JPH0856640A - 吸気具 - Google Patents

吸気具

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Publication number
JPH0856640A
JPH0856640A JP6305324A JP30532494A JPH0856640A JP H0856640 A JPH0856640 A JP H0856640A JP 6305324 A JP6305324 A JP 6305324A JP 30532494 A JP30532494 A JP 30532494A JP H0856640 A JPH0856640 A JP H0856640A
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fragrance
air
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tobacco smoke
perfume
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JP6305324A
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Setsuo Kuroki
節男 黒木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸口を口にくわえたままで香料含有空気やた
ばこ煙香料含有空気を鼻孔から容易且確実に吐き出すこ
とにより、鼻腔の嗅球によって匂いを充分に嗅覚して嗜
好できる。 【構成】先端が開口された筒体7の先端部側に香料含浸
体6を内蔵し、筒体基端部8に吸口11を有する吸口体
10の吸口体先端部9を嵌着した筒体7の先端に、前部
流入孔3を開閉する前部逆止弁Bを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、煙草葉を燃焼して発生
するたばこ煙を吸入する紙巻きたばこの改良と、香料含
有空気を嗜好する香料吸入用パイプ型フイルターや、た
ばこ煙香料含有空気を嗜好するたばこ煙香料吸入用パイ
プ型フイルター等の吸気具の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来喫煙の際には、誰でも紙巻きたばこ
の吸口をくわえたまま鼻で呼吸することは口の呼吸も連
動するので、口を開けたままで鼻で呼吸することは困難
なものであるため、吸口より口を離して口を閉じて鼻か
らたばこ煙を吐出したり、或いは口からたばこ煙を吐出
しているものである。このたばこ煙の有害性は、煙草葉
の高温燃焼によって発生するガンの発生原因となるター
ル微粒子や、不完全燃焼によってガス中毒する一酸化炭
素や、公害の問題として取り上げられている二酸化窒素
や、気道の線毛の運動を麻痺させて咳・痰の発生と気管
支炎の原因となるシアン化水素及びシアン等の有害物質
や有害ガスが、この吸気作業によって人の喉や気管や肺
などに付着したり刺激することによるもので、このこと
により喫煙者の保険衛生上の問題や、たばこ煙が室内に
漂うことにより同室する幼児や病弱者や嫌煙者に対して
及ぼす不快感や保健衛生上の問題を有するものである。
【0003】従来の吸気具は、例えば図8に示すよう
に、筒体34の先端壁32に空気流入孔31が設けら
れ、且つ先端部に香料含浸体33が内蔵された筒体34
の筒体基端部35に、吸口38が基端に設けられた吸口
体37の吸口体先端部36を接合したもので、使用に際
しては、吸口からの吸入で空気流入孔31から流入した
外部空気が、筒体34の前部に内蔵された香料含浸体3
3の内部を吸口38方向に流通する過程で、香料蒸気を
加えられて成る香料含有空気を吸口38から吸引するも
のである。また、この香料含浸体に液体ニコチンを配合
したばこ煙香料含浸体を内蔵した吸気具も使用されてい
る。これ等吸気具は、喫煙と同様に香料含有空気やたば
こ煙香料含有空気を口腔内に吸引した後に、吸口から口
を離して鼻孔や口から香料含有空気やたばこ煙香料含有
空気を吐出すものであった。
【0004】従来、香料含有空気やたばこ煙香料含有空
