JP2001000165A - フィルター付きタバコ及びタバコ用フィルター - Google Patents

フィルター付きタバコ及びタバコ用フィルター

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JP2001000165A
JP2001000165A JP17542299A JP17542299A JP2001000165A JP 2001000165 A JP2001000165 A JP 2001000165A JP 17542299 A JP17542299 A JP 17542299A JP 17542299 A JP17542299 A JP 17542299A JP 2001000165 A JP2001000165 A JP 2001000165A
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filter
calcium phosphate
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basic calcium
tobacco
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Hideki Aoki
秀希 青木
Hideo Aoki
秀夫 青木
Kenichiro Matsuda
健一郎 松田
Motoo Niwa
源男 丹羽
Yasushi Kawai
靖 川合
Takashi Kutsuno
尚 沓野
Seishi Goto
誠史 後藤
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TOKYO BIO CERAMICS KENKYUSHO K
TOKYO BIO CERAMICS KENKYUSHO KK
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TOKYO BIO CERAMICS KENKYUSHO K
TOKYO BIO CERAMICS KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生体に対し安全で、かつ主流煙に含まれるタ
ール分や重金属などの好ましくない成分を減少させたフ
ィルター付きタバコを提供すること。また、主流煙に含
まれるタール分や重金属などの好ましくない成分を吸着
し、生体に対し安全なタバコ用フィルターを提供するこ
と。 【解決手段】 体積平均粒子径が5〜500μmの範囲
にあり、かつ比表面積が5〜120m2/gの範囲にあ
る顆粒状の塩基性リン酸カルシウムが、内部に分散され
てなるタバコ用フィルター、または、気孔率が30〜9
0%の範囲にあり、かつ比表面積が5〜120m2/g
の範囲にある多孔質塩基性リン酸カルシウム成形体から
なるタバコ用フィルター、及びこれを用いたタバコ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主流煙に含まれる
タール分や重金属などの好ましくない成分を減少させた
フィルター付きタバコ、及びタバコの主流煙に含まれる
タール分や重金属などの好ましくない成分を吸着するタ
バコ用フィルターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】タバコはナス科植物の一つで、60種類
以上が発見されている。乾燥させたタバコの葉を燃やし
て、その煙を吸入するのが喫煙である。このタバコの煙
のガスの中には、液体あるいは固体の粒子が分散してい
る。タバコの煙に含まれる特有の成分としては、ニコチ
ンが知られている。ニコチンは肺で速やかに吸収され、
血液によって体内をまわり、アドレナリンやノルアドレ
ナリンなどの血液の糖分を増やし、食欲を抑制する働き
があるといわれているカテコールアミンの分泌を促進す
るほか、交換神経系機能を高める効果がある。また、ニ
コチンは、アルツハイマー(痴呆症)、パーキンソン病
(神経症)やジル・ドウ・ラ・トウレット症候群(神経
症)等の予防に効果があるといわれている。
【0003】一方、タバコの煙の液体及び固体粒子の相
には、人体に対し有害な物質も含まれている。例えば、
