JPS6226609A

JPS6226609A - 磁気ヘツドコア

Info

Publication number: JPS6226609A
Application number: JP16720785A
Authority: JP
Inventors: Takafumi Kori; 郡　孝文
Original assignee: Alps Electric Co Ltd
Current assignee: Alps Alpine Co Ltd
Priority date: 1985-07-29
Filing date: 1985-07-29
Publication date: 1987-02-04

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】「技術分野」本発明は、金属磁性材料からなる一対の／＼−フコアの
接合強度に優れた磁気ヘッドコアに関する。

［従来技術およびその問題点」磁気ヘッドの一種として、センダスト、パーマロイ等の
金属磁性材料を磁気コア（／＼−フコア）として用い１
両者の突き合わせ面に、５ｉ０２　、非磁性セラミック
等の非金属非磁性材料からなるギャップ形成材料を介在
させるタイプが知られている。このタイプの磁気ヘッド
では、スパッタ法のような比較的高い接着強度を得られ
る方法を用いても、ヘッド製造上必要とされる強度で金
属と非金属を接合することが困難であるため、従来はろ
う付けや、低融点ガラスによる補強を行なっていた。し
かしながら、最近の高密度記録分野では、ギャフプ長を
０．１〜０．３　ｐ−ｍに管理することが要求されてお
り、上記従来品では、この要求に応えることが困難であ
った。

「発明の目的」本発明は、金属材料からなるハーフコアと、非金属非磁
性材料からなるギャップ形成材料との接合性の高い磁気
ヘッド構造を提案して上記従来品の間顕点を解決するこ
とを目的とする。

「発明の概要」本発明は、ハーフコアとギャップ形成材料との接合性を
高めるため、両者の間に、両者に対する接合性に優れた
中間層を介在させるという着想の下に、中間層としての
素材を研究の結果完成されたものである。すなわち本発
明は、この中間層として、金属材料からなるハーフコア
および非金属非磁性材料からなるギャップ形成材料の両
者に対する拡散性に優れた、非磁性の活性化金属層を用
いるようにしたものである。この活性化金属層とシテは
、具体的には例えば、Ｔｉ、Ｖ、Ｃｒ、Ｚｒ、Ｎｂ、Ｍ
ｏ。

Ｈｆ、ＴａおよびＷからなる群より選ばれた一種または
二種以上の金属を用いることができる。なお活性化金属
層とギャップ形成材料層との接合強度は、活性化金属層
を酸化処理して後、ギャップ形成材料を積層すると、さ
らに一層強くなる。

「発明の実施例」以下図示実施例について本発明を説明する。第１図は本
発明による磁気ヘッド構造の模式図である。一対のハー
フコアｌ、１は、センダスト。

パーマロイ等の金属磁性材料からなるもので、一方のハ
ーフコア１には、ギャップ深さ規制溝２が形成されてい
る。ハーフコア１．１の突き合わせ面には、　ＳｉＪ　
、非磁性セラミック等の非金属非磁性材料からなるギャ
ップ形成材料層３が介在している。そして本発明は、こ
のギャップ形成材料層３とハーフコアｌとの間に、中間
層として、それぞれ活性化金属層４ａ、４ｂを介在させ
たことを特徴としている。

この活性化金属層４ａ、４ｂは、ハーフコア１とギャッ
プ形成材料３の両者に対する拡散性を有する金属からな
っている。このような金属としては、例えばＴｉ、Ｖ、
Ｃｒ、Ｚｒ、Ｗｂ、Ｍｏ、　Ｈｆ、Ｔａおよび冒を挙げ
ることができ、これらの金属の一種または二種以上を選
択して用いることができる。

この活性化金属層４ａ、４ｂは、例えばスパッタ法等の
周知の手段でハーフコア１．１に付着形成するもので、
その厚さは、３０〜１００人程度とする。そしてこの活
性化金属層４ａ、４ｂの上にキャップ形成材料層３を同
様にして付着形成し、次にこのようにして活性化金属層
４ａ、４ｂおよびギヤ、プ形成材料層３を積層付着させ
たハーフコア１，１どうしを接合して第１図の磁気コア
チップを完成させる。このようにして接合されたハーフ
コアｌ、■とギャップ形成材料層３は、両者の中間に位
置する活性化金属層４ａ、４ｂがハーフコアｌおよびギ
ャップ形成材料層３の両者に良好に拡散してこれらと強
固に一体化されるため、全体として高い接合強度を示し
、最近の高密度記録分野に要求される０、１〜０．３ル
ｍのギャップ長を安定して得ることができる。その後こ
の磁気コアチップにコイル巻線を施し、磁気テープ摺接
面を研磨した後、ケース内に収納固定して磁気ヘッドを
完成する。