気は、嗅覚するのでなければ匂いを知覚することができ
ないものである。人間の口腔と鼻腔は、後ろの管状の咽
頭という部分でつながっているので、鼻の奥の鼻腔にあ
る3cmにも満たない嗅角膜にある細胞の嗅球という匂
いを感じとる受容器で、口腔内の香料やたばこ煙香料が
感じ取られて大脳の嗅覚中枢へ伝えられることにより匂
いが嗜好されるのである。そして、その匂いの分子の情
報は、嗅神経を通って大脳皮質の嗅覚野に達し嗅覚を生
じるのであるから、匂いの濃度が嗅神経の能力以上に高
いと刺激が大き過ぎて好ましくなく、また、人の好みの
微妙な濃度が調節できなければ満足性に欠けることとな
るのである。また、舌は、味を感じとる器官として舌の
表面に味蕾と呼ばれるツブツブの細胞が無数に散在した
味の受容器を有するが、この味蕾はたばこ煙香料中のニ
コチンの味を知覚することはできるが、たばこ煙香料含
有空気の風味と芳香を嗅覚することはできないものであ
る。即ち、口内の飲食物の匂いは、口腔から咽頭を経て
嗅球に到着して嗅覚されるように、吸口から吸入される
香料含有空気やたばこ煙香料含有空気の匂いは、舌では
感じられないが、口腔から咽頭を経て鼻腔に到着して嗅
球で嗜好されるのである。そこで嗅球によって、口腔か
ら咽頭を経て到着する匂いや鼻孔から吸入される空気の
中に浮遊している匂いを効果的にキャツチすることが重
要になる。
【0005】通常、紙巻きたばこの吸口をくわえてたば
こ煙を吸入した後に吸口を口から離して口を閉じて鼻孔
からたばこ煙を出し、或いは口からたばこ煙を吐き出し
ている際に、たばこ煙のニコチン微粒子とタール微粒子
の味と臭いや、葉たばこにブレンドされているケーシン
グソース香料やトップドレッシング香料等による匂い等
は、口腔内では舌の味蕾でニコチン・タールのヤニ味を
味覚し、鼻腔内ではニコチンとタールのヤニ臭と、その
ヤニ臭を中和すべくブレンドされているケーシングソー
ス香料やトップドレッシング香料等の総合した匂いを嗅
球で嗅覚されるのである。
【0006】また、匂いは、その人の心理状態、生理状
態、健康状態、或いは過去の記憶と結びついてイメージ
されることも多いので、感じ方が日によっても微妙に変
化し、また、人によって嗅覚に個人差もあるので、吸口
から吸出される香料含有空気やたばこ煙香料含有空気の
濃度を調節可能にすることや、匂いの流入方向も単に香
料含有空気やたばこ煙香料含有空気を咽頭を経由して嗅
覚するのみに限定せずに、馥郁たる香りを鼻孔からも吸
入して嗅覚するようにすることは吸気具の新しい効果と
して重要な問題である。
【0007】
【発明が解決しょうとする課題】これ等吸気具は、香料
含有空気やたばこ煙香料含有空気の匂いを嗜好する場合
に、口腔内に吸入した香料含有空気やたばこ煙香料含有
空気の匂いは、舌の味蕾では嗅覚できないため、咽頭を
経由して鼻腔の嗅球にて嗅覚するようにしなければなら
ないが、吸気具の吸口を口にくわえたままで、咽頭を経
由して鼻腔に到着した香料含有空気やたばこ煙香料含有
空気を吐き出すことは、口が開いているので確実にでき
ないという問題があった。そのために吸気具を口にくわ
えたままで香料含有空気やたばこ煙香料含有空気の匂い
を嗜好することが面倒なため、吸口を一旦口より離し口
を閉じてから鼻孔より香料含有空気やたばこ煙香料含有
空気を吐き出すことにより、嗅球によって香料含有空気
やたばこ煙香料含有空気の匂いを嗅覚して嗜好するとい
う不便を有するものであった。
【0008】本発明は、吸口を口にくわえたままで香料
含有空気やたばこ煙香料含有空気を鼻孔から容易且確実
に吐き出すことにより、鼻腔の嗅球によって匂いを充分
に嗅覚して嗜好することのできる吸気具を得ることを目
的としており、さらに吸口より口腔内に吸入された香料
含有空気やたばこ煙香料含有空気を吸気具内を経て鼻孔
の下付近に吹出すようにして、吹出された香料含有空気
やたばこ煙香料含有空気を鼻孔より吸入して鼻腔の嗅球
により香料含有空気やたばこ煙香料含有空気の匂いを嗅
覚して嗜好することもできる吸気具を提供することを目
的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の吸気具においては、筒体の先端部側に香料
含浸体又はたばこ煙香料含浸体を内蔵し、筒体の先端に
