JPS62274529A - ガス放電パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 〔概　要〕 本発明は表示セルと選択セルとを分離し、かつ表示セル
を構成する維持電極対をマトリクスアドレスを行うため
に維持電極をブロック結線した形式の面放電形ガス放電
パネルにおいて、各隣接する電極ブロックの境界での電
極対相互間に、各維持電極対と交差する方向に配設され
た各選択電極より維持電極の配列方向に突出する電荷干
渉阻止堰を設けて、境界を挟んで隣接する維持電極対上
のセル間のガス放電結合現象を低減して安定な放電発光
表示を可能にしたものである。

〔産業上の利用分野〕

本発明はガス放電パネルの改良に係り、特に表示セルと
選択セルとを分離した形式の面放電形ガス放電パネルに
おいて、安定したマトリクス選択駆動が実現できる新し
いパネル構造に関するものである。

プラズマディスプレイパネルの名称で知られるガス放電
パネルの一種として、ガス放電空間を挟んで対向配置し
た一対の基板の内の一方の基板上のみに複数の維持電極
対の一方の維持電極と交差摺動選択電極とで選択放電セ
ルを、また該選択放電セルに隣接して対となる維持電極
間に表示放電セルを分離して設け、かつ表示放電セルを
構成する維持電極対をマトリクスアドレスを行うために
維持電極をブロック結線した形式の面放電形ガス放電パ
ネルが、本発明者らにより既に特願昭６０−１６０９５
２号で提案されている。

このような構造の面放電形ガス放電パネルでは隣接する
電極ブロックの境界を挟んで隣接する維持電極対上のセ
ル間でのガス放電結合現象のない安定した放電発光表示
が要望される。

〔従来の技術〕

従来の面放電形ガス放電パネルを構成する一方の電極支
持基板は、第３図の斜視図に示すように電極支持基板と
して機能する下側ガラス基板１上に、２本１組となる維
持電極対対２，３が複数対横方向に配列され、その上に
低融点ガラスから成る誘電体層６を介して縦方向に延び
る選択電極５（アドレス電極）が複数設けられている。

上層の選択電極５の上には図示しない酸化マグネシウム
（ＭｇＯ）から成る数千オングストロームの厚さの表面
層が形成され、その上方にカバー用の透明な上側ガラス
基板で囲まれたガス空間が設けられている。

次に第４図はこのような面放電形パネルを少ない駆動素
子で表示駆動を完成させるためのいわゆるマトリクスア
ドレス電極構成の一例を示すもので、マトリクスアドレ
スするために、複数対の維持電極を三つのブロックに分
けている。Ｘ側の維持電極（第３図の維持電極２が対応
）は３本ずつ（ｘｌｌ、ｘ１２．ｘ１３）、　（ｘ２１
．ｘ２２．ｘ２３）、　（ｘ３１．ｘ３２．ｘ３３）な
ど括弧内の３つの電極を共通に接続し、Ｙ側の維持電極
（第３図の電極３が対応）は各群の同順位電極同士（ｙ
ｌｌ、ｙ１２．ｙ１３）、　（ｙ２１．ｙ２２．ｙ２３
）、　（ｙ３１゜ｙ３２．ｙ３３）など括弧内の電極を
共通接続している。

ここで群に分けた電極の内、隣接Ｘ電極のみを共通接続
したものを電極ブロックＸｉ、Ｘ２．Ｘ３と呼び、該各
ブロック内の同順位電極同士を共通接続したものを電極
束Ｙ１．Ｙ２．Ｙ３と呼ぶことにする。なお選択電極Ａ
１−八５は第２図の選択電極５に対応するものである。

このような従来のパネルの表示動作としては、例えば第
４図に示す維持電極対ｘ１３−ｙ３１上には、いま大き
い丸印で示す表示セルに表示放電が発生している状態を
示し、維持電極対ｘ２１−ｙ１２上のセルはアクセス中
のセルである。

