JPS6226358A - 蒸発燃料還元装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 且ＪＬＬ腎 本発明は、燃料タンク内の蒸発燃料（ベーパ）を一時キ
ャニスタに蓄えてエンジン駆動時にその蓄えられたベー
パをエンジン側へ還元（パージ）させる蒸発燃料還元装
置に関する。

ｌ困致亙 一般に、駐車時に大気温度によって発生する燃料タンク
内のベーパ、あるいはエンジン停止後のエンジン温度の
上昇によりキャブレータのフロート室から発生するベー
パを外部に漏らさないようにするために、第４図に示す
ように、密閉された燃料タンク１内で燃料が蒸発してそ
の内圧が一定値にまで上昇すると、ツーウェイバルブ２
が開いてタンク内のベーパが内部に活性炭が入っている
キャニスタ３に一時蓄えられ、エンジンが始動されたと
きのインレットマニホールド４内における負圧Ｐ、によ
りチェックバルブ５を開いてキャニスタ３に蓄えられた
ベーパをエンジン側に吸い込むようにしている。

また最近、給油ガンから燃料タンク内に高圧で燃料が供
給される際に発生する大量のベーパを外部に漏らさない
ようにするため、特に容量の大きなオンボード用のキャ
ニスタを別途設け、そのオンボード用キャニスタのパー
ジをエンジンの吸入空気量に応じて行なわせるべくベン
チュリー負圧Ｐｖにしたがって行なわせるようにしてい
る。

しかして、温度上昇により自然に蒸発するベーパにあっ
てはその量が比較的少なくてキャニスタからのパージ量
をコントロールしなくともエンジンに与える影響として
は余り問題ないが、特にオンボード用キャニスタの場合
にあってはそのベーパ蓄積量が格段に多いため、エンジ
ンへ還元されるパージ量も多くなり、そのためエンジン
の空燃比Ａ／Ｆが大幅に狂ってエンジンのエミッション
特性および排気ガスに悪影響を及ぼすことになる。

その際、特に始動時などにあってエンジン温度が低くて
チョーク機能が働いて濃混合気を要求しているときにベ
ンチュリー負圧Ｐｖに応じたパージを行なわせるのでは
、混合気が薄くなってエンジンの駆動状態が不安定にな
ってしまう、すなわち、チョーク動作によりベンチュリ
ー負圧Ｐｖを高めて供給燃料を多くするようにしている
にもかかわらず、そのとき大量のパージが行なわれると
ベンチュリー負圧Ｐｖが低下して供給燃料が少なくなっ
てしまうことになる。

１１年 本発明は以上の点を考慮してなされたもので、エンジン
の温度状態に応じた最適なキャニスタのパージを行なわ
せるこ、とができるようにした蒸発燃料還元装置を提供
するものである。

１底 本発明はその目的達成のため、エンジン側のベンチュリ
ー負圧によりキャニスタのパージを行なわせる蒸発燃料
還元装置において、エンジンの温度状態をレベル検出す
る手段と、パージ用のベンチュリー負圧を調整する手段
と、その検出されたエンジンの温度状態が低レベル側に
あるときにベンチュリー負圧をしぼった所定のデユーテ
ィでキャニスタのパージを行なわせる制御手段とをとる
ようにするものである。

以下、添付図面を参照して本発明の一実施例について詳
述する。

第１図は本発明による蒸発燃料還元装置の一実施例を示
すもので、エンジン側のベンチュリー負圧Ｐｖによって
オンボード用キャニスタ３′のパージを行なわせるよう
にするとともに、コントローラ（ＥＣＵ）６の制御下で
バルブの開、閉およびそのバルブ開度調整が行なわれる
ニードルバルブ付きのパージコントロール用ソレノイド
バルブ７を設け、そのソレノイドバルブ７によりベンチ
ュリー負圧Ｐｖの導通、しゃ断をなしてパージのタイミ
ングをとるとともに、その導通されたベンチュリー負圧
Ｐｖを適宜しぼってパージ量を調整することができるよ
うに構成されている。

ここでコントローラ６は、エンジンの回転センサＳ１か
らの出力信号を読み込んでエンジンが駆動状態にあるか
否かを判定し、エンジンが駆動状態にあるときにはソレ
ノイドバルブ７を開き、またエンジンが停止状態にある
ときにはソレノイドバルブ７を閉じるようになっている
。またコントローラ６は、エンジンの冷却水温を検出す
る温度センサＳ２からの検出信号を読み込んでエンジン
の温度状態が高めにあるか低めにあるかのレベル判定を
行ない、エンジンが駆動状態にあることを条件としたう
えで、特にエンジンの温度状態が低めにあるときにはソ
レノイドバルブ７の開度調整を行なうようになっている
。