嵌着された先端蓋に穿設した前部流入孔を開閉する前部
逆止弁を設けたり、或いは、筒体の先端部側に香料含浸
体又はたばこ煙香料含浸体を内蔵し、筒体の先端蓋に穿
設した前部流入孔を開閉する前部逆止弁を設けると共
に、香料含浸体又はたばこ煙香料含浸体の基端部と吸口
との間に穿設した後部流出孔を開閉する後部逆止弁を設
けたものである。
【0010】上記前部逆止弁は、先端蓋の偏心位置に穿
設された前部流入孔に片持ちバネ体先端部を対面して位
置し、片持ちバネ体基部を前部流入孔に対向する先端蓋
の偏心位置に固定して、前部流入孔を片持ちバネ体先端
部にて密閉する。
【0011】また、前部逆止弁は、先端蓋の中心に穿設
された前部流入孔より吸口方向に拡大したテーパー部
と、内部流入孔を穿設された先端壁とより成る前部空間
部内に逆止用ボールと、逆止用ボールと先端壁との間に
スプリングを介在させて収納し、前部流入孔を逆止用ボ
ールにて密閉する。
【0012】なお、筒体の先端壁に穿設された前部流入
孔より吸口方向に拡大したテーパー部を筒体の内面に形
成し、筒体の内面段部で位置決めされた香料含浸体又は
たばこ煙香料含浸体の先端面とより成る前部空間部内
に、軽量の逆止用ボールを収納して、吸口からの吹圧に
て内部流入孔を逆止用ボールにて密閉するようにしても
よい。
【0013】上記後部逆止弁は、吸口体リブの吸口側に
片持ちバネ体基部端を接して吸口体に固定し、片持ちバ
ネ体先端部にて開閉できる位置に後部流出孔を穿設す
る。
【0014】また、上記後部逆止弁は、吸口体リブの吸
口側の肉厚部に外方向に拡大して穿設されたテーパー状
後部流出孔を開閉する逆止用ボールをスプリングを介し
て空気孔付き外端蓋内に取り付けてたものでもよい。
【0015】なお、上記前部逆止弁や後部逆止弁は、香
料含浸体又はたばこ煙香料含浸体の前後に配設される
が、その構成は本発明の目的を達成するものであれば、
その他適当な逆流防止機構でもよい。
【0016】
【作用】上記のように構成された吸気具の吸口をくわえ
て吸引すると、先端蓋の偏心位置に穿設された前部流入
孔を閉じている片持ちバネ体先端部は、吸引力によって
背圧が減ずるため、前部逆止弁の片持ちバネ体先端部
が、外部空気により押されて片持ちバネ体基端部を中心
にして外方に開くことにより、外部空気が前部流入孔よ
り筒体内に流入する。その外部空気は、筒体の先端部に
内蔵された香料含浸体又はたばこ煙香料含浸体を通過す
る過程で、香料蒸気やたばこ煙香料蒸気と混合して香料
含有空気やたばこ煙香料含有空気と成り、吸口体の先端
部を経由して吸口から使用者の口腔より体内に吸入され
るのである。次に、吸口をくわえたままで、体内に吸入
されている香料含有空気やたばこ煙香料含有空気を、吸
気具内に吹き込むと、吸気具内に吹き込まれた香料含有
空気やたばこ煙香料含有空気の圧力とバネの力で片持ち
バネ体先端部は速やかに前部流入孔を閉鎖する。この吹
き込まれた香料含有空気やたばこ煙香料含有空気は、そ
れぞれ香料含浸体やたばこ煙香料含浸体の香料蒸気やた
ばこ煙香料蒸気と再度混合して風味と芳香性を向上する
ばかりか、吹き込みの反動で咽頭と連なる鼻腔を経由し
て鼻孔より外部に香料含有空気やたばこ煙香料含有空気
を確実に且つ容易に排出することができる。このような
作用により、吸入された香料含有空気やたばこ煙香料含
有空気の馥郁たる匂いを舌の味蕾だけで嗜好することの
困難性や、香料含有空気やたばこ煙香料含有空気を口を
開いたままで鼻孔より吐き出すことの困難性が容易に解
決されて、続けて吸入される香料含有空気やたばこ煙香
料含有空気の風味と芳香を確実に嗜好できる効果があ
る。
【0017】また、逆止用ボールを収納する前部逆止弁
の場合は、吸気具の吸口をくわえて吸入すると、先端蓋
の中心位置に穿設された前部流入孔を経由して、逆止用
ボールに作用している外部空気の押圧力によってスプリ
ングが圧縮され、逆止用ボールが吸口方向に移動して前
部流入孔より外部空気が前部空間部内に流入し、次に、
先端壁の内部流入孔より筒体に内蔵された香料含浸体又
はたばこ煙香料含浸体の先端部に流入する。その流入し
た外部空気は、内蔵された香料含浸体又はたばこ煙香料
含浸体を通過する過程で、香料蒸気やたばこ煙香料蒸気
