JPS6226882B2 - - Google Patents
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- JPS6226882B2 JPS6226882B2 JP54122291A JP12229179A JPS6226882B2 JP S6226882 B2 JPS6226882 B2 JP S6226882B2 JP 54122291 A JP54122291 A JP 54122291A JP 12229179 A JP12229179 A JP 12229179A JP S6226882 B2 JPS6226882 B2 JP S6226882B2
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- drying
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Landscapes
- Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
- Drying Of Solid Materials (AREA)
Description
本発明は白色材の人工アク抜き方法に関する。
一般に桐材は家具では桐タンスのみに使用され
るだけとされていたが、昭和40年頃より急速に洋
家具類に使用されるようになり、国内材だけでは
需要が間に合わず広く中国材、ブラジル材、北米
材に移行し、現在では総需要の略60%がこれら輸
入材に依存しているのが実状である。 しかるに、これら輸入材には「アク成分」によ
り変色する桐材が多く含まれておりクレームの主
因になつている。 すなわち、白色材で美しい桐材には変色しやす
い最大の欠点があり、アク抜き処理、乾燥処理が
不十分であると淡赤紫色に変色したり、反狂等に
よる不良品が発生するが輸入材は殊にこの欠点が
著しい。 一方、従来行われていた桐材のアク抜き乾燥法
は自然乾燥法であつて、2〜3年の間屋外に放置
して風雨、日光等の自然現象を利用して徐々に乾
燥するものであつた。 しかるに現在では屋外乾燥場の用地確保、人件
費、納期の短縮化等の影響により0.5〜1年に短
縮され、そのため変色発生、反狂等による不良品
が続出しているのが実状であり、同業界にとつて
何等かの早急な解決が切望されている。 本発明はかゝる実状に鑑みなされたもので、数
日間の人工的なアク抜き処理および乾燥処理によ
り、従来2〜3年を要して行われた自然乾燥法と
同等又はそれ以上の効果を発揮し得る桐材の人工
乾燥法を提供するものにして乾燥又は高含水白色
材の繊維飽和点より上方に40〜70℃の温水シヤワ
ー工程を施こし、次に白色材の繊維飽和点より下
方に減圧工程を施こし、この2工程を白色材の熱
水可溶物が3%以下になるまで繰返すことを特徴
とするものである。 すなわち、木材の化学的な観点から樹脂液(ア
ク成分)化学含有成分と乾燥機構との相関を究明
して、アク抜き処理と乾燥処理とを同時に実施で
きる人工乾燥法を開発したものである。 桐材の淡赤色、淡黒色変色、シミの原因となつ
ている樹脂(アク成分)化学成分すなわち熱水可
溶分はポリフエノール類、ポリアミン類、有機酸
類、オレフイン系の炭化水素化合物、高級アルコ
ール・エーテル類の5成分を含有するものであ
り、殊に前者の3成分が最も多いことが赤外スペ
クトル分析試験の結果明らかになつた。 そこで、第4図に示すように天乾材で変色材と
変色しない桐材との比較試験を行なつた結果、熱
水可溶物の多いものが変色していることが確認で
きた。又図表から明らかな様に変色する試料の熱
水可溶分は2.5%以上、平均3.6%、一方変色しな
い試料の熱水可溶分は3.2%〜1.5%、平均2.2%で
あつて、その結果熱水可溶分含有率を3%以下に
すれば著しい変色の虞れがないことが判明し、製
品として十分提供することができる。 次に第2図のように天然乾燥処理と人工処理に
よる熱水可溶分の残量分布を検討した結果、天然
材は中心層より表面層が熱水可溶分の残量が多
く、人工処理材は全く逆の傾向になることが確認
されたため熱風或いは煮沸によつて処理する人工
処理材は天乾材よりも熱水可溶分が流出しにくい
良質なものであり、したがつて人工処理は有効な
手段であることを確信するに到つた。 次に、シヤワー工程と減圧工程の繰り返しによ
る人工アク抜き方法を行つた結果、第3図の如く
なり、この図表から推察すると、供試体中国産桐
