JPH07155161A - 複合紙巻きたばこ - Google Patents

複合紙巻きたばこ

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JPH07155161A
JPH07155161A JP35814892A JP35814892A JPH07155161A JP H07155161 A JPH07155161 A JP H07155161A JP 35814892 A JP35814892 A JP 35814892A JP 35814892 A JP35814892 A JP 35814892A JP H07155161 A JPH07155161 A JP H07155161A
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cigarette
tar
nicotine
tobacco smoke
smoke
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JP35814892A
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Setsuo Kuroki
節男 黒木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 喫煙者に従来の新鮮な紙巻きたばこによる喫
煙と同様な芳香と風味とを満足させ得るばかりか、たば
こ煙の有害物質や有害ガスが喫煙者の体内に吸入される
ことによる喫煙者の保険衛生上の問題や、喫煙者と同室
する幼児や病弱者や嫌煙者に対して及ぼす不快感や保険
衛生上の問題等を解決する。 【構成】 たばこ煙の粒状成分がニコチン0.1 mg以下、
或いはタール1 mg以下の低ニコチン・タール紙巻きたば
こ1の基端に、筒体3の先端部に複合たばこ煙の粒状成
分がニコチン略0.3 mg乃至2.7 mg、タール略1 mg以下に
なるようなたばこ煙香料含浸体4が内蔵された吸口6付
き吸気具2を接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、煙草葉を燃焼して発生
するたばこ煙を吸入する紙巻きたばこを改良した複合紙
巻きたばこに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の両切り紙巻きたばこやフィルター
付き紙巻きたばこ等の紙巻きたばこは、吸口前において
タール成分を含有しないたばこ煙香料蒸気を追加して、
原たばこ煙を改善して喫煙できるようにする機能を有し
ないものである。従来は安定して年間3000億本が消費さ
れるように多種類の銘柄により喫煙者の多種多様な香味
嗜好を満足すべく販売されているが、避けられない欠点
として喫煙の際における煙草葉の高温燃焼によって発生
するたばこ煙の粒状成分が、通常ニコチン0.3 mg乃至2.
1 mg、タール6 mg乃至25 mg になることから、ガンの発
生原因になるタール微粒子や、たばこ煙のガス成分中に
おける不完全燃焼によってガス中毒する一酸化炭素や、
公害の問題として取り上げられている二酸化窒素や、気
道の線毛の運動を麻痺させて咳・痰の発生と気管支炎の
原因となるシアン化水素及びシアン等の有害ガスによる
喫煙者の保険衛生上の問題を有し、他面、喫煙者の吸う
たばこ煙中のタール微粒子や一酸化炭素や二酸化窒素や
シアン化水素、シアン等の有害物質や有害ガス等が室内
に漂うことから、同室する幼児や病弱者や嫌煙者に対し
て及ぼす不快感や保険衛生上の問題を有することであ
る。
【0003】このような紙巻きたばこの諸問題を軽減す
るために、従来、両切り紙巻きたばこの改良商品として
フィルター付き紙巻きたばこが使用されるが、それでも
フィルター付き紙巻きたばこに着火して吸い初めてから
たばこ煙中のニコチン、タール微粒子が、紙巻きたばこ
の基端部のフィルターに累積的に付着することにより、
たばこ煙の芳香や風味を阻害することによる喫煙者の不
満や、フィルターの累積的汚損によって発生するたばこ
煙のタール含有成分の増加による喫煙者の保険衛生上の
問題や、喫煙者と同室する幼児や病弱者や嫌煙者等に関
する保険衛生上の問題を解決することはこれまで極めて
困難であった。そのため、単に、前記有害物質や有害ガ
スを喫煙者の体内に吸入されることによる喫煙者の保険
衛生上の問題のみを軽減する対策として、たばこ煙を希
釈して吸う喫煙具が使用され、使用に際して内蔵された
多孔質濾過体や内壁がニコチン、タールによって汚損さ
れると、それらの喫煙具の多孔質濾過体を新品と取替え
たり、或いは本体を破棄していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の紙巻きたばこ
は、たばこ煙の粒状成分が、通常ニコチン0.3 mg乃至2.
1mg、タール6 mg乃至25 mg として喫煙者の多種多様な
喫煙に関する要望を満足するように、各種銘柄の紙巻き
たばこが年間略3000億本が販売されるが、その両切り紙
巻きたばこやフィルター付き紙巻きたばこ等の共通の特
質は、着火して発生するたばこ煙のガス成分や粒状成分
は殆どそのまま改良されることなく、基端部の吸口から
喫煙者の口中に吸入されるものである。従来の紙巻きた
ばこは、当初は両切り紙巻きたばこが主流であったが、
そのたばこ煙中に含有するガンの発生原因となるタール
成分や、不完全燃焼によってガス中毒する一酸化炭素や
公害の問題として取り上げられている二酸化窒素や、気
道の線毛の運動を麻痺させて咳・痰の発生と気管支炎の
原因となるシアン化水素及びシアン等の量が多いことに
よる喫煙者の衛生的危険を防止するためにフィルター付
き紙巻きたばこが発明されたことによりライフサイクル
が切替えられて、今日ではフィルター付き紙巻きたばこ
が主流となっているものである。しかしながら、そのよ
うなフィルター付き紙巻きたばこでも、喫煙の際におけ
る煙草葉の高温燃焼によって発生するガンの発生原因と
なるタール微粒子や、不完全燃焼によってガス中毒する
一酸化炭素や、公害の問題として取り上げられている二
酸化窒素や、気道の線毛の運動を麻痺させて咳・痰の発
生と気管支炎の原因となるシアン化水素と及びシアン等
の有害物質や有害ガスを抜本的に少なくするものではな
く、紙巻きたばこに着火して吸い初めに前記有害物質や
有害ガスの軽減されたたばこ煙は、次第に紙巻きたばこ
の基端部煙草葉やフィルターに捕捉された前記有害物質
や有害ガスによって、復元的に吸口より吸引されるたば
こ煙中の前記有害物質や有害ガスの含有量を増大するこ
とから喫煙者の保険衛生上の問題を有し、又、喫煙者の
吸うたばこ煙の有害物質や有害ガスは両切り紙巻きたば
こと同様に室内に漂うことから、同室する幼児や病弱者
や嫌煙者に対して及ぼす不快感や保険衛生上の問題を不
可避的に有するものである。
【0005】このような諸問題のうち、喫煙者の保険衛
生上の問題だけを解決するために考案された、多孔質濾
過体内蔵喫煙具や、ピンホール付き喫煙具や、ピンホー
ル付き多孔質濾過体内蔵喫煙具が使用されるが、それら
は高温のたばこ煙を希釈用空気にて冷却して、吸入する
たばこ煙のニコチン・タール含有率を低減することにつ
いては長所を有する反面、たばこ煙の無香味化や希釈用
空気の過剰化により喫煙者の香味嗜好を満足し得ないも
のであると共に、紙巻きたばこの使用取扱面で手数を要
する問題を有するものである。
【0006】いずれにしても、紙巻きたばこに関する前
記諸問題を解決する方法や、各喫煙具の前記諸問題を解
決する方法は、その発明に困難性がないように認められ
るにも拘らず、長年の間当業者が容易になし得なかった
ものであるが、これらの諸問題を紙巻きたばこの改善に
よって全体的全面的に解決される技術的思想が創出され
るならば、将来の喫煙態様を革新するものである。
【0007】そこで、本発明は、上述のような紙巻きた
ばこの喫煙における、喫煙者自体の保険衛生上の問題
や、喫煙者と同室する人々の保険衛生上の問題を本質的
に解決するために、有害物質や有害ガスの発生源を予め
極減したニコチン、タール成分の少ないたばこ煙を、吸
口から吸引するまでに、喫煙者の多種多様な香味嗜好を
満足する適当なニコチン含有量の複合たばこ煙とするこ
とのできるような、極低ニコチン・タール紙巻きたばこ
と、たばこ煙香料含浸体を内蔵する吸気具との複合体に
よる相乗効果や、吸口から吸引する複合たばこ煙中のた
ばこ煙香料含有率を各種調節するために、極低ニコチン
・タール紙巻きたばことたばこ煙香料含浸体を内蔵する
吸気具との前記構成に、通気孔や、空気吸入量調節装置
を設けることによる新たな相乗効果を奏すること等を技
術的思想として、たばこ煙の粒状成分がニコチン0.1 mg
以下、或いはタール1 mg以下の極低ニコチン・タール紙
巻きたばこより発生するたばこ煙を、極低ニコチン・タ
ール紙巻きたばこの基端と吸口との間に設けられたたば
こ煙香料含浸体により、ニコチン成分を主体にしたたば
こ煙香料を含有するたばこ煙香料蒸気を追加補充して、
従来の紙巻きたばこならば粒状成分ニコチン0.3 mg乃至
2.1 mg、タール1 mg以下のたばこ煙に相当するような、
タール含有量の極小でニコチン含有量を調節された複合
たばこ煙を喫煙できるようにして、本発明の技術的課題
を全体的、全面的に解決すべくしたもので、長年の間、
当業者の予測し得ない新規なたばこ煙を喫煙者が嗜好で
きるようにする。
【0008】従来、喫煙者や喫煙者と同室する人々に及
ぼす問題の少ない紙巻きたばこは、たばこ煙の粒状成分
がニコチン0.1 mg以下或いはタール1 mg以下の極低ニコ
チン・タール紙巻きたばこであれば良いけれども、通常
嗜好されるたばこ煙の粒状成分がニコチン0.6 mg乃至2.
1 mg、タール6 mg乃至25 mg の紙巻きたばこであること
から、実用面においてはニコチン含有量の極めて少ない
たばこ煙を吸わされることによる物足りなさにより喫煙
者に敬遠されることから普及性のないものであるが、本
発明はこのような問題を極低ニコチン・タール紙巻きた
ばこと、たばこ煙香料含浸体を内蔵する吸気具とを接合
した独特の構成により、タール成分の極減された複合た
ばこ煙のニコチン含有量を自由に設定した複合紙巻きた
ばこや、複合たばこ煙のニコチン含有量を自由に調節で
きる紙巻きたばこを提供しようとするものである。
【0009】即ち、本発明は、喫煙者に従来の新鮮な紙
巻きたばこによる喫煙と同様な芳香と風味とを満足させ
得るばかりか、従来の喫煙時に発生するたばこ煙中に含
有するガンの発生原因となるタール微粒子や、公害の問
題として取り上げられている一酸化炭素や、気道の線毛
の運動を麻痺させて咳・痰の発生と気管支炎の原因とな
るシアン化水素及びシアン等の有害物質量や有毒ガス量
を発生源において抜本的に極減するようにして、喫煙者
の体内に吸入されることによる喫煙者の保険衛生上の問
題や、喫煙者と同室する幼児や病弱者や嫌煙者に対して
及ぼす不快感や保険衛生上の問題等を解決するもので、
極低ニコチン、タール紙巻きたばこと、たばこ煙香料含
浸体を内蔵した吸気具とを複合化した構成や、極低ニコ
チン、タール紙巻きたばこと、たばこ煙香料含浸体を内
蔵した吸気具に空気吸入量調節装置や通気孔を設けて複
合化した構成によって、紙巻きたばこの前記諸問題を全
体的、全面的に解消するという顕著な効果を奏すること
を技術的課題とするものである。
【0010】また、従来の喫煙に際して、紙巻きたばこ
の燃焼部にて焼失及び外部逸失する香味成分や、従来の
フィルター付き紙巻きたばこが、そのフィルターの先端
より流入するたばこ煙に含有するニコチン微粒子やター
ル微粒子を累積的に付着して、紙巻きたばこが短くなる
につれて、吸引するたばこ煙の香味の低下や有害物質の
増加による保険衛生上の問題の発生を防止するばかり
か、極低ニコチン、タールたばこ煙に新しく適当なニコ
チン含有量の香味成分を補充して喫煙者の香味嗜好を満
足する複合たばこ煙を提供したり、或いはその調整され
た複合たばこ煙の香味を通気孔面積の大小によって安価
に設定できるようにしたり、或いは喫煙者のその時々の
好みに応じて複合たばこ煙を即時容易に極微調整して喫
煙できるようにする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述のような目的を達成
するため、たばこ煙の粒状成分がニコチン0.1 mg以下、
或いはタール1 mg以下の低ニコチン・タール紙巻きたば
この基端に、筒体の先端部に複合たばこ煙の粒状成分が
ニコチン略0.3 mg乃至2.1 mg、タール略1 mg以下になる
ようなたばこ煙香料含浸体が内蔵された吸口付き吸気具
を接合したものである。
【0012】このたばこ煙香料含浸体としては、主要た
ばこ煙香料含浸体と、ケーシングソース香料含浸体、又
は主要たばこ煙香料含浸体とトップドレッシング香料含
浸体、又は主要たばこ煙香料含浸体とケーシングソース
香料含浸体とトップドレッシング香料含浸体とを組合わ
せたり、或いは主要たばこ煙香料含浸体にケーシングソ
ース香料やとトップドレッシング香料等を配合すること
