JPS62265414A

JPS62265414A - エンジンのデコンプ装置

Info

Publication number: JPS62265414A
Application number: JP10724986A
Authority: JP
Inventors: Yasuhiro Shimizu; 靖弘清水; Ekuo Mizuochi; 水落　恵久男; Kazunori Okubo; 大久保　和則; Yukio Sugimoto; 幸男杉本
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 1986-05-10
Filing date: 1986-05-10
Publication date: 1987-11-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明はエンジンの始動を容易にするためのデコンプＨ
Ｕに関する。　″ 〈従来の技術〉特に高圧縮比のエンジン、例えばディーゼルエンジンな
どにあっては、クランキングに要するトルクが比較的大
きいため、その始動が困難な場合がある。そこで、例え
ば実公昭５３−２０５９３号公報に開示されているよう
に、バルブカムの一部にて出没し得るように枢支された
デコンプピンを、カム軸の回転に伴う遠心力により変位
し得るようにされたフライウェートをもって駆動するこ
とにより、エンジンの始動時にあっては、圧縮行程時に
吸気弁を僅かに開き、クランキングに要するトルクを削
減することにより、その始動を容易にする技術が公知と
なっている。

しかるに従来技術に基づくデコンプ装置にあっては、フ
ライウェートが重力の影響を受けることがらデコンプを
解除する回転数の設定が変動するという不都合があった
。また、エンジンの圧縮時ばかりでなく膨張行程時にも
デコンプを行なうことにより、シリンダ内負圧によるク
ランキングトルクの増大が抑制され、全体としてクラン
キングトルクを平坦にすることができるが、そのために
は一対のデコンプピンが必要となり、これらデコンプピ
ンを駆動するための構造が煩雑化する不都合がある。

〈発明が解決しようとする問題点〉このような従来技術の欠点に鑑み、本発明の主な目的は
、デコンプの解除を行なうエンジンの回転速度を正確に
設定し得るエンジンのデコンプ装置を提供することにあ
る。

本発明の第二の目的は圧縮行程時ばかりでなく膨張行程
時にもデコンプを行なうことができ、しかも単純な構造
を有するデコンプ装置を提供することにおる。

〈問題点を解決するための手段〉このような目的は、本発明によれば、エンジンの胎動時
におってバルブカムのプロフィールの−　　・部を変更
することにより吸気弁及び排気弁の少なくともいずれか
一方を開弁し、クランキングに要するトルクを削減する
ためのデコンプ装置でおって、バルブカム軸と一体的に
回転する部材に一端部にて枢支された少なくとも一対の
フライウェートと、前記フライウェートの変位を互いに
同調させる手段と、バルブカムの一部分にて出没し１ｑ
るように枢支されたデコンプ部材と、前記デコンプ部材
に固着されたアームと、前記フライウェートの変位を前
記デコンプ部材の前記アームに伝達するための手段とを
備えることを特徴とするエンジンのデコンプ装置を提供
することにより達成される。

特に、前記同調手段が、前記両フライウェートに設けら
れたギヤ部分と、前記ギヤ部分に歯合すると共に、前記
カム軸の回転軸線に対して同軸的かつ回転自在に軸支さ
れた共通のギヤとを有するもの、或いは前記同調手段が
、前記両フライウェートに設けられた二又部と、前記カ
ム軸の回転軸線に対して同軸的にかつ回動自在に枢支さ
れたリング部材と、該リング部材に突設され、かつ前記
二又部にそれぞれ係合する一対のピンとを有するもので
おると良い。更に、前記デコンプ部材及び前記アームが
それぞれ一対設けられ、かつ前記両アームがリンクによ
り互い°に結合されているようにすると良い。

〈作用〉このように複数のフライウェートを互いに同調させるこ
とにより、デコンプを解除する回転速度に対するエンジ
ンの傾斜、或いはｈ（′ｌ速度の影響を回避することが
できる。

〈実施例〉以下に添付の図面を参照して本発明を特定の実施例につ
いて詳細に説明する。

第１図及び第２図はエンジンが定常運転時にある場合の
本発明に基づくデコンプ装置を示す。カム軸１は図示さ
れない軸受装置により回転自在に軸支されている。カム
軸１にはタイミングギヤ３が固着され、図示されないク
ランク軸の回転をコグドベルトを介してこのタイミング
ギヤ３に伝逼する。カム＠１の中間部にはカム２が形成
され、該カムの回転により所要のバルブリフトを達成す
る。

タイミングギヤ３のカム２を臨む内面には窪み３ａが凹
設され、一対のくの字形をなすフライウェートロ、７が
、前記窪み３ａ内の底面の対角位置にてそれぞれピン４
．５により回動自在に枢支されている。これらフライウ
ェートロ、７の枢支されている基端部側にはセクタギヤ
８．９が一体的に形成されており、それぞれ窪み３ａの
中央部に突設されたボス１０の外周に回動自在に嵌装さ
れた共通のギヤ１１に歯合している。従って、これら両
フライウェートロ、７の運動はこれらギヤにより互いに
同調され、両フライウェートロ、７が互いに対称的な運
動を行なう。更に、一方のフライウェートロに突設され
た係止部１２と使方のフライウェートロン５に突設され
た係止部１３との間に引張りコイルばね１４が係着され
ている。

更にカム２とタイミングギヤ３との間のカム軸１の部分
には大径部１５が形成されており、この大径部１５の外
周部に軸線方向に沿って一対の通孔１６が穿設され、こ
れら通孔内にデコンプピン１７．１８がそれぞれ回動自
在に軸支されている。