液体粒子相には酢酸やフェノール、発癌性のあるベンツ
ピレン、フルオラセンなどのタール分が、固体粒子相に
は微量ではあるが有害なカドニウム、鉛やニッケルなど
の重金属が含まれており、これらの有害物質の人体への
影響が日本衛生学会でも注目されている。
【0004】従って、タバコの喫煙は、有用性を有して
いる反面、その煙に含まれる有害物質により、種々の
癌、虚血性疾患、慢性気管支炎、肺気腫、胃や十二指腸
潰瘍などの疾患のおそれがあるとして喫煙の弊害が問題
にされている。このような理由により、主流煙に含まれ
るタール分や重金属などの好ましくない成分を減少させ
ることを目的として吸着剤を分散したタバコ用フィルタ
ーが検討されており、例えば、チャーコール(活性炭)
が分散されたフィルター(チャーコールフィルター)が
広く知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のタバコ用フィル
ターに用いられる吸着剤は、生体に対して安全であるこ
とが必要とされ、かつタバコの味や香りを損なわず、主
流煙を吸いにくくしないように少量の混合により、主流
煙に含まれるタール分や重金属などの好ましくない成分
を十分に減少させることができるものであることが望ま
しい。このような条件を満足する吸着剤として、生体材
料としても用いられている塩基性リン酸カルシウムが知
られており、「セラミックス」10[7]1975 4
61では、タバコ用フィルターへの応用が示唆されてい
る。しかし、塩基性リン酸カルシウムを内部に分散させ
たタバコ用フィルターは実用化には至っていない。本発
明者は、塩基性リン酸カルシウムを内部に分散させたタ
バコ用フィルターを試作したところ、塩基性リン酸カル
シウムの体積平均粒子径が小さすぎると、フィルターか
ら塩基性リン酸カルシウムが分離し易くなり、一方、塩
基性リン酸カルシウムの比表面積が小さすぎると主流煙
中のタール分や重金属などの好ましくない成分を十分に
減少させることができないことを見出した。
【0006】従って、本発明の目的は、生体に対し安全
で、かつ主流煙に含まれるタール分や重金属などの好ま
しくない成分を減少させたフィルター付きタバコを提供
することにある。また、本発明は、主流煙に含まれるタ
ール分や重金属などの好ましくない成分を吸着し、生体
に対し安全なタバコ用フィルターを提供することもその
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、体積平均粒子
径が5〜500μmの範囲にあり、かつ比表面積が5〜
120m2/gの範囲にある顆粒状の塩基性リン酸カル
シウムが、内部に分散されてなるフィルターを用いたこ
とを特徴とするフィルター付きタバコにある。
【0008】また、本発明は、体積平均粒子径が5〜5
00μmの範囲にあり、かつ比表面積が5〜120m2
/gの範囲にある顆粒状の塩基性リン酸カルシウムが内
部に分散されてなることを特徴とするタバコ用フィルタ
ーにもある。
【0009】上記の体積平均粒子径は、20〜300μ
mの範囲にあることがより好ましく、50〜200μm
の範囲にあることがさらに好ましい。また、上記顆粒状
塩基性リン酸カルシウムの比表面積は30〜100m2
/gの範囲にあることがより好ましく、50〜100m
2/gの範囲にあることがさらに好ましい。なお、上記
の顆粒状塩基性リン酸カルシウムの体積平均粒子径はレ
ーザ回折法により、比表面積はBET法により測定した
値である。
【0010】さらに、本発明は、気孔率が30〜90%
の範囲にあり、かつ比表面積が5〜120m2/gの範
囲にある多孔質塩基性リン酸カルシウム成形体からなる
フィルターを用いたことを特徴とするフィルター付きタ
バコにもある。
【0011】また、本発明は、気孔率が30〜90%の
範囲にあり、かつ比表面積が5〜120m2/gの範囲
にある多孔質塩基性リン酸カルシウム成形体からなるこ
とを特徴とするタバコ用フィルターにもある。
【0012】上記多孔質塩基性リン酸カルシウム成形体
の気孔率は、30〜80%の範囲にあることがより好ま
しく、40〜70%の範囲にあることがさらに好まし
い。また、上記多孔質塩基性リン酸カルシウム成形体の
比表面積は10〜100m2/gの範囲にあることがよ
り好ましい。なお、上記多孔質塩基性リン酸カルシウム