活性化金属層４ａ、４ｂの表面は、ギャップ形成材料を
付着形成する前に、酸化処理すると、さらにギャップ形
成材料３との拡散性を高めることができる。酸化処理層
の厚さは、ｌＯ〜２０人程度で十分である。この酸化処
理は、大気中もしくは酸累濃度を制御した雰囲気中での
加熱、プラズマ酸化、化学酸化等によって行なうことが
できる。

なお活性化金属層４ａ、４ｂの膜厚は１００人程度であ
り、これを酸化する場合の酸化膜の厚さも１０〜２０人
程度で十分強度を発揮するため、この活性化金属層４ａ
、４ｂが磁気特性に悪影響を与えることはない。

第２図、第３図は本発明の磁気ヘッドを発展させた実施
例で、ハーフコア１．１の接合強度をさらに高めるため
、第２図の例では磁気ギャップ深さ規制溝２および補強
溝５に銀ろう６等を付着させている。また第３図の例は
、磁気ギャップの幅交を切欠溝７ａ、７ｂによって規制
するタイプの磁気ヘンドに本発明を適用したものである
。切欠溝７ａ、７ｂには、非磁性接合材料（一般に低融
点ガラス）８が充填され、ハーフコア１．１の接合強度
をさらに高めている。このようにハーフコアｌ、１の接
合強度を他の手段と併用して高めることにより、特性や
テープタッチの面から要求される極薄のチップコアを得
ることができる。この第３図の例では、切欠溝７ａ、７
ｂの表面にも、活性化金属層を付着形成し、ハーフコア
１．ｌと非磁性接合材料８との接合強度を高めることが
望ましい。

次に第３図の切欠溝７ａ、７ｂを有する磁気ヘッドコア
の製造工程の例を第４図について説明する。１０．２０
は、それぞれセンダスト、パーマロイ等の結晶化金属磁
性体からなるハーフコアブロックを示す。ハーフコアブ
ロック１０には、ハーフコアブロック２０との突き合わ
せ面１１に、磁気ギャップ幅を規制する、一定間隔で形
成した切欠溝７ａと、コアブロックの長手方向に連続す
る接合強化溝１３が形成される。

これに対しハーフコアブロック２０には、ハーフコアブ
ロックｌＯとの突き合わせ面２１に、切欠溝７ａに対向
する切欠溝７ｂと、上記接合強化溝１３と対向する接合
強化溝２３と、この接合強化溝２３と平行で切欠溝７ｂ
を横切る磁気ギャップ深さ規制溝２とが形成される。

以上の溝加工が施されたハーフコアブロック１０．２０
は、次にその突き合わせ面１１．２１に、活性化金属層
１５．２５が形成される。この活性化金属Ｒ１５，２５
は、上述のＴｉ、Ｖ、Ｃｒ、Ｚｒ。

Ｗｂ、Ｍｏ、　Ｈｆ、ＴａおよびＷからなる群より選ば
れた一種または二種以上の活性金属をメッキ、蒸着、ま
たはスパッタリングによって突き合わせ面１１．２１表
面に付着形成するもので、活性化金属層１５は、切欠溝
７ａと接合強化溝１４内面に、同活性化金属層２５は、
切欠溝７ｂ、接合強化溝２３および磁気ギャップ深さ規
制溝２内面にも同時に付着形成される。この活性化金属
層１５．２５は、コア１０．２０とよ〈拡散してこれと
強固に一体化される。

この活性化金属層１５．２５は、次に酸化処理し、その
表面に酸化膜１６．２６を形成することが望ましい。す
なわち活性化金属層１５．２５は、それ自体、ガラス材
料およびコア材料によく拡Ｍするが、酸化処理すること
によって、ガラス材料酸化物に対する拡散性がさらによ
くなる。酸化処理は、加熱処理、プラズマ酸化、あるい
は化学酸化のいずれによってもよい。

以上の処理の終了したハーフコアブロック１０と２０に
は、次にそれぞれその切欠溝７ａと接合強化溝１３、お
よび切欠溝７ｂ、接合強化溝２３および磁気ギャップ深
さ規制溝２の一部に、低融点ガラス等の接合ガラス材料
１７　（８）、２７（８）を溶融軟化状態で流入させる
。すると、接合ガラス材料１７．２７は活性化金属層１
５．２５と相互拡散して強固に一体化される。このとき
活性化金属層１５．２５に酸化膜１６．２６が形成され
ていると、ガラス材料１７．２７との拡散がより容易に
行なわれ、接合強度がアップする。すなわち、接合ガラ
ス材料１７．２７は、酸化膜１６．２６と酸素拡散をお
こし、接合ガラス材料１７．２７は、これらの活性化金
属層１５．２５、つまりブロックｌ０１２０の上記各溝
に強固に結合される。

