JPS62278451A - 光学分割剤 - Google Patents

光学分割剤

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JPS62278451A
JPS62278451A JP61123147A JP12314786A JPS62278451A JP S62278451 A JPS62278451 A JP S62278451A JP 61123147 A JP61123147 A JP 61123147A JP 12314786 A JP12314786 A JP 12314786A JP S62278451 A JPS62278451 A JP S62278451A
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JP
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polyamino acid
spherical particles
optically active
acid
polyamino
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JP61123147A
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Inventor
Chuichi Hirayama
平山 忠一
Hirotaka Ihara
博隆 伊原
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 (産業上の利用分野) 本発明は、光学的に活性なポリペプチドを球状粒子とし
た、高度な基質選択性を有する新規な光学分割剤に関す
る。特に各種ラセミ混合物の分割を目的とした分析およ
び工業的使用に適した液体りOマドグラフィー用充填剤
を提供するものである。
(従来技術〕 これまでに液体クロマトグラフィーによろラセミ混合物
の光学分割については、各種の検討が行われできたが、
未だ充分に満足できる結果は得られていない。
光学活性ポリアミノ酸を光学分割に適用した例としては
、特開昭60−193538号および同61−2563
9号がある。これには、“′光学活性ポリアミノ酸を構
成成分として含む架橋ポリマ−からなる吸着剤“が開示
されており、その製造方法として4つの方法が開示され
ている。
そのうち3つの方法は、ポリスチレン等の球状架橋ポリ
マーにポリアミノ酸がグラフトされた構造のものであり
、ポリアミノ酸そのものを球状粒子としたものではない
これらの方法で得られる光学分割剤は、不斉選択には何
ら寄与しないいわば不活性な球状架橋ポリマーにポリア
ミノ酸をグラフトした構造となっているため、光学分割
剤中の不斉選択を行う部位の密度を高くすることができ
ず、従ってその光学分割能も低いものである。また、球
状架橋ポリマーとポリアミノ酸との結合様式(例えばエ
ステル結合)によっては、ポリアミノ酸が酸、アルカリ
などによって球状架橋ポリマーから脱落しやすく、長期
使用には耐えないという欠点を有している。
残りの1つの方法は、ポリアミノ酸を合成した後、その
末端アミ7基を利用して、イソシアネート化合物等で架
橋させる方法である。この方法で得られるのは塊状架橋
物であるので、球状粒子とすることが不可能な方法であ
る。そのため、使用に際して該架橋物を粉砕するという
方法がとられている。従って液体クロマトグラフィーに
適用することは極めて困難であり、更に粉砕物の大きざ
、形状、ポロシティ−等のコントロールも困難である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、光学活性ポリアミノ酸を利用する光学分割剤
の不斉選択部位の密度を上げ光学分割能を高めること、
強度及び耐圧性に優れ液体クロマトグラフィー用充填剤
として好適な光学分割剤を得ること、酸、アルカリなど
で不斉選択部位が脱落することがなく使用時の耐久性に
優れた光学分割剤を得ること、粒子径、空孔率、空孔径
、親水性、疎水性等を広範囲にコントロールでき使用条
件に広く対応できる光学分割剤を得ることを目的とする
〔問題点を解決するための手段及びその作用〕すなわち
、本発明は、光学的に活性なポリアミノ酸から構成され
る球状粒子であることを特徴とする光学分割剤である。
なお、本発明における光学的に活性なポリアミノ酸とは
その誘導体も含む。
光学的に活性なポリアミノ酸とは0体或いは1体のアラ