成形体の気孔率は、かさ比重により、比表面積はBET
法により測定した値である。
【0013】本発明のフィルター付きタバコは、喫煙者
がフィルターを通った主流煙を喫煙するようにフィルタ
ーとタバコとを組み合わせて構成されているタバコを意
味し、タバコ葉とフィルターとが一体的に巻紙に巻かれ
てなるタバコ(口付きタバコともいう)には限定されな
い。また、本発明のタバコ用フィルターは、タバコ葉と
一体的に巻紙に巻かれるものに限定されるものではな
く、タバコ用筒型パイプ(キセルなども含む)などに装
填されるものであっても良い。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のフィルター付きタバコ及
びタバコ用フィルターに用いられる塩基性リン酸カルシ
ウムとは、塩基(水酸基)を含んだリン酸カルシウムの
ことで、これは生体親和性並びに吸着力に優れた鉱物名
ハイドロキシアパタイトのことである。その化学組成
は、一般にCa10(PO46(OH)2で表される。本
発明のフィルター付きタバコ及びタバコ用フィルターに
用いられる塩基性リン酸カルシウムには、化学的に活性
化されたカルシウム欠損型塩基性リン酸カルシウムCa
10 -xH2x(PO46(OH)2(x=0.01〜2)
を用いることがより好ましい。カルシウム欠損型塩基性
リン酸カルシウムは、カルシウムが欠損した部分に水素
原子が置換しているものであり、無定型リン酸カルシウ
ム(ACPamorphous calcium ph
oshate)とも呼ばれている。カルシウム欠損型塩
基性リン酸カルシウムは、塩基性リン酸カルシウムの合
成時にカルシウムを化学量論組成より不足にして、より
低温度で、熟成時間を短縮することにより製造すること
ができ、通常の塩基性リン酸カルシウムに比べて短時間
で製造することができる。このカルシウム欠損型塩基性
リン酸カルシウムは、化学量論組成の塩基性リン酸カル
シウムに比べて、比表面積は最大二倍程度大きいもの
で、タール分や重金属の吸着量も二倍程度大きくなる。
【0015】本発明の顆粒状塩基性リン酸カルシウムを
内部に分散させたタバコ用フィルターは、一般的に用い
られているタバコ用フィルターに顆粒状塩基性リン酸カ
ルシウムを公知の方法を用いて分散させることにより製
造することができる。顆粒状塩基性リン酸カルシウム
は、フィルターに部分的に分散したものであっても、全
体的に分散したものであっても良い。また、二個のタバ
コ用フィルターの間に顆粒状塩基性リン酸カルシウムを
介在させて一個のフィルターとしたものであっても良
い。顆粒状塩基性リン酸カルシウムを用いることによ
り、フィルター内部への分散が容易になり、一旦分散し
た顆粒状塩基性リン酸カルシウムもフィルターから分離
しにくくなる。
【0016】顆粒状塩基性リン酸カルシウムの製造方法
に特には制限はなく、公知の方法により製造することが
できる。例えば、100メッシュ(約200μm)以下
の塩基性リン酸カルシウムの粉末に、適量の水ないし有
機バインダーを加え、粉末の凝集と回転操作で造粒し、
乾燥ないし加熱して、顆粒状塩基性リン酸カルシウムを
製造することができる。
【0017】上記のタバコ用フィルターに、第三リン酸
カルシウム、粘土、石膏、シリカ、アルミナ、マグネシ
ア、ガラス、活性炭から選ばれた一種または二種以上の
粉末あるいは顆粒を分散しても良い。これらの第三リン
酸カルシウム、粘土、シリカ、アルミナ、マグネシア、
カルシア、ガラス、石膏、は、塩基性リン酸カルシウム
と組み合わせることにより、主流煙に含まれるタール分
や重金属の吸着に相乗的な効果が得られる。さらに、塩
基性リン酸カルシウムの吸着効果を補助するため及び香
りに変化をもたせるためにゼオライトやトルマリンなど
の無機化合物を少量添加しても良い。
【0018】本発明の多孔質塩基性リン酸カルシウム成
形体からなるタバコ用フィルターの形状は、タバコの形
状、フィルターが装填されるパイプの形状にあわせて自
由に選択することができる。例えば、直径5mmの円筒
状パイプに装填する場合には、フィルターの高さ(主流
煙が通過する長さ)は、5〜10mmの範囲内にあるこ
とが好ましい。
【0019】多孔質塩基性リン酸カルシウム成形体は、
球状、繊維状、スポンジ状の空孔形成材を塩基性リン酸
