JPS6227175B2 - - Google Patents
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- JPS6227175B2 JPS6227175B2 JP53129286A JP12928678A JPS6227175B2 JP S6227175 B2 JPS6227175 B2 JP S6227175B2 JP 53129286 A JP53129286 A JP 53129286A JP 12928678 A JP12928678 A JP 12928678A JP S6227175 B2 JPS6227175 B2 JP S6227175B2
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Landscapes
- Woven Fabrics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はポリエステル織物に関する。
更に詳しくは、二種のポリエステルからなるポ
リエステル混繊フイラメントよりなるシボ織物に
関する。
リエステル混繊フイラメントよりなるシボ織物に
関する。
本発明の目的は、織物両面に不均一なループの
描く新規な模様を有する絹様ポリエステル織物の
提供にある。
描く新規な模様を有する絹様ポリエステル織物の
提供にある。
一般に富士絹と呼ばれる絹織物の中に不均一な
シボを有する織物があり、シボの描く優雅な模様
をもつ外観と不均一なシボによるザラつくような
手触りが珍重されている。
シボを有する織物があり、シボの描く優雅な模様
をもつ外観と不均一なシボによるザラつくような
手触りが珍重されている。
一般に絹織物は高価でイージ―ケア性に劣る
為、安価でイージーケア性に富むポリエステル等
の合成繊維を用いてポリエステル合成繊維織物を
絹織物に近づける試みが種々なされている。例え
ば熱に対する収縮率の異なる二種のポリエステル
混繊フイラメントの織物を熱水緩和処理すること
によつて絹に近い織物が得られることが知られて
いる(例えば、特公昭44−18933号公報)。しか
し、かかる方法により前記のような富士絹様の模
様と風合を有する織物は未だ得られていない。
為、安価でイージーケア性に富むポリエステル等
の合成繊維を用いてポリエステル合成繊維織物を
絹織物に近づける試みが種々なされている。例え
ば熱に対する収縮率の異なる二種のポリエステル
混繊フイラメントの織物を熱水緩和処理すること
によつて絹に近い織物が得られることが知られて
いる(例えば、特公昭44−18933号公報)。しか
し、かかる方法により前記のような富士絹様の模
様と風合を有する織物は未だ得られていない。
一方、ポリエステル繊維の強撚糸等使いによる
シボ織物の研究も種々なされているが織物表面に
均一なシボを発現させたクレープデシンやジヨー
ゼツトクレープなどが一般的であり、富士絹様の
模様と風合を有する織物は未だ得られていない。
シボ織物の研究も種々なされているが織物表面に
均一なシボを発現させたクレープデシンやジヨー
ゼツトクレープなどが一般的であり、富士絹様の
模様と風合を有する織物は未だ得られていない。
そこで、本発明者らはポリエステル繊維でいま
だ得られていないある種の富士絹にみられるよう
な特異な模様を織物面に有するポリエステル織物
が得られないか鋭意研究した。
だ得られていないある種の富士絹にみられるよう
な特異な模様を織物面に有するポリエステル織物
が得られないか鋭意研究した。
その結果、ポリエステル織物の経糸おらび緯糸
上に微少なループを存在させることによつて、そ
の目的が達せられることを見出し、本発明を完成
した。
上に微少なループを存在させることによつて、そ
の目的が達せられることを見出し、本発明を完成
した。
すなわち本発明は織物の両面に、部分的にルー
プを有する平織物または綾織物であつて、両面共
に、経糸を浮き上つてまたぐ緯糸のループと、緯
糸を浮き上つてまたぐ経糸のループを併せもち、
該ループは、経糸、緯糸をそれぞれまたいでいる
緯糸、経糸の一部からできており、どのループも
またいでいる緯糸、経糸の本数は同じであり、1
つのループの大きさが0.1〜0.6mm、高さが0.05〜
0.5mmであり、且つ単独のループが列状に連なつ
て線を形成し、マスクメロンのよう、模様を形成
していることを特徴とするポリエステル織物であ
る。
プを有する平織物または綾織物であつて、両面共
に、経糸を浮き上つてまたぐ緯糸のループと、緯
糸を浮き上つてまたぐ経糸のループを併せもち、
該ループは、経糸、緯糸をそれぞれまたいでいる