が好ましい。
【0013】また、吸気具としては、筒体のたばこ煙香
料含浸体と吸口との間に通気孔を設けたり、或いはたば
こ煙香料含浸体の基端部と吸口との間に空気吸入量調節
装置を設けたり、更にはたばこ煙香料含浸体の基端部と
吸口との間に、たばこ煙香料含有率を調節する適当な流
通抵抗を有して流通速度の遅い多孔質濾過体を装着した
空気吸入量調節装置を設けると良い。
【0014】
【作用】上述のような技術的手段により、使用時におい
て、着火して極低ニコチン・タール紙巻きたばこの基端
から流出したニコチン0.1 mg以下、或いはタール1 mg以
下の極低ニコチン・タールたばこ煙は、たばこ煙香料含
浸体を通過する過程で、たばこ煙香料含浸体より放出さ
れるタールを含まないニコチンを主成分とする主要たば
こ香料とケーシングソース香料とトップドレッシング香
料のたばこ煙香料蒸気が加味されて、吸口から流出する
際は、粒状成分がニコチン0.3 mg乃至2.1mg、タール1 m
g以下の複合たばこ煙に改良されて喫煙できるようにす
る。尚、この複合たばこ煙の粒状成分やガス成分を基準
値として、たばこ煙香料含有率の異なる銘柄を多数製造
するために、各段階毎に複合たばこ煙中のニコチン含有
量を調節した通気孔付き吸気具や、複合たばこ煙中のニ
コチン含有量を連続的段階的に微小調節できる空気吸入
量調節装置付き吸気具等を、極低ニコチン・タール紙巻
きたばこに接合して、多種多様な複合紙巻きたばこを提
供できるようにする。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0016】本発明の複合紙巻きたばこは、図1及び図
2に示すように、たばこ煙の粒状成分がニコチン0.1 mg
以下、或いはタール1 mg以下の極低ニコチン・タール紙
巻きたばこ1と、基端部に吸口6付き吸口濾過体5が内
蔵された筒体3の先端部に、たばこ煙香料含浸体4が内
蔵された筒体3aを埋設してなる吸気具2とを成形し、
前記極低ニコチン・タール紙巻きたばこ1の基端に前記
吸気具2の先端を紙巻体7にて接合したものである。
【0017】図3及び図4は、たばこ煙の粒状成分がニ
コチン0.1 mg以下、或いはタール1mg以下の極低ニコチ
ン・タール紙巻きたばこ1と、基端部に吸口6付き吸口
濾過体5が内蔵された筒体3の先端部に、たばこ煙香料
含浸体4が内蔵された筒体3aを埋設し、且つ筒体3の
たばこ煙香料含浸体4と吸口6との間に通気孔8を設け
てなる吸気具2とを成形し、前記極低ニコチン・タール
紙巻きたばこ1の基端に前記吸気具2の先端を紙巻体7
にて接合したものである。
【0018】図5及び図6は、たばこ煙の粒状成分がニ
コチン0.1 mg以下、或いはタール1mg以下の極低ニコチ
ン・タール紙巻きたばこ1の基端に、先端が開口された
筒体3の先端部側にたばこ煙香料含浸体4を内蔵し吸口
体11の基端部に吸口6を設けた吸気具2の先端部を紙
巻体7にて接合し、且つ極低ニコチン・タール紙巻きた
ばこ1の基端部から流出するたばこ煙が、たばこ煙香料
含浸体4を通過する過程で、ニコチンを主体とするたば
こ煙香料蒸気を補給されてなる複合たばこ煙のニコチン
含有率を、たばこ煙香料含浸体4の基端を流出してから
調整する空気吸入量調節装置Aを、吸気具2のたばこ煙
香料含浸体4と吸口6との間に設けた複合紙巻きたばこ
である。
【0019】即ち、吸気具2の空気吸入量調節装置A
は、図5及び図6に示すように、筒体3の基端部に、平
面三角形状の外方開口部9が軸心方向へ長く欠設された
外方開口回動部10を形成し、一方、吸口体11の先端
部に、内方調節部12が円周方向へ沿って傾斜状に欠設
した内方調節回動部13を構成し、前記筒体3の外方開
口回動部10に前記吸口体11の内方調節回動部13を
挿入して、外方開口部9の内方開口面と内方調節部12
の外方開口面との接触部に形成される空気吸入開口面積
14を調節できるように緩嵌状態で回動自在に接合さ
れ、そして、吸口体11の先端部近傍外周面には1 から
5 までの目盛15を内方調節部12の大きい側から小さ
い側へ等間隔に表示し、また、前記内方調節回動部13
は、外径が前記筒体3の外方開口回動部10の内径に合
致されるように成形され、且つ吸口体11の先端側は外
径が外方開口回動部10の外径に合致されるように成形
されたり、或いはそれより若干大径の端面リブを設けて
いる。更に、基端部の吸口6は口にくわえるのに適した
大きさに成形されている。
【0020】また、前記外方開口回動部10及び内方調
節回動部13は、外方開口部9を平面三角形状に欠設
し、一方、内方調節部12を円周方向へ沿って傾斜状に
欠設するように説明及び図示されているが、これに限ら
ず、外方開口部9を平面長方形状や或いは平面半円形状
に欠設したり、一方、内方調節部12を開口した端面に
相対する辺が円周方向へ沿って階段形状になるように欠
設したり、或いは開口した端面に相対する辺が円周方向
へ沿って傾斜するような三角形状や四角形状に欠設した
り、或いは、後述するような外方開口部9を若干大径の
外気孔17として、内方調節部12をこの外気孔17と
少なくとも略同大にした部分を有し、そこから円周方向
に沿って漸次小さくなるような円周方向へ長い調節長孔
18としたり、この調節長孔18のような窓の他に、外
方開口部9の端面に相対する辺が円周方向へ沿って傾斜
した三角形状や四角形状等の窓を穿設しても良い。尚、
吸口体11の抜出防止として、基端部に外方開口回動部
10を設けた筒体3の端部内周面に溝部や段部及び突起
部を形成し、一方、先端部に内方調節回動部13を設け
た吸口体11の端部外周面に突起部及び溝部や段部を形
成し、吸気具2の組立てにおいて、溝部や段部と突起部
を回動自在に嵌合して軸心方向の抜出しを防止しても良
い。
【0021】次に、図7及び図8は、たばこ煙の粒状成
分がニコチン0.1 mg以下、或いはタール1 mg以下の極低
ニコチン・タール紙巻きたばこ1と吸気具2を複合化す
るために、極低ニコチン・タール紙巻きたばこ1の基端
部と、吸気具2の構成要件であるたばこ煙香料含浸体4
を内蔵した筒体3aを円周方向に捲着して複合した紙巻
体7の基端部側に、平面三角形状の外方開口部9が軸心
方向へ長く欠設された外方開口回動部10を形成し、一
方、吸口体11の先端部に、内方調節部12が円周方向
へ沿って傾斜状に欠設し、且つ適当な流通抵抗を有する
流通速度の遅い内方多孔質濾過体16bを装着した内方
調節回動部13を構成し、前記紙巻体7の外方開口回動
部9に前記吸口体11の内方調節回動部13を挿入し
て、外方開口部9の内方開口面と内方調節部12の外方
開口面との接触部に形成される空気吸入開口面積14を
調節できるように緩嵌状態で回動自在に接合され、そし
て、吸口体11の先端部近傍外周面に1 から5 までの目
盛15を内方調節部12の大きい側から小さい側へ等間
隔に表示した複合紙巻きたばこである。尚、吸口体11
の抜出防止としては、紙巻体7の外方開口回動部10の
内周に突起部を形成し、一方、吸口体11の内方調節回
動部13の外周に溝部や段部を形成し、外方開口回動部
10の突起部と内方調節回動部13の溝部や段部とを嵌
合するようにしても良い。
【0022】また、図9及び図10は、たばこ煙の粒状
成分がニコチン0.1 mg以下、或いはタール1 mg以下の極
低ニコチン・タール紙巻きたばこ1と吸気具2を複合化
するために、極低ニコチン・タール紙巻きたばこ1の基
端部と、吸気具2の構成要件であるたばこ煙香料含浸体
4を内蔵した筒体3aを一体に接合した紙巻体7の基端
部に、外方開口部9として円形状又は三角形状や長方形
状等の外気孔17を開設した外方開口回動部10を形成
し、一方、流通抵抗が小さく流通速度が速い吸口濾過体
5の外周に、先端側に内方調節部12を形成する円周方
向へ長い調節長孔18を開設した吸口紙巻体11aを捲
着して、更に吸口紙巻体11aの調節長孔18を含む先
端部の外周に、適当な流通抵抗を有して流通速度の遅い
紙薄状多孔質濾過体16dを、捲着して構成される吸口
体11の内方調節回動部13を構成し、前記紙巻体7の
外方開口回動部10に、前記吸口体11の内方調節回動
部13を挿入して、紙巻体7の外方開口部9の外気孔1
7の内方開口面と吸口体11の内方調節部12の調節長
孔18の外方開口面に挟まれた紙薄状多孔質濾過体16
dに、投射して合成される空気吸入開口面積14を、自
由に調節できるように緩嵌状態で回動自在に接合され、
使用に際しては、外方開口回動部10の外気孔17から
内方に流入する外部空気は、先ず吸口紙巻体11aの先
端部外周に捲着された紙薄状多孔質濾過体16dに形成
された空気吸入開口面積14の部分を適当な流通速度と
所定の流通空気量で通過して、その空気吸入開口面積1
4を形成する吸口紙巻体11aの調節長孔18を経て吸
口濾過体5内に至り、そこで軸心方向に流通する極低ニ
コチン・タール紙巻きたばこ1の燃焼したたばこ煙と、
たばこ煙香料含浸体4より発生するたばこ煙香料蒸気と
の混合された複合たばこ煙と合流することにより、複合
たばこ煙の合成たばこ煙香料含有率を自由に調節するこ
とにより従来の喫煙に関する諸問題を解決することがで
きる。尚、紙薄状多孔質濾過体16dの基端にて抜出防
止を更に確実化するように、紙巻体7の外方開口回動部
10の基端に突起部を形成して、紙薄状多孔質濾過体1
6dの基端内の吸口紙巻体11aの外周に嵌合するよう
にしても良い。
【0023】尚、図11及び図12は、たばこ煙の粒状
成分がニコチン0.1 mg以下、或いはタール1 mg以下の極
低ニコチン・タール紙巻きたばこ1と吸気具2を複合化
するために、極低ニコチン・タール紙巻きたばこ1の基
端部と、吸気具2の構成要件であるたばこ煙香料含浸体
4を内蔵した筒体3aを一体に接合した紙巻体7の基端
部に、外方開口部9として外面に外方多孔質濾過体16
aを装着した外気孔17を開設した外方開口回動部10
を形成し、一方、流通抵抗が小さくて流通速度が速い通
気性の吸口濾過体5の外周に、先端側に内方調節部12
を形成する円周方向へ長い調節長孔18を開設した、
紙、合成紙製の吸口紙巻体11aを捲着して構成される
吸口体11の内方調節回動部13を構成し、前記紙巻体
7の外方開口回動部10に、前記吸口体11の内方調節
回動部13を挿入して、紙巻体7の外方開口部9の外気
孔17の内方開口面と吸口体11の内方調節部12の調
節長孔18の外方開口面にて合成される空気吸入開口面
積14を、自由に調節できるように密着状態で回動自在
に接合され、使用に際しては外方開口回動部10の外方
多孔質濾過体16aを通過して外気孔17から内方に流
入する外部空気は、その空気吸入開口面積14を形成す
る吸口紙巻体11aの調節長孔18を経て吸口濾過体5
内に到り、そこで軸心方向に流通する極低ニコチン・タ
ール紙巻きたばこ1の燃焼したたばこ煙と、たばこ煙香
料含浸体4より発生するたばこ煙香料蒸気との混合され
た複合たばこ煙と合成することにより、複合たばこ煙の
合成たばこ煙香料含有率を自由に調整して従来の喫煙に
関する諸問題を解決することができる。尚、吸口体11
の抜出防止としては、紙巻体7の外方開口回動部10の
基端内に突起部を形成し、吸口体11の内方調節回動部
13の外周に溝部や段部を形成し、突起部と溝部や、突
起部と段部基端の吸口体11の外周面とを嵌合するよう
にしても良い。
【0024】また、図13及び図14は、たばこ煙の粒
状成分がニコチン0.1 mg以下、或いはタール1 mg以下の
極低ニコチン・タール紙巻きたばこ1と吸気具2を複合
化するために、極低ニコチン・タール紙巻きたばこ1の
基端部と、吸気具2の構成要件であるたばこ煙香料含浸
体4を内蔵した筒体3aを一体に接合した紙巻体7の基
端部に、内方調節部12として円周方向へ長い調節長孔
18を開設し、その内面に、適当な流通抵抗を有して流
通速度が遅い内方多孔質濾過短管16cを端面の挿入案
内部13bより内方に装着した内方調節回動部13を形
成し、一方、流通抵抗が小さく流通速度が速い吸口濾過
体5の外周に、先端側に外方開口部9を形成する外気孔
17を開設した、紙や合成紙製の吸口紙巻体11aを捲
着して構成される吸口体11の外方開口回動部10を構
成し、前記紙巻体7の内方調節回動部13に設けられた
挿入案内部を13bを、前記吸口体11の外方開口回動
部10の内方に圧迫しながら挿入して、内方調節回動部
13の基端面と吸口体11に内蔵された吸口濾過体5の
先端面とを接触し、吸口体11の外方開口部9の外気孔
17の内方開口面と紙巻体7の内方調節部12の調節長
孔18の外方開口面にて合成されて成る空気吸入開口面
積14を自由に調節できるように密着状態で回動自在に
接合され、使用に際しては、吸口体11の外方開口回動
部10の外気孔17から内方に流入する外部空気は、そ
の空気吸入開口面積14を形成する紙巻体7の内方調節
部12の調節長孔18を経て内方多孔質濾過短管16c
を通過して、そこで軸心方向に流通する極低ニコチン・
タール紙巻きたばこ1の燃焼したたばこ煙と、たばこ煙
香料含浸体4より発生するたばこ煙香料蒸気との混合さ
れた複合たばこ煙と合流することにより、複合たばこ煙