材の場合、シヤワー温度50℃の場合熱水可溶分が
3%になるのは5日であり、その色差NBSは1.6
程度、すなわち目立たないほど変色する域であ
る。同様にシヤワー温度70℃では熱水可溶分が3
%になるのは3日であり、その色差NBSは1.7程
度、すなわち目立たないほど変色する域である。 一方、供試体新潟産(加茂市)桐材の場合はシ
ヤワー温度50℃の場合熱水可溶分が3%になるの
は3.5日であり、その色差NBSは0.8程度、すなわ
ち、わずかに変色する域である。同様にシヤワー
温度70℃では熱水可溶分が3%になるのは2日で
あり、その色差NBSは3程度、すなわち目立たな
いほど変色する域である。尚この新潟県産桐材は
中国産桐材より処理前において同一色ではないた
め、その始点を色差NBS0.2とした。尚、変色度
NBSとは、変色と材観の変化を色差計或いは肉眼
によつて材観評価を云いその評価は下表の如し。
るだけとされていたが、昭和40年頃より急速に洋
家具類に使用されるようになり、国内材だけでは
需要が間に合わず広く中国材、ブラジル材、北米
材に移行し、現在では総需要の略60%がこれら輸
入材に依存しているのが実状である。 しかるに、これら輸入材には「アク成分」によ
り変色する桐材が多く含まれておりクレームの主
因になつている。 すなわち、白色材で美しい桐材には変色しやす
い最大の欠点があり、アク抜き処理、乾燥処理が
不十分であると淡赤紫色に変色したり、反狂等に
よる不良品が発生するが輸入材は殊にこの欠点が
著しい。 一方、従来行われていた桐材のアク抜き乾燥法
は自然乾燥法であつて、2〜3年の間屋外に放置
して風雨、日光等の自然現象を利用して徐々に乾
燥するものであつた。 しかるに現在では屋外乾燥場の用地確保、人件
費、納期の短縮化等の影響により0.5〜1年に短
縮され、そのため変色発生、反狂等による不良品
が続出しているのが実状であり、同業界にとつて
何等かの早急な解決が切望されている。 本発明はかゝる実状に鑑みなされたもので、数
日間の人工的なアク抜き処理および乾燥処理によ
り、従来2〜3年を要して行われた自然乾燥法と
同等又はそれ以上の効果を発揮し得る桐材の人工
乾燥法を提供するものにして乾燥又は高含水白色
材の繊維飽和点より上方に40〜70℃の温水シヤワ
ー工程を施こし、次に白色材の繊維飽和点より下
方に減圧工程を施こし、この2工程を白色材の熱
水可溶物が3%以下になるまで繰返すことを特徴
とするものである。 すなわち、木材の化学的な観点から樹脂液(ア
ク成分)化学含有成分と乾燥機構との相関を究明
して、アク抜き処理と乾燥処理とを同時に実施で
きる人工乾燥法を開発したものである。 桐材の淡赤色、淡黒色変色、シミの原因となつ
ている樹脂(アク成分)化学成分すなわち熱水可
溶分はポリフエノール類、ポリアミン類、有機酸
類、オレフイン系の炭化水素化合物、高級アルコ
ール・エーテル類の5成分を含有するものであ
り、殊に前者の3成分が最も多いことが赤外スペ
クトル分析試験の結果明らかになつた。 そこで、第4図に示すように天乾材で変色材と
変色しない桐材との比較試験を行なつた結果、熱
水可溶物の多いものが変色していることが確認で
きた。又図表から明らかな様に変色する試料の熱
水可溶分は2.5%以上、平均3.6%、一方変色しな
い試料の熱水可溶分は3.2%〜1.5%、平均2.2%で
あつて、その結果熱水可溶分含有率を3%以下に
すれば著しい変色の虞れがないことが判明し、製
品として十分提供することができる。 次に第2図のように天然乾燥処理と人工処理に
よる熱水可溶分の残量分布を検討した結果、天然
材は中心層より表面層が熱水可溶分の残量が多
く、人工処理材は全く逆の傾向になることが確認
されたため熱風或いは煮沸によつて処理する人工
処理材は天乾材よりも熱水可溶分が流出しにくい
良質なものであり、したがつて人工処理は有効な
手段であることを確信するに到つた。 次に、シヤワー工程と減圧工程の繰り返しによ
る人工アク抜き方法を行つた結果、第3図の如く
なり、この図表から推察すると、供試体中国産桐
材の場合、シヤワー温度50℃の場合熱水可溶分が
3%になるのは5日であり、その色差NBSは1.6
程度、すなわち目立たないほど変色する域であ
る。同様にシヤワー温度70℃では熱水可溶分が3
%になるのは3日であり、その色差NBSは1.7程
度、すなわち目立たないほど変色する域である。 一方、供試体新潟産(加茂市)桐材の場合はシ