と混合して香料含有空気やたばこ煙香料含有空気と成
り、吸口体の先端部を経由して吸口から使用者の口腔よ
り体内に吸入されるのである。吸口からの吸入を止める
と、逆止用ボールは、スプリングの力で自動的に前部流
入孔に密着して閉鎖するが、次に、吸口をくわえたまま
で体内に吸入されている香料含有空気やたばこ煙香料含
有空気を吸気具内に吹き込むと、吸気具内に吹き込まれ
た香料含有空気やたばこ煙香料含有空気の圧力の反動で
咽頭と連なる鼻腔を経由して鼻孔より外部に香料含有空
気やたばこ煙香料含有空気を容易に排出することができ
る。この作用により、前述のように吸気具の吸口をくわ
えたままで、口からの吸気と鼻孔からの排出を容易にす
ることができて、継続して香料含有空気やたばこ煙香料
含有空気の風味と芳香を効果的に嗜好することができ
る。
【0018】また、上記後部逆止弁を併設した吸気具
は、香料含有空気やたばこ煙香料含有空気の吸入を止め
ている間は、前部流入孔は片持ちバネやスプリングの力
で閉鎖されているので、体内に吸入されている香料含有
空気やたばこ煙香料含有空気を吸気具内に吹き込むと、
吸口体リブの吸口側に設けられた後部逆止弁の片持ちバ
ネ体先端部にて閉じられている後部流出孔は、香料含有
空気やたばこ煙香料含有空気の吹き込み圧力が、バネの
力に打ち勝つと片持ちバネ体先端部を外方に押し開ける
ので、吸口より吹き込まれた香料含有空気やたばこ煙香
料含有空気を後部流出孔から外方に吹出すのである。こ
の後部流出孔の位置を、使用者が吸気具の吸口を唇にく
わえた状態で鼻孔の下付近にして、香料含有空気やたば
こ煙香料含有空気を上方向に吹き出されるようにすれ
ば、吸入した香料含有空気やたばこ煙香料含有空気を吸
口から吸気具内に断続的に吹き込んで後部逆止弁を押し
開いて噴出することにより、従来のような咽頭を経由し
て逆流した香料含有空気やたばこ煙香料含有空気の匂い
を鼻腔の嗅球で嗜好することに加えて、外方から鼻腔に
吸入される香料含有空気やたばこ煙香料含有空気の匂い
を、鼻腔の嗅球により嗜好することができる。この際に
は、咽頭と連なる鼻腔を経由して鼻孔より外部に香料含
有空気やたばこ煙香料含有空気を排出することも同時に
できるので、鼻孔から咽頭へと、咽頭から鼻孔への両面
から交互に、嗅球により香料含有空気やたばこ煙香料含
有空気の匂いを嗅覚できるので、吸気具の吸口から吸入
する香料含有空気やたばこ煙香料含有空気の風味と芳香
を効果的に嗜好することができる。
【0019】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1又は図2は、先端部側に香料含浸体6又はたばこ煙
香料含浸体6aを内蔵した筒体7の先端に嵌着した先端
蓋1に、偏心位置に穿設された前部流入孔3を設け、前
部流入孔3を片持ちバネ体先端部4にて開閉できるよう
に片持ちバネ体基部5を前部流入孔に対向する位置に固
定した前部逆止弁Bを装着したもので、筒体7の基端部
8と基端部に吸口を設けた吸口体10の先端部9を接合
した吸気具である。
【0020】図3又は図4に示される実施例では、先端
部側に香料含浸体6又はたばこ煙香料含浸体6aを内蔵
した筒体7の先端に嵌着した先端蓋1に、偏心位置に穿
設された前部流入孔3を設け、前部流入孔3を片持ちバ
ネ体先端部4にて開閉できるように片持ちバネ体基部5
を前部流入孔に対向する位置に固定した前部逆止弁Bを
装着し、筒体7の基端部8と基端に吸口を設けた吸口体
10の先端部9を嵌着した吸気具Aの吸口体10のリブ
12の吸口側に片持ちバネ体基部端14を接して吸口体
10に固定し、片持ちバネ体先端部13にて開閉できる
位置に後部流出孔15を穿設した後部逆止弁Cを装着し
た吸気具である。後部逆止弁Cにおいては、対面する片
持ちバネ先端部13に筒体内の圧力が作用することによ
り、片持ちバネ基端部14を中心にして片持ちバネ先端
部13が押し開けられて、図7に示すように、後部流出
孔15より吸気具A内の香料含有空気やたばこ煙香料含
有空気が噴出して使用者の鼻孔の下付近に吹き上げら
れ、そして鼻孔から吸入された香料含有空気やたばこ煙
香料含有空気の匂いを鼻腔の嗅球によって嗜好されるの
である。
【0021】図5に示される実施例では、前部逆止弁
