JP2000093155A

JP2000093155A - 嗜好性物質充填体

Info

Publication number: JP2000093155A
Application number: JP10273263A
Authority: JP
Inventors: Kenichi Mori; 賢一森
Original assignee: MORI MIYO
Current assignee: MORI MIYO
Priority date: 1998-09-28
Filing date: 1998-09-28
Publication date: 2000-04-04

Abstract

(57)【要約】【課題】使用者の香味嗜好を満足させ、且つ使用者の
身体に良い影響を与え、しかも周囲の人の迷惑にならな
い嗜好性物質充填体を提供することを課題とする。【解決手段】本発明の嗜好性物質充填体は、茶、コー
ヒー豆、桂皮、口中清涼剤から選ばれる一種以上の嗜好
性物質の微粉末４が充填体本体１内に充填され、且つ使
用者が前記充填体本体１の吸入部２から前記嗜好性物質
の微粉末４を吸入可能に構成されてなることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、吸入用の嗜好性物
質を充填した嗜好性物質充填体に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、嗜好性物質の香気を吸入可能なも
のとしては、たばこが一般的に使用されていた。なかで
も最も一般的なのは、乾燥したたばこの葉を紙で巻いた
紙巻きたばこであり、喫煙者は、前記紙巻きたばこに火
をつけてたばこの葉を燃やすことによりたばこの香味や
覚醒性を楽しんでいた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の紙巻きたばこでは、喫煙者の香味嗜好を満足させる
ためには、火をつける必要があり、十分に消されていな
い火の気による火事の危険性があった。また、たばこ
は、香味や覚醒性を楽しめるものの、喫煙者の身体に悪
い影響を与えるのみならず、喫煙者の近くに居合わせる
ことにより煙を吸った人ののどや肺に悪い影響を与える
おそれがあり、更に、たばこの煙は、人によっては不快
な臭いと感じられるため、周囲の人にとって迷惑なもの
であった。

【０００４】本発明は、上記問題点に鑑み、使用者の香
味嗜好を満足させ、且つ使用者の身体に良い影響を与
え、しかも周囲の人の迷惑にならない嗜好性物質充填体
を提供することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたもので、本発明に係る嗜好性物質充
填体は、茶、コーヒー豆、桂皮、口中清涼剤から選ばれ
る一種以上の嗜好性物質の微粉末４が充填体本体１内に
充填され、且つ使用者が前記充填体本体１の吸入部２か
ら前記嗜好性物質の微粉末４を吸入可能に構成されてな
ることを特徴とする。

【０００６】本発明の嗜好性物質充填体は上記構成から
なるため、使用者は、吸入部２から各嗜好性物質の微粉
末を吸うことにより香味嗜好を満足させることができ
る。この場合において、本発明の嗜好性物質充填体は充
填体本体１に充填される嗜好性物質が微粉末状であるた
め、香気が効率よく発生しており、使用者は味覚ととも
に臭覚によっても嗜好性物質の香味を楽しむことができ
る。

【０００７】また、使用者は、前記嗜好性物質の微粉末
を吸うことにより、嗜好性物質に含まれる含まれる香気
以外の他の成分の影響を受ける。例えば、嗜好性物質が
茶である場合にはカテキン類の生体内抗酸化作用等、コ
ーヒー豆である場合にはカフェインの覚醒作用等を受
け、また、茶、コーヒー豆、桂皮、口中清涼剤が一種以
上混合されてなる場合には、各物質の作用を受ける。

【０００８】特に、請求項２の如く、前記吸入部２には
フィルター３が設けられてなれば、嗜好性物質の微粉末
４の吸入量を調節できるため、微粉末４が一度に多量に
吸入されることを防止し、また、適宜使用者の好みに適
合させることができる。

【０００９】また、請求項３の如く、前記充填体本体１
が紙シートから筒状に形成されてなれば、前記嗜好性物
質の微粉末４を紙シートで巻くことにより嗜好性物質充
填体を製造することができるため、製造が容易で、且つ
材料が安価である。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参酌しつつ説明する。

【００１１】本実施形態の嗜好性物質充填体は、図１及
び図２に示すように、両端が開口した筒状の充填体本体
１に、茶の葉の微粉末が充填されてなり、使用者が、前
記筒状の充填体本体１の一端部の吸入部２から茶の葉
（嗜好性物質）の微粉末４を吸入可能に構成されてい
る。

【００１２】前記吸入部２には、嗜好性物質（茶の葉）
の微粉末４の吸入量を調節するためのフィルター３が設
けられており、該フィルター３に隣接して前記茶の葉の
充填部５が設けられている。

【００１３】前記充填部５は、前記茶の葉の微粉末が、
矩形状の紙シートから筒状に形成された内巻紙６によっ
て巻かれてなり、更に、前記充填部５と、該充填部５と
略同一の外径を有する筒状の前記フィルター３とが、互
いに連通されるべく矩形状の紙シートから筒状に形成さ
れた外巻紙７によって一緒に巻かれることにより嗜好性
物質充填体が形成されてなる。

【００１４】前記内巻紙６及び外巻紙７の重なり合う両
側部同士は接着剤等で接着されてなり、また、前記外巻
紙７は、少なくとも前記充填部６とフィルター３とを連
結すべく両者の端部同士が接合する連結部を覆ってな
る。

【００１５】次に、上記構成からなる嗜好性物質充填体
の製造方法について説明すると、まず、茶の葉を乾燥
し、粉砕して微粉末４とした後、該微粉末４を内巻紙６
によって巻くことにより前記充填部５を形成する。