このデコンプピン１７．１８の遊端部１９．２０、即ち
カム２側の端部は片面取りがなされ、かつカム２の適所
に凹設されたスロット２ａ内に突入している。また、デ
コンプピン１７．１８の基端部、即らタイミングギヤ３
側の端部はそれぞれアーム２１．２２に一体的に結合さ
れ、これら両デコンプピンに一体的に結合された両アー
ム２１．２２の遊端部がリンク２３及びピン２４．２５
を介して互いに連結されている。更に、一方のアーム２
２にはスロット２６が切欠かれており、該スロット内に
は一方のフライウェードアに突設されたピン２７が受容
されている。

次に本実施例の作動の要領を特に第１図及び第３図につ
いて説明する。

エンジンの停止時、或いは低速時にあっては、第３図に
示されているように、引張りコイルばね１４の作用によ
り両フライウェートロ、７は互いに近接する位置にあっ
て、デコンプピン１７．１８の遊端部１９．２０がスロ
ット２ａから突出した位置にある。従って、カム２のプ
ロフィールが爆発上死点の前後にて突出することとなり
、圧縮行程及び膨張行程時に所要のデコンプ作用を行な
うことができる。

次にエンジンが始動し、カム軸１が所定値を越える回転
速度にて駆動された場合には、フライウェートロ、７が
カム軸１の回転に伴う遠心力により引張りコイルばね１
４の付勢力に抗して外向きに変位し、窪み３ａの外周壁
面に当接するようになる。それに伴い、スロット２６に
受＠されたピン２７が変位し、アーム２１．２２及びデ
コンプピン１７．１８を回動させ、第１図或いは第２図
に示されたように、デコンプピン１７．１８の遊端部１
９．２０をカム２のスロット２ａ内に没入させるように
なる。

このように本実施例によれば、一対のフライウェートロ
、７が用いられ、しかもこれら両フライウェートロ、７
の運動が互いに一義的な関係を保つようにして行なわれ
るため、これら両フライウェートに加わる重力、或いは
加速度が互いに相殺されることとなり、デコンプ解除の
回転速度に対する重力、或いは加速度の影響を除去する
ことができる。また一対のデコンプピンを用いた場合で
も、例えば平行リンクのようにして二つのデコンプピン
の運動を同調させることができ、デコンプ装置の構造を
極めて単純化することができる。

尚、上記実施例に於て、両フライウェートの運動を同調
させるためにギヤを用いたが、本発明はこれに限定され
ず伯の変位伝達手段を用いることができる。例えば、ギ
ヤ１１の代わりに一対の軸線方向に突出するピンを有す
るリング部材を用い、これらピンをフライウェートロに
設けられた二又部と係合させるようにして両フライウェ
ートの運動を同調させることができる。

〈発明の効果〉このように、本発明によれば、デコンプを確実に行なう
ことができ、しかもデコンプ解除を行なう回転速度を正
確に設定することができるため、エンジン始動後にデコ
ンプが行なわれる不都合を確実に防止することができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に基づくデコンプ装置の要部を一部破断
して示す正面図である。第２図は第１図の■−■線について見た縦断面図である
。第３図はエンジンの低速時またはエンジン停止時に於け
るデコンプ装置の状態を示す第１図と同様の図である。１・・・カム軸　　　　　２・・・カム２ａ・・・スロ
ット　　　３・・・タイミングギヤ３ａ・・・窪み　　
　　　４．５・・・ピン６．７・・・フライウェート８．９・・・セクタギヤ　１０・・・ボス１１・・・ギ
ヤ　　　　　１２．１３・・・係止部１４・・・引張り
コイルばね１５・・・大径部　　　　１６・・・通孔１７．１８・
・・デコンプピン１９．２０・・・遊端部２１．２２・・・アーム　２３・・・リンク２４．２５
・・・ピン　　２６・・・スロット２７・・・ピン特　許　出　願　人　本田技研工業株式会社代　　　理
　　　人　　弁理士　大　島　陽　−第１図ＩＩ第２図？

Claims

【特許請求の範囲】

（１）エンジンの始動時にあってバルブカムのプロフィ
ールの一部を変更することにより吸気弁及び排気弁の少
なくともいずれか一方を開弁し、クランキングに要する
トルクを削減するためのデコンプ装置であって、バルブカム軸と一体的に回転する部材に一端部にて枢支
された少なくとも一対のフライウェートと、前記フライウェートの変位を互いに同調させる手段と、バルブカムの一部分にて出没し得るように枢支されたデ
コンプ部材と、前記デコンプ部材に固着されたアームと、前記フライウェートの変位を前記デコンプ部材の前記ア
ームに伝達するための手段とを備えることを特徴とする
エンジンのデコンプ装置。
（２）前記同調手段が、前記両フライウェートに設けら
れたギヤ部分と、該ギヤ部分に歯合すると共に、前記カ
ム軸の回転軸線に対して同軸的にかつ回動自在に枢支さ
れた共通のギヤとを有することを特徴とする特許請求の
範囲第１項に記載のエンジンのデコンプ装置。
（３）前記同調手段が、前記両フライウェートに設けら
れた二又部と、前記カム軸の回転軸線に対して同軸的に
かつ回動自在に枢支されたリング部材と、該リング部材
に突設され、かつ前記二又部にそれぞれ係合する一対の
ピンとを有することを特徴とする特許請求の範囲第１項
に記載のデコンプピン。
（４）前記デコンプ部材及び前記アームがそれぞれ一対
設けられており、かつ前記両アームがリンクにより互い
に結合されていることを特徴とする特許請求の範囲第１
項乃至第３項のいずれかに記載のエンジンのデコンプ装
置。