ここで維持電極対ｘ　１３−ｙ３１．およびｘ２１−ｙ
１２以外は説明簡単化の便宜上、表示中のセルはないも
のと仮定している。

電極ブロックＸ２．および電極束Ｙ１に第５図の駆動波
形で示すＬＡＳｘ間に対極性の電圧波形詠。

−ｙを同一タイミングで印加し、消去アドレスの準備の
ための１維持電極対合点灯動作を行わせたものとする。

これによって、その電極対ｘ２１−ｙ１２上の総ての大
きい丸印で示す表示セルには点火電圧以上の電圧が加わ
り放電が発生する（この時パルス−ｘ、　Ｗｙのうちい
ずれか一方の波形のみ印加される維持電極対ｘ２２−ｙ
２２．　ｘ２３−ｙ３２及びｘｌｌ−ｙｌｌ、　ｘ３１
−ｙ１３は、点灯電圧に達しないため点灯しない。これ
を半選択と称しており、マトリクスアドレスで特定セル
を選択するとき、良く用いられる手段である。また後に
出てくる選択消去期間ＤＥＳにおいても２つの対となる
消去パルスＡｓ、　Ａｙが印加される維持電極対以外は
、消去放電電圧に達しないので消去されない）。

このようにして発生した維持電極対ｘ２１−ｙ１２上の
全ての表示セルの放電は、次の維持期間である区間ＳＳ
で維持パルスＳｘ＋　５ｙによって放電が維持され、安
定化されている。

次の区間ＥＳは非表示の放電を消去するための消去アド
レスを行う期間で、先ずＢＳＳで示す消去準備期間にお
いて選択ブロックを１旨定するため、表示アドレスを行
う選択された維持電極に壁電荷を反転する反転パルスＡ
ｘを加える。即ち、この反転パルスＡｘを表示選択すべ
き電極対の一方（この場合Ｘ側の電極ブロックＸ２）に
加えて、Ｘ２電極側に蓄積された壁電荷の極性を他方の
Ｙ電極側に反転させておく。これによって、当該電極ブ
ロックの維持電極のみが、次の駆動波形の極性に応答で
きる極性となる。

その直後のＤＢＳで示す消去アドレス期間に、非表示予
定の表示セル（大きい九の中を斜線でハンチングしたセ
ル）に対応する選択電極Ａ２．　Ａ４に消去アドレスパ
ルスＡｓと、電極束Ｙ１に前記パルスと対をなす消去パ
ルスＡ３１とを同時に印加する。

上記対駆動によって、電極対ｘ２１−ｙ１２上の非表示
予定セルは、第５図の発光タイミング８列の発光パルス
で示すように、非表示選択パルスＡｓおよび対応パルス
Ａｙによって、その選択電極Ａ２．　Ａ４とＹ維持電極
ｙ１２とで定まる選択セル（黒塗の小丸印）に弱い消去
放電Ｅを引き起こし、その結果隣接表示セルの壁電荷を
消耗して表示が消え去る。

しかし同じ維持電極上で消去アドレスパルスＡｓを印加
されなかった表示予定の表示セルには、消去放電が発生
しない。従って次の区間ＤＳに示す安定化維持期間で交
互に維持パルスＳにとｓｙを入力するとＦ点で示す如く
維持放電を続け、表示発光を維持する。

以上の動作を電極に１１．ｙｌｌから順に総ての電極に
わたって走査を行うと一つの表示画面ができる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで従来の面放電形ガス放電パネルの電極構造にお
いては、例えば第４図に示すように電極ブロックＸ２の
境界維持電極対χ２ｌ−ｙ１２上の表示セルを選択表示
駆動する際に、この電極ブロックＸ２に隣接する電極ブ
ロックＸ１の既表示中の境界維持電極対ｘ１３−ｙ３１
上の表示セルが安定な維持放電を阻害されるという問題
があった。

即ち、この表示中のセルの壁電荷が隣接の選択された維
持電極対ｘ２１−ｙ１２の表示不要セルの消去アドレス
準備期間ＢＳＳ中に生じる電荷によって中和され、放電
を維持するのに不充分な電荷量となってしまい、動作マ
ージンが少なくなり、瞬くような不安定な放電表示とな
りがちで、場合によっては放電表示が消滅するといった
欠点があった。

