JPS6226678B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6226678B2
JPS6226678B2 JP127682A JP127682A JPS6226678B2 JP S6226678 B2 JPS6226678 B2 JP S6226678B2 JP 127682 A JP127682 A JP 127682A JP 127682 A JP127682 A JP 127682A JP S6226678 B2 JPS6226678 B2 JP S6226678B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plating layer
aluminum plating
steel plate
coating
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP127682A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58118867A (ja
Inventor
Shizuo Tanaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tiger Mahobin KK
Original Assignee
Tiger Mahobin KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tiger Mahobin KK filed Critical Tiger Mahobin KK
Priority to JP127682A priority Critical patent/JPS58118867A/ja
Publication of JPS58118867A publication Critical patent/JPS58118867A/ja
Publication of JPS6226678B2 publication Critical patent/JPS6226678B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は鋼又は鉄よりなる板金にアルミニウム
メツキ層を設けてなる溶融アルミメツキ鋼板に防
錆処理を施した調理器に使用する金属板と、溶融
アルミメツキ鋼板で成形した容器に防錆処理を施
した調理器に使用する容器に関するものである。
水と接する機会の多い環境で食品材料を加熱す
るものとして、例えば電気炊飯器がある。従来の
この種電気炊飯器の構造は第1図に示す通りであ
る。同図に示すように、この電気炊飯器1は外部
ケース2と外鍋としての容器3との間に断熱材4
を有し、容器3の底壁の上面側に熱板5が設置さ
れている。この熱板5には炊飯用のヒータ6が埋
設されており、容器3内において熱板5上に収納
載置される内鍋7を加熱し、炊飯する。8は内鍋
7の鍋底温度を検知することにより、内鍋内の御
飯の温度を検知し、炊飯加熱及び再加熱等の加熱
を制御する温度検知器である。
ところで容器3は、内鍋7内の水が附着したり
することが多く、防錆性の優れた金属材料を用い
る必要があつた。このため従来にあつては、耐
熱、耐食性に優れたアルミニウム金属板で容器3
を成形するようにしていたが、このアルミニウム
金属板は高価であり、コスト的に好ましくなく、
最近では安価に供給できる溶融アルミメツキ鋼板
が使用されるに到つた。この溶融アルミメツキ鋼
板の表層は、これを拡大すると第2図に示す通り
である。すなわち、アルミニウムメツキ層9、鉄
とアルミニウムの合金層10、母材の鋼板11か
らなつている。合金層10は非常に硬く、極めて
展延性に乏しい性質がある。このため機械的加工
を加えると、該合金層10にクラツクが発生する
ことが多々あつた。またアルミニウムメツキ層9
も鋳造組織類似の結晶組織のため、展延性に乏し
く、やはりクラツクが発生していた。この結果、
鋼板11が空気又は熱水に触れて酸化し、錆が発
生する欠点があつた。特に鋭意的な曲げ加工部や
深絞り加工部においてその傾向が著しく、実用上
の支障を来たしていた。しかも溶融アルミメツキ
鋼板12は、プレス加工用、特に深絞り加工用に
はアルミニウムメツキ層9の厚みを厚くすると該
アルミニウムメツキ層9が剥離するという欠点が
あるため、このアルミニウムメツキ層9を10μ程
度以上に厚くすることが困難であり、従つてこの
アルミニウムメツキ層9にどうしてもピンホール
が発生し、該部分から露呈する鋼板11が空気又
は水蒸気等によつて酸化されることもあつた。更
に、溶融アルミメツキ鋼板12は、容器3を成形
するような深絞り加工時には上記板材に発生した
ピンホールが拡大されたり、クラツクを発生した
りするため鋼板11が錆る原因になつていた。ま
た溶融アルミメツキ鋼板12は、アルミニウムに
シリコンを加えた合金を使うことが一般的で、該
合金は熱水によつて直ちに褐色又は黒色に変色す
る欠点があつた。
このため、従来では以上の欠点を解決するため
に溶融アルミメツキ鋼板12のアルミニウムメツ
キ層9の上に更に特殊塗装を施したり、防錆油を
塗布したりする対策が採られていた。しかしなが
