JP2017509345A - 紙巻きたばこの煙による損傷の中和のためのホメオパシー手順およびそれから得られる「中和」紙巻きたばこ - Google Patents
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Abstract
煙による損傷を中和する傾向があるフィルターを有し、前記フィルターが、前記紙巻きたばこの紙およびタバコを浸軟することによって生じるマザーチンキ剤より得られるホメオパシー製剤に浸漬され、紙およびタバコの混合物が「ホメオパシー活性成分」を構成することを特徴とする、紙巻きたばこを説明する。
Description
本発明は、煙による損傷を中和することが可能なホメオパシー紙巻きたばこ、およびそれらを得るための手順に関する。
より詳細には、本発明は、喫煙者の能動喫煙の弊害を中和する傾向があるフィルターを備えた紙巻きたばこ、さらにより詳細には、「中和」紙巻きたばこを得るために、煙による損傷を中和することが可能である特定のホメオパシー製剤(たとえば、水−アルコールホメオパシー溶液)でさらに浸漬された通常のフィルターを備えた紙巻きたばこに関する。
現在のところ、煙による損傷の中和のための市販の治療薬も、まして同じ目的のそのようなホメオパシー治療薬も全くない。
その代わりに喫煙または電子たばこをやめるための薬物が存在するが、そのいずれも使用者の健康の観点から欠点を有する。
したがって、紙巻きたばこの分野において、紙巻きたばこの煙による損傷の中和のための治療薬の利用可能性に対する必要性が、多いに感じられている。
世界には、1年で約6兆本の紙巻きたばこを吸う10億を超える喫煙者がおり、したがって、平均すると、それぞれの喫煙者が、平均で1年当たり1,600本の紙巻きたばこを消費し、1年当たり約6.5kgのタバコを消費している。
喫煙が十分実証ずみの損傷を引き起こすことが事実である一方、喫煙が個人のストレスを緩和するために有用であり得、ときには紙巻きたばこによる損傷がストレスの損傷よりも好ましくさえあり得るのも事実である。
紙巻きたばこの煙は、ニコチン単独で構成されているのではなく、タバコと保存料との同時燃焼に由来する、2,000を超える物質が検出されており、そのうち下記のものが挙げられる:
・タール:高沸点物質の不完全燃焼および縮合によって生成される;
・VOC−発がん性物質ベンゼンを含む揮発性有機化合物;
・APH−紙とタバコの両方の燃焼より生じる芳香族多環式炭化水素であり、発がん性物質ベンゾピレンを含む;
・同じく不完全燃焼に由来する、主に炭素質微粒子である微粒子、これは、心血管障害の直接の原因であり、いくつかのAPHがその上に吸着されている基質である;
・タバコ植物の葉に含まれており、熱で揮発する、ニコチン;
・不完全燃焼によって生成される一酸化炭素;
・刺激物質:第一にアルデヒド:さらにより高いレベルで酸化したときの不完全燃焼の結果であり、粘膜を刺激する、アクロレインおよびアセトアルデヒド;ホルムアルデヒドは発がん性物質である;次いで有機カルボン酸:ギ酸、フェノール類、たとえばフェノールおよびクレゾール;
・アミンおよびアンモニア;
・他の化合物による攻撃の準備としての、器官および細胞の保護脂質層を攻撃する一因となる、さまざまな種類の非芳香族炭化水素(主にC12〜C15アルカン);
・他の酸化物質。
・タール:高沸点物質の不完全燃焼および縮合によって生成される;
・VOC−発がん性物質ベンゼンを含む揮発性有機化合物;
・APH−紙とタバコの両方の燃焼より生じる芳香族多環式炭化水素であり、発がん性物質ベンゾピレンを含む;
・同じく不完全燃焼に由来する、主に炭素質微粒子である微粒子、これは、心血管障害の直接の原因であり、いくつかのAPHがその上に吸着されている基質である;
・タバコ植物の葉に含まれており、熱で揮発する、ニコチン;
・不完全燃焼によって生成される一酸化炭素;
