JPS62272961A - たばこ製品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 産業上の利用分野 本発明はたばこ製品に関する。

従来の技術及び 発明が解決しようとする問題点 筒状外被内に担持材料から成る本体を配して成るたばこ
類似品が提案されている。該担持材料は筒状外被に空気
を吸引流通された際揮発する薬剤にて処理しである。か
かる構成の製品は米国特許明細書２，７２１，５５１号
、同２，８６０．６３８号、同３，４０４，６９２号、
南ア特許明細書６９７，７３７号、英国特許明細書２，
０３２゜２４４号に開示されている。上記米国特許２，
８６０．６３８号（バルトロメオ）、南ア特許６９７．
７３７号（ザーレンスタイン）、英国特許２゜０３２．
２４４号（レイ）では、担持材料を処理するための揮発
性薬剤としてニコチンを用いるまたは用いることができ
るとしている。

さらに、紙巻たばこの主煙流ニコチン供給量を増大させ
る手段が提案されている。米国特許明細１３．４２２，
８１９号では紙巻たばこの被包紙をニコチン塩で処理し
、このニコチン塩が喫煙者の唇に触れぬようにさらに第
２の外方被包紙にて被包している。また英国特許明細書
１，０３２゜３３０号によれば、イオン交換樹脂粒子を
ニコチンに接触させ、こうして得られたニコチン−イオ
ン交換樹脂錯体を紙巻たばこのフィルター内に内包させ
ることが知られる。米国特許明細書３，５８４．６３０
号ではニコチンを弱性吸着剤微粉に吸着させたものをた
ばこまたはたばこ煙フィルターに内包させている。同明
細書では好ましい吸着剤としてカーボンブラックを挙げ
ている。

欧州特許明細書１７４，６４５号では、短小可燃性炭質
エレメントと、エーロゾル形成物質の支持体とを共に熱
伝導手段に接触させて構成したたばこ類似品を開示して
いる。ニコチンは支持体で担持させてもよい。

そこで本発明の目的は、紙巻たばこやたばこ類似品をよ
り優れた方法にて改善し喫煙時の最終的ニコチン供給量
がたばこ軸部の下流端から流出するたばこ煙中のニコチ
ン量よりも大きいたばこ製品を提供することにある。

こらに本発明の目的は、たばこ製品のたばこ材料のニコ
チン含有量に関わりなく同たばこ製品の−主煙流中のニ
コチン：タール比を大きくするための手段を提供するこ
とにある。

問題点を解決するための′手段 本発明によれば、たばこ材料から成るたばこ軸部と、前
記たばこ軸部の吸口側端に固着したニコチンリリースエ
レメントとから成り、前記エレメントは炭素原子と水素
原子だけから成る高分子材料で構成され表面が疎水性で
化学的官能価ををさない透煙性本体を宵し、この本体に
ニコチンを担持させたもので、前記たばこ製品の喫煙時
には前記たばこ軸部から前記エレメントへと吸引流通さ
れたたばこ煙が前記本体からニコチンをたばこ煙中へと
放出させるようになっているたばこ製品が提供される。

喫煙材料は好ましくは従来の充填方式に適するたばこを
包含したもの、またはかかるたばこのみにて構成する。

たばこは自然乾燥、熱風乾燥、バーレイ（Ｂｕｒｌｅｙ
）式、オリエンタル式のいずれも可能であり。、あるい
はこれらのブレンドであってもよい。たばこ調整は膨張
処理済みのたばこであってもよい。喫煙材料を再構成た
ばこまたはたばこ製品代替材料で構成することもできる
。好ましくは喫煙材料がニコチン供給源となるよう構成
する。

たばこ軸部は同軸部の下流端部まで流煙路を延在させ、
喫煙時に熱煙流がたばこ軸部下流端まで移送されるよう
構成してもよい。

高分子材料は繊維質、気泡質、粒状いずれの構造であっ
てもよく、本体形状は円筒状とするのがよい。

ニコチンを担持している高分子材料製の本体は上流端部
と下流端部のいずれか一方または両方でセルロースアセ
テート等のフィルターに突合せた状態に配設する。高分
子材料が粒状の場合にはフィルターを下流・上流両側に
設けるのが望ましい。

ニコチン担持本体の高分子材料はポリエチレンで構成す
るのが最適である。他の好適材料としてポリプロピレン
、ポリスチレンがある。これらの材料は従来技術による
ものに比べ明らかに優れている。すなわち、かかる材料
は所定の物理・化学的仕様に極めて近い状態に製造しう
るからである。