緯糸、経糸の一部からできており、どのループも
またいでいる緯糸、経糸の本数は同じであり、1
つのループの大きさが0.1〜0.6mm、高さが0.05〜
0.5mmであり、且つ単独のループが列状に連なつ
て線を形成し、マスクメロンのよう、模様を形成
していることを特徴とするポリエステル織物であ
る。
本発明における新規な模様とは、例えば第1図
の如く単独ループが列状に連なつて線を形成しマ
スクメロンの表皮のような縦横に配置される無数
に枝分れした線状模様と点状模様を有する模様
(富士絹様模様という)であり、イは単独で存在
するループ、ロは集団を形成しているループ、ハ
は任意の形状、長さをした線状ループである。
の如く単独ループが列状に連なつて線を形成しマ
スクメロンの表皮のような縦横に配置される無数
に枝分れした線状模様と点状模様を有する模様
(富士絹様模様という)であり、イは単独で存在
するループ、ロは集団を形成しているループ、ハ
は任意の形状、長さをした線状ループである。
本発明の織物はシボの描く富士絹様の優雅な模
様を有し、ザラつくような手触りの風合を有する
極めてすぐれた織物である。
様を有し、ザラつくような手触りの風合を有する
極めてすぐれた織物である。
第2図はループニ、ニ′が集団を形成している
様子を例示する平織物の模式図である。
様子を例示する平織物の模式図である。
本発明においては、織物の両面に、ニ、ニ′の
ループが、部分的に存在している。ニは緯糸を浮
き上つてまたぐ経糸のループであり、ニ′は経糸
を浮き上つてまたぐ緯糸のループである。
ループが、部分的に存在している。ニは緯糸を浮
き上つてまたぐ経糸のループであり、ニ′は経糸
を浮き上つてまたぐ緯糸のループである。
第3図a、bは第2図のA―A′、B―B′にお
ける断面図である。aにおいてホは緯糸、ヘは経
糸、ループトは経糸をまたぐ緯糸の一部からでき
ている。bにおいてはチは経糸、リは緯糸、ヌは
経糸の一部である。
ける断面図である。aにおいてホは緯糸、ヘは経
糸、ループトは経糸をまたぐ緯糸の一部からでき
ている。bにおいてはチは経糸、リは緯糸、ヌは
経糸の一部である。
第4図は該ループが織物の表面に模様を形成す
る様子を説明する図である。図中ルは該ループの
少数からなる集団によつて点状の模様を形成して
おり、図中オは任意の形を有し、任意の方向を向
いた線状模様を形成する該ループの集団を示す。
このようにして、例えば第1図のような不均一な
シボの描く富士絹様の模様が形成されており、か
かるシボがザラつくような手触りの原因である。
る様子を説明する図である。図中ルは該ループの
少数からなる集団によつて点状の模様を形成して
おり、図中オは任意の形を有し、任意の方向を向
いた線状模様を形成する該ループの集団を示す。
このようにして、例えば第1図のような不均一な
シボの描く富士絹様の模様が形成されており、か
かるシボがザラつくような手触りの原因である。
本発明において、このようなループが織物表面
に富士絹様の模様を形成するためには、平織物又
は両面綾織物のように織物の両面共に、経糸をま
たぐ緯糸の本数、緯糸をまたぐ経糸の本数が同じ
でなければならない。朱子織物のように、またぐ
糸の本数が経と緯とで異なつている場合、例えば
経が4本、緯が1本の場合(経5枚朱子)。
に富士絹様の模様を形成するためには、平織物又
は両面綾織物のように織物の両面共に、経糸をま
たぐ緯糸の本数、緯糸をまたぐ経糸の本数が同じ
でなければならない。朱子織物のように、またぐ
糸の本数が経と緯とで異なつている場合、例えば
経が4本、緯が1本の場合(経5枚朱子)。
この織物を、熱水緩和処理して、経方向に16
%、緯方向に17%収縮させると、織物の拘束力が
(平織物や綾織物に比べて)非常に、弱いために
収縮率差に基づく糸長差がある部分にしわ寄せさ
れて、織物表面の経糸部分に過大なループとして
発現してしまう。
%、緯方向に17%収縮させると、織物の拘束力が
(平織物や綾織物に比べて)非常に、弱いために
収縮率差に基づく糸長差がある部分にしわ寄せさ
れて、織物表面の経糸部分に過大なループとして
発現してしまう。
特に、経糸を1本だけまたぐ緯糸に対する経糸
の拘束力が非常に弱いために、織物表面に出てい
る緯糸の部分にループを発現させることが困難で
あり、またたとえ熱水緩和処理の工程でその緯糸
の部分にループを発現させ得ても精練以降の工程
で、そのループは移動して、緯糸部分のループは
消失してしまう。
の拘束力が非常に弱いために、織物表面に出てい
る緯糸の部分にループを発現させることが困難で
あり、またたとえ熱水緩和処理の工程でその緯糸
