JPS62267439A - チタンまたはチタン合金の外皮材用ニツケル基合金 - Google Patents
チタンまたはチタン合金の外皮材用ニツケル基合金Info
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- JPS62267439A JPS62267439A JP11154786A JP11154786A JPS62267439A JP S62267439 A JPS62267439 A JP S62267439A JP 11154786 A JP11154786 A JP 11154786A JP 11154786 A JP11154786 A JP 11154786A JP S62267439 A JPS62267439 A JP S62267439A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野コ
本発明は耐食性にすぐれかつ接合強度に優れたチタンま
たはチタン合金外皮材用ニッケル基合金に関するもので
ある。
たはチタン合金外皮材用ニッケル基合金に関するもので
ある。
[従来の技術]
例えば、めがねフレーム用金属材料としては古くはステ
ンレス鋼や銅合金が広く用いられていたが、軽量化とい
う観点から近年チタンおよびチタン合金が使用されるよ
うになった。しかし、チタンおよびチタン合金のみでは
成形加工やろう付加工に難があるので異種金属を外皮材
として用いた複合材が多く使用されている。この外皮材
としては各種貴金属、銅合金およびニッケルなどが用い
られている。
ンレス鋼や銅合金が広く用いられていたが、軽量化とい
う観点から近年チタンおよびチタン合金が使用されるよ
うになった。しかし、チタンおよびチタン合金のみでは
成形加工やろう付加工に難があるので異種金属を外皮材
として用いた複合材が多く使用されている。この外皮材
としては各種貴金属、銅合金およびニッケルなどが用い
られている。
[発明が解決しようとする問題点]
ところが、上記したこれらの異種金属を外皮材とする複
合材では耐食性および接合強度の問題が生じている。た
とえばめがねフレームの場合、りt表面に金メッキなど
が施されることが多いが、めっき不十分な部分やめっき
層が剥離した部分などの素材の耐食性が十分でないと、
発錆したり、また、芯材と外皮材との電位差によって境
界面が侵食を受けるという問題があった。
合材では耐食性および接合強度の問題が生じている。た
とえばめがねフレームの場合、りt表面に金メッキなど
が施されることが多いが、めっき不十分な部分やめっき
層が剥離した部分などの素材の耐食性が十分でないと、
発錆したり、また、芯材と外皮材との電位差によって境
界面が侵食を受けるという問題があった。
まためがねフレームの組立にはろう付加工が必須の工程
となっているが、外皮材の種類とろう付条件によっては
ろう付加熱によって芯材と外皮材の界面に金属間化合物
を形成し、その為に接合強度が低下するという問題もあ
った。上記はめがね用途の場合を中心に述べるものであ
ったが、チタン又はチタン合金が適用される分野のいず
れにおいても共通する問題点である。
となっているが、外皮材の種類とろう付条件によっては
ろう付加熱によって芯材と外皮材の界面に金属間化合物
を形成し、その為に接合強度が低下するという問題もあ
った。上記はめがね用途の場合を中心に述べるものであ
ったが、チタン又はチタン合金が適用される分野のいず
れにおいても共通する問題点である。
そこで本発明においては耐食性および接合強度に優れた
チタンまたはチタン合金外皮材用ニッケル基合金の提供
を目的としている。
チタンまたはチタン合金外皮材用ニッケル基合金の提供
を目的としている。
[問題点を解決する為の手段コ
上記問題点を解決することのできた本発明合金とはCo
: 0.1〜10%(重量%の意味、以下同じ) M n : Ll 〜3% を必須合金元素としV、Mo、Feから遭択される1種
以上を各々がo、i〜2%、合計で3%以下となる様に
含み、残部がNiおよび不可避不純物からなることを第
1の構成要旨とし、さらに耐食性の一層の向上のために
Crを構成要件として付加したNi基合金である。
: 0.1〜10%(重量%の意味、以下同じ) M n : Ll 〜3% を必須合金元素としV、Mo、Feから遭択される1種
以上を各々がo、i〜2%、合計で3%以下となる様に