の合成たばこ煙香料含有率を自由に調節して従来の喫煙
に関する諸問題を解決することができる。尚、吸口体1
1の抜出防止としては、紙巻体7の内方調節回動部13
や挿入案内部13bの外周に突起部を形成し、一方、吸
口体11の外方開口回動部10の内周に溝部や段部を形
成して、突起部と溝部や段部基端を嵌合するようにして
も良い。
【0025】尚、図15及び図16は、たばこ煙香料含
浸体4を内蔵した筒体3の基端部に、平面三角形状の外
方開口部9が軸心方向へ長く欠設された外方開口回動部
10を設け、吸口体11の先端部に円周方向へ沿って傾
斜状に欠設した内方調節部12に、内方多孔質濾過体1
6bを装着した内方調節回動部13を構成し、外方開口
回動部10と内方調節回動部13を緩嵌状態で回動自在
に接合した吸気具2の先端部と、たばこ煙の粒状成分が
ニコチン0.1 mg以下、或いはタール1 mg以下の極低ニコ
チン・タール紙巻きたばこ1の基端部を、紙巻体7にて
接合した複合紙巻きたばこや、図17及び図18に示す
ように、たばこ煙香料含浸体4を内蔵した筒体3の基端
部に内方調節回動部13を設け、一方、吸口体11の先
端部に外方開口回動部10を設け、筒体3の内方調節部
12に適当な流通抵抗を有して流通速度が遅い内方多孔
質濾過体16bを装着した内方調節回動部13に、吸口
体11の外方開口回動部10を緩嵌状態で回動自在に接
合した吸気具2の先端部と、たばこ煙の粒状成分がニコ
チン0.1 mg以下、或いはタール1 mg以下の極低ニコチ
ン.タール紙巻きたばこ1の基端部を、紙巻体7で接合
した複合紙巻きたばこである。吸気具2の効果と各種銘
柄の極低ニコチン・タール紙巻きたばこ1の効果を相乗
化するために両者を前記のように紙巻体7にて一体に接
合した複合紙巻きたばこを市場に提供すれば、従来市販
の紙巻きたばこでは到底達成できなかった喫煙者の香味
嗜好を満足すると共に喫煙者と同室する人々に対する種
々の問題を解消することができる。尚、吸口体11の抜
出防止として、基端部に外方開口回動部10を設けた筒
体3、及び先端部に外方開口回動部10を設けた吸口体
11の端部内周面に溝部や段部及び突起部を形成し、一
方、先端部に内方調節回動部13を設けた吸口体11、
及び基端部に内方調節回動部13を設けた筒体3の端部
外周面に突起部及び溝部や段部を形成し、吸気具2の組
立てにおいて、溝部や段部と突起部を回動自在に嵌合し
て軸心方向の抜出しを防止しても良い。
【0026】尚、前記空気吸入量調節装置Aを設けた複
合紙巻きたばこにおいては、使用中に吸口体11が抜け
ることを防止するために、基端部に外方開口回動部10
を設けた紙巻体7や筒体3、及び先端部に外方開口回動
部10を設けた吸口体11の端部内周面に溝部を形成
し、一方、先端部に内方調節回動部13を設けた吸口体
11、及び基端部に内方調節回動部13を設けた紙巻体
7や筒体3の端部外周面に突起を形成し、吸気具2の組
立てにおいて溝部と突起を回動自在に嵌合して軸心方向
の抜出しを防止しても良い。また、外方開口部9と内方
調節部12とを1個ずつ組合わせるように説明及び図示
されているが、これに限定されることなく、外方開口部
9を1 個とし、内方調節部12を2 個としたり、或いは
この逆に外方開口部9を2 個とし、内方調節部12を1
個としたり、更には外方開口部9と内方調節部12とを
複数個ずつ組合わせても良い。
【0027】本発明に使用される極低ニコチン・タール
紙巻きたばこ1は、そのたばこ煙の粒状成分がニコチン
0.1 mg以下、或いはタール1 mg以下になるように製造
し、吸気具2の筒体3や吸口体11は、抜出防止を含む
薄肉成形性や弾力性や柔軟性等の良いプラスチック製
や、使用後の焼却処分に便利な紙製や合成紙製としても
良い。尚、紙巻体7や吸口紙巻体11aは、表面に溝部
や突起部や段部を予め形成された紙を特別に製造して捲
着するようにし、紙巻体7や吸口紙巻体11aの内外面
に形成された突起部と溝部や突起部と段部等の嵌合によ
って、プラスチック製の場合と同様な吸口体11の抜出
防止をしても良い。
【0028】次に、前記たばこ煙香料含浸体4は、従来
の紙巻きたばこの喫煙時の、嗅覚、味覚、吸覚等の感覚
を考慮して違和感のないように計画し、たばこ煙香料含
有空気を嗜好する使用者の多種多様な香味嗜好を満足さ
せる作用効果を奏するように創出されるもので、従来の
紙巻きたばこが、煙草葉に着火され煙草葉の高温燃焼に
よって発生するたばこ煙を吸引されることによる喫煙者
自身や周囲の人々の健康上に及ぼす悪影響を確実に防止
すると共に、喫煙者の多種多様な香味嗜好を満足させる
ために、煙草葉の高温燃焼によって発生するガンの発生
原因となるタール微粒子や、不完全燃焼によってガス中
毒する一酸化炭素や、公害の問題として取り上げられて
いる二酸化窒素や、気道の線毛の運動を麻痺させて咳・
痰の発生と気管支炎の原因となるシアン化水素及びシア
ン等の有害物質や有害ガスを発生せず、その影響を予め
除去したニコチン0.2 mg乃至2.0 mg、タール0 mgの粒状
成分のたばこ煙に相当するニコチン蒸気を発生するニコ
チンを主成分としてそれにたばこ煙類似香料を加えた主
要たばこ煙香料と、芳香や風味を改善するケーシングソ
ース香料と、トップドレッシング香料等を、それぞれ流
通抵抗が従来の紙巻きたばこと同様なプラスチック製、
綿製、煙草葉製、紙製等の通気性多孔質物質に含浸し
た、主要たばこ煙香料含浸体とケーシングソース香料含
浸体、又は主要たばこ煙香料含浸体とトップドレッシン
グ香料含浸体、又は主要たばこ煙香料含浸体とケーシン
グソース香料含浸体とトップドレッシング香料含浸体と
を組合わせたり、或いは、主要たばこ煙香料含浸体にケ
ーシングソース香料やトップドレッシング香料等を配合
したものである。尚、主要たばこ煙香料含浸体に配合さ
れるニコチン含有量は目的に応じて増減されるものであ
る。
【0029】即ち、従来における1 本の紙巻きたばこの
たばこ煙中の粒状成分は、ニコチン0.3 mg乃至2.1 mg、
タール6 mg乃至25 mg であるが、複合紙巻きたばこに使
用される極低ニコチン・タール紙巻きたばこ1のたばこ
煙の粒状成分がニコチン0.1mg、タール1 mgの極低ニコ
チン・タール紙巻きたばこ1とする場合は、タール0m
g、ニコチン0.2 mg乃至2.0 mgのニコチン蒸気を発生す
るような主要たばこ煙香料と、ケーシングソース香料と
トップドレッシング香料等をたばこ煙香料含浸体4に配
合して、吸口より吸出する複合たばこ煙の粒状成分をニ
コチン0.3 mg乃至2.1 mg、タール1 mg以下になるように
したり、或いは、たばこ煙の粒状成分がニコチン0.05 m
g 、タール0.5 mgの極低ニコチン・タール紙巻きたばこ
1とする場合は、タール0 mg、ニコチン0.25 mg 乃至2.
05 mg のニコチン蒸気を発生するような主要たばこ煙香
料と、ケーシングソース香料とトップドレッシング香料
等をたばこ煙香料含浸体4に配合することが好ましい。
【0030】まず、主要たばこ煙香料含浸体の成分構成
と製造方法は、煙草葉を適当に燃焼させた煙成分を脂肪
や吸収剤に吸収させた後にアルコールによって抽出され
たたばこ煙精油やヘキサン、石油エーテル、ベンゼン等
の揮発性溶媒に煙草葉や半燃焼煙草葉を浸して得た抽出
液を蒸発装置によって低温で濃縮し再処理して得たたば
こ煙精油やアントン、アルコール、エーテル、プロピル
アルコール等の揮発性溶剤を用いてたばこ煙精油を抽出
し、溶剤を除去したたばこ煙精油等の天然香料と、たば
こ煙類似香料である6 −メチルキノリン、6 −イソプロ
ピルキノリン、イソ吉草酸シンナミル等の合成香料を単
独又は複合して含浸された主要たばこ煙香料含浸体を主
体としたり、或いは市販の液体ニコチンを主に含浸され
た主要たばこ煙香料含浸体が使用されるものである。
【0031】次に、芳香と風味の改善に使用される香料
含浸体としては、主要たばこ煙香料含有空気の香味に丸
味をつけ、香味的な特殊性を発揮させるためのグリセリ
ン、グリコール、ソルビトール等の保湿材や適当な湿り
気を与えて吸い易くするための砂糖、糖蜜等や、煙草の
香味を円やかにすると共に、たばこ煙の嫌な味や刺激を
緩和するため、甘草エキス、ココア、イチジク、レーズ
ン等の果実エキスや、また、喉に対する刺激を抑えるた
めに、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸等の配合材料を調合
したケーシングソース香料を多孔質物質に含浸したケー
シングソース香料含浸体と、主要たばこ煙香料含有空気
の芳香や風味を多様化し、従来の紙巻きたばこと同様に
たばこ煙香料吸入用パイプ型フィルターの各種銘柄、特
質を引き立たせるための揮発性の香料で洋酒、果実、乾
果実、樹皮等の特徴をもった調合香料はじめ、花香系、
スパイス系、はっか、はっか油のような清涼感を付与す
る香料等の広い範囲の香料を合成して、各種銘柄が有す
る新鮮なたばこ香味を創成したトップドレッシング香料
を多孔質物質に含浸したトップドレッシング香料含浸体
等を副体とするもので、従来の紙巻きたばこが有する喫
煙者の多種多様な香味嗜好を満足させる長所と同様に、
たばこ煙香料含有空気に関する使用者の多種多様な香味
嗜好を満足させる作用効果を奏するものである。
【0032】尚、圧搾法や冷浸抽出法や水蒸気蒸留法や
温浸抽出法や溶剤抽出法等によって抽出された香りの高
い草や木や花の香りの基である精油を用いて喫煙者の心
と身体の不調を回復させ、喫煙による有害物質や有害ガ
スによる問題を解消するために、喘息、気管支炎、咳、
痰等の呼吸器官の症状に有効な安息香油、ヒソップ油、
ラベンター油、ペパーミント油、ベルガモット油、ユー
カリ油、シダーウッド油、バジル油、バラ油、マージョ
ラム油、レモン油、ローズマリー油、タイム油等の精油
と、気道の殺菌消毒作用があり、不安神経症や抑うつ症
等に有効なサンダルウッド油、ジャスミン油、ジュニパ
ー油、ゼラニウム油、ネロリ油、乳香油、メリッサ油、
ラベンダー油等の精油を各種調合して、前記香料含浸体
に適宜配合しても良い。このような香料含浸体を使用し
た複合紙巻きたばこの喫煙は、新規な香味嗜好を満足で
きると共に併せて健康や美容にも良い。
【0033】このたばこ煙香料含浸体4の構成は、図示
例には1 本のプラスチック製、綿製、煙草葉製、紙製等
の通気性多孔質物質にニコチンを主体としてたばこ煙類
似香料を加えた主要たばこ煙香料に、芳香と風味を多種
多様に加味するケーシングソース香料やトップドレッシ
ング香料等の配合を規格化して製造するようにしている
が、これに何等限定されるものでないことは勿論であ
る。すなわち、ニコチン、香料等の含浸保持性の良いプ
ラスチック製、綿製、煙草葉製、紙製等の通気性多孔質
物質に主要たばこ煙香料、ケーシングソース香料、トッ
プドレッシング香料等が、それぞれ含浸された主要たば
こ煙香料含浸体、ケーシングソース香料含浸体、トップ
ドレッシング香料含浸体の形状を、短管や、粒状、布
状、ボール状等として、それらをマトリックス的に各種
組合わせて筒体3aに内蔵すると、芳香や風味を物的、
数量的に標準化することや取扱いが容易になるため、正
確に多種多様なたばこ煙香料含浸体4を規格化して製造
することができるので、新しい複合紙巻きたばこの芳香
と風味の多様化や標準化を、更に広範囲に且つ容易にす
ることができる。
【0034】また、たばこ煙香料含浸体4を内蔵する筒
体3aや筒体3は、ニコチン溶液や香料等により湿潤し
ないプラスチック等の材質が使用されるので、筒体3a
や筒体3の外周は、紙巻体7との接着を容易且つ確実に
するために適当な粗さの表面にすることが好ましい。そ
れに、吸口濾過体5は、流通抵抗の小さい通気性の良い
プラスチック製多孔質濾過体が使用される。
【0035】尚、吸気具2の他の着眼点は、従来におけ
るフィルター付き紙巻きたばこの問題点が、前述のごと
く着火して吸い初めてから未燃焼煙草葉やフィルター
に、ニコチン微粒子やタール微粒子が累積的に付着する
ことによって、吸い初めには良かったたばこ煙の芳香と
風味が次第に悪化し、喫煙者の保険衛生上の問題も次第
に増大するものであることから、その吸い初めてから増
大するたばこ煙中のニコチン・タール含有率を自由に調
節する空気吸入量調節装置Aや、予めニコチン・タール
含有率を適当に設定できる通気孔8を設けることが好ま
しい。この場合、この通気孔8の外面又は内面に、適当
な流通抵抗を有して流通速度の遅い多孔質濾過体16を
装着すると通気孔8の面積が大きくても希釈用空気の流
入量を微小に設定しておくことができる。
【0036】本発明は、たばこ煙の粒状成分がニコチン
0.1 mg以下、或いはタール1 mg以下の極低ニコチン・タ
ール紙巻きたばこ1の基端に、先端が開口された筒体3
の先端部側に、吸口より吸出される複合たばこ煙の粒状
成分がニコチン0.3 mg乃至2.1 mg、タール1 mg以下にな
るようなニコチン成分主体の主要たばこ煙香料や、それ
にケーシングソース香料やトップドレッシング香料等を
加味して配合したたばこ煙香料含浸体4を内蔵し、筒体
3の基端部に内蔵された吸口濾過体5に吸口6を設けた