・刺激物質:第一にアルデヒド:さらにより高いレベルで酸化したときの不完全燃焼の結果であり、粘膜を刺激する、アクロレインおよびアセトアルデヒド;ホルムアルデヒドは発がん性物質である;次いで有機カルボン酸:ギ酸、フェノール類、たとえばフェノールおよびクレゾール;
・アミンおよびアンモニア;
・他の化合物による攻撃の準備としての、器官および細胞の保護脂質層を攻撃する一因となる、さまざまな種類の非芳香族炭化水素(主にC12〜C15アルカン);
・他の酸化物質。
健康に対する喫煙の影響は、喫煙者の間で、深刻な医学的問題を統計学的に有意な高い割合で示す。喫煙は、主に呼吸器および循環器を冒すいくつかの病態の発症を促進する因子と考えられ、先進国では回避可能な死亡における主要原因と考えられている。
さらに、煙は、ヒトに対する既知の発がん性物質として、世界保健機構によって分類され、また、その成分のいくつか、中でもベンゼンおよびベンゾピレンは既知の発がん性物質である。
したがって、証拠に基づいて、発生および死亡率の観点から、喫煙はさまざまな種類の腫瘍病態、主に肺がんの発症に明確に関連づけられる。
呼吸器に直接損傷を与え、またさらに間接的に身体の他の部位も刺激しかつ損傷をさらに促進する恐れがある煙の有害物質は、タバコおよび紙の不完全燃焼、ならびに比較的高温のために揮発する物質によって本質的に生成される。
本発明の目的は、紙巻きたばこの煙による損傷の中和のための治療薬を提供することによって、従来技術の欠点の少なくとも一部を克服することである。
これらのおよび他の目的は、添付の独立請求項1に列挙された特徴を有する、本発明による紙巻きたばこによって達成される。
本発明の有利な態様は、従属請求項によって開示される。
本発明の目的は、特定のホメオパシー製剤に浸漬された、特に紙巻きたばこのタバコおよび紙を浸軟することによって得られるマザーチンキ剤に由来するホメオパシー溶液に浸漬されたフィルターを有する紙巻きたばこに関し、紙およびタバコの混合物は「ホメオパシー活性成分」を構成する。
より詳細には、前記フィルターは、当技術分野においてすでに知られている「3回含浸」の様式によってこのホメオパシー溶液に浸漬される。
ホメオパシーは、18世紀の終わりごろ、ドイツ人医師Samuel Hahnemannによって構築された原理に基づいており、原則は、「薬物の類似の原理」(類似のものが類似のものを治療する(similia similibus curantur))、特定の疾病に対する適切な治療薬は、病気のヒトに認められる兆候と類似する兆候を、健康なヒトにおいて誘発するその物質によって与えられるであろうという概念である。この物質は、「ホメオパシー活性成分」とも称されるが、いったん同定されると、高度に希釈された量で患者へ投与される。その2つの主要な理論的根拠は、類似の法則(類似のものが類似のものを治療する)、および「サーカッション」(振とう)として知られる手順によって適切にダイナミック化された治療薬を極微量の用量で使用する法則である。
続いて、Hugo Paul Friedrich Schultzは、酵母で行われた研究に基づいて、通常の用量と比較して低用量で投与された場合、毒素は反対の効果を有し得ることを主張した。
同時期に、医師Rudolph Arndtは、強い刺激が生命活動を抑制する一方で、弱い刺激が生命活動をわずかに促進することを主張し、前述の知見は、ホメオパシー薬理学の最も古い法則のひとつを表わすArndt−Schultzの法則として知られている、単一の法則に構築された。
したがって、ホメオパシーは低用量で開始し、次第により高い希釈物へと変化して、体の本来の電磁力を刺激する。ホメオパシー医薬品の基本原理の一つは、疾患の治癒が、疾病を引き起こした物質と類似するが異なる物質の高希釈物を用いて得られるということである。
上記に基づいて、本出願人は、そのフィルターがホメオパシー濃度ではあるが紙巻きたばこの毒性物質を含有している紙巻きたばこが、煙による損傷に対して中和効果を有することを見出した。