ら、特殊塗装を施す場合には、溶融アルミメツキ
鋼板12の特長である耐熱性を損わないように、
耐熱性の高い高温焼成塗料を用いる必要があり、
却つて価格の高騰を招来し、本来の目的を逸する
嫌いがあつた。また塗料の種類や焼成具合によつ
ては塗膜の有する透湿性や吸湿性のために逆効果
を惹起することもあつた。他方、防錆油を塗布す
る場合は、溶融アルミメツキ鋼板12のアルミニ
ウムメツキ層9及び合金層10に、前述した通り
ピンホールやクラツクが発生しているので、表面
張力の小さい油類は短期日内に拡散浸透してしま
い、防錆のための空気や水蒸気に対するバリヤー
の役目を果さなくなる欠点があつた。しかも容器
3の置かれている環境は熱水等のかかることが多
い環境であるため、該熱水により防錆油が除去さ
れることもあり、やはり目的を果たし得なくなる
と共に、食品衛生上においても好ましいものでは
なかつた。
本発明は従来の上記欠点に鑑みてこれを改良除
去したものであつて、溶融アルミメツキ鋼板のア
ルミニウムメツキ層上に防錆油を含浸させてなる
熱硬化性ワニスの被膜を設けた調理器に使用する
金属板と、溶融アルミメツキ鋼板で成形した容器
のアルミニウムメツキ層上に上記防錆油を含浸さ
せてなる熱硬化性ワニスの被膜を設けた調理器に
使用する容器を提供せんとするものである。
以下に実施例に基づいて説明すると次の通りで
ある。
第3図は金属板13の一部を拡大して示す断面
図である。金属板13は、従来の場合と同様に先
づ母材としての鋼板11にアルミニウムメツキを
施し、鋼板11の表面に鉄とアルミニウムの合金
層10とアルミニウムメツキ層9を形成する。そ
して更にこのアルミニウムメツキ層9上に防錆油
を含浸させてなる熱硬化性ワニスの被膜14を設
けて、高温・多湿環境で防錆性と耐熱・耐久性に
優れた調理器に使用する金属板13を得る。
防錆油としては、ジメチルシロキサン、メチル
ビニルシロキサン、メチルフエニールシロキサ
ン、或いはこれらの混合物等のシリコンオイル、
又はパラフインオイル類、若しくはJISに規定さ
れている防錆油類が考えられる。また熱硬化性の
ワニスとしては、アクリル系樹脂、エポキシ樹
脂、ポリウレタン系及びシリコン樹脂系等のもの
が考えられる。
被膜14の形成は、スプレー塗布、デイツピン
グ塗布、或いは刷毛、布地を利用した塗布等によ
り、先づ前記熱硬化性のワニスを溶融アルミメツ
キ鋼板上に塗着し、室温乃至150℃・1分以上程
度の加熱で乾燥及び硬化させ、続いて同じ要領で
前記防錆油をこの熱硬化性ワニス膜上に塗着して
行なう。この場合、熱硬化性のワニス膜は、化学
結合により網目状の架橋構造を形成してアルミニ
ウムメツキ層9上に塗着されており、防錆油はワ
ニス膜を形成している樹脂層に対する親和力が強
いので該樹脂層に吸着若しくは吸収保持されて多
孔質になつているアルミニウムメツキ層9への浸
透拡散が防止される。他方、熱硬化性ワニス膜は
防錆油類を吸着若しくは吸収することにより、該
膜が有している吸湿性や透湿性が低減され、防錆
性能が改善される。すなわち、熱硬化性ワニス膜
と防錆油を組み合わせることにより、両者が一体
となつて相互に欠点を補完し、顕著な防錆効果を
発揮する。
尚、被膜14の形成は、予じめ防錆油と熱硬化
性ワニスを混合しておき、これらの混合物をスプ
レー塗布、デイツピング塗布、或いは刷毛、布地
を利用した塗布等により溶融アルミメツキ鋼板に
塗着して形成するようにしてもよい。
従つて、本発明の金属板13は、高温・多湿の
環境であつても、優れた防錆効果を有し、長寿命
化が可能である。
次に該金属板13によつて、例えば電気炊飯器
の外鍋としての容器3を形成する場合について説
明する。この場合は、先づ第2図に示す溶融アル
ミメツキ鋼板12を製作準備し、これをプレス加
工等で第1図に示す容器3の形状に成形する。そ
して、該容器3の表面に、前述した金属板13の
場合と同要領で防錆油を含浸させてなる熱硬化性
ワニスの被膜14を形成すればよい。これであれ
ば、熱硬化性ワニスと防錆油が一体となつて、防
錆油がワニスに吸着若しくは吸収保持されるの
で、アルミニウムメツキ層9が直接空気及び熱水
等と触れて酸化することがなく、従つて該部分の
鋼板11も直接空気及び熱水等と触れることがな
い。このため本発明の容器は、溶融アルミメツキ
鋼板12自体の表面疵及び加工後の表面疵等に起
因する錆の発生を防止出来、高温・多湿環境の中
でも優れた耐久性が得られる。
以上説明したように本発明は、鋼又は鉄よりな
る板金にアルミニウムメツキ層を設けてなる溶融
アルミメツキ鋼板の該アルミニウムメツキ層上に
防錆油を含浸させてなる熱硬化性ワニスの被膜を
設けた新規な金属板と、該金属板と同じ構造の容
器を提供するものであり、高温・多湿環境の中で
優れた防錆性と耐久性を有する。而も被膜の形成
も高温焼成する等の必要がなく簡単であり、安価
に供給出来る利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は電気炊飯器の縦断面図、第2図は従来
の溶融アルミメツキ鋼板の拡大断面図、第3図は
本発明の金属板の拡大断面図である。 9…アルミニウムメツキ層、14…被膜、13