第２図は燃料タンク１におけるノズル１１部分の構成例
を示すもので、キャップ１２を外してそのノズル１１部
分に給油ガン１３を挿入すると、その給油ガン１３によ
りシャッター１４が押し下げられてキャニスタ３′への
通路１５が開いて給油時に発生する大量のベーパがキャ
ニスタ３′側へ導かれるようになっている。シャッター
１４は給油時以外には閉じてタンク内部で発生したベー
パが通路１５側へ流れ込まないようにしている。

また給油ガン１３がノズル１１部分に挿入されたときに
は、ノズルシール１６が働いてベーパがノズル１１の入
口から漏れ出ることがないようにしている。図中、１７
はブリーザパイプを示している。

しかしてこのように構成されたものにあって、コントロ
ーラ６は、各センサＳｌ、Ｓ２の出力信号にもとづいて
エンジンが駆動状態にあり、かつそのときの冷却水温が
例えばチョーク機能が働く５５℃以下となってエンジン
の温度状態が低めにあることが検知されているときに、
コントローラ６はソレノイドバルブ７をその全開時にお
ける３０〜４０％程度の励磁電流をもって開方向に駆動
し、それによりベンチュリー負圧Ｐｖをしぼった所定の
デユーティをもってキャニスタ３′のパージを行なわせ
る。またコントローラ６は、エンジンの温度状態が５５
℃以上の高めにあることが検知されているときにソレノ
イドバルブ７を全開させてキャニスタ３′のパージ効率
を高めるようにする。

したがって、エンジン温度が低くてチョークが働いてい
るときにはツレノドバルブ７の全開時の３０〜４０％程
度の少ないパージ量をもってキャニスタ３′に蓄積され
たベーパをエンジン側に還元させるようにしているため
、チョーク動作時に大量のパージがなされて混合気が薄
くなり、エンジンの駆動状態が不安定になることを有効
に防止することができるようになる。

その際、パージ量が変化すると空燃比Ａ／Ｆが変動して
しまうので空燃比を一定に保持させるためにはチョーク
開度を変更させる必要があるが、本発明ではエンジン温
度がチョーク作動域にあるときにチョーク開度に応じた
一定のパージ率として空燃比Ａ／Ｆが変動することがな
いようにしている。

第３図は本発明の他の実施例を示すもので、ここではエ
ンジン駆動時におけるインレットマニホールド４内にお
ける負圧ＰＢ　によりチェックバルブ（アイドルカット
オフバルブ）５を開き、そのチェックバルブ５を通した
負圧ｐＢ　の大きさを前述ようにコントローラ６の制御
下においてパージコントロール用のソレノイドバルブ７
を介して適宜制御し、その制御された負圧ＰＢ　により
パージ用の流量制御バルブ８（ニードルバルブ付）の開
度調整を行なわせて、ベンチュリー負圧Ｐｖによりその
バルブ開度が調整されたソレノイドバルブ８を通してキ
ャニスタ３′のパージを行なわせるようにしている。な
お、特に図示しないが、燃料タンク内に自然発生したベ
ーパに関しては、第４図に示すような別途設けられた小
容量のキャニスタを通してエンジン側ヘパージされるよ
うになっている。

羞米 以上、本発明による蒸発燃料還元装置にあっては、エン
ジン温度がチョーク動作域の低めにあるときにはパージ
用のベンチュリー負圧をしぼった所定のデユーティでキ
ャニスタのパージを行なわせて混合気を濃い目に保持さ
せ、またエンジン温度が高めにあるときにはベンチュリ
ー負圧を全開させた状態でキャニスタのパージを行なわ
せてパージ効率を高めるようにしたもので、エンジンの
温度状態に応じた最適なキャニスタのパージを行なわせ
ることができるという優れた利点を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による蒸発燃料還元装置の実施例を簡略
構成図、第２図は同実施例における燃料タンクのノズル
部分の一構成例を示す正断面図、第３図は本発明の他の
実施例を示す簡略構成図。 第４図は従来の蒸発燃料還元装置を示す簡略構成図であ
る。 ｌ・・・燃料タンク　２・・・ツーウェイバルブ　３，
３′・・・キャニスタ　４・・・インレッ１−マニホー
ルド　５・・・チェックバルブ　６・・・コントローラ
　７・・・パージコントロール用ソレノイドバルブ　８
・・・パージ用流量制御バルブ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、エンジン側のベンチュリー負圧によりキャニスタに
   蓄えられた蒸発燃料のパージを行なわせるものにおいて
   、エンジンの温度状態をレベル検出する手段と、パージ
   用のベンチュリー負圧を調整する手段と、検出されたエ
   ンジンの温度状態が低レベル側にあるときにベンチュリ
   ー負圧をしぼった所定のデューティでキャニスタのパー
   ジを行なわせる制御手段とを設けたことを特徴とする蒸
   発燃料還元装置。 ２、エンジン温度がチョーク作動域にあるとき、チョー
   ク開度に応じた一定のパージ率としたことを特徴とする
   前記第１項の記載による蒸発燃料還元装置。