JPS6127106Y2 - - Google Patents

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JPS6127106Y2
JPS6127106Y2 JP6559583U JP6559583U JPS6127106Y2 JP S6127106 Y2 JPS6127106 Y2 JP S6127106Y2 JP 6559583 U JP6559583 U JP 6559583U JP 6559583 U JP6559583 U JP 6559583U JP S6127106 Y2 JPS6127106 Y2 JP S6127106Y2
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JP6559583U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は調理容器、特に電磁調理器用に開発さ
れた調理容器に関する。
調理の材料を火にかけて沸騰させたり、煮た
り、焼いたりするに用いられる調理容器としては
従来より鍋、フライパンその他のものが多用され
ているが、電磁調理器すなわち電源装置より電流
を磁力発生コイルに流しトツププレート表面に磁
力線を生ぜじめトツププレートにのせた鍋それ自
体を発熱させて、その熱で調理をおこなうことの
できる電磁誘導加熱方式の調理器は、いわばガス
コンロのごとく火を用いないので燃焼ガスが発生
せず火災の心配がなく、部屋の空気も新鮮に保つ
ことができ、炎で鍋底がよごれることもない……
というような多くの利点によつて最近普及しつつ
あるが、使用出来る調理容器としてはおもに鉄ホ
ーロー鍋、鉄製のフライパン、18クロームステン
レス鍋、鉄板などいわば容器全体が磁性材製の調
理容器に特定され、アルミ鍋その他の非磁性材製
のものは使用不可能とされている。しかしながら
電磁調理器に従来の鉄ホーロー鍋を使用する場
合、重くて使いづらいという不具合があり、又鉄
製のフライパンその他を使用する場合局部的にオ
ーバーヒートしやすいので「焼く」という調理に
は不向きであり加えて長時間高温での使用に耐え
られないという不具合がある。さらに錆やすいと
いう不具合もある。
そこで、本考案者は先にアルミニウムの容器本
体に磁性材を組み合わせた調理容器、具体的には
アルミニウム又はアルミニウム合金製の容器本体
の少なくとも底部外側に磁性材層を設けた調理容
器、を提案した〔特願昭57−69569号参照〕。これ
により煮炊きは勿論のこと、焼くことも充分にな
しうる電磁調理器用の容器を提供することができ
た。
本考案はこのような先の提案にかかる調理容器
をさらに改良したもので、具体的には本考案にか
かる調理容器は、アルミニウム又はアルミニウム
合金製の容器本体の少なくとも底部外側に、磁性
材層として鉄の溶射層を設けた調理容器におい
て、 上記鉄の溶射層は、あらかじめ底部外側に形成
した傾斜状の複数の溝内に、対応する部分を入り
込ませた状態で底部と一体化され、 更に上記溶射層はその表面が耐熱性の錆止め防
止材層にて被覆されていることを要旨としてい
る。
以下図面を参照して本考案の詳細を説明する。
第1図ないし第4図は本考案の一実施例を示す図
である。図示の例では調理容器として「鍋」が示
されており、1がアルミニウム又はアルミニウム
合金製の容器本体を示し、その底部2外側に「磁
性材層」としての鉄の溶射層3が設けられてい
る。この鉄の溶射層3は容器本体1の少なくとも
底部2外側に形成されるものであつて、しかもあ
らかじめ底部2外側に形成された傾斜状の複数の
溝4内に入り込んだ状態で形成されるものであ
る。溝4は底部2の中心から外側へ向けて(第1
図中矢示A方向)角度15゜ないし45゜程度の切欠
き角αをもつて形成されるもので、たとえば底部
2の外側に同心円を描くようにして複数の溝4を
切り込んで形成することが可能である。このよう
な溝4を備えた容器本体1の底部2外側に鉄の溶
射層3を形成するにあたつては、まずプラスト処
理を施して底部2の外側面をいわゆる「粗面」と
し、そこにまず酸化防止のため中間溶射層5とし
てたとえばニツケル、ニツケルクロム、SUS系等
の溶射層を0.2mm以下の厚さで形成し、ついでそ
の外表面に鉄の溶射層3を例えば0.5mm〜1mmの
厚さ程度で形成し、そこに耐熱性の錆止め防止材
を含浸せしめ且つ最表面には錆止め防止材層6を
20〜50μの厚さ程度で形成するものである。溶射
材料を容器本体1の底部2に吹きつければ外側へ
向けて形成してある傾斜状の複数の溝4内にそれ
ぞれ入り込んだ状態で中間溶射層5並びに鉄の溶
射層3が底部2と一体化せしめられることとな
る。
複数の溝4の傾斜角βは、底部2の厚さサイズ
にもよるが、底部2の厚さtを2〜5mm程度に設
定した場合には約30゜程度のものが好ましく、そ
して溝4の切り込みはほぼ45゜程度の開きをもつ
ておこなわれるのが好ましく、各溝4,4同志の
ピツチpは5〜10mm程度が好ましいことが種々の
実験より判明した。尚図中7は内面加工層で、例
えばアルマイト処理層あるいはテフロン〔登録商
標〕のコーテイング層を示している。
上記の耐熱性の錆止め防止材としては無機バイ
ンダーとしてのアルカリ金属珪酸塩を主成分とし
硬化剤としての多価金属酸化塩〔例えば酸化亜
鉛、リン酸アルミ等〕、願料及び補助剤から成る
ものを採用でき、例えば住友化学工業(株)製の「ス
ミセラームP」の使用が好適である。
上記のような組成の錆止め防止材は約600℃程
度までの耐熱性を有し、一方調理容器としては最
高で約200℃程度までの耐熱性があれば良いの
で、上記のような錆止め防止材を用い少なくとも
錆止め防止材層6を形成すれば、この調理容器の
耐蝕性特に溶射層の耐蝕性は非常に良好なものと
なる。
鉄の溶射層3に対する錆止め防止材の「含浸」
方法並びに錆止め防止材層6の「形成」方法は非
常に簡単でスプレー方式により常温で上記錆止め