…金属板。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 鋼又は鉄よりなる板金にアルミニウムメツキ
    層を設けてなる溶融アルミメツキ鋼板の該アルミ
    ニウムメツキ層上に防錆油を含浸させてなる熱硬
    化性ワニスの被膜を設けたことを特徴とする調理
    器に使用する金属板。 2 鋼又は鉄よりなる板金にアルミニウムメツキ
    層を設けてなる溶融アルミメツキ鋼板を加工して
    容器を成形したものにおいて、該容器の前記アル
    ミニウムメツキ層上に防錆油を含浸させてなる熱
    硬化性ワニスの被膜を設けたことを特徴とする調
    理器に使用する容器。
JP127682A 1982-01-06 1982-01-06 調理器に使用する金属板及び容器 Granted JPS58118867A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP127682A JPS58118867A (ja) 1982-01-06 1982-01-06 調理器に使用する金属板及び容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP127682A JPS58118867A (ja) 1982-01-06 1982-01-06 調理器に使用する金属板及び容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58118867A JPS58118867A (ja) 1983-07-15
JPS6226678B2 true JPS6226678B2 (ja) 1987-06-10

Family

ID=11496932

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP127682A Granted JPS58118867A (ja) 1982-01-06 1982-01-06 調理器に使用する金属板及び容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58118867A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58118867A (ja) 1983-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5411771A (en) Method for coating metal cookware
US4614852A (en) Electromagnetic induction heating cooking utensil
CA2909300C (en) Aluminium-based alloy plated steel material having excellent post-coating corrosion resistance
US4542048A (en) Powder metal and/or refractory coated ferrous metals
CA2376377A1 (en) Tin-plated steel sheet
KR870011278A (ko) 크로메이트 처리 아연계 도금 강판과 그 제조방법
KR101280634B1 (ko) 화성처리막 피복 강판 및 이의 제조 방법
JPS6226678B2 (ja)
RU2005122949A (ru) Варочная поверхность, легко поддающаяся очистке
JP2934122B2 (ja) 高温調理機器用皮膜およびその製造方法
JPH04282239A (ja) 端面耐食性および溶接性に優れた積層鋼板
JPS57171692A (en) Surface treatment steel plate having high corrosion resistance
NO140387B (no) Langstrakt organ bestemt for anbringelse over underjordiske roerledninger for markering av disse
JPS57123999A (en) Steel plate for drawn and ironed can
JPS585534Y2 (ja) 調理蓋
JPS59103631A (ja) 調理器
JPH06337117A (ja) 高温調理機器用皮膜およびその製造方法
JPS6127106Y2 (ja)
JPS6245049Y2 (ja)
KR100308668B1 (ko) 금속표면의특성변경법
JPH0771B2 (ja) 高温調理機器用皮膜の構造
KR960009193B1 (en) Al-mn alloy steel sheets with an excellent corrosion resistance and adhesion and method therefor
JP3007172B2 (ja) 耐食性に優れた粒界拡散型制振鋼板及びその製造方法
JPS633952B2 (ja)
KR200146336Y1 (ko) 무도유 가공용 갈바륨강판