この現象は種々検討の結果、各電極ブロック相互の境界
に位置する表示セルのみに見られ、境界セル特有の問題
であることが判明し、更には隣接セルに対する壁電荷の
干渉を阻止する必要があることがわかった。

本発明はこのような従来の実情に鑑み、各隣接する電極
ブロックの境界での電極対相互間で、境界を挟んで隣接
する表示セル間の壁電荷の干渉を阻止するようにして、
該セル間のガス放電結合現象を低減し、安定な放電発光
表示を可能にした新規な面放電形ガス放電パネルを提供
することを目的とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は上記目的を達成するため、マトリクスアドレス
を実現するために各維持電極対の一方の維持電極を群毎
に共通接続した、各電極ブロック間の相互に隣接する維
持電極対の境界に、前記各維持電極対と交差するように
絶縁された形で配設された各選択電極に、該各選択電極
より維持電極の配列方向に突出する電荷干渉阻止堰を配
設し、これによって各電極ブロック間の境界を挟んで隣
接する、表示セル間の壁電荷の干渉を阻止した構成とす
る。

〔作用〕

本発明のガス放電パネルでは、各電極ブロック間の相互
に隣接する維持電極対の境界に、前記各維持電極対と交
差するように絶縁された形で配設された各選択電極に、
該各選択電極より維持電極の配列方向に突出する電荷干
渉阻止堰が配設されているため、隣接ブロックに属する
表示セルの消去アドレスを行う際に、このブロック間の
当該阻止堰の存在により隣接境界セルの壁電荷を中和す
る荷電粒子の移行が阻止され、隣接境界セルの壁電荷を
減少させずに表示のメモリ動作を確実にする。

従って記憶表示に必要な壁電荷が次ぎに起こる維持パル
ス印加時に十分多量に存在した状態を保持するため、当
初問題となった不安定な放電表示状態が解消される。

〔実施例〕

以下図面を用いて本発明の実施例について詳細に説明す
る。

第１図は本発明のガス放電パネルの電極接続構造の一実
施例を示す図、第２図は本発明のガス放電パネルの特徴
を理解し易く示した要部拡大斜視図である。

第１図において、Ａ１〜Ａ５は第２図の選択電極５に対
応する複数本の選択電極であり、これらと交差する方向
に複数対の維持電極（第２図の維持電極２．３に対応す
る）　ｘｌｌ−ｙｌｌ、ｘ１２−ｙ２１．ｘ１３−ｙ３
１゜ｘ２１−ｙ１２．　ｘ２２−ｙ２２．　ｘ２３−ｙ
３２＋　ｘ３１−ｙ１３．　ｘ３２−ｙ２３．　ｘ３３
−ｙ３３が配設され、７トリクスアドレスを行うために
三つのブロックに区分して、各対の一方のＸ維持電極は
（ｘｌｌ、ｘ１２．ｘ１３）、　（ｘ２１．ｘ２２．ｘ
２３）、　（ｘ３１゜ｘ３２．ｘ３３　）など括弧内に
示す電極が共通接続されて電極ブロックＸｉ、Ｘ２．Ｘ
３とされ、また他方のＸ維持電極は、（ｙｌｌ、ｙ１２
．ｙ１３）、　（ｙ２１．ｙ２２．ｙ２３）、　（ｙ３
１．ｙ３２．ｙ３３　）など括弧内に示す該各電極ブロ
ックの同順位電極同士が電極東Ｙｌ、Ｙ２．Ｙ３にそれ
ぞれ共通接続されている。ここまでの電極接続構成は従
来例と同様である。

しかして、このような電極接続構成において、上記各維
持電極対ｘ１１−ｙｌｌ〜ｘ３３−ｙ３３の一方のＸ維
持電極を群毎に共通接続した各電極ブロックＸＬＸ２．
Ｘ３間の境界で隣接する維持電極、例えば維持電極ｙ３
１と維持電極ｘ２１の間及び維持電極ｙ３２と維持電極
ｘ３１の間に、前記各選択電極Ａ１〜Ａ５より維持電極
ｙ３１．ｘ２１或いはｙ３２．ｘ３１の配列方向に突出
する電荷干渉阻止堰（４１）が設けられている。

