JPS6227167Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は書類の収納装置、特に参照する目的
で書類を収納する装置に関するものである。

書類を集めてこれらを分類して参照する目的の
ために本の形にグループにとじ込むことが通常行
われる。カタログ、参照手引書、規則書、指導
書、レポート、他の参考本等は費用や頁の取換え
を容易にする等の理由のためにルーズリーフ式の
本の形に通常とじられる。沢山の重要な電算機印
刷物は保管や取扱いの目的のために互にとじられ
る。この様な参照本は通常棚に収納され、使用の
ときにカウンタや机の処に持つてこられる。この
様なやり方は量が沢山で、カウンタや机が棚から
離れている場合に不都合である。他方、度々使用
される書物は容易に取扱えられるようカウンタや
机の上にしばしば置かれる。また、この様な方法
は、書類や広い場所を占め、許可のない人が書類
に容易に近づくことができ、火災による損傷を受
けやすいために不都合である。従つて、スペース
の経済性と安全な保管の理由のために、ルーズリ
ーフ式の参照本や他の収集書類を収納する装置を
設けることが所要されるので、(1)錠付扉により閉
鎖保護でき、(2)容易に近づくことができ、(3)所要
場所で読んだり、他の場所での使用や頁の添加ま
たは除去等のために取外しできる。

所要の接近は本を吊下げることにより本を収納
することである。しかし、今日では上述の固定と
近づくことの要件を満たす支持部材に本を吊下げ
て本を収納し、所要場所で本を使用したり或は他
の仕事場所に容易に取外して運ぶことのできる方
法や装置はまだない。電話帳や他の手引書の様な
参照本を棚や他の支持体に取付け、常時は本は閉
じられて収納場所に置かれ、使用のときに本を回
転して読むために開くことのできる装置が使用さ
れている。しかし、この様な収納装置は、本の抜
き取りを防止するようつくられ、他の場所で使用
したり或は頁を取換えるために本を度々取外し得
るようなつていない。

従つて、この考案の主な目的は、書類を机や仕
事場所に支持する必要なしに使用でき、火災から
の保護や無許可の者の近づくことや取外しを防止
するよう閉鎖できる参考手引書、カダログ、他の
とじ込んだ書類を収納する装置を提供することに
ある。

この考案の他の目的は、引出フレームや棚と、
棚から本を取外すことなくどの本でも開いて読む
ことのできるよう本を棚に取付ける装置とを備え
た、手引書、カタログ、同様な書類の様な参考本
を収納するフアイルキヤビネツトを提供すること
にある。

この考案の上述の目的は、引出フレームと、支
持棒と係合できるフツクを夫々有した多数の本を
支持するフレームにより保持された支持棒とを備
え、本を使用および読書位置に支持棒まわりに回
動できると共に選ばれた位置に回動されたときに
取外しできるようフツクと支持棒が構成されたフ
アイルキヤビネツトを提供することにより達成さ
れる。

この考案の他の特長と多くの意図される利点は
添付図面に沿つての以下の詳細な説明により明ら
かになろう。

図面を参照するに、第１，２図はこの考案の推
奨例に関連したフアイルキヤビネツト２の一部を
示す。キヤビネツト２は通常の構造をなしてお
り、一体的構造を形成するよう連結された頂壁４
と両側壁６，８と後壁１０と底壁（図示しない）
とから成つている。キヤビネツト２は引出貯蔵フ
レームの段すなわち棚と有するようなつている。
図示の便宜のために１つだけの引出フレーム１２
が図示されている。しかし、他の引出フレームま
たは棚や固定棚をキヤビネツトと適合できること
を理解すべきである。各引出貯蔵フレームは一対
の支持アーム装置１４、図面には１つだけが図
示、に取付けられる。支持アームは通常のもので
あることを理解すべきである。好適には、支持ア
ーム装置１４は、米国特許第3866993号明細書に
図示説明される支持アーム装置とほゞ同じ様な具
合に構成され引出頂蔵フレームおよびキヤビネツ
トに取付けられている。しかし、周知の支持アー
ムは貯蔵フレームを引出用に取付けるべく用いら
れる。

米国特許第3866993号の教えに従えば、２つの
直立部材１６，１８が側壁６，８の各々の内側に
取付けられる。これら直立部材１６，１８は実質
的には溝形材で、隣接の側壁から隔つて一連の垂
直に隔つた水平な細長い溝２２が設けられた本体
部２０から成る。これら溝２２は引出貯蔵フレー
ムの支持装置を位置決めするよう働く。