含み、残部がNiおよび不可避不純物からなることを第
1の構成要旨とし、さらに耐食性の一層の向上のために
Crを構成要件として付加したNi基合金である。
[作用]
まず本発明に係るニッケル基合金に添加される各成分の
役割について概略を述べると、COの添加は耐食性の改
善、Mnは接合強度の強化、V。
役割について概略を述べると、COの添加は耐食性の改
善、Mnは接合強度の強化、V。
Mo、Feの添加は接合強度の強化(基材と外皮材との
界面に金属間化合物が形成されるのを防ぐ)にあり、さ
らにCrの添加により耐食性をより改善できる。
界面に金属間化合物が形成されるのを防ぐ)にあり、さ
らにCrの添加により耐食性をより改善できる。
つぎにこれら各成分の限定理由について詳述する。
Co:0.1〜10%
COを添加する理由は耐食性の改善にある。
ニッケルは一般に耐食性に優れてはいるものの、汗、そ
の他の苛酷な条件に曝されると純Niではなお十分でな
く、耐食性をさらに改善する方が望ましい。COの添加
はこのような苛酷な環境における耐食性の改善に有効で
あるが0.1%未満ではその効果は顕著ではない。また
10%を超えて添加してもその割には耐食性が向上しな
いばかりか熱間加工性が低下するという弊害も現われる
。
の他の苛酷な条件に曝されると純Niではなお十分でな
く、耐食性をさらに改善する方が望ましい。COの添加
はこのような苛酷な環境における耐食性の改善に有効で
あるが0.1%未満ではその効果は顕著ではない。また
10%を超えて添加してもその割には耐食性が向上しな
いばかりか熱間加工性が低下するという弊害も現われる
。
従ってCOの含有量は0.1〜10%に規制した。
Mn二〇、1〜3%
Mnを添加する理由の1つは溶製時における脱酸作用で
あるが、それ以上に重要なのはチタンとの複合材におい
て、その界面の接合強度を高めるのに有効なことである
。芯材のチタンと外皮材のNi合金は金属原子がお互い
に拡散しあった状態で接合しているが、焼鈍工程やろう
付作業などで熱を加えると接合界面において金属間化合
物を形成し、接合強度が低下することがある。しかしM
nを添加しておけばこの金属間化合物の生成を抑制する
効果があるので接合強度の低下が防止される。しかし添
加量が0.1%未満ではその効果はほとんど認められず
、3%を超えて添加すると伸線加工性が劣るようになる
ため、その含有量を0.1〜3%に規制した。
あるが、それ以上に重要なのはチタンとの複合材におい
て、その界面の接合強度を高めるのに有効なことである
。芯材のチタンと外皮材のNi合金は金属原子がお互い
に拡散しあった状態で接合しているが、焼鈍工程やろう
付作業などで熱を加えると接合界面において金属間化合
物を形成し、接合強度が低下することがある。しかしM
nを添加しておけばこの金属間化合物の生成を抑制する
効果があるので接合強度の低下が防止される。しかし添
加量が0.1%未満ではその効果はほとんど認められず
、3%を超えて添加すると伸線加工性が劣るようになる
ため、その含有量を0.1〜3%に規制した。
V、Mo、Fe :
V、Mo、Fe等の元素を添加する目的はろう付の際の
加熱によって芯材のチタン又はチタン合金と外皮材との
界面に金属間化合物を形成するのを防ぐことにある。こ
れらの元素を少量含むNi基合金は、含まない合金に比
べてチタンとの界面に金属間化合物を形成する温度がは
るかに高くなる。すなわち現実には金属間化合物を形成
しない範囲でろう付を行なう必要があるが、V、Mo。
加熱によって芯材のチタン又はチタン合金と外皮材との
界面に金属間化合物を形成するのを防ぐことにある。こ
れらの元素を少量含むNi基合金は、含まない合金に比
べてチタンとの界面に金属間化合物を形成する温度がは
るかに高くなる。すなわち現実には金属間化合物を形成
しない範囲でろう付を行なう必要があるが、V、Mo。
Fe等の元素を含む合金を使用すると許容作業条件の幅
が拡がるという利点がある。しかも、それらの含有量が
0.1%未満では効果が十分でないことと、それぞれ2
%を超えて添加してもその割には効果が増加しないばか
りか合計で3%を超えて添加すると加工性が劣るように
なるため、それぞれ単独ではQ、L〜2%〜2%3%以
下に規制した。
が拡がるという利点がある。しかも、それらの含有量が
0.1%未満では効果が十分でないことと、それぞれ2
%を超えて添加してもその割には効果が増加しないばか
りか合計で3%を超えて添加すると加工性が劣るように
