれ下記の温度で水素雰囲気中で焼
成し、下記に示す粒径を有する酸化亜鉛を主成分
とする導電粉末を作つた。
【表】 参考例 2 酸化第二錫を主成分とする導電性粉末の製造金
属錫595gを67.5%硝酸900c.c.および水900c.c.の混
合液中に入れて反応させ、メタ錫酸を作り、別
し、水洗後、ボールミル中で5時間粉砕した。こ
のボールミル中に塩化アンチモン8gをアルコー
ル200c.c.に溶解した溶液を加え、充分に混合後取
り出し、乾燥し、粉砕した。得られた粉末を下記
の温度で焼成し、それぞれの粒径を有する酸化第
二錫を主成分とする導電性酸化第二錫粉末を作つ
た。
【表】 実施例 1 参考例1で製造された導電性酸化亜鉛と平均粒
径約28μmのポリテトラフルオロエチレン成形用
粉末とを、前者の含有割合がそれぞれ30,35およ
び40重量%となるように、ミキサーにより約80℃
で10分間均一混合した。 こうして得られた混合粉末を圧力500Kg/cm2
下で圧縮成形して、直径50mm、厚さ50mmのブロツ
クを作り、これをに入れ一時間当り50℃の速度
で365℃まで昇温し、同温度で5時間保持したの
ち一時間当り50℃の速度で室温まで降温して焼成
した。 以上のようにして得られた焼成ブロツクから切
削により厚さ0.1mmのフイルムを調製し、これら
の表面抵抗を測定した。 その結果を第1表に示す。
【表】 実施例 2 上記参考例2で調製した導電性酸化錫を実施例
1で用いたのと同じポリテトラフルオロエチレン
成形用粉末と第2表に示す割合で同様の方法で均
一に混合し、実施例1に示した方法と同様に成形
体を作り、この成形体について体積固有抵抗率を
測定した。その結果を第2表に示す。
【表】 発明の効果 上記実施例のデータから明らかな如く本発明に
よれば20〜65重量%という導電性粉末の含有割合
で帯電防止性を有し、フツ素樹脂材料固有の特性
を失うことなく、また着色自由性を有せるフツ素
樹脂組成物およびそれによつて作られる成形体が
得られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 酸化亜鉛粉末または酸化第二錫粉末に異種金
    属をドーピングした導電性白色無機化合物粉末
    を、粒径0.2〜50μmを有するテトラフルオロエチ
    レン単独重合体または共重合体樹脂粉末と、導電
    性白色無機化合物粉末が全組成物中で20〜65重量
    %となるように均一に混合したことを特徴とする
    帯電防止性フツ素樹脂組成物。 2 異種金属が、白色無機化合物粉末が酸化亜鉛
    にあつては酸化アルミニウム、酸化第二錫粉末に
    あつては酸化アンチモンである特許請求の範囲第
    1項記載の組成物。 3 導電性白色無機化合物粉末が圧力100Kg/cm2
    の下で体積抵抗率300Ωcm以下である特許請求の
    範囲第1項または第2項に記載の組成物。
JP1954185A 1985-02-04 1985-02-04 帯電防止性フツ素樹脂組成物 Granted JPS61203154A (ja)

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