次にこのハーフコアブロック１０．２０を、第４図（ｄ
）に切断線Ｃ−Ｃで示すように、突き合わせ面１１．２
１表面の活性化金属層１５．２５を除去する深さ迄切断
除去し、新たな突き合わせ面１８．２８を形成する。こ
の新突き合わせ面１８．２８は、突き合わせ面１１．２
１表面の活性化金属層１５．２５．およびこの活性化金
属層１５．２５から突出している接合ガラス材料１７．
２７を削り、新たな平滑な突き合わせ面を形成するもの
である。

ハーフコアブロック１Ｏ１２０のこの新突き合わせ面１
８．２８には、これを研磨した後、次に本発明の特徴と
する活性化金属層４ａ、４ｂを付着形成させる。そして
この活性化金属層４ａ、４ｂには、少なくともその一方
に、ギャップ形成材料層３を付着形成する。すると活性
化金属層４ａ、４ｂが新突き合わせ面１８．２８および
ギャプ形成材料層３の両者に拡散するため、ハーフコア
ブロック１Ｏ１２０にギャップ形成材料層３が強固に結
合される。なお活性化金属層４ａ、４ｂは、前述のよう
に、酸化処理して後ギャップ形成材料層３を付着させる
のが好ましい。

以上の処理の終了したハーフコアブロック１０．２０は
、切欠溝７ａと７ｂの位置を合わせ、突き合わせ面１８
と２８を突き合わせて、加熱される。するとこの加熱に
よって、ギャップ形成材料層３と活性化金属層４ａ、４
ｂが相互拡散して一体化され、また接合ガラス材料１６
と２６が軟化して一体化されるため、ハーフコアブロッ
クｌＯと２０が強固に結合される。

以上の工程を経て接合された接合ブロック３０は、次に
接合強化溝１３と接合強化溝２３の下方の不要部分を切
断線Ｄ−Ｄで示すように切断除去し、さらに接合された
切欠溝７ａと７ｂの幅方向の中央部を切断線Ｅ−Ｅで示
すように、順次切断して完成される。

上記実施例では、一対のハーフコアブロック１０と２０
にそれぞれ、互いに対向する接合強化溝１３と２３を形
成しているため１両ブロックをより強固に接合すること
ができる。しかしこの接合強化溝１３と２３は、ハーフ
コアブロック１０．２０の接合強度を高めるための補助
的作用をするもので、この接合強化溝を形成しない場合
にも、本発明によって、両ブロックは強固に結合される
。

「発明の効果」以上のように本発明の磁気ヘッドコアは、金属材料から
なるハーフコアと、非金属非磁性材料からなるギャップ
形成材料層との両者に対する拡散性を有する活性化金属
層を、ハーフコアの突き合わせ面とギャップ形成材料層
との間に介在させたので、ハーフコアとギャップ形成材
料の接合性を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の磁気ヘッドコアの実施例を示す一部を
拡大して示す斜視図、第２図、第３図は本発明の他の実
゛施例を示す同様の斜視図、第４図（ａ）ないしくｆ）
は第３図の磁気ヘッドコアを製造するための製造工程の
一例を示す模式的斜視図である。ｌ・・・ハーフコア、２・・・磁気ギャップ深さ規制溝
、３・・・ギャップ形成材料層、４ａ、４ｂ・・・活性
化金属層、１Ｏ１２０・・・ハーフコアブロック。１１．２１・・・突き合わせ面、７ａ、７ｂ・・・切欠
溝、１３．２３・・・接合強化溝、１５．２５・・・活
性化金属層、１６．２６・・・酸化膜、１７．２７・・
・接合ガラス材料、１８．２８・・・新突き合わせ面。特許出願人　　アルプス電気株式会社同代理人　　　　三　浦　邦　夫同　　　松井　茂（ｂ）第４図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）金属材料からなる一対のハーフコアの突き合わせ
面に、非金属非磁性材料からなるギャップ形成材料層を
介在させて磁気ギャップを形成する磁気ヘッドにおいて
、上記ハーフコアとギャップ形成材料層との間に、ハー
フコアおよびギャップ形成材料の両者に対する拡散性を
有する、非磁性の活性化金属層を介在させたことを特徴
とする磁気ヘッドコア。
（２）特許請求の範囲第１項において、活性化金属層は
、Ｔｉ、Ｖ、Ｃｒ、Ｚｒ、Ｎｂ、Ｍｏ、Ｈｆ、Ｔａおよ
びＷからなる群より選ばれた一種または二種以上の金属
からなっている磁気ヘッドコア。
（３）特許請求の範囲第１項または第２項において、活
性化金属層は、さらに酸化処理され、その上にギャップ
形成材料層が積層されている磁気ヘッドコア。
（４）特許請求の範囲第１項ないし第３項のいずれか一
において、一対のハーフコアの突き合わせ面には、さら
に磁気ギャップ幅を規制し、内部に非磁性接合材料が充
填される、互いに対向する切欠溝が形成されており、こ
の切欠溝表面にも活性化金属層が形成されている磁気ヘ
ッドコア。