JPH03107515A

JPH03107515A - Ｖ型エンジン

Info

Publication number: JPH03107515A
Application number: JP1244694A
Authority: JP
Inventors: Yasuhiro Shimizu; 靖弘清水
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 1989-09-20
Filing date: 1989-09-20
Publication date: 1991-05-07

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］〈産業上の利用分野〉本発明は、シリンダ挾角内にカム軸を配設してなるＶ型
エンジンに関し、特に始動負荷自動軽減装置を備えるＶ
型エンジンに関する。

〈従来の技術〉カム軸と共に回転して極低速時には内側に位置し、かつ
エンジン起動時には遠心力の作用にて外向きに揺動する
ように構成された重錘に押上レバーを連動連結し、カム
の揚程を弁に伝達するためのタペットを、この押上レバ
ーによってカムのペース円から始動回転時にのみ離間さ
せるようにした始動負荷自動軽減装置が知られている（
実公昭６３−２５６５号公報参照）。これによれば、圧
縮行程にあるシリンダの吸気・排気いずれか一方の弁が
エンジン始動時に幾分か開かれて圧縮圧力が逃げるため
、始動負荷が自動的に軽減される。

〈発明が解決しようとする課題〉このような始動負荷自動軽減装置は、８弁に対応するカ
ム毎に設けねばならないため、複数気筒を有するエンジ
ンに実施しようとすると、その構造が複雑化する不都合
がある。

本発明は、このような不都合を解消すべく案出されたも
のであり、その主な目的は、始動負荷自動軽減装置を備
えた多気筒エンジンとしてのＶ型エンジンを提供するこ
とにある。

［発明の構成］〈課題を解決するだめの手段〉このような目的は、本発明によれば、Ｖ字型に配設され
て対をなす複数のシリンダの各吸気弁に対応する共通の
吸気弁駆動用カム及び各排気弁に対応する共通の排気弁
駆動用カムを有する単一のカム軸が前記複数のシリンダ
間に配設されると共に、圧縮行程にあるシリンダの吸気
弁あるいは排気弁に前記カムの揚程を伝達するバルブリ
フト部材をエンジン始動時に押し上げるための始動負荷
自動軽減装置が前記カムのうちのいずれか一方に隣接す
る位置に設けられていることを特徴とするＶ型エンジン
を提供することにより達成される。

〈作用〉このような構成によれば、２つのシリンダの弁が共に１
つのカムにて駆動されるので、始動負荷自動軽減装置も
１つで済む。

〈実施例〉以下、添イマ１の図面を参照して本発明の好適実施例に
ついて詳細に説明する。

第１図は、本発明に基づき構成されたＶ型２気筒エンジ
ンの概略縦断面図を示している。第１図において、２つ
のシリンダ１ａ・１ｂは、クランク軸２を中心として互
いに９０度の挟角をなして配設されており、各シリンダ
１ａ・１ｂ内に摺合したピストン３ａ・３ｂは、クラン
ク軸２のクランクピン部４ａ・４ｂに対してコネクティ
ングロッド５ａ・５ｂを介してそれぞれ連結されている
。

なお、本実施例のエンジンは４サイクルエンジンであり
、両ビス！・ン３ａ・３ｂの位相差は３６０度となって
いるので、両クランクピン４ａ・４ｂの相対角度は０で
ある。

各シリンダヘッド部６ａ・６ｂには、それぞれバルブス
プリング７ａ・７ｂをもって閉弁付勢された吸気弁８ａ
・８ｂと排気弁（図示せず）とが設けられている。これ
ら８弁は、両シリンダ１ａ・ｌｂ間に配設されたカム軸
９に形成された吸気弁駆動用カム１０と排気弁駆動用カ
ム（図示せず）づに対し、弁リフト部材としてのロッカアーム１１ａ・ｌ
ｌｂ・１２ａ・１２ｂ及びブツシュロッド１３ａ・１３
ｂを介して連結されている。そしてこのカム軸９は、ベ
ルト／プーリあるいはチェーン／スプロケットなどの伝
動機構１４を介してクランク軸２の１／２の回転速度で
連動駆動される。

なお、カム軸９を中心とする２つのロッカアーム１１ａ
・ｌｌｂとカム１０との接触点間の角度は、１３５度と
されている。

このようにして、本実施例の■型エンジンは、２つのシ
リンダ１ａ・１ｂの吸気弁８ａ・８ｂ（排気弁）を共通
の吸気弁駆動用カム１０（排気弁駆動用カム）により所
定のタイミングにて開閉駆動し得るように構成されてい
る。