の部分にループを発現させ得ても精練以降の工程
で、そのループは移動して、緯糸部分のループは
消失してしまう。
一方、上記糸長差がある一部にしわ寄せされて
過大なループの発現を抑えるため、熱水緩和処理
でなく単なる熱水処理のみで、経方向および緯方
向に収縮せしめた場合には、織物表面の全面にわ
たつて、経糸のループが均一に発現して、織物全
体がふつくらとした単なる嵩高織物となつてしま
い、新規な模様も発現しない。
過大なループの発現を抑えるため、熱水緩和処理
でなく単なる熱水処理のみで、経方向および緯方
向に収縮せしめた場合には、織物表面の全面にわ
たつて、経糸のループが均一に発現して、織物全
体がふつくらとした単なる嵩高織物となつてしま
い、新規な模様も発現しない。
しかも、長い経糸のループであるために、手で
触つた時の反撥力に乏しく、ザラつく手触りが得
られない。
触つた時の反撥力に乏しく、ザラつく手触りが得
られない。
本発明におけるループは、富士絹様模様となる
ためには織物両面に存在することが必要である。
また該ループの高さは0.05〜0.5mmでなければな
らない。0.5mmを越えると織物の商品的品位を損
をる欠点となり、0.05mm未満になるとシボの単位
とは言い難くなる。好ましくは0.1〜0.3mmであ
る。ここでいうループの高さとは織物面よりルー
プの先端を垂直に測つた高さのことである。ま
た、一つのループの大きさは0.1〜0.6mmの範囲に
あることが必要である。この範囲にループの大き
さがないとマスクメロンのような模様を形成し富
士絹模様の風合とはならない。なお、ここでいう
ループの大きさとは、経、または緯糸をまたいで
浮き上つているループの両端を押さえている緯、
または経糸間の織物面に沿つた長さをいう。
ためには織物両面に存在することが必要である。
また該ループの高さは0.05〜0.5mmでなければな
らない。0.5mmを越えると織物の商品的品位を損
をる欠点となり、0.05mm未満になるとシボの単位
とは言い難くなる。好ましくは0.1〜0.3mmであ
る。ここでいうループの高さとは織物面よりルー
プの先端を垂直に測つた高さのことである。ま
た、一つのループの大きさは0.1〜0.6mmの範囲に
あることが必要である。この範囲にループの大き
さがないとマスクメロンのような模様を形成し富
士絹模様の風合とはならない。なお、ここでいう
ループの大きさとは、経、または緯糸をまたいで
浮き上つているループの両端を押さえている緯、
または経糸間の織物面に沿つた長さをいう。
また該ループの数は織物両面にそれぞれ1cm2当
り20個〜300個であることが好ましく、更に好ま
しくは60〜120個/cm2である。20個/cm2未満では
シボがまばらで逆に欠点となり、300個を越える
と過多のシボのために外観および手触りの優雅さ
が失なわれ、本発明で云う富士絹様の模様とはか
け離れたものとなる。ループの数は本発明の織物
上の任意の部分より10cm四方を選びそれを10ブロ
ツクに分け、その各ブロツクを顕微鏡を用いて倍
率30倍で、実寸4mm径の円の中のループ数を数
え、1cm2当りに換算する方法で求め、10ブロツク
の平均値で表わす。
り20個〜300個であることが好ましく、更に好ま
しくは60〜120個/cm2である。20個/cm2未満では
シボがまばらで逆に欠点となり、300個を越える
と過多のシボのために外観および手触りの優雅さ
が失なわれ、本発明で云う富士絹様の模様とはか
け離れたものとなる。ループの数は本発明の織物
上の任意の部分より10cm四方を選びそれを10ブロ
ツクに分け、その各ブロツクを顕微鏡を用いて倍
率30倍で、実寸4mm径の円の中のループ数を数
え、1cm2当りに換算する方法で求め、10ブロツク
の平均値で表わす。
本発明においては、単独のループが列状に連な
つて線を形成しマスクメロンのような模様を形成
することが必要で、この模様がないと本発明の富
士絹様織物とは全く趣きの異なるものとなり、実
用的価値が非常に低いものとなる。
つて線を形成しマスクメロンのような模様を形成
することが必要で、この模様がないと本発明の富
士絹様織物とは全く趣きの異なるものとなり、実
用的価値が非常に低いものとなる。
本発明の好ましい実施態様は織物を形成するポ
リエステルフイラメントが二種の異なるポリエス
テル繊維群を有するポリエステル混繊フイラメン
トであり、好ましくは実質的にポリエチレンテレ
フタレートからなる繊維群と2,2―ビス〔4―
(2―ヒドロキシエトキシ)フエニル〕プロパン
を全グリコール成分に対して5〜15モル%共重合
したポリエチレンテレフタレートの共重合体から