いかなる特定の理論にも拘束されることを望むものではないが、男性または女性の喫煙者が喫煙するとき、使用者は、その中毒を引き起こす同じ毒性物質の希釈物で即時に治療されるという事実の結果、煙による損傷は減少することが推測できる。
このために、Donegheの実験、Lallouetteの、ならびにM.AubinおよびMme S.Baronnetの実験中に行われた炎症性反応に関する研究を参照するべきであり、それらによって、ホメオパシー希釈物でミツバチ属(apis)を服用すると、それが直ちに服用されたとすれば、紫外線によって生じる浮腫の事象を減少させることが可能になること(同種毒療法的(isopathic)方式)が、ハチ毒により生じる皮膚事象と紫外線への曝露により生じる紅斑との間に存在する反応の類似点に基づき立証された。
実際、同種毒療法は、完全に決定された微生物または毒性の原因があるときに、病理学的障害の原因となる物質の希釈物、概して中〜高希釈物を病人へ処方することにある特定の治療手順である。
同種毒療法的方式は、類似の法則の作用を立証するための第1の取組み方をすでに提示している:原理は、制御可能な中毒を引き起こす作用、およびそれによって、同じ毒性製品の異なる希釈物を正確な間隔で投与した後に起こる作用に注目することである。
実施された多くの研究計画のうち、いくつかのプロトコールによって、あらかじめ投与され、希釈され、(サーカッションによって)ホメオパシー的に(homeopathically)ダイナミック化された物質は、特定の条件下において、体重に対する1回分で服用されるその同じ物質のアンタゴニストとして作用する傾向にあるということを立証することにより、非常に有意な結果が示された。
本発明の中和フィルターはこの領域(実際に、同種毒療法的領域)に入る。
概して、ホメオパシー希釈物は、それらの作用機構を特定するために、しばらくの期間、薬理学的技法および物理的方式で広く研究されてきたことが指摘されるべきである。たとえば、E.Heintz、Strasbourg、「New experiments on the mode of action of successive dilutions」[Experimental testing of the law of Arndt&Schultz(in press)]およびC.Luu De Vinh、「Homeopathic dilutions.Control and study with Laser Raman spectroscopy」、doctorate dissertation、pharmacology、Montpellier 1974を参照されたい。
これらの研究は、ホメオパシー希釈物の物理的および化学的な構造、ならびに特にHahnemannian希釈物の物理的状態に関し、ダイナミック化−サーカッションの方法が溶媒の改質に成功することを立証した。これは、ホメオパシー希釈物をレーザー光線(単色光線)に曝露し、生じた散光をラマン分光器に適応させることにより、特定のスペクトルが得られる、レーザーラマン分光測定法によって示された。これらによって、溶媒の特徴的な波は、希釈の値に応じてならびに希釈された物質に応じて改質されていることがわかることが立証される。したがって、Hahnemannの教示に従って希釈されかつダイナミック化された物質の反応および治療の可能性を有するのは、この特定の物理的状態であることを認めることができる。
「ホメオパシー希釈」とは、ビヒクル中の所与の物質の分散(deconcentration)を識別することと理解されており、これを行うために、ホメオパシーは、出発点として前記物質のマザーチンキ剤を使用し、適切なスケール、たとえば、D、DH、X、XHの文字で示される1:10の比(10倍希釈)を用いた10分の1スケール、CまたはCH(Hahnemannian希釈の)あるいはK(Korsakovian希釈)の文字で示される1:100の比(100倍希釈)を用いた100分の1スケール、5万分の1スケールで一連の希釈を行い、希釈ごとにダイナミック化を行う。