防止材を溶射層3めがけて吹きつけるだけでよく
比較的短時間で「含浸」と「形成」ができるもの
である。ついで300℃以下の低温度の熱処理を施
せば溶射層3内に含浸せしめられている錆止め防
止材8が封孔の中で硬化し且つ溶射層3表面の錆
止め防止材層6を同時に硬化し最終的にはほうろ
う以上の硬度を持つ錆止め防止材層6が形成され
るものである。
本考案にかかる調理器は以上説明してきたよう
にあらかじめアルミニウム又はアルミニウム合金
製の容器本体1の少なくとも底部2の外側に複数
の溝4を傾斜状にして施しておき、そしてそこ
へ、酸化防止用の中間溶射層を施してから、磁性
材層としての溶射層3を施し、最後に耐熱性の錆
止め防止材を含浸させつつ最表面には錆止め防止
材層6を形成したもので、この溶射層3は複数の
溝4と対応する部分がそれぞれ一部、溝4内に入
り込んだ状態で形成されることとなり底部2に対
して強固な一体化の状態を呈するものであつて、
いわば鉄の溶射層3はアルミニウム又はアルミニ
ウム合金製の容器本体1の底部2内へくさびを打
ち込んだ状態となり、このいわゆる「くさび効
果」によつてアルミニウム又はアルミニウム合金
製の容器本体1と鉄製の溶射層3との間に熱膨張
係数の相違があるにせよこの鉄の溶射層3は容易
に剥離せず、どのような状態にあつても長期間容
器本体1に対して確実に一体化の状態を維持出来
ることになる。そしてさらに容器本体1の底部2
はその外側から眺めた場合、溝4にそれぞれ対応
する鉄の溶射層3の部分が溝4内に部分的に入り
込むことによつて、そこに凹み模様9が形成され
調理容器として底部2に、ある種の模様を形成せ
しめることとなり意匠的なおもしろさも充分に期
待出来ることとなる。しかも底部2外側に形成さ
れた溶射層3は耐熱性の錆止め防止材層6がその
表面に形成されることによつて調理に不可欠な液
体の使用に対して耐蝕性は万全となり、また錆止
め防止材層6形成の際溶射層3のポーラス内に錆
止め防止材が含浸させられることによつて封孔処
理がおこなわれるので、溶射に際しポーラス量や
ポーラスの大きさ等をそれほど厳密に考える必要
がなく溶射条件、溶射材料を自由に選択すること
ができることとなる。加えて最表面に形成される
錆止め防止材層6はほうろう以上の硬度があり、
溶射層の保護として最適となる。
本考案にかかる調理容器は、以上のごとき内容
のものなので、熱膨張係数の相違するアルミニウ
ム又はアルミニウム合金製の容器本体に対して鉄
の溶射層を確実に一体的に形成せしめることがで
き、加えて耐熱性の錆止め防止材層の形成によつ
て溶射層を腐食から保護できるのでその分溶射層
の腐食による剥離をより一層好適に防止すること
ができて寿命の長い電磁調理器用の調理容器を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる調理容器の縦断面図、
第2図は第1図中の矢示部の拡大断面図、第3
図は磁性材層を施す前の底部外側に溝を形成した
状態を示す第1図中の矢示部に相応する部位の
部分拡大断面図、そして第4図は底部外側の溝に
磁性材層と錆止め防止材層を施した状態を示す第
2図中矢示部に相応する部位の部分拡大断面図
である。 1……容器本体、2……底部、3……溶射層、
4……溝、5……中間溶射層、6……錆止め防止
材層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 アルミニウム又はアルミニウム合金製の容器本
    体の少なくとも底部外側に、磁性材層として鉄の
    溶射層を設けた調理容器において、 上記鉄の溶射層は、あらかじめ底部外側に形成
    した傾斜状の複数の溝内に、対応する部分を入り
    込ませた状態で底部と一体化され、 更に上記溶射層はその表面が耐熱性の錆止め防
    止材層にて被覆されていることを特徴とする調理
    容器。
JP6559583U 1982-07-29 1983-04-28 調理容器 Granted JPS59170388U (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6559583U JPS59170388U (ja) 1983-04-28 1983-04-28 調理容器
US06/585,295 US4544818A (en) 1982-07-29 1984-03-01 Cooking utensil for induction cooking apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6559583U JPS59170388U (ja) 1983-04-28 1983-04-28 調理容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59170388U JPS59170388U (ja) 1984-11-14
JPS6127106Y2 true JPS6127106Y2 (ja) 1986-08-13

Family

ID=30195796

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6559583U Granted JPS59170388U (ja) 1982-07-29 1983-04-28 調理容器

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0431758Y2 (ja) * 1985-03-08 1992-07-30

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Publication number Publication date
JPS59170388U (ja) 1984-11-14

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