吸気具2の先端部を紙巻体7にて接合したり、たばこ煙
の粒状成分がニコチン0.1 mg以下、或いはタール1 mg以
下の極低ニコチン・タール紙巻きたばこ1の基端に、先
端が開口された筒体3の先端部側に、前記たばこ煙香料
含浸体4を内蔵し、筒体3の基端部の吸口濾過体5に吸
口6を設け、たばこ煙香料含浸体4と吸口6との間に通
気孔8を設けた吸気具2の先端部を紙巻体7にて接合し
たものや、前記たばこ煙香料含浸体4を筒体3の先端部
に内蔵し、前述の通気孔8や空気吸入量調節装置Aを、
たばこ煙香料含浸体4の基端部と吸口6との間に設置し
て、極低ニコチン・タール紙巻きたばこ1の基端部と、
吸気具2の先端部とを紙巻体7で接合した独特の構成に
より、外方開口部9の内方開口面と内方調節部12の外
方開口面にて合成される空気吸入開口面積14を、自由
に調節できるように密着状態で回動自在に接合され、使
用に際しては、外方開口回動部10の外方開口部9を通
過して内方調節部12から内方に流入する外部空気は、
その空気吸入開口面積14を経て吸口体11内に至り、
そこで軸心方向に流通する極低ニコチン・タール紙巻き
たばこ1の燃焼したたばこ煙と、たばこ煙香料含浸体4
より発生するたばこ煙香料蒸気の混合された複合たばこ
煙と合流することにより、複合たばこ煙の合成たばこ煙
香料含有率を自由に調節して従来の紙巻きたばこによる
喫煙に関する問題を解決することができる。
【0037】本発明は、このようにタール含有量が極め
て少なく、且つ微妙なニコチン含有たばこ煙に関する喫
煙者の香味嗜好を満足する新規な複合たばこ煙を、極低
ニコチン・タール紙巻きたばこ1と、先端が開口された
筒体3の先端部側や筒体3aにたばこ煙香料含浸体4を
内蔵された吸気具2の先端部とを接合して複合体とする
独特の構成により、従来から当業者のなし得なかった至
難な紙巻きたばこの問題を解決することを技術的思想と
するものであるから、特許請求の範囲に記載された技術
範囲であれば、図示例の構造に限定されるものではな
い。
【0038】以上のように本発明によれば、タール含有
量の極減された多種多様な香味の複合たばこ煙を嗜好で
きるばかりでなく、優れた上位概念の発明であることか
ら前述のような広い応用性により、これまでにない新し
い複合たばこ煙を自由に選択して嗜好できる複合紙巻き
たばこを提供できるものである。
【0039】
【発明の効果】本発明は、叙上のように、たばこ煙の粒
状成分がニコチン0.1 mg以下、或いはタール1 mg以下の
極低ニコチン・タール紙巻きたばこ1と吸気具2を複合
化するために、極低ニコチン・タール紙巻きたばこ1の
基端に、先端が開口された筒体3の先端部側にたばこ煙
香料含浸体4を内蔵し、筒体3の基端部に内蔵された吸
口濾過体5に吸口6を設けた吸気具2の先端部を紙巻体
7にて接合した複合紙巻きたばこや、たばこ煙の粒状成
分がニコチン0.1 mg以下、或いはタール1 mg以下の極低
ニコチン・タール紙巻きたばこ1の基端に、先端が開口
された筒体3の先端部側にたばこ煙香料含浸体4を内蔵
し、たばこ煙香料含浸体4と吸口6との間に通気孔8を
設けた吸気具2の先端部を紙巻体7にて接合した複合紙
巻きたばこや、たばこ煙の粒状成分がニコチン0.1 mg以
下、或いはタール1 mg以下の極低ニコチン・タール紙巻
きたばこ1の基端に、先端が開口された筒体3の先端部
側にたばこ煙香料含浸体4を内蔵し、且つこのたばこ煙
香料含浸体4の基端部と吸口6との間に空気吸入量調節
装置料Aを設けた吸気具2の先端部を紙巻体7にて接合
し複合紙巻きたばこや、たばこ煙の粒状成分がニコチン
0.1 mg以下、或いはタール1 mg以下の極低ニコチン・タ
ール紙巻きたばこ1と吸気具2を複合化するために、極
低ニコチン・タール紙巻きたばこの基端部と、吸気具2
の構成要件であるたばこ煙香料含浸体4を紙巻体7にて
接合した構成を要部とする吸気具2の空気吸入量調節装
置Aに、適当な流通抵抗を有して流通速度の遅い外方多
孔質濾過体16aや内方多孔質濾過体16bや内方多孔
質濾過短管16cや紙薄状多孔質濾過体16d等の多孔
質濾過体16を装着した本発明の複合紙巻きたばこは、
粒状成分がニコチン0.1 mg以下、或いはタール1 mg以下
の極低ニコチン・タール紙巻きたばこ1のたばこ煙を、
ニコチン0.3 mg乃至2.1 mg、タール1 mg以下のたばこ煙
となるように、たばこ煙香料含浸体4にてたばこ煙香料
蒸気を補給し、且つ喫煙者の通常嗜好するたばこ煙の香
味に調整して喫煙できるようにしたタール含有成分の極
減された適当なニコチン含有の複合たばこ煙であること
から、従来の極低ニコチン・タールの紙巻きたばこを単
に喫煙する場合のような物足りなさがなく、喫煙者の香
味嗜好を充分に満足するばかりか、予め有害物質や有害
ガスの発生量が極減されたものであるため、従来の紙巻
きたばこ煙のたばこ煙中に含有するガンの発生原因とな
るタール微粒子や、不完全燃焼によってガス中毒する一
酸化炭素や、公害の問題として取り上げられている二酸
化窒素や、気道の線毛の運動を麻痺させて咳・痰の発生
と気管支炎の原因となるシアン水素及びシアン等の有害
物質や有害ガスが、喫煙者の体内に吸入されることによ
る喫煙者の保険衛生上の問題や、喫煙者と同室する幼児
や病弱者や嫌煙者に対して及ぼす不快感や保険衛生上の
問題を解決することができる。
【0040】以上、有害物質や有害ガスを最初から極減
するようにした極低ニコチン・タール紙巻きたばこ1
は、それのみでは喫煙者の期待するニコチン含有たばこ
煙の香味を充分に嗜好できず喫煙による満足感を得られ
ないが、本発明の複合紙巻きたばこは、極低ニコチン・
タール紙巻きたばこ1による極薄のたばこ煙に、吸気具
2に内蔵されたたばこ煙香料含浸体4より新たにニコチ
ン蒸気を主体にした多種多様な香味のたばこ煙香料蒸気
を加味して新規な複合たばこ煙とすることができるの
で、これまでに具現化されなかったタール成分の極減さ
れた適当な香味のニコチン含有成分のたばこ煙を嗜好で
きる紙巻きたばこを提供することができる。
【0041】即ち、本発明の複合紙巻きたばこは、極低
ニコチン・タール紙巻きたばこ1とたばこ煙香料含浸体
4との相乗効果を有効に発揮すると共に、更に通気孔8
や空気吸入量調節装置Aによって多種多様な香味の複合
たばこ煙を嗜好することができて、従来における喫煙の
態様を革新するものであるから、従来のフィルター付き
紙巻きたばこのライフサイクルを切替える新商品効果を
奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】吸気具に通気孔を設けた実施例を示す縦断正面
図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】吸気具に空気吸入量調節装置を設けた実施例を
示す縦断正面図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】空気吸入量調節装置に多孔質濾過体を設けた実
施例を示す縦断正面図である。
【図8】図7の平面図である。
【図9】図7の他の実施例を示す縦断正面図である。
【図10】図9の平面図である。
【図11】図7の他の実施例を示す縦断正面図である。
【図12】図11の平面図である。
【図13】図7の他の実施例を示す縦断正面図である。
【図14】図13の平面図である。
【図15】図7の他の実施例を示す縦断正面図である。
【図16】図15の平面図である。
【図17】図7の他の実施例を示す縦断正面図である。
【図18】図17の平面図である。
【符号の説明】
1 極低ニコチン・タール紙巻きたばこ 2 吸気具 3 筒体 3a 筒体 4 たばこ煙香料含浸体 5 吸口濾
過体 6 吸口 7 紙巻体 8 通気孔 9 外方開
口部 10 外方開口回動部 11 吸口
体 11a 吸口紙巻体 12 内方
調節部 13 内方調節回動部 13b 挿
入案内部 14 空気吸入開口面積 15 目盛 16 多孔質濾過体 16a 外
方多孔質濾過体 16b 内方多孔質濾過体 16c 内
方多孔質濾過短管 16d 紙薄状多孔質濾過体 17 外気
孔 18 調節長孔 A 空気吸
入量調節装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 複合紙巻きたばこ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、煙草葉を燃焼して発生
するたばこ煙を吸入する紙巻きたばこを改良した複合紙
巻きたばこに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の両切り紙巻きたばこやフィルター
付き紙巻きたばこ等の紙巻きたばこは、吸口前において
タール成分を含有しないたばこ煙香料蒸気を追加して、
原たばこ煙を改善して喫煙できるようにする機能を有し
ないものである。従来は安定して年間3000億本が消
費されるように多種類の銘柄により喫煙者の多種多様な
香味嗜好を満足すべく販売されているが、避けられない
欠点として喫煙の際における煙草葉の高温燃焼によって
発生するたばこ煙を、喫煙者が吸口から吸い込むたばこ
煙の粒状成分が、両切り紙巻きたばこよりも少ないフィ
ルター付き紙巻きたばこの場合でも、通常ニコチン0.
3mg乃至2.7mg、タール3mg乃至28mgであ
ることから、ガンの発生原因になるタール微粒子や、た
ばこ煙のガス成分中における不完全燃焼によってガス中
毒する一酸化炭素や、公害の問題として取り上げられて
いる二酸化窒素や、気道の線毛の運動を麻痺させて咳・
痰の発生と気管支炎の原因となるシアン化水素及びシア
ン等の有害ガスによる喫煙者の保険衛生上の問題を有
し、他面、喫煙者の吸うたばこ煙中のタール微粒子や一
酸化炭素や二酸化窒素やシアン化水素、シアン等の有害
物質や有害ガス等が室内に漂うことから、同室する幼児
や病弱者や嫌煙者に対して及ぼす不快感や保険衛生上の
問題を有することである。
【0003】このような紙巻きたばこの諸問題を軽減す
るために、従来、両切り紙巻きたばこの改良商品として
多く使用されるフィルター付き紙巻きたばこは、特色と
して吸口から喫煙者が吸入する主流煙中の有害物質や有
害ガスの含有量を軽減するために、両切り紙巻きたばこ
の基端部にフィルターを接合したり、両切り紙巻きたば
この基端部にたばこ煙を希釈するためのピンホールを円
周に多数穿設したフィルターを接合したものが使用され
るが、それでもフィルター付き紙巻きたばこに着火して
吸い初めてからたばこ煙中のニコチン、タール微粒子
が、紙巻きたばこの基端部のフィルターに累積的に付着
することにより、たばこ煙の芳香や風味を阻害すること
による喫煙者の不満や、フィルターの累積的汚損によっ
て発生するたばこ煙のタール含有成分の増加による喫煙
者の保険衛生上の問題や、喫煙者と同室する幼児や病弱
者や嫌煙者等に関する保険衛生上の問題を解決すること
はこれまで極めて困難であった。そのため、単に、前記
有害物質や有害ガスを喫煙者の体内に吸入されることに
よる喫煙者の保険衛生上の問題のみを軽減する対策とし
て、たばこ煙を希釈して吸う喫煙具が使用され、使用に
際して内蔵された多孔質濾過体や内壁がニコチン、ター
ルによって汚損されると、それらの喫煙具の多孔質濾過
体を新品と取替えたり、或いは本体を破棄していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の紙巻きたばこ
は、吸口から吸入されるたばこ煙の粒状成分が、通常ニ
コチン0.3mg乃至2.7mg、タール3mg乃至2
8mgとして喫煙者の多種多様な喫煙に関する要望を満
足するように、各種銘柄の紙巻きたばこが年間略300
0億本が販売されるが、その両切り紙巻きたばこやフィ
ルター付き紙巻きたばこ等の共通の特質は、図19に各
種銘柄の紙巻きたばこの数値をグラフにプロットして斜
線Lで示すように、吸口から吸入されるたばこ煙中のタ
ール量とニコチン量間には、略[タール量mg=1.6
mg+10.6×ニコチン量mg]の比例関係があるの
で、たばこ煙の保険衛生上の問題を解決するために、タ
ール量を極減すると、必然的にたばこ煙のニコチン香味
が希薄化することから、喫煙者の香味嗜好が満足されな
いというたばこ煙固有の二律背反性により、タール量の
みを1mg以下に極減して、ニコチン量は通常のたばこ
煙のように0.3mg乃至2.7mgとするような、ニ
コチンとタールとを別々に除去したり調節したりするこ
とは全く困難な問題であった。
【0005】来の紙巻きたばこは、当初は両切り紙巻
きたばこが主流であったが、そのたばこ煙中に含有する
ガンの発生原因となるタール成分や、不完全燃焼によっ
てガス中毒する一酸化炭素や、公害の問題として取り上
げられている二酸化窒素や、気道の線毛の運動を麻痺さ
せて咳・痰の発生と気管支炎の原因となるシアン化水素
及びシアン等の量が多いことによる喫煙者の衛生的危険
を防止するためにフィルター付き紙巻きたばこが発明さ
れたことによりライフサイクルが切替えられて、今日で
はフィルター付き紙巻きたばこが主流になっているもの
である。
【0006】かしながら、そのようなフィルター付き