なるため、それぞれ単独ではQ、L〜2%〜2%3%以
下に規制した。
上記したこれらの成分を含むNi基合金で本発明の目的
を十分達成できるが、さらに耐食性を向上させるために
Crを添加する。Cr添加限定理由について次に述べる
。
を十分達成できるが、さらに耐食性を向上させるために
Crを添加する。Cr添加限定理由について次に述べる
。
Cr : 0.1〜3.5%
Crを添加する理由は耐食性をさらに改善することにあ
る。Coの添加のみでは耐食性がなお十分でないほど苛
酷な条件においてはCrの添加は極めて有効である。特
に複合線材の切断面の露出する部分においては芯材のチ
タンと外皮材との接合界面に沿って深く侵食を受ける場
合があるが、この種の腐食に対してはCrの添加は顕著
な抑制効果を有する。しかし添加量が0.1%未満では
その効果は十分ではなく、また3、5%を超えて添加す
ると熱間および冷間加工性が劣化するのでその添加量を
o、i〜3.5%に規制した。
る。Coの添加のみでは耐食性がなお十分でないほど苛
酷な条件においてはCrの添加は極めて有効である。特
に複合線材の切断面の露出する部分においては芯材のチ
タンと外皮材との接合界面に沿って深く侵食を受ける場
合があるが、この種の腐食に対してはCrの添加は顕著
な抑制効果を有する。しかし添加量が0.1%未満では
その効果は十分ではなく、また3、5%を超えて添加す
ると熱間および冷間加工性が劣化するのでその添加量を
o、i〜3.5%に規制した。
[実施例]
次に本発明で規制するNi基合金に係るものを実施例、
規制外のものを比較例として本発明の効果を明らかにす
る。
規制外のものを比較例として本発明の効果を明らかにす
る。
第1表に示す組成の合金を真空溶解炉によって溶製し、
鋳塊を得たのち、その一部を熱間および冷間圧延によっ
て厚さ11の板を製作した。また他の一部は熱間静水圧
押出プレスによって工業用純チタンを芯材とする複合線
を製作し、冷間抽伸によって直径IIofflの複合線
材にしたのちそれぞれ次に述べる適性試験を行なった。
鋳塊を得たのち、その一部を熱間および冷間圧延によっ
て厚さ11の板を製作した。また他の一部は熱間静水圧
押出プレスによって工業用純チタンを芯材とする複合線
を製作し、冷間抽伸によって直径IIofflの複合線
材にしたのちそれぞれ次に述べる適性試験を行なった。
(1)CASS試験:耐食性評価のため前述した1mI
ot板より1.0tx 40’ x 100’ (n
+m)の板材を作製し供試材として10日間のCASS
試験を行なった。結果を第1表に示す。
ot板より1.0tx 40’ x 100’ (n
+m)の板材を作製し供試材として10日間のCASS
試験を行なった。結果を第1表に示す。
(2)界面侵食深さ=IIIIInφの複合線材を65
0tx30分で焼鈍したのち芯材のチタンと外皮材の界
面の挙動を調査した。界面の侵食に対する抵抗性を評価
するため外表面に金めつきを施したのち線材端面につい
て72時間のCASS試験を行なったのち縦断面の顕微
鏡観察によって侵食深さを測定した。結果を第1表に示
す。
0tx30分で焼鈍したのち芯材のチタンと外皮材の界
面の挙動を調査した。界面の侵食に対する抵抗性を評価
するため外表面に金めつきを施したのち線材端面につい
て72時間のCASS試験を行なったのち縦断面の顕微
鏡観察によって侵食深さを測定した。結果を第1表に示
す。
(3)金属間化合物の生成:芯材と外皮材の界面の挙動
調査のため熱処理条件と金属間化合物の生成状況との関
係を求めた。すなわち、複合線材1mmφを650℃×
30分の熱処理後ろう付工程を想定して800℃×60
秒および900℃×10秒の熱IA埋を行なった。これ
ら短時間加熱には、塩浴炉を用いた。金属間化合物の生
成状況は断面のEPMA分析によって調査した。結果を
第1表に示す。
調査のため熱処理条件と金属間化合物の生成状況との関
係を求めた。すなわち、複合線材1mmφを650℃×
30分の熱処理後ろう付工程を想定して800℃×60
秒および900℃×10秒の熱IA埋を行なった。これ
ら短時間加熱には、塩浴炉を用いた。金属間化合物の生
成状況は断面のEPMA分析によって調査した。結果を
第1表に示す。
[結果]
第1表で明らかなようにCoの添加によりNi基合金の
耐食性が、またMnの添加により界面侵食深さがそれぞ
れ改善され、更にV、Mo、Feの添加により金属間化