ヤワー温度50℃の場合熱水可溶分が3%になるの
は3.5日であり、その色差NBSは0.8程度、すなわ
ち、わずかに変色する域である。同様にシヤワー
温度70℃では熱水可溶分が3%になるのは2日で
あり、その色差NBSは3程度、すなわち目立たな
いほど変色する域である。尚この新潟県産桐材は
中国産桐材より処理前において同一色ではないた
め、その始点を色差NBS0.2とした。尚、変色度
NBSとは、変色と材観の変化を色差計或いは肉眼
によつて材観評価を云いその評価は下表の如し。
【表】
又、6%の高熱水可溶分材では50℃で9日間を
要するがアク抜き処理と乾燥処理が同時に可能と
なるため経済的である。 以上の実験から明らかになつた一応の設定範囲
にしたがい下表の処理条件で桐の含水率が繊維飽
和点より上方になるように40〜70℃の温水シヤワ
ー工程を施こし、次に桐の含有率が繊維飽和点以
下になるように10〜30Torrの減圧処理を繰り返
して実験した結果第1図のように熱水可溶分3%
以下で変色度NBS6の理想な桐材が得られた。
要するがアク抜き処理と乾燥処理が同時に可能と
なるため経済的である。 以上の実験から明らかになつた一応の設定範囲
にしたがい下表の処理条件で桐の含水率が繊維飽
和点より上方になるように40〜70℃の温水シヤワ
ー工程を施こし、次に桐の含有率が繊維飽和点以
下になるように10〜30Torrの減圧処理を繰り返
して実験した結果第1図のように熱水可溶分3%
以下で変色度NBS6の理想な桐材が得られた。
【表】
【表】
以上の実験結果より次のことが明らかになつ
た。 乾燥材においては、シヤワー工程15時間、減圧
工程を9時間の繰り返しによつて熱水可溶分が
2.9%となり、高含水材においては、シヤワー工
程12時間、減圧工程12時間の繰り返しによつて熱
水可溶分が2.8%となりシヤワー工程15時間、減
圧工程9時間によつて熱水可溶分が2.7%とな
る。一方、切り出し直後の生材では3%以下とな
ることはなかつた。これは切り出し直後の生材に
含有する樹液によるためと推定できる。 さらに、熱水可溶分は略3%以下に揃えた方が
処理日数の短縮が図られ、仕上り含水率のバラツ
キや材質低下の防止に有効と考えられる。 本発明は乾燥又は高含水白色材の繊維飽和点よ
り上方に40〜70℃の温水シヤワー工程を施こし、
次に白色材の繊維飽和点より下方に減圧工程を施
こし、この2工程を白色材の熱水可溶物が3%以
下になるまで繰返すことを特長とするものであ
る。 1 人工乾燥を単なる熱風乾燥、煮沸乾燥、温水
シヤワー乾燥によらず減圧乾燥法を取り入れた
ため40〜50℃の低温でも充分な乾燥機能を発揮
出来ることになる。したがつて燃料を最少限に
止められ省エネルギーに則した人工アク抜き方
法になる。しかもシヤワー温度を40〜70℃とす
ることによつて40℃以下とする場合に生ずる熱
水可溶分の溶解効率低下の虞れがなく、又70℃
以上とする場合に生ずる白色材の熱による着色
の虞れもなくなり、良品な白色材を提供でき
る。 2 繊維飽和点(含水率30%)を中心に処理した
から、すなわち繊維飽和点を境に上昇、下降を
断続的に繰り返してアク抜き、脱水せしめたか
ら、桐材に過酷な条件が加えられず変形の無い
良質な白色材が得られる。 3 従来の0.5〜1年もかかつて行なわれていた
自然乾燥法と異なり4〜9日間で行なわれる人
工乾燥処理法であるため、大巾な期間の短縮化
が可能になり、大量の需要に充分応じられるこ
とになり、その品質も長期間を経た自然乾燥よ
りも秀れたものになるから画期的なアク抜き方
法になる。 4 アク抜き処理と乾燥処理が同時に行なわれる
から非常に効率の良いアク抜き方法である。 5 減圧乾燥法による低温処理であるから白色材
の美観をそのまゝ保ちながらアク抜き、脱水せ
しめることが可能である。 6 従来技術としては、木材をヒーテング中に過
乾燥防止の為に数分の散水を施し、このヒーテ
ング後真空乾燥を施す特開昭54―96863号公報
の真空乾燥装置が知られる。この従来技術では
高圧蒸気によつてヒーテングされるものである
ので、桐等の白色材に適応した場合、高熱によ
つて変色したしまう虞があり、又3〜5分程度
の散水量ではアク成分の溶解がほとんど行なわ
れず、従つて木材に浸み込んだ水分を真空によ
つて除去したにしても、木材自身のアク成分は
何ら除去されるものではないから、アク抜きは
行えない。 本発明は、乾燥又は高含水白色材の繊維飽和点