ニン、バリシ、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレ
オニン、プロリン、メチオニン、シスチン、フェニルア
ラニン、チロシン、トリプトファン、オキシブ0リン、
アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、ヒスチヂ
ン、リジン、オルニチン等の光学的に活性なアミノ酸、
またはこれら光学的に活性なアミノ酸のカルボキシル基
、アミノ基ヒドロキシル基等を利用して各種の置換基、
例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、
ターシャリ−ブトキシカルボニル基等のアルコキシカル
ボニル ボニル基等のアラルキルオキシカルボニル基、アセチル
基、エチルカルボニル基、ターシャリ−ブチルカルボニ
ル基、ベンゾイル基等のアシル基、ベンジル基等のアラ
ルキル基等を導入したアミノPli誘導体、例えば、γ
ーメチルグルタメート、γーベンジルグルタメート、β
ーメチルアスバルテー1へ、β−ベンジルアスパルテー
ト エトキシリジン、ε−カルボベンゾキシリジン、δ−カ
ルボエトキシオルニチン ゾキシオルニチン、O−アセチルチロシン、Oーペンジ
ルセリン万の重合体及び2種以上のこれら光学的に活性
なアミノ酸および/またはアミノ酸誘導体の共重合体で
ある。またこの外にヒスチジンのイミダゾール基、トリ
プトファンのインドール核などにベンジル基、ベンジル
オキシカルボニル基、ターシャリ−ブチルカルボニル基
、ターシャリ−ブトキシカルボニル基、ホルミル基等を
導入したもの等重合体や共重合体も、光学的に活性なポ
リアミノ酸の中に含まれる。
本発明の光学分割剤は、1種類以上の疎水性の光学活性
なポリアミノ酸またはその誘導体を有機溶媒に溶かし、
その溶液を水性媒体に加え攪拌を行うことにより該ポリ
アミノ酸またはそのy7に導体の有機溶媒溶液の液滴を
水性媒体に分散せしめ、引き続き有m溶媒を蒸発させる
ことにより該ポリアミノ酸またはその誘導体の球状粒子
を水性媒体に分散せしめた分散液を得、−濾過等により
当該球状粒子を分離することにより製造される。
この過程において、有機溶媒の種類、該ポリアミノ酸ま
たはその誘導体の右!!1溶媒溶液の濃度、水性媒体と
の割合、水性媒体の粘度、界面活性剤の使用、攪拌の強
さ等を適当に選択することにより、該ポリアミノ酸また
はその誘導体の球状粒子の径をコントロールしたり、該
ポリアミノ酸には非相溶性で、有機溶媒には相溶性で水
性媒体には非相溶性で有機溶媒および水性媒体よりも沸
点が高い添加剤を該ポリアミノ酸の有様溶!l溶液と共
存させて球状粒子を得たのち、該添加剤を油出、蒸発等
により除去することにより、空孔径、空孔率をコントロ
ールしたりすることにより、その使用目的に最も適した
粒径、空孔径、空孔率等を持つ光学活性なポリアミノ酸
の球状粒子を得ることができる。
光学活性なポリアミノ酸またはその誘導体は、その構成
成分となる光学活性なアミノ酸のN−力シボキシ−α−
アミノ酸無水vIJ(以下NCAと略記する)の1種類
以上を既知の方法で重合あるいは共用合せしめることに
より得られる。NCAの製造方法およびその重合方法に
ついては成書「ポリアミノ酸一応用と展望−」 (藤本
庫夫編、講談社昭和49年4月10日発行)に詳しく記
載されている。
本発明の光学分割剤の製造のために使用される光学活性
なポリアミノ酸としては疎水性のポリアミノ酸を使用す
る。疎水性ポリアミノ酸とは、ポリアラニン、ポリロイ
シン、ポリイソロイシン、ポリノルマルロイシン、ポリ
フェニルアラニン、ポリトリプトファン等の本来的に疎
水性のポリアミノ酸のみならず、親水性ポリアミノ酸を
疎水性化したもの(疎水性基を導入した親水性アミノ酸
ポリマー)も包含する。そのような変性ポリアミノ酸と
しては、ポリグルタミン酸、ポリアスパラギン酸等の酸
性ポリアミノ酸を疎水性エステル化したもの、例えば、
それらのアミノ酸のアルキルエステル、ベンジルエステ
ル、シクロヘキザンメチルエステル、テトラヒドロビラ
ンメタノールエステル等を挙げることができ、また、リ
ジン、ヒスチヂンのような塩基性アミノ酸を疎水性カル
ボキシ化したもの、例えば、そのようなアミノ酸のカル
ボベンゾキシ化物、カルボエトキシ化物等を挙げること
ができる。これらの変性ポリアミノ酸を用いる場合、得
られる変性ポリアミノ酸の球状粒子をそのまま使用して
もよいが、疎水性基を脱離し親水性ポリアミノ酸の球状
粒子とすることもできる。すなわち製造時に疎水性ポリ
アミノ酸を採用することにより、最終的に、疎水性ポリ
アミノ酸および親水性ポリアミノ酸(両親媒性ポリアミ
