JPS62277992A - 縫製機械 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は縫製機械、特に堅い織物や厚手の織物でも能率
良く円滑に縫製することができる縫製機械に関する。

〔従来の技術〕

ＬＩａｍ機械は大別して工業用と家庭用に分けられるが
、工業用のものでは自動化、省力化が進み、家庭用のも
のでは小型化、多機能化が進んでいる。

これらのもののなかには、直線縫いのほかにジクザグ縫
ができるものや、交換可能なカム状のアタッチメントや
所定のプログラムを記憶させたメモリ等を用いて布送り
の幅、ジクザグ幅等を制御し、各種の模様縫やボタン付
け、ボタンホールのかがり縫等ができるものがある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

然しなから、従来の縫製機械は、縫製すべき布地がギャ
バジン等の堅い織物であったり、或いはデニム等の厚手
の織物である場合には、布地に針が通り難かったり、ま
た布地から針が抜は難かったりして円滑に縫製が行なわ
れず、更に甚だしい場合には針が布地に通らずに折損し
てしまうという問題点があった。

また、このような堅い織物や厚手の織物を縫製する際に
は、縫製速度を下げて作業する必要があるが、縫製速度
を大幅に下げれば作業能率が落ちるから、作業能率を高
（保ちつ＼円滑に作業を行なうには縫製すべき布地に適
した速度で縫製を行なうことが望ましい。然しながら、
この縫製速度を適切に設定することは難しく、またその
ためにはかなりの熟練を要する。

本発明は叙上の観点に立ってなされたものであり、本発
明の目的とするところは、縫製すべき布地が堅いか、或
いは厚い場合であっても、円滑に且つ能率よく８製を行
ない得る縫製機械を提供するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

而して、上記の問題点は、針にその軸方同移動加速度よ
り充分大きい加速度を有する高周波振動を与える振動子
と、その振動子の駆動電源装置と、上記針の負荷を検出
する装置と、上記針負荷検出装置の出力に応動して、縫
製速度を制御する装置とを設けて縫製機械を構成するこ
とによって解決される。

〔作　用〕

上記の如き構成により、高周波振動子により針にその軸
方向移動加速度より充分大きい加速度を有する高周波振
動が付与されると共に、針負荷検出装置によって針の負
荷が検出され、針にかかる負荷に応じて縫製速度が制御
されるものである。

〔実施例〕

以下、図面に基づいて本発明の詳細な説明する。

図面は本発明に係る縫製機械の一実施例を示す説明図で
ある。

図中、１は針、２は針ホルダ、３は縫製ロッド、４．４
は軸受、５は高周波振動子、６は高周波振動子５の駆動
電源装置、７は駆動軸、８はクランク、９はクランクロ
ッド、１０はケーシング、１１．１１は縫製すべき布地
、１２は縫製台上板、１３は布地１１．１１に適宜の送
りを与えるための送り爪、１４は上糸を下糸に絡ませる
ためのカマ、１５はボビンケース、１６はモータ、１７
は負荷検出器、１８はモータ１６の電源装置、１９は制
御装置である。

針１は縫製ロッド３の下部に取り付けられた針ホルダ２
によって保持されており、縫製ロッド３は軸受４．４に
より適宜回り止めされて軸方向に移動自在に支承されて
いる。

駆動軸７はモータ１６の駆動により回転せしめられ、駆
動軸７の回転はクランク８とクランクロッド９によって
往復直線運動に変換されて縫製ロッド３に伝えられる。

従って、縫製ロッド３はモータ１６の駆動により軸方向
に往復移動を繰り返す。

高周波振動子５は電歪素子又は磁歪素子を用いた超音波
撮動子であり、縫製ロッド３の上端部に取り付けられて
いる。

高周波振動子５は駆動電源装置６から供給される高周波
電流により駆動され、縫製ロッド３の軸方向の移動加速
度よりも充分大きい加速度を有する高周波振動を縫製ロ
ッド３に重畳付与する。

この場合、例えば高周波振動子５によって付与される振
動の振幅が約２０μｍであるとすると、縫製ロッド３が
クランク８及びクランクロッド９の作動によって軸方向
に約２０〜３０μｍ前後移動する間に、前記の高周波振
動が少な（とも１回以上、好ましくは数回（数Ｈｚ）生
ずるように、高周波振動の周波数を設定する。