カルシウムスラリーと混合し、所定の形状に成形し乾燥
して得た成形体を、空孔形成材の蒸発温度(300〜1
000℃)で焼成し、空孔形成材を蒸発させることによ
り製造することができる。空孔形成材の材質としては、
カーボン、もしくはポリウレタン、ポリエチレン、ポリ
スチレン、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリ
アクリル酸、ポリ乳酸などの有機物が挙げられる。塩基
性リン酸カルシウムスラリーには、第三リン酸カルシウ
ム、粘土、石膏、シリカ、アルミナ、マグネシア、ガラ
ス、活性炭、ゼオライトやトルマリンなどの無機化合物
を分散しても良い。
【0020】本発明のフィルター付きタバコは、上述し
たタバコ用フィルターとタバコの葉と一体的に巻紙を用
いて巻き付けて、あるいは、上述したタバコ用フィルタ
ーをプラスチック製の筒状ケースの内部に装填したタバ
コ用パイプをタバコに取り付けて製造することができ
る。タバコ用パイプに用いられるプラスチック製の筒状
ケースには特には制限はなく、公知のものを使用するこ
とができる。
【0021】タバコの喫煙による副流煙の発生は、周囲
のタバコを吸わない人(非喫煙者)への不快感を招くと
同時に、副流煙によって非喫煙者の健康を損なうおそれ
があることもある。このような副流煙の発生を少なくす
るために、本発明のタバコには、必要に応じて、タバコ
の葉及び巻紙に塩基性リン酸カルシウムさらに、第三リ
ン酸カルシウム、粘土、シリカ、アルミナ、カルシア、
マグネシア、ガラス、石膏から選ばれた一種または二種
以上の粉末を混合あるいは、表面に吸着させても良い。
塩基性リン酸カルシウムのカルシウムに置換した水素原
子は、280℃以上に加熱されると酸素と反応して水を
離脱し、一部ピロリン酸カルシウムCa 227を生成
する。この吸熱反応により副流煙中のタール分や重金属
の吸着が促進される。
【0022】タバコの葉に、塩基性リン酸カルシウム、
第三リン酸カルシウム、粘土、シリカ、アルミナ、カル
シア、マグネシア、ガラス、石膏から選ばれた一種また
は二種以上の粉末を混合もしくは吸着させる方法に特に
は制限はない。例えば、機械的に混合してもタバコの葉
の表面に噴霧コーティングしても良い。また、塩基性リ
ン酸カルシウム粉末は、タバコの葉に混合する場合、タ
バコの葉に対して、0.1〜50重量%の範囲で混合す
ることが好ましく、0.1〜20重量%の範囲で混合す
ることがより好ましい。
【0023】巻紙に、塩基性リン酸カルシウム、第三リ
ン酸カルシウム、粘土、シリカ、アルミナ、カルシア、
マグネシア、ガラス、石膏から選ばれた一種または二種
以上の粉末を混合もしくは吸着させる方法に特には制限
はない。例えば、紙をすくときあるいは乾燥時に混合し
ても、巻紙の表面に噴霧コーティングしても良い。ま
た、紙に含まれる塩基性リン酸カルシウムの量は、巻紙
に対して、0.1〜50重量%の範囲であることが好ま
しく、5〜30重量%の範囲であることがより好まし
い。
【0024】巻紙に塩基性リン酸カルシウムを含有した
層を形成しても良い。巻紙に塩基性リン酸カルシウムを
含有した層が形成する方法にも特には制限はなく、塩基
性リン酸カルシウム粉末を分散した薄膜を貼り付けて
も、塩基性リン酸カルシウム粉末を表面にコーティング
した薄膜を貼り付けても良い。薄膜に分散あるいはコー
ティングした塩基性リン酸カルシウム粉末は、タバコの
燃焼を妨げないようにするために多孔質体を用いること
が好ましい。
【0025】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
【0026】[実施例1]体積平均粒子径が30μm、
比表面積が80m2/gの顆粒状塩基性リン酸カルシウ
ムを全体的に混合したフィルターを装填したタバコ用パ
イプを、市販のタバコ(商品名:ピース、日本たばこ産
業(株)製)に、タバコ用パイプを取り付けて、フィル
ター付きタバコを製造した。
【0027】[実施例2]気孔率が70%、比表面積が
30m2/gの多孔質塩基性リン酸カルシウム成形体を
装填したタバコ用パイプを用いた以外は、実施例1と同
様に市販のタバコに取り付けて、フィルター付きタバコ
を製造した。