は、先端蓋1の中心に穿設された前部流入孔3より吸口
方向に拡大したテーパー部18と筒体7の先端壁2とに
て空間部19を形成し、前部流入孔3に対面する逆止用
ボール16をスプリング17にて押圧して逆止用ボール
16により前部流入孔3を閉鎖する。使用に際しては、
吸口11からの吸引力にて筒体3内の香料含有空気やた
ばこ煙香料含有空気が吸出されると共に、筒体3内が減
圧されることにより前部流入孔3を加圧している外部空
気は、接する逆止用ボール16を押し開けて前部空間部
19に流入して先端壁2に穿設された内部流入孔3aよ
り、香料含浸体6又はたばこ煙香料含浸体6aの先端部
に流入する。この流入した外部空気は、香料含浸体6又
はたばこ煙香料含浸体6aを流通する過程で香料蒸気や
たばこ煙香料蒸気を取り込んで香料含有空気やたばこ煙
香料含有空気と成り、吸口11から使用者の口腔内に吸
入され、吸口11を口から離し、口を閉じてから鼻孔よ
り吐き出されるので、咽頭を経由して逆流する香料含有
空気やたばこ煙香料含有空気の匂いを鼻腔内嗅球にて嗅
覚して嗜好するのである。この吸口11からの吸入作業
で吸口11をくわえたままで、吸入を一旦止めると、そ
れまで開口されていた前部流入孔3は、その内外の空気
圧が同じになることにより、スプリング17の作用で逆
止用ボール16が前部流入孔3に密着して閉鎖されるの
である。次に、吸口11よりそれまで口腔等体内に吸入
されていた香料含有空気やたばこ煙香料含有空気を断続
的・連続的に吸気具A内に吹戻すと、前部流入孔3は閉
鎖されたままであるが、後部逆止弁Cにおいては、後部
流出孔15に対面する片持ちバネ先端部13に筒体7内
の圧力が作用することにより、片持ちバネ基端部14を
中心にして片持ちバネ先端部13が押し開けられて、図
7に示すように、後部流出孔15より吸気具A内の香料
含有空気やたばこ煙香料含有空気が噴出して使用者の鼻
孔の下付近に吹き上げられ、そして鼻孔から吸入された
香料含有空気やたばこ煙香料含有空気の匂いを鼻腔の嗅
球によって嗜好されるのである。
【0022】図6に示される実施例では、筒体7の先端
壁2に穿設された前部流入孔3より吸口11方向に拡大
したテーパー部18を筒体7の内面に形成し、筒体7の
内面段部20で位置決めされた香料含浸体6又はたばこ
煙香料含浸体6aの先端面とより成る前部空間部19内
に、プラスチック等の軽量材で作られた逆止用ボール1
6を収納して、吸口11からの吹圧にて前部流入孔3に
逆止用ボール16を密着させるようにし、吸口11より
吹き込まれた香料含有空気やたばこ煙香料含有空気の流
入停止を利用して、吸口11をくわえたままで、体内の
香料含有空気やたばこ煙香料含有空気を、咽頭を経由し
て鼻孔から外部に排出することが容易且確実にできるこ
とから、香料含有空気やたばこ煙香料含有空気の匂いを
嗅球によって簡便に嗜好できる。
【0023】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0024】使用者が吸気具Aの吸口11を唇にくわえ
たままで、一旦吸入を止めると前部逆止弁Bは、バネや
スプリングの力で片持ちバネ体先端部4や逆止用ボール
16は前部流入孔3に自動的に密着して閉鎖し、或い
は、バネやスプリングを使用しない逆止用ボール16は
吸口11から吹き込まれる逆流の風圧で前部流入孔3に
密着して閉鎖するが、体内に吸引されている香料含有空
気やたばこ煙香料含有空気を、吸口11より吸気具A内
に吹き込むと、吸気具A内に吹き込まれた香料含有空気
やたばこ煙香料含有空気は、それぞれ香料含浸体6やた
ばこ煙香料含浸体6の香料蒸気やたばこ煙香料蒸気と再
度混合して風味と芳香性を向上するばかりか、吹き込み
の反動で体内に吸引されている香料含有空気やたばこ煙
香料含有空気を、口を開いたままでも咽頭と連なる鼻腔
を経由して鼻孔より外部に確実に且つ容易に排出するこ
とができる。
【0025】このように吸入された香料含有空気やたば
こ煙香料含有空気の馥郁たる匂いを舌の味蕾だけで嗜好
することの困難性や、香料含有空気やたばこ煙香料含有
空気を口を開いたままで鼻孔より吐き出すことの困難性
を解決できることにより、吸口11をくわえたままで続