ダイナミック化とは、ホメオパシーにされる所与の物質中に蓄積されたエネルギーを放出することを目的とした、希釈物のサーカッション(振とう)の一連の動作を伴う方法である:この方法の結果、不活性物質、たとえば砂(シリセア(Silicea))またはカキの殻(石灰海綿綱(Clcarea))を強力な医薬品として使用することができる。
フィルターを含浸するために使用される出発ホメオパシー製剤は、ドイツホメオパシー薬局方の指示に従って得られ、紙巻きたばこ全体のうち、フィルターを除いた紙およびタバコの浸軟に由来するマザーチンキ剤(水−アルコール溶液)である。続いて、前記マザーチンキ剤は、ホメオパシー製剤で通常使用される程度の所定のホメオパシー希釈、たとえばホメオパシー希釈D、CH、K、LMが得られるまで、ホメオパシー手順である希釈およびダイナミック化にかけられる。
上記に示される結果を得るために効果的な希釈は、好ましくは、Hahnemannian100倍希釈CHあるいはKorsakovianK、たとえば、30K、200K、MK、XMK、または15CH、30CH、100CH、200CH、1000CHである。
より好ましくは、200K希釈が使用される(Korsakovian希釈)。
所定の希釈、好ましくは200Kの、このホメオパシー溶液が得られると、紙巻きたばこの通常のフィルターを含浸する工程が、顆粒または小球の形態のホメオパシー治療薬を含浸するために使用される同じ手順で、開始される。
概して、物質の初代の系の希釈より得られた溶液は、下記の割合に従って、不活性基質を含浸するために使用される:
a)乳糖の顆粒、小球および粉末に対して1体積/重量%であり、体積は体積での溶液量であり、重量は、顆粒、小球および粉末の重量であり、すなわち100g当たり1ccである。
b)錠剤に対して2体積/重量%、すなわち100g当たり溶液2ccである。
a)乳糖の顆粒、小球および粉末に対して1体積/重量%であり、体積は体積での溶液量であり、重量は、顆粒、小球および粉末の重量であり、すなわち100g当たり1ccである。
b)錠剤に対して2体積/重量%、すなわち100g当たり溶液2ccである。
この場合は、フィルターに相当する不活性基質は、項目b)に示される割合で、すなわち、フィルターの重量(100g)に対してホメオパシー溶液2ccで含浸されるであろう。
本発明によるフィルターの含浸に使用される技法は、フィルターの奥にも吸着が確実になるように、好ましくは、噴霧および乾燥を交互に行うことである。
次いで、含浸されたフィルターは、紙巻きたばこの通常の工業生産サイクルへ入れられる。
より詳細には、中和された紙巻きたばこを得るための本発明の方法は、下記の工程:
工程1:
所定の組成の紙巻きたばこのタバコおよび紙を、細かく刻んだ後、浸軟する工程と;
工程2:
工程1で得られた浸軟からマザーチンキ剤を作る工程と;
工程3:
前記マザーチンキ剤より開始し、ダイナミック化(サーカッション)と交互に行う連続的な希釈によって、所定の希釈、好ましくは200Kのホメオパシー溶液を作る工程と;
工程4:
所定の組成の紙巻きたばこフィルターを前記ホメオパシー溶液で含浸する工程と;
工程5:
前記浸漬したフィルターを前記それぞれの紙巻きたばこと連結させて、煙による損傷を中和する傾向がある前記紙巻きたばこを製造する工程と
からなる。
工程1:
所定の組成の紙巻きたばこのタバコおよび紙を、細かく刻んだ後、浸軟する工程と;
工程2:
工程1で得られた浸軟からマザーチンキ剤を作る工程と;
工程3:
前記マザーチンキ剤より開始し、ダイナミック化(サーカッション)と交互に行う連続的な希釈によって、所定の希釈、好ましくは200Kのホメオパシー溶液を作る工程と;