なる繊維群とを有する混繊フイラメントであり、
生機時において180本/インチ2以上の織密度と
した平織物が好ましい。該ポリエステル混繊フイ
ラメントの織物が後述の熱水緩和処理によつて最
も、富士絹様の模様が発現しやすい。
リエステルフイラメントが二種の異なるポリエス
テル繊維群を有するポリエステル混繊フイラメン
トであり、好ましくは実質的にポリエチレンテレ
フタレートからなる繊維群と2,2―ビス〔4―
(2―ヒドロキシエトキシ)フエニル〕プロパン
を全グリコール成分に対して5〜15モル%共重合
したポリエチレンテレフタレートの共重合体から
なる繊維群とを有する混繊フイラメントであり、
生機時において180本/インチ2以上の織密度と
した平織物が好ましい。該ポリエステル混繊フイ
ラメントの織物が後述の熱水緩和処理によつて最
も、富士絹様の模様が発現しやすい。
また絹様の光沢を持たせるため、あるいは適度
な光沢をもたせるためにつや消剤を添加したり、
フイラメントの断面を異形にすることができる。
例えばつや消剤として酸化チタンを用いる場合は
含有率を0.3重量%以下とすることが好ましい。
また半数以上の単糸の断面形状をトリローパルに
することによつてさらに好ましい結果を得る。こ
の場合富士絹様模様と絹様光沢が相俟つて極めて
優雅な外観を呈する。
な光沢をもたせるためにつや消剤を添加したり、
フイラメントの断面を異形にすることができる。
例えばつや消剤として酸化チタンを用いる場合は
含有率を0.3重量%以下とすることが好ましい。
また半数以上の単糸の断面形状をトリローパルに
することによつてさらに好ましい結果を得る。こ
の場合富士絹様模様と絹様光沢が相俟つて極めて
優雅な外観を呈する。
本発明の織物の製造方法の一例を以下に示す。
熱収縮性の異なる二種のフイラメントから得られ
るポリエステル混繊フイラメントを経糸および緯
糸とする平織物となし、公知のリラツクス工程に
おいて、熱水による緩和処理を施こし、経および
緯方向に15〜30%の収縮を起こさせる。この時に
富士絹様シボが発現する。
熱収縮性の異なる二種のフイラメントから得られ
るポリエステル混繊フイラメントを経糸および緯
糸とする平織物となし、公知のリラツクス工程に
おいて、熱水による緩和処理を施こし、経および
緯方向に15〜30%の収縮を起こさせる。この時に
富士絹様シボが発現する。
その後、公知の精練―プレセツト―アルカリ減
量加工―染色―仕上セツトの各工程を経て、最終
製品である富士絹様ポリエステル織物とする。
量加工―染色―仕上セツトの各工程を経て、最終
製品である富士絹様ポリエステル織物とする。
本発明の富士絹様ポリエステル織物は極めて優
雅な外観および風合を有するので高級衣料用途に
好適で、和装、ドレス、ブラウス、シヤツなどの
婦人衣料に適している。
雅な外観および風合を有するので高級衣料用途に
好適で、和装、ドレス、ブラウス、シヤツなどの
婦人衣料に適している。
以下に本発明を実施例で説明する。
実施例 1
ηsp/Cが0.72で酸化チタンを0.05重量%含有
するポリエチレンテレフタレート(A)とηsp/Cが
0.71の2,2―ビス〔4―(2―ヒドロキシエト
キシ)フエニル〕プロパンを全グリコール成分に
対して10モル共重合したポリエチレンテレフタレ
ートの共重合体(B)をY字孔を24個有する同一口金
より、単独フイラメントとして同時に800m/分
の紡速で紡糸し、未延伸混繊フイラメントを得
た。その時フイラメント数は(A)、(B)成分共に12本
ずつである。この未延伸混繊フイラメントを延撚
機を用いて次の条件で延伸し、トリローバル断面
の50デニール24フイラメントのポリエステル混繊
フイラメントを得た。
するポリエチレンテレフタレート(A)とηsp/Cが
0.71の2,2―ビス〔4―(2―ヒドロキシエト
キシ)フエニル〕プロパンを全グリコール成分に
対して10モル共重合したポリエチレンテレフタレ
ートの共重合体(B)をY字孔を24個有する同一口金
より、単独フイラメントとして同時に800m/分
の紡速で紡糸し、未延伸混繊フイラメントを得
た。その時フイラメント数は(A)、(B)成分共に12本
ずつである。この未延伸混繊フイラメントを延撚
機を用いて次の条件で延伸し、トリローバル断面
の50デニール24フイラメントのポリエステル混繊
フイラメントを得た。
予熱温度 80℃
熱板温度 120℃
延伸比 3.617
延伸して得られたポリエステル混繊フイラメン
トの物性は次の如くであつた。
トの物性は次の如くであつた。
破断強度 4.2g/d
破断伸度 20.0%
糸全体の沸水収縮率 20.8%