第２図〜第４図に併せて示すように、カム軸９の軸端に
一体的に固設されたカムスプロケット１５と吸気弁駆動
用カム１０との間の部分には、始動負荷自動軽減装置１
６が設けられている。この始動負荷自動軽減装置１６は
、カムスプロケット１５の内側面に腕の一端１７ａにて
揺動自在に軸ら支された鉤状をなす重錘１７と、カム軸９のカムスプロ
ケット１５とカム１０との間の部分に形成された平面部
１８に傾動自在に軸支されたベルクランク型の押」ニレ
パー１９とからなっている。

押」ニレパー１９は、その一端１９ａをカム軸９の外周
面側へ向けると共に、カム軸９の平面部１８に直交する
向きにその他端を折曲されており、重錘１７の腕の中間
部に形成された二股爪２０の間に上記折曲部２１を係合
させている。ここで重錘１７は、コイルばね２２の弾発
力をもってカム軸９に近接する向きに常時付勢されてい
る。従って、エンジンが停止時あるいは極低速時には、
ばね張力により重錘１７は内側に位置するので、二股爪
２０と折曲部２１との係合により、押」ニレパー１９は
、カムのベース内部分よりもその一端１９ａを突出させ
た状態になる（第１図Ｈ寸法）。

ここでカム軸９が回転すると、圧縮工程でロッカアーム
１］、ａ・１１ｂが高さＨだけ押し」二げられこれに伴
い吸気弁８ａ・８ｂが幾分か開いて圧縮圧力が逃げるの
で、始動負荷が軽減される。

エンジンが起動して回転が」−昇すると、遠心力の作用
により重錘１７は、コイルばね２２の弾発ノｊに抗して
その他端１７ｂがカム軸１つに当接するまで外方へと振
れる。この時、押」ニレパー１９は、二股爪２０と折曲
部２１との係合によりその一端１９ａをカムスプロケッ
ト１５側へと振る。

そしてカム１０のベース円と面一かあるいは内側へと一
端１９ａが入り込み、合弁８ａ・８ｂが完全に閉じるよ
うになる。

［発明の効果］このように本発明によれば、Ｖ型をなす２つの気筒の吸
気弁あるいは排気弁を駆動するためのカムを共通化した
動弁機構レイアウトを実現し得るので、２つの気筒の圧
縮圧力軽減装置を共通化することができる。従って、上
記のような複数気筒を有するエンジンにも、構造の複雑
化を招くことなく始動負荷自動軽減装置を設けることが
できることから、この種のエンジンに対するリコイルス
タータの採用が可能となり、エンジンの低価格化を推進
するうえに大きな効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に基づくＶ型エンジンの概略縦断面図
である。第２図は、第１図の■方向から見た部分的な断面図であ
り、第３図は、第２図の■−■線に沿う断面図であり、
第４図は、第１図の■方向から見たカム軸の図である。１ａ・１ｂ・・・シリンダ２・・・クランク軸３ａφ３
ｂ・・・ピストン４ａ・４ｂ・・・クランクピン部５ａ・５ｂ・・・コネクティングロッド６ａ・６ｂ・・
・シリンダヘッド部７ａ・７ｂ・・・バルブスプリング８ａ・８ｂ・・・吸気弁　９・・・カム軸１０・・・吸
気弁駆動用カム１１ａφ１１ｂ・１２ａφ１２ｂ・・・ロッカアーム１
３ａ・１３ｂ・・・ブツシュロッド１４・・・伝動機構　　　１５・・・カムスプロケット
１６・・・始動負荷自動軽減装置１７・・・重錘　　　　　１８・・・平面部１９・・・
押上レバー２１・・・折曲部２０・・・二股爪２２・・・コイルばね特　許　出　願　人　　本田技研工業株式会社代　　　
理　　　人　　弁理士　大　島　陽第２図第３図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）Ｖ字型に配設されて対をなす複数のシリンダの各
吸気弁に対応する共通の吸気弁駆動用カム及び各排気弁
に対応する共通の排気弁駆動用カムを有する単一のカム
軸が前記複数のシリンダ間に配設されると共に、圧縮行程にあるシリンダの吸気弁あるいは排気弁に前記
カムの揚程を伝達するバルブリフト部材をエンジン始動
時に押し上げるための始動負荷自動軽減装置が前記カム
のうちのいずれか一方に隣接する位置に設けられている
ことを特徴とするＶ型エンジン。