工程4:
所定の組成の紙巻きたばこフィルターを前記ホメオパシー溶液で含浸する工程と;
工程5:
前記浸漬したフィルターを前記それぞれの紙巻きたばこと連結させて、煙による損傷を中和する傾向がある前記紙巻きたばこを製造する工程と
からなる。
「中和」されるあらゆる種類の紙巻きたばこは、その成分要素、たとえばタバコおよび紙の混合物が銘柄によって異なるため、そのフィルターを含浸するための独自のマザーチンキ剤を有するであろうということに注目するべきである。Lucky Strikeマザーチンキ剤、Pall Mallマザーチンキ剤およびMSマザーチンキ剤などを製造しなければならないであろう。
ホメオパシー中和作用は、ホメオパシー解毒薬がフィルター中に見出されるので、喫煙すると同時にすぐ起こり、したがって、吸入するときに、毒物およびそれらの解毒薬もまた同時に吸入される。
本発明は、ニコチンによって生じるだけではなく、それぞれの紙巻きたばこ中に含有される全ての他の有害物質によっても生じる、煙による損傷を中和する効果がある、産業化可能なホメオパシー手順である。
この方式は、任意の銘柄の任意の紙巻きたばこに適用することができるが、この損傷を中和するホメオパシー方法は、それぞれの銘柄に対して繰り返されるべきである。
さらにフィルターの浸漬は、好ましい200Kとは異なる他の濃度、たとえば、30K、MK、XMK、または15CH、30CH、100CH、200CH、1000CHなどで、それによって本発明の範囲から逸脱することなく、実施することができる。
工程3の200K希釈の好ましいホメオパシー溶液は、情報の完全性のために我々がここで記述するKorsakovianの方法論によって得られる。
Korsakov方式は、単一フラスコ方式としても知られており、単一のフラスコ中で操作する、液体ビヒクル、具体的には蒸留水中での連続的な操作によって希釈を行う。希釈の程度を定めるのは、行われた操作の回数である。
この方式で、Korsakovian希釈物と称される液体製剤が得られ、希釈の程度に相当する回数が先行した略語Kで示される。
希釈は、マザーチンキ剤5mlを15mlのガラスフラスコ中で振とうすることによって操作的に行われる;振とう(サーカッション)の回数は100回必要であり、その後、内容物を吸引することによってフラスコを空にする;その後直ちに、フラスコの壁に残っているマザーチンキ剤の内容物の99倍に相当する量の蒸留水5mlを同じフラスコへ注ぎ入れ、再び100回振とうし、こうして第1Korsakovian希釈物1Kを得る。この方法は、必要とされる希釈に達するまで、同じ方式で続ける。
Hahnemannの方式と比較して、この方式は、より簡単に行うことができ、より少ない材料および溶媒を必要とし、より無駄がなく、高いホメオパシー能力に達することを可能にする。
より詳細には、工程3の200K希釈のホメオパシー溶液は、ホメオパシーの分野で既知の、マザーチンキ剤を得るための方法によって得られる。この方法では、紙およびタバコによって構成される原材料(フィルターではなく、燃焼する部分のみ)を最初に細かく刻み、次いで、ドイツホメオパシー薬局方(HAB:Homoeopathischen ArzneiBuch)によって規定されるように水−アルコール溶液中に入れて浸軟し、続いて、ろ過して溶液(マザーチンキ剤)を残りの固形物より分離する。
必要とされる希釈、好ましくは200K(これはまた、簡単な手法で容易に産業化可能であるという利点を有する)が得られたら、(典型的な顆粒および/または小球ではなく)紙巻きたばこフィルターの含浸の工程が実施される。
実際、中和される紙巻きたばこのフィルターは、顆粒のまたは小球の含浸に使用されるさまざまな様式を用いて、好ましくは、フィルターの中心に希釈物が深く浸透するのを確実にするために、交互に行われる噴霧および乾燥を3回行う、いわゆる「3回含浸」の様式を用いて含浸することができる。