上記の如き構成により針１にその軸方向の移動加速度よ
りも充分大きい加速度を有する高周波振動が与えられ、
針１は軸方向に高周波で振動しながら布地１１．１１に
進入する。

これによって、針１と布地１１．１１との摩擦が低減し
、針１が布地１１．１１を容易に貫通し、布地１１．１
１が堅い織物や厚手の織物である場合でも、円滑にｙｉ
製することが可能となり、針の折損事故が減少し、また
仕上りの縫目の状態も良好となるものである。

而して、モータ１６の出力軸は図示されていない公知の
動力伝達及び変換機構により駆動軸７、送り爪１３及び
カマ１４に連結されており、送り爪１３及びカマ１４は
縫製ロッド３先端に取り付けられた針１の往復運動と連
動して動作する。

モータ１６により上記の駆動軸７、送り爪１３及びカマ
１４を駆動して縫製作業を進めるのであるが、針１にか
かる負荷は個々の１ｉ！製作業に於て縫製すべき布地の
枚数及びそのそれぞれの厚さ、種類等に応じて変化し、
また−回の縫合作業に於ても作業の途中から縫合すべき
布地の枚数や厚さ、種類等が変る場合もあり、針１にか
かる負荷は縫製作業に応じて様々に変化するものである
。

本発明では、常時針１にかかる負荷を検出しつ＼縫製作
業を行ない、針１にかかる負荷を常時所定の許容範囲内
に保ち、特に負荷が過大とならないように制御する。即
ち、針１の負荷が大きいときには縫製速度を小さくし、
針１の負荷が小さいときには縫製速度を大きくするよう
に制御して常にそのときの縫製すべき布地に応じた最適
の縫製速度が得られるようにするものである。

負荷検出器１７は電圧、電圧及び力率からモータ１６の
軸出力を算出し、その出力を制御装置】９に入力する。

制御装置１９は縫製ロッド３、送り爪１３及びカマ１４
を駆動するモータ１６の回転数を、電源装置１８により
、例えば、モータ１６がステッピングモータの場合は励
磁パルスの周波数又は位相等を制御することにより、モ
ータ１６が直流モータの場合はＰＷＭ（励磁パルス電源
のパルス幅変調）等によって励磁電圧又は電流を制御す
ることにより、又モータ１６が誘導型等の交流モータの
場合には、各相励磁電流をスイッチング素子の点弧位相
角を変えることにより、前記回転数を負荷検出器１７の
出力に応じて予め定めた値に制御する。

また、制御装置１９は負荷検出器１７の出力に応じて高
周波振動子５の駆動電源装置６を制御して高周波振動子
５が縫製ロッド３に付与する振動エネルギの大きさを制
御する。

このような制御を行なえば、縫製すべき布地の種類、厚
さ、枚数が様々に変化する場合にも常に最適の縫合速度
で縫製作業を行なうことができ、また針の折損を防止す
ることができる。

尚、本発明の構成は叙上の実施例に限定されるものでは
な（、例えば針の負荷を検出する手段としてモータ１６
の出力を検出するものを示したが、駆動軸７やクランク
８、クランクロッド８等の歪を歪ゲージによって検出す
ることによって針の負荷を検出することも可能である。

また、高周波振動子５は布地が載置される縫製台の上板
１２の下部、縫製台に設けた針挿入孔の周囲等にも設け
ることができるが、振動エネルギの損耗が多くなるので
、実施例に示した如く縫製コンド３側に設けることが推
奨される。また、例えば高周波振動子５を縫製ロッド３
の下端近くにその軸方向に弾性移動自在に設け、縫製ロ
ッド３がある位置より下に移動してきた時に、針ホルダ
２又は縫製ロッド３の下端部が上記弾性支持された高周
波振動子に直接又は間接に当接して振動が付与される構
成とすることもできる。

〔発明の効果〕

本発明は叙上の如く構成されるので、本発明によるとき
は、縫製すべき布地が堅いか、或いは厚い場合であって
も、円滑に且つ能率よく縫製を行なうことができ、縫製
すべき布地の種類、厚さ、枚数が変化しても常に最適の
縫合速度が得られ、また針の折損を防止することができ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る縫製機械の一実施例を示す説明図で
ある。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 針にその軸方向移動加速度より充分大きい加速度を有す
   る高周波振動を与える振動子と、 その振動子の駆動電源装置と、 上記針の負荷を検出する装置と、 上記針負荷検出装置の出力に応動して、縫製速度を制御
   する装置を備えたことを特徴とする縫製機械。