紙巻きたばこでも、喫煙の際における煙草葉の高温燃焼
によって発生するガンの発生原因となるタール微粒子
や、不完全燃焼によってガス中毒する一酸化炭素や、公
害の問題として取り上げられている二酸化窒素や、気道
の線毛の運動を麻痺させて咳・痰の発生と気管支炎の原
因となるシアン化水素及びシアン等の有害物質や有害ガ
スを抜本的に少なくするものではなく、紙巻きたばこに
着火して吸い初めに前記有害物質や有害ガスの軽減され
たたばこ煙は、次第に紙巻きたばこの基端部煙草葉やフ
ィルターに捕捉された前記有害物質や有害ガスによっ
て、復元的に吸口より吸入されるたばこ煙中の前記有害
物質や有害ガスの含有量を増大することから喫煙者の保
険衛生上の問題を有し、又、喫煙者が吸口から吸入し吐
き出すたばこ煙や、着火部から多量の有害物質や有害ガ
スを含有して出るたばこ煙は、両切り紙巻きたばこと同
様に室内に漂うことから、同室する幼児や病弱者や嫌煙
者に対して及ぼす不快感や保険衛生上の問題を不可避的
に有するものである。
【0007】このような諸問題のうち、喫煙者の保険衛
生上の問題だけを解決するために考案された、多孔質濾
過体内蔵喫煙具や、ピンホール付き喫煙具や、ピンホー
ル付き多孔質濾過体内蔵喫煙具が使用されるが、それら
は高温のたばこ煙を希釈用空気にて冷却して、吸入する
たばこ煙のニコチン、タール含有率を低減することにつ
いては長所を有する半面、たばこ煙の無香味化や希釈用
空気の過剰化により喫煙者の香味嗜好を満足し得ないも
のであると共に、紙巻きたばこの使用取扱面で手数を要
する問題を有するものである。
【0008】いずれにしても、紙巻きたばこに関する前
記諸問題を解決する方法や、各喫煙具の前記諸問題を解
決する方法は、その発明に困難性がないように認められ
るにも拘らず、長年の間世界的にも要望され問題化され
ながらも、当業者が容易になし得なかったものである
が、これらの諸問題を紙巻きたばこの改善によって全体
的全面的に解決される技術的思想が創出されるならば、
将来の喫煙態様を革新するものである。
【0009】そこで、本発明は、上述のようなフィルタ
ー付き紙巻きたばこの喫煙における、喫煙者自体の保険
衛生上の問題や、喫煙者と同室する人々の保険衛生上の
問題を本質的に解決するために、これら諸問題の根源
が、紙巻きたばこの高温燃焼によるたばこ煙の特質であ
る[タール量=1.6+10.6×ニコチン量]の、タ
ール量がニコチン量の略10倍であることを解除するこ
とに着目して、有害物質や有害ガスの発生源を予め極減
したニコチン、タール成分の少ないたばこ煙を本発明の
吸口から吸入するまでに、喫煙者の多種多様な香味嗜好
を満足する適当なニコチン含有量で、タール含有量のみ
を極減した複合たばこ煙とすることのできるような、極
低ニコチン・タール紙巻きたばこと、たばこ煙香料含浸
体を内蔵する吸気具との複合体による相乗効果や、吸口
から吸入する複合たばこ煙中のたばこ煙香料含有率を各
種調節するために、極低ニコチン・タール紙巻きたばこ
と、たばこ煙香料含浸体を内蔵する吸気具との前記構成
に、通気孔や空気吸入量調節装置を設けることによる新
たな相乗効果を奏することを技術的思想として、紙巻き
たばこの吸口から吸入されるたばこ煙や、着火部から出
るたばこ煙等のたばこ煙の粒状成分がニコチン0.1m
g以下、或いはタール1mg以下である、極低ニコチン
・タール紙巻きたばこより発生するたばこ煙を、極低ニ
コチン・タール紙巻きたばこの基端と吸口との間に設け
られたたばこ煙香料含浸体により、ニコチン成分を主体
にしたたばこ煙香料を含有するたばこ煙香料蒸気を追加
補充して、従来の紙巻きたばこならば粒状成分がニコチ
ン0.3mg乃至2.7mg、タール1mg以下のたば
こ煙に相当するような、タール含有量の極小でニコチン
含有量を調節された複合たばこ煙を喫煙できるようにし
て、本発明の技術的課題を全体的、全面的に解決すべく
したもので、長年の間、当業者の予測し得ない新規なた
ばこ煙を喫煙者が嗜好できるようにする。
【0010】従来、喫煙者や喫煙者と同室する非喫煙者
及ぼす問題の少ない紙巻きたばこは、たばこ煙の粒状
成分がニコチン0.1mg以下或いはタール1mg以下
の極低ニコチン・タール紙巻きたばこであれば良いけれ
ども、通常、喫煙者に嗜好されるたばこ煙の粒状成分が
ニコチン0.6mg乃至1.7mgの紙巻きたばこであ
ることから、実用面においてはニコチン含有量の極めて
少ないたばこ煙を吸わされることによる物足りなさによ
り、二律背反的に喫煙者に敬遠されることから普及性の
ないものであるが、本発明は、このような問題の根源が
従来のたばこ煙のタールとニコチンの関係を示す図19
の斜線Lの[タール量=1.6+10.6×ニコチン
量]の比例関係にあることに着目して、紙巻きたばこの
吸口から吸入されるたばこ煙や着火部から外に出るたば
こ煙の粒状成分が、ニコチン0.1mg以下或いはター
ル1mg以下の極低ニコチン・タール紙巻きたばこと、
たばこ煙香料含浸体を内蔵する吸気具とを接合した独特
の構成により、たばこ煙の特性のニコチンとタール間に
存在する比例関係を解除して抜本的に改善し、図19に
示す本発明品X、Y、Z等の平行線のように、本発明の
吸口から吸入される複合たばこ煙のタール成分を0.1
mg以下に極減し、ニコチン含有量を0.3mg乃至
2.7mgに設定した複合紙巻きたばこや、複合たばこ
煙のニコチン含有量やタール含有量を、ニコチン0.3
mg乃至2.7mg、タール1mg以下となるように
由に調節できる複合紙巻きたばこを提供しようとするも
のである。
【0011】即ち、本発明は、喫煙者に従来の新鮮な紙
巻きたばこによる喫煙と同様な芳香と風味とを満足させ
得るばかりか、従来の喫煙時に発生するたばこ煙中に含
有するガンの発生原因となるタール微粒子や、公害の問
題として取り上げられている一酸化炭素や、気道の線毛
の運動を麻痺させて咳・痰の発生と気管支炎の原因とな
るシアン化水素及びシアン等の有害物質量や有毒ガス量
を発生源において抜本的に極減するようにして、喫煙者
の体内に吸入されることによる喫煙者の保険衛生上の問
題や、喫煙者と同室する幼児や病弱者や嫌煙者に対して
及ぼす不快感や保険衛生上の問題等を解決するもので、
極低ニコチン、タール紙巻きたばこと、たばこ煙香料含
浸体を内蔵した吸気具とを複合化した構成や、極低ニコ
チン、タール紙巻きたばこと、たばこ煙香料含浸体を内
蔵した吸気具に空気吸入量調節装置や通気孔を設けて複
合化した構成によって、紙巻きたばこの前記諸問題を全
体的、全面的に解消するという顕著な効果を奏すること
を技術的課題とするものである。
【0012】また、従来の喫煙に際して、紙巻きたばこ
の燃焼部にて焼失及び外部逸失する香味成分や、従来の
フィルター付き紙巻きたばこが、そのフィルターの先端
より流入するたばこ煙に含有するニコチン微粒子やター
ル微粒子を累積的に付着して、紙巻きたばこが短くなる
につれて、吸入するたばこ煙の香味の低下や有害物質の
増加による保険衛生上の問題の発生を、極低ニコチン・
タール紙巻きたばこと、たばこ煙香料含浸体を内蔵する
吸気具によって防止するばかりか、極低ニコチン・ター
ル紙巻きたばこ煙に新しく適当なニコチン含有量の香味
成分を補充して喫煙者の香味嗜好を満足する複合たばこ
煙を提供したり、或いはその調整された複合たばこ煙の
香味を通気孔面積の大小によって安価に設定できるよう
にしたり、或いは喫煙者のその時々の好みに応じて複合
たばこ煙を即時容易に極微調整して喫煙できるようにす
る。それに、従来市販の両切り紙巻きたばこやフィルタ
ー付き紙巻きたばこの吸口から吸入されるたばこ煙の粒
状成分を、ニコチン0.1mg以下或いはタール1mg
以下になるように、その基端部にピンホールを穿設した
極低ニコチン・タール紙巻きたばことして、たばこ煙香
料含浸体を内蔵した吸気具を接合した複合紙巻きたばこ
を提供して、喫煙者の衛生上の問題を簡便に解決するよ
うにする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述のような目的を達成
するため、たばこ煙の粒状成分がニコチン0.1mg以
下、或いはタール1mg以下の両切り紙巻きたばこや、
フィルター付き紙巻きたばこや、ピンホールを穿設した
紙巻きたばこ等の極低ニコチン・タール紙巻きたばこの
基端に、筒体の先端部に吸口から吸入される複合たばこ
煙の粒状成分がニコチン略0.3mg乃至2.7mg
タール略1mg以下になるようなたばこ煙香料含浸体が
内蔵された吸口付き吸気具を接合したものである。
【0014】このたばこ煙香料含浸体としては、主要た
ばこ煙香料含浸体と、ケーシングソース香料含浸体、又
は主要たばこ煙香料含浸体とトップドレッシング香料含
浸体、又は主要たばこ煙香料含浸体とケーシングソース
香料含浸体とトップドレッシング香料含浸体とを組合わ
せたり、或いは主要たばこ煙香料含浸体にケーシングソ
ース香料やとトップドレッシング香料等を配合すること
が好ましい。
【0015】また、吸気具としては、筒体のたばこ煙香
料含浸体と吸口との間に吸口濾過体を内蔵し、通気孔を
設けたり、或いはたばこ煙香料含浸体の基端部と吸口と
の間に空気吸入量調節装置を設けたり、更にはたばこ煙
香料含浸体の基端部と吸口との間に、たばこ煙香料含有
率を調節する適当な流通抵抗を有して流通速度の遅い多
孔質濾過体を装着した空気吸入量調節装置を設けると良
い。
【0016】
【作用】上述のような技術的手段により、使用時におい
て、着火して極低ニコチン・タール紙巻きたばこの基端
から流出したニコチン0.1mg以下、或いはタール1
mg以下の極低ニコチン・タールたばこ煙は、たばこ煙
香料含浸体を通過する過程で、たばこ煙香料含浸体より
放出されるタールを含まないニコチンを主成分とする主
要たばこ香料とケーシングソース香料とトップドレッシ
ング香料のたばこ煙香料蒸気が加味されて、本発明の吸
口から吸入する際は、粒状成分がニコチン略0.3mg
乃至2.7mg、タール略1mg以下の複合たばこ煙に
改良されて喫煙できるようにする。尚、この複合たばこ
煙の粒状成分やガス成分を基準値として、たばこ煙香料
含有率の異なる銘柄を多数製造するために、各段階毎に
複合たばこ煙中のニコチン含有量を調節した通気孔付き
吸気具や、複合たばこ煙中のニコチン含有量を連続的段
階的に微小調節できる空気吸入量調節装置付き吸気具等
を、極低ニコチン・タール紙巻きたばこに接合して、多
種多様な複合紙巻きたばこを提供できるようにする。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0018】本発明の複合紙巻きたばこは、図1及び図
2に示すように、たばこ煙の粒状成分がニコチン0.1
mg以下、或いはタール1mg以下の極低ニコチン・タ
ール紙巻きたばこ1と、基端部に吸口6付き吸口濾過体
5が内蔵された筒体3の先端部に、たばこ煙香料含浸体
4が内蔵された筒体3aを埋設してなる吸気具2とを成
形し、前記極低ニコチン・タール紙巻きたばこ1の基端
に前記吸気具2の先端を紙巻体7にて接合したもので、
例えば、吸口濾過体5を中空とした吸気具2を使用し
て、吸口6から吸入するたばこ煙の粒状成分を、ニコチ
ン0.3mg乃至2.7mg、タール1mgの複合たば
こ煙としたり、ニコチン・タール除去率33%又は50
%の吸口濾過体5を内蔵した吸気具2を使用して、ニコ
チン0.3mg乃至2.7mg、タール0.67mgの
複合たばこ煙や、ニコチン0.3mg乃至2.7mg、
タール0.5mgの複合たばこ煙として嗜好できるよう
にする。
【0019】図3及び図4は、たばこ煙の粒状成分がニ
コチン0.1mg以下、或いはタール1mg以下の極低
ニコチン・タール紙巻きたばこ1と、基端部に吸口6付
き吸口濾過体5が内蔵された筒体3の先端部に、たばこ
煙香料含浸体4が内蔵された筒体3aを埋設し、且つ筒
体3のたばこ煙香料含浸体4と吸口6との間に通気孔8
を設けてなる吸気具2とを成形し、前記極低ニコチン・
タール紙巻きたばこ1の基端に前記吸気具2の先端を紙
巻体7にて接合したもので、例えば、タール除去率を6
7%乃至80%になるような開口面積の通気孔8を設け
た吸気具2を利用して、ニコチン0.3mg乃至2.7
mg、タール0.33mg以下の複合たばこ煙にして嗜
好できるようにする。
【0020】図5及び図6は、たばこ煙の粒状成分がニ
コチン0.1mg以下、或いはタール1mg以下の極低
ニコチン・タール紙巻きたばこ1の基端に、先端が開口
された筒体3の先端部側にたばこ煙香料含浸体4を内蔵
し吸口体11の基端部に吸口6を設けた吸気具2の先端
部を紙巻体7にて接合し、且つ極低ニコチン・タール紙
巻きたばこ1の基端部から流出するたばこ煙が、たばこ
煙香料含浸体4を通過する過程で、ニコチンを主体とす
るたばこ煙香料蒸気を補給されてなる複合たばこ煙のニ
コチン含有率を、たばこ煙香料含浸体4の基端を流出し
てから調整する空気吸入量調節装置Aを、吸気具2のた
ばこ煙香料含浸体4と吸口6との間に設けた複合紙巻き
たばこで、図1乃至図4の複合紙巻きたばこの各銘柄毎
の粒状成分ニコチン0.3mg乃至2.7mg、タール
1mg以下の複合たばこ煙を、複合紙巻きたばこ1本で