けて香料含有空気やたばこ煙香料含有空気の風味と芳香
を鼻腔の嗅球により確実に嗜好できる。
【0026】また、従来のような咽頭を経由して逆流し
た香料含有空気やたばこ煙香料含有空気の匂いを鼻腔の
嗅球で嗜好することに加えて、使用者が吸気具Aの吸口
11を唇にくわえた状態で、吸入した香料含有空気やた
ばこ煙香料含有空気を、吸気具A内に断続的に吹き込ん
で後部逆止弁Cを押し開き鼻孔の下付近に噴出すること
により、吸気具A内に吹き戻した香料含有空気やたばこ
煙香料含有空気を再使用して、鼻孔から吸入し香料含有
空気やたばこ煙香料含有空気の匂いを、鼻腔の嗅球によ
り嗜好することができる。
【0027】このように後部流出孔15を開閉する後部
逆止弁Cを設けたことにより、咽頭と連なる鼻腔を経由
して鼻孔より外部に香料含有空気やたばこ煙香料含有空
気を排出することも同時にできるので、鼻孔から咽頭へ
と、咽頭から鼻孔への両面から交互に、鼻腔の嗅球によ
り香料含有空気やたばこ煙香料含有空気の匂いを嗅覚で
きるので、吸気具Aの吸口11から吸入される香料含有
空気やたばこ煙香料含有空気の風味と芳香をムダなく効
果的に嗜好することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】他の一実施例を示す縦断正面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】本発明の実施態様を示す説明図である。
【符号の説明】
1 先端蓋 2 先端壁 3 前部流入孔 3a 内部流入孔 4 片持ちバネ体先端部 5 片持ちバネ体基端部 6 香料含浸体又は 6a たばこ煙香料含浸体 7 筒体 8 筒体基端部 9 吸口体先端部 10 吸口体 11 吸口 12 吸口体リブ 13 片持ちバネ体先端部 14 片持ちバネ体基端部 15 後部流出孔 16 逆止用ボール16 17 スプリング 18 テーパー部 19 前部空間部 20 内面段部 31 空気流入孔 32 先端壁 33 香料含浸体 34 筒体 35 筒体基端部 36 吸口体先端部 37 吸口体 38 吸口 A 吸気具 B 前部逆止弁 C 後部逆止弁
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年2月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】他の一実施例を示す縦断正面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】図3の他の実施例を示す縦断正面図である。
【図6】図1の他の実施例を示す縦断正面図である。
【図7】図3の使用実施例を示す説明図である。
【図8】従来の吸気具の縦断正面図である。
【符号の説明】 1 先端蓋 2 先端壁 3 前部流入孔 3a 内部流入孔 4 片持ちバネ体先端部 5 片持ちバネ体基端部 6 香料含浸体 6a たばこ煙香料含浸体 7 筒体 8 筒体基端部 9 吸口体先端部 10 吸口体 11 吸口 12 吸口体リブ 13 片持ちバネ体先端部 14 片持ちバネ体基端部 15 後部流出孔 16 逆止用ボール16 17 スプリング 18 テーパー部 19 前部空間部 20 内面段部 31 空気流入孔 32 先端壁 33 香料含浸体 34 筒体 35 筒体基端部 36 吸口体先端部 37 吸口体 38 吸口 A 吸気具 B 前部逆止弁 C 後部逆止弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端が開口された筒体7の先端部側に香料
    含浸体6を内蔵し、筒体基端部8に吸口11を有する吸
    口体10の吸口体先端部9を接合した筒体7の先端に、
    前部流入孔3を開閉する前部逆止弁Bを設けたことを特
    徴とする吸気具。
  2. 【請求項2】 香料含浸体6の基端部と吸口11との間
    に、後部流出孔15を開閉する後部逆止弁Cを設けた請
    求項1記載の吸気具。
  3. 【請求項3】 香料含浸体6を、たばこ煙香料含浸体6
    aとした請求項1又は請求項2記載の吸気具。
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