より上方に40〜70℃の温水シヤワー工程を施こ
し、次に白色材の繊維飽和点より下方に減圧工程
を施こし、この2工程を白色材の熱水可溶物が3
%以下になるまで繰返すことによつて、桐等の白
色材のアクを抜くものであつて、前記第1、2工
程を繰り返すことによつて、順次アクを抜くもの
であるから、従来の0.5〜1年もかかつていた自
然アク抜きと比較して、本発明は4〜9日間程度
で行われるものであるから、極めて短期間にアク
を抜くことが出来る。
た。 乾燥材においては、シヤワー工程15時間、減圧
工程を9時間の繰り返しによつて熱水可溶分が
2.9%となり、高含水材においては、シヤワー工
程12時間、減圧工程12時間の繰り返しによつて熱
水可溶分が2.8%となりシヤワー工程15時間、減
圧工程9時間によつて熱水可溶分が2.7%とな
る。一方、切り出し直後の生材では3%以下とな
ることはなかつた。これは切り出し直後の生材に
含有する樹液によるためと推定できる。 さらに、熱水可溶分は略3%以下に揃えた方が
処理日数の短縮が図られ、仕上り含水率のバラツ
キや材質低下の防止に有効と考えられる。 本発明は乾燥又は高含水白色材の繊維飽和点よ
り上方に40〜70℃の温水シヤワー工程を施こし、
次に白色材の繊維飽和点より下方に減圧工程を施
こし、この2工程を白色材の熱水可溶物が3%以
下になるまで繰返すことを特長とするものであ
る。 1 人工乾燥を単なる熱風乾燥、煮沸乾燥、温水
シヤワー乾燥によらず減圧乾燥法を取り入れた
ため40〜50℃の低温でも充分な乾燥機能を発揮
出来ることになる。したがつて燃料を最少限に
止められ省エネルギーに則した人工アク抜き方
法になる。しかもシヤワー温度を40〜70℃とす
ることによつて40℃以下とする場合に生ずる熱
水可溶分の溶解効率低下の虞れがなく、又70℃
以上とする場合に生ずる白色材の熱による着色
の虞れもなくなり、良品な白色材を提供でき
る。 2 繊維飽和点(含水率30%)を中心に処理した
から、すなわち繊維飽和点を境に上昇、下降を
断続的に繰り返してアク抜き、脱水せしめたか
ら、桐材に過酷な条件が加えられず変形の無い
良質な白色材が得られる。 3 従来の0.5〜1年もかかつて行なわれていた
自然乾燥法と異なり4〜9日間で行なわれる人
工乾燥処理法であるため、大巾な期間の短縮化
が可能になり、大量の需要に充分応じられるこ
とになり、その品質も長期間を経た自然乾燥よ
りも秀れたものになるから画期的なアク抜き方
法になる。 4 アク抜き処理と乾燥処理が同時に行なわれる
から非常に効率の良いアク抜き方法である。 5 減圧乾燥法による低温処理であるから白色材
の美観をそのまゝ保ちながらアク抜き、脱水せ
しめることが可能である。 6 従来技術としては、木材をヒーテング中に過
乾燥防止の為に数分の散水を施し、このヒーテ
ング後真空乾燥を施す特開昭54―96863号公報
の真空乾燥装置が知られる。この従来技術では
高圧蒸気によつてヒーテングされるものである
ので、桐等の白色材に適応した場合、高熱によ
つて変色したしまう虞があり、又3〜5分程度
の散水量ではアク成分の溶解がほとんど行なわ
れず、従つて木材に浸み込んだ水分を真空によ
つて除去したにしても、木材自身のアク成分は
何ら除去されるものではないから、アク抜きは
行えない。 本発明は、乾燥又は高含水白色材の繊維飽和点
より上方に40〜70℃の温水シヤワー工程を施こ
し、次に白色材の繊維飽和点より下方に減圧工程
を施こし、この2工程を白色材の熱水可溶物が3
%以下になるまで繰返すことによつて、桐等の白
色材のアクを抜くものであつて、前記第1、2工
程を繰り返すことによつて、順次アクを抜くもの
であるから、従来の0.5〜1年もかかつていた自
然アク抜きと比較して、本発明は4〜9日間程度
で行われるものであるから、極めて短期間にアク
を抜くことが出来る。
図面は本発明の実施例であり、第1図は処理時
間と含水率、圧力および熱水可溶分の関係を示す
図表、第2図は天然乾燥材と人工乾燥材の熱水可
溶分の比較を示す図表、第3図は処理日数と熱水
可溶分および色差の関係を示す図表、第4図は変
色しない試料と変色試料の熱水可溶分の関係を示
す図表である。
間と含水率、圧力および熱水可溶分の関係を示す
図表、第2図は天然乾燥材と人工乾燥材の熱水可
溶分の比較を示す図表、第3図は処理日数と熱水
可溶分および色差の関係を示す図表、第4図は変
色しない試料と変色試料の熱水可溶分の関係を示
す図表である。