ノ酸を含む)の球状粒子を得ることができる。
本発明に使用するポリアミノ酸は高分子量のものが、得
られる球状粒子の強度向上のためによく、重合度500
以上のものが好ましい。
疎水性の光学活性なポリアミノ酸を溶かすのに使用する
有機溶媒としては、該ポリアミノ酸に対して良溶媒であ
り、水性媒体に対して不溶であり、水性媒体よりも沸点
が低いものの中から選ばれる。
好ましい溶媒としてはクロロホルム、ジクロロメタン、
ジクロロエタン、およびそれらに類似するハロゲン化炭
化水素、ベンゼン、およびこれらを適当に組み合わせた
混合溶媒をあげることができる。光学活性なポリアミノ
酸またはその誘導体の溶液は、これらの溶媒に、1種類
以上の光学活性なポリアミノ酸またはその誘導体を溶解
することにより得られるが、これらの溶媒中で光学活性
なアミノ酸のNCAを重合した溶液を、そのまま使用し
てもよい。
光学活性なポリアミノ酸の球状粒子を多孔質化するため
に、該ポリアミノ酸の溶液に混合される添加剤としては
、該ポリアミノ酸を溶解している溶媒には相溶性である
が、該ポリアミノ酸とは非相溶性であり、水性媒体とも
非相溶性であり、かつ、用いられる有機溶媒、水性媒体
のいずれよりも沸点の高い物質が用いられる。その例と
しては、ナフタレンのような常温で固体のものを固体の
まま添加することもできる。好ましくは、デカヒドロナ
フタレン(デカリン)、テトラリン、トルエン、キシレ
ン、エチルベンゼン、ジエチルベンゼン、アニソール、
ヘキサノール、オクタツール、ジブチルエーテルのよう
な液体が用いられる。これらの添加剤は、光学活性なポ
リアミノ酸の球状粒子を得た後、適当な方法例えば抽出
、蒸発等により除去される。
水性媒体は水、または水に粘度調節剤を溶解したもので
あり、必要に応じ、セチルピリジウム塩やソルビタン酸
エステルなどの乳化剤が添加される。なお、水の一部を
ポリアミノ酸溶液を溶解しないまたは殆ど溶解しない他
の液体で置換することも可能である。
粘度調節剤としては、水溶性ポリマーが用いられる。例
えば部分ケン化ポリビニルアルコール、ゼラチン、セル
ロース誘導体、植物ガムなどの多糖類、ポリアクリルア
ミド類などである。
これらの原材料の使用山は、特に限定されない。
光学活性ポリアミノ酸の溶液中の濃度は、その溶解性溶
媒の種類、溶解に使用する攪拌機の動力の大小により異
るが、好ましくは0.5〜10重G%であり、10重量
%以上も可能である。光学活性ポリアミノ酸溶液と、そ
れと混合する水性媒体の母比は、例えば1:6〜1:8
程度が採用されるが、この比に限定されるものではない
。水性媒体中に溶解される粘度調節剤の凹は、粘度調節
剤の種類によって濃度と増粘効果の関係が異るので一部
に定められない。部分ケン′化ポリビニルアルコールの
場合1〜8重量%が適当である場合が多いが、これに限
定されない。
光学活性ポリアミノ酸の球状粒子の粒径コントロールは
一般的に有ljl溶媒の溶液中の該ポリアミノ酸または
その誘導体の濃度が低い程、水性媒体の粘度が高い程、
また攪拌の程度が強い程小さくなる。従って、所望の粒
径を得るためにこれらの条件をうまく組み合わせて、造
粒を行う必要がある。これらの条件の組み合わせによっ
て1〜300μの粒子を得ることができ、乳化剤を併用
した場合には更に小さな粒子の分散体を得ることができ
る。光学活性ポリアミノ酸球状粒子の空孔のコントロー
ルは、前述の多孔質化の添加剤の種類と通により調節で
き空孔率10〜95%程度、孔径は対応する分画される
多糖類の分子母で示してほぼ10〜106の範囲のもの
を任意に作ることができる。
多孔質化のための添加剤は光学活性アミノ酸に対して好
ましくは300重1n%以下である。更に多母の使用も
可能であるが、得られる球状分割剤に強度的な問題が生
ずる可能性がある。従って所望の空孔を持つ粒子を得る
ためにはこれらの条件をうまく組み合わせる必要がある
このようにして得られた光学活性なポリアミノ酸の多孔
質球状粒子を溶媒に分散し多官能性の試薬からなる架橋
剤と必要に応じ触媒を加え加熱するなどして反応させる
ことによって架橋させることら可能である。
架橋は、光学活性なポリアミノ酸の側鎖官能基、例えば
カルボキシル基、置換カルボキシル基、アミノ基、フェ
ノール基、スルフヒドリル基、イミダゾール基などを利
用して行う。
架橋剤としては、これらの官能基と結合し得る多官能性
化合物が用いられる。例えば置換カルボキシル基とアミ
ツリシス反応により架橋する多価アミンとしてエチレン
ジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラ
ミン、ヘキサメチレンジアミンなどの(ポリ)アルキレ
ンポリアミン類や、P−キシリレンジアミン等の芳香環
を含むポリアミン類や、ヒドラジンなどがあげられ、ア
ルコールなどの極性の比較的高い溶媒中で加熱すること
により架橋反応を行う。
置換カルボキシル基とエステル交換により架橋するポリ
オールとしてエチレングリコール、ヘキサンジオール、
シクロヘキサンジメタツール、ジエチレングリコール、
キシレングリコールなどくポリ)アルキレンポリオール
、アリーレンポリオールなどがあげられ、テトラリン、
デカリンパラフインのような高沸点溶媒を主体とする溶
媒中、硫酸、リン酸、P−トルエンスルホン酸などの酸
触媒の存在下架橋反応を行う。
その他アミノ基とシフ1Bを作って架lnするグルタル
アルデヒドなどのポリアルデヒド、アミノ基その他の官
能基とペプチド結合するイソシアン酸、誘導体、N、N
’  −エチレンごスマレイミド、ジアゾカップリング
するビスアゾベンジジンなどのジアゾ化試薬、あるいは
アルキル化するN。
N′ −ポリメチレンビスヨードアヒトアミドなどを使
用して架橋反応を行うことも出来る。
また光学活性ポリアミノ酸の球状粒子を得た後、11鎖
置換基の置換、M脱または新しい側鎖置換基の導入を行
ってもよい。このような反応は、架橋反応と同様側鎖の
カルボキシル基、置換カルボキシル基、アミLLフェノ
ール基、スルフヒドリル基、イミダゾール基を利用して
、光学活性なポリアミノ酸またはその誘導体の構成成分
であるグルタミン酸やアスパラギン酸などのモノアミノ
ジカルボン酸にメチル、エチル等の低級アルキルエステ
ルないし高級アルキルエステルベンジルなどアラルキル
エステル、シクロヘキサンメチルエステル、テトラヒド
ロビランメタノールエステルなどを導入、置換したり、
あるいは、リジンなどのジアミノモノカルボン酸の1つ
のアミン基をカルボキシアルキル化することができる。
このような側鎖置換基の置換、離脱または新しい置換基
の導入の種類、程度等を変えることにより、得られる光
学分割剤の親水性、疎水性を目的に応じてコントロール
することができる。
このJ:うにして得られたポリアミノ酸および/または
ポリアミノ酸誘導体の粒子からなる光学分割剤はほぼ真
球状でありポリマーの結晶が凝集して形成されている。
この粒子においてポリアミノ酸のαヘリックス構造、β
構造の存在が認められそれがポリマーの強度・耐溶剤性
に寄与している。
β構造はカルボニル基の赤外線吸収スペクトルの波数1
685α 及び1630α−1の吸収によって確認され
た。
このようにして得られた光学活性ポリアミノ酸の球状粒
子または架橋構造を有する光学活性ポリアミノ酸の球状
粒子を用いて目的とするラセミ混合物の分割を行う。
本発明の光学分割剤は各種のラセミ混合物の分離に有効
であり、そのような分離対象としては各種のアミノ酸の
ラセミ混合物、例えばDし一アラニン、DL−バリン、
Dし一ロイシン、Dし一イソロイシン、DL−セリン、
DL−トレオニン、DL−プロリン、DL−メチオニン
、Dし−シスチン、DL−フェニルアラニン、Dし一チ
ロシン、DL−トリプトファン、Dし一オキシプロリン
、OL−アラバラギン酸、DL−グルタミン酸、DL−
アルギニン、DL−ヒスチヂン、DL−リジン、DL−
オルニチンなどおよびこれらOL−アミノ酸のアミムし
ヒドロキシル基、カルボキシル基などに各種置換基が導
入されたDL−アミノ[導体、ジペプチドおよびその1
13体、トリペプチドおよびその誘導体など、ヒドロキ
シカルボン酸およびその誘導体などを例として挙げるこ
とができる。
光学分割の方法としてはバッチ法、カラム法があるが高
い分割効率の得られるカラム法すなわち液体クロマトグ
ラフィー法が好ましい。
〔発明の効果〕
本発明によって提供される光学分割剤は、光学活性ポリ
アミノ酸あるいはその誘導体そのものを球状粒子化した
ものであるので、架橋ポリマーや他の担体に光学活性ポ
リアミノ酸をグラフトしたものに比べて、不斉’AMの
場を該樹脂中に高密度にとることができるので光学分割
性能が向上するとともに、ポリアミノ酸が離脱して性能
劣化を起こすこともない。また該球状粒子のポロシティ
−は広範囲にわたり、自由に変えることが可能であるの
で基質に合わせて調整できる。更に該ポリアミノ酸の側
鎖官能基に各種の置換基を導入することにより、該光学
分割剤の親水性、疎水性をコントロールし、基質との相
互作用と調整できる。
また該光学分割剤は、高分子邑(重合度500以上)の
光学活性ポリアミノ酸を利用することができるので、得