また正確な成形が可能であり、例えば押出し成形等によ
り成形したものを切断し筒状物が製造できる。こうして
製造した筒状物は自立支持している。

つまり被包材により被包して寸法を一定に保つ必要がな
い。さらに、かかる材料は安価であり清潔で紙巻たばこ
製造に用いることができる。

ニコチン担持本体が担持するニコチンは遊離ニコチン、
ニコチン塩、ニコチン誘導体等である。

ニコチンの他に、例えばメントール等の単数または複数
の揮夾性芳香剤を同本体に添加してもよい。

ニコチン担１持本体が担持するニコチンは同本体に直接
接触さ１せ、包封°（カプセル化）せずに用いる必要が
ある。

ニコチンリリースエレメントのニコチンが遊離ニコチン
の場合、別の通煙性エレメントに酸を担持させ、これを
ニコチンリリースエレメントに隣接配設しても１よい。

この構成の場合、ニコチンと酸の配合比が好適であれば
喫煙時にｐＨ値が約５〜７の塩が形成される。このよう
な主煙流たばこ煙のｐＨ変化（変化しない場合、ｐＨ値
は７以上となる）はＪたばこ煙の感覚性状を向上する。

このようなｐ　Ｈ１調整を目的とする好適な酸としては
乳酸や酒石酸がある。

ｐＨ調整珀の酸をニコチンと同位置でニコチンリリース
エレメントに添加可能な場合、このような同位置に添加
すると、主煙流たばこ煙のニコチン量はたばこ軸部の下
流端から流出するたばこ煙のニコチン量に比べさほど多
くはならないことが判明している。より効果的に構成す
るには添加すべき酸の添加位置をニコチンリリースエレ
メントに隣接する位置にとる。これとは別個に酸担持エ
レメントをニコチンリリースエレメントのたばこ軸部と
反対側の端部に配することが好ましい。別の構成として
、ニコチンリリースエレメントと酸担持エレメントとを
たばこ製品の長手方向で同区域に配し、両エレメントが
共に該区域の幅方向断面を占有するようにしてもよい。

この構成の場合、両エレメント間には非透気性材料で形
成した仕切部材を配設するとよい。

実施例 第１図に全体を符号（１）で示す紙巻たばこは長さ６４
關のたばこ軸部（２）と、吸口体（３）と、たばこ軸部
（２）および吸口体（３）を相互連結している被包材（
４）とから成る。たばこ軸部（２）は喫煙材料として低
ニコチンの熱風乾燥した裁断たばこ充填材（５）と被包
紙（６）とを包含している１゜吸口体（３）は３〜１０
ｍｇの遊離ニコチンを含浸させた開放気泡ポリエチレン
製の円筒体（７）と、セルロースアセテート製の円筒状
フィルタ一部（８）とから成る。図示のごとくニコチン
クリ１−スエレメントを構成している円筒体（７）はた
ばこ軸部（２）とフィルタ一部（８）の中間に突合せ状
態に配設されている。

紙巻たばこ（１）を喫煙すると、たばこ煙がたばこ軸部
（２）から円筒体（７）を通って流動し円筒体（７）中
のニコチンを揮発させる。ががるニコチン蒸気とたばこ
煙とがその後フィルタ一部（８）を通過する。このよう
に主煙流たばこ煙中のニコチン供給量はニコチン添加円
筒体（７）を使用していない場合に比して増大する。

被包材（４）は円筒体（７）とフィルタ一部（８）の両
区１域または一方の区域において通気孔を穿設し空気流
入可能に構成しうるが、通気孔を設ける場合はフィルタ
一部（８）の区域に設ける方がより好ましい。

第２図は、類似部材には類似符号を用いて示した紙巻た
ばこ（ｌ゛）が示されている。この紙巻たばこ（１″）
は第１図のものと同様であるが吸口体（３）がフィルタ
一部（８）に代えて開放気泡ポリエチレン製円筒体（８
″）を包含している点で異なる。この円筒体（８゛）は
円筒体（７）と長さおよび物理的構造が同一であり、乳
酸を含浸させである。

第２図の円筒体（７）を１０１ｇの遊離ニコチンで含浸
し、円筒体（８゛）を１０■の乳酸で含浸した場合、喫
煙時における主煙流たばこ煙中のニコチン供給量は、第
２図のたばこ軸部と同一のたばこ軸部に吸口体を付着し
ていない（すなわちプレーンの）調整紙巻たばことの比
較では、９回の装置喫煙測定時で約７５％増大した。