Claims (1)
- 1 乾燥又は高含水白色材の繊維飽和点より上方
に40〜70℃の温水シヤワー工程を施こし、次に白
色材の繊維飽和点より下方に減圧工程を施こし、
この2工程を白色材の熱水可溶物が3%以下にな
るまで繰返すことを特徴とする白色材の人工アク
抜き方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12229179A JPS5646973A (en) | 1979-09-21 | 1979-09-21 | Method of artifically drying polauwnia wood |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12229179A JPS5646973A (en) | 1979-09-21 | 1979-09-21 | Method of artifically drying polauwnia wood |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5646973A JPS5646973A (en) | 1981-04-28 |
JPS6226882B2 true JPS6226882B2 (ja) | 1987-06-11 |
Family
ID=14832314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12229179A Granted JPS5646973A (en) | 1979-09-21 | 1979-09-21 | Method of artifically drying polauwnia wood |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5646973A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0328672U (ja) * | 1989-07-29 | 1991-03-22 | ||
JPH03112890U (ja) * | 1990-03-06 | 1991-11-19 | ||
JPH0434758U (ja) * | 1990-07-17 | 1992-03-23 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60248313A (ja) * | 1984-05-24 | 1985-12-09 | 大塚化学株式会社 | 木質材料の処理方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5112904A (ja) * | 1974-07-22 | 1976-01-31 | Seiwa Kosan Kk | Mokuzaikansoho |
JPS5496863A (en) * | 1978-01-14 | 1979-07-31 | Masanori Izumi | Vacuum dryer |
-
1979
- 1979-09-21 JP JP12229179A patent/JPS5646973A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5112904A (ja) * | 1974-07-22 | 1976-01-31 | Seiwa Kosan Kk | Mokuzaikansoho |
JPS5496863A (en) * | 1978-01-14 | 1979-07-31 | Masanori Izumi | Vacuum dryer |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0328672U (ja) * | 1989-07-29 | 1991-03-22 | ||
JPH03112890U (ja) * | 1990-03-06 | 1991-11-19 | ||
JPH0434758U (ja) * | 1990-07-17 | 1992-03-23 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5646973A (en) | 1981-04-28 |
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