られる球状粒子は耐圧性能の優れた光学分割剤として高
速液体クロマトグラフィーに適している。また必要に応
じて架橋した球状粒子とすることができ、架橋度も自由
にコントロールできる。
側鎖室ll基を利用しての架橋により、光学活性ポリア
ミノ酸主鎖が、相互に架橋された安定した三次元網目構
造が1qられ、温度などの変化に対し安定した光学分割
能が得られる。また、対象となる基質によって、適度な
架橋剤、架F[を選ぶことにより該球状粒子の持つ不斉
選択性をさらに向上させることができる。
また、同じ空孔率、空孔径を持つ球状粒子であれば、架
橋体の方が機械的強度、耐薬品性等も優れている。
βfK造の存在又はこれと’!!1!橋構造の相構造果
により本発明光学分割剤の形状安定性耐溶媒性を向上す
ることかできる。
以上のような効果により本発明により昆供される光学分
割剤は、高い光学分割能を有し、均一で安定なりロマト
グラフイー用充填剤として広く応用が可能となった。
以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発
明は、これらの実施例に限定されるものではない。
(実施例〕 本発明を実施例によって説明する。以下に述べる合成例
により得られた光学分割用球状粒子の構造的性状の解析
は、次のように行った。すなわち、球状粒子の孔径の測
定及び圧力損失の測定溶媒の相異による膨潤の大小の測
定のため、水素または溶媒系でゲルクロマトグラフを行
った。
球状粒子を内i!5履、長さ30c!Rのカラムに充填
し、デキストラン、およびマルトースなど多糖類、多価
アルコール、重水を標準試料として、水系のゲルクロマ
トグラフ操作を行い、またポリスチレン、ベンゼンを標
準試料としてテトラヒドロフランを溶媒として溶媒系の
ゲルクロマトグラフ操作を行った。孔径の測定は溶出時
間または、溶出量と標準試料の分子量との関係グラフか
ら、カラムの空隙に相当する溶出j、溶出時間のところ
まで外挿することによってそのときの、標準物質の分子
量を排出限界分子量とし、それによって最大孔径を表示
することによった。
架橋度及び置換度の測定は次のようにした。架橋反応が
アミツリシスであるときポリアミノ酸の置換によって失
われる基についてポリマー中のそのmとその基による赤
外線吸収量の関係を検量線に作成しておき、これを参照
することによりサンプルの赤外吸収スペクトルより置換
度を測定した。
架橋度は元素分析によって測定した架橋ポリアミノ酸球
状粒子の炭素及び窒素の含mと、上記のようにして求め
た置換度の数値を利用してC/N比とモノ買換及びジ置
換のモル比との関係式より計算によって得た。
また実施例で記述する分割能の測定は次のように行った
。すなわち、各合成例で得られた光学分割用球状粒子を
充填剤として使用し、クロマトグラフィー法で各種01
体の基質を分割した。使用したカラムは5#DI(1,
D)X150mであり検出器は、tJV(254nm)
を使用した。測定温度条件は、特に記載のないものは4
0℃で測定したものである。
〔合成例1) 重合度約2000のし一グルタミン酸γ−メチルエステ
ルポリマー(以下P M L Gと略す)5gを、添加
剤としてn−オクタツール5gを含む1.2−ジクロロ
エタン200g中に溶解し、PMLG2.44重mm溶
液とした。水中にケン化度88%、重合度1200のポ
リビニルアルコールを2 in ff1%溶解した粘度
的450.P、の水性媒体7部に上記PMLG溶液1部
を徐々に加えながら、パドル型攪拌機で攪拌した。混合
後40℃で12時間同一速度で激しりI!拝した後、生
成した球状粒子とi濾過し、冷水、熱水、エタノールお
よびエーテルで洗浄し、平均直径約40μのPMLGの
球状粒子を得た。
〔実施例1〕 合成例1で得られた、光学分割用のPMLG無架橋球状
体は最大孔径1000(デキストランの分子暑換惇)、
空孔率37%であった。これを用いて、次式の基質の分
割を行った。
とき1体及び0体を夫々L−ZPB、D−ZPBとする
分割データ(1) このときの溶離液はヘキサン/エタノール(9515)
を使用し、流速は、0.5iz’+inである。いずれ
の場合も1体を強く吸着していることがわかる。
〔合成1!112) 合成例1で使用した空孔率調節剤n−オクタツールの添
加量を11.5g(PMLGに対して2.3倍)として
、他は、合成例1と同様な方法で得られた球状粒子を4
.8X10  当最のベンジルアルコールを溶解したデ
カリン/クロロホルム(3/1 )の混合溶媒に分散せ
しめた。これに0.1dの濃硫酸を滴下し65℃で48
時間攪拌しながらエステル交換反応を行わせ、生成する