合物の生成が減少している。またCrの添加により耐食
性および界面侵食性が一層改善されている。
耐食性が、またMnの添加により界面侵食深さがそれぞ
れ改善され、更にV、Mo、Feの添加により金属間化
合物の生成が減少している。またCrの添加により耐食
性および界面侵食性が一層改善されている。
[発明の効果コ
以上のように本発明によれば耐食性および接合強度にす
ぐれたチタンまたはチタン合金外皮材用ニッケル基合金
を得ることができる。
ぐれたチタンまたはチタン合金外皮材用ニッケル基合金
を得ることができる。
Claims (2)
- (1)Co:0.1〜10%(重量%の意味、以下同じ
) Mn:0.1〜3% を必須合金元素としV、Mo、Feから選択される1種
以上を各々が0.1〜2%、合計で3%以下となる様に
含み、残部がNiおよび不可避不純物からなることを特
徴とするチタンまたはチタン合金の外皮材用ニッケル基
合金。 - (2)Co:0.1〜10% Mn:0.1〜3% Cr:0.1 3.5% を必須合金元素とし、V、Mo、Feから選択される1
種以上を各々が0.1〜2%、合計で3%以下となる様
に含み、残部がNiおよび不可避不純物からなることを
特徴とするチタンまたはチタン合金の外皮材用ニッケル
基合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11154786A JPS62267439A (ja) | 1986-05-14 | 1986-05-14 | チタンまたはチタン合金の外皮材用ニツケル基合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11154786A JPS62267439A (ja) | 1986-05-14 | 1986-05-14 | チタンまたはチタン合金の外皮材用ニツケル基合金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62267439A true JPS62267439A (ja) | 1987-11-20 |
JPH0542491B2 JPH0542491B2 (ja) | 1993-06-28 |
Family
ID=14564146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11154786A Granted JPS62267439A (ja) | 1986-05-14 | 1986-05-14 | チタンまたはチタン合金の外皮材用ニツケル基合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62267439A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103695716A (zh) * | 2013-12-09 | 2014-04-02 | 叶绿均 | 一种锆、钽增强的高强度镍铌合金材料 |
CN103695718A (zh) * | 2013-11-25 | 2014-04-02 | 叶绿均 | 一种锆、铬增强的高强度镍铌合金材料 |
CN103695720A (zh) * | 2013-12-09 | 2014-04-02 | 叶绿均 | 一种铬、钽增强的高强度镍铌合金材料 |
-
1986
- 1986-05-14 JP JP11154786A patent/JPS62267439A/ja active Granted
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103695718A (zh) * | 2013-11-25 | 2014-04-02 | 叶绿均 | 一种锆、铬增强的高强度镍铌合金材料 |
CN103695716A (zh) * | 2013-12-09 | 2014-04-02 | 叶绿均 | 一种锆、钽增强的高强度镍铌合金材料 |
CN103695720A (zh) * | 2013-12-09 | 2014-04-02 | 叶绿均 | 一种铬、钽增强的高强度镍铌合金材料 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0542491B2 (ja) | 1993-06-28 |
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