【0028】[評価及び結果] 1)実施例1及び2により製造したフィルター付きタバ
コを喫煙状態にして、主流煙を、真空ポンプで100%
のエチルアルコール中に溶解させた。そして、アルコー
ル中に溶解しているタール分についてはガスマススペク
トル及びガスクロマトグラフィーを用いて、カドミウム
及び鉛についてはICP発光分析法を用いて定量分析し
た。その結果を表1に示す。また、参考例として、市販
のタバコ(商品名:ピース、日本たばこ産業(株)製)
についても同様に測定した。なお、表中のタール分は、
参考例の値を100とした時の値である。
【0029】2)上記の実施例1で製造したフィルター
付きタバコ、及び市販品のフィルター付きタバコを成人
男女100人に喫煙してもらい、喫煙後に、市販のタバ
コと比較して味及び香りについて違いを感じたか否かを
回答してもらった。表1に、市販品と比較して大きな違
いを感じなかったと答えた人数を示す。
【0030】
【表1】 表1 ──────────────────────────────────── タール分 カドミウム 鉛 味・香り (%) (ppm) (ppm) (人) ──────────────────────────────────── 実施例1 50 痕跡を認めず 痕跡を認めず 80 実施例2 60 痕跡を認めず 痕跡を認めず 85 ──────────────────────────────────── 参考例 100 0.01 0.01 ────────────────────────────────────
【0031】上記の結果から、実施例1及び2で製造し
たフィルター付きタバコは、主流煙中のタール分の発生
量が減少していることが分かる。さらに、タール分の組
成を分析した結果、分子量が大きいものほど減少の割合
が大きいことが分かった。特に、発癌性のあるといわれ
ているベンツピレンやフルオランセンが顕著に減少して
いることが分かった。また、カドミウムや鉛も痕跡を認
めず(検出限界値以下)となり、カドミウムや鉛の発生
量も減少していることが分かる。
【0032】
【発明の効果】本発明のフィルター付きタバコは、味や
香りをあまり変えることなくタール分及び重金属を減少
させることができるので、喫煙者の健康を害する確率が
低減する。さらに、本発明のフィルター付きタバコに用
いられる塩基性リン酸カルシウムは、生体親和性に優れ
た材料であるので、これを喫煙者が吸い込んでも人体に
悪影響を及ぼさない。また、本発明のタバコ用フィルタ
ーは、タバコの味や香りを変えることなく、主流煙中に
含まれるタール分や重金属を吸着することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丹羽 源男 東京都豊島区南長崎2−22−8 (72)発明者 川合 靖 埼玉県川口市戸塚6−2−9 (72)発明者 沓野 尚 千葉県市原市山木44−3 (72)発明者 後藤 誠史 山口県宇部市則貞2−6−28−5 Fターム(参考) 4B045 AA45 BB02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体積平均粒子径が5〜500μmの範囲
    にあり、かつ比表面積が5〜120m2/gの範囲にあ
    る顆粒状の塩基性リン酸カルシウムが、内部に分散され
    てなるフィルターを用いたことを特徴とするフィルター
    付きタバコ。
  2. 【請求項2】 体積平均粒子径が5〜500μmの範囲
    にあり、かつ比表面積が5〜120m2/gの範囲にあ
    る顆粒状の塩基性リン酸カルシウムが、内部に分散され
    てなることを特徴とするタバコ用フィルター。
  3. 【請求項3】 気孔率が30〜90%の範囲にあり、か
    つ比表面積が5〜120m2/gの範囲にある多孔質塩
    基性リン酸カルシウム成形体からなるフィルターを用い
    たことを特徴とするフィルター付きタバコ。
  4. 【請求項4】 気孔率が30〜90%の範囲にあり、か
    つ比表面積が5〜120m2/gの範囲にある多孔質塩
    基性リン酸カルシウム成形体からなることを特徴とする
    タバコ用フィルター。
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