任意自由に調節して喫煙できるようにする。
【0021】即ち、吸気具2の空気吸入量調節装置A
は、図5及び図6に示すように、筒体3の基端部に、平
面三角形状の外方開口部9が軸心方向へ長く欠設された
外方開口回動部10を形成し、一方、吸口体11の先端
部に、内方調節部12が円周方向へ沿って傾斜状に欠設
した内方調節回動部13を構成し、前記筒体3の外方開
口回動部10に前記吸口体11の内方調節回動部13を
挿入して、外方開口部9の内方開口面と内方調節部12
の外方開口面との接触部に形成される空気吸入開口面積
14を調節できるように緩嵌状態で回動自在に接合さ
れ、そして、吸口体11の先端部近傍外周面には1から
5までの目盛15を内方調節部12の大きい側から小さ
い側へ等間隔に表示し、また、前記内方調節回動部13
は、外径が前記筒体3の外方開口回動部10の内径に合
致されるように成形され、且つ吸口体11の先端側は外
径が外方開口回動部10の外径に合致されるように成形
されたり、或いはそれより若干大径の端面リブを設けて
いる。更に、基端部の吸口6は口にくわえるのに適した
大きさに成形されている。
【0022】また、前記外方開口回動部10及び内方調
節回動部13は、外方開口部9を平面三角形状に欠設
し、一方、内方調節部12を円周方向へ沿って傾斜状に
欠設するように説明及び図示されているが、これに限ら
ず、外方開口部9を平面長方形状や或いは平面半円形状
に欠設したり、一方、内方調節部12を開口した端面に
相対する辺が円周方向へ沿って階段形状になるように欠
設したり、或いは開口した端面に相対する辺が円周方向
へ沿って傾斜するような三角形状や四角形状に欠設した
り、或いは、後述するような外方開口部9を若干大径の
外気孔17として、内方調節部12をこの外気孔17と
少なくとも略同大にした部分を有し、そこから円周方向
に沿って漸次小さくなるような円周方向へ長い調節長孔
18としたり、この調節長孔18のような窓の他に、外
方開口部9の端面に相対する辺が円周方向へ沿って傾斜
した三角形状や四角形状等の窓を穿設しても良い。尚、
吸口体11の抜出防止として、基端部に外方開口回動部
10を設けた筒体3の端部内周面に溝部や段部及び突起
部を形成し、一方、先端部に内方調節回動部13を設け
た吸口体11の端部外周面に突起部及び溝部や段部を形
成し、吸気具2の組立てにおいて、溝部や段部と突起部
を回動自在に嵌合して軸心方向の抜出しを防止しても良
い。
【0023】以下に示す実施例は、図5及び図6の空気
吸入量調節装置Aに多孔質濾過体16を装着したもの
で、吸気具2のたばこ煙香料含浸体4の基端部と吸口6
との間に、たばこ煙香料含有率を調節する適当な流通抵
抗を有して流通速度の遅い多孔質濾過体16を装着した
空気吸入量調節装置Aを設けて、ニコチン0.3mg乃
至2.7mg、タール1mg以下の粒状成分の複合たば
こ煙を、1本で更に精密微細な調整を任意自由にできる
ようにしたものである。
【0024】7及び図8は、たばこ煙の粒状成分がニ
コチン0.1mg以下、或いはタール1mg以下の極低
ニコチン・タール紙巻きたばこ1と吸気具2を複合化す
るために、極低ニコチン・タール紙巻きたばこ1の基端
部と、吸気具2の構成要件であるたばこ煙香料含浸体4
を内蔵した筒体3aを円周方向に捲着して複合した紙巻
体7の基端部側に、平面三角形状の外方開口部9が軸心
方向へ長く欠設された外方開口回動部10を形成し、一
方、吸口体11の先端部に、内方調節部12が円周方向
へ沿って傾斜状に欠設し、且つ適当な流通抵抗を有する
流通速度の遅い内方多孔質濾過体16bを装着した内方
調節回動部13を構成し、前記紙巻体7の外方開口回動
部9に前記吸口体11の内方調節回動部13を挿入し
て、外方開口部9の内方開口面と内方調節部12の外方
開口面との接触部に形成される空気吸入開口面積14を
調節できるように緩嵌状態で回動自在に接合され、そし
て、吸口体11の先端部近傍外周面に1から5までの目
盛15を内方調節部12の大きい側から小さい側へ等間
隔に表示した複合紙巻きたばこである。尚、吸口体11
の抜出防止としては、紙巻体7の外方開口回動部10の
内周に突起部を形成し、一方、吸口体11の内方調節回
動部13の外周に溝部や段部を形成し、外方開口回動部
10の突起部と内方調節回動部13の溝部や段部とを嵌
合するようにしても良い。
【0025】また、図9及び図10は、たばこ煙の粒状
成分がニコチン0.1mg以下、或いはタール1mg以
下の極低ニコチン・タール紙巻きたばこ1と吸気具2を
複合化するために、極低ニコチン・タール紙巻きたばこ
1の基端部と、吸気具2の構成要件であるたばこ煙香料
含浸体4を内蔵した筒体3aを一体に接合した紙巻体7
の基端部に、外方開口部9として円形状又は三角形状や
長方形状等の外気孔17を開設した外方開口回動部10
を形成し、一方、流通抵抗が小さく流通速度が速い吸口
濾過体5の外周に、先端側に内方調節部12を形成する
円周方向へ長い調節長孔18を開設した吸口紙巻体11
aを捲着して、更に吸口紙巻体11aの調節長孔18を
含む先端部の外周に、適当な流通抵抗を有して流通速度
の遅い紙薄状多孔質濾過体16dを、捲着して構成され
る吸口体11の内方調節回動部13を構成し、前記紙巻
体7の外方開口回動部10に、前記吸口体11の内方調
節回動部13を挿入して、紙巻体7の外方開口部9の外
気孔17の内方開口面と吸口体11の内方調節部12の
調節長孔18の外方開口面に挟まれた紙薄状多孔質濾過
体16dに、投射して合成される空気吸入開口面積14
を、自由に調節できるように緩嵌状態で回動自在に接合
され、使用に際しては、外方開口回動部10の外気孔1
7から内方に流入する外部空気は、先ず吸口紙巻体11
aの先端部外周に捲着された紙薄状多孔質濾過体16d
に形成された空気吸入開口面積14の部分を適当な流通
速度と所定の流通空気量で通過して、その空気吸入開口
面積14を形成する吸口紙巻体11aの調節長孔18を
経て吸口濾過体5内に至り、そこで軸心方向に流通する
極低ニコチン・タール紙巻きたばこ1の燃焼したたばこ
煙と、たばこ煙香料含浸体4より発生するたばこ煙香料
蒸気との混合された複合たばこ煙と合流することによ
り、複合たばこ煙の合成たばこ煙香料含有率を自由に調
節することにより従来の喫煙に関する諸問題を解決する
ことができる。尚、紙薄状多孔質濾過体16dの基端に
て抜出防止を更に確実化するように、紙巻体7の外方開
口回動部10の基端に突起部を形成して、紙薄状多孔質
濾過体16dの基端内の吸口紙巻体11aの外周に嵌合
するようにしても良い。
【0026】11及び図12は、たばこ煙の粒状成分
がニコチン0.1mg以下、或いはタール1mg以下の
極低ニコチン・タール紙巻きたばこ1と吸気具2を複合
化するために、極低ニコチン・タール紙巻きたばこ1の
基端部と、吸気具2の構成要件であるたばこ煙香料含浸
体4を内蔵した筒体3aを一体に接合した紙巻体7の基
端部に、外方開口部9として外面に外方多孔質濾過体1
6aを装着した外気孔17を開設した外方開口回動部1
0を形成し、一方、流通抵抗が小さくて流通速度が速い
通気性の吸口濾過体5の外周に、先端側に内方調節部1
2を形成する円周方向へ長い調節長孔18を開設した、
紙、合成紙製の吸口紙巻体11aを捲着して構成される
吸口体11の内方調節回動部13を構成し、前記紙巻体
7の外方開口回動部10に、前記吸口体11の内方調節
回動部13を挿入して、紙巻体7の外方開口部9の外気
孔17の内方開口面と吸口体11の内方調節部12の調
節長孔18の外方開口面にて合成される空気吸入開口面
積14を、自由に調節できるように密着状態で回動自在
に接合され、使用に際しては外方開口回動部10の外方
多孔質濾過体16aを通過して外気孔17から内方に流
入する外部空気は、その空気吸入開口面積14を形成す
る吸口紙巻体11aの調節長孔18を経て吸口濾過体5
内に到り、そこで軸心方向に流通する極低ニコチン・タ
ール紙巻きたばこ1の燃焼したたばこ煙と、たばこ煙香
料含浸体4より発生するたばこ煙香料蒸気との混合され
た複合たばこ煙と合成することにより、複合たばこ煙の
合成たばこ煙香料含有率を自由に調整して従来の喫煙に
関する諸問題を解決することができる。尚、前記調節長
孔18の代りに、前記外気孔17と少なくとも略同大に
した直径の内気孔から円周方向に段階的に小径とした内
気孔を数箇所設けても良い。また、吸口体11の抜出防
止としては、紙巻体7の外方開口回動部10の基端内に
突起部を形成し、吸口体11の内方調節回動部13の外
周に溝部や段部を形成し、突起部と溝部や、突起部と段
部基端の吸口体11の外周面とを嵌合するようにしても
良い。
【0027】また、図13及び図14は、たばこ煙の粒
状成分がニコチン0.1mg以下、或いはタール1mg
以下の極低ニコチン・タール紙巻きたばこ1と吸気具2
を複合化するために、極低ニコチン・タール紙巻きたば
こ1の基端部と、吸気具2の構成要件であるたばこ煙香
料含浸体4を内蔵した筒体3aを一体に接合した紙巻体
7の基端部に、内方調節部12として円周方向へ長い調
節長孔18を開設し、その内面に、適当な流通抵抗を有
して流通速度が遅い内方多孔質濾過短管16cを端面の
挿入案内部13bより内方に装着した内方調節回動部1
3を形成し、一方、流通抵抗が小さく流通速度が速い吸
口濾過体5の外周に、先端側に外方開口部9を形成する
外気孔17を開設した、紙や合成紙製の吸口紙巻体11
aを捲着して構成される吸口体11の外方開口回動部1
0を構成し、前記紙巻体7の内方調節回動部13に設け
られた挿入案内部を13bを、前記吸口体11の外方開
口回動部10の内方に圧迫しながら挿入して、内方調節
回動部13の基端面と吸口体11に内蔵された吸口濾過
体5の先端面とを接触し、吸口体11の外方開口部9の
外気孔17の内方開口面と紙巻体7の内方調節部12の
調節長孔18の外方開口面にて合成されて成る空気吸入
開口面積14を自由に調節できるように密着状態で回動
自在に接合され、使用に際しては、吸口体11の外方開
口回動部10の外気孔17から内方に流入する外部空気
は、その空気吸入開口面積14を形成する紙巻体7の内
方調節部12の調節長孔18を経て内方多孔質濾過短管
16cを通過して、そこで軸心方向に流通する極低ニコ
チン・タール紙巻きたばこ1の燃焼したたばこ煙と、た
ばこ煙香料含浸体4より発生するたばこ煙香料蒸気との
混合された複合たばこ煙と合流することにより、複合た
ばこ煙の合成たばこ煙香料含有率を自由に調節して従来
の喫煙に関する諸問題を解決することができる。尚、吸
口体11の抜出防止としては、紙巻体7の内方調節回動
部13や挿入案内部13bの外周に突起部を形成し、一
方、吸口体11の外方開口回動部10の内周に溝部や段
部を形成して、突起部と溝部や段部基端を嵌合するよう
にしても良い。
【0028】尚、図15及び図16は、たばこ煙香料含
浸体4を内蔵した筒体3の基端部に、平面三角形状の外
方開口部9が軸心方向へ長く欠設された外方開口回動部
10を設け、吸口体11の先端部に円周方向へ沿って傾
斜状に欠設した内方調節部12に、内方多孔質濾過体1
6bを装着した内方調節回動部13を構成し、外方開口
回動部10と内方調節回動部13を緩嵌状態で回動自在
に接合した吸気具2の先端部と、たばこ煙の粒状成分が
ニコチン0.1mg以下、或いはタール1mg以下の極
低ニコチン・タール紙巻きたばこ1の基端部を、紙巻体
7にて接合した複合紙巻きたばこや、図17及び図18
に示すように、たばこ煙香料含浸体4を内蔵した筒体3
の基端部に内方調節回動部13を設け、一方、吸口体1
1の先端部に外方開口回動部10を設け、筒体3の内方
調節部12に適当な流通抵抗を有して流通速度が遅い内
方多孔質濾過体16bを装着した内方調節回動部13
に、吸口体11の外方開口回動部10を緩嵌状態で回動
自在に接合した吸気具2の先端部と、たばこ煙の粒状成
分がニコチン0.1mg以下、或いはタール1mg以下
の極低ニコチン.タール紙巻きたばこ1の基端部を、紙
巻体7で接合した複合紙巻きたばこである。吸気具2の
効果と各種銘柄の極低ニコチン・タール紙巻きたばこ1
の効果を相乗化するために両者を前記のように紙巻体7
にて一体に接合した複合紙巻きたばこを市場に提供すれ
ば、従来市販の紙巻きたばこでは到底達成できなかった
喫煙者の香味嗜好を満足すると共に喫煙者と同室する人
々に対する種々の問題を解消することができる。尚、吸
口体11の抜出防止として、基端部に外方開口回動部1
0を設けた筒体3、及び先端部に外方開口回動部10を
設けた吸口体11の端部内周面に溝部や段部及び突起部
を形成し、一方、先端部に内方調節回動部13を設けた
吸口体11、及び基端部に内方調節回動部13を設けた
筒体3の端部外周面に突起部及び溝部や段部を形成し、
吸気具2の組立てにおいて、溝部や段部と突起部を回動
自在に嵌合して軸心方向の抜出しを防止しても良い。
【0029】尚、前記空気吸入量調節装置Aを設けた複
合紙巻きたばこにおいては、使用中に吸口体11が抜け
ることを防止するために、基端部に外方開口回動部10
を設けた紙巻体7や筒体3、及び先端部に外方開口回動