第１〜４図を参照するに、引出フレーム１２は
両側壁部材２６，２８と頂部フレーム部材３０と
に固着された後壁２４を有し、頂部フレーム部材
３０は別個の部材として形成されて所要場所に固
着されていて後壁２４を形成する部材の一体的部
分を好適になしている。フレーム部材３０と後壁
２４は互に直角に設けられる。各側壁部材２６，
２８は支持アーム装置１４に固着される。このた
めに各側壁部材２６，２８には１つだけが図示さ
れているが、一封の取付タブ３２が設けられてい
る。各支持アーム装置１４は３つの伸縮アーム３
４，３６，３８を有し、アーム３４はタブ３２に
適合する一対の溝を有し、これによりアーム３４
は隣接の側壁部材２６または２８に固着されてい
るので、フレーム１２はアーム３４がアーム３
６，３８に対して伸縮するときにアーム３４と一
緒に動くことができる。各アーム３８には隣接の
直立部材１６または１８の溝２２と係合すべく一
対の取付タブ（図示しない）がまた設けられてお
り、これによつてフアイルキヤビネツトに対する
動きが錠止される。明らかな様に、各引出フレー
ム１２の高さはフアイルキヤビネツトの両側の直
立部材１６，１８に対して支持アーム装置１４を
上下動することにより調節できる。これはフアイ
ルキヤビネツト内に取付けできる引出フレーム１
２の数を変えるようにしている。支持アーム装置
１４の詳細と引出フレーム１２およびフアイルキ
ヤビネツトへの連結の仕方はこの考案の理解には
不要で、当業者に明白であるので省略する。

第１〜４図を更に参照するに、各フレーム１２
は、側壁部材２６，２８間に延びてて且つ両側壁
部材２６，２８に固着された棒４０の形のハンド
カバーを有する本支持装置を備える。棒４０は
種々な具合に２側壁部材２６，２８に固着され
る。好適には、棒４０は側壁部材２６，２８の孔
に延びていて座金４２とねじ４３により側壁部材
に固着され（第１図）、ねじ４３は棒４０の端部
のねじ孔に固着される。この考案を実施する推奨
例にて、棒４０は断面６角形で、荷重がかけられ
たときに撓むのを防止するようなし、後壁２４に
固着された１つ以上の金属板パネル４４により両
端が支持されている。好適だが絶対的ではなく、
各パネル４４は溶接やねじや他の適宜な手段によ
り後壁２４に固着された後端にフランジ４６を有
している。棒４０は各パネル４４の適宜な孔を通
つて延びている。パネル４４はフレーム部材３０
の下に延びているので、フレーム部材３０は棒４
０に対して高くなつている。更に、棒４０はフレ
ーム部材３０の前縁の前に設けられていて、側壁
部材２６，２８の前縁よりも後縁の方に近く位置
されている。ハンドル４８が側壁部材２６，２８
の前端に設けられていて、支持アーム装置１４に
より許される長さキヤビネツトから貯蔵フレーム
を引出すのを容易にしている。ハンドル４８はプ
ラスチツク材で好適につくられ、適宜な具合に側
壁部材２６，２８に固着される。例として、側壁
部材２６，２８には細長い孔が形成されていて、
ハンドル４８が孔に挿入できるようになつてお
り、各側壁６，８の対応する部分とスナツプ係合
する突部５０を有する（第１図）。

第４〜７図を参照するに、支持棒４０に取付け
られた幾つかの束ねられた書類が示される。これ
らの書類は“Modern Office Procedures”1975
年12月号、Vol.20、No.12、第42頁並びに
“Information and Recods Management”1975年
９月号、Vol.9、No.９、第９頁に示されるものと
デザインが同じだが大きさは必ずしも同じでない
ルーズリーフカートリツジ型バインダーすなわち
ホルダ５２を有する。ホルダ５２は適宜なプラス
チツク材、例えばポリブロピレンから成形され、
一体片につくることができ、或は互に固着される
２つ以上の部材につくることもできる。各ホルダ
５２は一対の相対する方に傾斜した側壁５４，５
６と一対の一体的に延びるリム５８，６０と１つ
以上の横方向に延びる補強支柱６２とを有する。
リム５８，６０は多数の書類の余白すなわちルー
ズリーフ６６を受ける溝を形成している。各ホル
ダ５２は、ルーズリーフ６６の適宜な孔を通つて
溝６４を横切つて延びてリム５８，６０に取外し
可能に連結されたピン６８の形の書類とじ込装置
を有する。とじ込ピン６８はプラスチツクから好
適につくられ、一端に頭部６７を、他端にフラン
ジ６９を有していてリム５８，６０と夫々連結さ
れる。各ピン６８は一端に割れ目があつて２つの
ばね状弾部分７１を形成していて、フランジ６９
はリム５８が釈放されるよう互に撓むようでき、
これによつてピン６８を引込めてルーズリーフを
加えたり或はホルダ５２から取外しするようでき
る。