【００１６】その後、二本の充填部５間に前記フィルタ
ー３の二倍の長さのフィルター基材を介在させ、該フィ
ルター基材とともに前記充填部５を一緒に外巻紙で再度
巻いた後、前記フィルター基材の中央部にて長手方向と
垂直な方向に切断することにより二本の嗜好性物質充填
体を製造する。

【００１７】上記構成からなる嗜好性物質充填体を使用
するには、使用者は、充填体本体１の吸入部２に口を当
てて吸えばよい。このとき、本実施形態の充填体本体１
には、フィルター３設けられてなるので、一度の吸入に
より微粉末４が多量に吸入されることはなく、適度な量
だけ吸入されることとなる。

【００１８】また、上記実施形態の嗜好性物質充填体
は、茶の香りにより使用者の香味嗜好を満足させるのみ
ならず、使用者は、茶の成分であるカテキン類による虫
歯予防作用、殺菌作用、生体内抗酸化作用によるガン予
防等の効果を得て、健康を増進でき、また、茶の他の成
分であるカフェインによる覚醒作用等も得られる。

【００１９】しかも上記作用を得るにあたり充填体本体
１に充填された茶を燃やす必要がないので、火事等の心
配がなく、また、煙が出ないので、周囲の人へ迷惑をか
けるおそれがない。

【００２０】更に、本実施形態の嗜好性物質充填体によ
り上記覚醒作用等が得られるため、たばこを吸っていた
人がたばこの代替品として本実施形態の嗜好性物質充填
体を使用することができ、結果、禁煙できる場合もあ
り、しかも本実施形態の嗜好性物質充填体は、常習して
も人体に悪影響を及ぼさない。

【００２１】尚、本発明の嗜好性物質充填体は上記実施
形態に限定されず、適宜設計変更可能である。例えば、
充填体本体１の形状は、筒状に限定されず、角柱状等で
あってもよい。但し、上記実施形態の如く、充填体本体
１が筒状に形成されてなれば、使用者が口を当てる吸入
部２が筒状であるため、吸入しやすく、且つ製造が容易
であるため、好ましい。

【００２２】また、充填体本体１の材質は、上記紙に限
定されず、合成樹脂製であってもよい。要は、嗜好性物
質の微粉末４を充填可能であればよい。但し、上記実施
形態の如く、充填体本体１が紙によって形成されてなれ
ば、安価に製造でき、且つ燃焼可能であるため、使用後
に廃棄した際に環境問題を生じるおそれがない。

【００２３】更に、吸入部２に設けられるフィルター３
の形状及び種類は限定されず、充填体本体１の形状や充
填される嗜好性物質の種類に応じて適宜設計可能であ
る。要は、フィルター３によって充填された嗜好性物質
の微粉末４の吸入量が調節できればよい。

【００２４】また、上記実施形態では、フィルター３を
設けたが、フィルター３を設けることは本発明において
必須の要件ではなく、フィルター３を設けることなく充
填体本体１内全体に嗜好性物質が充填されてなるものも
本発明の意図する範囲である。本実施形態による場合に
は、嗜好性物質の微粉末４が多量に使用者の口腔内に入
ることを防止すべく、前記微粉末４を圧縮等して固めて
おくのが好ましい。

【００２５】更に、充填物（嗜好性物質の微粉末）の種
類は茶に限定されず、コーヒー豆、桂皮、口中清涼剤の
微粉末も採用可能であり、また、前記各嗜好性物質の微
粉末を混合してもよい。要は、使用者の嗜好に合わせて
適宜設計変更可能である。例えば、コーヒー豆の微粉末
であれば、カフェインによる覚醒作用が強く得られ、桂
皮の微粉末であれば肉桂の香りが得られる。

【００２６】

【発明の効果】以上のように、本発明の嗜好性物質充填
体は、使用者の香味嗜好を満足させ、且つ使用者の身体
に良い影響を与え、しかも周囲の人の迷惑にならない。

【００２７】特に請求項２の如く、吸入部にはフィルタ
ーが設けられてなれば、微粉末の吸入量を調節可能であ
るため、使用者の好みに適宜合わせることができ、ま
た、少量ずつ継続的に吸入させることにより使用者の健
康増進に寄与できる。

【００２８】また、請求項３の如く、充填体本体が紙シ
ートから筒状に形成されてなれば、使用者が快適に使用
でき、また、製造が容易で、且つ材料が安価であるた
め、製造コストがかからず、しかも使用済みの嗜好性物
質充填体を廃棄しても環境問題が生じるおそれがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を示す概略斜視図。

【図２】図１のＰ−Ｐ線断面図。

【符号の説明】

１・・・充填体本体２・・・吸入部３・・・フィルター４・・・微粉末

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】茶、コーヒー豆、桂皮、口中清涼剤から
選ばれる一種以上の嗜好性物質の微粉末（４）が充填体
本体（１）内に充填され、且つ使用者が前記充填体本体
（１）の吸入部（２）から前記嗜好性物質の微粉末
（４）を吸入可能に構成されてなることを特徴とする嗜
好性物質充填体。
【請求項２】前記吸入部（２）には、フィルター
（３）が設けられてなる請求項１記載の嗜好性物質充填
体。
【請求項３】前記充填体本体（１）が、紙シートから
筒状に形成されてなる請求項１又は２記載の嗜好性物質
充填体。