部10を設けた吸口体11の端部内周面に溝部を形成
し、一方、先端部に内方調節回動部13を設けた吸口体
11、及び基端部に内方調節回動部13を設けた紙巻体
7や筒体3の端部外周面に突起を形成し、吸気具2の組
立てにおいて溝部と突起を回動自在に嵌合して軸心方向
の抜出しを防止しても良い。また、外方開口部9と内方
調節部12とを1個ずつ組合わせるように説明及び図示
されているが、これに限定されることなく、外方開口部
9を1個とし、内方調節部12を2個としたり、或いは
この逆に外方開口部9を2個とし、内方調節部12を1
個としたり、更には外方開口部9と内方調節部12とを
複数個ずつ組合わせても良い。
【0030】本発明に使用される極低ニコチン・タール
紙巻きたばこ1は、そのたばこ煙の粒状成分がニコチン
0.1mg以下或いはタール1mg以下になるように
両切り紙巻きたばこや、フィルター付き紙巻きたばこ
や、或いは従来市販の紙巻きたばこの基端部にピンホー
ルを穿設したピンホール付き紙巻きたばこ等を製造し、
吸気具2の筒体3や吸口体11は、抜出防止を含む薄肉
成形性や弾力性や柔軟性等の良いプラスチック製や、使
用後の焼却処分に便利な紙製や合成紙製としても良い。
【0031】尚、本発明の吸口6から吸出される複合た
ばこ煙の粒状成分は、極低ニコチン・タール紙巻きたば
こ1の吸口から吸出されるたばこ煙の粒状成分と、たば
こ煙香料含浸体4のたばこ煙香料成分と、たばこ煙香料
含浸体4の通気性多孔質物質のニコチン・タール除去率
と、吸口濾過体5のニコチン・タール除去率と、通気孔
8の希釈空気量と、空気吸入量調節装置Aの希釈空気量
等の相乗作用によるものであるから、夫々の作用効果を
総合して目的の粒状成分を得るように設計すると良い。
また、紙巻体7や吸口紙巻体11aは、表面に溝部や突
起部や段部を予め形成された紙を特別に製造して捲着す
るようにし、紙巻体7や吸口紙巻体11aの内外面に形
成された突起部と溝部や突起部と段部等の嵌合によっ
て、プラスチック製の場合と同様な吸口体11の抜出防
止をするように設計しても良い。
【0032】次に、前記たばこ煙香料含浸体4は、従来
の紙巻きたばこの喫煙時の、嗅覚、味覚、吸覚等の感覚
を考慮して違和感のないように計画し、たばこ煙香料含
有空気を嗜好する使用者の多種多様な香味嗜好を満足さ
せる作用効果を奏するように創出されるもので、従来の
紙巻きたばこが、煙草葉に着火され煙草葉の高温燃焼に
よって発生するたばこ煙を吸引されることによる喫煙者
自身や周囲の人々の健康上に及ぼす悪影響を確実に防止
すると共に、喫煙者の多種多様な香味嗜好を満足させる
ために、煙草葉の高温燃焼によって発生するガンの発生
原因となるタール微粒子や、不完全燃焼によってガス中
毒する一酸化炭素や、公害の問題として取り上げられて
いる二酸化窒素や、気道の線毛の運動を麻痺させて咳・
痰の発生と気管支炎の原因となるシアン化水素及びシア
ン等の有害物質や有害ガスを発生せず、その影響を予め
除去したニコチン0.2mg乃至2.6mg、タール0
mgの粒状成分のたばこ煙に相当するニコチン蒸気を発
生するニコチンを主成分としてそれにたばこ煙類似香料
を加えた主要たばこ煙香料と、芳香や風味を改善するケ
ーシングソース香料と、トップドレッシング香料等を、
それぞれ流通抵抗が従来の紙巻きたばこと同様なプラス
チック製、綿製、煙草葉製、紙製等の通気性多孔質物質
に含浸した、主要たばこ煙香料含浸体とケーシングソー
ス香料含浸体、又は主要たばこ煙香料含浸体とトップド
レッシング香料含浸体、又は主要たばこ煙香料含浸体と
ケーシングソース香料含浸体とトップドレッシング香料
含浸体とを組合わせたり、或いは、主要たばこ煙香料含
浸体にケーシングソース香料やトップドレッシング香料
等を配合したものである。尚、たばこ煙香料含浸体4
は、たばこ煙香料の蒸発性を調整するために、その断面
形状をタドン状の縦断面にして多数の孔を軸線方向に設
けた構造にしたり、或いは短冊状又は細管にした通気性
多孔質材をセロテープで巻いて集束した構造にしても良
い。
【0033】即ち、従来における1本の紙巻きたばこの
たばこ煙中の粒状成分は、ニコチン0.3mg乃至2.
7mg、タール3mg乃至28mgであるが、複合紙巻
きたばこに使用される極低ニコチン・タール紙巻きたば
こ1のたばこ煙の粒状成分がニコチン0.1mg、ター
ル1mgの極低ニコチン・タール紙巻きたばこ1とする
場合は、タール0mg、ニコチン0.2mg乃至2.6
mgのニコチン蒸気を発生するような主要たばこ煙香料
と、ケーシングソース香料とトップドレッシング香料等
をたばこ煙香料含浸体4に配合して、吸口より吸出する
複合たばこ煙の粒状成分をニコチン0.3mg乃至2.
7mg、タール1mg以下になるようにしたり、或い
は、たばこ煙の粒状成分がニコチン0.05mg、ター
ル0.5mgの極低ニコチン・タール紙巻きたばこ1と
する場合は、タール0mg、ニコチン0.25mg乃至
2.65mgのニコチン蒸気を発生するような主要たば
こ煙香料と、ケーシングソース香料とトップドレッシン
グ香料等をたばこ煙香料含浸体4に配合することが好ま
しい。
【0034】まず、主要たばこ煙香料含浸体の成分構成
と製造方法は、煙草葉を適当に燃焼させた煙成分を脂肪
や吸収剤に吸収させた後にアルコールによって抽出され
たたばこ煙精油やヘキサン、石油エーテル、ベンゼン等
の揮発性溶媒に煙草葉や半燃焼煙草葉を浸して得た抽出
液を蒸発装置によって低温で濃縮し再処理して得たたば
こ煙精油やアントン、アルコール、エーテル、プロピル
アルコール等の揮発性溶剤を用いてたばこ煙精油を抽出
し、溶剤を除去したたばこ煙精油等の天然香料と、たば
こ煙類似香料である6−メチルキノリン、6−イソプロ
ピルキノリン、イソ吉草酸シンナミル等の合成香料を単
独又は複合して含浸された主要たばこ煙香料含浸体を主
体としたり、或いは市販の液体ニコチンを主に含浸され
た主要たばこ煙香料含浸体が使用されるものである。
【0035】次に、芳香と風味の改善に使用される香料
含浸体としては、主要たばこ煙香料含有空気の香味に丸
味をつけ、香味的な特殊性を発揮させるためのグリセリ
ン、グリコール、ソルビトール等の保湿材や適当な湿り
気を与えて吸い易くするための砂糖、糖蜜等や、煙草の
香味を円やかにすると共に、たばこ煙の嫌な味や刺激を
緩和するため、甘草エキス、ココア、イチジク、レーズ
ン等の果実エキスや、また、喉に対する刺激を抑えるた
めに、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸等の配合材料を調合
したケーシングソース香料を多孔質物質に含浸したケー
シングソース香料含浸体と、主要たばこ煙香料含有空気
の芳香や風味を多様化し、従来の紙巻きたばこと同様に
たばこ煙香料吸入用パイプ型フィルターの各種銘柄、特
質を引き立たせるための揮発性の香料で洋酒、果実、乾
果実、樹皮等の特徴をもった調合香料はじめ、花香系、
スパイス系、はっか、はっか油のような清涼感を付与す
る香料等の広い範囲の香料を合成して、各種銘柄が有す
る新鮮なたばこ香味を創成したトップドレッシング香料
を多孔質物質に含浸したトップドレッシング香料含浸体
等を副体とするもので、従来の紙巻きたばこが有する喫
煙者の多種多様な香味嗜好を満足させる長所と同様に、
たばこ煙香料含有空気に関する使用者の多種多様な香味
嗜好を満足させる作用効果を奏するものである。
【0036】尚、圧搾法や冷浸抽出法や水蒸気蒸留法や
温浸抽出法や溶剤抽出法等によって抽出された香りの高
い草や木や花の香りの基である精油を用いて喫煙者の心
と身体の不調を回復させ、喫煙による有害物質や有害ガ
スによる問題を解消するために、端息、気管支炎、咳、
痩等の呼吸器官の症状に有効な安息香油、ヒソップ油、
ラベンター油、ペパーミント油、ベルガモット油、ユー
カリ油、シダーウッド油、バジル油、バラ油、マージョ
ラム油、レモン油、ローズマリー油、タイム油等の精油
と、気道の殺菌消毒作用があり、不安神経症や抑うつ症
等に有効なサンダルウッド油、ジャスミン油、ジュニパ
ー油、ゼラニウム油、ネロリ油、乳香油、メリッサ油、
ラベンダー油等の精油を各種調合して、前記香料含浸体
に適宜配合しても良い。このような香料含浸体を使用し
た複合紙巻きたばこの喫煙は、新規な香味嗜好を満足で
きると共に併せて健康や美容にも良い。
【0037】このたばこ煙香料含浸体4の構成は、図示
例には1本のプラスチック製、綿製、煙草葉製、紙製等
の通気性多孔質物質にニコチンを主体としてたばこ煙類
似香料を加えた主要たばこ煙香料に、芳香と風味を多種
多様に加味するケーシングソース香料やトップドレッシ
ング香料等の配合を規格化して製造するようにしている
が、これに何等限定されるものでないことは勿論であ
る。すなわち、ニコチン、香料等の含浸保持性の良いプ
ラスチック製、綿製、煙草葉製、紙製等の通気性多孔質
物質に主要たばこ煙香料、ケーシングソース香料、トッ
プドレッシング香料等が、それぞれ含浸された主要たば
こ煙香料含浸体、ケーシングソース香料含浸体、トップ
ドレッシング香料含浸体の形状を、短管や、粒状、布
状、ボール状等として、それらをマトリックス的に各種
組合わせて筒体3aに内蔵すると、芳香や風味を物的、
数量的に標準化することや取扱いが容易になるため、正
確に多種多様なたばこ煙香料含浸体4を規格化して製造
することができるので、新しい複合紙巻きたばこの芳香
と風味の多様化や標準化を、更に広範囲に且つ容易にす
ることができる。
【0038】また、たばこ煙香料含浸体4を内蔵する筒
体3aや筒体3は、ニコチン溶液や香料等により湿潤し
ないプラスチック等の材質が使用されるので、筒体3a
や筒体3の外周は、紙巻体7との接着を容易且つ確実に
するために適当な粗さの表面にすることが好ましい。そ
れに、吸口濾過体5は、流通抵抗の小さい通気性の良い
プラスチック製多孔質濾過体が使用される。
【0039】尚、吸気具2の他の着眼点は、従来におけ
るフィルター付き紙巻きたばこの問題点が、前述のごと
く着火して吸い初めてから未燃焼煙草葉やフィルター
に、ニコチン微粒子やタール微粒子が累積的に付着する
ことによって、吸い初めには良かったたばこ煙の芳香と
風味が次第に悪化し、喫煙者の保険衛生上の問題も次第
に増大するものであることから、その吸い初めてから増
大するたばこ煙中のニコチン・タール含有率を自由に調
節する空気吸入量調節装置Aや、予めニコチン・タール
含有率を適当に設定できる通気孔8を設けることが好ま
しい。この場合、この通気孔8の外面又は内面に、適当
な流通抵抗を有して流通速度の遅い多孔質濾過体16を
装着すると通気孔8の面積が大きくても希釈用空気の流
入量を微小に設定しておくことができる。
【0040】本発明は、たばこ煙の粒状成分がニコチン
0.1mg以下、或いはタール1mg以下の極低ニコチ
ン・タール紙巻きたばこ1の基端部と、先端が開口され
た筒体3の先端部側に、吸口6より吸出される複合たば
こ煙の粒状成分がニコチン略0.3mg乃至2.7m
、タール略1mg以下になるようなニコチン成分主体
の主要たばこ煙香料や、それにケーシングソース香料や
トップドレッシング香料等を加味して配合したたばこ煙
香料含浸体4を内蔵し、筒体3の基端部に内蔵された吸
口濾過体5に吸口6を設けた吸気具2の先端部を紙巻体
7にて接合した複合紙巻きたばこを多種多様な銘柄別に
製作して、軸心方向に流通する極低ニコチン・タール紙
巻きたばこ1の燃焼したたばこ煙と、たばこ煙香料含浸
体4より発生するたばこ煙香料蒸気の合流してなる粒状
成分が、ニコチン略0.3mg乃至2.7mg、タール
略1mg以下の複合たばこ煙を嗜好できるようにした
り、また、たばこ煙の粒状成分がニコチン0.1mg以
下、或いはタール1mg以下の極低ニコチン・タール紙
巻きたばこ1の基端部と、先端が開口された筒体3の先
端部側に前記たばこ煙香料含浸体4を内蔵し、筒体3の
基端部の吸口濾過体5に吸口6を設け、たばこ煙香料含
浸体4と吸口6との間に吸口濾過体5を内蔵した筒体3
に通気孔8を穿設した吸気具2の先端部を紙巻体7にて
接合した複合紙巻きたばことして、軸心方向に流通する
極低ニコチン・タール紙巻きたばこ1の燃焼したたばこ
煙と、たばこ煙香料含浸体4より発生するたばこ煙香料
蒸気の混合された複合たばこ煙を、通気孔8から内部に
取り入れた外部空気にて希釈し、且つ希釈された複合た
ばこ煙のニコチン・タールを、吸口濾過体5にて吸着捕
捉し一率に低減して、粒状成分がニコチン略0.3mg
乃至2.7mg、タール略1mg以下の多種多様な複合
たばこ煙が嗜好できるようにしたり、或いは前記たばこ
煙香料含浸体4を筒体3の先端部に内蔵し、空気吸入量
調節装置Aをたばこ煙香料含浸体4の基端部と吸口6と
の間に設置して、極低ニコチン・タール紙巻きたばこ1
の基端部と、吸気具2の先端部とを紙巻体7で接合した
構成により、外方開口部9の内方開口面と内方調節部1
2の外方開口面にて合成される空気吸入開口面積14
を、自由に調節できるように密着状態で回動自在に接合
され、使用に際しては、外方開口回動部10の外方開口
部9を通過して内方調節部12から内方に流入する外部