また、各ホルダ５２には切欠７０とフツク７２
が形成されている。切欠７０は棒４０にゆるく適
合するに十分な大きさにつくられ、フツク７２は
棒４０を受けるよう十分に大きな再入部７４を設
けるべく形成されている。このために、フツク７
２の上側は形がほゞ円形の曲部をなす曲面７６を
なしている。切欠７０の内側は形がほゞ真直ぐな
平面７８により形成されている。フツク７２の端
部は曲面７６の反転部８２に続いた平らな傾斜端
面８０を有する。反転部８２は、直径方向に測つ
た棒４０の最大断面よりも小さくて棒４０の２つ
の直径方向に対向する面８６の間の距離よりも大
きな大きさホルダ５２の隣接平面７８から隔つて
いる。言い換えれば、棒４０の２つの隣接面８６
の接合部と、２つの他の面の直径方向に反対の接
合部との間の間隔は反転部８２と面７８の間の間
隔よりも大きい。

フツク７２はホルダ５２の一端、すなわちホル
ダ５２の重心の一方の側の近くに位置され、支持
用の棒４０はホルダ５２がそれから自由に支持さ
れるときにホルダ５２が枢動するよう設けられる
ので、フツク７２に最も近い端部がフレーム部材
３０の下側に係合し（第３図）、枢支点が偏心し
ているにもかゝわらずフレーム部材３０によりそ
の位置に支持されるようになる。従つて、ホルダ
５２とその中味は水平位置に安定される。

棒４０が第３〜６図に示されるよう位置決めさ
れるので、ホルダ５２は後壁２４から離れる方に
押すことによつて簡単に棒４０から取外すことが
できず、曲面７６の反転部８２と平面７８の間の
間隔よりも棒４０の垂直断面は大きい。しかし、
ホルダ５２を支持棒４０から取外すのは容易であ
る。これは平面７８が第６図に示される様に棒４
０の一対の対向する面８６に平行になる場所にホ
ルダ５２を枢動し、次いで矢印方向に棒４０から
上方にホルダ５２を押すことによつて達成され
る。このようにされるときに、フツク７２は棒４
０からはつきり離すことができ、ホルダ５２とそ
れに取付けられた書類は別の場所に移すことがで
きる。棒４０への本の吊下げは取外す手段を逆に
することで行われる。ホルダ５２が棒４０により
吊下げ状態に置かれゝば、本は第３図に示される
位置に枢動される。この様は構成はホルダ５２の
前端を上げて後端をフレーム部材３０から離して
下げるようホルダを駆動することを可能にしてお
り、この様な枢動はホルダ５２の位置を実質的に
反転するに十分に行うことができるので、リム５
８，６０と取付けられた頁すなわち書類は上を向
き、ホルダ５２の背部８８がフレーム部材３０と
係合し、これによりホルダ５２は傾斜した位置
（第４図）に支持されて、本が書見台に置かれた
如く好適に頁を拡げて読むことができる。面７８
と棒４０の面８０の１つとの平行整列はホルダ５
２が枢動される瞬間だけで且つ重力がホルダ５２
を棒４０と係合して維持するようなすので、棒４
０から不用意に離れることなくホルダ５２はその
使用位置に枢動できる。吊下げ位置と上に枢動さ
れた参照位置にて重力が本を所要位置に保持する
ように偏心状態とフツクの形になつているので、
反転部８２と平面７８の間の間隔よりも小直径の
丸棒によつて枢動作用がまたなされることが理解
される。

上述した構成は、本を収納し、使用状態に開
き、どこかに使用のために取外したり或は頁を取
外したり加えたりするようできる。

この考案は６角形断面の棒を使用することを必
要としない。従つて、例えば棒４０をＤ字形断面
の棒、すなわち断面が大体円形で１つの平面が形
成された棒と換えることができる。この様な棒の
直径はホルダ５２の反転部８２と面７８の間の間
隔よりも大きくて、平らな面と直角に測つた最大
断面寸法が該間隔よりも小さく、このためにホル
ダ５２を棒に取付でき、ホルダを枢動して棒の平
らな面がホルダ５２の面７８と並んだときにだけ
棒から取外しできる。棒はその平らな面が時計で
の12時と６時の位置にこない様に方向決めされ、
これによつてホルダすなわち本が後壁２４から真
直ぐ引張るだけで取外しできないことを確実にす
る。明らかな様に、２つの対向する平面または４
つの等間隔な平面をもつた棒は棒４０を所要位置
にて使用できる。