存在するそれぞれの種類の紙巻きたばこが、必要とされる希釈物を調製し、このようにそのフィルターを含浸するための独自のマザーチンキ剤を有するので、フィルターを浸漬する本発明の方式は、すでに存在するそれぞれの種類の紙巻きたばこに対して繰り返さなければならない。
中和された紙巻きたばこを得るための本発明の方式は、紙巻きたばこの味を完全に変えるとは限らない。
これまでに、ホメオパシー製剤を含浸したフィルターを有する中和された紙巻きたばこは知られていない。
ホメオパシー希釈物が200Kと異なる濃度、たとえば、30K、MK、xMK、または15CH、30CH、100CH、200CH、1000CHを有する場合も、上述のものを適用できることが理解される。
本発明は、添付図面であらかじめ記述されかつ示される特定の態様に限定されず当業者の理解の範囲内で、添付の請求項で定義される発明自体の範囲から逸脱することなく、多数の詳細な変更がそこに行われてもよい。
Claims (8)
- 煙による損傷を中和する傾向があるフィルターを有する所定の組成の紙巻きたばこであって、前記フィルターが、D、CH、KまたはLM希釈から選択されるホメオパシー希釈を有するホメオパシー製剤に浸漬され、前記ホメオパシー製剤が、前記紙巻きたばこに使用される紙およびタバコの浸軟より得られたマザーチンキ剤に由来し、紙およびタバコの混合物が「ホメオパシー活性成分」を構成することを特徴とする、紙巻きたばこ。
- 前記フィルターが、含浸によって、好ましくは「3回含浸」の様式によって、前記ホメオパシー製剤に浸漬される、請求項1に記載の紙巻きたばこ。
- 前記ホメオパシー製剤が200Kの液体ホメオパシー溶液(Korsakovian希釈)である、請求項1または2に記載の紙巻きたばこ。
- 前記フィルターが、前記フィルターの重量に対して2体積%の前記ホメオパシー製剤に浸漬される、先行する請求項の何れか一項に記載の紙巻きたばこ。
- 先行する請求項1から4に定義される、煙の損傷を中和する紙巻きたばこを調製する方法であって、下記の工程:
工程1:
所定の組成の紙巻きたばこのタバコおよび紙を、細かく刻んだ後、浸軟する工程と;
工程2:
工程1で得られた浸軟からマザーチンキ剤を作る工程と;
工程3:
前記マザーチンキ剤より開始し、ダイナミック化を得るためにサーカッション(振とう)と交互に行う連続的な希釈によって、所定の希釈の、D、CH、KまたはLMの、好ましくは200Kのホメオパシー溶液を作る工程と;
工程4:
所定の組成の1つ以上の紙巻きたばこフィルターを前記ホメオパシー溶液で含浸する工程と;
工程5:
前記浸漬したフィルターを、前記所定の組成の、前記それぞれの紙巻きたばこと連結させて、煙による損傷を中和する傾向がある前記紙巻きたばこを製造する工程と
を含む方法。 - 工程2のマザーチンキ剤は、タバコおよび巻き紙を刻んで、細かく刻まれた混合物を得、続いて、前記細かく刻まれた混合物を、ドイツホメオパシー薬局方に従って水−アルコール溶液中に入れて浸軟し、得られた溶液をろ過してそれを固形材料より分離し、前記マザーチンキ剤を得ることによって得られる、請求項5に記載の方法。
- 工程3の200K希釈のホメオパシー溶液は、1:100の前記マザーチンキ剤の希釈より開始し、サーカッションの動作に100回さらして1Kの第1Korsakovian100分の1希釈物を得、1:100の希釈および100回のサーカッションを繰り返して2Kの第2Korsakovian100分の1希釈物を得、以下同様に200Kに至るまで行い、希釈液として99部の蒸留水を使用する、前記マザーチンキ剤の連続的なホメオパシー希釈によって得られる、請求項5または6に記載の方法。
- フィルターの浸漬が、「3回含浸」によって行われる、先行する請求項5から7の何れか一項に記載の方法。
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