該電荷干渉阻止堰（４１）は、第２図に示すように、各
選択電極５　（第１図の選択電極Ａｌ−Ａ３に対応する
）をパターニング形成する際に、同時に一体に形成する
ことができる。

従って、このような構成の電極構成基板を用いて構成さ
れた面放電形ガス放電パネルにおいては、電極ブロック
ＸｌとＸ２の境界及びＸ２とＸ３の境界を挟んで隣接す
る維持電極対ｘ１３−Ｙ３１と維持電極対ｘ２１−ｙ１
２及び維持電極対ｘ２３−ｙ３２と維持電極対ｘ３１−
ｙ１３のそれぞれの上に構成される表示セル間での電荷
の移動が本発明の特徴とする電荷阻止堰４１により妨げ
られ、壁電荷の中和が起こりにくくなり、放電表示状態
の表示セルが境界を挟んだ隣接セルのアドレスの影響を
受けて誤消去されることが防止され、安定な表示放電を
維持することが可能となる。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明に係るガス放電
パネル、即ち表示セルと選択セルとが分離され、かつ表
示セルを構成する維持電極をブロック分けしてマトリク
スアドレスを可能とした面放電形のガス放電パネルによ
れば、各電極ブロック間の境界ラインに選択電極より維
持電極の配列方向に突出する電荷干渉阻止堰を設けた簡
単な構成により、該電荷干渉阻止堰を挟んで隣接する一
方の既放電表示中の表示セルの壁電荷が、他方の全放電
がなされた表示準備セルの消去アドレス放電によってを
奪われることがなくなる。

従って、誤消去現象が防止されると共に、放電表示維持
電圧の動作マージンが従来よりも数倍に拡げることが可
能となり、表示品質及び信頼性が著しく向上する等、こ
の種の面放電形ガス放電パネルに適用して極めて有利で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るガス放電パネルの一実施例を示す
電極接続構造の一実施例を示 す図、 第２図は本発明に係るガス放電パネルにおける電荷干渉
阻止堰の配設例を示す要部拡 大斜視図、 第３図は従来のガス放電パネルを説明するための電極接
続構成図、 第４図はガス放電パネルの放電表示用駆動波形図、 第５図は従来のガス放電パネルを説明するための要部拡
大斜視図である。 第１図及び第２図において、 ｘｌｌ−ｙ１１〜に３３−ｙ３３．２−３は維持電極対
、Ａ１〜Ａ５，５は選択電極、Ｘｉ、Ｘ２．Ｘ３はＸ電
極ブロック、Ｙｌ、Ｙ２．Ｙ３はＹ電極不発ｇ馴粘？ｈ
＊７電嫡へｍ 第１図 ネ発ｇ和賜４ＰＪｈＸｔ撃軒広大糾悦凹第２図 従呆例昼註明第３ｖ９Ｆ広大軒視ご 第３図 放電５シ＄＋：イわ、シ乙１グア３１１ガ５こＺゴ第５
図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 　ガス放電空間を挟んで対向する一対の基板の内の一方
   の基板（１）上に、２本ずつ対となるように平行に隣接
   配置した複数の維持電極対（２、３）と、これら維持電
   極対（２、３）と交差する方向に絶縁して配列した複数
   本の選択電極（５）を備え、隣接する複数の維持電極対
   （２、３）を複数の群に区分して各対の一方の維持電極
   （２）を群毎に共通接続すると共に、他方の維持電極（
   ３）を各群の同順位電極同士で共通接続した電極構成を
   有するガス放電パネルにおいて、 上記各維持電極対（２、３）の一方の維持電極（２）を
   群毎に共通接続した各電極ブロック間の相互に隣接する
   維持電極対（２、３）の境界に、前記各選択電極（５）
   より維持電極（２、３）の配列方向に突出する電荷干渉
   阻止堰（４１）を設けたことを特徴とするガス放電パネ
   ル。