フレームまたは棚或は他の引出部材を引込位置
に固着できる錠をフアイルキヤビネツトに取付け
できることが理解される。この様な錠は例えば米
国特許第3404929号明細書に示される。同じ働き
をなすよう他の型の錠を用いることができる。１
つ以上のフレームまたは棚を一度に引出すことを
防止する棚錠止機構や、フアイルキヤビネツトの
中味を隠して保護するよう閉鎖して錠止できる棚
格納枠の様な扉をフアイルキヤビネツトに設ける
ことがまた所要される。この様な点は米国特許第
3866993号明細書に示される。

この考案に従つて構成された引出型本支持フレ
ームや棚は、こゝに意図された如くにとじ込み本
を取付け、枢動し取外しできるべく設けるように
以上に説明されたと異なつたルーズリーフホルダ
装置を用いても有用性と利点を有することが理解
されるべきである。これに関連して、ホルダ５２
に端フツク９０を設けて通常の吊下フアイル抽出
しの様にホルダを一対の側レールに取付けできる
ことが理解されるべきである。

当業者には、こゝに図示説明された装置がこの
考案の精神と範囲を逸脱することなく部材の形状
や構造の変更や中実の棒４０を中空の棒に換える
様な変更がなし得ることが明らかである。

こゝに使用された用語“本”（または書類）は
ホルダやバインダに取付けられた書類や頁の集り
を意図するもので、本には本の前後のカバーを含
んでも含まなくてもよいことが理解されるべきで
ある。例としてのもので制限されるものでない
が、この考案の目的における本にはカタログ、部
品やその他の参考書、レポート、電算機印刷物等
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は棚が引出されて使用位置にあるこの考
案に従つて構成された引出型本収納機構付のフア
イルキヤビネツトの概略斜視図、第２図は引出機
構が引込められた収納位置にある同じフアイルキ
ヤビネツトの前面図、第３図は第２図の３−３線
に沿つた断面図、第４図は２の同様なルーズリー
フ本が棚に取付けられていて１つの本が読む位置
に支持されたことを示す概略斜視図、第５図は支
持棒に吊下つた本の一部の立面図、第６図は参照
位置に本が傾斜された第５図と同様な図、第７図
は第５，６図の本の断面部分図である。図中、
２：フアイルキヤビネツト、１２：フレーム、１
４：支持アーム装置、４０：支持棒、４４：パネ
ル、５２：ホルダ、７０：切欠、７２：フツク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. キヤビネツトの内外に動かすことができる少な
   くとも１個の引き出しフレームを有しており、前
   記引き出しフレームは、対向する側壁部材と、前
   記側壁部材の上に配置され、切り欠き及びフツク
   を設けられたホルダにより支持された多数の書類
   を、そのページが下方に垂下されている貯蔵位置
   において支持するための水平棒又は支持棒とを有
   しているフアイルキヤビネツトにおいて、前記水
   平棒又は支持棒が、正多角形状又はＤ字形の横断
   面を有していると共に前記引き出しフレームの前
   記側壁部材の間を延びており、各端部は前記側壁
   部材にそれぞれ固着されており、また、前記ホル
   ダの前記切り欠きは、前記水平棒又は支持棒に緩
   く適合するのに充分な大きさを有していると共に
   内側をほぼ真つ直ぐな平面に形成されており、更
   に、前記フツクは、前記水平棒又は支持棒を受け
   入れるように充分に大きな再入部を設けられてお
   り、前記再入部は上側がほぼ円形の曲面に形成さ
   れており、前記曲面には反転部が連続して形成さ
   れており、また、前記フツクの前記曲面の前記反
   転部と前記ほぼ真直ぐな平面との間の間隔が、前
   記水平棒又は支持棒の直径方向に測つた最大直径
   よりは小さいが、前記水平棒又は支持棒が正多角
   形状の横断面を有する場合には、その直径方向に
   対向する２個の面の間の距離、また、Ｄ字形の横
   断面を有する場合には、平らな面と、それと直角
   に測つた最大断面高さ寸法との間の距離に等しい
   か、又は、それよりも大きなものとしたフアイル
   キヤビネツト。