(A)繊維群の沸水収縮率 10.1%
(B)繊維群の沸水収縮率 21.4%
沸水収縮率差 11.3%
次にこのポリエステル混繊フイラメントを経糸
および緯糸とする平織物に製織した。その時の生
機織密度は200本/インチ2であつた。次に98℃
熱水による30分間の緩和処理を施し、経方向に17
%、緯方向に18%の収縮を起こさせた。
および緯糸とする平織物に製織した。その時の生
機織密度は200本/インチ2であつた。次に98℃
熱水による30分間の緩和処理を施し、経方向に17
%、緯方向に18%の収縮を起こさせた。
次にこの織物を以下の条件で後加工を施し、最
終製品とした。
終製品とした。
精 練 90℃、30分
プレセツト 180℃、30秒、2%幅出し
アルカリ減量加工 NaOH 3N水溶液
98℃、30分
減量率 22%
染 色 130℃、60分
Foron Navy SGL
3.6% owf
Disper TL 1g/
PH6
仕上セツト 180℃、30秒、2%幅出し
得られた最終製品のループ数は123個/cm2であ
つた。また模様を形成しているループの高さは
0.05〜0.5mmの範囲にあり、平均0.2mmの高さを有
しており、1つのループの大きさは0.17〜0.26mm
であつた。またこの最終製品は第1図aのような
模様を有しておりこの製品を当業界の熟練者に判
定させたところ、シボの状態、風合、光沢、およ
びドレープ性といい非常に富士絹に近いという評
価を得た。
つた。また模様を形成しているループの高さは
0.05〜0.5mmの範囲にあり、平均0.2mmの高さを有
しており、1つのループの大きさは0.17〜0.26mm
であつた。またこの最終製品は第1図aのような
模様を有しておりこの製品を当業界の熟練者に判
定させたところ、シボの状態、風合、光沢、およ
びドレープ性といい非常に富士絹に近いという評
価を得た。
実施例 2
実施例1で得られたポリエステル混繊フイラメ
ントを経糸及び緯糸に用いて生機織密度を180
本/インチ2の平織物を製織した、次に90℃、30
分間の熱水緩和処理を行つた。
ントを経糸及び緯糸に用いて生機織密度を180
本/インチ2の平織物を製織した、次に90℃、30
分間の熱水緩和処理を行つた。
その時の収縮率は経方向15%、緯方向16%であ
つた。
つた。
次にこの織物を以下の条件で後加工を施し、最
終製品とした。
終製品とした。
精 練 90℃、30分
プレセツト 180℃、30秒、3%幅出し
アルカリ減量加工 NaOH 3N水溶液
98℃、30分
減量率24%
染 色 130℃、60分
Fesolin Blue FBL
3%owf
Disper TL 1g/
PH6
仕上セツト 180℃、30秒、2%幅出し
得られた最終製品のループ数は107個/cm2であ
つた。また模様を形成しているループの高さは
0.05〜0.5mmの範囲にあり平均0.18mmの高さを有し
ており、また、1つのループの大きさは0.19〜
0.31mmの範囲にあつた。
つた。また模様を形成しているループの高さは
0.05〜0.5mmの範囲にあり平均0.18mmの高さを有し
ており、また、1つのループの大きさは0.19〜
0.31mmの範囲にあつた。
また、この最終製品は第1図bのような模様を
有しており、富士絹様模様と絹様光沢を呈し極め
て優雅な外観を有した評価を得た。
有しており、富士絹様模様と絹様光沢を呈し極め
て優雅な外観を有した評価を得た。
実施例 3
実施例1で得られた、ポリエステル混繊フイラ
メントを経糸および緯糸に用いて、生機織密度
200本/インチ2の両面綾織物2―2綾織を製織
した。次に998℃、30分間の熱水緩和処理を行な
つた。その時の収縮率は経方向18%、緯方向19%
であつた。
メントを経糸および緯糸に用いて、生機織密度
200本/インチ2の両面綾織物2―2綾織を製織
した。次に998℃、30分間の熱水緩和処理を行な
つた。その時の収縮率は経方向18%、緯方向19%
であつた。
次にこの織物を以下の条件で、後加工を施し、
最終製品とした。
最終製品とした。
精 練 90℃、30分
プレセツト 180℃、30秒、2%幅出し
アルカリ減量 NaOH 3N水溶液
98℃、30分
減量率23%
染 色 130℃、60分
Foron Navy SGL
3.6% owf
Disper TL 1g/
PH6
仕上セツト 180℃、30秒、2%幅出し
得られた最終製品のループ数は117個/cm2であ
つた。また模様を形成しているループの高さは、
0.05〜0.5mmの範囲にあり、平均0.2mmの高さを有
しており、1つのループの大きさは0.33〜0.56mm