空気は、その空気吸入開口面積14を経て吸口体11内
に至り、そこで軸心方向に流通する極低ニコチン・ター
ル紙巻きたばこ1の燃焼したたばこ煙と、たばこ煙香料
含浸体4より発生するたばこ煙香料蒸気の混合された複
合たばこ煙と合流することにより、複合たばこ煙の合成
たばこ煙香料含有率を自由に調節して粒状成分をニコチ
ン略0.3mg乃至2.7mg、タール略1mg以下と
して、従来のフィルター付き紙巻きたばこによる喫煙で
は得られない多種多様な香味の嗜好を可能とするもの
で、その上に喫煙者の衛生的問題を解決することができ
る。尚、極低ニコチン・タール紙巻きたばこ1の着火部
から出るたばこ煙の粒状成分も、ニコチン0.1mg以
下、或いはタール1mg以下になるように作られた極低
ニコチン・タール紙巻きたばこ1を使用すると、喫煙者
と同室する非喫煙者の衛生的問題を解決すると共に、不
快感を防止することができる。
【0041】本発明は、このようにタール含有量が極め
て少なく、且つ微妙なニコチン含有たばこ煙に関する喫
煙者の香味嗜好を満足する新規な複合たばこ煙を、極低
ニコチン・タール紙巻きたばこ1と、先端が開口された
筒体3の先端部側や筒体3aにたばこ煙香料含浸体4を
内蔵された吸気具2の先端部とを接合して複合体とする
独特の構成により、従来から当業者のなし得なかった至
難な紙巻きたばこの問題を解決することを技術的思想と
するものであるから、特許請求の範囲に記載された技術
範囲であれば、図示例の構造に限定されるものではな
い。尚、本発明の複合紙巻きたばこは、叙上のように複
合たばこ煙の芳香性と風味を重要とするものであるか
ら、たばこ煙香料の蒸発を防止するために、本出願人が
特開昭63−203572号公報にて既に提案している
ように、通気遮断性を有する紙、アルミ箔、プラスチッ
クフィルム、複合ラミネートフィルム等製の筒体の中に
複合紙巻きたばこを個別に密封して消費者に提供するこ
とが好ましい。
【0042】以上のように本発明によれば、たばこ煙中
のタールとニコチンの関係する特性は、図19に示す従
来品の斜線Lと本発明品Xや本発明品Yや本発明品Z等
の平行線からも明らかなように、従来の紙巻きたばこと
の差異は極めて顕著である。
【0043】尚、ニコチン・タール含有量についても、
たばこ市場における上位販売銘柄のマイルドセブン・ス
ーパーライト、キャスター・マイルド、マイルドセブン
・ライト、マイルドセブン、セブンスター、ハイライト
等のフィルター付き紙巻きたばこを、従来品と本発明品
の各主流煙中のニコチン・タール含有量を比較した場
合、喫煙時において、本発明の複合たばこ煙のニコチン
・タール含有量は、従来品のたばこ煙のニコチン・ター
ル含有量の7%乃至24%と格段に少ないばかりか、着
火せずに吸気具として冷たいたばこ煙香料含有空気を吸
う場合は着火によるタールが発生しないので、従来品の
たばこ煙のニコチン・タール含有量よりは更に少なく、
総計でその7%乃至9%のニコチン・タール含有量のた
ばこ煙香料含有空気を極減して嗜好できる等、優れた上
位概念の発明であることから前述のような広い応用性に
より、これまでにない新しい複合たばこ煙を自由に選択
して嗜好できる複合紙巻きたばこを提供できるものであ
る。
【0044】
【発明の効果】本発明は、叙上のように、たばこ煙のタ
ールとニコチンとの間に存在する[タール量=1.6+
10.6×ニコチン量]の比例特性に基づき、従来のフ
ィルター付き紙巻きたばこが、これまで改善できなかっ
た最大の問題点である、吸口から吸出されるたばこ煙の
粒状成分が、ニコチン0.3mg乃至2.7mg、ター
ル3mg乃至28mgでタール含有量が過大なことを改
善して、ニコチン略0.3mg乃至2.7mg、タール
略1mg以下の複合たばこ煙を吸口6から吸出できるよ
うにし、タール含有量を極限するばかりか、ニコチン・
タール含有量を従来品の7%乃至24%に極減されるこ
とにより、従来のたばこ煙が喫煙者の体内に吸入される
ことによる喫煙者の保険衛生上の問題や、ニコチン0.
1mg以下、或いはタール1mg以下の極低ニコチン・
タール紙巻きたばこ1のみでは、喫煙者の期待するニコ
チン含有たばこ煙の香味を充分に嗜好できず、喫煙によ
る満足感を得られないという問題を、たばこ煙香料含浸
体4を内蔵した吸気具2により、タール1.0mg以
下、ニコチン0.3mg乃至2.7mgの多種多様な香
味の複合たばこ煙として解決するばかりか、従来のフィ
ルター付き紙巻きたばこの着火部より外に出るたばこ煙
中の有害物質や有害ガスの含有量が、吸口から吸出され
るたばこ煙の有害物質や有害ガスの含有量よりも2倍乃
至15倍と極めて多いことによる、喫煙者と同室する幼
児や病弱者や嫌煙者に及ぼす不快感や保険衛生上の問題
も、着火部から外に出るたばこ煙の粒状成分をニコチン
0.1mg以下、タール1mg以下とする極低ニコチン
・タール紙巻きたばこ1が使用できることにより解決す
るものである。
【0045】本発明は、着火部から外に出るたばこ煙
や、吸口から吸出されるたばこ煙等の、たばこ煙の粒状
成分がニコチン0.1mg以下、或いはタール1mg以
下の両切り紙巻きたばこや、フィルター付き紙巻きたば
こ等の極低ニコチン・タール紙巻きたばこ1や、紙巻き
たばこの吸口から吸出されるたばこ煙の粒状成分がニコ
チン0.1mg以下或いはタール1mg以下になるよう
にピンホールを穿設した極低ニコチン・タール紙巻きた
ばこ1と、吸気具2を複合化するために、極低ニコチン
・タール紙巻きたばこ1の基端に、先端が開口された筒
体3の先端部側にたばこ煙香料含浸体4を内蔵し、筒体
3の基端部に内蔵された吸口濾過体5に吸口6を設けた
吸気具2の先端部を紙巻体7にて接合した複合紙巻きた
ばこや、前極低ニコチン・タール紙巻きたばこ1の基
端に、先端が開口された筒体3の先端部側にたばこ煙香
料含浸体4を内蔵し、たばこ煙香料含浸体4と吸口6と
の間に通気孔8を設けた吸気具2の先端部を紙巻体7に
て接合した複合紙巻きたばこや、前記極低ニコチン・タ
ール紙巻きたばこ1の基端に、先端が開口された筒体3
の先端部側にたばこ煙香料含浸体4を内蔵し、且つこの
たばこ煙香料含浸体4の基端部と吸口6との間に空気吸
入量調節装置Aを設けた吸気具2の先端部を紙巻体7に
て接合した複合紙巻きたばこや、前記極低ニコチン・タ
ール紙巻きたばこ1と吸気具2を複合化するために、極
低ニコチン・タール紙巻きたばこ1の基端部と、吸気具
2の構成要件であるたばこ煙香料含浸体4を紙巻体7に
て接合した構成を要部とする吸気具2の空気吸入量調節
装置Aに、適当な流通抵抗を有して流通速度の遅い外方
多孔質濾過体16aや内方多孔質濾過体16bや内方多
孔質濾過短管16cや紙薄状多孔質濾過体16d等の多
孔質濾過体16を装着した本発明の複合紙巻きたばこ
は、粒状成分がニコチン0.1mg以下、或いはタール
1mg以下の極低ニコチン・タール紙巻きたばこ1のた
ばこ煙を、ニコチン0.3mg乃至2.7mg、タール
1mg以下のたばこ煙となるように、たばこ煙香料含浸
体4にてたばこ煙香料蒸気を補給し、且つ喫煙者の通常
嗜好するたばこ煙の香味に調整して喫煙できるようにし
たタール含有成分の極減された適当なニコチン含有の複
合たばこ煙であることから、従来の極低ニコチン・ター
ルの紙巻きたばこ1を単に喫煙する場合のような物足り
なさがなく、喫煙者の香味嗜好を充分に満足するばかり
か、予め有害物質や有害ガスの発生量が極減されたもの
であるため、従来の紙巻きたばこのたばこ煙中に含有す
るガンの発生原因となるタール微粒子や、不完全燃焼に
よってガス中毒する一酸化炭素や、公害の問題として取
り上げられている二酸化窒素や、気道の線毛の運動を麻
痺させて咳・痰の発生と気管支炎の原因となるシアン化
水素及びシアン等の有害物質や有害ガスが、喫煙者の体
内に吸入されることによる喫煙者の保険衛生上の問題
や、喫煙者と同室する幼児や病弱者や嫌煙者に対して及
ぼす不快感や保険衛生上の問題を解決することができ
る。
【0046】以上、有害物質や有害ガスを最初から極減
するようにした極低ニコチン・タール紙巻きたばこ1
は、それのみでは喫煙者の期待するニコチン含有たばこ
煙の香味を充分に嗜好できず、喫煙による満足感を得ら
れないが、本発明の複合紙巻きたばこは、たばこ煙のタ
ールとニコチン間に存在する[タール量=1.6+1
0.6×ニコチン量]の比例関係を解除することが、こ
の諸問題を解決する鍵であることに着目して、極低ニコ
チン・タール紙巻きたばこ1による極薄のたばこ煙に、
吸気具2に内蔵されたたばこ煙香料含浸体4より新たに
ニコチン蒸気を主体にした多種多様な香味のたばこ煙香
料蒸気を加味して新規な複合たばこ煙とすることができ
るので、これまでにたばこ煙の特性によって、タールと
ニコチンとを別々に調節できなかったことにより発生し
ていた諸問題を解決して、ニコチン・タール含有量や
ール成分の極減された適当な香味のニコチン含有成分の
たばこ煙を嗜好できる紙巻きたばこを提供することがで
きる。
【0047】即ち、本発明の複合紙巻きたばこは、極低
ニコチン・タール紙巻きたばこ1とたばこ煙香料含浸体
4との相乗効果を有効に発揮すると共に、更に通気孔8
や空気吸入量調節装置Aによって多種多様な香味の複合
たばこ煙を嗜好することができて、従来における喫煙の
態様を革新するものであるから、従来のフィルター付き
紙巻きたばこのライフサイクルを切替える新商品効果を
奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】吸気具に通気孔を設けた実施例を示す縦断正面
図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】吸気具に空気吸入量調節装置を設けた実施例を
示す縦断正面図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】空気吸入量調節装置に多孔質濾過体を設けた実
施例を示す縦断正面図である。
【図8】図7の平面図である。
【図9】図7の他の実施例を示す縦断正面図である。
【図10】図9の平面図である。
【図11】図7の他の実施例を示す縦断正面図である。
【図12】図11の平面図である。
【図13】図7の他の実施例を示す縦断正面図である。
【図14】図13の平面図である。
【図15】図7の他の実施例を示す縦断正面図である。
【図16】図15の平面図である。
【図17】図7の他の実施例を示す縦断正面図である。
【図18】図17の平面図である。
【図19】従来のたばこ煙の特性であるタールとニコチ
ンとの比例関係を示す統計図である。
【符号の説明】 1 極低ニコチン・タール紙巻きたばこ 2 吸気具 3 筒体 3a 筒体 4 たばこ煙香料含浸体 5 吸口濾
過体 6 吸口 7 紙巻体 8 通気孔 9 外方開
口部 10 外方開口回動部 11 吸口
体 11a 吸口紙巻体 12 内方
調節部 13 内方調節回動部 13b 挿
入案内部 14 空気吸入開口面積 15 目盛 16 多孔質濾過体 16a 外
方多孔質濾過体 16b 内方多孔質濾過体 16c 内
方多孔質濾過短管 16d 紙薄状多孔質濾過体 17 外気
孔 18 調節長孔 A 空気吸
入量調節装置
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】追加
【補正内容】
【図19】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 たばこ煙の粒状成分がニコチン0.1 mg以
    下、或いはタール1mg以下の低ニコチン・タール紙巻き
    たばこの基端に、筒体の先端部に複合たばこ煙の粒状成
    分がニコチン略0.3 mg乃至2.1 mg、タール略1 mg以下に
    なるようなたばこ煙香料含浸体が内蔵された吸口付き吸
    気具を接合したことを特徴とする複合紙巻きたばこ。
  2. 【請求項2】 たばこ煙香料含浸体として、主要たばこ
    煙香料含浸体と、ケーシングソース香料含浸体、又は主
    要たばこ煙香料含浸体とトップドレッシング香料含浸
    体、又は主要たばこ煙香料含浸体とケーシングソース香
    料含浸体とトップドレッシング香料含浸体とを組合わせ
    たり、或いは主要たばこ煙香料含浸体にケーシングソー
    ス香料やトップドレッシング香料等を配合した請求項1
    記載の複合紙巻きたばこ。
  3. 【請求項3】 吸気具の筒体のたばこ煙香料含浸体と吸
    口との間に通気孔を設けた請求項1記載の複合紙巻きた
    ばこ。
  4. 【請求項4】 吸気具のたばこ煙香料含浸体の基端部と
    吸口との間に空気吸入量調節装置を設けた請求項1記載
    の複合紙巻きたばこ。
  5. 【請求項5】 吸気具のたばこ煙香料含浸体の基端部と
    吸口との間に、たばこ煙香料含有率を調節する適当な流
    通抵抗を有して流通速度の遅い多孔質濾過体を装着した
    空気吸入量調節装置を設けた請求項1記載の複合紙巻き
    たばこ。
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