メタノールを共沸条件下で除去しながら反応させた。
この際溜出した溶媒の代わりにクロロホルムを適時追加
した。得られた球状粒子を、j濾過した後クロロホルム
で洗浄し部分ベンモル化PMLG球状粒子を得た。
〔実施例2〕 合成例2より得られた光学分割用PMLG無架橋球状体
の部分ベンジル化物は、ベンジル化率が15%であった
。この光学分割剤を用いて、実施例1の基質の分割を行
った。
分割データ(2) このときの溶離液は、ヘキサン/2−プロパノ−/l、
(80/20>を使用し、流速は0.2m/1nである
。1体を強く吸着してあり良好な分離が行われた。
〔合成例3〕 合成例1において、使用した空孔率調部剤n−オクタツ
ールの添加量を11.5g(PMLGに対して2.3倍
)として、他は合成例1と同様な方法で得られた。無架
橋、空孔率60%のPMLG球状体4gを2C1のP−
キシリレンジアミンを溶解したエタノール溶液に懸濁さ
せ、連流湿度で48時間攪拌゛した。架橋及び置換反応
終了後、粒子をi濾過し、水、エタノールで充分洗浄し
た。これにより得られた架橋性球状体は、置換率100
%、架橋率60%であった。
〔実施例3〕 合成例3で得られた光学分割用球状体を用いて次式のf
3iの分割を行った。
OR ZP、D−ZPとする。
分割データ〈3) 註1)   k’ o/に’ 。
このときの溶離液は、アセトニトリル/水系で行い、そ
の比は、基質ZAの分離のときは9:1、基質ZPの分
離のとぎは7:3の混合物をそれぞれ使用した。また流
速は1 、0d/minであった。
ZAはし体より0体の方が強く吸着されているが分離は
良好である。ZPも良好に分離が行われた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、光学的に活性なポリアミノ酸から構成される球状粒
    子からなる光学分割剤。 2、球状粒子が架橋処理されたものであることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項の光学分割剤。 3、球状粒子がβ−構造を含むことを特徴とする特許請
    求の範囲第1項の光学分割剤。 4、球状粒子が多孔質構造を有することを特徴とする特
    許請求の範囲第1項の光学分割剤。 5、ポリアミノ酸の重合度が500以上である特許請求
    の範囲1項の光学分割剤。
JP61123147A 1986-05-28 1986-05-28 光学分割剤 Pending JPS62278451A (ja)

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JP61123147A JPS62278451A (ja) 1986-05-28 1986-05-28 光学分割剤

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JP61123147A JPS62278451A (ja) 1986-05-28 1986-05-28 光学分割剤

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JPS62278451A true JPS62278451A (ja) 1987-12-03

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JP (1) JPS62278451A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01202658A (ja) * 1988-02-08 1989-08-15 Shiseido Co Ltd 液体クロマトグラフィー用充填剤
US4963263A (en) * 1988-03-24 1990-10-16 Terrapin Technologies, Inc. Method of identity analyte-binding peptides
US5133866A (en) * 1988-03-24 1992-07-28 Terrapin Technologies, Inc. Method to identify analyte-bending ligands
JP2013538315A (ja) * 2010-08-26 2013-10-10 イゴール・アナトリエヴィッチ・レヴェンコ エネルギーを変換し、エンタルピーを増加させ、圧縮係数を高めるための方法

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