の範囲にあつた。この最終製品を当業界の熟練者
に判定させたところ、シボの状態、風合、光沢、
およびドレープ性といい非常に富士絹に近いとい
う評価を得た。
つた。また模様を形成しているループの高さは、
0.05〜0.5mmの範囲にあり、平均0.2mmの高さを有
しており、1つのループの大きさは0.33〜0.56mm
の範囲にあつた。この最終製品を当業界の熟練者
に判定させたところ、シボの状態、風合、光沢、
およびドレープ性といい非常に富士絹に近いとい
う評価を得た。
第1図は本発明の富士絹様ポリエステル織物の
一例の外観図である。第2図はループを形成して
いる平織物の模式図である。第3図a、bはそれ
ぞれ第2図A―A′、B―B′における断面図であ
る。第4図はループの少数からなる集団ルおよび
任意の形を有し、任意の方向を向いた線を形成す
る集団オが混在する様を組織図上に表わした図で
ある。
一例の外観図である。第2図はループを形成して
いる平織物の模式図である。第3図a、bはそれ
ぞれ第2図A―A′、B―B′における断面図であ
る。第4図はループの少数からなる集団ルおよび
任意の形を有し、任意の方向を向いた線を形成す
る集団オが混在する様を組織図上に表わした図で
ある。
Claims (1)
- 1 織物の両面に、部分的にループを有する平織
物または綾織物であつて、両面共に、経糸を浮き
上つてまたぐ緯糸のループと、緯糸を浮き上つて
またぐ経糸のループを併せもち、該ループは、経
糸、緯糸をそれぞれまたいでいる緯糸、経糸の一
部からできており、どのループも、またいでいる
緯糸、経糸の本数は同じであり、一つのループの
大きさが0.1〜0.6mm、高さが0.05〜0.5mmであり、
且つ単独のループが列状に連なつて線を形成しマ
スクメロンのような模様を形成していることを特
徴とするポリエステル織物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12928678A JPS5557045A (en) | 1978-10-20 | 1978-10-20 | Polyester fabric |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12928678A JPS5557045A (en) | 1978-10-20 | 1978-10-20 | Polyester fabric |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5557045A JPS5557045A (en) | 1980-04-26 |
JPS6227175B2 true JPS6227175B2 (ja) | 1987-06-12 |
Family
ID=15005815
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12928678A Granted JPS5557045A (en) | 1978-10-20 | 1978-10-20 | Polyester fabric |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5557045A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62139741A (ja) * | 1985-12-16 | 1987-06-23 | Toray Ind Inc | シ−トベルト |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4896871A (ja) * | 1972-03-11 | 1973-12-11 | ||
JPS49118955A (ja) * | 1973-03-30 | 1974-11-13 |
-
1978
- 1978-10-20 JP JP12928678A patent/JPS5557045A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4896871A (ja) * | 1972-03-11 | 1973-12-11 | ||
JPS49118955A (ja) * | 1973-03-30 | 1974-11-13 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5557045A (en) | 1980-04-26 |
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