本願による紙巻たばこの主煙流たばこ煙中のニコチンの
粒状物質（水分とニコチンを除＜）パーセンテージは１
３であったのに対し、調整紙巻たばこではたつた５、８
にすぎなかった。

第１図の紙巻たばこ実施例においても、円筒体（７）に
１０１１１ｇのニコチンを添加すれば第２図の実施例で
得られた主煙流たばこ煙中のニコチン量の増大効果と同
様の効果が得られる。

さらに別の試験において標準的英国製ミドルタール紙巻
たばこのたばこ軸部と、この軸部に突合せた長さ１０ｍ
＋ｓのセルロースアセテートフィルタ一部と、フィルタ
一部に突合せた長さ１０ｍｍのニコチンリリースエレメ
ントとから成る紙巻たばこについて吸引喫煙毎のニコチ
ン供給量を測定した。

ニコチンリリースエレメントは１０．８ａ＋ｇのニコチ
ンを含浸したポリエチレン製部材で構成した。

これらの紙巻たばこのニコチン供給値を上記の標準的ミ
ドルタールたばこ軸部と長さ１０ｍｍのセルロースアセ
テートフィルタ一部とから成る調整紙巻たばこにおける
ニコチン供給値と比較した。この試験から、ニコチンリ
リースエレメントを包含している試験紙巻たばこのニコ
チン平均供給量のの増大効果は調整紙巻たばこに比べ、
第１回吸引で０．１０ｍｇであったのが最終第７回吸引
では０゜０７ｍｇまで減少することが判明した。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による紙巻たばこの縦断面図、第２図は
本発明の別の実施例による紙巻たばこの縦断面図である
。 （１，１−）：紙巻たばこ、 （２）：たばこ軸部、　　（７）二円筒体、（８）：フ
ィルタ一部、（８”）：円筒体。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 〔１〕喫煙材料から成るたばこ軸部と、前記たばこ軸部
   の吸口側端に固着したニコチンリリースエレメントとか
   ら成り、前記ニコチンリリースエレメントは炭素原子と
   水素原子で構成した高分子材料から成る透煙性本体から
   成り、前記高分子材料の表面が疎水性で官能価を有さな
   いよう構成したたばこ製品において、前記たばこ製品の
   喫煙時には前記たばこ軸部から前記ニコチンリリースエ
   レメントを通って吸引流通されたたばこ煙によって前記
   エレメントの本体からニコチンをたばこ煙中へと放出さ
   せるようになっているたばこ製品。 〔２〕前記高分子材料はポリエチレン、ポリプロピレン
   、ポリスチレンを含む群から選択される、特許請求の範
   囲第１項記載のたばこ製品。 〔３〕前記ニコチンが遊離ニコチンとなっている、特許
   請求の範囲第１項または第２項記載のたばこ製品。 〔４〕前記喫煙材料は少なくとも大半がたばこであり、
   前記たばこ製品の喫煙時には主煙流たばこ煙に供給され
   るニコチン量は通常の調整紙巻たばこのたばこ煙に供給
   されるニコチン量に比べ５０％以上多くなっている、特
   許請求の範囲第１項から第３項のいずれか一項記載のた
   ばこ製品。 〔５〕前記たばこ製品の主煙流ニコチン供給量が０．０
   ５ｍｇから３．００ｍｇとなっている、特許請求の範囲
   第１項から第４項のいずれか一項記載のたばこ製品。 〔６〕喫煙時において水分およびニコチンを除く主煙流
   たばこ煙中に供給される粒状物質に対する同たばこ煙中
   に供給されるニコチンの比率がプレーンの調整たばこに
   おける同比率よりも大きい、特許請求の範囲第１項から
   第５項のいずれか一項記載のたばこ製品。 〔７〕さらに、前記たばこ製品の吸口側端部区域に前記
   ニコチンと反応して塩を形成する酸を添加配置している
   、特許請求の範囲第１項から第６項のいずれか一項記載
   のたばこ製品。 〔８〕前記酸は、前記ニコチンの添加配置部位以外の部
   位に添加配置されている、特許請求の範囲第７項記載の
   たばこ製品。 〔９〕前記たばこ製品が紙巻たばこである、特許請求の
   範囲第１項から第８項のいずれか一項記載のたばこ製品
   。 〔１０〕前記喫煙材料が裁断たばこを包含している、特
   許請求の範囲第１項から第９項のいずれか一項記載のた
   ばこ製品。